JPH04259726A - 含浸型陰極 - Google Patents

含浸型陰極

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JPH04259726A
JPH04259726A JP3019613A JP1961391A JPH04259726A JP H04259726 A JPH04259726 A JP H04259726A JP 3019613 A JP3019613 A JP 3019613A JP 1961391 A JP1961391 A JP 1961391A JP H04259726 A JPH04259726 A JP H04259726A
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cathode
sleeve
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base metal
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Yasuhiro Akiyama
秋山 泰宏
Ryoichi Seura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含浸型陰極に関し、特に
長寿命化、高信頼化を達成する含浸型陰極に関する。
【0002】
【従来の技術】電子管にとって陰極は、電子管の効率や
寿命を左右する重要な構成要素である。その電子管用陰
極として要求される特性としては、(1)電子放射効率
がよい、(2)電流密度が大きい、(3)放射電子のエ
ネルギーが均一である、(4)安定に動作する、(5)
寿命が長い、(6)電子管の所定の真空にも耐え得る等
が上げられる。
【0003】このような特性を得ることができるものと
して、含浸型陰極がある。含浸型陰極は、バリウムを主
成分とする複合酸化物からなる電子放射材料を多孔質の
耐熱性金属基体、例えば、多孔質タングステンに含浸し
たものである。そして、この含浸型陰極は、通常ヒータ
を収納するスリーブに装着し、更に、ヒータを収納して
使用される。使用時、多孔質金属基体の含浸された複合
酸化物中の酸化金属がヒータにより加熱され、活性化温
度で還元され遊離金属となり上記多孔質金属基体表面に
拡散して単原子層を形成する。このようにして形成され
る単原子層がタングステンと比較して仕事関数がはるか
に小さくなるようにすることにより、効率的な電子放出
が可能となる。
【0004】この様な含浸型陰極は、含浸される電子放
射材料の組成,組成比,基体金属の種類等の違い、ある
いは、陰極表面上に形成されたOs,Ir等の薄膜の有
無等により、種々の種類が存在する。
【0005】例えば、最も代表的な含浸型陰極には、2
0%の空孔率を有するポーラスタングステン基体金属に
、5BaO・3CaO・2Al2 O3 (モル比)か
らなる電子放射材料を含浸させたものがあり、これは通
常Bタイプと呼称されている。
【0006】また、上記Bタイプの陰極表面にOsある
いはOs−Ru合金,W−Sc等の被膜を形成したMタ
イプと称される含浸型陰極も使用されている。
【0007】更に、最近では、陰極基体としてタングス
テン粉末とIr粉末を混合して焼成したMMタイプや、
基体金属とヒータとの間に含浸用電子放射材料を蓄積す
るキャビティを設け、バリウムの絶対量を増加させたL
タイプカソード等が提案されている。
【0008】次に、含浸型陰極の動作について説明する
【0009】基体金属として、タングステンを使用する
と、含浸型陰極は動作中に於て、例えば、以下の反応式
3Ba3 Al2 O6 +6CaO+W=3Ba2 
Al2 O6 +CaWO6 +3Baに示される様な
反応により、遊離Baを生成する。この遊離Baはタン
グステン基体金属の空孔を通って陰極表面に達し、Ba
−O−N単原子層を形成する。その結果、陰極表面の仕
事関数を低下させる。
【0010】上述したような一連の含浸型陰極は、高電
流密度化,長寿命化,高信頼性化の達成を図る目的で作
製されてきたものである。
【0011】この中でLタイプカソードは、長寿命化カ
ソードとして注目され、従来では下記のように製造され
ていた。
【0012】(1)図4に示す通り、基体金属14とキ
ャビティ15,陰極スリーブ16の3部品を一度にレー
ザ溶接に封着していた。
【0013】(2)図5に示す通り、陰極スリーブ17
の凹部に電子放射材料18を充填した後、基体金属19
と陰極スリーブ17をろう付部20でろう付し封着して
いた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、基体金属にキャビティおよび陰極スリーブの3部品
を一度に溶接すると、各金属部品が高融点金属であり、
且つ、材質,形状が異なるために、溶接時に割れが発生
しやすく、経時的に溶接部の割れ部から電子放射材料が
リークするという問題点があった。
【0015】また、電子放射材料充填後、基体金属と、
陰極スリーブをろう付するとろう材料が高融点のため、
ろう材料より先に電子放射材料が溶解し、ろう材料と混
合溶融してしまう。この結果、陰極の仕事関数を上昇さ
せ電子放出特性を劣化させるという問題点があった。
【0016】本発明の目的は、基体金属とキャビティお
よび陰極スリーブに割れの発生による電子放射材料のリ
ークと電子放射材料とろう材との混合溶融による電子放
射特性の劣化のない安定した含浸型陰極を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、凹状の陰極ス
リーブの内部に電子放射材料を埋設し該電子放射材料の
上に多孔質高融点金属製の円盤状の基体金属を被せてな
る含浸型陰極において、前記多孔質高融点金属製の円盤
状の基体金属の断面形状が凸状で、旦つ、該基体金属の
外径の大きい方の外側面に予めTaとMo−Re合金の
うちのいずれか一方からなる前記陰極スリーブがろう接
されており、更に、前記陰極スリーブとヒータスリーブ
が封着されている。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例の縦断面図で
ある。
【0020】第1の実施例は、図1に示す様に、空孔率
20%のポーラスW基体金属1とMo−Re合金の陰極
スリーブ2をMo−Ru合金ろう材3を配置させ、水素
雰囲気中2030℃で加熱し、Mo−Ru合金ろう材3
を溶融させポーラスW基体金属1と陰極スリーブ2をろ
う付する。ここで得られた陰極基体4は、ろう付により
封着されているため、溶接割れによる電子放射材料5の
リークは無い。
【0021】電子放射材料5を充填させる凹部を設けた
Mo−Re製のヒータスリーブ6に電子放射材料5を充
填させ、その上部から陰極基体4により蓋をし、側面レ
ーザ溶接部7をレーザ溶接することによって、電子放射
材料5を陰極スリーブ2内に密封する。ここでの側面レ
ーザ溶接部7は、同一材質で、且つ、形状も似ているた
め、熱応力のバランスが良くなり、溶接時の割れを防止
できる効果がある。
【0022】本実施例では陰極スリーブ,ヒータスリー
ブの材質をMo−Reで説明したが、Mo−Re以外の
高融点金属、例えば、Ta,Mo等を用いても同様な効
果が得られる事は言うまでもない。
【0023】図2は本発明の第2の実施例の陰極基体の
縦断面図、図3は図2の陰極基体を用いた含浸型陰極の
縦断面図である。
【0024】第2の実施例は、図2に示す様に、空孔率
18%のポーラスなタングステン80%,イリジウム2
0%のW−Irポーラス合金基体金属8とTa製のTa
陰極スリーブ9をMo−Ru合金ろう材3によりろう付
する。
【0025】ここで得られた陰極基体金属11に、電子
放射材料であるバリウム・カルシウム・アルミネート1
0を水素雰囲気中1750℃で含浸する。
【0026】さらに、図3に示すように、含浸した後、
余剰の電子放射材料を取り除いた陰極基体11をTa製
のTaヒータスリーブ12の上に充填したバリウム・カ
ルシウム・アルミネート10の上に配置し、側面レーザ
溶接部13でレーザ溶接すする。
【0027】ここで得られた含浸型陰極は、あらかじめ
、W−Irポーラス合金基体金属8に電子放射材料が含
浸されているため、カソード活性の時間が非常に短くて
済むという効果がある。
【0028】また、ヒータスリーブは、あらかじめ、ヒ
ータとアルミナによりポッテッド化しても使用できるこ
とはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基体金
属と陰極スリーブをろう付した陰極基体とヒータスリー
ブとを溶接によって封着させることにより、次の様な効
果を有する。
【0030】(1)同一材質、形状の部品を溶接するの
で、溶接時の割れを防止できる。
【0031】(2)これにより、電子放射材料のリーク
が防止でき、安定した電子放射特性が得られる。
【0032】(3)あらかじめ、電子放射材料を基体金
属に含浸することができ、活性時間を大幅に削減できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の陰極基体の縦断面図で
ある。
【図3】図2の陰極基体を用いた含浸型陰極の縦断面図
である。
【図4】従来の含浸型陰極の一例の縦断面図である。
【図5】従来の含浸型陰極の他の例の縦断面図である。
【符号の説明】
1    ポーラスW基体金属 2    陰極スリーブ 3    Mo−Ru合金ろう材 4,11    陰極基体 5,18    電子放射材料 6    ヒータスリーブ 7,13    側面レーザ溶接部 8    W−Irポーラス合金基体金属9    T
a陰極スリーブ 10    バリウム・カルシウム・アルミネート12
    Taヒータスリーブ 14,19    基体金属 15    キャビティ 16,17    陰極スリーブ 20    ろう付部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  凹状の陰極スリーブの内部に電子放射
    材料を埋設し該電子放射材料の上に多孔質高融点金属製
    の円盤状の基体金属を被せてなる含浸型陰極において、
    前記多孔質高融点金属製の円盤状の基体金属の断面形状
    が凸状で、旦つ、該基体金属の外径の大きい方の外側面
    に予めTaとMo−Re合金のうちのいずれか一方から
    なる前記陰極スリーブがろう接されており、更に、前記
    陰極スリーブとヒータスリーブが封着されていることを
    特徴とする含浸型陰極。
JP1961391A 1991-02-13 1991-02-13 含浸型陰極 Expired - Lifetime JP3196221B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105702542A (zh) * 2015-11-09 2016-06-22 中国科学院电子学研究所 铼掺杂钨基合金阴极及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105702542A (zh) * 2015-11-09 2016-06-22 中国科学院电子学研究所 铼掺杂钨基合金阴极及其制备方法

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