JPH0426676A - 新規ジテルペンアルカロイド及びジテルペンアルカロイド類を有効成分とする心疾患治療薬 - Google Patents

新規ジテルペンアルカロイド及びジテルペンアルカロイド類を有効成分とする心疾患治療薬

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JPH0426676A
JPH0426676A JP2126576A JP12657690A JPH0426676A JP H0426676 A JPH0426676 A JP H0426676A JP 2126576 A JP2126576 A JP 2126576A JP 12657690 A JP12657690 A JP 12657690A JP H0426676 A JPH0426676 A JP H0426676A
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JP
Japan
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diterpenic
alkaloid
ethyl acetate
water
alkaloids
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Pending
Application number
JP2126576A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Niitsu
新津 和明
Shiei Chin
陳 泗英
Kiyoshi Fukuyama
福山 潔
Hiroshi Mihashi
博 三橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野J 本発明は、新規ジテルペンアルカロイド及びジテルペン
アルカロイド類を有効成分とし、心筋梗塞、狭心症及び
不整脈の治療に有用な心疾患治療薬に関するものである
[従来の技術及び課題] 従来、心疾患治療薬として種々の薬剤が開発されている
が、いずれも薬効の面で十分に満足できるものではなか
った。そこで、優れた効果を有する心疾患治療薬の開発
が望まれていた。
[課題を解決するための手段] 本発明の発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究
を行った結果、烏頭類の黒心解(Aconitum c
ontortum)の塊根に含有される新規ジテルペン
アルカロイド(以下、本発明の新規ジテルペンアルカロ
イドと言う。)、デラバコニチン及びエピスコパリジン
が心筋梗塞、狭心症及び不整脈を治療する作用を有する
ことを見いだし本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記式I で表される新規ジテルペンアルカロイド、並びに下記式
■で表される新規ジテルペンアルカロイド及びデラバコ
ニチン、エピスコパリジンからなる化合物群より選ばれ
る少なくとも一種の化合物を有効成分とする心疾患治療
薬である。デラバコニチン及びエピスコパリジンが心筋
梗塞、狭心症及び不整脈を治療する作用を有することは
知られていなかった。
上述の化合物は黒心解から、例えば次のようにして得る
ことができる。
黒心解を水、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸
エチル、エーテル、塩化メチレン、ベンゼン、n−ヘキ
サン、石油エーテルから選ばれる少なくとも1つの混合
溶媒を用いて抽出し、抽出液を得る。この抽出液を濃縮
した後、水に溶解し2%塩酸で液性をpH3に調整し、
エーテルで脱脂する。脱脂後の水層の液性をアンモニア
水でpH8に調整しクロロホルムで抽出する。得られた
クロロホルム層を水、アンモニア水、ジエチルアミン、
メタノール、エタノール、アセトニトリル、テトラヒド
ロフラン、アセトン、酢酸エチル、エーテル、クロロホ
ルム、塩化メチレン、ベンゼン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン、石油エーテルから選ばれる少なくとも1つの
溶媒を使用したカラムクロマトグラフィーに数回付し、
溶出したフラクションの含有成分を確認し、目的化合物
を含むフラクションを合併し、溶媒を留去することによ
り目的化合物を得る。
また、必要に応じ、通常用いられる適当な溶媒を用いて
再結晶による精製を行ってもよい。
次にデラバコニチン、エピスコパリジンの製造例を示す
製造例1(デラバコニチン) 黒心解zhgを85%エタノールにて4回抽出し、抽出
液を減圧下で濃縮した。得られた85%エタノールエキ
ス260gを水に溶解し、2%塩酸でpH3に調整しエ
ーテルで脱脂した。脱脂後の水層を水酸化ナトリウム水
溶液でpH8に調整しクロロホルムにて分配抽出した。
得られたクロロホルム層は硫酸ナトリウムで脱水後、溶
媒を留去し、クロロホルムエキス68gを得た。このク
ロロホルムエキスをアルミナカラムクロマトグラフィー
(メルク社製アルミニウムオキシド90.中性、以下同
じ)に付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(10:3.1
:1)、酢酸エチル、メタノールの順に溶出した。
酢酸エチルで溶出したフラクション11.3gをアルミ
ナカラムクロマトグラフィーに付し、ベンゼン、ベンゼ
ン−酢酸エチル(100:1.10:1)、酢酸エチル
の順に溶出した。ベンゼン−酢酸エチル(100:1)
で溶出したフラクション4.7gを、中圧シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(CIGカラム、45rnmφ
X500mm、草野科学社製)に付した。シクロヘキサ
ン−酢酸エチル−ジエチルアミン(50:10:1)で
溶出したフラクションのうち、薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒 シクロヘキサン:酢酸エチル:ジエチルア
ミン=25:25:1)においてRf(直0.25を示
す成分のみを含むフラクションを合併し、減圧乾燥する
ことにより白色粉末5.4gを得た。
この白色粉末の理化学的性質は、文献[蒋ら、Acta
 Chimica 8inica N 45巻、110
1(1987月記載のデラバコニチンの理化学的性質に
一致した。
製造例2(エピスコパリジン) 製造例1の1回目のアルミナカラムクロマトグラフィー
においてメタノールで溶出したフラクション23.5g
を再度アルミナカラムクロマトグラフィーに付しクロロ
ホルム、クロロホルム−メタノール(100:1,10
:1)、メタノールの順に溶出した。
クロロホルムで溶出したフラクション3.8gを中圧シ
リカゲルクロマトグラフィー(CIGカラム、25φX
 400mm 、草野科学社製)に付し、シクロヘキサ
ン−酢酸エチル−ジエチルアミン(100:100:1
)溶出フラクションのうち、薄層クロマトグラフィー(
展開溶媒 シクロヘキサン−酢酸エチル−ジエチルアミ
ン=5:5:1)においてRf(ii!0.55を示す
化合物のみを含むフラクションを合併し、アセトンから
結晶化することにより無色プリズム晶0.8gを得た。
この無色プリズム晶の理化学的性質は、文献[王ら、A
cta Pharmaceutica 5inica 
、  18巻、514(1983)]記載のエピスコパ
リジンの理化学的性質に一致した。
次に、本発明の新規ジテルペンアルカロイド、デラバコ
ニチン及びエピスコパリジンが、心筋梗塞、狭心症及び
不整脈を治療する作用を有することについて実験例を挙
げて説明する。
[実験例] Hartlay系雄性モルモット(体重400〜700
g )の頭部を強打し気絶させ、頚動脈から放血させた
後、正中開胸し、大動脈を上部で切断後すばやく心臓を
摘出し、右心房を分離後、95%02.5%Co2混合
ガスで通気した37°CKrebs−Henselei
t−bicarbonateバッフy  (NaC11
18F7ZM、KCI 4.7mM、EDTA(2Na
)0.565mM、KH2PO41,2r+zM、Mg
SO41,2mM、CaCl22.9mM、NaHCO
329mM、グルコース11mM)20m7で満たした
オルガンバス中につるし、1gの負荷をかけ60〜90
分間安定するまで放置し、実験例1、実験例2に用いた
実験例1、実験例2には、黒心解より抽出された、後記
実施例8で得られた本発明の新規ジテルペンアルカロイ
ド、製造例1、製造例2で得られたデラバコニチン及び
エピスコパリジンの塩酸塩を用い、アコニチンは市販の
塩酸塩を用いた。
実験例1、実験例2では、1種の被験化合物の各濃度に
ついて7匹のラットから摘出した右心房を用いて実験し
た。
第1表、第2表において、■は本発明の新規ジテルペン
アルカロイドの塩酸塩、IIはデラバコニチンの塩酸塩
、IIIはエピスコパリジンの塩酸塩、ACはアコニチ
ンの塩酸塩を示す。
[実験例1] 37℃、20m1のKrebs−Henseleit−
bicarbonateで満たしたオルガンバス中に入
れた心房(標本)が安定後、被験化合物を累積的に添加
し、20分後、収縮力と心拍数を、ポリグラフに接続し
たトランスジューサーで測定した。その結果は、被験化
合物を投与する直前の値を基準として、収縮力抑制率と
心拍数抑制率それぞれの平均値(%)を第1表に示す。
第1表 [実験例2] 37℃、20m1のKrebs−Henseleit−
bicarbonateで満たしたオルガンバス中に入
れた心房(標本)が安定後、収縮反応と心拍数をポリグ
ラフに接続したトランスジューサーで測定し、その値を
基準とした。続いて、I X 10’、Mのアコニチン
を添加し、その15分経過後に収縮反応と心拍数をポリ
グラフに接続したトランスジューサーで測定した。次に
、心房(標本)をよく洗浄した後、37℃、20m1の
Krebs−Henseleit−bicarbona
teで満たしたオルガンバス中に入れ、それぞれの濃度
の被験化合物を添加し、その20分後、I X 10”
’Mのアコニチンを添加し、その15分経過後に収縮力
と心拍数をポリグラフに接続したトランスジューサーで
測定した。その結果を第2表に示す。
第2表 実験例1、実験例2の結果より、本発明の新規ジテルペ
ンアルカロイド、デラバコニチン及びエピスコパリジン
は、心臓の収縮力や心拍数を減少させることにより心筋
の保護効果が考えられ、また、アコニチンによる不整脈
を抑制することから、抗不整脈効果も有することが確認
された。このことから、本発明の新規ジテルペンアルカ
ロイド、デラバコニチン及びエピスコパリジンは、心筋
梗塞や狭心症等の虚血心筋に対して効果を示すと共に不
整脈に対しても効果を示すものである。
次に、本発明の新規ジテルペンアルカロイド、デラバコ
ニチン及びエピスコパリジンの毒性が低く安全性が高い
ことを急性毒性実験の結果を示して証明する。
急性毒性実験は、本発明の新規ジテルペンアルカロイド
、デラバコニチン及びエピスコパリジン200mg/k
gをそれぞれ5匹のマウスに腹腟内投与し、7日後にマ
ウスの生存数を調べた。その結果、本発明の新規ジテル
ペンアルカロイド、デラバコニチン及びエビスコパリジ
ンについて死亡例は認められなかった。
次に、本発明の新規ジテルペンアルカロイド、デラバコ
ニチン及びエピスコパリジンの投与量および製剤化につ
いて説明する。
本発明の新規ジテルペンアルカロイド、デラバコニチン
及びエピスコパリジンはそのまま、あるいは慣用の製剤
担体と共に動物および人に投与することができる。投与
形態としては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選択し
て使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤
等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口剤が挙げられる。
経口剤として所期の効果を発揮するためには、患者の年
令、体重、疾患の程度により異なるが、通常成人で本発
明の新規ジテルペンアルカロイド、デラバコニチン及び
エピスコパリジンの重量として10mg〜7gを、1日
数回に分けての服用が適当と思われる。
本発明において錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤は
、例えばデンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキ
シメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等を用
いて常法に従って製造される。
この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他に、結合剤、崩
壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着
色剤、香料等を使用することができる。それぞれの具体
例は以下に示す如くである。
[結合剤] デンプン、デキストリン、アラビアゴム末、ゼラチン、
ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、マクロゴール。
[崩壊剤] デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム、カルボキシメチルセルロース、低置換ヒ
ドロキシプロピルセルロース。
[界面活性剤] ラウリル硫酸ナトリウム、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸
エステル、ポリソルベート80゜[滑沢剤] タルク、ロウ類、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ポリエチレングリコー
ル。
[流動性促進剤] 軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム。
また本発明の新規ジテルペンアルカロイド、デラバコニ
チン及びエピスコパリジンは、懸濁液、エマルジョン剤
、シロップ剤、エリキシル剤としても投与することがで
き、これらの各種剤形には、矯味矯臭剤、着色剤を含有
してもよい。
非経口剤として所期の効果を発揮するためには、患者の
年令、体重、疾患の程度により異なるが、通常成人で本
発明の新規ジテルペンアルカロイド、デラバコニチン及
びエピスコパリジンの重量として1日0.5mg〜1.
5gまでの静注、点滴静注、皮下注射、筋肉注射が適当
と思われる。
この非経口剤は常法に従って製造され、希釈剤として一
般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、注射
用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ油、トウモロ
コシ油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル等を用いることができる。さらに必要に応じて、殺菌
剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。また、この非経口
剤は安定性の点から、バイアル等に充填後冷凍し、通常
の凍結乾燥技術により水分を除去し、使用直前に凍結乾
燥物から液剤を再調製することもできる。更に、必要に
応じて適宜、等張化剤、安定剤、防腐剤、無痛化剤等を
加えても良い。
その他の非経口剤としては、外用液剤、軟膏等の塗布剤
、直腸内投与のための半割等が挙げられ、常法に従って
製造される。
次に製造の実施例を示す。
実施例1 ■コーンスターチ      44g ■結晶セルロース      40g ■カルボキシメチル セルロースカルシウム  5g ■軽質無水ケイ酸     0.5g ■ステアリン酸マグネシウム0.5g ■本発明の新規ジテルペン アルカロイド  1 計   100g 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、打錠機にて
圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。
この錠剤−錠には、本発明の新規ジテルペンアルカロイ
ド20mgが含有されており、成人1日3〜10錠を数
回にわけて服用する。
実施例2 ■結晶セルロース     84.5g■ステアリン酸
マグネシウム 0.5g■カルボキシメチル セルロースカルシウム   5g デラバコニチン      1 計    100g 上記の処方に従っての、■および■の一部を均一に混合
し、圧縮成型した後、粉砕し、■および■の残量を加え
て混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの錠
剤を得た。
この錠剤−錠には、デラバコニチン20mgが含有され
ており、成人1日3〜10錠を数回にわけて服用する。
実施例3 ■結晶セルロース     34.5g■10%ヒドロ
キシプロピル セルロースエタノール溶液50g ■カルボキシメチル セルロースカルシウム  5g ■ステアリン酸マグネシウム0.5g ■エピスコパリジン     1 計    100g 上記の処方に従って■、■および■を均一に混合し、常
法によりねつ和し、押し出し造粒機により造粒し、乾燥
・解砕した後、■および■を混合し、打錠機にて圧縮成
型して一錠200mgの錠剤を得た。
この錠剤−錠には、エピスコパリジン20mgが含有さ
れており、成人1日3〜10錠を数回にわけて服用する
19一 実施例4 ■コーンスターチ      84g ■ステアリン酸マグネシウム0.5g ■カルボキシメチル セルロースカルシウム  5g ■軽質無水ケイ酸     0.5g ■本発明の新規ジテルペン アルカロイド  1 計   100g 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、圧縮成型機
にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、篩別して顆粒剤
を得た。
この顆粒剤1gには、本発明の新規ジテルペンアルカロ
イド100mgが含有されており、成人1日0.6〜2
gを数回にわけて服用する。
20一 実施例5 ■結晶セルロース      55g ■10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液35g ■ デラバコニチン     1 計    100g 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、ねつ和した
。押し出し造粒機により造粒後、乾燥し、篩別して顆粒
剤を得た。
この顆粒剤1gには、デラバコニチン100mgが含有
されており、成人1日0.6〜2gを数回にわけて服用
する。
実施例6 ■コーンスターチ     89.5g■軽質無水ケイ
酸     0.5g ■エピスコパリジン     1 計   100g 上記の処方に従って■〜■を均一に混合し、200mg
を2号カプセルに充填した。
このカプセル剤1カプセルには、エピスコパリジン20
mgが含有されており、成人1日3〜10カプセルを数
回にわけて服用する。
実施例7 ■注射用蒸留水       適量 ■ブドウ糖         200nzg■本発明の
新規ジテルペン アルカロイド  1 全量        15m1 注射用蒸留水に■および■を溶解させた後、5mlのア
ンプルに注入し、121℃で15分間加圧滅菌を行って
注射剤を得た。
実施例8 黒心解2kgを85%エタノールにて4回抽出し、抽出
液を減圧下で濃縮した。得られた85%エタノールエキ
ス260gを水に溶解し、2%塩酸でpH3に調整しエ
ーテルで脱脂した。脱脂後の水層を水酸化ナトリウム水
溶液でpH8に調整し、クロロホルムにて分配抽出した
得られたクロロホルム層は硫酸ナトリウムで脱水後、溶
媒を留去し、クロロホルムエキス68gを得た。このク
ロロホルムエキスをアルミナカラムクロマトグラフィー
(メルク社製アルミニウムオキシド90.中性、以下同
じ)に付し、ヘキサン−酢酸エチル(10:3.1:1
)、酢酸エチル、メタノールの順に溶出した。
酢酸エチルで溶出したフラクション11.3gをアルミ
ナカラムクロマトグラフィーに付し、ベンゼン、ベンゼ
ン−酢酸エチル(100:1.10:1)、酢酸エチル
の順に溶出した。ベンゼン−酢酸エチル(100:1)
で溶出したフラクション4.7gを、中圧シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(CIGカラム、45m、、φ
×500mrn1草野科学社製)に付した。シクロヘキ
サン−酢酸エチル−ジエチルアミン(50:10:1)
で溶出したフラクションのうち、薄層クロマトグラフィ
ー(展開溶媒 シクロヘキサン:酢酸エチル:ジエチル
アミン=25:25:1)におイテRf(直0.23を
示ス成分のみを含むフラクションを合併し、減圧乾燥す
ることにより白色粉末0.57gを得た。
この白色粉末は以下に示す理化学的性質より14−アニ
ソイルデラバコニンすなわち14α−アニソイルオキシ
−20−エチル−1α、16β−ジメトキシアコニシン
−8,13−ジオールと決定した。
性状的色粉末 比旋光度=[α]D−4,8゜ (c=0.97.EtOH) マススペクトル (EI−MS)  m/z  :52
7(M+)、496(100%)、135赤外線吸収ス
ペクトルシ智跋cm −1:3600〜3400,17
10,1608,1258紫外線吸収スペクトルλ■3
 nm (logε):257(4,27) プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDC13)  :1.09(3H
,t、J = 7Hz)3.29(3H,s)、3.3
8(3H,s)3.86(3H,s)、5.12(IH
,d、J = 5Hz)。
6.92(2H,d、J = 7Hz)、7.99(2
H,d、J = 7Hz)炭素核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl5)  :13.5(q)
、26.4(t)、29.3(t)、29.8(t) 
、36.1(t) 、36.5(d) 。
41.7(t) 、42.5(d) 、44.9(d)
、46.9(d) 、46.9(d) 。
48.7(s) 、49.6(t) 、50.2(t)
 、55.4(q) 、56.5(q) 。
58.2(q) 、74.0(s) 、76.5(s)
 、80.3(d) 、83.5(d) 。
85.9(d) 、113.7(d) 、122.6(
s) 、131.7(d) 。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ I で表される新規ジテルペンアルカロイド。
  2. (2)上記式 I で表される新規ジテルペンアルカロイ
    ド及びデラバコニチン、エピスコパリジンからなる化合
    物群より選ばれる少なくとも一種の化合物を有効成分と
    する心疾患治療薬。
JP2126576A 1990-05-18 1990-05-18 新規ジテルペンアルカロイド及びジテルペンアルカロイド類を有効成分とする心疾患治療薬 Pending JPH0426676A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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