JPH04265094A - 映像再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、テレビやビデオ装置
等の映像信号の処理を行う映像信号処理回路、特にその
輝度信号と色信号との時間合せに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２は、ＶＨＳ方式のビデオテープレコ
ーダを例とした従来の映像信号処理回路のブロック図で
ある。

【０００３】同図において、ビデオテープ（１）に記録
された映像信号は、ＦＭ変調された輝度信号（ＦＭ輝度
信号）と低域変換された色信号（低域変換色信号）が合
成された信号であり、ヘッド（２）により再生され回転
トランス（３）を介してアンプ（４）に入力されている
。

【０００４】アンプ（４）の出力は、従って、ＦＭ輝度
信号（５）と低域変換信号（６）とが混合されたもので
あり、このＦＭ輝度信号（５）は輝度信号処理回路（７
）でＦＭ復調等の処理がされて輝度信号（８）になり、
低域変換色信号（６）は色信号処理回路（９）で周波数
変換等の処理がされて搬送色信号（１０）となる。 遅延素子（１１）は、両信号（８）と（１０）の輝度信
号（８）との時間合せを行い、混合回路（１２）は両信
号を混合して、複合映像信号（１３）として出力する。

【０００５】なお、遅延素子（１１）は、輝度信号処理
回路（７）と、色信号処理回路（９）との遅延時間を合
せ込むことで省略することもできる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の映像信号処理回
路は、以上のような構成だったため、各処理回路の遅延
時間の不整合、遅延素子の不均一性、テープ上に記録さ
れた信号の輝度信号と色信号の時間ずれ、モニターテレ
ビ等の次に接続される機器の輝度信号と色信号の時間ず
れ等により、再生画面の輝度信号と色信号の時間が不一
致となってしまうという不都合があった。

【０００７】また、色信号系の遅延素子を可変として解
決しようとしても、搬送色信号での処理のため周波数が
高く、５００ｎｓｅｃ程度と大きく時間遅延させること
が必要とされる。しかし、従来、このような遅延を精度
良くできなかった。

【０００８】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、色信号を簡単に精度良く任意に遅延さ
せることができ、輝度信号と色信号の時間の整合性の良
い映像信号処理回路を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係る映像信号
処理回路は、搬送色信号を色復調する色復調回路と、色
復調された色差信号を制御信号によって可変遅延させる
可変遅延回路と、この遅延処理された色差信号を変調す
る色変調回路とを有するものである。

【００１０】

【作用】この発明によれば、搬送色信号を色差信号に変
換してから遅延時間を可変調整する構成としたため、約
５００ｋＨｚ以下の周波数帯域で処理することができ、
簡単な可変遅延回路によって高精度な遅延時間調整がで
きるものとなる。

【００１１】

【実施例】次に、図１においてこの発明の一実施例を説
明する。

【００１２】図１において、ビデオテープ（１）上に記
録された映像信号は、ヘッド（２）、回転トランス（３
）、アンプ（４）を介して入力される。そのうちＦＭ輝
度信号（５）が輝度信号処理回路（７）を介して処理さ
れて輝度信号（８）として出力されることは従来の映像
信号処理回路と同様である。

【００１３】しかしながら、この実施例は、アンプ（４
）から出力される低域変換色信号（６）を処理する色信
号処理回路（９）の後段に、搬送色信号（１０）を色差
信号（１４）に変換する色復調回路（１５）と、遅延時
間制御信号（１６）に応じて色復調回路（１５）から出
力される二種の色差信号（１４）を同時に可変遅延調整
する可変遅延回路（１７）と、この可変遅延回路（１７
）から出力される遅延色差信号を遅延搬送色信号（１９
）に変換する色変調回路（１８）とを備えている。

【００１４】ここで、可変遅延回路（１７）は、二種の
色差信号を個別に遅延させる可変遅延回路（１７ａ）と
（１７ｂ）とから成っている。

【００１５】このように構成された映像信号処理回路に
おいては、色信号処理回路（９）において処理されて搬
送色信号（１０）となった信号は、色変調回路（１５）
に入力され、ここで二種の色差信号（１４）として出力
される。

【００１６】この二種の色差信号（１４）はそれぞれ同
一構成を持つ一方の可変遅延回路（１７ａ）と他方の可
変遅延回路（１７ｂ）とに入力される。これらの回路（
１７ａ）及び（１７ｂ）は、遅延時間制御信号（１６）
任意調整により、遅延時間が同時かつ任意に可変調整さ
れる。

【００１７】ここで、直流電圧等を用いる遅延時間制御
信号（１６）による調整は、輝度信号（８）と遅延搬送
色信号（１９）との時間が整合するように調整される。

【００１８】かくして、可変遅延回路（１７）の出力す
る二つの遅延色差信号を入力する色変調回路（１８）の
出力する遅延搬送色信号（１９）と輝度信号（８）とは
時間の整合したものとなり、従って、混合回路（１２）
により得られる複合映像信号も時間ずれのないものとな
る。

【００１９】

【発明の効果】この発明は以上説明した通り、搬送色信
号を色差信号に変換してから遅延時間を可変調整し、遅
延色差信号を変調して遅延搬送色信号とする構成とした
ため、簡単な回路規模で精度良くかつ可変幅を大きく取
ることができるのでＩＣ化等で安価に回路を形成でき、
また輝度信号と色信号との時間不整合を、直流電圧等に
よる遅延時間制御信号を外部から補正することにより簡
単に整合し直すことができ、品質の高い映像信号が得ら
れる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による映像信号処理回路の
ブロック図。

【図２】従来の映像信号処理回路のブロック図。

【符号の説明】

（１）　　ビデオテープ （２）　　ヘッド （３）　　回転トランス （４）　　アンプ （５）　　ＦＭ輝度信号 （６）　　低域変換色信号 （７）　　輝度信号処理回路 （８）　　輝度信号 （９）　　色信号処理回路 （１０）　　搬送色信号 （１１）　　遅延素子 （１２）　　混合回路 （１３）　　複合映像信号 （１４）　　色差信号 （１５）　　色復調回路 （１６）　　遅延時間制御信号 （１７）　　可変遅延回路 （１８）　　色変調回路 （１９）　　遅延搬送色信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　磁気テープからの再生により得られた
   映像信号について、復調などの処理を施すことにより輝
   度信号を生成する輝度信号処理回路と、前記映像信号に
   ついて周波数変換等の処理を施すことにより搬送色信号
   を生成する色信号処理回路と、輝度信号と搬送色信号を
   混合することにより複合映像信号を生成し出力する混合
   回路と、を有する映像信号処理回路において、前記色信
   号処理回路から出力される搬送色信号を色復調する色復
   調回路と、この色復調回路から出力される二種の色差信
   号のそれぞれを遅延時間制御信号に応じて同時に遅延さ
   せる少なくとも二個の可変遅延回路と、この可変遅延回
   路から出力される遅延された色差信号を色変調して遅延
   された搬送色信号を混合回路に出力する色変調回路とを
   備えることを特徴とする映像信号処理回路。