JPH042712B2 - - Google Patents

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JPH042712B2
JPH042712B2 JP58103757A JP10375783A JPH042712B2 JP H042712 B2 JPH042712 B2 JP H042712B2 JP 58103757 A JP58103757 A JP 58103757A JP 10375783 A JP10375783 A JP 10375783A JP H042712 B2 JPH042712 B2 JP H042712B2
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は抱合力及び糊抜き性が改善されたポリ
エステル樹脂系ウオータージエツトルーム用糊剤
にかかるものである。 近時、従来の製織機における杼に代えて水の噴
射により緯糸を飛送させることによつて、織物を
製造する方式のウオータージエツト式製織機が高
速運転が可能であること、著しく製織効率が向上
すること等の理由で期待されている。 この方式においては水が多量に用いられるため
に、該製織機に適合する経糸糊剤としては従来の
経糸糊剤と異なり糊付け、乾燥後の糊膜が充分な
耐水性を有することが新に要求されると共に、製
織後の染色加工等の後加工のために充分な糊抜性
を有することも必要であり、ウオータージエツト
ルーム用糊剤には耐水性と糊抜性という相矛盾す
る性質を充分に満足し得るものでなければならな
い。 かかる糊剤として最も代表的なものはアクリル
酸エステル−アクリル酸共重合体系の糊剤である
が、ポリエステル系繊維等の疎水性繊維に対して
抱合力や糊抜性が今一つ不満足であり、効率的な
サイジングが出来ないのが実情である。 本発明者らはかかる問題を解決すべく、鋭意研
究を重ねた結果、 (a) 酸成分の90モル%以上が芳香族ジカルボン
酸、 (b) 多価アルコール成分の80モル%以上がエチレ
ングリコール及びネオペンチルグリコールとか
らなり、かつ両者の割合が80:20〜30:70(モ
ル比)、 (c) スルホン酸塩基の結合量が樹脂に対して3〜
2モル%、 の条件を同時に満足するスルホン酸塩基結合ポリ
エステル樹脂をウオータージエツトルーム用糊剤
として用いる場合、前記抱合力及び糊抜性に非常
に優れていることを発見し、本発明を完成させる
に到つた。本発明の特定組成のスルホン酸塩基結
合ポリエステル樹脂が何故かかる顕著な効果を発
揮するのかは不明であるが、該樹脂は常温程度以
下の水又は温水に浸漬した場合、水には溶解せず
に膨潤するのみという興味ある挙動を示すので製
織時の耐水性が充分発揮でき、抱合力に優れてい
ると共に熱水又はアルカリ水溶液には従来のスル
ホン酸塩基結合ポリエステル樹脂と同様に溶解す
るので糊抜も効率よく実施できるという特異な性
質を有するからではないかと考えられる。スルホ
ン酸塩を有するポリエステル樹脂が繊維用糊剤と
して使用されることは知られているが、これまで
のものは常温程度の水に溶解するので耐水性を要
求されるウオータージエツトルーム用糊剤として
は到底利用できないものである。勿論本発明の糊
剤は一般の経糸糊剤として使用できることは言う
までもないが、特にシビアーな性能を要求される
ウオータージエツトルーム用糊剤に有用である点
において本発明の糊剤は従来のスルホン酸塩基結
合ポリエステル樹脂とは異なるものであると言わ
ざるを得ない。 本発明で使用するスルホン酸塩基結合ポリエス
テル樹脂について前記(a)、(b)、(c)の条件別に詳述
する。尚、本発明においては後述するスルホン酸
塩基結合単量体は酸成分、多価アルコール成分の
いずれにも含まれないものとする。 まず本発明においては(a)酸成分のうち90モル%
以上が芳香族ジカルボン酸でなければならない。
芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸、例えば
脂肪族ジカルボン酸を10モル%以上使用するとブ
ロツキング性が強くなるので好ましくない。芳香
族ジカルボン酸としてはフタル酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、2・5−ノルボルナンジカル
ボン酸、1・4−ナフタル酸、ジフエニン酸、
4・4′−オキシ安息香酸、チオジプロピオン−
4・4′−スルホニル安息香酸、2・5−ナフタレ
ンジカルボン酸等が代表的に例示される。芳香族
ジカルボン酸以外のジカルボン酸としては例えば
シユウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク
酸、グルタール酸、アジピン酸、トリメルアジピ
ン酸、ピメリン酸、2・2−ジメチルグルタール
酸、アゼライン酸、セバシン酸、1・3−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1・3−シクロペンタン
ジカルボン酸、1・4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸等が挙げられるが、この他必要ならばマレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
シトラコン酸等の不飽和カルボン酸を併用しても
良い。更に上記のカルボン酸は、低級アルキルエ
ステルあるいは酸クロライド等の形状であつても
良い。 次に(b)多価アルコール成分のうち80モル%以
上、より好ましくは90モル%以上がエチレングリ
コール及びネオペンチルグリコールとからなり、
かつ両者の割合が80:20〜30:70(モル比)より
好ましくは70:30〜35:65でなければならない。
エニレングリコール及びネオペンチルグリコール
の合計量が80モル%以下ではガラス転移温度
(Tg)が低くなりブロツキングが起りやすくなる
ので好ましくない。両者の割合が、前記範囲以外
では、糊剤としての抱合力が低下するなど実用性
に乏しいものとなる。エチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール以外の多価アルコール成分と
してはジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサン
ジメタノール、ペンタエリスリトール、ビスフエ
ノールA、水添ビスフエノール、ポリエチレング
リコール等が代表的に挙げられるが、この他3−
ブテン−1・2−ジオール、2−ブテン−1・4
−ジオール、2・5−ジメチル−3−ヘキセン−
2・5−ジオール等のオレフイン系グリコール、
1・5−ヘキサジエン−3・4−ジオール、2・
6−オクタジエン−4・5−ジオール等のジオレ
フイン系グリコールも必要に応じて任意に使用す
ることができる。 最後の必須条件は(c)スルホン酸塩基の結合量が
樹脂に対して3〜20モル%、より好ましくは8〜
15モル%であることである。3モル%以下ではポ
リエステル樹脂の抱合力が低下する。一方20モル
%以上ではポリエステル樹脂が吸湿性を有し取り
扱いにくくなり、かつ常温程度の水に溶解してし
まうのでウオータージエツトルーム用糊剤として
は不適である。樹脂中にスルホン酸塩基を導入す
る方法としては従来公知の方法が適宜使用される
が代表的な方法を列挙すると (1) 5−ソジウムスルホイソフタル酸等のスルホ
ン酸塩基結合多価カルボン酸と多価アルコール
を反応させる方法。 (2) 不飽和結合を有する多塩基酸又は多価アルコ
ールに酸性亜硫酸塩を反応させてスルホン酸塩
基結合多塩基酸又は多価アルコールとし、これ
を他の多塩基酸又は多価アルコールと反応させ
る方法。 (3) 不飽和ポリエステル中の不飽和結合に酸性亜
硫酸塩を付加させる方法。 (4) エポキシ基を有する化合物と酸性亜硫酸塩を
反応させてスルホン酸塩基結合多官能性単量体
とし、これを多塩基酸又は多価アルコールと反
応させる方法。 等が挙げられる。 樹脂の製造は通常のポリエステルの反応と同様
な条件で行われるので特別の操作は必要でない。
すなわち代表的には前記した(a)、(b)、(c)の各条件
をいずれも満足する量の多価カルボン酸、多価ア
ルコール及びスルホン酸塩基結合多官能性単量体
をジブチルチンオキシド、三酸化アンチモン、酢
酸亜鉛等のエステル化触媒の存在下、170〜280℃
の温度でエステル化反応したのち、縮合触媒の存
在下に0.5〜1.0mmHgの真空下で温度240〜280℃
で縮合反応をすれば良いが、基の導入法によつて
適宜その製造法は変更される。縮合触媒としては
酸化ゲルマニウム、三酸化アンチモン、テトラブ
チルチタネート、ジブチルチンオキサイド等が挙
げられる。 かくして得られるスルホン酸塩基結合ポリエス
テル樹脂は、室温〜40℃程度以下の水に対しては
不溶であつて膨潤するのみである。即ち、本発明
に言うポリエステル樹脂とは80重量部の水を入れ
た試験管の中に20重量部のポリエステル樹脂を入
れ、25〜30℃に保つて約20時間静置した後、樹脂
の体積変化を測定した場合にその体積変化率(膨
潤率)が100〜900%程度のものであつてかかる範
囲のものがウオータージエツトルーム用糊剤とし
て好適に使用されるのである。 糊液の調製に当つては本発明のポリエステル樹
脂を80〜90℃の熱水に溶解する。本発明のポリエ
ステル樹脂はかかる熱水に溶解した後常温あるい
は糊付温度程度まで冷却しても樹脂が析出したり
糊液がゲル化することは全くない。前記樹脂と共
にアクリル糊料、油剤およびその他の助剤などを
必要に応じて併用しても差支えない。糊液の濃度
は糊液中での気泡の蓄積、糊の繊維に対する適切
な付着量などの点から5〜12重量%の範囲で、そ
の粘度は濃度10重量%において5〜20cps程度の
範囲になるように調整するのが適当である。 本発明の糊剤は前記の如く優れた効果を奏する
ことが出来るので、一般の疎水性合成繊維、例え
ばポリエステル系、ナイロン系、アクリル系等の
任意の繊維に対し使用でき、広く一般の紡績糸、
フイラメントの糊付け時に有利に適用される。 次に実例をあげて本発明の糊剤について更に詳
しく説明する。 実施例 1 温度計、撹拌機、バツクドカラムを設けた四つ
口フラスコに窒素気流下テレフタル酸0.4モル、
イソフタル酸0.6モル、エチレングリコール0.6モ
ル、ネオペンチルグリコール0.2モル、トリエチ
レングリコール0.2モル、5−ソジオスルホイソ
フタル酸0.2モルをジブチル錫オキサイド0.1部と
ともに仕込み、撹拌下140℃〜220℃でエステル化
反応、次いで三酸化アンチモン0.1部を添加し1
トール以下の減圧下220℃〜260℃で縮合を行ない
〔η〕が0.60、スルホン酸塩基結合量0.1モル%の
ポリエステル樹脂を得た。 該ポリエステル樹脂の粉末を80℃の水に10重量
%濃度となるように調製し室温で数時間放置した
後、ウオータージエツトルーム用糊剤として使用
し、性能を調べた。 実施例2〜8、比較例1〜8 第1表に示す如き樹脂組成のポリエステル樹脂
を用いて実施例1に準じて実験を行つた。尚、比
較例9として市販のアクリル系ウオータージエツ
トルーム用糊剤の性能も調べた。 実施例1〜8、比較例1〜9の性能試験結果を
第2表にまとめて記す。
【表】
【表】
【表】 糊付条件; ○イサイザー ワーピングスラツシヤー ○ロ糊付温度 45℃ ○ハ糊付速度 100m/min ○ニ乾燥速度 チヤンバー 120℃ シリンダー 90℃ 付着率 糊付糸2〜3gを100倍量の0.5%炭酸ソーダ水
溶液に入れ90℃で3回糊抜きを行ない、水洗・乾
燥後に重量を測定し、糊付糸と糊抜糸の重量差に
より求めた。 絞り率 前記付着量(%)を糊付濃度(%)で除し、
100倍して求めた。 抱合力試験 松井精機製TM式抱合力試験機を用い、加重
100g、角度145°(10mm)で糸割れするまでの平均
摩擦回数を測定した。なお、常態の場合20℃、65
%RHで、湿潤の場合20℃の水に30分浸漬後測定
した。測定はくり返し10回行ない、その平均値を
示した。 糊抜率 糊付糸2〜3gを100倍量の0.5%炭酸ソーダ水
溶液に入れ、90℃で30分糊抜きを行ない、水洗・
乾燥後に重量測定し、糊付糸と糊抜糸との重量差
より糊抜量を求め付着量に対する比率を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 酸成分の90モル%以上が芳香族ジカルボ
    ン酸、 (b) 多価アルコール成分の80モル%以上がエチレ
    ングリコール及びネオペンチルグリコールとか
    らなり、かつ両者の割合が80:20〜30:70(モ
    ル比)、 (c) スルホン酸塩基の結合量が樹脂に対して1.5
    〜10モル%、 の条件を同時に満たすスルホン酸塩基結合ポリエ
    ステル樹脂を主剤とするウオータージエツトルー
    ム用経糸糊剤。
JP58103757A 1983-06-09 1983-06-09 ウォータージェットルーム用経糸糊剤 Granted JPS59228084A (ja)

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JP58103757A JPS59228084A (ja) 1983-06-09 1983-06-09 ウォータージェットルーム用経糸糊剤

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JPS59228084A JPS59228084A (ja) 1984-12-21
JPH042712B2 true JPH042712B2 (ja) 1992-01-20

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JPS61289185A (ja) * 1985-06-14 1986-12-19 東洋紡績株式会社 レザ−補強用接着基布
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