JPH0613195A - X線透視撮影装置 - Google Patents

X線透視撮影装置

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JPH0613195A
JPH0613195A JP4196502A JP19650292A JPH0613195A JP H0613195 A JPH0613195 A JP H0613195A JP 4196502 A JP4196502 A JP 4196502A JP 19650292 A JP19650292 A JP 19650292A JP H0613195 A JPH0613195 A JP H0613195A
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JP
Japan
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tube
ray
image
focus
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP4196502A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koyama
博 小山
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影中に透視像の明るさに対応して適宜焦点
の大きさを変化させ、常に最適な条件の下でX線透視像
を撮影することができるようにする。 【構成】 イメージ管の投影面の明るさに応じて、X線
管の管電圧Vp、管電流If及びターゲット33上におけ
る電子ビームの焦点の大きさdの3個のパラメータの組
み合わせを変化させる。焦点の大きさdはバイアス電圧
Vbにより変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線透視撮影装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】X線で透視撮影を行なう場合、イメージ
管を介してフィルムやTV撮像管に入射する光量を様々
な厚さの被写体に対して常に一定とするために、従来よ
り、 (1)X線管電圧と管電流を変化させることにより入射
光量を調節する (2)それに加えて、オートアイリス(自動光学絞り)
を用いて入射光量を調節する 等の方法がとられている。このうち(1)の方法では、
入射光量が減少した場合、一般的にはまず管電圧が上昇
され、それに応じて管電流が調節される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法では、フィル
ムやTV撮像管に入る光量を一定にすることはできる
が、診断の基礎としてのX線透視像を考えた場合、光量
が一定であるだけでは良好な透視像となるとは限らな
い。例えば、体厚が20cmの被写体の血管造影を行な
う場合には、管電圧が約70kVp、管電流が約400
〜500mAという程度の値が最も良好な透視像を得る
ことのできる条件であるが、被写体の厚みが30cmに
増加した場合、従来の方法(1)ではまず管電圧が90
kVpに上昇され、一方、ターゲットの発熱からの制約
により、管電流は約200〜300mAに減少される。
しかし、このような高い管電圧では血管像がカブリを生
じてしまい、的確な診断を行なうことができなくなる。
そこで、上記(2)の方法を用い、管電圧の上昇を約8
0〜85kVpに抑え、その代わりに光学絞りを広げて
入射光量を一定にするという方法がとられる。しかしこ
の場合、カブリは少なくなるものの、イメージ管に入射
するX線量が減少するために、撮影される画像はノイズ
の多いものとなる。
【0004】従来より、管電流を増加させるために、X
線管においてターゲット上における電子ビームの焦点を
大きくするという技術は知られていた。しかし、この場
合、焦点の大きさは撮影の前に予め定めておくものであ
り、撮影中は変化させることはできなかった。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、撮影中
も被写体の位置や向き等の変化に対応して適宜焦点の大
きさを変化させ、常に最適な条件の下でX線透視像を撮
影することができるようにしたX線透視撮影装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係るX線透視撮影装置は、a)イメ
ージ管の投影面の明るさを検出する光量測定手段と、
b)X線管の管電圧及び管電流を変化させる高圧発生手
段と、c)X線管のターゲット上における電子ビームの
焦点の大きさを変化させる焦点変更手段と、d)検出さ
れたイメージ管投影面の明るさに応じて、X線管の管電
圧、管電流及びターゲット上における電子ビームの焦点
の大きさの3個のパラメータの組み合わせを変化させる
制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
【作用】X線管から発射されたX線が被写体を通過し、
イメージ管の投影面に透視像を形成すると、光量測定手
段aはその投影面の明るさを検出する。ここで、光量測
定手段aは投影面の全面の平均的な明るさを測定しても
よいが、一部(例えば中央部)を優先的に測光する等、
各種方法で測光することができる。制御手段dは光量測
定手段aからの信号を受け、その光量に応じて、予め定
められた基準に従って、高圧発生手段bを用いて管電
圧、管電流を、焦点変更手段cを用いてターゲット上の
電子ビームの焦点の大きさを変化させる。この基準は、
撮影の目的、被写体の種類及び投影面の明るさ等に応じ
て、予め最適なそれらの3個のパラメータの組み合わせ
が定められているものである。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例であるX線透視撮影装置を
図1〜図4により説明する。本実施例のX線透視撮影装
置は図1に示すような構造を有している。X線管16か
ら発射されたX線は被写体15を通過した後、イメージ
管14により可視像に変換される。イメージ管14の投
影面に形成された可視像は分配器12によりTV撮像管
11又はシネ撮影カメラ13のいずれかに送られ、撮影
される。分配器12にはイメージ管14の投影面の明る
さを検出するためのフォトピックアップ23(図2)が
内蔵されており、その検出信号は制御回路21に送られ
る。制御回路21はマイクロコンピュータにより構成さ
れており、後述するように所定の基準に従ってX線管1
6の管電圧、管電流及び焦点の大きさを決定する。図2
に示すように、制御回路21で決定された管電圧、管電
流及び焦点の大きさの値はX線管駆動回路22に送ら
れ、X線管駆動回路22はそれに応じてX線管16の各
パラメータを変化させる。
【0009】図3に示すように、X線管16では、フィ
ラメント31により発生された熱電子は、フィラメント
31の近傍に設けられた集束電極32とそれに対向する
ように設けられたターゲット33との間に印加される管
電圧Vpにより加速され、ターゲット33に衝突する。
このとき電子は集束電極32の形状により形成される電
界によって集束されるが、本実施例のX線透視撮影装置
のX線管16では、この集束電極32とフィラメント3
1との間に可変のバイアス電圧Vbを印加し、ターゲッ
ト33上における電子ビームの焦点の大きさdを変化さ
せることができるようになっている。
【0010】血管造影撮影を行なう場合を例にとり、上
記実施例の装置の作用を図4のフローチャートに従って
説明する。被写体15を透過してきたX線がイメージ管
14に入り、投影面に像を形成したとき、フォトピック
アップ23は投影面の明るさを検出して(ステップS
1)制御回路21に送信する。制御回路21は、検出さ
れた光量が撮影装置の種類(TV撮像管11又はシネ撮
影カメラ13)に応じて予め定められている範囲内に入
るか否かを判定する(ステップS2)。検出された光量
が所定範囲内であれば、制御回路21はX線管駆動回路
22に対して特に指令を出さず、現在の管電流、管電圧
及び焦点の大きさがそのまま維持される。
【0011】しかし、検出された光量が所定範囲以下で
ある(暗い)と判定された場合、制御回路21はまず管
電圧Vpを上昇させる(ステップS3)。そして、上昇
させた管電圧Vpの値を所定の上限値Vmaxと比較する
(ステップS4)。血管造影の場合、管電圧が高すぎる
とX線が造影剤を透過してしまうようになり、逆に管電
圧が低すぎると骨等の他の組織が現われて血管を識別す
ることが困難となる。そのため血管造影の場合、管電圧
は通常58〜83kVpの範囲内にすることが好まし
い。Vmaxはこの上限の値である。VpがVmaxを超えな
い場合は、管電圧Vpの上昇に応じて管電流Ifも適宜そ
れに応じた値に変更される。これにより、イメージ管1
4の投影面のX線透視像の明るさが改善され、正常な透
視像を撮影することが可能となる。
【0012】検出された光量が非常に少なく、それに対
応するためには管電圧Vpが上限値Vmaxを超えなければ
ならないという場合には、制御回路21は管電圧Vpを
Vmaxで固定し、バイアス電圧Vbを変化させてターゲッ
ト33上における電子ビームの焦点の大きさdを拡大す
るとともに、管電流Ifを増加させる(ステップS
5)。ここで、焦点の大きさ(径)dと管電流Ifと
は、焦点における電流密度[4If/(πd2)]が所定
値となるように連動して変化させる。なお、この電流密
度の所定値は、ターゲット33が局所的発熱により損傷
しないような値として予め定められたものである。これ
により、X線管16から発生されるX線量が増加し、イ
メージ管14の投影面上に形成される透視像の明るさが
増加する。
【0013】しかし、焦点の大きさdが過度に大きくな
るとMTF(分解能)が悪化し、正確な診断を行なうこ
とができなくなる。このため、バイアス電圧Vbにも限
界が定められており、焦点の大きさdが所定の上限値d
max(例えば1.2mm)を超える場合には(ステップS6。
実際にはバイアス電圧の値Vbで判定する。)、制御回
路21は焦点拡大を停止し、今度は再び管電圧Vpを上
限値Vmax以上に増加させることにより明るさの回復を
行なう(ステップS7)。以上が、透視像が暗すぎる場
合の各パラメータの変更の手順である。なお、焦点の大
きさdが上限値dmaxを超えたとき、再び管電圧Vpを上
昇させるのではなく、撮影側の光学絞りを拡大するよう
にしてもよい(ステップS7)。
【0014】逆に、イメージ管の透視像が明るすぎる場
合には、まず焦点の大きさが小さくなるようにバイアス
電圧が変更され、それに応じて管電流も減少される(ス
テップS13)。しかし、焦点の大きさが所定の最小値
(約0.2mm程度)となっても未だ明るすぎる場合には
(ステップS14)、管電圧Vpが下げられる(ステッ
プS15)。管電圧Vpが下限値Vmin(58kV)まで
下げられても更に明るさを低下させる必要がある場合に
は(ステップS16)、光学絞りを縮小させる(ステッ
プS17)。
【0015】以上の通り、本実施例のX線透視撮影装置
では、被写体の特性及び撮影の目的に応じて最適の管電
圧Vpがまず選択され、その電圧が維持されるように管
電流Ifが変更される。このとき、管電流Vpと同時に、
バイアス電圧Vbを変更することにより焦点の大きさd
が適宜変更されるため、ターゲット33の損傷が防止さ
れる。
【0016】なお、上記実施例では焦点の大きさdはバ
イアス電圧Vbを変化させることにより連続的に可変と
したが、複数の陰極部又は電子放出体(コイル型フィラ
メント、板状フィラメント)を有するX線管の場合に
は、それらを切り換えることにより焦点の大きさを不連
続的に変化させ、その間は管電圧、管電流の変化により
適宜補間することになる。
【0017】
【発明の効果】従来のX線透視撮影装置では、被写体の
位置や向きが変化する等により被写体の厚みが変化し、
投影面の明るさが変化するときには、管電圧と管電流の
みを変化させることにより投影面の明るさが一定となる
ようにし、それでも一定の明るさが維持されないとき
は、撮影側の光学絞りを変化させることにより対処して
いた。しかし、本発明に係るX線透視撮影装置では、そ
れらに加えて、X線管のターゲット上における電子ビー
ムの焦点の大きさをも変化させることができるため、よ
り撮影対象、撮影目的に適したX線条件を設定すること
ができる。例えば、被写体の厚みが増加し、投影面が暗
くなったときは、従来の装置では管電圧が上昇されるた
めカブリが生じたり、光学絞りが拡大されてノイズが増
加する等の弊害が生じていたが、本発明に係るX線透視
撮影装置では焦点の大きさを拡大することにより、ター
ゲットを損傷することなく管電流を増加させることがで
きる。このため、管電圧や光学絞りを変化させる必要が
なく、高画質のX線透視像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるX線透視撮影装置の
構成を示すブロック図。
【図2】 実施例のX線透視撮影装置の制御系統の電気
的構成を示すブロック図。
【図3】 実施例のX線管の内部の構造を示す側面図。
【図4】 実施例のX線透視撮影装置におけるX線透視
像の明るさ調整のための手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…TV撮像管 12…分配器 13…シネ撮影カメラ 14…イメージ
管 15…被写体 16…X線管 21…制御回路 22…X線管駆
動回路 23…フォトピックアップ 31…フィラメ
ント 32…集束電極 33…ターゲッ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)イメージ管の投影面の明るさを検出
    する光量測定手段と、 b)X線管の管電圧及び管電流を変化させる高圧発生手
    段と、 c)X線管のターゲット上における電子ビームの焦点の
    大きさを変化させる焦点変更手段と、 d)検出されたイメージ管投影面の明るさに応じて、X
    線管の管電圧、管電流及びターゲット上における電子ビ
    ームの焦点の大きさの3個のパラメータの組み合わせを
    変化させる制御手段とを備えることを特徴とするX線透
    視撮影装置。
JP4196502A 1992-06-29 1992-06-29 X線透視撮影装置 Pending JPH0613195A (ja)

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JP4196502A JPH0613195A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 X線透視撮影装置

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