JPH04263177A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコンピュータの外部記憶
手段として使用される磁気ディスク装置に係り、特に磁
気ヘッドを高速かつ高精度で位置決めする場合に好適な
磁気ディスク装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、磁気ディスク装置の磁気ヘッド（
以下ヘッドと略称）の位置決めサーボ制御方式の１種と
してセクタサーボ方式が公知である。該セクタサーボ方
式は例えば図２、図３に示す如く、スピンドルモータ４
に取付けられて回転駆動される特定の磁気ディスク（以
下ディスクと略称）１Ａにおける各トラックの各セクタ
間のギャップ部に、サーボ情報Ｄａ〜Ｄｈをそれぞれ記
憶しておき、キャリッジ２に搭載したヘッド３によりサ
ーボ情報を検出し、該サーボ情報に基づき、ヘッド３を
ディスク１Ａ、１Ｂの目的トラックへ位置決めする制御
方式となっている。しかし、前述のようなセクタサーボ
方式では、サーボ情報はディスク１Ａの１回転あたり各
セクタ間隔毎に間欠的にしか得ることができないため、
ヘッドの位置決め速度や位置決め精度が低く、この結果
、ディスク１回転の周期の１／セクタより速い周期の外
乱（振動）に対しては対応できないという問題があった
。

【０００３】そこで、前記の問題を解決すべく例えば図
４、図５に示す磁気ディスク装置が開発されている。該
装置ではフォーマット時において、スピンドルモータ１
０のスピンドルハブ１０ａに取付けたディスク１１の上
面１１ａの各トラックの８箇所に、円周方向へ等間隔で
放射状にサーボ情報Ｄ１を記録し、下面１１ｂの各トラ
ックの８箇所に、前記サーボ情報Ｄ１の記録位置から角
度θだけずらした位置に放射状にサーボ情報Ｄ２を記録
する。同様に、ディスク１２の上面１２ａの各トラック
の８箇所に、前記サーボ情報Ｄ１からそれぞれ角度２θ
だけずらした位置に放射状にサーボ情報Ｄ３を記録し、
下面１２ｂの各トラックの８箇所に、前記サーボ情報Ｄ
１からそれぞれ角度３θだけずらした位置に放射状にサ
ーボ情報Ｄ４を記録する。なお、図中１３はインデック
スセンサ、１４はキャリッジ、１４ａはアーム、１５Ａ
〜１５Ｄはヘッドである。即ち、該装置では、各ディス
ク１１、１２のサーボ情報Ｄ１〜Ｄ４の記録位置を円周
方向へずらすと共に、各ディスク１１、１２にアクセス
を行う各ヘッド１５Ａ〜１５Ｄを切換えてサーボ情報Ｄ
１〜Ｄ４を検出することにより、見掛け上サーボ情報の
記録数が増加したような状態にして（この場合は８×４
＝３２箇所）、高速かつ高精度の位置決め制御を行って
いる。この場合、該装置の制御系は図６に示す如く、イ
ンデックスセンサ１３からのインデックス信号Ｓｉに基
づきタイミング信号Ｓｔ、ヘッド選択信号Ｓｓ１、Ｓｓ
２を出力すると共に、位置信号Ｓｐに基づき位置決め指
令信号Ｓｃを出力するＣＰＵ２０と、ヘッド１５Ａ〜１
５Ｄからの再生信号Ｓ１〜Ｓ４を増幅して増幅信号Ｓｚ
を出力するヘッドアンプ２１と、ヘッドアンプ２１から
の増幅信号Ｓｚに基づき、ＣＰＵ２０からのタイミング
信号Ｓｔに応答して位置信号ＳｐをＣＰＵ２０へ出力す
るアンプ２１と、ＣＰＵ２０からの位置決め指令信号Ｓ
ｃに基づき、キャリッジ１４を駆動するアクチュエータ
１６を制御するドライバ回路２３とから構成されている
。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した如
くの従来技術においては、見掛け上セクタ間隔を詰めた
ような状態で、即ち、見掛け上サンプリング周波数を上
げた状態で、ヘッドの位置決めを高速かつ高精度で行う
方式であるが、当該ヘッドを当該ディスクの目標トラッ
クへ位置決めしてデータの書込、読出を行う場合、デー
タはセクタ単位で書込、読出が行われるため、１個のセ
クタが通過するまでは次のサーボ情報を得ることができ
ない。即ち、見掛け上サンプリング周波数を上げたとし
ても、実際上は各ディスク面のセクタ間隔のサンプリン
グ周波数に戻ってしまうという問題があった。

【０００５】本発明は前記課題を解決するもので、シー
ク時には高頻度でサーボ情報の検出を可能とすると共に
、データの書込・読出時においても高頻度でサーボ情報
の検出を可能とすることにより、ヘッドを高速かつ高精
度で位置決めすることを達成した磁気ディスク装置の提
供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、サーボ情報が
記録された磁気ディスクと、該磁気ディスクの各記録面
に対向して設けられ該各記録面に対し別個に記録または
再生を行う複数の磁気ヘッドと、前記複数の磁気ヘッド
を前記磁気ディスクの半径方向へ移動させる駆動手段と
を備え、前記サーボ情報は、前記磁気ディスクの各記録
面毎にそれぞれ回転方向にずらして記録された磁気ディ
スク装置において、位置決め時に前記複数の磁気ヘッド
を順次切換えて前記サーボ情報を検出させ、検出した前
記サーボ情報に基づき磁気ヘッドを位置決め制御する制
御手段を具備することを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明によれば、位置決め時においては、複数
の磁気ヘッドを順次切換えながらサーボ情報を検出させ
、該サーボ情報に基づき磁気ヘッドを目標トラックへ位
置決め制御する。これにより、磁気ヘッドを高速かつ高
精度で位置決めすることができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本実施例による例えば２枚のディスク（セ
クタ数８の第１及び第２ディスク）を実装した磁気ディ
スク装置のブロック図であり、該磁気ディスク装置は、
第１ディスクの上面に対しデータの書込、読出を行うヘ
ッド３０Ａと、第１ディスクの下面に対しデータの書込
、読出を行うヘッド３０Ｂと、第２ディスクの上面に対
しデータの書込、読出を行うヘッド３０Ｃと、第２ディ
スクの下面に対しデータの書込、読出を行うヘッド３０
Ｄと、第１及び第２ディスクを回転駆動する図示略のス
ピンドルモータ近傍に配設されたインデックスセンサ３
１と、前記ヘッド３０Ａ〜３０Ｄが搭載された図示略の
キャリッジを駆動するアクチュエータ３２とを備えてい
る。また、該磁気ディスク装置内部の制御基板には、各
部を制御するＣＰＵ３３と、前記ヘッド３０Ａ〜３０Ｄ
の出力端が接続されたヘッドアンプ３４と、前記ヘッド
３０Ａ〜３０Ｄが接続されたヘッドアンプ３５と、アン
プ３６と、リードライトアンプ３７と、前記アクチュエ
ータ３２を駆動するドライブ回路３８とが実装されてい
る。この場合、本実施例の磁気ディスク装置においては
、上述した図４、図５と同様に、サーボ情報が２枚のデ
ィスクの表裏の各記録面毎にそれぞれ回転方向に所定角
度ずつずらした状態で記録されている。

【０００９】ここで、前記ＣＰＵ３３は、インデックス
センサ３１から出力されるインデックス信号Ｓｉに基づ
き、タイミング信号Ｓｔ１をアンプ３６へ、タイミング
信号Ｓｔ２をリードライトアンプ３７へ出力し、ヘッド
選択信号Ｓｓ１、Ｓｓ２をヘッドアンプ３４へ、ヘッド
選択信号Ｓｓ３、Ｓｓ４をヘッドアンプ３５へ出力する
ようになっている。また、前記ＣＰＵ３３は、アンプ３
６から出力される位置信号Ｓｐに基づき、位置決め指令
信号Ｓｃをドライブ回路３８へ出力するようになってい
る。また、前記ドライブ回路３８は、ＣＰＵ３３から出
力される位置決め指令信号Ｓｃを増幅した増幅信号に基
づき、アクチュエータ３２を駆動してキャリッジに搭載
された各ヘッドを各ディスクの半径方向へシークさせる
ようになっている。なお、図中Ｓ１〜Ｓ４は前記ヘッド
３０Ａ〜３０Ｄによる再生信号、ＳＲＷはリードライト
信号である。

【００１０】次に、本実施例の作用を説明する。ＣＰＵ
３３は、例えばヘッド３０Ａを第１ディスク表面の目標
トラックへ位置決めしてデータの書込・読出を行わせる
場合には、以下の制御を行う。まず、前記ヘッド３０Ａ
を第１ディスク表面の目標トラックに対してシークさせ
る際には、ＣＰＵ３３はヘッド選択信号Ｓｓ３、Ｓｓ４
によりヘッドアンプ３５を選択すると共に、ドライブ回
路３８へ位置決め指令信号を出力してアクチュエータ３
２を駆動し、４個のヘッド３０Ａ〜３０Ｄを順次切換え
制御しながら、第１ディスクの表裏の各記録面及び第２
ディスクの表裏の各記録面毎にそれぞれ回転方向にずら
して記録された各サーボ情報を検出し、前記ヘッド３０
Ａに関する位置情報を得る。この場合、ヘッド３０Ａに
より第１ディスク表面のサーボ情報を検出させ、ヘッド
３０Ｂにより第１ディスク裏面のサーボ情報を検出させ
、ヘッド３０Ｃにより第２ディスク表面のサーボ情報を
検出させ、ヘッド３０Ｄにより第２ディスク裏面のサー
ボ情報を検出する。

【００１１】次いで、前記ヘッド３０Ａを目標トラック
にシークさせ該目標トラックに対してデータの書込・読
出を行わせる際には、ＣＰＵ３３はヘッド選択信号Ｓｓ
１、Ｓｓ２によりヘッドアンプ３４を選択してデータの
書込・読出を行うヘッド３０Ａを選択し、同時に、ヘッ
ド選択信号Ｓｓ３、Ｓｓ４によりヘッドアンプ３５を選
択してデータの書込・読出を行わない残りのヘッド３０
Ｂ〜３０Ｄを選択する。そして、ＣＰＵ３３は前記ヘッ
ド３０Ａを目標トラックにシークさせた後、前記ヘッド
３０Ｂ〜３０Ｄを切換制御しながら、第１ディスクの裏
の記録面及び第２ディスクの表裏の各記録面に記録され
たサーボ情報を検出させ、検出したサーボ情報に基づき
前記ヘッド３０Ａの目標トラックに対する位置決め制御
を行いながら、リードライトアンプ３７により、前記ヘ
ッド３０Ａによる第１ディスク上面の目標トラックに対
するデータの書込、読出を行う。即ち、本実施例によれ
ば、当該ヘッドのシーク時には、４個のヘッドを順次切
換え制御してサーボ情報を検出させ、当該ヘッドを目標
トラックへ位置決めしてデータの書込・読出を行う時に
は、当該ヘッド以外の残り３個のヘッドを順次切換えて
サーボ情報を検出させ、該サーボ情報に基づき当該ヘッ
ドの位置決め制御を行うため、ヘッドの高速かつ高精度
な位置決め制御が可能となると共に、高速でデータの書
込・読出を行う際における外乱（振動）の影響を受けな
い位置決め制御が可能となる。

【００１２】尚、上記実施例の変形例としては次のもの
がある。 （１）上記実施例ではディスクにセクタを８個配設した
が、これに限定されるものではない。 （２）上記実施例ではディスクを２枚、ヘッドを４個配
設したが、これに限定されるものではない。 （３）上記実施例ではインデックスセンサを配設したが
、これに代わる手段を用いることも可能である。 （４）上記実施例では４個のヘッドに対しヘッドアンプ
を２個配設したが、各ヘッド毎に１個のヘッドアンプを
配設することも可能である。 （５）上記実施例では２チャンネルのヘッドアンプを２
個用いて１個のヘッドによりデータの書込、読出を行う
場合に残りの３個のヘッドによりサーボ情報を検出する
ものとしたが、２個のヘッドによりサーボ情報を検出す
ることも可能である。 （６）上記実施例では２枚のディスク及び４個のヘッド
を搭載した磁気ディスク装置の場合の制御について説明
したが、例えば表裏の各記録面毎にそれぞれ回転方向に
所定角度ずつずらした状態でサーボ情報が記録された１
枚のディスク及び２個のヘッドを搭載した磁気ディスク
装置の場合の制御にも適用可能である。即ち、例えばデ
ィスク表面側ヘッドによりディスク表面の目標トラック
にシークさせる際は、ディスク表面側ヘッド及びディス
ク裏面側ヘッドを順次切換え制御しながら、ディスク表
裏面のサーボ情報を検出し、ディスク表面側ヘッドの位
置情報を得る。次いで、ディスク表面側ヘッドをディス
ク表面の目標トラックに位置決めしてデータの書込・読
出を行わせる際は、ディスク表面側ヘッドを目標トラッ
クにシークした後、ディスク表面側ヘッド及びディスク
裏面側ヘッドを順次切換え制御しながら、ディスク表裏
面のサーボ情報を検出させ、該サーボ情報に基づきディ
スク表面側ヘッドの高精度な位置決め制御を行うことも
可能である。 （７）上記実施例ではサーボ情報を磁気ディスク面の回
転中心から放射状に記録してあるが、サーボ情報を磁気
ディスク面の回転中心から螺旋状に、あるいは同一円周
上において互いに一定角度を保つような曲線に記録して
もよい。即ち、サーボ情報は磁気ディスク面の表裏で回
転方向にずらした状態で記録してあればよい。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ーボ情報が記録された磁気ディスクと、該磁気ディスク
の各記録面に対向して設けられ該各記録面に対し別個に
記録または再生を行う複数の磁気ヘッドと、前記複数の
磁気ヘッドを前記磁気ディスクの半径方向へ移動させる
駆動手段とを備え、前記サーボ情報は、前記磁気ディス
クの各記録面毎にそれぞれ回転方向にずらして記録され
た磁気ディスク装置において、位置決め時に前記複数の
磁気ヘッドを順次切換えて前記サーボ情報を検出させ、
検出した前記サーボ情報に基づき磁気ヘッドを位置決め
制御する制御手段を具備する構成としたので、以下の効
果を奏することができる。 （１）従来のセクタサーボ制御方式と比較した場合、高
頻度でサーボ情報を検出できると共に、データの書込や
読出を行う際も高頻度でサーボ情報を検出できるため、
磁気ヘッドを高速かつ高精度で位置決めすることが可能
となる。 （２）サーボ面サーボ制御方式の如く専用のサーボ面を
設けることが不要となるため、磁気ディスクの記憶容量
を増大できると共に、サーボ面サーボ制御方式と匹敵す
る高精度な位置決め制御が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の磁気ディスク装置のブロック
図である。

【図２】従来例の磁気ディスク装置の平面図である。

【図３】従来例の磁気ディスク装置の側面図である。

【図４】他の従来例の磁気ディスク装置の平面図である
。

【図５】他の従来例の磁気ディスク装置の側面図である
。

【図６】他の従来例の磁気ディスク装置のブロック図で
ある。

【符号の説明】

３０Ａ　　ヘッド（磁気ヘッド） ３０Ｂ　　ヘッド（磁気ヘッド） ３０Ｃ　　ヘッド（磁気ヘッド） ３０Ｄ　　ヘッド（磁気ヘッド） ３２　　アクチュエータ（駆動手段） ３３　　ＣＰＵ（制御手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　サーボ情報が記録された磁気ディスク
   と、該磁気ディスクの各記録面に対向して設けられ該各
   記録面に対し別個に記録または再生を行う複数の磁気ヘ
   ッドと、前記複数の磁気ヘッドを前記磁気ディスクの半
   径方向へ移動させる駆動手段とを備え、前記サーボ情報
   は、前記磁気ディスクの各記録面毎にそれぞれ回転方向
   にずらして記録された磁気ディスク装置において、位置
   決め時に前記複数の磁気ヘッドを順次切換えて前記サー
   ボ情報を検出させ、検出した前記サーボ情報に基づき磁
   気ヘッドを位置決め制御する制御手段を具備することを
   特徴とする磁気ディスク装置。