JPH04266742A - 医療用導電性粘着剤 - Google Patents

医療用導電性粘着剤

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JPH04266742A
JPH04266742A JP3027222A JP2722291A JPH04266742A JP H04266742 A JPH04266742 A JP H04266742A JP 3027222 A JP3027222 A JP 3027222A JP 2722291 A JP2722291 A JP 2722291A JP H04266742 A JPH04266742 A JP H04266742A
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JP
Japan
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adhesive
weight
acrylic acid
meth
parts
Prior art date
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Application number
JP3027222A
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English (en)
Inventor
Kunio Yoneto
邦夫 米戸
Ryusuke Okamoto
隆介 岡本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性、粘着性、凝集
性及び耐湿性に優れ、皮膚刺激のない医療用導電性粘着
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】心電図、筋電図、脳波計、低周波治療器
、手術用電気メス等の医療用電気機器を使用する場合に
は、生体に信号用電極やアース用電極を接触させ、生体
の所定の場所とこれらの機器とを電気的に接続したり生
体を接地することが行われている。このような生体と電
極との媒介体として、以下のように様々な組成の導電性
粘着剤が提案されている。■特開昭52−95895号
公報に開示されている導電性粘着剤は、α,β−オレフ
ィン性不飽和カルボン酸と末端が第4級アンモニウム基
である1価もしくは多価アルコールとのエステルを含む
ポリマーと、多価アルコールとを含有する。■特開昭5
6−36939号公報に開示されている導電性粘着剤は
、(メタ)アクリル酸、マレイン酸等の有機カルボン酸
の塩(アルカリ金属塩、アミン塩等)を5モル%以上の
割合で含むポリマーと、多価アルコールとを含有する。 ■特開昭56−36940号公報に開示されている導電
性粘着剤は、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール等
の非イオン性親水性ポリマーと、グリセリン等の水溶性
軟化剤とを含有する。■特開昭63−92638号公報
に開示されている導電性粘着剤は、(A)分子内に(無
水)マレイン酸及び/またはマレイン酸塩及び/または
マレイン酸部分エステルを有するポリマーと、(B)グ
リセリン等の多価アルコールと、(C)エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル等の多官能エポキシ化合物と
、(D)NaCl等の低分子電解質と、(E)NaOH
、トリエタノールアミン等の中和剤及び水を含有する。 しかし、上記4例を含め先行技術による導電性粘着剤は
、いずれも内部凝集力が不十分で、かつ粘着性も不十分
である。従って、生体と粘着剤とを強固に接着すること
ができず、かつ着脱の際に、粘着剤の残留分が残るとい
う欠点を有する。さらに、いずれの導電性粘着剤も、耐
湿性に乏しく、例えば、高湿度下で使用すると、粘着性
が低下して短時間のうちに剥がれ落ちるか、あるいは粘
着剤の流動性が過剰になり電極と皮膚との間の接触不良
を起こすという欠点を有する。また、特開昭63−92
683号公報に開示された導電性粘着剤のように粘着剤
中に水を含有させる必要がある場合には、電極の使用中
あるいは保存中に水の蒸発により導電性及び粘着性の変
化をきたし、電気的な性能に影響を与えるという欠点を
有すると共に、水の蒸発を防止するための特殊な包装を
必要とするため高価となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
導電性粘着剤の欠点を解決するものであり、その目的と
するところは、各種医療用電気機器等に使用され得る、
優れた導電性、粘着性及び耐湿性を有し、かつ皮膚に対
する刺激がなく、さらに安価に提供し得る導電性粘着剤
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の導電性粘着剤は
、ビニルピロリドン(共)重合体と、(メタ)アクリル
酸(塩)−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合
体を除く(メタ)アクリル酸共重合体とのブレンドポリ
マー、電解質及び軟化剤を主成分として含有し、そのこ
とにより上記目的が達成される。すなわち、ビニルピロ
リドン(共)重合体、電解質及び軟化剤からなる粘着剤
(粘着剤成分I)は皮膚への刺激がなく、しかも導電性
は良好であるが、耐湿性に劣り、内部凝集力が弱いため
着脱の際に支障をきたし、医療用導電性粘着剤としては
好ましくない。この粘着剤成分Iに、(メタ)アクリル
酸(塩)−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合
体を除く(メタ)アクリル酸共重合体をブレンドするこ
とにより、粘着剤成分I本来の優れた特性、すなわち皮
膚への無刺激性と良好な導電性を保有したまま、耐湿性
及び内部凝集力が高められることを見いだし、本願の第
1発明に到達した。
【0005】また、上記第1発明のブレンドポリマー、
電解質及び軟化剤を含む粘着剤に弱塩基性有機カルボン
酸塩を添加することにより、さらに耐湿性及び内部凝集
力が高められることを見いだし、本願の第2発明に到達
した。上記ビニルピロリドン(共)重合体としては、例
えば、ビニルピロリドンホモポリマー、あるいは、ビニ
ルピロリドンと(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル
酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル
、無水マレイン酸、ビニルアルコール、酢酸ビニル等の
1種または2種以上との共重合体が挙げられる。このよ
うなビニルピロリドン(共)重合体は、水及び/もしく
はアルコールに可溶である必要があり、また、軟化剤を
添加することによって、内部凝集力は弱くとも粘着性は
有している必要がある。また、共重合体中のビニルピロ
リドン含有率は、粘着剤成分Iとしての優れた特性、す
なわち、良好な皮膚への貼付性及び皮膚への無刺激性を
保有するために、及び、(メタ)アクリル酸(塩)−(
メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体を除く(メ
タ)アクリル酸共重合体をブレンドすることによって内
部凝集力及び耐湿性を高めるために70モル%以上、好
ましくは90モル%以上がよい。
【0006】上記(メタ)アクリル酸(塩)−(メタ)
アクリル酸アルキルエステル共重合体を除く(メタ)ア
クリル酸共重合体としては、例えば、アクリル酸、メタ
アクリル酸等の(メタ)アクリル酸の1種または2種以
上と、ビニルアルコール、酢酸ビニル、ビニルピロリド
ン、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、(メタ)アクリル酸塩化トリメチルアンモニ
ウムエチル等の分子中にフリーのカルボン酸を有さない
モノマーの1種または2種以上との共重合体が挙げられ
る。上記特定の(メタ)アクリル酸共重合体は、(メタ
)アクリル酸を5モル%〜90モル%含有する共重合体
である。該(メタ)アクリル酸の含有量が、5モル%未
満であると粘着剤の内部凝集力及び耐湿性を高める効果
が得られず、90モル%を超えると配合液がゲル化して
均一な粘着剤が得にくくなることから、5モル%〜90
モル%が好適な範囲であり、さらには20モル%〜80
モル%がより好適である。該共重合体の添加により本発
明の粘着剤の内部凝集力及び耐水性が顕著に高められる
理由は詳しくはわからないが、該共重合体中のカルボン
酸と、ビニルピロリドン(共)重合体のピロリドン環と
が予想外の相互作用をすることによると考えられる。 従って、該共重合体の添加により望ましい添加効果を得
るために、該共重合体は軟化剤の添加により粘着性を発
現する必要はないが、ビニルピロリドン(共)重合体と
該共重合体が相互作用するためには、配合溶液中で双方
が相溶している必要があり、性状として、pH4以上の
水及び/もしくはアルコールに可溶であることが好まし
い。また、必要に応じて該共重合体に1価あるいは2価
の金属塩を添加して、中和等を行った共重合体塩を用い
ることも可能である。また、上記ブレンドポリマーにお
ける上記(メタ)アクリル酸(塩)−(メタ)アクリル
酸アルキルエステル共重合体を除く(メタ)アクリル酸
共重合体の含有量は、1重量%未満では耐湿性及び内部
凝集力を高める効果が得られず、30重量%を超えると
ポリビニルピロリドン(共)重合体の上記した本来の優
れた特性を失うことから、1重量%〜30重量%の範囲
が好適であり、さらには5重量%〜25重量%がより好
適である。
【0007】上記弱塩基性有機カルボン酸塩としては、
例えば、酢酸、ステアリン酸、フマル酸、マレイン酸、
クエン酸、フタル酸、ポリアクリル酸のナトリウム塩、
カリウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。これらの性
状として、1%水溶液のpHが7〜9の範囲が好適であ
る。上記ブレンドポリマー100重量部に対する添加量
は、0.1重量部〜20重量部、好ましくは1重量部〜
10重量部であり、0.1重量部未満では添加効果が発
現し難く、20重量部を超えると粘着剤中で過飽和状態
となり結晶析出等が起こり易くなる。上記軟化剤は、上
記ブレンドポリマーを軟化させるために配合されている
が、同時に電解質を可溶化する性質を有していればより
好ましく、例えば多価アルコール、多価アルコール誘導
体等の高沸点の化合物が好適に用いられる。具体的には
、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン等が挙げられる。ブレンドポリマー100重量部に対
する添加量は、20重量部〜500重量部、好ましくは
50重量部〜300重量部であり、20重量部未満では
軟化効果が十分ではなく、500重量部を超えるとブリ
ードアウトし易くなる。電解質は、他の成分すなわちビ
ニルピロリドン(共)重合体、(メタ)アクリル酸共重
合体、及び軟化剤等の導電性が低いため、粘着剤に導電
性を付与する目的で添加するものであり、粘着剤中の移
動度が高い程導電性を高めることができる。電解質とし
ては、例えば、NaCl、KCl、CaCl2等の無機
塩が好適である。ブレンドポリマー100重量部に対す
る添加量は、0.1重量部〜30重量部、好ましくは1
重量部〜20重量部であり、0.1重量部未満では導電
性が発現し難く、30重量部を超えると粘着剤中で過飽
和状態となり結晶析出等が起こり易くなる。なお、本発
明の粘着剤には、必要に応じて、薬効成分や添加剤(例
えば、殺菌剤、香料、着色剤等)等が含まれてもよい。
【0008】
【作用】本発明では、ビニルピロリドン(共)重合体、
電解質及び軟化剤からなる粘着剤成分により皮膚への刺
激性が少なくされており、かつ良好な導電性が得られる
。他方、上記粘着剤成分の短所、すなわち耐湿性が十分
でないこと、並びに凝集力が弱いため着脱の際に支障を
きたすことがあることについては、上記粘着剤成分に(
メタ)アクリル酸(塩)−(メタ)アクリル酸アルキル
エステル共重合体を除く(メタ)アクリル酸共重合体が
ブレンドされているために解消される。従って、皮膚へ
の無刺激性及び良好な導電性と、優れた耐湿性及び高内
部凝集力が実現された医療用導電性粘着剤が得られる。
【0009】
【実施例の説明】本発明を実施例及び比較例を挙げるこ
とにより、より具体的に説明する。 実施例1 (A)粘着剤溶液の調製;ビニルピロリドンホモポリマ
ー(BASF製、Kollidon 90 )90重量
部をメタノール200重量部に均一に溶解して溶液Iを
得る。クエン酸3Naを2重量部、NaClを1重量部
秤量し、日局精製水10重量部に溶解して溶液IIを得
る。メタアクリル酸80重量部、ビニルピロリドン20
重量部を、溶媒としてエタノールを使用して、重合触媒
としてラウロイルパーオキシド0.5重量部を加えて、
60℃で重合を行い、重量平均分子量9.0×104 
、固形分30%のメタアクリル酸−ビニルピロリドン共
重合体溶液を得た(溶液III )。以上の溶液Iの全
て、溶液IIの全て、及び溶液III を33.3重量
部とグリセリン(日本油脂製、日局規格)250重量部
とを均一に混合して、無色透明な粘着剤溶液を得た。
【0010】(B)粘着シートの作成及び粘着力の性能
評価;(A)項で得られた粘着剤溶液を厚さ32μmの
ポリエチレンテレフタレート(PET)/エチレンビニ
ルアセテート共重合体(EVA)ラミネートフィルム上
に、その乾燥後の厚さが1mmとなるように流延し乾燥
させて粘着剤シートを得た。これを4cm×4cmの大
きさに切断し、皮膚表面に8時間貼付しておいたが、日
常生活の運動により粘着シートが剥がれることはなかっ
た。このシートを剥がすと、粘着剤層は一時的に引き伸
ばされながら皮膚表面から剥がれた。剥離時には、適度
な粘着力が皮膚に感じられたが、角質層の剥離及び皮膚
の炎症は認められなかった。また、剥離後の皮膚表面に
粘着剤の一部が残留するという現象も認められなかった
。この粘着シートを2.5cm×5.0cmに裁断した
テープ状のものとして、日本工業規格「粘着テープ・粘
着シート(Z  0237−1980)」により粘着力
代用特性値(保持力)を測定した。その値は、60分以
上であり、内部凝集力が十分であることを示した。また
、粘着シートを1.5cm×20.0cmに裁断したテ
ープ状のものとなして、日本工業規格「粘着テープ・粘
着シート(Z0237−1980)」により、粘着力代
用特性値(180°折り返し剥離法)を測定した。その
値は、750g/15mm以上であった。 (C)粘着剤層の導電性評価;(A)項で得られた粘着
剤溶液をシリコーン剥離紙上に乾燥後の厚さが1mmと
なるように流延し、乾燥させた。この粘着剤層を2cm
×2cmに切断し、10mm×10mmの銅箔(60μ
m)2枚で両側から挟みサンドイッチ状の試験片を得た
。この試験片を用い2枚の銅箔の間のインピーダンスを
1KHz、10mV、接触圧100g/cm2 の条件
でLCRメーターで測定したところ、その値は267Ω
であった。
【0011】比較例1 (A)粘着剤溶液の調製;クエン酸3Naを用いなかっ
たこと以外は実施例1と同様の操作により、粘着剤溶液
を得た。 (B)粘着シートの作成及び粘着力の性能評価;本比較
例(A)項で得られた粘着剤溶液を用い、実施例1(B
)項と同様に粘着シートの作成及び粘着力の評価を行っ
た。その結果は、実施例1(B)項と同様であった。但
し、粘着力代用特性値(保持力)は、30分以上であり
、粘着力代用特性値(180°折り返し剥離法)は、7
00g/15mm以上であった。 (C)粘着剤層の導電性評価;本比較例(A)項で得ら
れた粘着剤溶液を用い、実施例1(C)項と同様の方法
でインピーダンスを測定した。試験片のインピーダンス
は251Ωであった。
【0012】実施例2 (A)粘着剤溶液の調製;ビニルピロリドン95重量部
、メタアクリル酸メチル5重量部を、溶媒としてエタノ
ールを使用して、重合触媒としてラウロイルパーオキシ
ド0.3重量部を加えて、60℃で重合を行い、重量平
均分子量7.5×105 、固形分35%のビニルピロ
リドン−メタアクリル酸メチル共重合体溶液を得た(溶
液I)。マレイン酸2Naを2重量部、NaClを1重
量部秤量し、日局精製水10重量部に溶解して溶液II
を得た。アクリル酸50重量部、アクリル酸ジメチルア
ミノエチル50重量部を、溶媒としてエタノールを使用
して、重合触媒としてラウロイルパーオキシド0.5重
量部を加えて、60℃で重合を行い、重量平均分子量1
.5×105 、固形分30%のアクリル酸−アクリル
酸ジメチルアミノエチル共重合体溶液を得た(溶液II
I )。 以上の溶液Iを214.3重量部、溶液IIの全て及び
溶液III を83.3重量部とポリエチレングリコー
ル600(日本油脂製、日局外規格)200重量部とを
均一に混合して、無色透明な粘着剤溶液を得た。 (B)粘着シートの作成及び粘着力の性能評価;本実施
例(A)項で得られた粘着剤溶液を用い、実施例1(B
)項と同様に粘着シートの作成及び粘着力の評価を行っ
た。その結果は、実施例1(B)項と同様であった。但
し、粘着力代用特性値(保持力)は、60分以上であり
、粘着力代用特性値(180°折り返し剥離法)は、7
40g/15mm以上であった。 (C)粘着剤層の導電性評価;本実施例(A)項で得ら
れた粘着剤溶液を用い、実施例1(C)項と同様の方法
でインピーダンスを測定した。試験片のインピーダンス
は286Ωであった。
【0013】比較例2 (A)粘着剤溶液の調製;マレイン酸2Naを用いなか
った以外は、実施例2と同様の操作により、粘着剤溶液
を得た。 (B)粘着シートの作成及び粘着力の性能評価;本比較
例(A)項で得られた粘着剤溶液を用い、実施例1(B
)項と同様に粘着シートの作成及び粘着力の評価を行っ
た。その結果は、実施例1(B)項と同様であった。但
し、粘着力代用特性値(保持力)は、30分以上であり
、粘着力代用特性値(180°折り返し剥離法)は、7
00g/15mm以上であった。 (C)粘着剤層の導電性評価;本比較例(A)項で得ら
れた粘着剤溶液を用い、実施例1(C)項と同様の方法
でインピーダンスを測定した。試験片のインピーダンス
は254Ωであった。
【0014】実施例3 (A)粘着剤溶液の調製;ビニルピロリドン90重量部
、アクリル酸10重量部を、溶媒としてエタノールを使
用して、重合触媒としてラウロイルパーオキシド0.5
重量部を加えて、60℃で重合を行い、重量平均分子量
4.0×105 、固形分35%の粘着剤溶液を得た(
溶液I)。KClを10重量部秤量し、日局精製水50
重量部に溶解し、溶液IIを得た。以上の溶液Iを27
1.4重量部、溶液IIの全て及び実施例2で得られた
アクリル酸−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体
溶液(溶液III )16.7重量部とポリエチレング
リコール600(和光純薬製、特級)100重量部とを
均一に混合して、無色透明な粘着剤溶液を得た。 (B)粘着シートの作成及び粘着力の性能評価;本実施
例(A)項で得られた粘着剤溶液を用い、実施例1(B
)項と同様に粘着シートの作成及び粘着力の評価を行っ
た。その結果は、実施例1(B)項と同様であった。但
し、粘着力代用特性値(保持力)は、50分以上であり
、粘着力代用特性値(180°折り返し剥離法)は、8
40g/15mm以上であった。 (C)粘着剤層の導電性評価;本実施例(A)項で得ら
れた粘着剤溶液を用い、実施例1(C)項と同様の方法
でインピーダンスを測定した。試験片のインピーダンス
は283Ωであった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ビニルピロリドン(共
)重合体に対して(メタ)アクリル酸(塩)−(メタ)
アクリル酸アルキルエステル共重合体を除く(メタ)ア
クリル酸共重合体を配合したブレンドポリマー、電解質
及び軟化剤を含有させているため、上記のように優れた
導電性と粘着性とを有する導電性粘着剤が得られる。従
って、この導電性粘着剤を用いた皮膚電極は、皮膚表面
へ簡単に貼付することができ、固定用の補助手段を必要
としない。また、本発明の導電性粘着剤は、水を含有さ
せる必要がないため、電極の使用中あるいは保存中に水
の蒸発による導電性及び粘着性の変化がなく、従って電
気的な性能に影響を与えることがない。また、水の蒸発
を防止するための特殊な包装を必要としないため、導電
性粘着剤を安価に提供し得る。さらに、金属粉末等を含
有しないため、電気的なノイズの混入もほとんど認めら
れない。また、粘着剤が天然の高分子材料を含んでいな
いため保存中等に微生物が繁殖することもなく、それら
による異臭や皮膚刺激も起こらない。本導電性粘着剤ポ
リマーの主構成モノマーは、そのホモポリマーが日本薬
局方収載品でもあるビニルピロリドンであることから、
生体に対する安全性は高い。特に、共重合体の共重合成
分として(メタ)アクリル酸を5モル%〜90モル%含
有させ、共重合体をブレンドポリマー中に1重量%〜3
0重量%含有させることにより、さらには、粘着剤中に
弱塩基性有機カルボン酸塩を含有させることにより、導
電性粘着剤の内部凝集力を大きくすることができる。よ
って、厚膜の粘着剤層を形成することができる共に、凝
集力を上げるための補強材を特に必要としない。また、
いわゆる糊割れ現象や糊残り現象が発生しない。従って
、このような導電性粘着剤は、各種医療用機器に簡単に
かつ有効に利用され得る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ビニルピロリドン(共)重合体と、(
    メタ)アクリル酸(塩)−(メタ)アクリル酸アルキル
    エステル共重合体を除く(メタ)アクリル酸共重合体と
    のブレンドポリマー、電解質及び軟化剤を含有する医療
    用導電性粘着剤。
  2. 【請求項2】  ビニルピロリドン(共)重合体と、(
    メタ)アクリル酸(塩)−(メタ)アクリル酸アルキル
    エステル共重合体を除く(メタ)アクリル酸共重合体と
    のブレンドポリマー、電解質、軟化剤及び弱塩基性有機
    カルボン酸塩を含有する医療用導電性粘着剤。
JP3027222A 1991-02-21 1991-02-21 医療用導電性粘着剤 Pending JPH04266742A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000006659A1 (fr) * 1998-07-29 2000-02-10 Teijin Limited Composition d'adhesif autocollant et bande adhesive autocollante permeable a l'humidite, composition pharmaceutique d'adhesif autocollant, et preparation de bande adhesive autocollante renfermant chacune cette composition

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WO2000006659A1 (fr) * 1998-07-29 2000-02-10 Teijin Limited Composition d'adhesif autocollant et bande adhesive autocollante permeable a l'humidite, composition pharmaceutique d'adhesif autocollant, et preparation de bande adhesive autocollante renfermant chacune cette composition
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