JPH04262782A - Dnaおよびその用途 - Google Patents

Dnaおよびその用途

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JPH04262782A
JPH04262782A JP2257492A JP25749290A JPH04262782A JP H04262782 A JPH04262782 A JP H04262782A JP 2257492 A JP2257492 A JP 2257492A JP 25749290 A JP25749290 A JP 25749290A JP H04262782 A JPH04262782 A JP H04262782A
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endothelin
dna
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cdna
amino acid
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Haruo Onda
音田 治夫
Shoichi Okubo
尚一 大久保
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒト血管収縮ペプチドたるヒト・エンドセリン
−3をコードするcDNAを含有するDNA、ヒト・エ
ンドセリン−3の前駆体蛋白質およびエンドセリン−3
の製造方法に関する。
本明細書において、前駆体蛋白質とは、成熟ペプチドの
アミノ酸配列を持ち、かつそのN末端側もしくはC末端
側、またはその両方に該ペプチドDNAによってコード
されるアミノ酸配列の一部又は全部を持つような蛋白質
をさす。
〔従来の技術〕
内皮依存性の血管拡張反応とならんで、種々の刺激に対
する内皮依存性の血管収縮反応が報告されている。血管
の伸張や内圧の亢進といった機械的負荷による収縮、ト
ロンビンによる収縮、血中酸素の減少による収縮、さら
にはニューロペプチドY〔プロシーディングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・オブ
・ザ・ユー.エス.エー(Proc.Natl.Aca
d.Sci.、U.S.A.),79,5485(19
82);同、81,4577(1984)〕によるノル
アドレナリン収縮の増強などがその例である。
アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー(Am
er.J.Physiol.)、248、c550(1
985)およびジャーナル・オブ・セル・フィジオロジ
ー(J.CellPhysiol.)132、263(
1987)には内皮細胞由来の冠血管収縮因子(分子量
はそれぞれ8,500、3,000)が記載されている
が構造は不明である。また、ジャーナル・オブ・ファー
マコロジー・アンド・エクスペリメンタル.セラビュー
ティクス(J.Pharmacl.Exp.Ther.
)236、339(1985)にも内皮細胞由来のペプ
チド様物質が記載されているが、これも構造は不明であ
る。
一方、血管収縮作用を有するペプチドとしてバソプレッ
シン(Vasopressin)が知られていて、その
アミノ酸配列も明確にされているが、バソプレッシンが
哺乳類または鳥類の血管内皮細胞をオリジンとして得ら
れたという報告はない。また、血管収縮作用を有するア
ンジオテンシン(Angiotensin)がウシ大動
脈の内皮細胞から得られるという報告〔サーキュレーシ
ョン.リサーチ(Circulation Resea
rch)、60、422(1987)〕があるが、アン
ジオテンシンは分子量約1,000のペプチドである。
また本発明者等の一部は同様の血管収縮作用を有するペ
プチドとして、先にブタ大動脈内皮細胞よりブタ・エン
ドセリンを単離することに成功し(特開平1−2069
97号)、また本発明者等の一部はヒト・エンドセリン
の単離、ブタ・エンドセリンおよびヒト・エンドセリン
の相補DNAのクローニングにも成功している(特開平
2−72877号)。このブタおよびヒト・エンドセリ
ンの成熟ポリペプチドのアミノ酸配列は同一で、これを
エンドセリン−1と呼ぶ。
更に、本出願人は、ラット・エンドセリンの単離、相補
DNAのクローニングについても出願を行っており(特
開平2−27983号)、これをエンドセリン−3と呼
ぶ。
更に本出願人はマウス・エンドセリンの単離、相補DN
Aのクローニングについても出願を行っており(特開平
2−76583号)、これをエンドセリンBと呼ぶ。
また本出願人はヒトゲノムDNAライブラリーから新規
なアミノ酸配列のエンドセリン−2をコードするDNA
をクローニングすることにも成功し、それを提案してい
る(特願平1−274990号)。
これらエンドセリン−1、−2、B、−3のアミノ酸配
列については、第3図にそれらを比較して示す。なお、
ここでエンドセリンは総称して、分子量2500±30
0で、アミノ酸21個からなるペプチドであり、そのア
ミノ酸配列のN末端から数えで第1番目、第3番目、第
11番目、第15番目に位置する4個のCysが2組の
S−S結合を形成している構造を有するものである。こ
のジスルフィド結合の組合せとしては、1−15、3−
11の組合せ、および1−11、3−15の組合せがあ
るが、前者の組合せのものの方が生成の割合が高く、ま
た活性も高い。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、各種動物より相同型のエンドセリンが見
出されているが同一動物種からの新規な相同型遺伝子は
見出されていない。そこで更に新規な相同型エンドセリ
ンを検索し、それらエンドセリンの構造、及び活性等の
研究を深め、それらの有用性について検討すること、及
び該新規ペプチドを遺伝子組み換え技術によりクローニ
ングし、大量生産の道を拓くことが現在の課題である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記血管収縮作用を有するエンドセリンの
新規相同型遺伝子を採取し、しかもそれを遺伝子組み換
え技術によつて製造することができれば、今後の研究、
治療に多大な効果を奏することができると考え、研究を
重ねた結果、次のような知見を得、本発明に到達したも
のである。
即ち、本発明者らは先に出願したヒト・エンドセリンの
ゲノミック(genomic)DNAの一部をコードす
る合成DNAおよびエンドセリン−3のゲノミックDN
Aの約650bpからなるDNAをプローブとして使用
して、ヒトcDNA(相補DNA)ライブラリーから、
先のエンドセリン−1〔ヒト・エンドセリン(エンドセ
リンA)〕とは異なるアミノ酸配列をもつエンドセリン
をコードする相補DNAをクローニングすることに成功
した。その結果、これらを遺伝子組み換え技術によって
大量に生産する道を拓くことに成功したものである。本
発明者等はこの新規なアミノ酸配列のヒト・エンドセリ
ンをヒト・エンドセリン−3と命名した。これは、エン
ドセリン−3〔ラット・エンドセリン(エンドセリンC
)〕 と成熟部分のアミノ酸配列は同一であるものの、
それをコードする塩基配列が異なり、また前駆体として
はアミノ酸配列が異なるものである。
本発明は(1)ヒト・エンドセリン−3をコードするc
DNAを含有するDNA、(2)ヒト・エンドセリン−
3前駆体、(3)ヒト・エンドセリン−3をコードする
cDNAを含有するDNAを保持する形質転換体、およ
び(4)上記(3)の形質転換体の培養、培養物中への
蛋白質の生産蓄積、採取を包含する成熟エンドセリン−
3の製造方法に関するものである。
本発明の、ヒト・エンドセリン−3をコードするcDN
Aは〔式1〕の塩基配列を含有するものであるか或いは
その一部であり、これは公知のものとは異なる新規なも
のである。
〔式1〕 また本発明のヒト・エンドセリン−3前駆体は〔式2〕
のアミノ酸配列を含有するものである。
〔式2〕 また〔式2〕の97〜138番のアミノ酸配列に相当す
る〔式2’〕 〔式2’〕 で表わされるものもヒト・エンドセリン−3前駆体の一
種であり、このものはピック・エンドセリン−3と呼ぶ
これらヒト・エンドセリン−3前駆体は、今回初めて見
出された新規なものである。
〔式1〕の塩基配列は本発明で得られたヒト・エンドセ
リン−3 cDNA配列であり、〔式2〕の成熟エンド
セリン−3アミノ酸(白ボックスで囲ってある部分のC
TCFTYKDK ECVYYCHLDIIWの配列) をコードする塩基配列の一例としては〔式1〕のNo.
399〜461で表わされるものが挙げられる。
本発明方法におけるヒト・エンドセリン−3の成熟エン
ドセリン−3をコードする塩基配列を有するDNAを含
有する発現型ベクターは、例えば、(1)ヒト・エンド
セリン−3産生細胞からメッセンジャーRNA(mRN
A)を分離し、(■)該mRNAから単鎖の相補DNA
(cDNA)を、次いで二重鎖DNAを合成し、(■)
該相補DNAをファージまたはプラスミドに組み込み、
(■)得られた組み換えファージまたはプラスミドで宿
主を形質転換し、(■)得られた形質転換体を培養後、
形質転換体から適当な方法、例えばヒト・エンドセリン
−3の一部をコードするDNAプローブとのハイブリダ
イゼーションにより、あるいは抗エンドセリン−3抗体
を用いたイムノアッセイ法により目的とするDNAを含
有するファージあるいはプラスミドを単離し、(■)そ
の組み換えDNAから目的とするクローン化DNAを切
り出し、(■)該クローン化DNAまたはその一部を発
現ベクター中のプロモーターの下流に連結する、ことに
より製造することができる。
ヒト・エンドセリン−3をコードするmRNAは、種々
のエンドセリン産生細胞、例えばヒト大動脈内皮細胞、
ヒト胎盤などから得る事ができる。
ヒト・エンドセリン−3産生細胞からRNAを調製する
方法としては、グアニジンチオシアネート法〔(ジェー
.エム.チルグウイン(J.M..Chirgwin)
ら、バイオケミストリー(Bio−chemistry
)、18、5294(1979)〕などが挙げられる。
このようにして得られたmRNAを鋳型とし、逆転写酵
素を用いて、例えば岡山(H.Okayama)らの方
法〔モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(
Molecular and Cellular Bi
oloy)2、161(1982)および同誌3、28
0。(1983)〕に従いcDNAを合成し、得られた
cDNAをプラスミドに組み込む。
cDNAを組み込むプラスミドとしては、たとえば大腸
菌由来のpBR322〔ジーン(gene)、2、95
(1977)〕,pBR325〔ジーン、4、121(
1978)〕,pUC12〔ジーン、19、、259(
1982)〕,pUC13〔ジーン、19、259 (1982)〕、枯草菌由来のpUB110〔バイオケ
ミカル・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーヨ
ン(Biochemical and Biophys
ical Research Communicati
on)、112、678(1983)〕などが挙げられ
るが、その他のものであっても、宿主内で複製増殖され
るものであれば、いずれをも用いることができる。また
cDNAを組み込むファージベクターとしては、たとえ
ばλgtll〔ヤング及びデーヴィス(Young、R
.、and Davis、R.、)プロシーディングズ
・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエン
ス・オブ・ザ・ユー・エス・エー(Proc.Natl
.Acad.Sci.,U.S.A.),80,119
4(1983)〕などが挙げられるが、その他のもので
あっても宿主内で増殖できるものであれば用いることが
できる。
プラスミドに組み込む方法としては、たとえば、ティー
.マニアティス(T.Maniatis)ら、モレキュ
ラー.クローニング(Molecular Cloni
ng)コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー
(ColdSpring Harbor La−bor
atory)、第239頁(1982)に記載の方法な
どが挙げられる。またファージベクターにcDNAを組
み込む方法としては、たとえばヒューン(Hyunh、
T.V.)らの方法〔ディー.エヌ.エー クローニン
グ ア プラクティカル アプローチ(DNA Clo
ning、A Practical Approach
)1、49(1985)〕などが挙げられる。
このようにして得られたプラスミドは、適当な宿主たと
えばエシェリキア(Escherichia)属菌、バ
チルス(Bacillus)属菌などに導入する。
上記エシェリキア属菌の例としては、エシェリキア.コ
リ(Escherichia coli)K12DH1
〔プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー
・オブ.サイエンス(Proc.Natl.Acad、
Sci.U.S.A.)60、160(1968)〕,
M103〔ヌクレイック.アシッズ.リサーチ,(Nu
cleic Acids Research),9、3
09(1981)〕、JA221〔ジャーナル・オブ・
モレキュラー・バイオロジー(Journal of 
Molecular Biology)〕,120、5
17(1978)〕、HB101〔ジャーナル.オブ.
モレキュラー.バイオロジー41、459(1969)
〕、C600〔ジェネティックス(Genetics)
,39、440(1954)〕などが挙げられる。
上記バチルス属菌としては、たとえばバチルス・サチリ
ス(Bacillus subtilis)MI114
(ジーン、24、255(1983)〕、207−21
〔ジャーナル.オブ.バイオケミストリー(Journ
al of Biochemistry)95、87(
1984)〕などが挙げられる。
プラスミドで宿主を形質転換する方法としては、たとえ
ばティー.マニアティス(T.Maniatis)ら、
モレキュラー.クローニング(Molecular C
loning)、コールド・スプリング・ハーバー・ラ
ボラトリー(Cold Spring Harbor 
Laboratory)、第249頁(1982)に記
載のカルシウムクロライド法あるいはカルシウムクロラ
イド/ルビジウムクロライド法などが挙げられる。
またファージ・ベクターを用いる場合には、たとえば増
殖させた大腸菌にインビトロパッケージング法を用いて
導入することができる。
ヒト・エンドセリン−3 cDNAを含有するヒト・c
DNAライブラリーは上記の方法などで得ることが出来
るが、市販品として購入することも可能であり、例えば
ヒトのcDNAライブラリーはクローンテックラボラト
リーズ(Clontech Laboratories
、Inc.、米国)から入手することができる。
ヒト・DNAライブラリーからヒト・エンドセリン−3
 cDNAをクローニングする方法としては、例えばフ
ァージベクターλcharon4Aとヒト・エンドセリ
ン−3のアミノ酸配列に基づいて化学合成したオリゴヌ
クレオチドをプローブとして用いたプラークハイブリダ
イゼーション法〔ティー.マニアティス(T.Mani
atis)ら、モレキュラー.クローニング(Mole
cular Cloning)コールド・スプリング・
ハーバー・ラボラトリー(ColdSpring Ha
rbor La−boratory)、(1982)〕
などが挙げられる。このようにしてクローン化されたヒ
ト・エンドセリン−3 cDNAは必要があればプラス
ミド、例えばpBR322、pUC12、pUC13、
pUC18、pUC19、pUC118、pUC119
などにサブクローニングしてヒト・エンドセリン−3 
cDNAを得ることができる。
このようにして得られたDNAの塩基配列を、たとえば
マキサム.ギルバート(Maxam−Gilbert)
法〔Maxam、A.M. and Gilbert、
w.、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス・オブ・ザ・ユー・エス・
エー(Proc.Natl.Acad.Scl.,U.
S.A.),74、560(1977)〕あるいはジデ
オキシ法〔Messing、J. ら、ヌクレイック.
アシッズ.リサーチ(Nucleic Acids R
esearch)9、309(1981)〕によって決
定し、既知のアミノ酸配列との比較からヒト・エンドセ
リン−3DNAの存在を確認する。
以上のようにして、ヒト・エンドセリン−3をコードす
るcDNA(ヒト・エンドセリン−3cDNA)〔式1
〕が得られる。
後述の実施例2で得られたヒト・エンドセリン−3をコ
ードするcDNAの制限酵素断片地図を第1図に示す。
またジデオキシ法で決定したDNAの塩基配列、および
その塩基配列から判明したアミノ酸配列を第2図に示す
上記のようにしてクローン化されたヒト・エンドセリン
−3をコードするcDNAは目的によりそのまま、また
は所望により制限酵素で消化して使用することが出来る
クローン化されたcDNAから発現させたい領域を切り
出し、発現に適したビークル(ベクター)中のプロモー
ターの下流に連結して発現型ベクターを得ることができ
る。
該DNAはその5’末端に翻訳開始コドンとしてのAT
Gを有し、また3’末端には翻訳終止コドンとしてのT
AA、TGAまたはTAGを有していてもよい。これら
の翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、適当な合成DN
Aアダプターを用いて付加することもできる。さらに該
DNAを発現させるにはその上流にプロモーターを接続
する。
ベクターとしては、上記の大腸菌由来のプラスミド(例
、pBR322、pBR325、pUC12、pUC1
3)、枯草菌由来プラスミド(例、pUB110、pT
P5、pC194)、酵母由来プラスミド(例、pSH
19、pSH15)、あるいはλファージなどのバクテ
リオファージおよびレトロウィルス、ワクシニアウィル
スなどの動物ウィルスなどが挙げられる。
本発明で用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発
現に用いる宿主に対応して適切なプロモーターであれば
いかなるものでもよい。
形質転換する際の宿主がエシェリキア属菌である場合は
、trpプロモーター、lacプロモーター、recA
プロモーター、λPLプロモーター、lppプロモータ
ーなどが、宿主がバチルス属菌である場合は、SPO1
プロモーター、SPO2プロモーター、penPプロモ
ーターなど、宿主が酵母である場合は、PHO5プロモ
ーター、PGKプロモーター、GAPプロモーター、A
DHプロモーターなどが好ましい。とりわけ宿主がエシ
ェリキア属菌でプロモーターがtrpプロモーターまた
はλPLプロモーターであることが好ましい。
宿主が動物細胞である場合には、SV40由来のプロモ
ーター、レトロウィルスのプロモーター、メタロチオネ
インプロモーター、ヒートショックプロモーターなどが
それぞれ利用できる。
なお、発現にエンハンサーの利用も効果的である。
このようにして構築されたヒト・エンドセリン−3の成
熟ペプチドをコードするcDNAを含有するベクターを
用いて、形質転換体を製造する。
宿主としては、たとえばエシェリキア属菌、バチルス属
菌、酵母、動物細胞などが挙げられる。
上記エシェリキア属菌、バチルス属菌の具体例としては
、前記したものと同様のものが挙げられる。
上記酵母としては、たとえばサッカロマイセスセレビシ
エ(Saccaromyces cerevisiae
)AH22、AH22R−、NA87−11A、DKD
−5Dなどが挙げられる。
動物細胞としては、たとえばサル細胞COS−7、Ve
ro、チャイニーズハムスター細胞CHO、マウスL細
胞、ヒトFL細胞などが挙げられる。
上記エシェリキア属菌を形質転換するには、たとえばプ
ロシージング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー.オ
ブ.サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA),69、2110(1972)やジーン、
17、107(1982)などに記載の方法に従って行
なわれる。
バチルス属菌を形質転換するには、たとえばモレキュラ
ー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Mole
cular&General Genetics)、1
68、111(1979)などに記載の方法に従って行
なわれる。
酵母を形質転換するには、たとえばプロシージング・オ
ブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス(
Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、7
5、1929(1978)に記載の方法に従って行なわ
れる。
動物細胞を形質転換するには、たとえばヴィロロジー(
Virology)52、456(1973)に記載の
方法に従って行なわれる。
このようにして、ヒト・エンドセリン−3成熟ペプチド
をコードするcDNAを含有する発現ベクターで形質転
換された形質転換体が得られる。
宿主がエシェリキア属菌、バチルス属菌である形質転換
体を培養する際、培養に使用される培地としては液体培
地が適当であり、その中には該形質転換体の生育に必要
な炭素源、窒素源、無機物その他が含有せしめられる。
炭素源としては、たとえばグルコース、デキストリン、
可溶性澱粉、ショ糖など、窒素源としては、たとえばア
ンモニウム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、
ペプトン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽
出液などの無機または有機物質、無機物としてはたとえ
ば塩化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグ
ネシウムなどが挙げられる。
また、酵母、ビタミン類、生長促進因子などを添加して
もよい。
培地のpHは約5〜8が望ましい。
エシェリキア属菌を培養する際の培地としては、例えば
グルコース、カザミノ酸を含むM9培地〔ミラー(Mi
ller)、ジャーナル.オブ.エクスペリメンツ・イ
ン・モレキュラー・ジェネティックス(Journal
 of Experiments in Molecu
lar Genetics),431−433、Col
d Spring Harbor Laborator
y、NewYork 1972〕が好ましい。ここに必
要によりプロモーターを効率よく働かせるために、たと
えば3β−インドリルアクリル酸のような薬剤を加える
ことができる。
宿主がエシェリキア属菌の場合、培養は通常約15〜4
3℃で約3〜24時間行い、必要により、通気や攪拌を
加えることもできる。
宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常約30〜40℃
で約6〜24時間行ない、必要により通気や攪拌を加え
ることもできる。
宿主が酵母である形質転換体を培養する際、培地として
は、たとえばバークホールダー(Burkholder
)最小培地〔Bostian、K.L.ら、「プロシー
ジング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA)77、4505(1980)〕が挙げられる。培
地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい。培養は通
常約20℃〜35℃で約24〜72時間行い、必要に応
じて通気や攪拌を加える。
宿主が動物細胞である形質転換体を培養する際、培地と
しては、たとえば約5〜20%の胎児牛血清を含むME
M培地〔サイエンス(Science)122、501
(1952)〕、DMEM培地〔ヴィロロジー(Vir
o−logy)、8、396(1959)〕、RPMI
1640培地〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メ
ディカル・アソシエーション(The Jounal 
of the AmericanMedical As
sociation)199、519(1967)〕、
199培地〔プロシージング・オブ・ザ・ソサイエティ
・フォー・ザ・バイオロジカル・メディスン(Pro−
ceeding of the Society fo
r the BiologicalMedicine)
73、1(1950)〕などが挙げられる。pHは約6
〜8であるのが好ましい。培養は通常約30〜40℃で
約15〜60時間行い、必要に応じて通気や撹拌を加え
る。
上記培養物からヒト・エンドセリン−3の成熟ペプチド
(エンドセリン−3)を分離精製するには、例えば下記
の方法により行なうことができる。
ヒト・エンドセリン−3の成熟ペプチドを培養菌体ある
いは細胞から抽出するに際しては、培養後、公知の方法
で菌体あるいは細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁
し、超音波、リゾチームおよび/または凍結融解などに
よって菌体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離やろ
過によりヒト・エンドセリン−3の成熟ペプチドの粗抽
出液を得る方法などが適宜用い得る。緩衝液の中に尿素
や塩酸グアニジンなどのたんぱく変性剤や、トリトンX
−100などの界面活性剤が含まれていてもよい。
培養液中にヒト・エンドセリン−3前駆体たんぱくや成
熟ペプチドが分泌される場合には、培養終了後、それ自
体公知の方法で菌体あるいは細胞と上清とを分離し、上
清を集める。このようにして得られた培養上清、あるい
は抽出液中に含まれるヒト・エンドセリン−3前駆体た
んぱくや成熟ペプチドは、自体公知の分離・精製法を適
切に組み合わせて行なうことができる。これらの公知の
分離、精製法としては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度
を利用する方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、お
よびSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの
主として分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマ
トグラフィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニ
ティークロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用す
る方法、逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性
の差を利用する方法、等電点電気泳動法などの等電点の
差を利用する方法などが挙げられる。
かくして生成するヒト・エンドセリン−3前駆体たんぱ
くや成熟ペプチドは特異抗体を用いたエンザイムイムノ
アッセイなどにより測定することができる。また生成物
に血管収縮活性がある場合は、該活性を指標にして測定
することもできる。
〔作用・効果〕
本発明のDNAでDNA感染または形質転換した菌体や
細胞では、大量のエンドセリン−3成熟ペプチドを産生
せしめることができ、これらのペプチド生産を有利に導
くことができる。
ここに製造されるエンドセリン−3は他のエンドセリン
同様、低血圧治療剤や局所血管収縮剤としても利用する
ことができるのみならず、生体の血管収縮反応のメカニ
ズムの解析や血管収縮因子のアンタゴニストの解明の手
掛かりを与えるものである。また同様にこのエンドセリ
ンは、血管収縮剤として種々の出血、例えば胃や食道の
出血を防止するような効果を有する。またこのものは種
々のショック症状を回復させる効果をも有する。
このペプチドは経口的、局所的、静注もしくは非経口的
に投与することができるが、局所もしくは静注投与が好
ましい。投与量は0.001μg〜100μg/kg、
好ましくは0.01μg〜10μg/kgであり、体重
に応じた投与量を1〜10mlの生理的食塩水中に溶解
して用いる。
本発明のペプチドは該ペプチドおよび副成分を含む乳剤
、水和剤、錠剤、水溶剤、粉剤、粒剤、カプセル剤、丸
剤などの種々の形態に製剤化したものとして使用できる
。副成分としては、薬理的に許容され得る賦形剤、崩壊
剤、滑沢剤、結合剤、分散剤、可塑剤、充填剤、担体な
どが用いられる。
これらの副成分の例としては、賦形剤としては乳糖、ぶ
どう糖、白糖などが、崩壊剤としては澱粉、アルギン酸
ナトリウム、寒天末、カルボキシメチルセルローズカル
シウムなどが、滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、流動パラフィンなどが、結合剤としては単
シロップ、ゼラチン溶液、エタノール、ポリビニルアル
コールなどが、分散剤としてはメチルセルロース、エチ
ルセルロース、セラックなどが、可塑剤としてはグリセ
リン、澱粉などが挙げられる。
本発明明細書および図面において、塩基やアミノ酸など
を略号で表示する場合、IUPAC−IUB Comm
ision on Biochemical Nome
nclatureによる略号あるいは当該分野における
慣用略号に基づくものであり、その例を下記する。また
アミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、特に明示
しなければL−体を示すものとする。
DNA:デオキシリボ核酸 cDNA:相補的デオキシリボ核酸 A:アデニン T:チミン G:グアニン C:シトシン RNA:リボ核酸 mRNA:メッセンジャーリボ核酸 dATP:デオキシアデノシン三リン酸dTTP:デオ
キシチミジン三リン酸 dGTP:デオキシグアノシン三リン酸dCTP:デオ
ロシシチジン三リン酸 ATP:アデノシン三リン酸 EDTA:エチレンジアミン四酢酸 SDS:ドデシル硫酸ナトリウム GlyまたはG:グリシン AlaまたはA:アラニン ValまたはV:バリン LeuまたはL:ロイシン IleまたはI:イソロイシン SerまたはS:セリン ThrまたはT:スレオニン CysまたはC:システイン MetまたはM:メチオニン GluまたはE:グルタミン酸 AspまたはD:アスパラギン酸 LysまたはK:リジン ArgまたはR:アルギニン HiSまたはH:ヒスチジン PheまたはF:フェニールアラニン TyrまたはY:チロシン TrpまたはW:トリプトファン ProまたはP:プロリン AsnまたはN:アスパラギン GlnまたはQ:グルタミン なお、本発明のヒト・エンドセリン−3においては、そ
のアミノ酸配列の一部が修飾(付加、除去、その他のア
ミノ酸への置換など)されていてもよい。
実施例 以下の参考例および実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない
なお、実施例2で得られた形質転換体Escheric
hia coli DH5α/pHET−3(P)は、
平成1年9月25日から財団法人発酵研究所(IFO)
に受託番号IFO 14949として、また平成1年9
月29日から通商産業省工業技術院微生物工業技術研究
所(FRI)に受託番号FERMBP−2617として
寄託され保管されている。
参考例 (1)血管平滑筋収縮作用のアッセイ法内皮を注射針に
よる擦過にて除去したブタ右冠状動脈スパイラル標本(
0.5×20mm)を炭酸ガスと酸素の混合ガス(5:
95、V/V)で飽和した37℃のクレブス−リンゲル
液(3ml)中に懸垂する。刺激前張力(basal 
tension)を2gに設定したのち、張力トランス
デューサーで等尺性張力を測定する。
(2)強心作用のアッセイ法 前記(1)のアッセイ法で用いたブタ右冠状動脈スパイ
ラル標本のかわりにモルモットの右心房の懸垂標本を使
用し、(1)と同じ操作を行って張力および毎分の心脈
数を測定する。
実施例1 genomicヒト・エンドセリン−3のD
NAの一部をコードするDNAプローブの作製 ヒト・エンドセリン−3の5′側の配列5′ GCGCCTGGATCGGTGGTGCTCAGGG
GCCCC3′ のDNAプローブを化学合成し、またクローン化したg
enomicヒト・エンドセリン−3の約650塩基か
ら成るDNAの5′端をT4ポリヌクレオチドキナーゼ
を用いて32P−りん酸化し、ゲノムDNAライブラリ
ーのスクリーニングに用いた。
実施例2 ヒト・エンドセリン−3前駆体cDNAの単
離とその塩基配列の決定 大腸菌Y1090に前述のヒト胎盤由来のcDNAライ
ブラリー(Clontech Laboratorie
s、Inc.製)を感染させてプレーティングし、ファ
ージプラークを出現せしめた。ベントンとデイビス(B
enton、W.、Davis、R.)の報告〔サイエ
ンス(Sciencs)196、180−182(19
77)〕に従って、プラークDNAの一部をナイロン膜
にうつしとり、32Pで標識した実施例1のDNAプロ
ーブとプラークハイブリダイゼーションを行なった。ハ
イブリダイゼーションは20%ホルムアミドの存在下、
42℃で行ない該膜は0.2×SSC、0.1%SDS
中で20℃で洗浄した。ハイブリダイゼーション陽性の
クローンを単離し、そのうちのひとつであるλgt10
の成熟体コード域をEcoRIで切り出してプラスミド
pUC118にサブクローニングした。
このプラスミドで大腸菌DH5αを形質転換し、形質転
換体エシェリキア・コリDH5α/pHET−3(P)
を得た。このプラスミドに含まれるヒトcDNA断片の
簡単な制限酵素地図を第1図に示した。図中の区域は以
下のものを示す。
■:ヒト・エンドセリン−3成熟体コード域この成熟体
コード域とその周辺の塩基配列をサンガー(Sange
r)の方法〔プロシージング オブザ ナショナル ア
カデミー オブ サイエンス(Proc.Nat.Ac
ad.Sci.U.S.A.)74、5463−546
7(1977)〕によって決定した。この塩基配列およ
びそれから推定されるアミノ酸配列の一部を第2図(枠
で囲んだ部分のCからWまでが成熟ペプチド部)に示し
た。得られたcDNA塩基数は2299であり、3’末
端にpolyAシグナルAATAAAの配列を有してい
る。また第3図にはこのヒト・エンドセリン−3成熟ペ
プチドのアミノ酸配列と共に、先に見出しているエンド
セリン−1、B、−2の成熟ペプチドのアミノ酸配列を
比較の為に示してある。
実施例3 ヒト・エンドセリン−3の動物細胞、CHO−K1細胞
での発現 ■)発現プラスミドの構築 ヒト胎盤のcDNAライブラリーからクローン化したヒ
ト・エンドセリン−3の前駆体をコードするcDNAを
有する精製プラスミド、pHET−3(p)を、制限酵
素EcoRIで処理した後、1%のアガロースゲル電気
泳動で2.3KbのcDNAを分離した。このcDNA
部分を電気的に溶出し、クレノウフラグメントでEco
RI切断部分の一本鎖部分を二本鎖の状態にした後、制
限酵素XhoIの認識配列を有するリンカーである5’
−pd(CCTCGAGG)−3’を結合し、XhoI
で処理した。得られたDNAをポリアクリルアミド電気
泳動で精製、これを電気的に溶出した。
得られたリンカーを結合したエンドセリン−3前駆体を
コードするcDNAを発現ベクターpSVLのXhoI
部分に組み込み、プラスミドpTS6009を得た(第
4図)。
■)CHO−K1細胞の形質転換 CHO−K1細胞をファルコンの直径6cmのプラスチ
ックシャーレに10%子牛血清を含むDulbecco
’s minimum essential medi
um(D−MEM)(ストレプトマイシン、カナマイシ
ンを 100〜50μg/ml含む)で、5%CO2、95%
Air、37℃の条件で培養し、細胞が80〜90%の
条件で増殖した時、シャーレ当たり1〜10μgの発現
プラスミドpTS6009をリン酸カルシウム法(Gr
aham and Vandu HbA、1977、V
irology 52、456−467)で細胞にかけ
た。約7〜18時間後、細胞を−(Mg)PBSで洗浄
した後、上記の培養液で培養した。
CHO−K1細胞の場合はプラスミドpTS6009と
ネオマイシン耐性の遺伝子をもつプラスミドpSV2−
neoとを同時感染させた後、抗性物質G418を含有
する培養液で培養し、G418に耐性の細胞株を選択樹
立し、CHO−K1−15−4と命名した。
CHO−K1−15−4株はエンドセリン−3の持続産
生株であり、その産生状態はエンドセリン−3特異的な
Enzyme immuno assay(EIA)で
その培養上清を測定すると、第5図に示した通り、細胞
を植付けてから3日〜8日までエンドセリン−3の分泌
産生をすることが示された。
第5図中、左縦軸は累積hET−3(pg/ml)を表
し、■がCHO−K1−15−4(G418Γ)を、□
がCHO−K1を表す。また第5図の右縦軸はセル数×
10−6を表し、AがCHO−K1−15−4(G41
8Γ)を、△がCHO−K1を表す。
■)CHO−K1−15−4株が産生する免疫反応陽性
(immuno reactive)なエンドセリン−
3の性状 CHO−K1−15−4株細胞の培養上清約70ml 
Seppak C14カラムで濃縮した後400μlを
5%CH3CN、0.05%トリフルオロ酢酸に溶解し
た後、RP−HPL(reverse phase−h
igh periormance liquid ch
rormatography)で分析した。
分画した試料をET−3に特異的なEIAで測定した結
果を第6図に示した。EIAで陽性の分画定量は合成し
たET−3と同じ位置に溶出されていることから、CH
O−K1−15−4株細胞で分泌される免疫反応陽性の
エンドセリンは、サンドイッチタイプのエンドセリン−
3特異的なEIAの測定系ということを考慮すれば、エ
ンドセリン−3と推定される。
【図面の簡単な説明】
第1図はヒト・エンドセリン−3前駆体や成熟ペプチド
DNAを含むDNAの簡単な制限酵素地図である。 第2図はヒト・エンドセリン−3前駆体や成熟ペプチド
DNAの塩基配列、およびこれらから推定されるアミノ
酸配列を併せて示す。枠で囲んだ部分が成熟エンドセリ
ン−3である。 第3図は第2図の塩基配列より推定されるヒト・エンド
セリン−3成熟ペプチドのアミノ酸配列、エンドセリン
−1、B、−2のアミノ酸配列を示す。 第4図はヒト・エンドセリン−3発現用のプラスミドp
TS6009の構築図であり、第5図はエンドセリン−
3産生株化細胞CHO−K1−15−4のエンドセリン
−3産生の経時的変化を示すグラフであり、第6図はヒ
ト・エンドセリン−3産生株化細胞CHO−K1−15
−4の産生する免疫反応陽性(immuno reac
tive)なエンドセリンのRP−HPLCの分析図で
ある。 代理人 大多和 明敏 代理人 大多和 曉子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒト.エンドセリン−3をコードするcD
    NAを含有するDNA。
  2. 【請求項2】ヒト.エンドセリン−3をコードするcD
    NAが〔式1〕の塩基配列を含有あるいはその一部で表
    わされる、請求項1記載のDNA。 〔式1〕
  3. 【請求項3】ヒト・エンドセリン−3の前駆体蛋白質。
  4. 【請求項4】〔式2’〕のアミノ酸配列〔式2’〕 を含有する請求項3記載の前駆体蛋白質。
  5. 【請求項5】〔式2〕のアミノ酸配列で表される請求項
    4記載の前駆体蛋白質。 〔式2〕
  6. 【請求項6】ヒト.エンドセリン−3をコードするcD
    NAを含有するDNAを保持する形質転換体。
  7. 【請求項7】請求項6記載の形質転換体を培養し、培養
    物中に成熟エンドセリン−3を生成蓄積せしめ、これを
    採取することを特徴とする成熟エンドセリン−3蛋白質
    の製造方法。
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