JPH04264560A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH04264560A
JPH04264560A JP3026242A JP2624291A JPH04264560A JP H04264560 A JPH04264560 A JP H04264560A JP 3026242 A JP3026242 A JP 3026242A JP 2624291 A JP2624291 A JP 2624291A JP H04264560 A JPH04264560 A JP H04264560A
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JP
Japan
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toner
molecular weight
styrene
range
control agent
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Application number
JP3026242A
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English (en)
Inventor
Hidenori Asada
英則 浅田
Takeshi Arakawa
健 荒川
Masatake Inoue
雅偉 井上
Koichi Tsuyama
津山 浩一
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用トナーに関し
、より詳細には、静電式複写機やレーザービームプリン
タ等の、いわゆるカールソンプロセスを応用した画像形
成に使用される電子写真用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トナーとキャリアとを含む二成分
現像剤を用いた磁気ブラシ現像法は以下の工程にて画像
を形成するものである。 (A)まず、電子写真用トナーを含む現像剤を、内部に
磁極を備えた現像スリーブの外周に保持させていわゆる
磁気ブラシを形成する。
【0003】(b)この磁気ブラシを、表面に静電潜像
が形成された感光体に摺接させて、上記電子写真用トナ
ーを静電潜像に静電付着させることで、トナー像に顕像
化する。 (c)上記トナー像を、感光体表面から紙上に転写し、
さらに定着ローラによって紙上に定着させて画像形成が
完了する。
【0004】上記画像形成に使用される電子写真用トナ
ーとしては、定着用樹脂中に、カーボンブラック等の着
色剤や電荷制御剤等を配合し、これを所定の粒度に造粒
したものが用いられる。かかる従来の電子写真用トナー
においては、これに含有される定着用樹脂の分子量が低
い場合、裏汚れや、定着ローラの汚れ等の、いわゆるオ
フセットが発生するおそれがある。一方、定着用樹脂の
分子量が高い場合、定着温度が低くなると、トナー像の
紙への定着不良(低温定着性の悪化)等の問題が生じる
おそれがある。
【0005】そこで、上記問題を解消するために、定着
用樹脂として、低分子量の樹脂と高分子量の樹脂とを併
用することが種々提案されている(例えば、特開昭56
−16144号公報、特開昭60−3644号公報等参
照)。ところが、従来の電子写真用トナーは、何れも、
耐熱性が不十分であるため、特に、画像形成装置内部の
温度が高温になる低速機においてブロッキングを発生し
て、トナーボタルや雨フリ、クリーニング不良等を引き
起こすという問題があった。トナーボタルは、トナーが
凝集して巨大な粒子を生じ、トナー像の用紙への転写時
に、感光体と用紙との間に挾まって周囲に隙間を作り、
トナーが転写されずに白く画像が残るものであり、雨フ
リは、感光体ドラムの表面に融着したトナーが、形成画
像に筋状の跡を残すものである。また、クリーニング不
良は、感光体ドラムをクリーニングするブレードにブロ
ッキングしたトナーが付着するもので、上記トナーボタ
ルや雨フリの原因となる。
【0006】このような問題を解決するために、本発明
者らは、定着用樹脂の酸価を特定することにより、耐熱
性を向上させることができるという新たな知見を得て、
特許出願を行った(平成2年7月25日出願の特願平2
−197369号)。すなわち、定着用樹脂の耐熱性を
向上させるためには、上記トナーに含有される定着用樹
脂のガラス転移温度を高くすればよい。そこで、低温定
着性、耐オフセット性等の諸特性を損なわずに、定着用
樹脂のガラス転移温度を上昇させる方法について、検討
を行った結果、スチレン−アクリル系共重合体の分子量
分布を特定範囲に限定すると共に、共重合体内の分子内
架橋を多くすれば、低温定着性、耐オフセット性を維持
しつつ、ガラス転移温度を高めて、耐熱性を向上できる
ことを見出した。そして、上記スチレン−アクリル系共
重合体の分子内架橋の量は、当該スチレン−アクリル系
共重合体の酸価を規定することで特定される。ここでい
う酸価とは、スチレン−アクリル系共重合体1g 中に
含まれる遊離脂肪酸を中和するのに必要な水酸化カリウ
ム(KOH)のmg数を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分子内
架橋を多くするために定着用樹脂の酸価を高くすると、
トナー中に含有される電荷制御剤がトナーの造粒過程で
トナー表面に移行し、トナー表面の電荷制御剤濃度が高
くなって、電荷制御剤によるキャリア汚染が発生し、そ
の結果トナー飛散が生じるという問題があった。ここで
いうキャリア汚染とは、負極性の電荷制御剤がトナーの
表面に選択的に付着することをいう。汚染されたキャリ
アは負に帯電しているため、トナーが帯電しにくくなり
、トナー飛散を生じるのである。
【0008】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであって、耐熱性を有し、低温定着性、耐オフセット
性に優れると共に、帯電安定性が向上し、トナー飛散を
生じさせることのない電子写真用トナーを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するための本発明の電子写真用トナーは、ゲルパーミ
エーションクロマトグラムの分子量分布において、分子
量1×103 以上で1×105 未満の範囲内と、分
子量1×105 以上で3×105 以下の範囲内とに
それぞれ極大値を有すると共に、スチレンの樹脂全体に
占める割合が40〜80重量%の範囲内で、且つ酸価が
20〜50mg/gの範囲内であるスチレン−アクリル
系共重合体を定着用樹脂として含有し、さらに電荷制御
剤として含金属染料を0.5〜3重量%の割合(トナー
総量に対する割合)で含有していることを特徴とする。
【0010】かかる本発明の電子写真用トナーにおいて
、スチレン−アクリル系共重合体の酸価を20〜50m
g/g の範囲内に限定したのは、酸価が20mg/g
 未満では定着用樹脂のガラス転移温度が十分に上昇せ
ず、トナーの耐熱性を向上させることができず、逆に酸
価が50mg/gを超えた場合には定着用樹脂中に多量
の官能基が存在することになりトナーの耐湿性が悪化す
るからである。
【0011】スチレン−アクリル系共重合体の酸価を、
上記範囲内にするには、共重合体中のアクリル成分のう
ち、アクリル酸エステルとアクリル酸との量比を調整す
れば良い。また、スチレン−アクリル系共重合体の酸価
を上記範囲内に限定した場合には、スチレンの樹脂全体
に占める割合が40〜80重量%の範囲内である必要が
ある。スチレンの割合が40重量%未満では、定着用樹
脂のガラス転移温度が十分に上昇せず、トナーの耐熱性
を向上させることができない。一方、スチレンの割合が
80重量%を超えると、相対的に、トナーの帯電性を左
右する−COO− 基等を有するアクリル成分の量が少
なくなって、トナーの帯電特性が低下し、画像濃度の低
下や、トナー飛散によるカブリ等を生じる。なお、スチ
レンの樹脂全体に占める割合は、60〜80重量%の範
囲内であることがより好ましい。
【0012】トナーの定着用樹脂であるスチレン−アク
リル系共重合体としては、例えば図1に示すように、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラムにおいて、高分子量
側と低分子量側とに、それぞれ分子量分布の極大値PH
 、PL を有する分子量分布のものが使用される。な
お、上記両極大値PH 、PL 間に、さらに別の極大
値があっても良い。
【0013】また、本発明では、前述したように、スチ
レン−アクリル系共重合体の酸価を特定したために共重
合体を切断しやすくするスチレン成分の量を40〜80
重量%と少なくできる。このため、スチレン−アクリル
系共重合体は、多くの分子内架橋を有することと相俟っ
て、熱や機械的剪断力で切断されにくくなるので、上記
高分子量側の極大値PH の分子量の上限を3×105
まで拡げることができる。極大値PH の分子量を3×
105 としたのは、これを超えると熱や機械的剪断力
を受けて切断され易い高分子量成分の割合が増加するた
めである。なお、上記高分子量側の極大値PH の分子
量の下限は、前記と同じく1×105 である。なお、
上記高分子量側の極大値PH の分子量は、1.5×1
05 〜2.5×105 の範囲内であるのがより好ま
しい。
【0014】低分子量側の極大値PL の分子量は、1
×103 以上で1×105 未満の範囲内に限定され
る。極大値PL の分子量が1×105 以上では、ス
チレン−アクリル系共重合体中の低分子量の成分が不足
して、低温定着性に優れたトナーが得られない。一方、
極大値PL の分子量が1×103 未満では、スチレ
ン−アクリル系共重合体の保形性が不足して、耐久性に
優れたトナーが得られない。なお、上記低分子量側の極
大値PL の分子量は2×103 〜1×104 の範
囲内であることが好ましい。
【0015】上記スチレン−アクリル系共重合体は、前
述した分子量分布を有するように、分子量分布の異なる
複数種のスチレン−アクリル系共重合体を均一に溶融ブ
レンドするか、あるいは2段重合法を用いることにより
製造される。例えば、図2に示すように、曲線Aに示す
分子量分布のスチレン−アクリル系共重合体(低分子量
のもの)と、曲線Bに示す分子量分布のスチレン−アク
リル系共重合体(高分子量のもの)とを等量溶融ブレン
ドすると、曲線Cに示す分子量分布のスチレン−アクリ
ル系共重合体が得られる。
【0016】また、一般に懸濁重合法や乳化重合法によ
れば、溶液重合法に比して高分子量の重合体が生成され
やすい。したがって、スチレン−アクリル系共重合体の
製造に際し、懸濁重合法または乳化重合法と、溶液重合
法とを、この順序あるいは逆の順序に組み合わせて多段
重合を行い、しかも各段階での分子量調節を行うことに
より、上記分子量分布を有するスチレン−アクリル系共
重合体を得ることができる。分子量ないし分子量分布の
調整は、開始剤の種類や量、連鎖移動に関係する溶剤の
種類や分散剤あるいは乳化剤の種類等を選ぶことによっ
て行うことができる。
【0017】スチレン系単量体としては、スチレンの他
に、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等も使用でき
る。アクリル系単量体としては、下記一般式(I) で
表されるものを使用することができる。 (式中、R1 は水素原子または低級アルキル基、R2
 は水素原子、炭素数12までの炭化水素基、ヒドロキ
シアルキル基、ビニルエステル基またはアミノアルキル
基である。)上記一般式(I) で表されるアクリル系
単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、
β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−ヒドロキシアク
リル酸プロピル、δ−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β
−ヒドロキシメタクリル酸エチル、γ−アミノアクリル
酸プロピル、γ−N,N−ジエチルアミノアクリル酸プ
ロピル、エチレングリコールジメタクリル酸エステル、
テトラエチレングリコールジメタクリル酸エステル等が
挙げられる。
【0018】本発明におけるトナーは、上記定着用樹脂
中に、着色剤、電荷制御剤、離型剤(オフセット防止剤
)等の添加剤を配合し、適当な粒径に造粒することで製
造される。本発明における電荷制御剤には、負電荷制御
用の電荷制御剤である含金属染料が用いられる。この含
金属染料はトナー総量に対して0.5〜3重量%の割合
で含有されていることが必要である。電荷制御剤として
含金属染料を上記特定範囲で使用することにより、電荷
制御剤によるキャリア汚染が防止され、帯電特性の悪化
が生じず、安定した帯電特性を有するトナーを得ること
ができる。
【0019】含金属染料のトナーに対する添加量が0.
5重量%を下回る場合は、帯電量が低くなり、トナー飛
散が生じやすくなる。一方、添加量が5重量%を越える
場合は、キャリア汚染が発生して、トナーの帯電量が低
下するため、前記と同様にトナー飛散が生じやすくなる
。このような含金属染料としては、例えば含金属錯塩染
料、特に2:1型含金属錯塩染料(染料分子:金属=2
:1のもの)であることが好ましく、このような含金属
錯塩染料は、式(II):
【0020】
【化1】
【0021】(式中、環AおよびBは縮合環を有するこ
とができ、またハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、
アミド基等の置換基を有することができ、Mは遷移金属
である。)で表すことができる。遷移金属Mとしては、
Cr,Co,Cu,Fe,Ni等をあげることでき、と
くにCrを含有するものが好ましい。かかる含金属錯塩
染料は、それ自体公知の手段で合成された染料を粉砕し
分級する方法や、該染料を有機溶媒から再結晶化させる
方法により得ることができる。
【0022】着色剤としては、種々の着色顔料、体質顔
料、導電性顔料、磁性顔料、光導電性顔料等があげられ
る。これらは用途に応じて、1種または2種以上の組み
合わせで使用される。着色顔料としては、以下にあげる
ものが好適に使用される。 黒色 ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマル、
ガスブラック、オイルブラック、アセチレンブラック等
のカーボンブラック、ランプブラック、アニリンブラッ
ク。
【0023】白色 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。  赤
色ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、パー
マネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッ
ド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD
、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダ
ミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミ
ン3B。
【0024】橙色 赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロオレンジ、バルカンオレンジ、インダ
ンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK。 黄色 黄鉛、亜鉛華、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネ
ラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネー
ブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザーイエ
ローG、ハンザーイエロー10G、ベンジジンイエロー
G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ
、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ。
【0025】緑色 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。 青色 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー部分塩素化物
、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC
【0026】紫色 マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオ
レットレーキ。体質顔料としては、パライト粉、炭酸バ
リウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、
アルミナホワイト等があげられる。導電性顔料としては
、導電性カーボンブラックやアルミニウム粉等があげら
れる。
【0027】磁性顔料としては、各種フェライト、例え
ば、四三酸化鉄(Fe3O4)、三二酸化鉄(γ−Fe
2O3) 、酸化鉄亜鉛(ZnFe2O4)、酸化鉄イ
ットリウム(Y3Fe5O12)、酸化鉄カドミウム(
CdFe2O4)、酸化鉄ガトリニウム(Gd3Fe5
O4)、酸化鉄銅    (CuFe2O4)、酸化鉄
鉛(PbFe12O19 )、酸化鉄ネオジム(NdF
eO3)、酸化鉄バリウム(BaFe12O19 )、
酸化鉄マグネシウム(MgFe2O4)、酸化鉄マンガ
ン        (MnFe2O4)、酸化鉄ランタ
ン(LaFeO3)、鉄粉、コバルト粉、ニッケル粉等
があげられる。
【0028】光導電性顔料としては、酸化亜鉛、セレン
、硫化カドミウム、セレン化カドミウム等があげられる
。着色剤は、定着用樹脂100重量部に対して1〜30
重量部、好ましくは2〜20重量部の割合で使用される
。離型剤(オフセット防止剤)としては、脂肪族系炭化
水素、脂肪族金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル
類もしくはその部分ケン化物、シリコーンオイル、各種
ワックス等があげられる。中でも、重量平均分子量が1
000〜10000程度の脂肪族系炭化水素が好ましい
。具体的には、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリ
エチレン、パラフィンワックス、炭素原子数4以上のオ
レフィン単位からなる低分子量のオレフィン重合体等の
1種または2種以上の組み合わせが適当である。
【0029】離型剤は、定着用樹脂100重量部に対し
て0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部の
割合で使用される。トナーは、以上の各成分を乾式ブレ
ンダー、ヘンシェルミキサー、ボールミル等によって均
質に予備混練して得られた混合物を、例えばバンバリー
ミキサー、ロール、一軸または二軸の押出混練機等の混
練装置を用いて均一に溶融混練した後、得られた混練物
を冷却して粉砕し、必要に応じて分級することで製造さ
れる他、懸濁重合法等により製造することもできる。
【0030】トナーの粒径は、3〜35μm、好ましく
は5〜25μmであるのが適当であり、小粒径トナーの
場合は4〜10μm程度の粒径で使用される。得られた
トナーの表面には、疎水性シリカ微粉末等の無機微粒子
やフッ素樹脂粒子等の従来公知の表面処理剤をまぶして
、流動性を向上させるようにしてもよい。
【0031】本発明の電子写真用トナーは、一成分現像
剤、二成分現像剤のいずれとしても有用である。一成分
現像剤として使用する場合には上記磁性体を含有するト
ナーおよびシリカ微粉末を混合して現像剤とする。二成
分現像剤として用いる場合には、トナーとシリカ微粉末
からなる混合物を、ガラスビーズや酸化または未酸化の
鉄粉、フェライト等の未被覆キャリア、または鉄、ニッ
ケル、コバルト、フェライト等の磁性体をアクリル系重
合体、フッ素樹脂系重合体、ポリエステル等の重合体で
被覆した被覆キャリアと混合して現像剤とする。上記キ
ャリアは一般に50〜2000μmの粒径を有している
。また二成分現像剤を用いる場合は、トナー濃度は2〜
15重量%であるのが好ましい。
【0032】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明の電子写真用ト
ナーをより詳細に説明する。 実施例1および2 下記の分子量分布を有する、スチレン(St)/ブチル
アクリレート(BA)共重合体[St:BA=75:2
5(重量比)、酸価25mg/g ]100重量部に、
着色剤としてのカーボンブラック8重量部およびオフセ
ット防止剤としての低分子量ポリプロピレン1重量部を
混合し、さらに電荷制御剤として含金属染料(クロム錯
体)を表1に示す添加量(トナー総量に対する重量%で
示す)で添加し、溶融混練後、冷却、粉砕、分級を行っ
て、体積基準のメジアン径が12μmであるトナーを作
製した。 <分子量分布> 極大値PH の分子量      :240000極大
値PL の分子量      :5000比較例1およ
び2 表1に示すように、含金属染料の添加量を変えたほかは
実施例1および2と同様にしてトナーを得た。
【0033】これらの実施例および比較例で得たトナー
の帯電量、トナー飛散の程度および電荷制御剤スペント
率を調べた。その結果を表1に併せて示す。なお、それ
ぞれの試験方法は以下のとおりである。 帯電量 東芝ケミカル社製のブローオフ帯電量測定器で測定した
【0034】トナー飛散 複写機(三田工業株式会社製のDC3255)にて6万
枚印刷を行い、複写機内の状態を目視で判断し、以下の
基準で評価した。 ○  :  トナー飛散なし △  :  わずかにトナー飛散あり ×  :  トナー飛散あり 電荷制御剤スペント率 キャリア汚染の程度を定量的に表したものであって、以
下の方法により求めた。
【0035】まず、6万枚印刷後の現像剤を界面活性剤
で洗浄してトナーを除去した。ついで、洗浄したキャリ
アを乾燥して秤量した(これをAgとする)。そして、
秤量したキャリアをトルエンで洗浄して、キャリアに付
着したスペントトナーを除去した後、再びキャリアを乾
燥して秤量した(これをBgとする)。これから、スペ
ントトナー量は式:  A−B(g)で表される。
【0036】つぎに、上記のように界面活性剤でトナー
を洗浄除去したキャリア中の全電荷制御剤量を吸光度法
により求めた。すなわち、キャリアをテトラヒドロフラ
ンで洗浄し、電荷制御剤を溶解させて吸光度を測定し、
あらかじめ作成しておいた検量曲線から電荷制御剤量を
求めた。しかるのち、以下の式にて電荷制御剤スペント
率を求めた。
【0037】
【数1】 C:  界面活性剤でトナーを洗浄除去して残ったキャ
リア中の全電荷制御剤量 D:  スペントトナー中に含まれる全電荷制御剤量で
あって、次式で求められる。
【0038】スペントトナー量(A−B)×トナー中の
電荷制御剤の配合比
【0039】
【表1】
【0040】表1から、実施例1,2では、電荷制御剤
がキャリアに付着するキャリア汚染は発生せず、従って
トナー飛散もなく、帯電量も安定していることがわかる
。これに対して、比較例1では含金属染料の添加量が少
ないため、充分な帯電量が得られず、トナー飛散が生じ
ていた。また、比較例2では、その電荷制御剤スペント
量が5%であることから、キャリア汚染が生じており、
その結果トナー飛散が生じ、帯電量も安定していない。
【0041】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、トナー本
体に含有される定着用樹脂であるスチレン−アクリル系
共重合体の分子量分布を特定範囲に限定しかつ樹脂の有
する酸価の範囲を特定するすることによって、低温定着
性、耐オフセット性を維持しつつ、高い耐熱性を有する
と共に、電荷制御剤として含金属染料を特定割合で含有
させることにより、上記酸価の特定に起因する電荷制御
剤によるキャリア汚染が防止され、その結果帯電特性が
安定化され、トナー飛散等も防止することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるスチレン−アクリル系共重合体
の分子量分布の一例を示すゲルパーミェーションクロマ
トグラムである。
【図2】上記分子量分布を有するスチレン−アクリル系
共重合体を得るための方法の一例を示すゲルパーミェー
ションクロマトグラムである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲルパーミエーションクロマトグラムの分
    子量分布において、分子量1×103 以上で1×10
    5 未満の範囲内と、分子量1×105 以上で3×1
    05 以下の範囲内とにそれぞれ極大値を有すると共に
    、スチレンの樹脂全体に占める割合が40〜80重量%
    の範囲内で、且つ酸価が20〜50mg/gの範囲内で
    あるスチレン−アクリル系共重合体を定着用樹脂として
    含有し、さらに電荷制御剤として含金属染料を0.5〜
    3重量%の割合で含有していることを特徴とする電子写
    真用トナー。
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JPH01250962A (ja) * 1988-03-30 1989-10-05 Bando Chem Ind Ltd 静電潜像現像用トナーの製造方法
JPH025070A (ja) * 1988-06-24 1990-01-09 Mita Ind Co Ltd 静電荷像現像用トナー

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