JPH04260697A - GaAs単結晶の製造方法 - Google Patents

GaAs単結晶の製造方法

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JPH04260697A
JPH04260697A JP3961691A JP3961691A JPH04260697A JP H04260697 A JPH04260697 A JP H04260697A JP 3961691 A JP3961691 A JP 3961691A JP 3961691 A JP3961691 A JP 3961691A JP H04260697 A JPH04260697 A JP H04260697A
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Seiji Mizuniwa
清治 水庭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯溶融法によるGaAs
単結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水平ブリッジマン法の中で帯溶融法(Z
M法)は、結晶の長さ方向に均一なドーパント濃度が得
られるため非常に有用な方法であるが、特に半絶縁性を
得るためにCrをドープする半絶縁性GaAsにおいて
は、量産化が困難とされていた。
【0003】従来、水平ZM法による単結晶成長技術を
開示したものとして特公昭53−27202号公報が存
在するが、これは三温度帯水平ブリッジマン法(3−H
B法)のZM法への応用を示している。即ち、本実施例
の図1を参照して説明すれば、拡散障壁11から指定中
間温度T3の最低温度部T3 aまでの長さを結晶長さ
以上とするという点に主眼が置かれている。これによっ
て石英ボート6とGaAs融液9との反応(Si汚染)
を抑えるという考え方である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
は、単結晶を成長させる技術としては次のような問題が
ある。それは、帯状の融液を形成するための融液形成用
のピーク温度T1 であり、T1 =1,245〜1,
270℃としていることである。実際にZM法で単結晶
を成長させてみると明らかになるが、この温度を採用す
ると、固液界面付近のGaAs融液の対流が大きくなり
過ぎる。このため図2に示すように、固液界面23が融
液21側に凹むこと(融液側21へ凹面)となり、単結
晶が得られにくい。固液界面の形状は、融液側へ凹面と
なると単結晶が得られにくく、逆に結晶側へ凹面となる
と単結晶が得られやすいということが実験的にわかって
いる。なお同図中、22は結晶、24は石英ボートであ
る。
【0005】本発明の目的は、帯状融液を形成する温度
を適正化することにより、ZM法であっても、GaAs
単結晶を再現性よく成長できるGaAs単結晶の製造方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のGaAs単結晶
の製造方法は、融液形成温度領域の温度T1 を、Ga
Asの融点Tm=1,238℃より高く、1,245℃
より低く設定することにより、固液界面を結晶側に凹ま
せてGaAs単結晶を再現性よく成長できるようにした
ものである。
【0007】T1 を1,245℃以上にすると、固液
界面付近の融液に大きな対流が発生し固液界面を凹面に
してしまうことは前述の通りである。温度T1 は融点
1,238℃に限りなく近い方が望ましいが、結晶後端
側の多結晶を成長中に溶かす必要があるため、現実には
1,238℃では成長を継続できない。結晶成長するの
に最適なピーク温度はT1 =1,240〜1,242
℃である。1,243℃〜1,244℃は若干対流の影
響がでるため条件としてはやや不安定である。
【0008】温度T1 を保持する融液形成温度領域の
前後に形成される固化温度領域の温度T2 及びT3 
は1,100℃〜1,230℃とする。温度T2 は多
結晶8を極力融点Tm近くに保持するための温度であり
、1,200℃〜1,230℃に保持することが望まし
い。温度T3 は固化後の結晶が成長中に急冷されるこ
とを防ぐための温度であり、1,200℃〜1,100
℃に保持することが望ましい。結晶全体が固化した時点
で、種結晶付近の温度が1,100℃を保っていれば特
に問題はない。
【0009】固液界面の長さ方向の温度勾配は通常1.
0℃/cm〜3.0℃/cm程度であるが、これは固化
した結晶部の温度勾配と考えればよい。融液部の温度勾
配はほとんどゼロと考えてよい。なお、固液界面を結晶
側に凹ます補助手段として、炉体上部に放熱手段を設け
、石英ボートの中央から幅方向外側に行くに従って放熱
量が多くなるようにし、両外側が中央よりも速く冷却さ
れるようにしてもよい。
【0010】
【作用】石英アンプル内の一端側に種結晶,原料として
のGa或はGaAs多結晶を入れた石英ボートを配置し
、石英アンプル内の他端側にAsを配置する。
【0011】石英アンプル全体を加熱しながら真空引き
処理して封管した後、石英アンプル内圧力がほぼGaA
sの解離圧になるようにAsを加熱する。これと共に、
種結晶を除く部分の石英ボート全体をGaAsの融点以
上の温度に加熱して、GaとAsの蒸気を合成反応させ
ることにより、若しくはGaAs多結晶を融解すること
により、石英ボート内全体にGaAs融液を形成する。
【0012】GaAs融液の幅が所定値に狭められるま
で種結晶の反対側から冷却し、GaAs融液を徐々に多
結晶として冷却固化させる。
【0013】種結晶側で所定の融液幅になったときにシ
ード付けを行い、しかる後に融液の幅と温度を保持した
状態、即ち炉内温度分布を保持した状態で融液形成領域
を種結晶の反対方向へ移動させてGaAs単結晶を成長
させる。
【0014】このとき重要な点は、融液形成用のピーク
温度をT1 =1,239〜1,244℃としているこ
とである。この範囲内にある温度を採用すると、固液界
面付近のGaAs融液の対流が小さく抑えられる。この
ため固液界面の凹面は図2に示すのとは反対側、即ち、
固液界面23が結晶22側に凹み、その結果、単結晶が
再現性よく得られる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0016】(実施例1) 図1に示すように、種結晶7、原料Ga2,500g、
及び半絶縁性とするためにドーパントCr2.7gを入
れた石英ボート6と、As10を拡散障壁11を隔てて
2,740g配置し、真空封じした石英封管5を帯溶融
結晶成長炉16の中に設置する。成長炉16は、最も高
温となる融液形成温度領域を作る高温加熱炉1、これよ
りも温度の低い固化温度領域を作る第1中間温度加熱炉
2及び第2中間温度加熱炉3の3つの加熱炉をもつ高温
炉15と、石英封管5内のAs10の圧を1atmに保
つための低温領域を作る低温炉4とからなる。なお、1
2は石英封管5を支持するセラミックス支持管である。
【0017】高温炉15を約1,200℃まで、低温炉
4を約600℃までそれぞれ上げて、しばらく安定させ
た後、高温加熱炉1及び第1中間温度加熱炉2を約1,
230℃まで上げてGaAs合成反応を行わせる。
【0018】反応が終了した後、高温加熱炉1の融液形
成用のピーク温度T1および第1中間温度加熱炉2の第
1中間温度T2 をともに1,240℃まで上げ、種結
晶7を残して、石英ボート6内全体をGaAs融液とす
る。5時間保持した後、第1中間温度T2 を徐々に降
温し、15時間かけて石英ボート6の後端側の融液を固
化させる。図1に示すように、種結晶7と隣接した部分
にピーク温度T1 、その前後に中間温度T2 及びT
3 が来るような温度分布を形成させ、種結晶7と隣接
した部分に約150mm長さの融液ゾーン9を作る。
【0019】ピーク温度T1 は1,240℃のままで
、炉体を水平に移動させて、種結晶7へのシード付けを
行なった後、4mm/hの速度で移動させて結晶成長を
行う。結晶全体が固化したら、100℃/hの速度で室
温まで冷却し、石英封管5を炉体より取り出す。
【0020】以上の方法により長さ600mm,重量約
5,150gのGaAs単結晶が得られた。結晶の転位
密度は、全体として10,000cm−2以下であり、
Cr濃度は固化率(g)g=0.1〜0.75まで約1
.0ppmwと一定値をもつ半絶縁性結晶が得られた。
【0021】(実施例2) ピーク温度T1 を1,245℃とした以外は実施例1
と同一条件で結晶成長を行なった。その結果、融液の対
流によると思われる固液界面の凹面化現象が発生し、ど
うしても単結晶が得られなかった。しかし、成長シード
付け時点まで戻した後、ピーク温度T1 を1,242
℃まで下げて再度行なったところ、単結晶成長が可能と
なった。
【0022】(実施例3) ピーク温度T1 を1,239℃とし、成長速度を4m
m/h又は2mm/hとした以外は、実施例1と同一条
件で結晶成長を行なった。その結果、成長速度4mm/
hでは、後端の多結晶を溶かすのが間に合わなくなり、
成長中、融液全体が固化してしまった。しかし、2mm
/hの速度であれば問題なく、単結晶成長が可能であっ
た。
【0023】以上述べたように、本実施例により得られ
る単結晶は、ZM法により製造されるので、結晶長さ方
向のドーパント濃度が均一なものとなり、特性的に均一
なウェハが高歩留りで得られる。
【0024】なお、上記実施例はCrドープ結晶につい
て述べたものであるが、Siドープ、Znドープ等への
応用も可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、融液形成温度領域を1
,239℃〜1,244℃の温度範囲に設定して、固液
界面に対流が起こらないようにしたので、帯溶融法によ
っても再現性よくGaAs単結晶を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯溶融法の一実施例を示す装置概略図
及び炉内温度分布図。
【図2】従来例の固液界面形状を説明する平面図。
【符号の説明】
1  融液形成用高温加熱炉 2  第1中間温度加熱炉 3  第2中間温度加熱炉 4  低温炉 5  石英封管 6  石英ボート 7  種結晶 8  GaAs多結晶 9  GaAs融液 10  As 11  拡散障壁 12  セラミックス支持管 15  高温炉 T1   高温加熱炉の温度(融液形成温度領域の温度
)T2   第1中間温度加熱炉の温度(固化温度領域
の温度) T3   第2中間温度加熱炉の温度(固化温度領域の
温度) T4   低温炉の温度 Tm  GaAsの融点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAsの融点を越える融液形成温度領域
    の両側にGaAsの融点より低い固化温度領域を有する
    炉内温度分布を設定し、石英ボートに入れたGaAs多
    結晶の一部を溶融させて帯状の融液領域を形成し、その
    融液領域の幅を保持しつつ上記炉内温度分布を種結晶の
    反対方向へ移動させることにより単結晶を成長させるG
    aAs単結晶の製造方法において、上記融液形成温度領
    域を1,239℃〜1,244℃の範囲に設定し、上記
    固化温度領域を1,100℃〜1,230℃の範囲に設
    定したことを特徴とするGaAs単結晶の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145499A (ja) * 1988-12-28 1990-06-04 Tsuaitowan Faaren Gonie Jishu Ienjiou Yuen 砒化ガリウム単結晶の成長方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145499A (ja) * 1988-12-28 1990-06-04 Tsuaitowan Faaren Gonie Jishu Ienjiou Yuen 砒化ガリウム単結晶の成長方法

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