JPH04273781A - Ｘ線撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、医療画像診断機器に
関し、とくにＸ線テレビシステムを使用したＸ線撮影装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】Ｘ線テレビシステムを使用したＸ線撮影
装置は、図１のように構成されるのが一般的である。図
１において、Ｘ線管１から被写体２に向けてＸ線が曝射
され、被写体２のＸ線透過像がイメージインテンシファ
イア３に入射する。イメージインテンシファイア（Ｉ．
Ｉ．）３は入射したＸ線透過像を光学像に変換して出力
する。この出力光学像は光学系４及び、光学絞り装置で
あるオートアイリス装置５を通ってテレビカメラ６に導
かれ、被写体２のＸ線透過像のビデオ信号が得られる。 このビデオ信号はＡ／Ｄ変換器７によってデジタルデー
タに変換された後、画像処理装置８に送られてエッジ処
理やフィルタリング処理等を受け、さらにＤ／Ａ変換器
９でアナログビデオ信号に戻され、表示モニター装置１
０に送られる。

【０００３】このＸ線撮影装置において、Ｘ線管１はＸ
線制御器１１によってそのＸ線条件（管電圧、管電流、
曝射時間等）が制御される。すなわち、光学系４にフォ
トピックアップ１２が設けられており、このフォトピッ
クアップ１２の出力をＸ線制御器１１に入力することに
よりフィードバック制御を行なって、異なる被写体厚に
対して適正なＸ線条件を決めるようにしている。フォト
ピックアップ１２がイメージインテンシファイア３の出
力面に映し出されたＸ線透過像の一定範囲内の平均輝度
を測定し、この値が一定になるようにＸ線条件を変化さ
せるというフィードバック制御が行なわれ、表示モニタ
ー装置１０に映し出されるＸ線透過像の輝度が自動的に
適性レベルに維持される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにフォトピックアップ１２でイメージインテンシフ
ァイア３の出力画像の一定範囲内の平均輝度を測定し、
それが一定になるように制御するだけでは、単にテレビ
カメラ６に入射する光量が一定になるのみで被写体２の
コントラストが大きくなるにしたがってピーク値が増大
し、表示画像に白飛び（ハレーション）現象が発生する
という問題がある。すなわち、たしかにフラットな被写
体２についてこの制御によりＸ線条件を定めると適性輝
度となるが、そうして設定されたＸ線条件で肺野のよう
に被写体厚が大きく異なる部位の画像を得るとき、薄い
部分の輝度レベルが高くなり過ぎて画面上でハレーショ
ンを生じてしまう。逆に、被写体厚が大きく異なる部位
について適性輝度となるようにＸ線条件の自動設定が行
なわれたときには、その設定Ｘ線条件ではフラットな被
写体２を映したとき線量不足で暗い画像しか得られない
。

【０００５】この発明は、上記に鑑み、どのような被写
体についてもつねにハレーションの生じない適正な輝度
レベルのＸ線画像が得られるように改善した、Ｘ線撮影
装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるＸ線撮影装置では、Ｘ線透過像を変
換した光学像の光量検出によるＸ線条件のフィードバッ
ク制御と併用して、光学像から得たビデオ信号のピーク
値検出による絞りの自動調整を行なうようにして、コン
トラストの異なる様々な被写体について最適なＸ線条件
を維持しながら、ビデオ信号のピーク値を抑えて画像の
ハレーションを防止することが特徴となっている。その
結果、種々の被写体のあらゆる部位、角度について、操
作者はＸ線条件を気にすることなくＸ線透視及びＸ線撮
影を行なうことができて、条件設定ミスの心配がなくな
るとともに、テスト曝射も不要となる。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。図２において、Ｘ線管１か
ら被写体２に向けてＸ線が曝射され、被写体２のＸ線透
過像がイメージインテンシファイア３、テレビカメラ６
等によりビデオ信号に変換され、さらにＡ／Ｄ変換器７
によってデジタルデータに変換された後、画像処理装置
８に送られ、その後Ｄ／Ａ変換器９でアナログビデオ信
号に戻され、表示モニター装置１０に送られる点は図１
と同様である。また、フォトピックアップ１２によりイ
メージインテンシファイア３の出力画像の一定範囲内の
平均輝度を検出し、これをＸ線制御器１１にフィードバ
ックすることによってＸ線条件を自動設定することも図
１と同様である。

【０００８】この図２では、上記のＸ線制御器１１とフ
ォトピックアップ１２によるフィードバック制御と併用
して、ピーク値検出回路２１によるオートアイリス装置
５の制御を行なう。このピーク値検出回路２１は、テレ
ビカメラ６からのビデオ信号のピーク値を検出し、その
値が次段のＡ／Ｄ変換器７の入力レンジ内に入るように
、オートアイリス装置５の光学絞り量を調整する。

【０００９】したがって、被写体２がフラットなもので
ある場合には光学絞りが開かれ、被写体厚が大きく異な
る部位では絞りが閉じられることになり、ピーク値が抑
えられてハレーションを防止することができる。しかも
、これとは別個独立に、フォトピックアップ１２とＸ線
制御器１１とによるＸ線条件自動設定のためのフィード
バック制御が行なわれているため、被写体２に応じた最
適Ｘ線条件が維持される。

【００１０】なお、図３に示すように、上記の図２のテ
レビカメラ６の後、Ａ／Ｄ変換器７の前に、ガンマアン
プ２２を挿入する場合にも、そのガンマアンプ２２の出
力のピーク値をピーク値検出回路２１で検出し、絞りの
制御を行なうようにしてもよい。このガンマアンプ２２
は入力・出力特性が図４のようになっていて、ビデオ信
号のピーク値が抑えられるが、このようにピーク値を抑
えた後、さらにピーク値検出・絞り調整という制御によ
り、ガンマアンプ２２だけでは抑えきれない過大なピー
ク値を抑え込むことができる。

【００１１】

【発明の効果】以上、実施例について説明したように、
この発明のＸ線撮影装置によれば、光学像の光量検出に
よるＸ線条件のフィードバック制御と併用して、ビデオ
信号のピーク値検出による絞りの自動調整を行なうよう
にしたため、コントラストの異なる様々な被写体につい
て最適なＸ線条件を維持しながら、ビデオ信号のピーク
値を抑えて画像のハレーションを防止することが可能と
なる。そのため、種々の被写体のあらゆる部位、角度に
ついて、操作者はＸ線条件を気にすることなく、Ｘ線透
視（小線量によるモニタリング）及びＸ線撮影（大線量
による画像データの磁気ディスク等への記録）を行なう
ことができ、条件設定ミスの心配がなくなり、テスト曝
射が不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例のブロック図。

【図２】この発明の一実施例のブロック図。

【図３】変形例の一部を示すブロック図。

【図４】ガンマアンプの入力・出力特性を示すグラフ。

【符号の説明】

１　　　　　　　　Ｘ線管 ２　　　　　　　　被写体 ３　　　　　　　　イメージインテンシファイア４　　
　　　　　　光学系 ５　　　　　　　　オートアイリス装置６　　　　　　
　　テレビカメラ ７　　　　　　　　Ａ／Ｄ変換器 ８　　　　　　　　画像処理装置 ９　　　　　　　　Ｄ／Ａ変換器 １０　　　　　　表示モニター装置 １１　　　　　　Ｘ線制御器 ２１　　　　　　ピーク値検出回路 ２２　　　　　　ガンマアンプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　被写体に向けてＸ線を照射するＸ線照
   射手段と、被写体のＸ線透過像を光学像に変換する像変
   換手段と、該光学像の光量を絞る光学絞り手段と、この
   光学絞り手段を経た光学像をビデオ信号に変換する撮像
   手段と、該ビデオ信号をデジタル化するＡ／Ｄ変換手段
   と、上記像変換手段の出力である光学像の光量を検出し
   て上記Ｘ線照射手段をフィードバック制御する手段と、
   上記の撮像手段の出力ビデオ信号のピーク値を検出して
   上記の光学絞り手段を制御する手段とを備えることを特
   徴とするＸ線撮影装置。