JPH0425822B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は都市ガス、プロパンガス等の燃料用ガ
スの使用に伴うガス事故を防止するガス事故防止
位置に関するものである。

従来の技術 ガス使用に伴う各種の事故防止の目的で、いろ
いろな施策が提案されている中に、ガスメータに
安全遮断機能を内蔵させたものがある。これは、
ガスメータの計量に伴う機械的動作を検出するこ
とによつて現在の使用流量を知る流量センサと、
流量センサ信号を受けて予め設定された使用条件
を逸脱した危険状態になつていないかどうかを判
定し、遮断判定時に遮断信号を出力する遮断判定
部と、遮断信号を受けてガス通路を遮断する遮断
部とを備えて、通常の計量器としてのガスメータ
に安全装置を一体化した構成である。ガスメータ
下流側で分岐配管されたどの部分での使用状態で
あつても監視機能を果すことが出来るし、供給元
で遮断するので事故防止としての安全性に富んだ
ものである。

第２図はこのような安全機能を有するガスメー
タの従来の外観図、第３図は上部のみ断面した部
分断面図である。ここで、ガスメータ本体１は入
口側口金２から出口側口金３へ通り抜けるガス量
を計測するための一対のダイヤフラムを内蔵した
計量部４と、このダイヤフラムの動作に応じてダ
イヤフラム側室へ一定のタイミングでガス流れを
切換え供給するスライド弁５と、スライド弁駆動
用のリンク機構６を有している。リンク機構６の
動作回数は積算されてカウンタ７に読取可能に表
示される。リンク機構６を構成する肘金８に永久
磁石９を設け、永久磁石９と対応してリードスイ
ツチや磁気抵抗素子などの磁界検出器１０をメー
タ上ケース１１に固定してある。磁石９と磁界検
出器とで流量センサを構成している。ダイヤフラ
ムの往復によるガス排出量は定つているので肘金
８の動作回数はガス使用量を示すことになる。一
往復の度に生じるパルス信号は流量信号としてコ
ントロールボツクス１２中に納つている遮断判定
部１３へケーブル１４を通つて入力される。遮断
判定部１３は前記流量信号を処理し予め設定して
ある正常使用条件の範囲から逸脱していないかど
うかを常に監視している。そして、異常と判断し
た時、すなわち遮断判定時には、遮断信号を出力
する。この信号により前記リンク機構６を収容し
ている動作室１５にある遮断部が駆動される。す
なわち、ガス通路に設けた弁座１６と対応した位
置にある電磁部１７へ通電し、弁体１８を前記弁
座１６へスプリング１９で密接せしめガス供給を
遮断するものである。すなわち、弁座１６、電磁
部１７、弁体１８、スプリング１９とで遮断部を
構成する。電磁部１７には永久磁石とコイルを有
し、常時は永久磁石の吸引力がスプリング１９の
力に勝つた開弁状態であり、コイルへ通電するこ
とによつて永久磁石吸引力を低減しスプリング１
９の力で開弁状態となるものである。この電磁部
１７への電流供給もケーブル１４を通して行われ
る。前述の磁界検出器１０及び電磁部１７はガス
雰囲気である動作室１５の中にあるので外部に位
置している遮断判定部１３との電気接続のために
は機密端子が必要となり、第１図のメータ上ケー
ス１１の接続部２０に内蔵させている。外側はケ
ーブル１４と接続され、ガス側は電磁部１７及び
磁界検出器１０と接続された気密端子が使用され
ている。尚、２１は遮断判定部１３により駆動さ
れる表示部で、遮断判定部１３は遮断信号を出力
するとともに、この表示部２１を駆動する表示信
号を出力し、外部に異常を報知する。又、２２
は、第２図で省略したが閉塞した弁体１８を再び
開弁させるための開弁機構を操作するための操作
孔である。さらに２３は装置電源としての電池で
あり、遮断判定部とは電線で接続されている。

発明が解決しようとする問題点 この従来例では計量器としての機能は当然、有
していると共に、外形寸法面でもコントロールボ
ツクス１２の部分を除き通常のガスメータと等し
い。コントロールボツクス１２の位置はカウンタ
７の下部なので取付工事、取付スペース面で何ら
制約を生じるものではないので、通常のガスメー
タと取付上は完全な互換性を有する構成になつて
いた。しかし、ガス雰囲気の動作室１５内に電気
部品に配置したために、気密端子を必要とすると
共に、メータ上ケース１１内の配線処理、電池２
３と遮断版底部１３との配線を有し、組立には手
間がかかる構成である。又、ガスに対する電気部
品の故障を避けるために、裸接続部を無くするた
めのコーテイング材料の塗布も面倒なものであ
る。このように前述の従来例は組立製造面での難
点があつた。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、組
立容易で低価格化を図つたガス事故防止装置を提
供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、磁界検出
器と遮断判定部と電池を印刷基板上に設け、この
印刷基板を、メータ上ケースに設けた収納部に収
納する構成としたものである。

作 用 本発明は上記した構成により、装置の主要電気
部品を全て印刷基板に設けることによつて組立が
容易となり、また磁界検出器と遮断判定部への配
線が不要となり気密端子の端子数の削減または気
密端子そのものを不要とし、低価格化を図れる。

実施例 第１図は本発明の一実施例を示す部分断面図で
ある。メータ上ケース１１には、動作室１５の上
部にあつて、動作室１５とは非磁性体の壁２４で
区切られた収納部２５が形成されている。リンク
機構６の一部を形成する肘金８には永久磁石９が
壁２７に近接して設けられ、収納部２５の最下部
には永久磁石９の移動を検出して流量を知る磁界
検出器１０が配置されている。１３は遮断判定部
で前記流量センサ１０と印刷基板２６に設けられ
ており、両者を結ぶ特別な電線は無い。また電池
２３も印刷基板２６に設けられている。さらに表
示部としての単一の発光ダイオード２７も印刷基
板２６に設けられている。

また収納部２５に対して蓋板２８がメータ上ケ
ース１１の後面に設けられている。上ケース１１
には孔があつて、表示窓２９が取り付けられてい
る。この孔と表示窓は透明であつて、その内側に
は発光ダイオード２７の発光部が臨むよう構成さ
れていて、ガス通路を遮断した時に、その理由を
点滅パターンで表示する。この構成では発光ダイ
オード２７が前面にあるのでカウンター７と同方
向からの認識が容易であるという効果を有してお
り、各種の表示を行つてガス需要家に注意を促す
場合や、ガスメータ検針時に注意を喚起させるの
に有効である。

この結果、流量センサを構成する磁界検出器１
０、電池２３、発光ダイオード２７と遮断判定部
１３とを接続する電線が印刷基板上の配線で行な
えるため、組立てが容易となる。また磁界検出器
１０をメータ上ケースに設けた収納部２５内の印
刷基板２６に取付けているため、少くとも磁界検
出器１０の接続のための気密端子が不要となり低
価格化が図れる。

発明の効果 本発明はガスメータの上ケースの動作室の上部
に動作室と非磁性体の壁で仕切られた収納部を設
け、この収納部に、流量センサを構成する磁界検
出器、遮断判定部、電池等を取付けた印刷基板を
収納する構成であり、磁界検出器、電池と遮断判
定部との間の接続電線が不要となり、また磁界検
出器用の気密端子が不要となるので、組立てが簡
単となるばかりでなく低価格化を実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のガス事故防止装置
の部分断面右側面図、第２図は従来例を示す外観
図、第３図は同部分断面図である。 １……ガスメータ、６……リンク機構、９……
磁石、１０……磁界検出器、１１……メータ上ケ
ース、１３……遮断判定部、１５……動作室、１
６〜１９……遮断部、２３……電池、２４……隔
壁、２５……収納部、２６……印刷基板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガスメータのリンク機構に取付けた磁石と、
   その磁界を検出する磁界検出器とで構成する流量
   センサと、前期流量センサからの流量信号に基づ
   いて遮断の可否を判定し遮断判定時に遮断信号を
   出力する遮断判定部と、前記遮断信号に応動しガ
   ス通路を遮断する遮断部と、装置電源としての電
   池を備え、ガスメータのリンク機構の動作室と隔
   壁で区切られた収納部をメータ上ケースに設ける
   とともに、前記磁界検出器、遮断判定部、電池を
   印刷基板に取付け、この印刷基板を前記収納部に
   収納するガス事故防止装置。