JPH0427609Y2 - - Google Patents

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JPH0427609Y2
JPH0427609Y2 JP1985132998U JP13299885U JPH0427609Y2 JP H0427609 Y2 JPH0427609 Y2 JP H0427609Y2 JP 1985132998 U JP1985132998 U JP 1985132998U JP 13299885 U JP13299885 U JP 13299885U JP H0427609 Y2 JPH0427609 Y2 JP H0427609Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は集成木材生地板に係り、特に植林にお
いて伐採される間伐材、角材を採取した後の表皮
側木端材又は丸太材を挽割材に形成し、その略全
体積を無駄なく有効利用して集成板とする集成木
材生地における接合部の改良に関する。
従来の技術 植林において多量に伐採される間伐材若しくは
角柱材を採取した後の表皮側木端材は、有効な利
用方法が提供されておらず現実的には廃棄若しく
は焼却処分されることが多い。このように処分さ
れる間伐材若しくは木端材は、材質としては杉や
桧などの高級木材であるので再利用を図ることが
望ましい。
従来よりかかる廃材を切断し、かつ、細断して
チツプ状となし、パルプの原料として若しくはチ
ツプを押し固め平板としたボードを製造すること
が行なわれている。しかしこの場合に廃材はチツ
プ状に細断されているので、木材特有の生地を活
用できない欠点がある。すなわち、木材は木目を
有し、その木目が板若しくは柱の表面に縞となつ
て構成する模様が一般的に好まれるとともに、木
材の柔和な感触によつて、家屋や家具等の材料と
して用いられているのである。そのため、木材生
地をそのまま活用できる廃材、即ち間伐材や木端
材の有効利用方法の開発が要請されているところ
である。
しかしながら、間伐材等の丸太材を挽割して集
成し板材としようとしても、丸太材の元口と末口
の直径寸法が異なるため、製品となる矩形上の板
材を得るためには末口の寸法に合せて挽割材の長
手方向両側部を切り取らなければならず、その分
無駄となつてしまい、全体積中に占める板材とし
て利用できる部分の割合が低くなつてしまう。
そこで、本願出願人は先に特願昭59−97725号
により、前記間伐材や木端材を用いた集成木材生
地板を提案している。
即ち第4図に示すような丸太材1はその元口2
と末口3の直径寸法D,dがそれぞれ異つてお
り、D>dの関係にある。そこで、第5図に示す
ように末口3を基準とし、かつ、その年輪の芯部
4を中心として直径方向で所定の厚寸法で長手方
向へ挽割りをなし、挽割材a,b1,b2,c
1,c2を得る。そこで挽割材b1,b2及び挽
割材c1,c2とはそれぞれ対称形であつてそれ
ぞれの元口径と末口径とが略同一である。したが
つて、挽割材b1,b2とは同一素材ということ
ができるし、また挽割材c1,c2も同様であ
る。そして、これら挽割材b1,b2,c1,c
2はともに略台形状の平面及び断面形状を有し、
長手方向両側端が丸太材1の外周を構成する曲部
6である。そこで第6図A,Bに示すように各挽
割材の元口2と末口3間の平面形状における長手
方向両側端部に、断面形状における平行な二辺の
短辺側の縁部を基準として長辺側が突出した段部
5,5を切削形成する。よつて、曲部6,6を切
り落すことにより各挽割材の長手方向両側端部に
左右対称で断面形状における長辺側が突出した段
部5,5を形成するのである。なお、段部6の段
高寸法Hは挽割材の厚寸法の略2分の1であり、
また段幅寸法Wも段高寸法Hと略同じである。
上記のようにして得た略台形の平面及び断面形
状を有する挽割材を、例えば第8図に示すように
挽割材b1,b2を元口2と末口3とがそれぞれ
交互に隣接するように各段部5,5を介して接合
し一定幅の集成木材生地板eを集成する。接合す
べき各段部5,5は接着剤を用いて接合する。そ
のため第8図に示すように、挽割材b1の年輪と
挽割材b2の年輪の湾曲方向が隣接する相互間で
互いに相反するように集成されることとなる。か
くして集成木材生地板eは左右対称形で同一寸法
の挽割材b1,b2から一定幅の板材として集成
される。
また、丸太材1から挽割され、芯部4を含む挽
割材aは略台形の平面及び断面形状を有し、長手
方向両側端が丸太材1の外周を構成する曲部6で
あるが、対称形で同一寸法の相手材を有しない。
そこで挽割材aの中心線に沿つて挽割材aを二分
し、左右対称形で同一寸法の挽割材を形成して、
段部5,5を形成する。この場合は断面形状にお
ける平行な二辺の長さは結果的にほぼ同じことと
なる。
かくして板材eは挽割材a,b1,b2,c
1,c2から一定幅の素材として集成される。従
つて丸太材1は末口3から所定厚の挽割りをなす
一方、両側端部に段部5,5を形成した挽割材に
採取されるので、全体積の略90%以上を有効に利
用することができる。第9図は他の従来例を示し
ており、前記段部5,5に代えて、両側縁部に斜
面7,7を切削形成して、この斜面7,7がそれ
ぞれ隣接するように接合固定して一定幅の板材f
を得ている。前記第9図の実施例による段部5,
5と異なり、斜面7,7を接着剤を用いて固定し
てあり、同一の作用効果を得ている。
考案が解決しようとする問題点 上記した集成木材生地板によれば従来有効な利
用用途の少なかつた間伐材若しくは木端材を集成
板として利用可能とし、丸太の略全体積を利用で
きて資源の有効利用がはかれる利点がある。
しかしながら、上記の従来例によれば段部5,
5を介して接合しているため、接合面が直線状と
なるため、挽割材の接合固定部に対する外部応力
への耐久性の面で万全といえない面もある。そこ
で、更に耐久性を向上させるために各挽割材間の
局部接合接着効果を高めることを検討した。
そこで本考案は、上記検討に対処して、接合部
の構造を改良して、より接合固定部の接着効果を
高めることのできる集成木材生地板を提供するこ
とを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本考案は上記目的を達成するため、丸太材又は
丸太材から角柱材を採取して残る木端材を直径寸
法の異なる元口と末口を含む略台形の平面及び断
面形状を有する挽割材に形成し、挽割材の平面形
状における長手方向両側端部に、断面形状におけ
る平行な二辺の短辺側の縁部を基準として長辺側
が突出した断面の全体形状が略S字状の曲面を切
削形成し、挽割材を元口と末口とが交互に隣接す
るように略S字状の曲面を噛合させて接合して所
定の板体に集成する構成にしてある。
作 用 本考案にかかる上記手段によると、丸太材或い
は角柱材を採取して残る木端材から形成した略台
形の平面及び断面形状を有する挽割材を元口と末
口とが交互に隣接するように、挽割材の長手方向
両側端部に切削形成された断面形状における平行
な二辺の短辺側の縁部を基準として長辺側が突出
した断面の全体形状が略S字状の曲面を切削形成
し略S字状の曲面を噛合させて所定の生地板に集
成するため、矩形状の板材に集成するに際して、
元口と末口の直径寸法の相違に起因して、末口の
寸法に合せて長手方向両側部を切り取る必要がな
く、丸太材等の略全体積を無駄なく生地板に集成
して利用することができる。また、略S字状の曲
面を介して元口と末口とが交互に隣接するように
接合するため、年輪の湾曲方向が隣接する相互間
で互いに相反するように集成されることとなり、
各挽割材に生じる反りが各段部で互いに圧着強度
を高めるように作用し、接着性が良好となり、木
材生地板としての利用度が高い。
そして、断面の全体形状が略S字状の曲面を元
口と末口とが隣接するように噛合させて挽割材を
接合するようにしたので、接合面の面積を広く取
ることができ、しかも両側端部の切削部分が少な
くて済み、木材の縦繊維の切削が少なく接合部分
のの肉付きを多くすることができる。また、略S
字状の曲面が互いに噛み合うように密着するた
め、結合強度が高まる。更に全体形状が略S字状
の曲面であるため、滑らかな接合を行うことがで
きる。
実施例 以下本考案に係る集成木材生地板の一実施例を
第1図〜第3図に基づき説明する。
丸太材は前記従来例と同様に末口3を基準と
し、かつ、その年輪の芯部4を中心として直径方
向で所定の厚寸法で長手方向へ挽割りをなし、第
1図及び第2図に示す挽割材b1,c1を得る。
各挽割材の元口2と末口3間の平面形状における
長手方向両側端部に、断面形状における平行な二
辺の短辺側の縁部を基準として長辺側が突出した
断面の全体形状が略S字状の曲面9,9を形成す
る。
この略S字状の曲面9,9は各挽割材b1,c
1の両側部10,10を挽割材b1,c1の長手
方向に沿つて切削形成することによつて得られ
る。このようにして得た挽割材b1の複数板を、
第3図に示す如く、挽割材b1の元口と末口とが
隣接するように略S字状の曲面9,9を噛合させ
て接合する。更には挽割材c1の複数板を該挽割
材c1の元口と末口とが隣接するように略S字状
の曲面9,9を噛合させて接合固定し、このよう
にして得られた接合材を更に板面11を合わせて
重合し、接合することによつて希望する任意の厚
み幅員を有する集成木材生地板が得られる。
上記した本考案に係る集成木材生地板によれば
接合時に側圧がかかり、更に上下方向の重圧がか
かるので、接合部が半円極に変化しており、接着
面が延長して接着強度を高めることができる。尚
断面略S字状の曲面9,9を形成する際に、第1
図に示す如く上辺の寸法xを45%、下辺の寸法y
を55%とすれば、重合した際に結合頂点局部が他
の部分より厚くなり、重圧をかけることが可能と
なつて接合強度をより大きくすることができる。
合板の組合せとしては、第3図に示した構造の
他、単に挽割材b1とc1を横方向に並べて接合
した平板、或いは該平板を多数枚重合した角型合
板、その他の多くの組合せ例が考えられ、用途に
応じて適宜製作することが可能である。
考案の効果 以上詳細に説明した如く、本考案に係る集成木
材生地板は、丸太材又は丸太材から角柱材を採取
して残る木端材を直径寸法の異なる元口と末口を
含む略台形の平面及び断面形状を有する挽割材に
形成し、挽割材の平面形状における長手方向両側
端部に、断面形状における平行な二辺の短辺側の
縁部を基準として長辺側が突出した断面の全体形
状が略S字状の曲面を切削形成し、挽割材を元口
と末口とが交互に隣接するように略S字状の曲面
を噛合させて接合して所定の板体に集成してなる
ので各挽割材の局部接合接着効果が極めて大きな
集成合板が得られる。即ち両側縁部を略S字状の
曲面に切削することによつて、段部結合又は斜面
結合に比して、接合部の木質が厚く残つているの
で、接着面の延長部が長くなつており、その分だ
け接着強度を高めることが可能となる。更に略S
字状の曲面が互いに噛み合うように密着するた
め、接合強度が高められる。また、S字状の曲面
の上辺と下辺に切削段差を設けることにより、接
合時に表裏側面局部重積接着効果が発揮され、局
部的な重圧に対する抗力が極めて大きな合板が得
られる。又、自然生育した木材の縦繊維をそのま
ま生かているので見映えが良く、かつ、元口と末
口との交互接合効果により、得られた合板の「背
り」が発生しないという効果があり、広い用途に
適応させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案に係る集成木材生地板
を構成する挽割材の形状を示す要部断面図、第3
図は上記の挽割材を組み合せて接合固定した集成
材を示す斜視図、第4図は丸太材の斜視外観図、
第5図は該丸太材の挽割指示図、第6図は従来の
挽割材の元口端面図、第6図Bは同末口端面図、
第7図は集成木材生地板の平面図、第8図は従来
の集成木材生地板の端面図、第9図は従来の他の
実施例を示す集成木材生地板の端面図である。 1……丸太、2……元口、3……末口、9……
曲面、10……両側部、11……板面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 丸太材又は丸太材から角柱材を採取して残る木
    端材を直径寸法の異なる元口と末口を含む略台形
    の平面及び断面形状を有する挽割材に形成し、挽
    割材の平面形状における長手方向両側端部に、断
    面形状における平行な二辺の短辺側の縁部を基準
    として長辺側が突出した断面の全体形状が略S字
    状の曲面を切削形成し、挽割材を元口と末口とが
    交互に隣接するように略S字状の曲面を噛合させ
    て接合して所定の板体に集成してなることを特徴
    とする集成木材生地板。
JP1985132998U 1985-08-29 1985-08-29 Expired JPH0427609Y2 (ja)

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JPS6241508U JPS6241508U (ja) 1987-03-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54107130A (en) * 1978-02-10 1979-08-22 Kubota Ltd Board for construction and its preparation
JPS5557410A (en) * 1978-10-26 1980-04-28 Chugoku Kikai Seisakusho Kk Sawing method of wood

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