JPH0426845Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガス温水器その他のガス器具における
固定ブラケツト装置に関する。

（従来の技術） 従来この種装置として、ガス器具本体内に、一
側の部材と、他側の部材との間に介入されて両部
材を互に固定する略コ字状のブラケツトを備える
式のものは知られる。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来のものでは、上記ブラケツトの内部空
間は何等使用されておらず、ガス器具を小形化す
る際等には該ブラケツトの内部空間を有効に利用
することが望まれる。一方、例えばガス種変更時
には第１部材たる燃焼室を器具外へと取り出し該
燃焼室内部に配設されているガスノズル等を交換
しなければならず、該交換用のガスノズル等の部
品をガス器具内部のいずれかの部分に収容してお
く必要があり、該収容スペースを必要とするため
器具小形化を阻害し、かつ該交換用部品を収容部
分から取り外す作業が付加されるという不具合も
発生する。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかゝる要求に適合する装置を得ること
をその目的としたもので、ガス温水器本体その他
のガス器具本体内に、一側の燃焼室その他の第１
部材と、他側の電装品基板その他の第２部材との
間に介入させて略コ字状のブラケツトを備える式
のものにおいて、該ブラケツトに、その内部空間
内に嵌合させて、交換用ガスノズルその他の上記
第１部材内に使用する部品を収容する枠筐状のケ
ースを備えて成る。

（作用） 第１部材をガス器具本体から取り出す際には必
然的に上記ブラケツトも取り外されることにな
り、第１部材を取り外す作業の他に更なる作業を
行う事なく該ブラケツトの内部空間に収容されて
いる交換用の部品を取り出すことができる。

（実施例） 本考案実施の１例を別紙図面に付説明する。

図面で１はガス温水器本体を構成すべきガス器
具本体を示し、該本体１内には第１部材２を構成
すべき一側の燃焼室と、第２部材３を構成すべき
他側の電装品基板とを備えると共に、両部材２，
３の間隔４内にその前方から挿入されて両部材
２，３を互に固定すべき全体として略コ字状のブ
ラケツト５を備える。更に詳細には、該第１部材
２たる該燃焼室は、その上側に熱交換器６と、そ
の内部にガスバーナ７とを備えるもので、該バー
ナ７はバーナ本体７ａの下面にガスノズル７ｂの
複数個と、その上側に各ノズル７ｂを挿通する各
透孔７ａを有する二次空気調整板７ｄとを備える
型式とし、ガス種転換に際しては、該ノズル７ｂ
と該調整板７ｄとを予め別個に用意されるガスノ
ズル８及び調整板９と交換すべきものとする。該
本体１はその下側に該バーナ７に連るガス管１０
と、該熱交換器６の上流側と下流側とに連る給水
管１１と出湯管１２とを備えるようにした。

更に、該ブラケツト５は、第２図乃至第４図に
明示するように、該第２部材３の側面に沿つての
びる中間部５ａに、該第１部材２側に屈曲する前
方の脚部５ｂと、後方の脚部５ｃとを備えて全体
として略コ字状をなして、その内側に略方形の内
部空間１３が形成される型式とし、これを該前方
の脚部５ｂにおいて該第１部材２の前面に当接し
て螺子１４で固定するようにした。更に図示のも
のでは、該中間部５ａの前方位置に、透窓５ｄを
形成させると共に生ずる遊離片を外方に切起して
該第２部材３の前面に当接させる舌片５ｅを形成
させるようにし、更に該後方の脚片５ｃをその先
端部５ｆにおいて外方に屈曲して該先端部５ｆで
該第１部材２の側面に当接されるようにし、更に
該中間部５ａ及び前後の脚部５ｂ，５ｃには、そ
の上下の両側縁を屈曲して成る上下のフランジ５
ｇ，５ｇを備えるようにした。

以上は従来のものと特に異らないが、本考案に
よれば、該ブラケツト５に、該内部空間１３内に
嵌合させて、前記した交換用のガスノズル８その
他の部品を収容する枠筐状のケース１５を備える
ようにした。更に詳細には、該ケース１５は、該
空間１３内に嵌合されて前記した上下のフランジ
５ｇ，５ｇで上下から支承されるものとし、更に
その前部に１個の爪片１５ａと、その後部に上下
一対の爪片１５ｂ，１５ｂとを備えるもので、該
爪片１５ａは前記した透窓５ｄ内を挿通されると
共にその側縁に沿つて折曲げられてこれに係止自
在とし、更に該爪片１５ｂ，１５ｂは前記した先
端部５ｆの上下の側縁に沿つて折曲げられてこれ
に係止自在とする。更に図示のものでは、前記し
た交換用の調整板９を該ブラケツト５の外面に重
合させるもので、この場合、前記した舌片１５ａ
は該調整板９に形成される透孔９ａ内を介しての
びてその先端で折曲げされるようにした。かく
て、第１部材２に対してガス種変更等に伴う作業
を行う場合には、必ずブラケツト５を取り外さな
ければならず、該ブラケツト５を両部材２，３の
間隔４内から前方に引出せば、該ケース１５と該
調整板９とがこれに伴われて引出されるから、次
で該ケース１５を取外せば、その内部の該ノズル
８その他の上記第１部材に対する交換作業に使用
する交換用の部品は取出自在となつて、使用に供
されると共に、更に該調整板９を取外せば、これ
はそのまゝ使用に供され作業性が向上する。

（考案の効果） このように本考案によるときは、ブラケツトの
内部に第１部材内に使用する部品を収容するので
器具の内部空間を有効に利用することができ、か
つ、該ブラケツトは第１部材を取り外す際に共に
必ず取り外されるものであるため、該第１部材の
取り出し作業だけで上記部品も合わせて取り出す
ことができ作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を備えたガス器具の１例の一
部を截除した正面図、第２図はその要部の拡大し
た斜面図、第３図はその平面図、第４図はその分
解斜面図である。 １……ガス器具本体、２……第１部材、３……
第２部材、５……ブラケツト、１３……内部空
間、１５……ケース、８……交換用ガスノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス温水器本体その他のガス器具本体内に、一
   側の燃焼室その他の第１部材と、他側の電装品基
   板その他の第２部材との間に介入させて略コ字状
   のブラケツトを備える式のものにおいて、該ブラ
   ケツトに、その内部空間内に嵌合させて、交換用
   ガスノズルその他の上記第１部材内に使用する部
   品を収容する枠筐状のケースを備えて成るガス器
   具における固定ブラケツト装置。