JPH04277579A - 熱硬化型接着剤及びその接着シート - Google Patents

熱硬化型接着剤及びその接着シート

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JPH04277579A
JPH04277579A JP6391191A JP6391191A JPH04277579A JP H04277579 A JPH04277579 A JP H04277579A JP 6391191 A JP6391191 A JP 6391191A JP 6391191 A JP6391191 A JP 6391191A JP H04277579 A JPH04277579 A JP H04277579A
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JP
Japan
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adhesive
thermosetting adhesive
curing agent
thermosetting
adhesive sheet
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Pending
Application number
JP6391191A
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English (en)
Inventor
Yutaka Tozaki
裕 戸崎
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Yutaka Moroishi
裕 諸石
Yoshiji Hasegawa
長谷川 美次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵安定性に優れる熱
硬化型接着剤、及びそれを用いた接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】作業の簡便化や安全衛生の向上等を目的
に、それまでの液状の接着剤を塗布乾燥する方式に代え
て、予め形成した接着シートを介して接着処理する方式
が多用されている。また、その接着シートとして、ネー
ムプレートや化粧板、電子部品等の種々の接着用途に向
けて加熱処理により硬化させることができる熱硬化型の
ものも提案されている。しかし、熱硬化が室温でも進行
して実用途に供せなくなる場合が多々あり、貯蔵安定性
に乏しい難点があった。
【0003】従来、かかる熱硬化型の接着シートにおい
て貯蔵安定性を向上させたものとしては、ラジカル反応
開始剤を含浸させた多孔性シートに不飽和化合物層を積
層したものが知られていた(特公昭57−13425号
公報)。しかしながら、ラジカル反応開始剤と不飽和化
合物とを層分離させた多層構造としたことにより表面層
での硬化が不十分となりやすい難点もさりながら、層界
面より硬化が進行しやすくて満足できる貯蔵安定性を有
しない問題点があった。かかる硬化の進行は、接着処理
に供した場合に充分な接着力が発現しない問題として表
出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、貯蔵安
定性に優れる熱硬化型接着剤、ないし接着シートを開発
するために鋭意研究を重ねた結果、硬化剤ないし開始剤
と接着剤成分との組合せを室温では実質的に溶解しない
ものとすることによりその目的を達成できることを見出
し、本発明をなすに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子中に少な
くとも1個のラジカル反応性不飽和結合を有する化合物
と、その不飽和化合物と室温において非相溶性の硬化剤
ないしラジカル反応開始剤を成分とすることを特徴とす
る熱硬化型接着剤、及び支持体の片面、又は両面に前記
の熱硬化型接着剤からなる層を有することを特徴とする
接着シートを提供するものである。
【0006】
【作用】上記の構成により、室温での硬化の進行を防止
することができる。また、溶媒等を用いて均質な分散系
として接着剤を調製することができ、硬化反応を全体的
に、かつ同時的に進行させることができる。一方、加熱
処理により、硬化剤ないしラジカル反応開始剤が不飽和
化合物中に溶解すると共に、分解等して硬化反応を開始
する。従って、貯蔵安定性の点では硬化剤又はラジカル
反応開始剤をマイクロカプセル化して配合した如き効果
が奏せられ、硬化反応性の点ではマイクロカプセルを用
いた場合の多大の熱量ないし圧力の必要を回避すること
ができる。
【0007】
【発明の構成要素の例示】本発明の熱硬化型接着剤は、
分子中に少なくとも1個のラジカル反応性不飽和結合を
有する1種又は2種以上の化合物を成分とする。かかる
不飽和化合物には、オリゴマー状の低分子量体から、樹
脂状の高分子量体までが含まれる。不飽和化合物の例と
しては、エポキシアクリレート類、ポリエステルアクリ
レート類、ウレタンアクリレート類、マクロモノマー類
などがあげられる。
【0008】エポキシアクリレート類の例としては、V
R−60、VR−90(商品名、昭和高分子社製)、3
002A、3002M(商品名、共栄社油脂化学工業社
製)、ビスコート#540(商品名、大阪有機化学工業
社製)などがあげられる。
【0009】ポリエステルアクリレート類の例としては
、アロニックスM−6100、M−6300、M−80
30、M−8060、M−5700(商品名、東亞合成
化学工業社製)、ビスコート#3700、#700(商
品名、大阪有機化学工業社製)、G−201P(商品名
、共栄社油脂化学工業社製)などがあげられる。
【0010】ウレタンアクリレート類の例としては、A
H−600(商品名、共栄社油脂化学工業社製)、ビス
コート#813(商品名、大阪有機化学工業社製)、N
KエステルU−108A(商品名、新中村化学工業社製
)などがあげられる。
【0011】マクロモノマー類の例としては、不飽和結
合を有しないポリマーと不飽和結合を有する化合物とを
官能基を介して反応させたものなどがあげられる。より
具体的には、例えばカルボキシル基、ヒドロキシル基、
イソシアネート基、アミノ基、リン酸基の如き官能基を
有し、不飽和結合を有しないアクリル系、ポリエステル
系、スチレン系、酢酸ビニル系、ゴム系等の種々のポリ
マーと、例えばグリシジルメタクリレート、グリシジル
アクリレート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシ
アネート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルア
クリレートのヘキサメチレンジイソシアネート変性物の
如き前記官能基と反応しうる官能基と不飽和結合を有す
る化合物とをそれらの官能基を介して反応させ、当該ポ
リマー中に不飽和結合を有する化合物を導入して、ラジ
カル反応性不飽和結合を有する化合物としたものなどが
あげられる。
【0012】本発明の熱硬化型接着剤は、1種又は2種
以上の硬化剤ないしラジカル反応開始剤を成分とする。 用いる硬化剤ないしラジカル反応開始剤は、併用の不飽
和化合物と室温において非相溶性のものである。これに
より、通常の保存条件、就中40℃以下では硬化が実質
的に進行しないものとすることができる。
【0013】前記において非相溶性とは、不飽和化合物
と硬化剤又はラジカル反応開始剤とを室温で混合した場
合に、硬化剤又はラジカル反応開始剤が不飽和化合物中
に溶け込まないことをいう。これにより、不飽和化合物
と硬化剤ないしラジカル反応開始剤を溶媒を用いて混合
し、その溶媒を除去した場合に、硬化剤ないしラジカル
反応開始剤が不飽和化合物に対して均等に分散した状態
を形成することができる。
【0014】硬化剤ないしラジカル反応開始剤としては
、多官能性イソシアネート、有機過酸化物、アゾ系化合
物等の種々のものを併用の不飽和化合物と室温では溶解
しない組合せで適宜に選択使用してよい。硬化剤ないし
ラジカル反応開始剤の使用量は、硬化性と貯蔵安定性の
点より、不飽和化合物100重量部あたり、0.1〜5
重量部が好ましい。
【0015】本発明の熱硬化型接着剤は例えば、適宜な
溶媒を用いて、不飽和化合物と硬化剤ないしラジカル反
応開始剤とを混合することにより調製することができる
。その調製に際しては、各種の添加剤、例えば飽和ポリ
エステル、アクリル系ポリマー、粘着付与剤、充填剤、
顔料、着色剤、可塑剤などを添加することができる。か
かる添加剤の配合量はその合計量で、不飽和化合物10
0重量部あたり、60重量部以下が適当である。 その配合量が60重量部を超えると硬化処理後に接着剤
成分の流れ出し問題を誘発しやすい。
【0016】本発明の接着シートは、上記した熱硬化型
接着剤からなる層を支持体の片面、又は両面に有するも
のである。その熱硬化型接着剤層は、支持体に固定され
たものであってもよいし、支持体より剥離できるように
したものであってもよい。剥離可能なタイプは、例えば
剥離剤で処理した支持体を用いる方法などにより形成す
ることができる。
【0017】支持体には、例えばプラスチックフィルム
、紙、不織布、金属箔など、適宜なものを用いてよい。 支持体に設ける熱硬化型接着剤層の厚さは1〜500μ
mが一般的であるが、これに限定されず使用目的に応じ
た適宜な厚さとしてよい。
【0018】本発明の熱硬化型接着剤、ないし接着シー
トは、種々の接着用途に用いることができる。接着処理
は例えば、被着体に熱硬化型接着剤の層を設け、それを
加熱処理して硬化させることにより行うことができる。 なお、本発明の熱硬化型接着剤からなる層については、
感圧接着剤の如き粘着力をもたせることもできる。
【0019】
【発明の効果】本発明の熱硬化型接着剤、ないし接着シ
ートは、室温等の低温では硬化反応が実質的に進行せず
、貯蔵安定性に優れている。また、硬化剤ないしラジカ
ル反応開始剤を全体的に均等性よく分散させることがで
き、良好な接着処理を短時間の加熱処理で行うことがで
きる。
【0020】
【実施例】実施例1 エポキシアクリレート(3002A)100部(重量部
、以下同じ)、飽和ポリエステル(バイロン200、東
洋紡績社製)30部、2,2’−アゾビス[2−(ヒド
ロキシメチル)プロピオニトリル]1部をトルエン中で
均一に混合し、接着剤溶液を調製した。次に、前記の接
着剤溶液をセパレーター上に塗布し、60℃で5分間乾
燥処理して厚さ50μmの熱硬化型接着層を形成し、接
着シートを得た。
【0021】実施例2 ブチルアクリレート95部とアクリル酸5部をトルエン
中で重合処理し、得られた重量平均分子量50万のアク
リル系ポリマー100部に、グリシジルメタクリレート
3部と、トリエチルアミン0.5部を加えて反応させ、
不飽和結合を有するマクロモノマーを得た。次に、前記
のマクロモノマー80部にポリエステルアクリレート(
アロニックスM−6100)20部、2,2’−アゾビ
ス[2−メチル−N−{1,1−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル}プロピオンアミド]1部
をトルエン中で均一に混合して接着剤溶液を調製し、そ
れを用いて実施例1に準じて接着シートを得た。
【0022】実施例3 ウレタンアクリレート(NKエステルU−108A)7
0部、スチレンマクロモノマー(AS−6、東亞合成化
学社製)30部、t−ブチルパーオキシマレイン酸1部
をトルエン中で均一に混合して接着剤溶液を調製し、そ
れを用いて実施例1に準じて接着シートを得た。
【0023】比較例1 2,2’−アゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピ
オニトリル]に代えて、2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリルを用いたほかは実施例1に準じて接着シートを
得た。
【0024】比較例2 t−ブチルパーオキシマレイン酸に代えて、過酸化ベン
ゾイルを用いたほかは実施例3に準じて接着シートを得
た。
【0025】評価試験 剪断接着力 製造直後物:10×10mmの接着シートを用いて、0
.5×20×75mmの洗浄アルミニウム板の一対を熱
硬化型接着層の粘着力を利用して張り合わせ、120℃
×1kg/cm2×1分間の条件で加熱圧着下に硬化さ
せて、23℃、60%RH下に2時間放置したのちその
剪断接着力を調べた(引張速度10mm/分、23℃、
60%RH)。 保存物:一方、40℃(60%RH)下に1週間保存し
た接着シートを用いて、前記に準じて剪断接着力を調べ
た。
【0026】前記の結果を表1に示した。なお、表には
不飽和化合物と、硬化剤ないしラジカル反応開始剤との
相溶性の関係を併記した。
【表1】
【0027】表1より、本発明の熱硬化型接着剤は貯蔵
安定性に優れていることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  分子中に少なくとも1個のラジカル反
    応性不飽和結合を有する化合物と、その不飽和化合物と
    室温において非相溶性の硬化剤ないしラジカル反応開始
    剤を成分とすることを特徴とする熱硬化型接着剤。
  2. 【請求項2】  支持体の片面、又は両面に請求項1に
    記載の熱硬化型接着剤からなる層を有することを特徴と
    する接着シート。
JP6391191A 1991-03-04 1991-03-04 熱硬化型接着剤及びその接着シート Pending JPH04277579A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513364A (ja) * 2001-12-14 2005-05-12 ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー シールを有するブラインドリベット
JP2009299011A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Fujikura Kasei Co Ltd 接着剤組成物、およびこれを含有する異方導電性接着剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513364A (ja) * 2001-12-14 2005-05-12 ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー シールを有するブラインドリベット
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