JPH11268294A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH11268294A
JPH11268294A JP7271698A JP7271698A JPH11268294A JP H11268294 A JPH11268294 A JP H11268294A JP 7271698 A JP7271698 A JP 7271698A JP 7271698 A JP7271698 A JP 7271698A JP H11268294 A JPH11268294 A JP H11268294A
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JP
Japan
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ink
cap
solvent
recording head
solvent supply
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JP7271698A
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English (en)
Inventor
Yasunori Yamazaki
保範 山崎
Nobuaki Matsunaga
信昭 松永
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録速度の低下やインク消費量を増大させる
ことなく、キャップ内でインクが固化するのを確実に防
止することのできるインクジェット記録装置を提供する
こと。 【解決手段】 インクジェット記録装置では、記録ヘッ
ド16のノズル111からインクが排出されるキャッピ
ング装置18のキャップ181内には、インク溶媒供給
装置70からインク溶媒Sが供給されるので、記録ヘッ
ド16からキャップ181内にインクを頻繁に排出しな
くても、キャップ181内でインクが固化することがな
い。従って、キャップ181内のインク吸収部材182
は、その機能を失ってしまうことがない。また、キャッ
プ181内が常に湿った状態にあるので、キャップ18
1で記録ヘッド16のノズル形成面160を覆えば、ノ
ズル111内でのインクの固化をインク溶媒Sの蒸気で
確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタなどのインクジェット記録装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、記録ヘッドのノズル内でのインク
の固化を防止するキャッピング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ノズル開口から記録内容に応じてインク
滴を吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装
置は、従来、プリンタやファクシミリ等に用いられてい
る。このインクジェット記録装置では、複数のノズルが
形成されているいるが、これらのノズルのうち、インク
滴の吐出がない状態が長時間続いたノズルでは、ノズル
内でインクから溶媒が蒸発してインクの粘性が増し、次
第にはインクが固化してノズルが詰まることがある。こ
れらの事象はいずれも印字品質を低下させる原因とな
る。そこで、インクジェット記録装置には、これらの不
具合を解消するために記録ヘッドを定期的にクリーニン
グする機構が構成されている。
【0003】すなわち、インクジェット記録装置には、
図7に示すように、記録ヘッド16のノズル形成面16
0を覆った状態でノズル形成面160との間に吸引室1
80を構成する凹部を備えるキャップ181と、このキ
ャップ181の凹部内に配置された多孔質のインク吸収
部材182と、キャップ181の凹部内に連通する吸引
管183を介してインク吸収部材182に吸収、保持さ
れているインクを吸引可能なポンプ等の吸引手段(図示
せず。)とが構成されている。従って、インクジェット
記録装置において、印字を行っていない期間を利用し
て、記録ヘッド16のノズル形成面160をキャップ1
81で覆い、キャップ181内でインク吸収部材182
に吸収、保持されているインクから蒸気をノズルに供給
することにより、ノズル111内でインクが固化してノ
ズル111を詰まらせるのを回避してしている。また、
インクジェット記録装置では、ノズル111内に生じた
気泡やインク経路内に長時間溜まっていたインクを全て
のノズル111から一斉にキャップ181内に排出する
動作を定期的に行うので、キャップ181内には常に湿
ったインクが保持されている。さらに、キャップ181
内でインクが固化していても、キャップ181内に新た
に排出されてきたインクによって、固化していたインク
が再溶解するので、インク吸収部材182の機能が損な
われることがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録装
置は、媒体に対して非接触で記録が行うことができる等
々の利点があるため、記録用紙15への記録に止まら
ず、各種媒体に文字等を記録するのにも適している。従
って、従来であればシルク印刷などで行っているICパ
ッケージに対する検査番号の記録などもインクジェット
方式で行うことができれば、版が不要になるので、便利
である。しかしながら、ICパッケージはプラスチック
製であり、親水性インクとの馴染みが元々悪く、しかも
黒地に白で印刷する際にはかなり濃いめに印刷する必要
があるので、特殊なインクを使用することがある。この
ような特殊なインクの中には、一度固化すると、インク
溶媒をいくら添加しても溶解しないものがある。このよ
うな特殊なインクの場合には、従来のように、キャップ
181内で固化したインクを、キャップ181内に新た
に排出したインクで再溶解させようとしても無理であ
る。その結果、キャップ181内でインクが固化してし
まい、キャップ181内のインク吸収部材182がその
機能を失ってしまう。その結果、キャップ181内への
インクの排出が困難になる。
【0005】かといって、キャップ181内にインクを
頻繁に排出して、キャップ181内でインクが固化する
のを防止する方法では、その分、インク消費量が増大し
てしまうという問題点がある。また、キャップ181内
にインクを頻繁に排出すると、記録を中断する回数が増
えてしまうので、記録速度が低下するという問題点があ
る。
【0006】そこで、本発明の課題は、記録速度の低下
やインク消費量を増大させることなく、キャップ内でイ
ンクが固化するのを確実に防止することのできるインク
ジェット記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では、ノズル開口からインク滴を吐出する記
録ヘッドと、該記録ヘッドのノズル形成面を覆った状態
において当該ノズル形成面との間に吸引室を構成する凹
部を備えるキャップと、該キャップの前記凹部内に配置
された多孔質のインク吸収部材とを有するインクジェッ
ト記録装置において、前記キャップ内に対してインク溶
媒を供給して当該キャップ内でのインクの固化を防止す
るインク溶媒供給装置を有していることを特徴とする。
【0008】本願明細書におけるインク溶媒とは、イン
クに配合された顔料や染料、その他の材料を溶解する性
質を有する水あるいは有機溶剤のことを意味する。従っ
て、インク溶媒としては、インクジェット記録装置で使
用されているインクの溶媒自身と同一の材料、あるいは
異なる材料のいずれであってもよい。
【0009】本発明では、記録ヘッドのノズルからイン
クが排出されるキャップ内に対しては、インク溶媒供給
装置からインク溶媒が供給される。従って、記録ヘッド
からキャップ内にインクを頻繁に排出しなくても、キャ
ップ内でインクが固化することがない。よって、インク
吸収部材の機能が損なわれることがない。また、キャッ
プ内は常に湿った状態にあるので、印字を行っていない
間を利用して、記録ヘッドのノズル形成面をキャップで
定期的に覆えば、キャップ内から発生するインク溶媒の
蒸気がノズル内のインクに供給されるので、ノズルが詰
まるのをより確実に防止することができる。また、イン
ク溶媒供給装置からキャップ内にインク溶媒を供給する
動作は、記録ヘッドからインク滴を吐出して媒体の被記
録面に記録を行う動作と完全に独立して行うことができ
る。従って、溶媒供給装置からインク溶媒をキャップ内
に頻繁に供給する構成にしても、記録ヘッドの方では記
録を継続できるので、記録速度が低下することがない。
また、キャップ内に補給するはインク溶媒なので、キャ
ップ内にインク自身を補給する場合と比較して、キャッ
プ内でインクが固化するのを防ぐ効果が大きく、かつ、
低コストで済むという利点がある。
【0010】本発明において、前記インク溶媒供給装置
としては、前記キャップの凹部の底部で当該キャップ内
に連通する溶媒供給管と、該溶媒供給管を介してインク
溶媒を前記キャップ内に供給する溶媒供給タンクとを備
えている装置を用いることができる。この場合には、前
記溶媒供給タンクは、前記キャップと略同じ高さ位置に
配置されていることにより、前記溶媒供給タンクから前
記キャップ内へのインク溶媒の供給は、当該溶媒供給タ
ンク内のインク溶媒の液位と前記キャップ内のインクの
液位との差を利用して行ってもよい。
【0011】また、本発明において、前記インク溶媒供
給装置としては、インク溶媒が貯留されている溶媒供給
タンクと、該溶媒供給タンクから送られてくるインク溶
媒を前記キャップの前記凹部の開口から当該キャップ内
に供給する溶媒供給管とを備えているものを用いてもよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
たインクジェット記録装置を説明する。なお、以下に説
明する形態は、基本的な構成が従来のものと共通するの
で、対応する部分について同一の符号を付して説明す
る。
【0013】(全体構成)図1は、本発明を適用したイ
ンクジェット記録装置の外観図、図2、その記録装置本
体内の構成を示す斜視図である。
【0014】図1に示すように、本形態のインクジェッ
ト記録装置1は、トレイTRの上に配置された複数のI
C2の各パッケージ上面20に検査番号などを記録する
ためのものであり、記録装置本体10と、トレイTRを
矢印Aに示す方向に搬送するトレイ搬送テーブル3とを
有している。
【0015】図2に示すように、インクジェット記録装
置1の記録装置本体10の内部では、キャリッジ11が
タイミングベルト12を介してパルスモータ13に接続
され、ガイド部材14に案内されてトレイTRの幅方向
に往復動するように構成されている。キャリッジ11は
トレイTRと対向する面、この図に示す例では下面にイ
ンクジェット式の記録ヘッド16が取り付けられてい
る。記録ヘッド16はキャリッジ11の上部に載置され
ているインクカートリッジ17からインクの補給を受け
て、キャリッジ11の移動に合わせて、トレイTRの上
に配置された各IC2のパッケージ上面20にインク滴
を吐出してドットを形成し、各IC2のパッケージ上面
20に検査番号などを印刷する。インクジェット記録装
置1の非印刷領域には、キャッピング装置18が構成さ
れ、記録の休止期間中に記録ヘッド16のノズル開口を
封止する一方、印刷動作中に行われるフラッシング動作
時に記録ヘッド16から吐出されるインク滴を受ける。
キャッピング装置18の近傍にはクリーニング装置19
が配置され、このクリーニング装置19では、記録ヘッ
ド16の表面をブレードなどでワイピングすることによ
り、そこに付着したインク滓を拭き取るように構成され
ている。
【0016】(記録ヘッド16の構成)図3は、記録ヘ
ッド16の構成を示す断面図である。
【0017】図3に示すように、記録ヘッド16では、
ノズルプレート110にノズル111の開口が形成さ
れ、流路形成板112には、圧力発生室113を区画す
る通孔、圧力発生室113に両側で連通する2つのイン
ク供給口114を区画する通孔または溝、およびこれら
のインク供給口114にそれぞれ連通する2つの共通の
インク室115を区画する通孔が形成されている。振動
板116は、弾性変形可能な薄板から構成され、ピエゾ
素子などの圧電振動子PZT(圧力発生素子)の先端に
当接し、流路形成板112を挟んでノズルプレート11
0と液密に一体に固定され、流路ユニット118を構成
している。
【0018】基台119には、圧電振動子PZTを振動
可能に収容する収容室120と、流路ユニット118を
支持する開口121とが構成され、圧電振動子PZTの
先端を開口121から露出させた状態で圧電振動子PZ
Tを固定基板122で固定している。また、基台119
は、振動板116のアイランド部116aを圧電振動子
PZTに当接させた状態で、流路ユニット118を開口
121に固定して記録ヘッド16を纏めている。
【0019】このような構成により、圧電振動子PZT
が収縮して圧力発生室113が膨張すると、共通のイン
ク室115のインクがインク供給口114を経由して圧
力発生室113に流れ込む。所定時間の経過後に圧電振
動子PZTが伸長して圧力発生室113が収縮すると、
圧力発生室113のインクが圧縮されてノズル111の
開口からインク滴が吐出する。
【0020】記録ヘッド16では、このようなノズル1
11が多数形成されており、これらのいずれのノズル1
11からインク滴を吐出するかによって、所定の記録が
行われる。
【0021】(インクジェット記録装置の制御系)図4
を参照して、インクジェット記録装置に構成されている
制御系の構成を説明する。
【0022】図4において、インクジェット記録装置1
に構成されている制御装置60は、ホストからの印刷指
令信号や印刷データを受けて、駆動電圧発生回路31お
よびヘッド選択回路32を備える記録ヘッド駆動回路3
0を制御するとともに、キャリッジ駆動回路33なども
制御して印刷動作を実行させる。また、制御装置60
は、タイマ手段34の計時データにより、フラッシング
動作を行わせたり、記録ヘッド16のクリーニング動作
を行わせる。さらに、本形態では、制御装置60は、タ
イマ手段34の計時データにより、後述するインク溶媒
供給装置70を定期的に作動させて、キャッピング装置
18(図2参照。)に用いたキャップ内にインク溶媒を
補給する。
【0023】記録ヘッド駆動回路30において、駆動電
圧発生回路31は、ノズル開口111からインク滴を吐
出させるのに必要な電圧値の台形波を発生させるように
構成されている。また、ヘッド選択回路32は、トラン
ジスタTを制御することにより、印刷データに対応する
圧電振動子PZTに駆動電圧発生回路31の駆動電圧を
選択的に印加する。タイマ手段34には、印刷タイマ3
5、休止タイマ36および電源オフタイマ38が構成さ
れている。印刷タイマ35は、印刷動作の継続時間を計
時するタイマであり、印刷開始より起動してフラッシン
グ動作によりリセットされる。休止タイマ36は、主電
源SPのオフ後も計時可能なように、一時電源などによ
りバックアップを受けていて、印刷動作が停止して記録
ヘッド16がキャッピング装置18により封止された時
点で計時を開始し、印刷が開始された時点でリセットさ
れる。電源オフタイマ38は、電源投入検出手段39に
より、電源スイッチSWのオフが検出された時点から計
時をスタートし、記録ヘッド16をキャッピング装置1
8により封止するのに要する時間の経過後に出力してリ
レー40を消勢して装置への主電源SPの供給を遮断す
る。
【0024】(インク溶媒供給装置の構成)図5は、本
形態のインクジェット記録装置に構成したキャッピング
装置およびインク溶媒供給装置の構成を示す断面図であ
る。
【0025】インクジェット記録装置1において、1つ
の記録ヘッド16に多数のノズル111が形成されてい
るが、これらのノズル111のうち、インク滴の吐出が
ない状態が長時間続いたノズル111では、ノズル11
1内でインクから溶媒が蒸発してインクの粘性が増し、
次第にはインクが固化してノズル111が詰まることが
ある。このため、インクジェット記録装置1には、図5
に示すように、これらの不具合を解消するために記録ヘ
ッド16を定期的にキャッピングするためのキャッピン
グ装置18が構成されている。
【0026】このキャッピング装置18は、記録ヘッド
16のノズル形成面160を覆った状態でノズル形成面
160との間に吸引室180を構成する凹部を備えるキ
ャップ181と、このキャップ181の凹部内に配置さ
れた多孔質のインク吸収部材182と、キャップ181
の凹部内に吸引管183を介して連通し、インク吸収部
材182に吸収、保持されているインクを吸引管183
を介して吸引可能なポンプ等の吸引手段(図示せず。)
とが構成されている。なお、キャップ181の開口縁に
は、ゴム製のOリング184が取り付けられている。キ
ャッピング装置18は、印字を行っていない期間を利用
して、記録ヘッド16のノズル形成面160をキャップ
181で覆い、キャップ181内のインク吸収部材18
2に吸収、保持されているインクから蒸気をノズル11
1に供給することにより、ノズル111内でインクが固
化してノズル111を詰まらせるのを回避してしてい
る。また、インクジェット記録装置1では、ノズル11
1内に生じた気泡やインク経路内に長時間溜まっていた
インクを全てのノズル111から一斉にキャップ181
内に排出するフラッシング動作を定期的に行うので、キ
ャップ181内には湿ったインクが供給されることにな
る。この間に、キャップ181内でインク吸収部材18
2によって吸収、保持されたインクは、キャップ181
を開放状態にしたまま、空吸引と呼ばれる動作を定期的
に行うことによって、その一部が吸引管183を介して
キャップ181内から吸引、排出され、排インク溜(図
示せず。)に回収される。
【0027】ここで、インクジェット記録装置1では、
キャップ181内で一度固化するとインクをいくら添加
しても溶解しないインクが使用されることがあり、この
ようなインクを用いた場合には、通常のフラッシング動
作でキャップ181内に排出されるインクだけでは、キ
ャップ181内でインクが乾いて固化し、キャップ18
1内のインク吸収部材182がその機能を失ってしまう
ことがある。
【0028】そこで、本形態のインクジェット記録装置
1では、一度固化するとインクをいくら添加しても溶解
しないインクを使用することを想定して、キャッピング
装置18に対して、以下に説明するインク溶媒供給装置
70を構成してある。
【0029】このインク溶媒供給装置70は、キャップ
181の凹部の底部でキャップ181内に連通する第1
の溶媒供給管72と、この第1の溶媒供給管72を介し
てインク溶媒Sをキャップ181内に供給する溶媒供給
タンク71とを備えている。ここで、溶媒供給タンク7
1は、キャップ181と略同じ高さ位置に配置されてい
る。従って、第1の溶媒供給管72に介挿されているバ
ルブ720を開けば、溶媒供給タンク71からキャップ
181内へのインク溶媒Sの供給を、溶媒供給タンク7
1内のインク溶媒Sの液位と、キャップ181内のイン
クの液位との差によって自動的に行うことができる。
【0030】溶媒供給タンク71は第2の溶媒供給管7
3を介してインク溶媒貯留タンク75に接続されてい
る。また、溶媒供給タンク71内には液面センサ74が
配置され、この液面センサ74での液位検出結果に基づ
いて、第2の溶媒供給管73に介挿されているバルブ7
30が自動的に開閉される。従って、溶媒供給タンク7
1には、常に一定量のインク溶媒Sが貯留されているこ
とになるので、キャップ181内のインクおよびインク
溶媒Sの液位も一定に保つことができる。
【0031】このように構成したインクジェット記録装
置1では、記録ヘッド16のノズルからインクが排出さ
れるキャップ181内に対しては、インク溶媒供給装置
70からインク溶媒Sが供給されるので、記録ヘッド1
6からキャップ181内にインクを頻繁に排出しなくて
も、キャップ181内でインクが固化することがない。
従って、キャップ181内のインク吸収部材182は、
その機能を失ってしまうことがないので、フラッシング
動作時に記録ヘッド16の各ノズル111から一斉に吐
出される排インクを吸収、保持することができる。ま
た、キャップ181内でインク吸収部材182によって
吸収、保持されたインクを、キャップ181を開放状態
にしたままでの空吸引動作によってキャップ181内か
ら吸引、排出するのもスムーズに行うことができる。さ
らにまた、キャッピング装置18において、印字を行っ
ていない間を利用して、記録ヘッド16のノズル形成面
160をキャップ181で覆った状態で吸引手段を作動
させ、ノズル11内のインクおよびノズル11内に生じ
た気泡を吸引した場合も、排インク等をインク吸収部材
182がスムーズに吸収、保持する。
【0032】また、キャップ181内にインク溶媒Sが
供給されるので、キャップ181内は常に湿った状態に
ある。従って、印字を行っていない間を利用して、記録
ヘッド16のノズル形成面160をキャップ181で定
期的に覆えば、キャップ181内から発生するインク溶
媒Sの蒸気がノズル111に供給されるので、ノズル1
11が詰まるのを確実に防止することができる。しか
も、インク溶媒供給装置70からキャップ181内にイ
ンク溶媒Sを供給する動作は、記録ヘッド16が記録を
行う動作と完全に独立して行うことができる。従って、
インク溶媒供給装置70からインク溶媒Sをキャップ1
81内に頻繁に供給するとしても、記録ヘッド16の方
では記録を継続できるので、記録速度が低下することが
ない。
【0033】さらに、キャップ181内に補給するはあ
くまでインク溶媒Sなので、キャップ181内にインク
自身を補給する場合と比較して、キャップ181内でイ
ンクが固化するのを防ぐ効果が大きく、かつ、低コスト
で済むという利点がある。
【0034】(インク溶媒供給装置70の別の構成)イ
ンク溶媒供給装置70は、図6に示すように構成しても
よい。
【0035】図6は、本形態のインクジェット記録装置
に構成したキャッピング装置18およびインク溶媒供給
装置70の構成を示す断面図である。
【0036】図6に示すキャッピング装置18も、記録
ヘッド16のノズル形成面160を覆った状態でノズル
形成面160との間に吸引室180を構成する凹部を備
えるキャップ181と、このキャップ181の凹部内に
配置された多孔質のインク吸収部材182と、キャップ
181の凹部内に連通孔を介して連通し、インク吸収部
材182に吸収、保持されているインクを吸引管183
を介して吸引可能なポンプ等の吸引手段(図示せず。)
とが構成されている。なお、キャップ181の開口縁に
は、ゴム製のOリング184が取り付けられている。
【0037】このように構成したキャッピング装置18
に対しても、キャップ181にインク溶媒Sを所定のタ
イミングで供給するインク溶媒供給装置70が構成さ
れ、このインク溶媒供給装置70は、インク溶媒Sが貯
留されている溶媒供給タンク71と、この溶媒供給タン
ク71から送られてくるインク溶媒Sをキャップ181
の凹部開口からキャップ181内に供給する溶媒供給管
76とを備えている。
【0038】ここで、溶媒供給管76の先端はキャップ
181の開口側に位置しているので、このままでは、記
録ヘッド16が、矢印B1で示すように、キャップ18
1に対峙する位置まで移動してきたときに干渉してしま
う。そこで、本形態では、記録ヘッド16が、キャップ
181に対峙する位置まで移動してきたときには、イン
ク溶媒供給装置70全体が、矢印C1で示すように、上
方に退避するように構成されている。また、記録ヘッド
16が、矢印B2で示すように、キャップ181に対峙
する位置から移動したときには、インク溶媒供給装置7
0全体が、矢印C2で示すように、降下してくるように
構成されている。
【0039】このように構成したインク溶媒供給装置7
0でも、溶媒供給管76に介挿されているバルブ760
を定期的に開けば、溶媒供給タンク71からキャップ1
81内にインク溶媒Sが滴下されるので、記録ヘッド1
6からキャップ181内にインクを頻繁に排出しなくて
も、キャップ181内でインクが固化することがない。
従って、キャップ181内のインク吸収部材182は、
その機能を失ってしまうことがないので、フラッシング
動作時に記録ヘッド16の各ノズル111から一斉に吐
出される排インクを吸収、保持することができる。ま
た、キャップ181内でインク吸収部材182によって
吸収、保持されたインクを、キャップ181を開放状態
にしたままでの空吸引動作によってキャップ181内か
ら吸引、排出するのもスムーズに行うことができる。さ
らにまた、キャッピング装置18において、印字を行っ
ていない間を利用して、記録ヘッド16のノズル形成面
160をキャップ181で覆った状態で吸引手段を作動
させ、ノズル11内のインクおよびノズル11内に生じ
た気泡を吸引した場合も、排インク等をインク吸収部材
182がスムーズに吸収、保持する。
【0040】また、キャップ181内にインク溶媒Sが
供給されるので、キャップ181内は常に湿った状態に
ある。従って、印字を行っていない間を利用して、記録
ヘッド16のノズル形成面160をキャップ181で定
期的に覆えば、キャップ181内から発生するインク溶
媒Sの蒸気がノズル111に供給されるので、ノズル1
11が詰まるのを確実に防止することができる。しか
も、インク溶媒供給装置70からキャップ181内にイ
ンク溶媒Sを供給する動作は、記録ヘッド16が記録を
行う動作と完全に独立して行うことができる。従って、
インク溶媒供給装置70からインク溶媒Sをキャップ1
81内に頻繁に供給するとしても、記録ヘッド16の方
では記録を継続できるので、記録速度が低下することが
ない。
【0041】さらに、キャップ181内に補給するはあ
くまでインク溶媒Sなので、キャップ181内にインク
自身を補給する場合と比較して、キャップ181内でイ
ンクが固化するのを防ぐ効果が大きく、かつ、低コスト
で済むという利点がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット記録装置では、記録ヘッドのノズルからイン
クが排出されるキャップ内に対しては、インク溶媒供給
装置からインク溶媒が供給されるので、記録ヘッドから
キャップ内にインクを頻繁に排出しなくても、キャップ
内でインクが固化することがない。従って、キャップ内
のインク吸収部材は、その機能を失ってしまうことがな
い。また、キャップ内が常に湿った状態にあるので、印
字を行っていない間を利用して、記録ヘッドのノズル形
成面をキャップで覆えば、キャップ内から発生するイン
ク溶媒の蒸気がノズルに供給されるので、ノズルがイン
クで詰まるのを確実に防止することができる。しかも、
キャップ内にインク溶媒を供給する動作は、記録ヘッド
が記録を行う動作と完全に独立して行うことができるた
め、インク溶媒をキャップ内に頻繁に供給するとして
も、記録ヘッドの方では記録を継続できるので、記録速
度が低下することがない。さらに、キャップ内に補給す
るはあくまでインク溶媒なので、キャップ内にインク自
身を補給する場合と比較して、キャップ内でインクが固
化するのを防ぐ効果が大きく、かつ、低コストで済むと
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の外
観図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の本体内の
要部を示す斜視図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置に用いた記
録ヘッドの構成を示す断面図である。
【図4】図1に示すインクジェット記録装置に構成され
ている制御系および駆動系のブロック図である。
【図5】本発明を適用したインクジェット記録装置のキ
ャッピング装置および溶媒供給装置の構成を示す断面図
である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置のキ
ャッピング装置および別の溶媒供給装置の構成を示す断
面図である。
【図7】従来のインクジェット記録装置のキャッピング
装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 IC 3 トレイ搬送テーブル 10 記録装置本体 11 キャリッジ 16 記録ヘッド 18 キャッピング装置 20 パッケージ表面 30 記録ヘッド駆動回路 70 インク溶媒供給装置 71 溶媒供給タンク 72 第1の溶媒供給管 73 第2の溶媒供給管 74 液面センサ 75 インク溶媒貯留タンク 76 溶媒供給管 111 ノズル 160 記録ヘッドのノズル形成面 180 吸引室 181 キャップ 182 多孔質のインク吸収部材 183 吸引管 184 Oリング TR トレイ S インク溶媒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口からインク滴を吐出する記録
    ヘッドと、該記録ヘッドのノズル形成面を覆った状態に
    おいて当該ノズル形成面との間に吸引室を構成する凹部
    を備えるキャップと、該キャップの前記凹部内に配置さ
    れた多孔質のインク吸収部材とを有するインクジェット
    記録装置において、 前記キャップ内に対してインク溶媒を供給して当該キャ
    ップ内でのインクの固化を防止するインク溶媒供給装置
    を有していることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記インク溶媒供給
    装置は、前記キャップの前記凹部の底部で当該キャップ
    内に連通する溶媒供給管と、該溶媒供給管を介してイン
    ク溶媒を前記キャップ内に供給する溶媒供給タンクとを
    備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記溶媒供給タンク
    は、前記キャップと略同じ高さ位置に配置されているこ
    とにより、前記溶媒供給タンクから前記キャップ内への
    インク溶媒の供給は、当該溶媒供給タンク内のインク溶
    媒の液位と前記キャップ内のインクの液位との差を利用
    して行われるように構成されていることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記インク溶媒供給
    装置は、インク溶媒が貯留されている溶媒供給タンク
    と、該溶媒供給タンクから送られてくるインク溶媒を前
    記キャップの前記凹部の開口から当該キャップ内に供給
    する溶媒供給管とを備えていることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
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