JPH042731A - バッチ型焼鈍炉の温度制御方法 - Google Patents
バッチ型焼鈍炉の温度制御方法Info
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- JPH042731A JPH042731A JP10176090A JP10176090A JPH042731A JP H042731 A JPH042731 A JP H042731A JP 10176090 A JP10176090 A JP 10176090A JP 10176090 A JP10176090 A JP 10176090A JP H042731 A JPH042731 A JP H042731A
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Landscapes
- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、バッチ型焼鈍炉の温度制御に関するものであ
る。
る。
(従来の技術)
圧延機で圧延成形された鋼は、内部応力を生じるため、
比較的硬く、もろい性質をもっている。
比較的硬く、もろい性質をもっている。
そこで最終用途に適した所定の機械的性質を与えるため
、焼鈍が行なわれる。
、焼鈍が行なわれる。
特に、炭化物の球状化を要する高炭素鋼板の焼鈍におい
ては、普通鋼焼鈍に比べ、許容焼鈍温度範囲が狭く、ま
た、長時間焼鈍が必須となるため、広くバッチ型焼鈍が
行なわれている。
ては、普通鋼焼鈍に比べ、許容焼鈍温度範囲が狭く、ま
た、長時間焼鈍が必須となるため、広くバッチ型焼鈍が
行なわれている。
従来の焼鈍温度制御方法としては、特公昭592416
7号公報がある。
7号公報がある。
これを第3図及び第4図に示す。
従来法では、炉内最上段コイル5の上端にコイル最高温
度をコイルに当接し測定するトップ測温センサー1、最
下段コイルの下端にベース温度を測定するベース測温セ
ンサー3、炉壁に炉温測温センサー2を取付ける。
度をコイルに当接し測定するトップ測温センサー1、最
下段コイルの下端にベース温度を測定するベース測温セ
ンサー3、炉壁に炉温測温センサー2を取付ける。
各センサー1. 2. 3を計算機11及び調節計lO
に接続し、炉内コイルの最高温度が所望の値T t (
ll1ax )に達するまて炉温Tpを一定値TF1に
制御する。次いでベース温度TBから推定される最冷温
度T が所望の値Thに達するまでコイルの最高温度T
を一定値T、 (IIax)に制御する。
に接続し、炉内コイルの最高温度が所望の値T t (
ll1ax )に達するまて炉温Tpを一定値TF1に
制御する。次いでベース温度TBから推定される最冷温
度T が所望の値Thに達するまでコイルの最高温度T
を一定値T、 (IIax)に制御する。
を
前記T がT に達した以後、所望の期間にわたn
リベース温度T を一定値Thに制御する方法となって
いる。
いる。
(発明が解決しようとする課題)
従来法では、均熱工程以前にコイル最高温度−定区間が
設けられており、均熱工程ではベース温度一定制御を行
なうこととなっている。しかし従来法には大きくは2つ
の問題点がある。
設けられており、均熱工程ではベース温度一定制御を行
なうこととなっている。しかし従来法には大きくは2つ
の問題点がある。
第1の問題点は、均熱工程以前に、コイル最高温度一定
区間を設けることに関するものである。
区間を設けることに関するものである。
焼鈍の基本原則は、素材に与えるべき〔温度〕×〔時間
〕の上、下限値を冶金的・品質的要求条件より設定し、
その範囲内に素材のあらゆる部分が入るよう、操炉条件
を決めることであり、これを達成するのが均熱工程にお
ける〔均熱温度範囲〕×〔均熱時間〕である。
〕の上、下限値を冶金的・品質的要求条件より設定し、
その範囲内に素材のあらゆる部分が入るよう、操炉条件
を決めることであり、これを達成するのが均熱工程にお
ける〔均熱温度範囲〕×〔均熱時間〕である。
第5図でその概念を説明すると、加熱工程に於いては、
炉内コイル最高温度T1、ベース温度TBより推定計算
で求めた最冷温度Tcを均熱温度範囲のコイル温度上限
とコイル温度下限との間に納めるよう昇温し、最冷温度
T がコイル温度下限に到達した時点より均熱工程に入
る。
炉内コイル最高温度T1、ベース温度TBより推定計算
で求めた最冷温度Tcを均熱温度範囲のコイル温度上限
とコイル温度下限との間に納めるよう昇温し、最冷温度
T がコイル温度下限に到達した時点より均熱工程に入
る。
均熱工程では、均熱温度範囲に前記Tt、TB。
T 全てが入るように制御し、かつ、所定の時間、即ち
均熱時間Hだけ保持した後、冷却工程に入す るように操炉するのか一般的な操炉条件である。
均熱時間Hだけ保持した後、冷却工程に入す るように操炉するのか一般的な操炉条件である。
したかって、従来法で実施している、「均熱工程以前に
コイル最高温度一定区間を設ける」ことは、コイル最冷
温度点を除く多くの部分に於いて温度の高い外周部から
コイル内部に向かって、均熱工程で行なわれるべき材質
変化を均熱開始前に既に進行させてしまうこととなり、
コイル各部で〔均熱温度範囲〕×〔均熱時間〕か一定と
ならず、焼鈍条件の厳格な高炭素鋼などでは、コイル内
での品質のバラツキを生じたり、コイル外周部は長時間
にわたり最高温度にさらされることより、鋼板どうしの
焼付が発生するといった問題点がある。
コイル最高温度一定区間を設ける」ことは、コイル最冷
温度点を除く多くの部分に於いて温度の高い外周部から
コイル内部に向かって、均熱工程で行なわれるべき材質
変化を均熱開始前に既に進行させてしまうこととなり、
コイル各部で〔均熱温度範囲〕×〔均熱時間〕か一定と
ならず、焼鈍条件の厳格な高炭素鋼などでは、コイル内
での品質のバラツキを生じたり、コイル外周部は長時間
にわたり最高温度にさらされることより、鋼板どうしの
焼付が発生するといった問題点がある。
第2の問題点は、ベース温度一定区間における制御方法
に関するものである。
に関するものである。
従来法を説明する第3図では、1台の調節計のフィード
バック入力を切換え、連動して計算機から設定値を与え
る方法が示されているが、2つの問題点がある。
バック入力を切換え、連動して計算機から設定値を与え
る方法が示されているが、2つの問題点がある。
まず第1魚目は、1台の調節計のフィードバック入力を
切換える方式に関して、熱時定数(熱的応答遅れ時間)
の異なる炉温、コイル最高温度、ベース温度を切換え入
力すると、熱時定数の大きなベース温度のフィードバッ
ク制御は制御が不安定となる問題点である。
切換える方式に関して、熱時定数(熱的応答遅れ時間)
の異なる炉温、コイル最高温度、ベース温度を切換え入
力すると、熱時定数の大きなベース温度のフィードバッ
ク制御は制御が不安定となる問題点である。
これは、フィードバック制御の基本原理か、操作端を操
作したとき影響か現われるプロセス変化量を検出し、こ
れを所望の設定値と一致させるべく操作端を調節してい
く閉ループ制御であるので、操作端を操作したことの影
響が現われるまでに長時間を要するプロセスに適用する
と、制御が不安定となるためである。
作したとき影響か現われるプロセス変化量を検出し、こ
れを所望の設定値と一致させるべく操作端を調節してい
く閉ループ制御であるので、操作端を操作したことの影
響が現われるまでに長時間を要するプロセスに適用する
と、制御が不安定となるためである。
発明者らが実験した、焼鈍炉の熱時定数の測定実施例を
第6図に示したが、同図(A)はDI定定法法示す概念
図、同図(B)はコイル周囲のセンサー配置図である。
第6図に示したが、同図(A)はDI定定法法示す概念
図、同図(B)はコイル周囲のセンサー配置図である。
実験方法としては、ベース9の上に厚み1.2111m
、幅1000關、重量13.gtonの鋼コイルを3段
積みし、最上段コイル5、周囲には同図(B)に示すセ
ンサーを配置し、最下段コイルには下端に接触するベー
ス測温センサー3を配置し、同図に示すとおりインナー
カバー6と焼鈍炉7で覆い、加熱装置4への燃料調節を
調節弁8によって行ない、その弁開度制御は燃焼炉7に
配置した炉温センサー2の測定値か設定値と一致するよ
うに操作出力を発する炉温調節計22によって行なうこ
ととした。各温度データは記録計に記録させた。
、幅1000關、重量13.gtonの鋼コイルを3段
積みし、最上段コイル5、周囲には同図(B)に示すセ
ンサーを配置し、最下段コイルには下端に接触するベー
ス測温センサー3を配置し、同図に示すとおりインナー
カバー6と焼鈍炉7で覆い、加熱装置4への燃料調節を
調節弁8によって行ない、その弁開度制御は燃焼炉7に
配置した炉温センサー2の測定値か設定値と一致するよ
うに操作出力を発する炉温調節計22によって行なうこ
ととした。各温度データは記録計に記録させた。
同図(C)に測定結果を示すが、まず、加熱開始と同時
に炉温設定値をステップ状に、920℃に設定すること
で調節弁8の開度は全開となり、大量の燃料が投入され
、炉温かはじめに上昇し、次いで炉温によりインナーカ
バー6が加熱され、その伝熱により、インナーカバ−6
内部のコイル雰囲気温度が上昇し、その伝熱によりコイ
ル5が加熱され、炉内コイル(最高)温度が上昇し、最
後にベース温度が上昇することが分り、32.5Hr後
の温度を100%としたとき各温度がその83.2%に
到達した時間を熱時定数として表わすと、炉温で0.3
3Hrsコイル雰囲気温度で1.0Hrs炉内コイル(
最高)温度で1.5Hr、ベース温度で4.511rと
いう結果であった。
に炉温設定値をステップ状に、920℃に設定すること
で調節弁8の開度は全開となり、大量の燃料が投入され
、炉温かはじめに上昇し、次いで炉温によりインナーカ
バー6が加熱され、その伝熱により、インナーカバ−6
内部のコイル雰囲気温度が上昇し、その伝熱によりコイ
ル5が加熱され、炉内コイル(最高)温度が上昇し、最
後にベース温度が上昇することが分り、32.5Hr後
の温度を100%としたとき各温度がその83.2%に
到達した時間を熱時定数として表わすと、炉温で0.3
3Hrsコイル雰囲気温度で1.0Hrs炉内コイル(
最高)温度で1.5Hr、ベース温度で4.511rと
いう結果であった。
本発明者らは更に、調節計22のフィードバック入力で
ある炉温を、ベース温度に振り替えて、フィードバック
制御の安定性を調査しようと試みたか、炉温か大きく変
動し、コイル雰囲気温度、コイル最高温度もこれに従っ
て大きく変動するが、熱時定数の大きなベース温度かほ
とんど変化しない現象を見て、コイル5,5′に与える
品質上のトラブルを心配し、実験を中止した経験を有し
ている。
ある炉温を、ベース温度に振り替えて、フィードバック
制御の安定性を調査しようと試みたか、炉温か大きく変
動し、コイル雰囲気温度、コイル最高温度もこれに従っ
て大きく変動するが、熱時定数の大きなベース温度かほ
とんど変化しない現象を見て、コイル5,5′に与える
品質上のトラブルを心配し、実験を中止した経験を有し
ている。
これは前述のフィードバック制御の基本原理を実証した
に過ぎない。
に過ぎない。
したがって、−台の調節計の入力を切換えて行なうフィ
ードバック制御を行なったとしても熱時定数が4.5H
rと大きなベース温度をフィードバックして、これを一
定に制御することは不可能に近いと言える。
ードバック制御を行なったとしても熱時定数が4.5H
rと大きなベース温度をフィードバックして、これを一
定に制御することは不可能に近いと言える。
そこで、熱時定数が最も小さく、加熱工程で使用してい
る炉温フィードバック制御をそのまま使用し、炉温設定
値を変更してベース温度を一定にしようとするのが一般
的に行なわれている従来技術である。
る炉温フィードバック制御をそのまま使用し、炉温設定
値を変更してベース温度を一定にしようとするのが一般
的に行なわれている従来技術である。
しかし、炉内コイルの最冷点温度に近いベース温度を一
定にしようとする目的から考えれば、コイル温度に対し
て直接的に伝熱を施こすコイル雰囲気温度を制御し、ベ
ース温度を所定の値にするのが最も応答か早く、高精度
を得る最良の手段と考えられる。ただし、現在のところ
この方法による公知例は見当らない。
定にしようとする目的から考えれば、コイル温度に対し
て直接的に伝熱を施こすコイル雰囲気温度を制御し、ベ
ース温度を所定の値にするのが最も応答か早く、高精度
を得る最良の手段と考えられる。ただし、現在のところ
この方法による公知例は見当らない。
次いで第2魚目は、調節計で行なうよう基本制御に対す
る設定値の与え方に関して、従来法では具体的制御方法
の説明がないが、−膜内には炉温制御を基本制御として
、ベース温度を所望の一定値に制御するために必要な炉
温設定値を、計算機あるいは専用の調節計から連続的に
演算し、目標値として設定するカスケード設定方式が採
用されている。
る設定値の与え方に関して、従来法では具体的制御方法
の説明がないが、−膜内には炉温制御を基本制御として
、ベース温度を所望の一定値に制御するために必要な炉
温設定値を、計算機あるいは専用の調節計から連続的に
演算し、目標値として設定するカスケード設定方式が採
用されている。
しかし、カスケード設定方式を採用したとしても、所詮
、熱時定数が4.511rと大きいベース温度を連続的
に演算して求めた目標値は、長周期で大きな変化幅を持
ち、これを基本制御である炉温制御にカスケード設定す
ると、結果として炉温も大きく変動し、そのため、ベー
ス温度を所望の一定値に精度よく制御することは非常に
困難であるといった問題点があった。
、熱時定数が4.511rと大きいベース温度を連続的
に演算して求めた目標値は、長周期で大きな変化幅を持
ち、これを基本制御である炉温制御にカスケード設定す
ると、結果として炉温も大きく変動し、そのため、ベー
ス温度を所望の一定値に精度よく制御することは非常に
困難であるといった問題点があった。
(課題を解決するための手段)
本発明は従来法の問題点を解決するためになされたもの
であり、従来法の一つの問題点である「均熱工程以前に
実施されるコイル最高温度一定区間において、温度の高
いコイル外周部からコイル内部に向かって均熱工程で行
なわれるべき材質変化」に対し、その波及範囲を最小限
にとどめること。及び「コイル外周部が長時間にわたり
最高温度にさらされることによる鋼板どうしの焼付」に
対し、その発生を防止することを目的とてなされたバッ
チ型焼鈍炉の温度制御方法である。
であり、従来法の一つの問題点である「均熱工程以前に
実施されるコイル最高温度一定区間において、温度の高
いコイル外周部からコイル内部に向かって均熱工程で行
なわれるべき材質変化」に対し、その波及範囲を最小限
にとどめること。及び「コイル外周部が長時間にわたり
最高温度にさらされることによる鋼板どうしの焼付」に
対し、その発生を防止することを目的とてなされたバッ
チ型焼鈍炉の温度制御方法である。
即ち、最上段コイルの上部に炉内コイル周囲の最高雰囲
気温度を測定するためのコイル雰囲気測温センサー21
.最下段コイルの下端に接触しi*1ii!するベース
測温センサー3及び炉壁に炉温を7jJ11定するため
の炉温センサー2を設け、加熱開始からコイル雰囲気最
高温度Ttaか所望の値T 、(IIlax)に達する
までは、炉温を一定に制御し、次いて、ベース温度T
が所望の値TB(max)に達するまでは、コイル雰囲
気最高温度を一定に制御し、その後の均熱工程ではベー
ス温度を所望の値TB(max)に制御する方法を提供
するものである。
気温度を測定するためのコイル雰囲気測温センサー21
.最下段コイルの下端に接触しi*1ii!するベース
測温センサー3及び炉壁に炉温を7jJ11定するため
の炉温センサー2を設け、加熱開始からコイル雰囲気最
高温度Ttaか所望の値T 、(IIlax)に達する
までは、炉温を一定に制御し、次いて、ベース温度T
が所望の値TB(max)に達するまでは、コイル雰囲
気最高温度を一定に制御し、その後の均熱工程ではベー
ス温度を所望の値TB(max)に制御する方法を提供
するものである。
又、従来法のもう一つの問題点であるベース温度一定制
御において、「炉温制御を基本制御として、ベース温度
を連続的に演算して求めた目標値を炉温制御にカスケー
ド設定する方法」では、ベース温度を一定に制御するこ
とが困難である。
御において、「炉温制御を基本制御として、ベース温度
を連続的に演算して求めた目標値を炉温制御にカスケー
ド設定する方法」では、ベース温度を一定に制御するこ
とが困難である。
という問題点を解決することを目的としてなされたバッ
チ型焼鈍炉の温度制御方法である。
チ型焼鈍炉の温度制御方法である。
即ち、炉内コイル雰囲気最高温度Ttaを測定し、これ
を調節する手段と、最下段コイルの下端温度又はベース
温度のTBを定周期でサンプリングし、炉内コイル雰囲
気最高温度設定値を補正する手段を備え、最下段コイル
下端温度又はベース温度を一定の値TB(11ax)に
制御する方法を提供するものである。
を調節する手段と、最下段コイルの下端温度又はベース
温度のTBを定周期でサンプリングし、炉内コイル雰囲
気最高温度設定値を補正する手段を備え、最下段コイル
下端温度又はベース温度を一定の値TB(11ax)に
制御する方法を提供するものである。
以下、図示した実施例を参照しつつ、その詳細を説明す
る。
る。
第1図は、本発明を実施した焼鈍炉の説明図である。図
中符号9はベースで、その上にはコイル5が段積される
。最上段コイル上の上部には、炉内コイル周囲の雰囲気
最高温度を測定するためのコイル雰囲気測温センサー2
1、最下段コイルには、下端に接触し測温するベース測
温センサー3か配置され、インナーカバー6に収容され
る。
中符号9はベースで、その上にはコイル5が段積される
。最上段コイル上の上部には、炉内コイル周囲の雰囲気
最高温度を測定するためのコイル雰囲気測温センサー2
1、最下段コイルには、下端に接触し測温するベース測
温センサー3か配置され、インナーカバー6に収容され
る。
また、インナーカバー6は燃焼炉7によって周囲が覆わ
れている。そして燃焼炉7の炉壁には、炉温を測定する
ための炉温センサー2が取付けられている。
れている。そして燃焼炉7の炉壁には、炉温を測定する
ための炉温センサー2が取付けられている。
インナーカバー6は燃焼炉7に設けた加熱装置4の高熱
が、直接にコイル5に影響しないようになっている。イ
ンナーカバ−6内部には、コイル5の光輝表面を保持さ
せるための保護雰囲気ガスとして微還元性ガス、または
不活性ガスが充満されている。
が、直接にコイル5に影響しないようになっている。イ
ンナーカバ−6内部には、コイル5の光輝表面を保持さ
せるための保護雰囲気ガスとして微還元性ガス、または
不活性ガスが充満されている。
加熱装置4への燃料調節は燃料弁8によって行なわれる
が、その弁開度制御は、炉温をフィードバックして所望
の設定値に一致するように操作出力を発する炉温調節計
22による手段と、コイル雰囲気温度をフィードバック
して、所望の設定値に一致するよう操作出力を発するコ
イル雰囲気温度調節計23による手段とを、操作信号切
換器24で選択できるようにしである。
が、その弁開度制御は、炉温をフィードバックして所望
の設定値に一致するように操作出力を発する炉温調節計
22による手段と、コイル雰囲気温度をフィードバック
して、所望の設定値に一致するよう操作出力を発するコ
イル雰囲気温度調節計23による手段とを、操作信号切
換器24で選択できるようにしである。
さらに、ベース温度を入力し、定周期でサンプリングし
、ベース温度を一定にするためのコイル雰囲気温度補正
値を演算する補正演算器25からの出力を、補正信号切
換器26で切換えて、コイル雰囲気温度設定値を修正す
るようにしである。
、ベース温度を一定にするためのコイル雰囲気温度補正
値を演算する補正演算器25からの出力を、補正信号切
換器26で切換えて、コイル雰囲気温度設定値を修正す
るようにしである。
第2図は本発明に従うヒートパターンである。
これに従って本発明の詳細な説明する。
まず、加熱開始から、コイル雰囲気測温センサー21で
測温されるコイル雰囲気最高温度Ttaが、所望の値T
t a(m a x )に達するまでの間は、炉温側
温センサー2によって測定される炉温Tpを一定の値T
F1に保持するよう加熱装置4を制御する。
測温されるコイル雰囲気最高温度Ttaが、所望の値T
t a(m a x )に達するまでの間は、炉温側
温センサー2によって測定される炉温Tpを一定の値T
F1に保持するよう加熱装置4を制御する。
この場合操作信号切換器24は炉温調節計22を選択し
、燃料弁8を調節する。この加熱区間を炉温−定区間と
呼ぶ。
、燃料弁8を調節する。この加熱区間を炉温−定区間と
呼ぶ。
次いで、前記TtaがTta(IIlax)に到達して
からベース温度T が所望の値TB(max)に達する
までは、コイル雰囲気最高温度Ttaを一定値Tta(
max)に制御する。この場合、操作信号切替器24は
、コイル雰囲気温度調節計23を選択し、補正信号切換
器26の接点は開いておく。この加熱区間をコイル雰囲
気温度一定区間と呼ぶ。
からベース温度T が所望の値TB(max)に達する
までは、コイル雰囲気最高温度Ttaを一定値Tta(
max)に制御する。この場合、操作信号切替器24は
、コイル雰囲気温度調節計23を選択し、補正信号切換
器26の接点は開いておく。この加熱区間をコイル雰囲
気温度一定区間と呼ぶ。
コイル雰囲気温度一定区間では、炉内コイル最高温度T
はコイル雰囲気温度T 、(a+ax)に接近する上
昇傾向を示す。しかし、T は第6図(C)の測温実験
結果から分かるように、T La (ll1a x)を
超えることはないので、少なくともT ta(max)
を炉内コイル最高温度目標値T、 (max)に設定し
ておくと、コイル雰囲気温度一定区間が長びいたとして
も炉内コイルの最高温度は、その目標値T1(max)
を超えることはない。
はコイル雰囲気温度T 、(a+ax)に接近する上
昇傾向を示す。しかし、T は第6図(C)の測温実験
結果から分かるように、T La (ll1a x)を
超えることはないので、少なくともT ta(max)
を炉内コイル最高温度目標値T、 (max)に設定し
ておくと、コイル雰囲気温度一定区間が長びいたとして
も炉内コイルの最高温度は、その目標値T1(max)
を超えることはない。
コイル雰囲気温度一定区間ではベース温度TBも徐々に
上昇し、ある時間経過をもって所望の値TB(IIla
x)に到達させ、加熱工程を終了する。この時点で炉内
コイルの最冷温度T か所望の値C Th (最冷温度の均熱区間目標値)となるが、あらか
しめ、コイル雰囲気温度一定区間の所要時間と、T
(max)及びTB (maw)の関係を積込コイ【a ルのサイズ、重量、材質等より計算あるいは、実験によ
り求めておけば、T (maw) : T hとなる
ような設定をすることができる。
上昇し、ある時間経過をもって所望の値TB(IIla
x)に到達させ、加熱工程を終了する。この時点で炉内
コイルの最冷温度T か所望の値C Th (最冷温度の均熱区間目標値)となるが、あらか
しめ、コイル雰囲気温度一定区間の所要時間と、T
(max)及びTB (maw)の関係を積込コイ【a ルのサイズ、重量、材質等より計算あるいは、実験によ
り求めておけば、T (maw) : T hとなる
ような設定をすることができる。
したがって本発明のコイル雰囲気温度一定区間では、炉
内コイル最高温度T を炉内コイル最高を 温度目標値T (max)以下の範囲で徐々に上昇さ
せるので、炉内コイル最高温度目標値Tt(max)に
保持される期間は存在しない。
内コイル最高温度T を炉内コイル最高を 温度目標値T (max)以下の範囲で徐々に上昇さ
せるので、炉内コイル最高温度目標値Tt(max)に
保持される期間は存在しない。
ベース温度T が所望の値TB(Ilax)に達した後
、均熱工程に入るか、ここでは、所望の均熱時間Hにわ
たり、ベース温度を一定値TB(fflax)に制御す
る。この均熱区間をベース温度一定区間と呼ぶ。
、均熱工程に入るか、ここでは、所望の均熱時間Hにわ
たり、ベース温度を一定値TB(fflax)に制御す
る。この均熱区間をベース温度一定区間と呼ぶ。
ベース温度一定区間では、操作信号切換器24はコイル
雰囲気温度調節計23を選択し、燃料弁8を調節する。
雰囲気温度調節計23を選択し、燃料弁8を調節する。
また補圧信号切換器26は接点を閉して、補正演算器2
5の出力か、コイル雰囲気温度調節計23の設定値を減
算修正するようにしである。
5の出力か、コイル雰囲気温度調節計23の設定値を減
算修正するようにしである。
補正演算器25は、均熱工程に於いて基本制御として行
われるコイル雰囲気温度制御によって上昇傾向となるベ
ース温度TBを定周期にサンプリングし、その上昇量あ
るいは上昇率に基づき、ベース温度T を所望のTB(
IIlax)に保持するに必要なコイル雰囲気温度補正
値を演算する。実施した演算式を例に示すと、サンプリ
ング周期は1時間とし、 X (”C) −K (T (’C)−TB(IIa
x)(’C) )X;補正値(ε) K;定数 であるが過剰補正防止のため1≦X<5(’C)にとど
めた。
われるコイル雰囲気温度制御によって上昇傾向となるベ
ース温度TBを定周期にサンプリングし、その上昇量あ
るいは上昇率に基づき、ベース温度T を所望のTB(
IIlax)に保持するに必要なコイル雰囲気温度補正
値を演算する。実施した演算式を例に示すと、サンプリ
ング周期は1時間とし、 X (”C) −K (T (’C)−TB(IIa
x)(’C) )X;補正値(ε) K;定数 であるが過剰補正防止のため1≦X<5(’C)にとど
めた。
定数には、コイル雰囲気温度設定値を補正変更した時の
ベース温度TBの変動幅が、所望の範囲に収まるように
制御結果に基づいて調整し決定する定数である。これを
可変定数とし、制御結果により学習し自動的に設定する
ことも可能である。
ベース温度TBの変動幅が、所望の範囲に収まるように
制御結果に基づいて調整し決定する定数である。これを
可変定数とし、制御結果により学習し自動的に設定する
ことも可能である。
均熱工程を終了すると加熱装置4を停止し、暫時自然冷
却を行った後、インナーカバー6を強制的に冷却し低温
にしてから、インナーカバー6を外しコイルを取り出し
全工程か完了する。
却を行った後、インナーカバー6を強制的に冷却し低温
にしてから、インナーカバー6を外しコイルを取り出し
全工程か完了する。
以上の制御方法は汎用のアナログ計器の組合せで容易に
実現できるものであり、また、近年導入か盛んな計算機
制御システムにも容易にソフト組込みできるばかりでな
く、計算機ダウン時−のバックアップシステムとして、
アナログ計器で構成したものを付加すれば更に高い信頼
性を得ることができる。
実現できるものであり、また、近年導入か盛んな計算機
制御システムにも容易にソフト組込みできるばかりでな
く、計算機ダウン時−のバックアップシステムとして、
アナログ計器で構成したものを付加すれば更に高い信頼
性を得ることができる。
(実 施 例)
上述した本発明の加熱温度制御方法を適用して、次の条
件で焼鈍熱処理を実施した。
件で焼鈍熱処理を実施した。
焼鈍条件として、対象コイルは規格JIS、558Cで
厚み1.2++us、幅1000mm、重ff113.
8tonの帯鋼コイルを3段積みとし、第1図で示す焼
鈍炉で第2図のヒートパタンに準じ行った。
厚み1.2++us、幅1000mm、重ff113.
8tonの帯鋼コイルを3段積みとし、第1図で示す焼
鈍炉で第2図のヒートパタンに準じ行った。
また、本実施例では炉内コイルの最高温度を測定するた
め、最上段コイルに第6図の(A) 、 (B)で示す
位置と同様の位置に、センサーを埋込み同時に測温する
ことにした。均熱工程での設定温度範囲は、ベース温度
となる下限温度を710℃、炉内コイルの最高温度とな
る上限温度を740℃以下とし、所要時間を11時間に
した。又加熱開始からこのベース温度か710℃に到達
するいわゆる均熱工程か開始するまでの加熱工程所要時
間を34時間に設定した。加熱工程での炉温設定温度T
F1は、コイル雰囲気温度が740℃に到達するまでは
770℃とし、その後の均熱工程開始までの加熱設定温
度値は、コイル雰囲気温度設定として740℃とした。
め、最上段コイルに第6図の(A) 、 (B)で示す
位置と同様の位置に、センサーを埋込み同時に測温する
ことにした。均熱工程での設定温度範囲は、ベース温度
となる下限温度を710℃、炉内コイルの最高温度とな
る上限温度を740℃以下とし、所要時間を11時間に
した。又加熱開始からこのベース温度か710℃に到達
するいわゆる均熱工程か開始するまでの加熱工程所要時
間を34時間に設定した。加熱工程での炉温設定温度T
F1は、コイル雰囲気温度が740℃に到達するまでは
770℃とし、その後の均熱工程開始までの加熱設定温
度値は、コイル雰囲気温度設定として740℃とした。
このような条件設定で本発明の温度制御方法で焼鈍処理
した実施例の温度チャートを第7図に示した。
した実施例の温度チャートを第7図に示した。
図より炉温制御の炉温一定区間からコイル雰囲気温度で
制御するコイル雰囲気温度一定区間では、炉温TFは下
降傾向となるが、ベース温度Toは710℃のTB(m
ax)に接近する上昇傾向を示す。この区間での炉内コ
イル最高温度T は720℃から735℃に上昇してい
るが、TBが710℃のTB(alax)に到達し均熱
工程に入ると降下してくる。
制御するコイル雰囲気温度一定区間では、炉温TFは下
降傾向となるが、ベース温度Toは710℃のTB(m
ax)に接近する上昇傾向を示す。この区間での炉内コ
イル最高温度T は720℃から735℃に上昇してい
るが、TBが710℃のTB(alax)に到達し均熱
工程に入ると降下してくる。
均熱工程のベース温度一定区間では、TBの上昇に応じ
てコイル雰囲気温度設定値740℃のTta(IIla
X)を順次下方修正して行くが、同時にベース温度の1
時間ごとのサンプリング補正制御して、ベース温度を一
定に保持するところであるが、図からその一定保持時の
ベース温度TBのノくラツキ精度は、設定値710℃に
対し、−2℃〜+4℃内で非常に良好な制御であること
を示している。
てコイル雰囲気温度設定値740℃のTta(IIla
X)を順次下方修正して行くが、同時にベース温度の1
時間ごとのサンプリング補正制御して、ベース温度を一
定に保持するところであるが、図からその一定保持時の
ベース温度TBのノくラツキ精度は、設定値710℃に
対し、−2℃〜+4℃内で非常に良好な制御であること
を示している。
又、炉内コイルの最高温度は徐々に降下しベース温度に
接近し、均熱終了時では720℃となり、ベース温度7
10℃との差が小さくなってきており、全体の温度推移
を見ても均熱上限温度740℃を大きく下回って、コイ
ルが高温で長時間隔される部分が少なくなっている。従
ってコイル内品質のノくラツキの小さい良好な焼鈍コイ
ルが期待できる。
接近し、均熱終了時では720℃となり、ベース温度7
10℃との差が小さくなってきており、全体の温度推移
を見ても均熱上限温度740℃を大きく下回って、コイ
ルが高温で長時間隔される部分が少なくなっている。従
ってコイル内品質のノくラツキの小さい良好な焼鈍コイ
ルが期待できる。
一方、比較例として加熱工程及び均熱工程の全て炉温設
定による制御方法で、焼鈍熱処理を行った結果について
述べる。
定による制御方法で、焼鈍熱処理を行った結果について
述べる。
焼鈍条件、温度設定値等は全て本発明の実施例と同等に
した。たたし、ヒートパターンは従来法の第4図に準す
ることとし、炉温設定値”Flは本発明の実施例より1
0℃高い780℃とした。この10℃高くした理由は、
炉温制御の場合、炉内コイルの最高温度が740℃に達
したとき熱時定数の問題から炉温を大きく下げる必要か
ら、ベース温度が710℃に達する設定時間34時間を
越え均熱開始か遅れてしまうからである。
した。たたし、ヒートパターンは従来法の第4図に準す
ることとし、炉温設定値”Flは本発明の実施例より1
0℃高い780℃とした。この10℃高くした理由は、
炉温制御の場合、炉内コイルの最高温度が740℃に達
したとき熱時定数の問題から炉温を大きく下げる必要か
ら、ベース温度が710℃に達する設定時間34時間を
越え均熱開始か遅れてしまうからである。
このような条件下で実施した比較例の温度チャートを第
8図に示す。
8図に示す。
この図より均熱工程開始のベース温度TB710℃が、
設定通り34時間で到達したが、その均熱工程開始前の
コイル最高温度一定区間での炉内コイルの最高温度Tt
は、すでに設定上限の740℃に達しており、ベース温
度との差が30℃〜37℃で、本発明実施例のコイル雰
囲気温度一定区間での23℃〜27℃に比べ10℃程あ
り温度変動幅か大きい。
設定通り34時間で到達したが、その均熱工程開始前の
コイル最高温度一定区間での炉内コイルの最高温度Tt
は、すでに設定上限の740℃に達しており、ベース温
度との差が30℃〜37℃で、本発明実施例のコイル雰
囲気温度一定区間での23℃〜27℃に比べ10℃程あ
り温度変動幅か大きい。
均熱工程のベース温度一定区間では、ベース温度実al
値が炉温設定値を変更しても、その影響が現われるまで
に4〜5時間の遅れがあるため、炉温設定値を頻繁に変
更することとなり、炉温実績値は大きな変動幅でかつ大
きな周期の変化となった。
値が炉温設定値を変更しても、その影響が現われるまで
に4〜5時間の遅れがあるため、炉温設定値を頻繁に変
更することとなり、炉温実績値は大きな変動幅でかつ大
きな周期の変化となった。
そのためコイル雰囲気最高温度Tta、炉内コイル最高
温度T もそれに従う変化となり、炉内コイル最高温度
はなかなかベース温度との差が小さくならず20℃〜3
0℃の温度幅かある。
温度T もそれに従う変化となり、炉内コイル最高温度
はなかなかベース温度との差が小さくならず20℃〜3
0℃の温度幅かある。
この温度幅は本発明実施例の9℃〜25℃に比べ大きい
ことから、コイル内品質のバラツキか太きくなる外に、
長時間の高温でコイルの焼付きも懸念される。
ことから、コイル内品質のバラツキか太きくなる外に、
長時間の高温でコイルの焼付きも懸念される。
第9図に上述実施例の焼鈍コイルについて、各炉内3コ
イルの長さ 100mごとに、硬度測定(Hv)調査し
た硬度バラツキ結果を示す。
イルの長さ 100mごとに、硬度測定(Hv)調査し
た硬度バラツキ結果を示す。
同図の(^)はその比較例のコイルで、(B)は本発明
を適用したコイルを示しているが、図から明らかな如く
比較例のコイルの硬度バラツキはσ−5に対し、本発明
を適用したコイルはσ−3で、本発明の温度制御より大
きく改善されていることか分かる。
を適用したコイルを示しているが、図から明らかな如く
比較例のコイルの硬度バラツキはσ−5に対し、本発明
を適用したコイルはσ−3で、本発明の温度制御より大
きく改善されていることか分かる。
なお、この硬度測定用サンプルをコイルを巻戻し採取す
る際、コイル内の焼付き状況を調査したところ、比較例
の上段コイル外側内の一部に、焼付き発生が認められた
か、本発明例のコイルには全くなく良好であった。
る際、コイル内の焼付き状況を調査したところ、比較例
の上段コイル外側内の一部に、焼付き発生が認められた
か、本発明例のコイルには全くなく良好であった。
(発明の効果)
本発明方法によれば、炉内コイルがコイル最高温度目標
値近傍での長時間加熱保持されるようなことはないこと
から、コイル内品質のバラツキを最小限にとどめ、また
、焼付きを防止することかできる。さらには、従来、熱
時定数が大きいため困難であったベース温度一定制御を
、高精度に実現でき、産業上の利用価値は高いものであ
る。
値近傍での長時間加熱保持されるようなことはないこと
から、コイル内品質のバラツキを最小限にとどめ、また
、焼付きを防止することかできる。さらには、従来、熱
時定数が大きいため困難であったベース温度一定制御を
、高精度に実現でき、産業上の利用価値は高いものであ
る。
第1図は本発明方法を実施した焼鈍炉の説明図、第2図
は本発明の焼鈍温度制御方法によるヒートパターン例を
示す図表、第3図は従来法の焼鈍炉の説明図、第4図は
従来の焼鈍温度制御のヒートパターンを示す図表、第5
図は焼鈍の均熱工程に於ける操炉条件の説明図、第6図
は熱時定数の測定例を示す図で、同図の(A)はその測
定に用いた焼鈍炉、(B)は3段積最上段コイル周囲の
測温センサー配置図、(C)は熱時定数の測定結果の図
表、第7図は本発明を適用した実施例の温度チャート、
第8図は比較例の温度チャート、第9図は焼鈍コイル内
の硬度バラツキを示す図表で、同図の(A)はその比較
例、(B)は本発明方法による硬度バラツキ例である。 1・・・トップ側温センサー 2・・・炉温測温センサ
ー3・・・ベース測温センサー 4・・・加熱装置5.
5′・・・コイル 6・・・インナーカバー7・
・・燃焼炉 8・・・燃料弁9・・・ベー
スプレート10・・調節計11・・・計算機 21・・・コイル雰囲気測温センサー 22・・・炉温調節計 23・・・コイル雰囲気温度調節計 24・・・操作信号切換器 25・・・補正演算器
26・・・補正信号切換器 T、・・検知炉温 TFl・・・炉温目標値T
t・・・炉内コイル最高温度 T1(max)・・炉内コイル最高温度目標値TB・・
ベース温度 。 T ・・・最冷温度 Th・・・最冷温度の均熱区間目標値 H1・・均熱時間 Tta・・コイル雰囲気最高温度 T、(IIIax)・・コイル雰囲気最高温度目標鎖式
理 人 弁理士 茶野木 立 夫 第 図 第 図 24: 株介信号切膜器 25・補正演算器 26 楠正信1!t21I捩呑 トップ頃11星センサー !17=湛し戻り風センサ− ベース漫1丘センサー 加熱表置 コイル インナーカバー 燃焼炉 燃粕弁 べ′−久ブレート 田司節名1 計′i−磯 第5図 検知炉温 炉星目S桓 炉内コイルfk高星度 炉内コイル−Ik高11i目篇値 ベース温度 最;+2度 最玲差度の均黙区間目譚値 均fi吟間 第6図 加!!%關姻からの経遁吟間 (時間) 温 度 (C) (A) (B) θ−6−4−2 +2+4+6−8 +2+4中6←8 硬度ハラッ〜(#) 石更度ハ゛ラヅキ(SV)
は本発明の焼鈍温度制御方法によるヒートパターン例を
示す図表、第3図は従来法の焼鈍炉の説明図、第4図は
従来の焼鈍温度制御のヒートパターンを示す図表、第5
図は焼鈍の均熱工程に於ける操炉条件の説明図、第6図
は熱時定数の測定例を示す図で、同図の(A)はその測
定に用いた焼鈍炉、(B)は3段積最上段コイル周囲の
測温センサー配置図、(C)は熱時定数の測定結果の図
表、第7図は本発明を適用した実施例の温度チャート、
第8図は比較例の温度チャート、第9図は焼鈍コイル内
の硬度バラツキを示す図表で、同図の(A)はその比較
例、(B)は本発明方法による硬度バラツキ例である。 1・・・トップ側温センサー 2・・・炉温測温センサ
ー3・・・ベース測温センサー 4・・・加熱装置5.
5′・・・コイル 6・・・インナーカバー7・
・・燃焼炉 8・・・燃料弁9・・・ベー
スプレート10・・調節計11・・・計算機 21・・・コイル雰囲気測温センサー 22・・・炉温調節計 23・・・コイル雰囲気温度調節計 24・・・操作信号切換器 25・・・補正演算器
26・・・補正信号切換器 T、・・検知炉温 TFl・・・炉温目標値T
t・・・炉内コイル最高温度 T1(max)・・炉内コイル最高温度目標値TB・・
ベース温度 。 T ・・・最冷温度 Th・・・最冷温度の均熱区間目標値 H1・・均熱時間 Tta・・コイル雰囲気最高温度 T、(IIIax)・・コイル雰囲気最高温度目標鎖式
理 人 弁理士 茶野木 立 夫 第 図 第 図 24: 株介信号切膜器 25・補正演算器 26 楠正信1!t21I捩呑 トップ頃11星センサー !17=湛し戻り風センサ− ベース漫1丘センサー 加熱表置 コイル インナーカバー 燃焼炉 燃粕弁 べ′−久ブレート 田司節名1 計′i−磯 第5図 検知炉温 炉星目S桓 炉内コイルfk高星度 炉内コイル−Ik高11i目篇値 ベース温度 最;+2度 最玲差度の均黙区間目譚値 均fi吟間 第6図 加!!%關姻からの経遁吟間 (時間) 温 度 (C) (A) (B) θ−6−4−2 +2+4+6−8 +2+4中6←8 硬度ハラッ〜(#) 石更度ハ゛ラヅキ(SV)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、段積みした複数のコイルを熱処理するバッチ型熱焼
鈍炉において、最上段コイルの上部に炉内コイル周囲の
最高雰囲気温度を測定するためのコイル雰囲気測温セン
サー、最下段コイルの下端に接触し測温するベース測温
センサー、および炉壁に炉温を測定するための炉温測温
センサーを設け、加熱開始からコイル雰囲気最高温度が
所望の値T_t_a(max)に達するまでは、炉温を
一定に制御し、次いでベース温度が所望の値T_B(m
ax)に達するまではコイル雰囲気最高温度を一定に制
御し、その後の均熱工程はベース温度を一定の値T_B
(max)に制御することを特徴とするバッチ型焼鈍炉
の温度制御方法。 2、段積みした複数のコイルを熱処理するバッチ型焼鈍
炉の均熱工程において、コイル雰囲気最高温度T_t_
aを測定し、これを調節する手段と、最下段コイルの下
端温度又は、ベース温度T_Bを定周期でサンプリング
し、炉内コイル雰囲気最高温度設置値を補正する手段を
備え、最下段コイルの下端温度又はベース温度のT_B
を一定の値T_B(max)に制御することを特徴とす
るバッチ型焼鈍炉の温度制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2101760A JP2587521B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | バッチ型焼鈍炉の温度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2101760A JP2587521B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | バッチ型焼鈍炉の温度制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH042731A true JPH042731A (ja) | 1992-01-07 |
JP2587521B2 JP2587521B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=14309192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2101760A Expired - Lifetime JP2587521B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | バッチ型焼鈍炉の温度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587521B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006183084A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Jfe Steel Kk | フェライト系ステンレス鋼板のバッチ式焼鈍方法 |
KR100815978B1 (ko) * | 2001-11-12 | 2008-03-24 | 주식회사 포스코 | 배치 소둔로의 연소용 에어 예열장치 |
JP2014177690A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Kobe Steel Ltd | 冷間鍛造用鋼の製造方法 |
CN112710803A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-04-27 | 河钢股份有限公司 | 一种热轧卷罩退处理工艺的评定方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924167A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-07 | 株式会社日立製作所 | 冷蔵庫中仕切板の固定方法 |
-
1990
- 1990-04-19 JP JP2101760A patent/JP2587521B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924167A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-07 | 株式会社日立製作所 | 冷蔵庫中仕切板の固定方法 |
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KR100815978B1 (ko) * | 2001-11-12 | 2008-03-24 | 주식회사 포스코 | 배치 소둔로의 연소용 에어 예열장치 |
JP2006183084A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Jfe Steel Kk | フェライト系ステンレス鋼板のバッチ式焼鈍方法 |
JP2014177690A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Kobe Steel Ltd | 冷間鍛造用鋼の製造方法 |
CN112710803A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-04-27 | 河钢股份有限公司 | 一种热轧卷罩退处理工艺的评定方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2587521B2 (ja) | 1997-03-05 |
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