JPH04258620A - ジ(メタ)アクリレート、硬化性組成物および硬化物 - Google Patents

ジ(メタ)アクリレート、硬化性組成物および硬化物

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JPH04258620A
JPH04258620A JP4113391A JP4113391A JPH04258620A JP H04258620 A JPH04258620 A JP H04258620A JP 4113391 A JP4113391 A JP 4113391A JP 4113391 A JP4113391 A JP 4113391A JP H04258620 A JPH04258620 A JP H04258620A
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JP
Japan
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acrylate
meth
curable composition
weight
formula
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Application number
JP4113391A
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English (en)
Inventor
Keiji Kubo
敬次 久保
Mitsuo Matsumoto
松本 光郎
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なジアクリレートま
たはジメタクリレート(以下、ジ(メタ)アクリレート
と略記する)、それを含む硬化性組成物およびその硬化
物に関する。
【0002】
【従来技術】近年、紫外線や電子線により硬化する硬化
性樹脂が、塗料、インキ、コーティング、接着剤、エレ
クトロニクス関連等の用途に広く使用されており、更に
その応用範囲が広がりつつある。この理由は、これらの
放射線硬化性樹脂が即硬化性で、かつ溶媒を含んでいな
いため、熱硬化性樹脂に比べて省資源、省エネルギー、
低公害、高生産性を有するという利点を持つからである
【0003】放射線硬化性樹脂は上記のような利点を有
してはいるが、皮膚刺激性、酸素による重合阻害性、接
着性、密着性、力学特性、内部応力、耐候性等に問題を
有していることも知られている。したがって、上記の問
題点のない放射線硬化性樹脂の出現が切望されており、
多くの提案がなされている。たとえばノルボルナン骨格
を有するジアクリレートとして、特開昭56−9371
7号公報にノルボルナン−2,3−ジメタノールを用い
たジアクリレートが開示されており、これらは重合時に
低収縮性であるため基材との接着性が向上するとされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から硬化性樹脂の
原料として使用されている2官能性アクリレートは皮膚
刺激性に問題を持つものが多く、これを改良したものの
多くは高粘度となる。また、2官能性アクリレートは重
合時の体積収縮が大きく、かつ酸素による重合阻害を受
けやすいため、得られる樹脂の表面が硬化し難い。一方
、3官能以上のアクリレートは特に重合時の体積収縮が
大きいため、接着性、密着性に劣り、著しい場合には内
部応力により得られる樹脂が変形する場合がある。
【0005】本発明者らの検討によれば、上記の特開昭
56−93717号公報に開示されたジアクリレートは
確かに通常の脂肪族ジオールのジアクリレートに比べて
重合時の体積収縮は小さい傾向にあるものの、酸素によ
る重合阻害を受け易く、そのため得られる樹脂は表面硬
化性に劣ることが判明した。
【0006】本発明の目的は、重合時の体積収縮率が低
く、かつ表面硬化性に優れた樹脂を与える新規なジ(メ
タ)アクリレート、それを含む硬化性組成物、およびそ
れを硬化して得られる硬化物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記の■〜■を提供することによって達成され
る。 ■化2
【化2】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表し、R2
 は式−CH2 −CH2 −で表される基または式−
CH=CH−で表される基を表し、nは0または1であ
り、mはエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、1
〜8の範囲である)で表されるジ(メタ)アクリレート
。■上記ジ(メタ)アクリレートを必須成分とし、これ
に重合し得るオリゴマーアクリレート、重合性の二重結
合を有する単量体化合物、重合開始剤および光増感剤よ
り成る群から選択される化合物を配合してなる硬化性組
成物。■上記硬化性組成物を硬化して得られる硬化物。
【0008】本発明のジ(メタ)アクリレートの具体例
を次に示す。
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】 (上記各式中、R1 およびmは前記と同意義)
【00
09】化2において、エチレンオキシドの平均付加モル
数を表すmは、4以下であることが好ましく、1〜2で
あることがより好ましい。
【0010】化2において、R2 が式−CH=CH−
で表される基の場合にはこの二重結合が重合に関与し、
得られる硬化物の架橋密度が高くなるので、高硬度が必
要な用途に適している。また、上記のような二重結合を
有する化合物の場合には、特に酸素による重合阻害が軽
減される傾向にあるので、酸素による重合阻害が問題に
なるような場合に好適である。
【0011】化2において、mが大きいほどジ(メタ)
アクリレートの体積収縮率は小さくなるが、mが8を越
えるとジ(メタ)アクリレートの粘度が高くなるため取
り扱いが困難になる。また、mが大きくなるにつれてジ
(メタ)アクリレートが有する脂環構造により重合時の
体積収縮率が小さくなるという特徴が発現し難くなる。
【0012】化2で示されるジ(メタ)アクリレートの
うち、化2中のmが1であるジ(メタ)アクリレートは
、たとえば、ペルヒドロ−1,4;5,8−ジメタノナ
フタレン−2,3−ジカルボン酸と2−ヒドロキシエチ
ルアクリレートまたは2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートとをエステル化する方法、上記ジカルボン酸にエチ
レンオキシドを付加させたのちアクリル酸またはメタク
リル酸にてエステル化する方法等、公知の方法により合
成することができる。また、mが1以外であるジ(メタ
)アクリレートは、エチレンオキシドを上記ジカルボン
酸に所定モル数付加させたのち、(メタ)アクリロイル
化する方法、所定モル数のエチレングリコールのオリゴ
マーと上記ジカルボン酸をエステル化したのち、(メタ
)アクリロイル化する方法等により合成することができ
る。
【0013】なお、上記ジカルボン酸は、ジャーナル・
オブ・ポリマー・サイエンス,ポリマー・ケミストリー
・エディション(Journal of Polyme
r Science, Polymer Chemis
try Edition)、10巻、3191頁(19
72)に開示された方法にしたがって、フマル酸エステ
ルとシクロペンタジエンとのディールス・アルダー反応
によって製造することができる。
【0014】ここで用いるジカルボン酸は、カルボン酸
部分の立体構造がトランス体、シス体のいずれでもよく
、脂環構造部分もエンド体、エキソ体のいずれでもよく
、またこれら立体異性体の混合物でもよい。
【0015】本発明の硬化性組成物は、上記化2で表さ
れるジ(メタ)アクリレートを必須成分とし、これに重
合し得るオリゴマーアクリレート、重合性の二重結合を
有する単量体化合物、重合開始剤および光増感剤から選
択される化合物を配合してなり、これを硬化することに
よって硬化物が得られる。硬化は、自体既知の手段、た
とえば紫外線、電子線、熱、マイクロ波、高周波等を用
いる硬化手段により実施される。
【0016】重合開始剤は、通常の重合反応に使用され
るものの中から、紫外線、電子線、熱、マイクロ波、高
周波等の用いる硬化手段に応じて適宜選択される。電子
線を硬化手段として用いる場合には、特に重合開始剤の
添加は必要ではないが、その他の手段を用いる場合には
通常は適当な重合開始剤を共存させることにより、硬化
速度を大きくすることができる。重合開始剤の配合量は
、一般的には樹脂形成成分100重量部に対して0.0
1〜10重量部が好ましく、1〜5重量部がより好まし
い。
【0017】重合開始剤としては、たとえば紫外線硬化
の場合には、紫外線を吸収してラジカルを発生するよう
な光重合開始剤が用いられる。かかる光重合開始剤は、
分子内結合開裂型と分子間水素引抜き型の2種に大別さ
れる。前者の例としては、4−フェノキシジクロロアセ
トフェノン、4−t−ブチルトリクロロアセトフェノン
、ジエトキシアセトフェノン、1−フェニル−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−(4−ドデシルフェニル)プロパ
ン−1−オン、1−(2−ヒドロキシエトキシフェニル
)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、
1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−
メチル−2−モルホリノ−1−チオメチルフェニルプロ
パン−1−オン等のアセトフェノン系;ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン
系が挙げられる。一方、後者の例としては、ベンゾフェ
ノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベ
ンゾフェノン、クロロベンゾフェノン、ヒドロキシベン
ゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニ
ルスルフィド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’−
ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェ
ノン系;2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキ
サントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−
ジクロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサン
トン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイ
ソプロピルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、メチルフェニ
ルグリオキシエステル、9,10−フェナントレンキノ
ン、カンファーキノン、ベンジル、3,3’,4,4’
−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフ
ェノン、ジベンゾスベロン、2−エチルアントラキノン
等のチオキサントン系;ミヒラーケトン、4,4’−ジ
エチルアミノフェノン等が挙げられる。光重合開始剤の
配合量は、通常樹脂形成成分100重量部に対して0.
01〜10重量部が好ましく、1〜5重量部がより好ま
しい。
【0018】紫外線硬化の場合、上記の光重合開始剤だ
けでも硬化するが、硬化性をより向上させるために光増
感剤を併用することが好ましい。かかる光増感剤として
は、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン
、ジメチルアミノエタノール、トリイソプロパノールア
ミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチ
ルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、4−ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミル、2−ジメチルアミノ安息香酸
等のアミン類を例示することができる。光増感剤の配合
量は、通常樹脂形成成分100重量部に対して0.01
〜10重量部が好ましく、1〜5重量部がより好ましい
【0019】また、別の重合開始剤として、硬化手段が
主に熱エネルギーによる場合には、通常の熱重合開始剤
が用いられる。かかる熱重合開始剤の具体例としては、
アセチルパーオキシド、p−クロルベンゾイルパーオキ
シド、イソブチリルパーオキシド、ビス(3,5,5−
トリメチルヘキサノイル)パーオキシド、t−ブチルヒ
ドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、ジイソ
プロピルベンゼンヒドロパーオキシド、ジ−t−ブチル
パーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジクミ
ルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ−t
−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキ
サン、2,2’−ジ−t−ブチルパーオキシブタン、t
−ブチルパーアセテート、t−ブチルパーベンゾエート
、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジ
イソプロピルパーオキシジカーボネートなどの有機過酸
化物;2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1
,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、2−シアノ−2−プロピルアゾホルムアミド、2
,2’−アゾビス−1−シクロブタンニトリル、4,4
’−アゾビス−4−シアノペンタノイックアシッド、2
,2’−アゾビスシクロプロピルプロピオニトリル等の
アゾビス化合物が挙げられる。熱重合開始剤の配合量は
、通常樹脂形成成分100重量部に対して0.01〜1
0重量部が好ましく、1〜5重量部がより好ましい。
【0020】本発明において、重合性の二重結合を有す
る単量体化合物は硬化性組成物をより低粘度とするため
に配合される。かかる単量体化合物としては、アクリル
アミド、アクリル酸、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルア
クリレート、グリシジルアクリレート、ブチルセロソロ
ブアクリレート、n−ブチルアクリレート、シクロヘキ
シルアクリレート、メタクリルアミド、メタクリル酸、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2−エ
チルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート
、ベンジルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート
、イソブチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、フェニルメタクリレー
ト、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、桂皮酸
、クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、N−メチ
ルマレイミド、N−フェニルマレイミド、ジエチレング
リコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
、ビスフェノールAジオキシジエチレングリコールジア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート
、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート、ビスフェノールAジオキシジエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−
ブタンジオールメタクリレート、N−ビニルピロリドン
等が挙げられる。かかる単量体化合物の配合量は、全樹
脂形成成分の50重量%までが好ましく、5〜30重量
%がより好ましい。なお、(メタ)アクリル酸の低級ア
ルキルエステル、スチレン、アクリロニトリル等の揮発
性のビニル系モノマーは硬化の際に蒸発して悪臭、毒性
等の問題を引起こすため、大量に用いることは好ましく
ない。
【0021】本発明で使用されるオリゴマーアクリレー
トは、硬化物の物性、たとえば、耐衝撃性等の力学特性
をより向上させるために配合されるものである。オリゴ
マーアクリレートとしては、たとえばエステルアクリレ
ート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等
、より具体的にはヘキサンジオールとアジピン酸とを縮
合重合して得た平均分子量約1000のポリエステルジ
オールをアクリロイル化して得たオリゴマーアクリレー
ト等が例示され、その分子量は、通常400〜2000
0、好ましくは700〜5000である。オリゴマーア
クリレートの配合量は、全樹脂形成成分の90重量%ま
でが好ましく、10〜60重量%がより好ましい。なお
、オリゴマーアクリレートはほとんどのものが高粘度で
あるので、用途によっては添加量が制限される。その他
、必要に応じて不活性オリゴマー、着色剤、顔料、安定
剤、防蝕剤等を添加することが可能である。
【0022】本発明のジ(メタ)アクリレートまたはこ
れを含む硬化性組成物を、紫外線、電子線、熱、マイク
ロ波、高周波等の公知の手段によって硬化することによ
り硬化物が得られる。
【0023】本発明のジ(メタ)アクリレートを用いる
ことにより、表面硬化性に優れた樹脂を与える硬化性組
成物が得られ、これを硬化することによって基材との密
着性に優れ、表面硬度の高い硬化物を得ることができる
。本発明の硬化性組成物は、金属、プラスチック、ガラ
ス、木材、紙、繊維等の各種材料のコーティング材や表
面処理材、印刷インキ用ビヒクル、バインダー、プラス
チック材料、成形材料、積層板等、従来より応用されて
きた用途のみならず、オプティクス関係やエレクトロニ
クス関係の用途にも応用可能である。
【0024】
【実施例】次に、実施例および比較例によって本発明を
さらに具体的に説明する。硬化性等の評価は次の方法で
行った。 (1) 粘度  B型粘度計を用いて30℃で測定した
。 (2) 収縮性  ヘリウムガス置換法により室温で測
定した硬化前後の密度から計算した。(3) 表面硬化
性  深さ100μm、直径3cmの円柱形の内容積の
セルを作成し、その中に硬化性組成物を流し込み、重量
を測定した。これに30秒間紫外線を照射し、未硬化部
分をアセトンで拭き取って乾燥させ、その重量減から拭
き取られた厚みを算出した。
【0025】実施例1 攪拌機、温度計、脱水分留管を備え付けた反応器に、ノ
ルボルナン−2,3−ジカルボン酸(以下、NDAと略
す)18.4g、2−ヒドロキシエチルアクリレート2
7.9g、p−トルエンスルホン酸0.74g、ベンゼ
ン29.5g、シクロヘキサン7.4g、およびヒドロ
キノンモノエチルエーテル17.3mgを仕込んだ。液
温約90℃で攪拌し、エステル化反応によって生成する
水を共沸によって系外に除いた。12時間後にほぼ理論
量の水が生成したことを確認したのち、10%の水酸化
ナトリウム水溶液および10%の塩化ナトリウム水溶液
で洗浄した。これを脱水剤で乾燥したのち、揮発成分を
除去した。得られた精製物は粘稠な液体であり、重水素
化クロロホルムに溶解させて測定した核磁気共鳴スペク
トルの結果(NDAについて13ppm付近に観測され
るブロードなピークはカルボン酸の水素に帰属されるが
、エステル化によりこのピークが消失し、代わって4.
3ppmにエステル結合に隣接するメチレン基の水素に
帰属するピークが現れたことを確認)から、NDAジア
クリレートであることを確認した。得られたNDAジア
クリレートに5重量%の光重合開始剤2,2−ジメトキ
シ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(Irgac
ure651、CIBA−GEIGY社製)を混合し、
得られた混合物について硬化性等の評価を行った。 評価結果を表1に示す。
【0026】実施例2 攪拌機、温度計、脱水分留管を備え付けた反応器に、N
DAにエチレンオキシドを1つの水酸基当たり8分子を
付加させたジオール(以下、NDA16EOと略す)8
8.8g、アクリル酸17.3g、p−トルエンスルホ
ン酸0.74g、ベンゼン29.4g、シクロヘキサン
7.4g、およびヒドロキノンモノエチルエーテル17
.3mgを仕込んだ。液温約90℃で攪拌し、エステル
化反応によって生成する水を共沸によって系外に除いた
。12時間後にほぼ理論量の水が生成したことを確認し
たのち、10%の水酸化ナトリウム水溶液および10%
塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。これを脱水剤で乾燥
したのち、揮発成分を除去した。得られた精製物は粘稠
な液体であり、重水素化クロロホルムに溶解させて測定
した核磁気共鳴スペクトルの結果(NDA16EOにつ
いて3.6ppmに観測される水酸基に隣接したメチレ
ン基の水素に帰属するピークがエステル化により4.3
ppmにシフトしたことを確認)から、NDA16EO
ジアクリレートであることを確認した。得られたNDA
16EOジアクリレートを用いて実施例1におけると同
様にして混合物を得、この混合物について同様の評価を
行った。その結果を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例2においてNDA16EO88.8gの代わりに
、NDAにエチレンオキシドを1つの水酸基当たり4分
子を付加させたジオール(以下、NDA8EOと略す)
53.6gを用いた以外は同様の方法でエステル化、お
よび精製を行った。得られた精製物は核磁気共鳴スペク
トルの結果(NDA8EOについて3.6ppmに観測
される水酸基に隣接したメチレン基の水素に帰属するピ
ークがエステル化により4.3ppmにシフトしたこと
を確認)からNDA8EOジアクリレートであることを
確認した。得られたアクリレートを用いて、実施例1に
おけると同様にして混合物を得、この混合物について同
様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0028】実施例4 実施例1においてNDA18.4gの代わりに5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボン酸18.2gを用いた以
外は同様の方法でエステル化反応、精製、構造確認、お
よび評価を行った。核磁気共鳴スペクトルで、5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボン酸について13ppm付
近に観測されるブロードなピークはカルボン酸の水素に
帰属されるが、エステル化によりこのピークが消失し、
代わって4.3ppmにエステル結合に隣接するメチレ
ン基の水素に帰属するピークが現れたことを確認した。 評価結果を表1に示す。
【0029】実施例5 実施例1においてNDA18.4gの代わりに、パーヒ
ドロ−1,4;5,8−ジメタノナフタレン−2,3−
ジカルボン酸25.0gを用いた以外は同様の方法でエ
ステル化、精製、構造確認、および評価を行った。核磁
気共鳴スペクトルで、パーヒドロ−1,4;5,8−ジ
メタノナフタレン−2,3−ジカルボン酸について13
ppm付近に観測されるブロードなピークはカルボン酸
の水素に帰属されるが、エステル化によりこのピークが
消失し、代わって4.3ppmにエステル結合に隣接す
るメチレン基の水素に帰属するピークが現れたことを確
認した。評価結果を表1に示す。
【0030】実施例6 実施例1においてNDA18.4gの代わりに、1,2
,3,4,5,8,9,10−オクタヒドロ−1,4;
5,8−ジメタノナフタレン−2,3−ジカルボン酸2
4.8gを用いた以外は同様の方法でエステル化、精製
、構造確認、および評価を行った。核磁気共鳴スペクト
ルで、1,2,3,4,5,8,9,10−オクタヒド
ロ−1,4;5,8−ジメタノナフタレン−2,3−ジ
カルボン酸について13ppm付近に観測されるブロー
ドなピークはカルボン酸の水素に帰属されるが、エステ
ル化によりこのピークが消失し、代わって4.3ppm
にエステル結合に隣接するメチレン基の水素に帰属する
ピークが現れたことを確認した。評価結果を表1に示す
【0031】実施例7 実施例1において2−ヒドロキシエチルアクリレート2
7.9gの代わりに、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート31.2gを用いた以外は同様の方法でエステル化
、精製、構造確認、および評価を行った。核磁気共鳴ス
ペクトルで、NDAについて13ppm付近に観測され
るブロードなピークはカルボン酸の水素に帰属されるが
、エステル化によりこのピークが消失し、代わって4.
3ppmにエステル結合に隣接するメチレン基の水素に
帰属するピークが現れたことを確認した。評価結果を表
1に示す。
【0032】実施例8 実施例1におけると同様の方法により合成したNDAジ
アクリレート50重量部、1,4−ブタンジオールジア
クリレート50重量部、および5重量部の光重合開始剤
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オン(前記のとおり)を混合し、得られた混合物につい
て実施例1におけると同様の方法で硬化性等の評価を行
った。評価結果を表1に示す。
【0033】実施例9 実施例8で用いたと同じ混合物にジメチルアミノエタノ
ールを5重量部混合し、得られた混合物について実施例
1におけると同様の評価を行った。その結果、得られた
硬化物は、実施例8で得られた硬化物よりも表面硬化性
に優れていた。
【0034】実施例10 実施例1におけると同様の方法により合成したNDAジ
アクリレート20重量部、アートレジンUN−1000
PEP(ウレタンアクリレート、根上工業株式会社製)
60重量部、N−ビニルピロリドン7.5重量部、2−
エチルヘキシルアクリレート7.5重量部、光重合開始
剤2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1
−オン(前記のとおり)3重量部、およびジメチルアミ
ノエタノール2重量部を混合し、得られた混合物につい
て実施例1におけると同様の評価を行った。その結果、
得られた硬化物は表面硬化性に優れ、充分な力学特性を
有していた。
【0035】比較例1 実施例2においてNDA16EO88.8gの代わりに
、1,4−ヘキサンジオール9.0gを用いた以外は同
様の方法でエステル化、精製、構造確認、および評価を
行った。評価結果を表1に示す。
【0036】比較例2 実施例2においてNDA16EO88.8gの代わりに
1,4−ヘキサンジオール9.0gを用い、かつアクリ
ル酸17.3gの代わりにメタクリル酸20.7gを用
いた以外は同様の方法でエステル化、精製、構造確認、
および評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明のジ(メタ)アクリレートを用い
ることにより、表面硬化性に優れた組成物を得ることが
できる。また、該組成物は硬化時の体積収縮も小さく、
接着性、密着性にも優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記の化1 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表し、R2
     は式−CH2 −CH2 −で表される基または式−
    CH=CH−で表される基を表し、nは0または1であ
    り、mはエチレンオキシドの平均付加モル数を表し、1
    〜8の範囲である)で表されるジアクリレートまたはジ
    メタクリレート。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のジアクリレートまたは
    ジメタクリレートを必須成分とし、これに重合し得るオ
    リゴマーアクリレート、重合性の二重結合を有する単量
    体化合物、重合開始剤および光増感剤より成る群から選
    択される化合物を配合してなる硬化性組成物。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の硬化性組成物を硬化し
    て得られる硬化物。
JP4113391A 1991-02-12 1991-02-12 ジ(メタ)アクリレート、硬化性組成物および硬化物 Pending JPH04258620A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003089707A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Toagosei Co Ltd 新規ジ(メタ)アクリレート及びこれを含有する硬化性組成物
JP2011074293A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Nippon Zeon Co Ltd 脂環式モノオレフィンカルボン酸(メタ)アクリロイルオキシアルキルエステル、その製造方法、及び用途

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