JPH04264075A - チアゾリジン−2−オン誘導体の製造方法 - Google Patents

チアゾリジン−2−オン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPH04264075A
JPH04264075A JP10806891A JP10806891A JPH04264075A JP H04264075 A JPH04264075 A JP H04264075A JP 10806891 A JP10806891 A JP 10806891A JP 10806891 A JP10806891 A JP 10806891A JP H04264075 A JPH04264075 A JP H04264075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
derivative
oxazolidine
thione
thiazolidin
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10806891A
Other languages
English (en)
Inventor
Rikuo Nasu
那須 陸男
Taku Shimura
志村 卓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishihara Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority to JP10806891A priority Critical patent/JPH04264075A/ja
Publication of JPH04264075A publication Critical patent/JPH04264075A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農薬,医薬などの中間体
として有用なチアゾリジン−2−オン誘導体の工業的有
利な製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、チアゾリジン−2−オン誘導体は種
々の反応ルートにより製造されうることが知られている
。例えば特開昭62−84067号公報には置換されて
もよい硫酸水素−β−アミノエチル又は同β−クロロエ
チルアミン塩酸塩と硫化カルボニルとを脱酸剤及ひ溶媒
の存在下に反応させることによりこのものを製造するこ
とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、この
方法で用いられる原料の前記硫酸水素−β−アミノエチ
ル又はβ−クロロエチルアミン塩酸塩は通常、対応する
β−アミノエタノールに硫酸化剤又は塩素化剤を作用さ
せることにより製造されるため前記β−アミノエタノー
ルに比し高価であり、一方原料の硫化カルボニルは毒性
か強く、常温で気体であるため輸送、取扱などに難点が
あって、工業的実施面で問題点があった。
【0004】
【発明の構成】本発明者達はチアゾリジン−2−オン誘
導体の工業的有利な製造方法を検討していたところ、オ
キサゾリジン−2−チオン誘導体を一定温度以上、望ま
しくは一定の物質の存在下に加熱すると目的のチアゾリ
ジン−2−オン誘導体が生成することを見出し、一方、
原料のオキサゾリジン−2−チオン誘導体は前記β−ア
ミノエタノールと常温で液体の二硫化炭素とから直接製
造されうるので、この方法によれば前述の問題点を解消
することができることを見出した。
【0005】本発明は一般式(I)
【0006】
【化1】
【0007】(式中X1、X2、X3及びX4は水素原
子、ハロゲン原子で置換されてもよいアルキル基又はハ
ロゲン原子で置換されてもよいフェニル基である)で表
わされるオキサゾリジン−2−チオン誘導体又はその塩
を50℃以上に加熱して一般式(II)
【0008】
【化2】
【0009】(式中X1、X2、X3及びX4は前述の
とおりである)で表わされるチアゾリジン−2−オン又
はその塩を製造する方法である。
【0010】前記一般式(I)及び(II)に於けるX
1〜X4の定義中、ハロゲン原子で置換されてもよいア
ルキル基又は同フェニル基が含むハロゲン原子としては
弗素、塩素、臭素などが挙げられ、またアルキル基とし
てはメチル、エチル、プロピルなどの炭素数1〜6のも
のが挙げられる。また前記一般式(I)及び(II)で
表わされる化合物中ではオキサゾリジン−2−チオン又
はチアゾリジン−2−オンがそれぞれ望ましい。
【0011】本発明の原料物質である前記オキサゾリジ
ン−2−チオン誘導体又はその塩は種々の反応ルートに
より容易に製造されうるが、その代表的製造方法を下記
する。
【0012】ハロゲン原子で置換されていてもよいアル
キル基又は同フェニル基を有するβ−アミノエタノール
と二硫化炭素とを溶媒の存在下に加熱することにより、
対応する前記オキサゾリジン−2−チオン誘導体を容易
に製造することができる。溶媒としてはジメチルスルホ
キシドなどが使用される。また必要に応じて水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムなどのアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、またナトリ
ウムアミドなどがアルカリ物質として使用される。
【0013】反応原料の使用量は一概に規定できないが
、前記β−アミノエタノール1モル当り二硫化炭素が1
.0〜10モル並ひにアルカリ物質が0.01〜1.0
モルであり、また、溶媒は前記β−アミノエタノール1
重量部当り5〜100重量部である。反応は普通30〜
70℃に加熱して0.5〜10時間で終了するが、アル
カリ物質としてアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、ナト
リウムアミドを存在させた場合、前記オキサゾリジン−
2−チオン誘導体のアルカリ金属塩が生成する。
【0014】この反応に於ては前記β−アミノエタノー
ルが直接使用でき、また二硫化炭素も安価で大量に入手
できかつ、毒性が低く常温で液体であるので、輸送、反
応操作などの面で取扱い易い。この反応によれば例えば
収率70%以上で目的のオキサゾリジン−2−チオンを
得ることができる。
【0015】本発明では前記オキサゾリジン−2−チオ
ン誘導体又はその塩を50℃以上望ましくは70℃以上
に加熱することにより目的物の前記チアゾリジン−2−
オン誘導体又はその塩を製造することができるが、反応
温度が50℃を大幅に低下した場合目的物が生成しなか
ったり或はその生成率が著しく低くなったりするために
望ましくない。
【0016】本発明方法においては一般にオキサゾリジ
ン−2−チオン誘導体又はその塩を、水分の混入を防止
した系内で加熱下に攪拌することにより反応が行なわれ
るが、溶媒又は塩基物質のいずれか一方又は両方を存在
させることにより目的物のチアゾリジン−2−オン誘導
体又はその塩の生成を著しく促進させることができる。
【0017】溶媒としてはオキサゾリジン一2−チオン
誘導体又はその塩を分散乃至溶解し、かつ反応に不活性
なものであればいずれのものでも使用でき、例えばジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドなどの非プロトン性極性溶媒或はトルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素などが挙げられるが、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドが望ましい
【0018】また塩基物質としては水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム
などのアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、
水素化物などが挙げられるが、アルカリ金属の炭酸塩、
炭酸水素塩が望ましい。
【0019】溶媒又は塩基物質の使用量は原料物質とし
てのオキサゾリジン−2−チオン誘導休又はその塩の種
類、反応条件、反応装置などの相違により異なり一概に
規定できないが、溶媒は原料物質1重量部当り普通5〜
100重量部用いられ塩基物質は原料物質1モル当り普
通0.01〜1.0モル用いられる。
【0020】また反応温度、反応時間は同様に一概に規
定できないが、溶媒又は塩基物質を存在させた場合、普
通、反応温度は70〜130℃、反応時間は0.5〜1
0時間であり、溶媒又は塩基物質を存在させない場合、
反応温度はより高く、反応時間はより長くなる。
【0021】一方、原料物質のオキサゾリジン−2−チ
オン誘導休又はその塩を、対応するβ−アミノエタノー
ルと二硫化炭素とを溶媒の存在下に製造する場合、一旦
、前記原料物質の生成を確認した後、必要ならば溶媒又
は塩基物質を添加し、引続いて、反応物を直接加熱して
所望の反応を行なうことにより目的物のチアゾリジン−
2−オン誘導体又はその塩を製造することができる。 この場合、原料物質及び目的物の製造工程を一貫して行
なうことができるので工業的実施面で利点がある。
【0022】かくして目的物を含む反応生成物は通常の
精製、分離手段に供することにより目的物を容易に単離
することができ、例えば純度95%以上、収率50%以
上で取得することができる。
【0023】
【実施例】次に本発明に係る実施例を記載する。
【0024】実施例1. 塩化カルシウム管付き冷却管、温度計並ひにマグネット
回転子を備えた50ml容四ツ口フラスコに室温でオキ
サゾリジン−2−チオン2.0g(0.0194モル)
、炭酸ナトリウム0.62g(0.0058モル)及び
ジメチルスルホキシド40mlを入れた。オイルバスで
反応物を100℃に加熱し攪拌し乍ら1.5時間反応さ
せた。高速液体クロマトグラフイーで反応を追跡したと
ころオキサゾリジン−2−チオンのピークは殆んど消失
した。反応生成物を冷却後高速液体クロマトグラフィー
で濃度分析を行ったところチアゾリジン−2−オン1.
50g(0.0146モル)が得られた(収率75%)
【0025】実施例2. 前記実施例1に於て塩基物質としては水酸化カリウム0
.33g(0.0058モル)に、反応条件としては1
00℃で1時間加熱にそれぞれ変更し、他の条件は同様
にして実施したところ、チアゾリジン−2−オン0.9
6g(0.0093モル)が得られた(収率48%)。
【0026】実施例3. 前記実施例1に於て溶媒としてはジメチルホルムアミド
40mlに、反応条件としては100℃で3時間加熱に
それぞれ変更し、他の条件は同様にして実施したところ
、チアゾリジン−2−オン1.42g(0.0138モ
ル)が得られた(収率71%)。
【0027】実施例4. 前記実施例1と同様の反応装置を用い室温でフラスコに
オキサゾリジン−2−チオン6.0g(0.058モル
)を入れ、120℃で2時間反応させた。高速液体クロ
マトグラフィーでオキサゾリジン−2−チオンのピーク
が殆んど消失していることを確認した。反応生成物を冷
却後、高速液体クロマトグラフィーで濃度分析を行った
ところチアゾリジン−2−オン0.90g(0.008
7モル)が得られた(収率15%)。
【0028】実施例5. ゴム栓付き試験管にオキサゾリジン−2−チオンナトリ
ウム塩1.3g(0.010モル)を室温で入れ、オイ
ルバスで150℃に加熱し、時々ガラス棒で攪拌し乍ら
2時間反応させた。高速液体クロマトグラフィーでオキ
サゾリジン−2−チオンのピークが殆んど消失している
ことを確認し、反応生成物を冷却後、濃度分析を行った
ところチアゾリジン−2−オンナトリウム塩0.13g
(0.001モル)が得られた(収率10%)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) 【化1】 (式中X1、X2、X3及びX4は水素原子、ハロゲン
    原子で置換されてもよいアルキル基又はハロゲン原子で
    置換されてもよいフェニル基である)で表わされるオキ
    サゾリジン−2−チオン誘導体又はその塩を50℃以上
    に加熱して一般式(II) 【化2】 (式中X1、X2、X3及びX4は前述のとおりである
    )で表わされるチアゾリジン−2−オン誘導体又はその
    塩を生成させることを特徴とするチアゾリジン−2−オ
    ン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】  前記オキサゾリジン−2−チオン誘導
    体又はその塩を溶媒及び/又は塩基物質の存在下に加熱
    して前記チアゾリジン−2−オン誘導体又はその塩を生
    成させる請求項1の方法。
JP10806891A 1991-02-18 1991-02-18 チアゾリジン−2−オン誘導体の製造方法 Pending JPH04264075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10806891A JPH04264075A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 チアゾリジン−2−オン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10806891A JPH04264075A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 チアゾリジン−2−オン誘導体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04264075A true JPH04264075A (ja) 1992-09-18

Family

ID=14475070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10806891A Pending JPH04264075A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 チアゾリジン−2−オン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04264075A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114315752A (zh) * 2021-12-01 2022-04-12 江苏禾本生化有限公司 一种噻螨酮中间体的光氧化工艺
WO2022053660A3 (en) * 2020-09-14 2022-06-09 Eurochem Antwerpen N-heterocyclic compounds used as nitrification inhibitor
US11780964B2 (en) 2017-08-17 2023-10-10 Basf Se Process for the manufacturing of a polymer with urethane groups
US11958823B2 (en) 2017-08-17 2024-04-16 Basf Se Process for the manufacturing of a polymer with urethane groups

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11780964B2 (en) 2017-08-17 2023-10-10 Basf Se Process for the manufacturing of a polymer with urethane groups
US11958823B2 (en) 2017-08-17 2024-04-16 Basf Se Process for the manufacturing of a polymer with urethane groups
WO2022053660A3 (en) * 2020-09-14 2022-06-09 Eurochem Antwerpen N-heterocyclic compounds used as nitrification inhibitor
BE1028574B1 (nl) * 2020-09-14 2022-12-06 Eurochem Antwerpen Heterocyclische verbindingen gebruikt als nitrificatieremmer
CN114315752A (zh) * 2021-12-01 2022-04-12 江苏禾本生化有限公司 一种噻螨酮中间体的光氧化工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4349681A (en) 2-Amino-3-chloro-5-trifluoromethylpyridine
JPH04264075A (ja) チアゾリジン−2−オン誘導体の製造方法
CA2174797C (en) Cyanobenzenesulfenyl halide and process for preparation of 3-substituted benzisothiazole using the same
JP3861187B2 (ja) チアゼピン誘導体の製造方法
US4587348A (en) Process for preparing herbicidal 5-cyano-1-phenyl-N-methyl-1H-pyrazole-4-carboxamide
HU207718B (en) Process for producing 3,5,6-trichloropyridin-2-ol
NO176315B (no) Kinolonkarboksylsyreanhydrider og fremgangsmåte ved fremstilling derav
JP3646224B2 (ja) ベンゾイルアセトニトリル誘導体の製造方法
US3471496A (en) Process for preparing tetrabromopyrazine
JPH08208591A (ja) 2−アミノベンゼンスルホン酸誘導体ならびに2−アミノベンゼンスルホニルクロリド誘導体とその製造法およびその合成中間体としての使用
WO2001044152A1 (en) Process for the production of trifluoromethylacetophenones
BG62163B1 (bg) Метод за получаване на 3,4-дихидрокси-5-нитробензалдехид
JPH06247918A (ja) フェニルベンズアミド誘導体の製造方法
US4235813A (en) Aromatic sulfonamide sulfonyl chloride compounds
SU662014A3 (ru) Способ получени производных триазолобензтиазола
AU6520698A (en) Process for producing 1-chlorocarbonyl-4-piperidinopiperidine or hydrochloride thereof
CA2564300C (en) Process for preparation of 3-substituted benzisothiazole
CN113683608A (zh) 具有杀菌活性的n-取代-2-氨基-4-糖精取代甲基噻唑类化合物、制备方法和应用
JPS6354707B2 (ja)
JP3355797B2 (ja) α位に塩素原子を有するピリジン類の製造方法
JPH0674250B2 (ja) チオカルバメ−ト誘導体の製法
JPH01272557A (ja) 2,6−ジエチル−4−フェノキシアリニン誘導体及びその製造法
JPS6377844A (ja) p−ブロモアニリン類の製造法
JPH01168673A (ja) 1,3−ジアルキルピラゾール−4−アルデヒド類の製造法
JPH07126260A (ja) 2−アルキル−3−スチリルオキシランカルボン酸エステル及びその製法