JPH04257453A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH04257453A
JPH04257453A JP1896791A JP1896791A JPH04257453A JP H04257453 A JPH04257453 A JP H04257453A JP 1896791 A JP1896791 A JP 1896791A JP 1896791 A JP1896791 A JP 1896791A JP H04257453 A JPH04257453 A JP H04257453A
Authority
JP
Japan
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ink
recording head
recording
cap
ejection
Prior art date
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Pending
Application number
JP1896791A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Miyuki Matsubara
松原 美由紀
Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
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Priority to DE69219180T priority patent/DE69219180T2/de
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Publication of JPH04257453A publication Critical patent/JPH04257453A/ja
Priority to US08/223,321 priority patent/US5493319A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、詳しくは、該装置における記録ヘッドのインク
吐出状態を良好に保つための処理に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサ等のOA機器が広く普及しており、これら機
器では処理された情報を出力するための出力手段の一つ
として記録装置が用いられる。この記録装置の記録方式
としては、例えば、ワイヤードット方式、熱転写方式、
インクジェット方式等がよく知られている。
【0003】中でもインクジェット方式は、記録紙とし
て普通紙の他、OHP用紙、など様々なものを用いるこ
とができること、記録動作に伴う騒音が比較的小さいこ
と等の利点を有している。
【0004】さらに、このインクジェット方式の記録ヘ
ッドにおける吐出方式の1つとして、インクに熱エネル
ギーを作用させ、この熱エネルギーによって生じる気泡
の生成に伴ってインクを吐出する方式がある。この方式
による記録ヘッドは以下のように構成されることが多い
。すなわちシリコン等よりなる基板上に上記熱エネルギ
ーを発生する複数の発熱素子やこれらを駆動して発熱さ
せるための駆動回路が半導体ディバイスの製造工程と同
様の工程によって形成され、さらにこの基板上に溝が形
成された天板を接合することにより、上記発熱素子の各
々に対応しこれによる熱エネルギー作用室を構成するた
めの複数のインク路、これらのインク路それぞれに連通
して設けられるインク吐出のための吐出口、およびイン
ク路に対して上記吐出口と反対側に構成され複数のイン
ク路それぞれにインクを供給するためのインクを貯留す
るための共通液室等が構成される。
【0005】このような記録ヘッドは、上述したインク
ジェット方式の利点に加え、吐出口等を微細かつ高密度
に構成できることから、この記録ヘッドを用いて行なわ
れる記録画像等を高精細なものとすることができ、また
、記録ヘッドそのものを小型かつ廉価に構成できるとい
う利点を有している。このことから、上述のような熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録ヘッド
は、近年広く普及しつつあるものである。
【0006】ところで、この記録ヘッドのように、比較
的微細な吐出口、インク路等を有する記録ヘッドの場合
、インク粘性がその吐出に及ぼす影響は相対的に大きく
なる。例えば、吐出口近傍のインク路内におけるインク
がインク水分の蒸発によって増粘すると、この増粘イン
クによってインク吐出の際のインク流動が阻害され、吐
出方向の偏向や吐出インク量の減少等の吐出不良、ある
いは不吐出を生じることがある。
【0007】このため、従来のインクジェット記録装置
では、インク増粘を防止して常にインク吐出を良好に行
うための種々の処理(以下、これらを吐出回復処理とい
う)が行われていた。このような吐出回復処理としては
、例えば吐出口からのインク水分蒸発を抑制するため記
録ヘッドの吐出口が設けられた部位を所定のキャップ部
材によって覆うキャッピング処理、また、このキャッピ
ング状態でキャップ部材内を相対的に負圧とすることに
よって吐出口を介してインク路等のインクを吸引し、こ
れにより、増粘インクを排出する吸引処理がある。この
吸引処理に代わって、あるいはこれとともに記録ヘッド
へのインク供給系側からインクを加圧し吐出口より排出
する加圧処理が行われることもある。さらに、吐出回復
処理として記録に関与しない吐出(以下、空吐出ともい
う)を行い、この吐出によって増粘インクを排出する空
吐出処理がある。なお、上述の吐出回復処理は、増粘す
るために行われるばかりでなく、インク中に存在し同様
にインク吐出に悪影響を及ぼす気泡を除去するためにも
行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明したような吐出回復処理を行うインクジェット記録装
置においても、吐出が行われない状態で長く放置される
と、ある程度のインク水分の蒸発は避けられず、記録が
再開されたときの初期に於いて吐出不良等を起こすこと
がある。これに対して、従来のインクジェット記録装置
では、このような吐出不良を防ぐために記録開始初期に
於て吸引処理を行ったり、また、そのときの増粘等の程
度に応じて所定の回復シーケンスを行なったり、あるい
は、記録開始までの待機時間が5〜30秒に及ぶ吐出回
復処理等を行う必要があった。
【0009】また、このような数日または1週間から1
年というような長期にわたる非吐出状態によって生じる
吐出不良等の問題は、一旦吸引処理等によって回復処理
が行われれば解消し、その後は、例えば数日から1週間
経過するまでは、吸引処理等の比較的待機時間を要する
回復処理を行うこと無しに記録を行うことができる。し
かし、例えば普通紙を記録紙として用いる場合、インク
定着性を高めるために即乾性のインクを用い、しかも高
温、低温の環境で記録を行うことが多く、このような場
合、キャップ部材によるキャッピングを行なっても記録
ヘッド内インクの乾燥が早く比較的短い期間で増粘の程
度を増すことになる。このため、記録の前や途中におい
て空吐出を行ない吐出不良を防止する必要があった。さ
らに、このような環境では、非吐出状態が経続する時間
によっては、増粘が空吐出では回復できない状態に達す
ることもあった。
【0010】以上のような増粘の問題に対して、従来の
インクジェット記録装置にあっては、キャップ部材の密
閉度を上げ、さらにキャップ部材の材質も透湿度の低い
材質を用いて対処していた。しかしながら、このような
従来のキャップ部材を用いてもインク増粘を完全には防
止することはできず、記録前には吸引等による所定の吐
出回復処理が必要であった。
【0011】また、上述のような密閉度の高いキャップ
部材を用いると、特に携帯型の記録装置に於いては以下
のような問題を生じていた。
【0012】1  キャップ部材によって密閉されてい
るために運搬時の振動等の衝撃によりキャップ部材内で
圧力変化を生じこの圧力変化によって、吐出口近傍のイ
ンク路に形成されていたメニスカスが後退するインク落
ちが発生して吐出不良の原因となる。
【0013】2  環境温度変化、または記録ヘッド自
身の温度変化でキャップ部材内の空気か膨張収縮し、こ
れにより上述のインク落ち、またインク吸い出しによる
インク溢れ等の問題が発生する。
【0014】なお、これらの圧力変化により生じる上述
の問題に関しては、本願人によって半大気解放キャップ
、回復系、排インクタンクの構成を有したインクジェッ
ト記録装置により解消できることがすでに提案されてい
る。しかし、この装置においても前記の増粘を完全に防
止するには至らない。
【0015】さらに、信頼性の問題として例えばキャッ
プ部材や記録ヘッドの吐出面に紙粉やゴミが付着するな
どしてキャップ部材と記録ヘッドとの間に隙間が出来て
しまった場合に於いては、インク水分の蒸発が促進され
てインク増粘を生じ、結果として吐出不良等を容易に起
こしてしまうことが考えられる。このような記録ヘッド
等に付着した紙粉等は、吸引処理によってある程度除去
することができるが、吸引処理が行われる以前のタイミ
ングで吐出不良等を生じる可能性がある。このため、吸
引処理を行う時間間隔を短くすると吸引処理が頻繁に行
われることになり、記録待機時間の増大をもたらす。こ
れとともに、吸引による廃インクが増大し、特に小型の
記録装置に於いてはこの廃インクを収容するための問題
が発生する。
【0016】本発明は、上述した従来の問題を解決する
ためになされたものであり、記録待機時間や廃インク処
理スペースの問題を発生させるような特別な記録動作前
の回復処理を行うこと無しにインク増粘による吐出不良
を防止し、また、キャッピングによって生じるインク落
ち等の問題をも解決する事を可能としたインクジェット
記録装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのために本発明ではイ
ンクを吐出するための記録ヘッドを使用して、前記イン
クを被記録媒体へ吐出して記録を行うインクジェット記
録装置において、前記記録ヘッドの前記吐出口形成面を
覆うための部材であって、開口を有したキャップ部材と
、該キャップ部材の前記開口に連通する連通路を有した
連通部材と、該連通部材の前記連通路を大気連通とする
ことが可能な大気連通手段と、前記キャップ部材によっ
て前記記録ヘッドの吐出口形成面が覆われ、かつ、前記
大気連通手段によって前記連通路が大気連通とされた状
態で前記記録ヘッドに吐出を行なわせる回復制御手段と
を具えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】以上の構成によれば、キャップ部材によって記
録ヘッドの吐出口が覆われ、連通部材を構成する例えば
吸引ポンプにおける大気連通手段としてのピストンの位
置を適切に定めることによって、この吸引ポンプにおけ
る連通路としてのインク排出路が大気連通とされた状態
でインク吐出が行われる。これにより、キャップ部材と
記録ヘッドとによって形成される空間が湿潤に保たれる
とともに、この空間内が大気連通していることによって
圧力変動を生ぜず、記録ヘッド内のインクメニスカス位
置が適切に保たれる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例に係るインクジェ
ット記録装置を示す全体斜視図である。
【0021】図1において、1はシャーシであり、これ
には、紙等の記録媒体のガイドを兼ねた左側板1a, 
右側板1bが装置奥側に立設されている。また、右側端
部には前側板1cが立設され、装置手前側にはキャリア
ガイド板1dが立設されている。1eはキャリアをガイ
ドするためガイド板1dに形成された長穴であり、後述
するキャリアガイドローラが摺動可能に嵌合する。また
、シャーシ1には後述するキャリアモータを回動可能に
支持するためのモータ取付穴が設けられているが、図示
は省略する。
【0022】装置圧端部に設けられるリードアーム1h
は、後述するリードスクリューを軸方向および径方向で
支持するものであり、その支持はリードアーム1hの軸
受部によって軸支されるものである。
【0023】2はリードスクリューであり、これにはリ
ード溝2aが、記録ヘッドの記録範囲およびその延長範
囲に対応して所定のピッチで形成されている。また、リ
ードスクリュー2のキャリアホームポジション側には、
キャップポジション設定および回復ポジション設定のた
めのキャップ溝3bが軸に垂直な断面の周りに沿って形
成され、キャップ溝3bリード溝2aは連結溝3cによ
り滑らかに連続している。
【0024】リードスクリュー2の右端には軸2gが設
けられるとともに左端側にも同様の軸が設けられ、それ
ぞれの軸は、前側板1cおよびリードアーム1bに設け
られた軸受部に嵌入されて回転自在に支持される。リー
ドスクリュー2には、そのリードアーム1hによって軸
支される端部に隣接してプーリ3aが設けられている。 そのプーリ3aには、モータ11よりタイミングベルト
13を介して駆動力が伝達される。また、リードスクリ
ュー2の右端側の軸2gは、図示しない板ばね等により
その軸方向に押圧されている。
【0025】さらに、リードスクリュー2のプーリ3a
が設けられる部位に隣接して、クラッチギヤ4が設けら
れ、リードスクリュー2には、軸方向に摺動自在に支持
され、かつ、回転方向では図示しない回り止めと係合す
ることによりリードスクリュー2の回動力が伝達される
ようになっている。5はクラッチばねであり、クラッチ
ギヤ4をリード溝2aの方向に付勢する圧縮スプリング
の形態としている。なお、クラッチギヤ4が所定の範囲
内しか移動しないようにする規制部材がクラッチギヤ4
とリードスクリュー2との間に形成されているが、図示
を省略する。
【0026】6はキャリアであり、リードスクリュー2
に摺動自在に取り付けられる。6aはキャリア6の移動
に伴なってクラッチギヤ4の端面を押圧するための押圧
部であり、キャリア6の左側に一体に形成されている。 6bはキャリア6に設けられたホームポジション検出用
の検出片であり、キャリア6の移動に伴なって後述のセ
ンサによって検出され、これによりキャリア6がホーム
ポジションに在ることが検出される。7はキャリア6に
設けられるリードピンであり、リードスクリュー2のリ
ード溝2aに係合している。これにより、リードスクリ
ュー2が回転するときピンはリード溝2によりリードス
クリュー2の軸方向に沿った力を受け、キャリア6の移
動が可能となる。8はリードピンばねであり、キャリア
6にその一端が取り付けられ、ばねの弾性力によってリ
ードピン7をリード溝2aに押圧しその係合を確実なも
のとしている。
【0027】IJCは図4等にて後述されキャリア6に
対して着脱自在な記録ヘッドカートリッジであり、本例
ではインク吐出を行うための記録ヘッドユニットIJU
とインク供給源をなすインクタンクITとを一体化した
カートリッジの形態を有している。これにより、インク
が消費されたとき等に記録ヘッドユニットIJUととも
に交換可能となる。なお、ヘッドユニットIJUに配設
されてインクに吐出エネルギを作用させるエネルギ発生
素子としては、電気熱変換体や電気機械変換体が用いら
れるが、インク吐出口等の高密度実装化が可能であるこ
と,製造工程が簡略であること等の理由により、本例の
ヘッドユニットでは前者が用いられている。
【0028】10はキャリアコロであり、キャリア6の
後端面側に回転自在に取り付けられており、前述したシ
ャーシ前側板1dの長穴1eに回転自在に係合している
【0029】11は、例えば、パルスモータよりなるキ
ャリアモータであり、この前面および後面の下部に回動
ピン11a がアライメントをとった状態で設けられて
おり、それら回動ピン11a(後面側のものは図示せず
)がシャーシ1に設けたモータ取付穴に回動自在に取り
付けられている。そして、キャリアモータ11は、回動
ピン11a を中心にして回動可能に取り付けられてい
る。11b はばね受けであり、キャリアモータ11に
一体に形成され、後述するモータばね14を受けるべく
モータ軸と平行に立設されている。そしてそのばね受け
部には円柱状の突起が形成され、コイル状のモータばね
14の端部が固定されている。
【0030】12はモータプーリであり、キャリアモー
タ11のモータ軸に固着されている。13はタイミング
ベルトであり、モータプーリ12とリードスクリュー2
の軸に設けたプーリ3aとの間に張架されている。モー
タばね14は、本例の構成において圧縮ばねであり、リ
ードアーム1hの一端と、キャリアモータ11のばね受
け11b との間に取り付けられており、これによって
キャリアモータ11が図中A方向に回動するように付勢
されるようにすれば、タイミングベルト13に張力が与
えられる。
【0031】左側板1aにはセット軸15が立設され、
記録ヘッドユニットの吐出口形成面を良好にするための
ブレードや、キャップおよび吐出回復に係る機構が取り
付けられる。
【0032】吐出口形成面のワイピングを行うブレード
を記録ヘッドに対して移動させるためのブレードレバー
16はそのボス部がセット軸15に回動自在に取り付け
られている。
【0033】また、セット軸15には、セットレバー2
0が回動自在に取り付けられており、セットレバー20
は、クラッチギア4を介して伝達されるリードスクリュ
ー2の回動に連動して回動する。この回動に伴なってセ
ットレバー20の先端部に形成されたフックがブレード
レバー16の軸(不図示)と係合するとともにセットレ
バー20のダボがブレードレバー16に設けられた長穴
(不図示)と係合する。これにより、セットレバー20
の回動に対してブレードレバー16は時間遅れを伴なっ
て回動し、これにより、不図示のブレード17が記録ヘ
ッドユニットIJUの吐出口形成面を拭く動作が可能と
なる。
【0034】装置における記録ヘッドユニットIJUの
ホームポジションと対向した位置には、キャップ35が
配設される。キャップ35もクラッチギア4を介して伝
達されるリードスクリュー2の回転によって、記録ヘッ
ドユニットの吐出口形成面に対して進退移動することが
できる。以下、このキャップ35を具えた回復系ユニッ
トについて、図2(A),(B)および図3を参照して
説明する。
【0035】これら図において、24はシリンダであり
、円筒状のシリンダ部24a と、後述するピストン軸
をガイドするガイド部24b とを有しており、ガイド
部24b には軸方向に一部を切欠くことによりインク
流路を形成してある。24d はキャップレバー受けで
あり、後述するレバーシールが嵌入されるように形成さ
れている。また、24e はインク流路であり、シリン
ダ部24a 内の所定の位置の開口と連通している。2
4f は回動レバーであり、シリンダ24に一体に形成
され、不図示のキャップばね43により回動力が与えら
れる。24g は廃インク管であり、シリンダ24に一
体に形成されるとともに、その先端部の形状を後述する
廃インク吸収体37に挿入し易くしてある。 24h は廃インク管24g内に形成されたインク流路
である。
【0036】25はシリンダキャップであり、シリンダ
24の端部に圧入される。25a はレバーガイドであ
り、前述したシリンダ24のキャップレバー受け24d
 と対向した位置に配置される。
【0037】26はシリンダ24に嵌入されるピストン
シールであり、その内径をピストン軸の径より若干小と
して後述するピストン軸と所定の圧接力が得られるよう
にする。また、表面に潤滑塗装を施して、ピストン軸の
摺動力を低減するようにしてもよい。
【0038】27はピストン軸であり、動作軸27a,
ピストン押え27b,ピストン受け27c,連結軸27
d,およびガイド軸27e が形成されており、さらに
インク流路となる溝27f が連結軸27d およびガ
イド軸27e に沿って形成されている。27g は回
り止めであり、動作軸27a に溝として形成される。 また、動作軸27a の端面には、軸受部27b が設
けられている。
【0039】28はNBR 等のゴム材で形成されるピ
ストンであり、その詳細を図2(B) に示す。
【0040】図2(B) において、28c は、ピス
トン28の一方の端面28b に同端面と同心円状に設
けられたシールリブであり、その横断面は半円状をなす
。シールリブ28c は、後述されるようにピストン2
8とピストン押え27b とが係合して動作する際に直
接ピストン押え27b に当接する部位であり、全体と
して線で当接することによりその密封性が良好となると
共に、ピストン押えから離間する際にインクの粘着性に
影響されず速やかに離間することができる。なお、ピス
トン28は連通発泡したウレタンフォーム等のインク吸
収体によって形成されることも可能であり、この場合、
このウレタンフォームが保湿性を有するため、ポンプを
使用せずに放置した場合などでも乾燥によってピストン
が変形しシリンダとの間の摺動性が変化することもない
【0041】再び図2(A),(B)および図3におい
て、42はピストンV28の動作に伴なって負圧を発生
するポンプ室である。29はピストン押圧ローラであり
、ピストン軸27の端部に回動自在に取り付けられる。 30はピストン復帰ローラであり、同様にピストン軸2
7の端部に回動自在に取り付けられる。31はそれらロ
ーラの軸である。これらピストン押圧ローラ29,ピス
トン復帰ローラ30が不図示のカムと係合し、このカム
がクラッチギア4等を介して伝達されるリードスクリュ
ー2の回転によって駆動される。これにより、ピストン
28のシリンダ24内での動作し吸引処理等が可能とな
る。
【0042】32はキャップレバーであり、回転軸32
a 、インクガイド32b およびレバーガイド32c
 が形成されている。また、先端部には凸形の球面状を
したシール面32d が形成されている。また、後述す
るキャップホルダの爪が係合するための係合部32e 
が上下一対の部材として設けられている。さらに、イン
ク流路32f が、シール面32d よりレバー内部を
通り、途中で直角に曲ってインクガイド32b の中心
を通り、その端面に開口している。なお、インクガイド
32b の下側には切欠32g が設けてある。
【0043】33はレバーシールであり、インクガイド
32b が嵌入されるとともに、キャップレバー受け2
4d 内に圧入される。33a は連通穴であり、イン
クガイド32b の切欠32g とインク流路24e 
とを連通する。
【0044】34はキャップホルダであり、キャップレ
バー32の係合部32e と係合するフック34a が
対向した位置に設けられる。34b は後述するキャッ
プ取付用の開口部である。
【0045】35は前述のキャップであり、記録ヘッド
ユニットIJUの吐出口形成面を覆い、インクの乾燥を
防いだり、その内部に負圧を発生してインク吸引を行う
ために設けられている。キャップ35には吸引口35a
 が形成され、吸引口35aに連通しキャップ内に形成
されるインク流路はその流路が曲折し、キャップ35の
他端側に開口している。この開口はキャップホルダ34
のインク流路32fに連通しシール面32dに設けられ
た開口と接続する。
【0046】35b はキャップ35の一部に設けられ
たフランジ部であり、キャップホルダ34に取り付けた
時の外れ止めになる。また、フランジ部35b はキャ
ップレバー32のシール面32d と同じ曲率を有した
凹形の球面状をしたキャップシール部35c (不図示
)が形成され、キャップ35の装着時にキャップレバー
32に押圧されそれぞれの開口部のみが連通して他はシ
ールされるようになっている。そして、シール部(32
d,35c)は球面状であるのでキャップ部材のエコラ
イズ機能は優れたものであり、吐出口形成面に段差があ
る場合でもその段差を即座に吸収して安定した密閉状態
を保つことができる。
【0047】なお、図3はピストン28が上死点に達し
ている状態を示している。記録ヘッドユニットIJUの
吐出口形成面のキャッピングがなされるとき、ピストン
28はこの上死点の状態にある。この状態において、シ
リンダ24に設けられたインク流路24eはピストン2
8のリブ28dによって閉じられておらず、また、廃イ
ンク管24gの端部は、ある程度通気性を有する吸収体
37を介して大気開放しているため、キャップ35内は
、図2,3等に示したインク流路32fを介して半大気
解放状態となっている。この結果、キャッピングにおけ
る従来よりの問題の1つであるキャップ内圧力変化によ
るインク落ちやインク漏れの問題は生じない。
【0048】再び、図1を参照するに、36は紙等の記
録媒体を搬送するための紙送りローラであり、例えばア
ルミニウムの引抜き管表面に弾性塗料(ウレタン樹脂等
)を塗布して形成することができる。また、このローラ
36はその外表面において記録媒体の被記録面を規制す
るプラテンとして機能するとともに、その内部を廃イン
クの貯留部としている。37はローラ36の内部に設け
た廃インク吸収体であり、ポリエチレン、EVA 等の
プラスチックで薄く形成した管にポリエステル綿等の吸
収材料を充填し、軸方向にインクの吸収が良い構成とし
てある。なお、廃インク吸収部37内には、図3に示さ
れるようにシリンダ24の廃インク管24g が挿入さ
れ、固定される。また、吸収材料の繊維自体は樹脂や金
属等の非吸液材料であることが好ましいが、わずかに吸
液性でもよい。
【0049】38は紙押え板であり、シャーシ1に取り
付けられる。39は紙送りモータであり、紙送りローラ
36と所定比の減速機構を介して連結している。
【0050】40は紙,フィルム等の記録媒体である。
【0051】41はキャリアのホームポジションを検出
するための検出器であり、本例では透過型のフォトイン
タラプタを用いて構成してある。すなわち、キャリア6
の検出片6bが光路をさえぎることにより、キャリアの
位置が検出できる。図4は図1に装着されるヘッドカー
トリッジIJCを示す分解斜視図、図5は外観の斜視図
である。
【0052】図4において記録ヘッドユニットIJUは
、電気信号に応じて熱エネルギーを生成しインクに膜沸
騰を生じさせることによりインク吐出を行うバブルジェ
ット方式のユニットである。ヒータボード100は、S
i基板上に、複数の列状に配された上記熱エネルギーを
生成するための電気熱変換体(吐出ヒータ)と、これに
電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術により形
成されて成る、配線基板200は、ヒータボード100
の配線に対応する配線(例えばワイヤボンディングによ
り接続される)と、この配線の端部に位置し本体装置か
らの電気信号を受けるパッド201とを有している。 天板1300は、複数のインク吐出口のそれぞれに対応
したインク液路や共通液室等を構成するための隔壁を具
え、また、インクタンクから供給されるインクを受けて
共通液室へ導入するためのインク受け口1500と、吐
出口を複数有するオリフィスプレート400を一体に具
える。天板1300が具える隔壁等は天板1300と一
体成型されるものであり、これらの一体成型材料として
はポリサルフォンが好ましいが、他の成型用樹脂材料で
も良い。
【0053】支持体300は配線基板200の裏面を平
面で支持し、例えば金属によって形成され、記録ヘッド
ユニットの構造部材をなす。押えばね500はM字形状
をなし、そのM字の中央で天板1300の共通液室に対
応する部分を押圧すると共に前だれ部501で同様に天
板1300の液路に対応する部分を線接触で押圧する。 押えばね500の足部が支持体300の穴3121を通
って支持体300の裏面側に係合することにより、ヒー
タボード100および天板1300を支持体300との
間に挟み込んだ状態とし、これにより、押えばね500
とその前だれ部501の付勢力によってヒータボ−ド1
00と天板1300とを支持体300に圧着固定するこ
とができる。支持体300は、インクタンクに設けられ
た2つの位置決め突起1012および2つの位置決め且
つ熱融着保持用突起1800のそれぞれに係合するそれ
ぞれ2つの位置決め用穴312,1900を有する他、
ヘッドカートリッジの装置本体側キャリッジに対する位
置決め用の突起2500,2600を裏面側に有してい
る。加えて支持体300はインクタンクからのインク供
給を可能とするインク供給管2200(後述)を貫通可
能にする穴320をも有している。支持体300に対す
る配線基板200の取付は、接着剤等で貼着して行われ
る。
【0054】なお、支持体300の凹部2400,24
00は、それぞれ位置決め用突起2500,2600の
近傍に設けられており、これら凹部は、組立てられたヘ
ッドカートリッジ(図5に示される)において、ヘッド
カートリッジにおける記録ヘッドユニットIJUの周囲
の3辺に形成されたそれぞれ複数の平行溝3000,3
001延長点にあって、ゴミやインク等の不要物が突起
2500,2600に至ることがないように設けられて
いる。平行溝3000が形成される蓋部材800は、ヘ
ッドカートリッジの外壁を形成すると共に、記録ヘッド
ユニットIJUを収納する部分を形成している。また、
平行溝3001が形成されるインク供給路部材600は
、前述したインク供給管2200と接続することにより
これにインク連通するインク導管1600を、供給管2
200との接続側が固定の片持ちばり形態で具え、また
、インク導管1600の固定部においてインク供給管2
200との毛管現象を確保するための封止ピン602を
具える。尚、601はインクタンクと供給管2200と
の結合シールを行うパッキン、700は供給管2200
のタンク側端部に設けられたフィルターである。インク
供給路部材600は、モールド成型されているため、廉
価で位置精度が高く形成されるばかりでなく、片持ちば
り形態の導管1600によって大量生産時においても導
管1600の、天板1300のインク受け口1500に
対する圧接状態を安定化できる。本例では、この圧接状
態下で封止用接着剤をインク供給路部材側から流し込む
【0055】なお、インク供給路部材600の支持体3
00に対する固定は、支持体300の穴1901,10
02に対するインク供給路部材600の裏面側ピン(不
図示)を支持体300の穴1901,1902を介して
貫通突出せしめ、支持体300の裏面側に突出した部分
を熱融着することで簡単に行われる。尚、この熱融着さ
れた裏面部のわずかな突出領域は、インクタンクの記録
ヘッドユニットIJU取付面側壁面のくぼみ(不図示)
内に収められるのでユニットIJUの位置決め面は正確
に得られる。
【0056】インクタンクは、カートリッジ本体100
0と、インク吸収体900と、インク吸収体900をカ
ートリッジ本体1000の上記ユニットIJU取付面と
は反対側の側面から挿入した後、これを封止するための
蓋1100と、で構成されている。吸収体900は、カ
ートリッジ本体1000内に配置される。供給口120
0は上記各部100〜600からなるユニットIJUに
対してインクを供給するための供給口であり、当該ユニ
ットをカートリッジ本体1000の部分1010に配置
する前の工程で供給口1200よりインクを注入するこ
とにより吸収体900のインク含浸を行うための注入口
でもある。本例のヘッドカートリッジでは、インクをイ
ンクタンク内に注入できる部分は、大気連通口1401
と供給口1200である。しかしながら、本体1000
内側面に設けられたリブ2300および蓋1100の内
側面に設けられたリブ2500,2501とによってそ
れぞれ形成されるタンク内空気存在領域を、大気連通口
1401側から連続した部分に設け、かつインク供給口
1200から最も遠い角部域にわたって設けた構成をと
ることにより、インク吸収体からのインク供給性を良好
に保っている。このため、相対的に良好かつ均一な吸収
体へのインク注入は、供給口1200を介して行われる
ことが重要である。この方法は実用上極めて有効である
。リブ2300は、カートリッジ本体1000の後方に
おいて、キャリッジ移動方向に平行なリブを4本(図4
には上面の2本のみ示される)有し、吸収体が本体10
00の面に密着することを防止している。また、部分リ
ブ2501,2500は、リブ2300の延在する方向
の延長上にあって蓋1100の内側面に設けられている
が、リブ2300とは異なり分割された状態となってい
る。これにより、空気の存在空間を前者より増加させて
いる。なお、リブ2500,2501は蓋1100の全
面積の半分以下の面に分散された形となっている。これ
らのリブによってインク吸収体900のタンク供給口1
200から最も遠い角部の領域のインクをより安定させ
つつも確実に供給口1200側へ毛管力で導くことがで
きる。1401はインクタンク内部を大気に連通するた
めに蓋部材に設けられた大気連通口である。1400は
大気連通口1401の内方に配置される揆液材であり、
これにより大気連通口1400からのインク漏洩が防止
される。
【0057】インクタンクのインク収容空間は長方体形
状であり、その長辺を側面に持つ場合であるので上述し
たリブの配置構成は特に有効であるが、キャリッジの移
動方向に長辺を持つ場合又は立方体の場合は、蓋110
0の全体にリブを設けるようにすることでインク吸収体
900からのインク供給を安定化できる。
【0058】図6はインクタンクITの上記ユニットI
JUを取付ける面の構成を示す。オリフィスプレート4
00の吐出口列のほぼ中央を通って、タンクITの底面
もしくはキャリッジの表面の載置基準面に平行な直線を
L1とすると、支持体300の穴312に係合する2つ
の位置決め突起1012はこの直線L1上にある。この
突起1012の高さは支持体300の厚みよりわずかに
低く、これが穴312と係合することによって支持体3
00の位置決めを行う。この図面上で直線L1の延長上
には、キャリッジの位置決め用フック4001の垂直の
係合面4002と係合する爪2100が位置しており、
キャリッジに対する位置決めの作用力がこの直線L1を
含む上記基準面に平行な面領域で作用するように構成さ
れている。図7で後述するが、これらの関係は、インク
タンクのキャリッジに対する位置決め精度が記録ヘッド
の吐出口のキャリッジに対する位置決め精度と同等とな
るので有効な構成となる。
【0059】また、支持体300のインクタンク側面へ
の固定用穴1900,2000に夫々対応するインクタ
ンクの突起1800,1801は前述の突起1012よ
りも長い。これにより、支持体300を貫通して突出す
ることができ、この突出部分を熱融着することにより支
持体300をインクタンクの側面に固定することができ
る。上述の線L1に垂直で、この突起1800を通る直
線をL3、突起1801を通る直線をL2としたとき、
直線L3上にはインクタンクの供給口1200のほぼ中
心が位置するので、供給口1200と供給管2200と
の結合状態を安定化する作用をし、落下や衝撃によって
もこれらの結合状態への負荷を軽減できるので好ましい
構成である。また、直線L2,L3は一致してはおらず
、また、2つの突起1012,1012のうち記録ヘッ
ドの吐出口側の突起1012周辺に突起1800,18
01が存在しているので、記録ヘッドのインクタンクに
対する位置決めの効果をさらに強めている。なお、曲線
L4は、前述したインク供給路部材600が装着される
時のその外壁位置である。突起1800,1801はこ
の曲線L4に沿っているので、記録ヘッドの先端側構成
の重量に対しても充分な強度と位置精度を与えている。 尚、2700はインクタンクITの先端ツバで、キャリ
ッジの前板4000の穴に挿入されて、インクタンクの
変位が極端に悪くなるような異変時に対して設けられて
いる。2101は、キャリッジHCとのさらなる位置決
め部との係合部である。
【0060】インクタンクおよび、これにユニットIJ
Uが装着された後にユニットIJUを覆う蓋800によ
って、ユニットIJUは下方開口を除いて包囲されるこ
とになるが、ヘッドカートリッジは、装置本体側のキャ
リッジに装着され、この際、上記下方開口はキャリッジ
と近接するため、実質的な4方包囲空間が形成される。 従って、この包囲空間内にある記録ヘッドIJHからの
発熱は、この空間内に均一に分散してこの空間を均一な
温度に保つものとして有効となる。しかしながら、ヘッ
ドIJHが長期連続して駆動された場合など、わずかな
昇温を生じることがある。このため、本例では、支持体
300からの自然放熱を助けるためにカートリッジの上
方面に、この空間よりは小さい幅のスリット1700を
設けて、昇温を防止しつつもユニットIJU全体の温度
分布の均一化を環境に左右されないようにする。
【0061】図5に示されるようにヘッドカートリッジ
IJCとして組立てられると、インクはインクタンクの
供給口1200から支持体300に設けた穴320およ
び供給タンク600の中裏面側に設けた導入口を貫ぬい
て配される供給管2200を介してインク供給路部材6
00内の導管1600に導かれ、その内部を通った後、
天板1300のインク導入口1500を介して共通液室
内へと流入される。以上における供給管および導管の接
続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴム等のパッキ
ンが配設され、これによって封止が行われてインク供給
路が確保される。
【0062】なお、本実施例においては、天板1300
は耐インク性に優れたポリサルフォン,ポリエーテルサ
ルフォン,ポリフェニレンオキサイド,ポリプロピレン
などの樹脂を用い、オリフィスプレート部400と共に
金型により一体に同時成型してある。
【0063】上述のように一体成型部品は、インク供給
路部材600、天板・オリフィスプレート一体、インク
タンク本体1000としたので組立て精度が高水準にな
るばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて有効であ
る。又部品点数の個数は従来に比較して減少できている
ので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
【0064】図7は前述したキャリッジ6の詳細とこれ
に記録ヘッドカートリッジIJCを装着する際の構成を
説明するための上面図である。
【0065】図7において、前述したプラテンローラ3
6は、摩擦力の作用により記録媒体40をその回転に伴
なって図面下方から上方へ移動させる。キャリッジ6は
、プラテンローラ36に沿って移動するために設けられ
、キャリッジ6の前方プラテン側にヘッドカートリッジ
IJCの前面側に位置する前板4000(厚さ2mm)
が設けられ、また、キャリッジ6上にはカートリッジI
JCの配線基板200のパッド201に対応するパッド
2011を具備したフレキシブルシート4005及びこ
れを裏面側から各パッド2011に対して押圧するため
の弾性力を有したゴムパッド4006を保持する電気接
続部用支持板4003と、ヘッドカートリッジIJCを
記録位置へ固定するための位置決め用フック4001と
が設けられている。前板4000は位置決め用突出面4
010をカートリッジの支持体300の前述した位置決
め突起2500,2600に夫々対応して2個有し、カ
ートリッジの装着後はこの突出面4010に向う垂直な
力を受ける。このため、補強用のリブが前板4000の
プラテンローラ36側に、その垂直な力の方向に向って
いるリブ(不図示)を複数有している。このリブは、カ
ートリッジIJC装着時の前面位置(図中L5で示され
る)よりもわずかに(約0.1mm程度)プラテンロー
ラ36側に突出しているヘッド保護用突出部をも構成し
ている。電気接続部用支持板4003は、図面と垂直方
向に延在する補強用リブ4004を複数有し、プラテン
ローラ36側からフック4001側に向ってプラテンロ
ーラ36と平行な方向の厚さが減じられている。 これは、カートリッジ装着時の位置を図のように傾斜さ
せるための機能も果している。また、支持板4003は
電気的接触状態を安定化するため、プラテンローラ36
側の位置決め面4008とフック側の位置決め面400
7を有し、これらの間にパッドコンタクト域を形成する
と共にパッド2011のそれぞれに対応するボッチ付ゴ
ムシート4006の変形量を一義的に規定する。これら
の位置決め面は、カートリッジIJCが記録可能な位置
に固定されると、その配線基板200の表面に当接した
状態となる。本例では、さらに配線基板200のパッド
201を前述した線L1に関して対称となるように分布
させているので、ゴムシート4006の各ボッチの変形
量を均一化してパッド2011と201との当接圧をよ
り安定化している。本例のパッド201の分布は、上方
,下方2列、縦2列である。
【0066】フック4001は、固定軸4009に係合
する長穴を有し、この長穴の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ36と
平行に左方側へ移動することでキャリッジHCに対する
インクジェットカートリッジIJCの装着に伴う位置決
めを行う。このフック4001の移動はどのようなもの
でも良いが、レバー等で行える構成が好ましい。いずれ
にしてもこのフック4001の回動時にカートリッジI
JCはプラテンローラ36側へ移動しつつ位置決め突起
2500,2600が前板の位置決め面4010に当接
可能な位置へ移動し、さらに、フック4001の上記左
方側への移動によって垂直のフック面4002がカート
リッジIJCの爪2100の垂直面に密着しつつカート
リッジIJCを位置決め面2500,4010同志の接
触域を中心に水平面内で旋回する。これにより、最終的
にパッド201,2011同志の接触が行われる。そし
てフック4001がその固定位置に保持されると、パッ
ド201,2011同志の完全接触状態と、位置決め面
2500,4010同志の完全面接触と、垂直面400
2と爪の垂直面の2面接触と、配線基板300と位置決
め面4007,4008との面接触とが同時に形成され
てキャリッジに対するカートリッジIJCの保持が完了
する。
【0067】図8は図1に示したインクジェット記録装
置における制御系の構成例を示すブロック図である。
【0068】ここで、800は主制御部をなすコントロ
ーラであり、図9にて後述される処理等を実行する例え
ばマイクロコンピュータ形態のCPU801、その手順
に対応したプログラム、記録ヘッドユニットの電気熱変
換体を駆動するための駆動信号変調のためのテーブル,
駆動信号の電圧値,パルス幅その他の固定データを格納
したROM803、および画像データを展開する領域や
作業用の領域等を設けたRAM805を有する。コント
ローラ800は、さらに図9にて説明される各種時間等
を計時するためのタイマ807を有する。810は画像
データの供給源をなすホスト装置であり、画像データそ
の他コマンド,ステータス信号等はインターフェース(
I/F)812を介してコントローラと送受信される。
【0069】820は、本例装置における印字動作にか
かるソフトウェア上のオン,オフを指令するための電源
スイッチ822、記録および吐出回復処理の一態様であ
る大回復の起動を指示するための大回復スイッチ826
等、操作者による指令入力を受容するスイッチ群である
。830はホームポジションやスタートポジション等キ
ャリッジ6の位置を検出するためのセンサ41等、装置
状態を検出するためのセンサ群である。
【0070】840は記録データ等に応じて記録ヘッド
ユニットの電気熱変換体を駆動するためのヘッドドライ
バである。また、ヘッドドライバの一部は温調ヒータ3
0A,30Bを駆動することにも用いられる。さらに、
温度センサ20A,20Bからの温度検出値はコントロ
ーラ800に入力する。850はキャリッジ82を主走
査方向に移動させるための主走査モータ、852はその
ドライバである。860は副走査モータであり、記録媒
体を搬送(副走査)するために用いられる。
【0071】図9は上述したインクジェット記録装置の
電源オンに伴なって行われる処理手順を示すフローチャ
ートである。
【0072】本例記録装置は電源プラグが指し込まれた
状態でこの装置本体の図8に示したCPU801が動作
可能状態になる。すなわち、本例装置の表示部における
インジケータ等の表示はオフ状態であり、ホスト810
からの印字指令等の指令や印字データは受け付けないが
、本例記録装置のCPU810は動作し以下に示す処理
手順を実行する。
【0073】まず、ステップS1ではホスト810から
転送された印字データが図8に示したRAM805に有
るか否かをチェックを行う。もし、印字データがあれば
、ステップS2で図8に示した電源スイッチ822がオ
ンとされているか否かを判断する。なお、この電源スイ
ッチ822がオンとされることによって、前述したよう
に印字動作に伴なう処理の実行が開始されるとともに、
ホスト側との各種信号の授受が可能となる。さらに、上
述した本例装置の表示部の表示がオン状態となる。従が
って、電源スイッチ822がオフならば印字に伴なう処
理は行われず、オンならば印字に伴なう処理が開始され
、ステップS3でキャップのオン,オフをチェックする
【0074】ステップS3でオン状態であり、印字直前
と判断すると、ステップS4で記録ヘッドが非吐出状態
で長期放置されていたか否かのチェックを行う。すなわ
ち、本実施例では72時間以上放置された場合、これを
長期放置と判断する。長期放置と判定された場合は、ス
テップS5で図2,3等に示したピストン28を動作さ
せ吸引処理を行う。次にステップS6で72時間を判断
するためのタイマ(以下、72時間タイマという。他の
タイマも同様)をリセットして再スタートさせる。次に
ステップS7でキャップ内空吐出判定用のタイマである
30分タイマをリセットして、再スタートさせる。これ
は吸引回復が行われた場合には記録ヘッドの状態が初期
化される為、30分タイマもリセットするものである。 なお、ステップS4で72時間経過していると判断され
た場合はステップS8へ進む。
【0075】ステップS8では、キャップ35を開け、
ステップS9で記録ヘッドの表面をワイピングした後、
ステップS10で印字前空吐出を行い、ステップS11
で印字動作を行う。
【0076】印字が続く場合は、上述したステップS1
〜S11の処理を繰り返すが、ステップS3に於いてキ
ャップが開であると判断されたら印字中であると判定し
てステップS12へ進む。ここでは印字が12秒以上続
いているかを判定し、続いている場合は、ステップS1
3で印字途中の空吐出を行う。これは、印字データによ
っては頻繁に吐出が行われる吐出口と、吐出がほとんど
行われていない吐出口があるため、吐出が行われていな
い吐出口の増粘を考慮し吐出によって増粘インクを排出
するために行われる。この空吐出の後、ステップS14
で12秒タイマをリセットして新たに計時を開始する。 次に、同様に60秒以上印字が継続しているか否かをス
テップS15で判定し、60秒継続している場合にはス
テップS16に於いてワイピング動作を行う。これによ
り印字中に生じるミストによってヘッド表面に生じる濡
れやゴミ等を除去し、これらが吐出の偏向等の原因とな
るのを未然に防止する。
【0077】ステップS1に於いて印字データ無しと判
定された場合、すなわち印字待機中は、電源スイッチ8
22のオン,オフにかかわらずステップS18へ進む。 ステップS18に於いては、長期放置かどうかの判定を
72時間タイマによって行う。放置が72時間以内であ
る場合は、次のステップS19でキャッピングがなされ
ていることを確認し、ステップS20でキャップ内空吐
出を行うにあたって判断基準となる時間である30分に
達しているか否かを30分タイマによって判断し、30
分を経過している場合、ステップS21でキャップ内空
吐出を行う。次に、ステップS22で判定用の30分タ
イマをリセットし、再スタートさせる。ステップS18
に於いて72時間以上経過していると判断した場合は、
長期放置の可能性が高く、キャップ内空吐出では回復処
理が不可能であると判断しこのシーケンスを中止する。 すなわち、これ以上は吸引回復による方が回復の信頼性
が高いと判断するとともに、同時に空吐出による必要以
上のインク消費を押さえる。
【0078】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0079】本例では、本発明の第1実施例の構成に加
え、雰囲気の温度を検出する環境温度センサあるいはヘ
ッド温度センサ、及び雰囲気の湿度を検出する湿度セン
サを用いる。これによりキャップ内空吐出の吐出数や条
件を最適化することができる。具体的には、図10に示
されるようなテーブルに従がい低温、低湿時にはインク
の増粘と乾燥が同時に進むため、例えば、電気熱変換体
(吐出ヒータ)を発泡しない程度の短いパルス幅で駆動
しノズル近傍のみを局所的に昇温させることによりイン
クの粘度を下げてからキャップ内空吐出を行う。また、
低温、高湿時には昇温を行うとともに空吐出については
吐出数を減らすか、インターバルを長めに設定する。さ
らに、高温、低湿時には空吐出の吐出数を増やすか、イ
ンターバルを短めに設定する。これにより環境状態の変
化に対応してより最適なキャップ内空吐出を行うことが
できる。さらに、環境条件の比較的良い場合は、空吐出
の吐出数を押さえてインクの消費量を低減することが可
能となる。
【0080】さらに、空吐出の吐出数をパターン化させ
ることによりさらに信頼性を上げる事もできる。例えば
、キャップ内空吐出のサイクルにおける5回に1回、そ
の吐出数を他の場合の10倍程度に設定する事により、
このタイミングで完全に吐出口近傍のインクを完全に入
れ換えてしまい、さらに吐出口まわりの増粘物を完全に
取り除くようにすることもできる。
【0081】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(
例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネ
ルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘ
ッド、記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が達
成できるからである。
【0082】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長
,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出
させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号
をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書,同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことがで
きる。
【0083】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0084】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0085】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0086】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば
、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0087】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0088】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状
態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防
止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱
エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場
合も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0089】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0090】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
よれば、以上の構成によれば、キャップ部材によって記
録ヘッドの吐出口が覆われ、連通部材を構成する例えば
吸引ポンプにおける大気連通手段としてのピストンの位
置を適切に定めることによって、この吸引ポンプにおけ
る連通路としてのインク排出路が大気連通とされた状態
でインク吐出が行われる。これにより、キャップ部材と
記録ヘッドとによって形成される空間が湿潤に保たれる
とともに、この空間内が大気連通していることによって
圧力変動を生ぜず、記録ヘッド内のインクメニスカス位
置が適切に保たれる。
【0091】この結果、キャップ内での蒸発による固着
を予め防止しすることにより、印字直前の回復シーケン
スを行わなくとも正常な吐出を行うことができる。
【0092】また、吐出による増粘しかけたインクの吐
出口内からの排出効果とキャップ内に吐出したインクに
よる保湿効果の相乗作用により、インク水分蒸発による
固着を効果的に防止する事が可能となる。
【0093】さらにキャップ内にインクが吐出された際
、必要以上のインク、特に前回までに吐出された古いキ
ャップ内のインクを、圧力バランスを保つように大気開
放された吸引ポンプ側に押しやる効果も同時に得られる
ため、常に良好な湿度が保たれるとともに記録ヘッドの
みならず吐出回復系内の固着の防止の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるインクジェット記録
装置の斜視図である。
【図2】図1に示した吸引ポンプの分解斜視図である。
【図3】図1に示した吸引ポンプの断面図である。
【図4】図1に示したインクジェット記録装置に装着さ
れる記録ヘッドカートリッジの分解斜視図である。
【図5】図1に示したインクジェット記録装置に装着さ
れる記録ヘッドカートリッジの斜視図である。
【図6】図4,図5に示された記録ヘッドカートリッジ
のインクタンクにおける記録ヘッドユニットの取付けの
構成を説明するための斜視図である。
【図7】図4,図5に示した記録ヘッドカートリッジの
装置本体への装着の構成を示す上面図である。
【図8】図1に示したインクジェット記録装置の制御構
成を示すブロック図である。
【図9】図1に示したインクジェット記録装置において
行なわれる本発明を適用した処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の他の実施例にかかる吐出回路処理の
際に参照されるテーブルの概念図である。
【符号の説明】
IJC  記録ヘッドカートリッジ IJU  記録ヘッドユニット 2  リードスクリュー 4  クラッチギア 6  キャリッジ 24  シリンダ 24e  インク流路 24g  排インク管 28  ピストン 29  ピストン押圧ローラ 30  ピストン復帰ローラ 32f  インク流路 35  キャップ 35a  吸引口 36  紙送りローラ 37  排インク吸収体 801  CPU 803  ROM 805  RAM 807  タイマ 822  電源スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  インクを吐出するための記録ヘッドを
    使用して、前記インクを被記録媒体へ吐出して記録を行
    うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの
    前記吐出口形成面を覆うための部材であって、開口を有
    したキャップ部材と、該キャップ部材の前記開口に連通
    する連通路を有した連通部材と、該連通部材の前記連通
    路を大気連通とすることが可能な大気連通手段と、前記
    キャップ部材によって前記記録ヘッドの吐出口形成面が
    覆われ、かつ、前記大気連通手段によって前記連通路が
    大気連通とされた状態で前記記録ヘッドに吐出を行なわ
    せる回復制御手段と、を具えたことを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項2】  前記連通部材は、前記キャップ部材が
    前記記録ヘッドの吐出口形成面を覆うときに前記キャッ
    プ部材の開口を介して、当該吐出口からインクを吸引す
    るための吸引手段の一部を構成することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】  前記吸引手段は、吸引ポンプを有し、
    前記大気連通手段による大気連通は、当該吸引ポンプの
    ピストンが当該吸引ポンプに形成される前記連通路を開
    閉することによって構成されることを特徴とする請求項
    2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】  前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに気泡を生じさせ該気泡の生成に基づいて
    インクを吐出することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載のインクジェット記録装置。
JP1896791A 1991-02-12 1991-02-12 インクジェット記録装置 Pending JPH04257453A (ja)

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JP1896791A JPH04257453A (ja) 1991-02-12 1991-02-12 インクジェット記録装置
DE69219180T DE69219180T2 (de) 1991-02-12 1992-02-10 Tintenstrahlaufzeichnungssystem und Verfahren
EP92301094A EP0499432B1 (en) 1991-02-12 1992-02-10 Ink jet recording system and method
US08/223,321 US5493319A (en) 1991-02-12 1994-04-05 Method of restoring ink ejection by heating an jet head before cleaning

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161897A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

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JP2011161897A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

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