JPH04254647A - 建築物用屋根 - Google Patents

建築物用屋根

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JPH04254647A
JPH04254647A JP3501791A JP3501791A JPH04254647A JP H04254647 A JPH04254647 A JP H04254647A JP 3501791 A JP3501791 A JP 3501791A JP 3501791 A JP3501791 A JP 3501791A JP H04254647 A JPH04254647 A JP H04254647A
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drainage
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rising
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Gantan Funaki
元旦 舩木
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D12/00Non-structural supports for roofing materials, e.g. battens, boards
    • E04D12/004Battens
    • E04D12/006Batten-supporting means

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側屋根部と外側屋根
部とにより2重構造とした建築物用屋根に関するもので
、更に詳しくは、内側屋根部に設けた縦葺き状の排水板
を一端部の横幅を他端部の横幅より短くしてテーパー状
にすることにより、屋根にどのような曲率面があっても
確実に施工できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】最近の建築物は多様な態様があり、また
多様な建築物の態様に伴って屋根も図1の(A)で示す
円形、図1の(B)で示す円錐形、ドーム形状、多角形
若しくは図1の(C)で示す多角錐形状、図1の(D)
で示す弓形状など多種の形状が採用されている。前記し
た形状の屋根は、主として大面積で大規模な工場、ホー
ル、体育館、ゴルフ場のクラブハウスなどの建築物の屋
根に利用されているが、ほとんどの屋根の場合、曲率面
を部分的に平面状に区切って下り棟a又は/及び下り谷
bを形成し、区切られた平面状の多面体を連続させ、全
体的に曲率面となるようにしている。なお、下地部分が
コンクリート躯体の場合、施工時にコンクリートそのも
のに曲率面を形成できるので、下地部分を部分的に区切
って多面体を形成する必要がない。したがって、下地部
分を構成する場合には、多面体に対応するようにテーパ
ー状の面や板を建築現場で設計通りに形成し、この面や
板を連続させて多面体を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
に現場でテーパー状の面や板を形成して連続させること
により多面体を構成すると、隣り合う多面体の接続部分
に微細な空隙が生じて雨水が浸透したり風が吹き込むこ
とがあり、しかもテーパー状の面や板を構成する場合に
は直線状の板を利用すると左右の側縁に三角形状部分が
発生するので、屋根を構成する屋根板や垂木の形状や長
さが一定でなくなり、きわめて熟練した屋根の施工技術
が必要である。例えば、図2で示すように帯状の平行な
板材Aを複数枚利用して扇状面Bを形成する場合、前記
板材Aを単に並設すると矩形面しか形成できないので、
矩形面の両側部に三角形状の板材A’を並設しなければ
ならない。この場合、板材Aが屋根板又は排水板であれ
ば、板材Aの接続部Cには垂木が位置したり、屋根板の
立ち上がり部が位置するのであるが、接続部Cは直線状
であるために施工においてあまり欠点が生じない。しか
し、左右の側端の板材A’の側縁部C’は前記接続部C
と長さが相違するので、この扇状面Bを連続させると、
前記したような欠点が確実に発生するし、側縁に位置す
る板材Aの上縁を傾斜状に切断する必要がある場合には
、更に熟練した技術により施工しないと、微細な隙間が
形成するので、漏水したり風雨が吹き込むことがある。 そして、屋根の曲率面を滑らかにするため、多面体を小
面積にして連続させると、多面体の接続部分が著しく増
加するので、前記した欠点が顕著になって表われること
がある。
【0004】また、漏水防止を確実にし、しかも強度が
高くて断熱、遮音効果を向上させるため内側屋根部と外
側屋根部とから成る2重構造の屋根も提案されている。 この2重構造の屋根に曲率面をもたらせる場合、外側屋
根部の屋根材は比較的小さな面積の瓦、タイル、横葺き
の屋根板、天然スレート板などを使用できるので、曲率
面を構成しやすい。しかし、内側屋根部の排水板は、外
側屋根部から漏水した場合の排水機能を主目的としてい
るので、表面を水が流れても天井裏にまで染み込まない
様にする必要があり、また毛細管現象により水が浸透し
ない様にしなければならない。したがって、雨仕舞が確
実で、施工が簡単であり、しかも曲率面を簡単に構成す
ることができる2重構造の屋根の内側の排水板が要請さ
れている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した要請に
基づいて開発されたもので、屋根下地部分の上面に縦葺
き状の排水板を敷設して内側屋根部を構成し、左右に隣
り合う排水板の側縁上に下面開放の垂木を位置させて固
定具で保持し、前記垂木に上側屋根部を構成した建築物
用屋根であって、前記の排水板は一端部の横幅が他端部
の横幅より短いテーパー状で、左右の側縁部に立ち上が
り部を形成し、必要に応じて下地部分の上面に縦方向の
保持部材を複数設置し、左右に隣り合う保持部材間に前
記排水板を敷設して内側屋根部を構成することにより、
曲率面を有する変化に富む形状の屋根を構成することが
でき、またこのような屋根において、仮に外側屋根部か
ら漏水したとしても内側屋根部で確実に雨仕舞いする様
にしたものである。
【0006】
【作用】前記した様に、本発明の建築物用屋根は内側屋
根部を構成する排水板を縦葺き状とし、しかもテーパー
状とすることにより曲率面を有する屋根においては部分
的に区切って平面状のテーパー状多面体を多数連続して
形成する場合に、一枚の排水板、若しくは複数枚の排水
板を側縁が当接する様に連結して使用することにより、
簡単に多面体を構成し、また変化のある曲率面を容易に
形成できるのである。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて詳細
に説明する。本発明の建築物用の屋根1は、内側屋根部
2と、前記内側屋根部2の室外側に葺く外側屋根部3と
を有する。
【0008】前記内側屋根部2は、図3、図4で示す本
発明の第1実施例によればチャンネル材から成る鉄骨母
屋4の上面に直接、又は硬質木毛板、発泡セメント板な
どの下内層材5の上面に排水板6を敷設して構成するの
であり、屋根下地部分7としては鉄骨母屋4か、若しく
は鉄骨母屋4の上面に下内層材5を敷設した構成である
。前記排水板6は一端部の横幅が他端部の横幅より短い
ので全体として長さ方向に沿い緩いテーパー状で、テー
パーとなっている左右の側縁部に立ち上り側部8を形成
してある。
【0009】前記立ち上り側部8は本発明の第1実施例
では中空枠状で、排水板6の水が流れる排水部分9の側
縁から傾斜状に立ち上がる立ち上り片10と、前記立ち
上り片10の上縁から外方向に延びる上面片11と、前
記上面片11の先端から短く下向きに延びる折返し片1
2とからなり、左右の各立ち上り側部8はほとんど同一
形状で、板の厚さ分程度だけ寸法が異なり、横向きに並
列した場合に排水板6の隣り合う立ち上り側部8が被着
するように重合できる様になっている。したがって、前
記した構成の排水板6を、横幅が短い方の端部が上方と
なる様にして横方向に並列状に接続すると、図5で示す
様に上端が幅狭で下端が幅広なテーパー状の面部分Sを
構成することができる。図5では、6枚の排水板6を横
に並列状に連結して1つの面部分Sを構成しているが、
排水板6の上端の幅、下端の幅の長さを自由に選定する
ことにより、面部分Sの形状を自由に設定することがで
きる。また、前記したようにして面部分Sを構成すると
、排水板6を同一規格寸法のものを使用することができ
、また隣り合う排水板6の側縁の接続部分を内側から支
える垂木も長さが一定のものを使用することができる。
【0010】前記した排水板6は、長尺な帯状の金属板
をプレス成形することにより、左右の立ち上り側部8を
形成することができる。しかし、左右の立ち上り側部8
は排水板6がテーパー状であるから、排水板6の一端部
から他端部における間隔が異なって一体成形し難いので
、左右の立ち上り側部8を個別にプレス成形すればよい
。また、プレス成形以外にも、例えば片持ちロール成形
機を使用して排水板6の立ち上り側部8を成形すること
ができる。即ち、ロール成形機は上下一対のロールが多
数並列し、金属板材を上下一対のロール間に順次通過さ
せ、第1段目のロールから次第に屈曲させて最終段のロ
ールで所望の形状に成形するのである。したがって、図
7(A)で示すように上下一対のロールR,Rにより排
水板6の一側縁をロール成形して立ち上り側部8を形成
したら、次いで図7(B)で示すようにロールR,Rに
より排水板6の他側縁をロール成形して立ち上り側部8
を形成するのである。このように左右両側縁の立ち上り
側部8を別異にロール成形すると、複雑な形状の立ち上
り側部8であってもきわめて簡単に、しかも効率よく形
成することができる。
【0011】本発明の第1実施例では、前記屋根下地部
分7の上面に前記排水板6を横方向に並列するように敷
設し、左右に隣り合う排水板6の重合する立ち上り側部
8の部分に固定具13を設けて左右の排水板6を支持す
るのである。前記固定具13は前記鉄骨母屋4に掛け止
める係止具131と、前記係止具131から直立する例
えばボルトからなる脚杆132と、前記脚杆132に固
着する受座具133とを有し、前記係止具131を鉄骨
母屋4に止着して脚杆132を直立させた状態で、脚杆
132の高さの途中に、例えばナットからなる支持具1
34を設けて左右の排水板6の重合する立ち上り側部8
の上面片11を下から支える。そして、前記受座具13
3を脚杆132に挿通して重合する立ち上り側部8の上
面に押圧するように載置状態にしたら、脚杆132に例
えばナットからなる止着具135を挿通して受座具13
3の上面に固着し、受座具133を脚杆132に強固に
固定する。前記受座具133は、脚杆132に固着され
る基板部136の左右の側縁に段状に下がる第1受片1
37を延在させ、また前記第1受片137の先端に段状
に上がる第2受片138を延在させて先端に折返し状の
掛り止部139を設けるとともに、前記基板部136の
前後の端縁に保持片140を直立状に設けた構成である
。したがって、前記固定具13は脚杆132に挿着して
排水板6を保持している状態では重合する立ち上り側部
8の上面片11を上から強固に固定しているが、上面で
は垂木14を支える。
【0012】前記垂木14は上面部141、および左右
の側面部142を有する下面が開放した金属製ハット型
の長尺材で、各側面部142の下端には外向きの鍔部1
43を延在させ、側面部142の下端と鍔部143の基
端との部分に外側に開放する弧状の窪部144を形成し
た構成である。前記固定具13は、左右に隣り合う排水
板6の重合する立ち上り側部8の内部に、排水板6の長
さ方向に沿って適宜の間隔で並列状に配設するのである
【0013】そして、排水板6の立ち上り側部8に並列
状に配置された固定具13に前記垂木14を固定するに
は、図4で示すように受座具133の左右の第1受片1
37の上面に垂木14の鍔部143を載置し、掛り止部
139と側面部142との間に楔状のキー材15を打ち
込む。前記キー材15は、前端と後端との幅が異なるテ
ーパー状で、窪部144に臨む一側縁は直線状であるが
、掛り止部139に臨む他側縁は傾斜し、傾斜側縁に歯
151が形成されている。したがって、垂木14を固定
具13の受座具133上に載置して左右の掛り止部13
9と窪部144との間に前記キー材15を打ち込むと、
キー材15が楔状であるから窪部144が強固に圧着さ
れ、垂木14が固定状となる。特に、前記キー材15を
各固定具13ごとに全て設けると、垂木14は全長が強
固に固定されることになる。
【0014】前記垂木14を前記のようにして各排水板
6の立ち上り側部8の上部に固定したら、各垂木14の
上面に外側屋根部3を敷設すればよい。前記外側屋根部
3は、下内層材5と同様に垂木14の上面に直接外屋根
材を葺いて構成してもよいし(図4)、又は垂木14の
上面に硬質木毛板、発泡セメント板などの上内層材(図
示せず)を敷設した後に外屋根板材を葺いて構成しても
よい。そして、外側屋根部3は横葺きの屋根板を使用し
たり、タイル、その他の屋根板を使用することができる
ので、図6に示すような扇形状の面部分Sを簡単に構成
することができ、全体の屋根1として図1のような変化
に富む屋根を容易に施工することができる。
【0015】図8に示す本発明の第2実施例は、内側屋
根部2がプレストレスコンクリート層、軽量発泡コンク
リート板などの下内層材5と、前記下内層材5の上面に
敷設する排水板6とで構成した状態を示すもので、前記
排水板6は前記実施例と同様に一端部の横幅が他端部の
横幅より短いテーパー状で、左右の側縁部に立ち上がり
部を形成してある。そして、脚杆132としてアンカー
ボルトを使用し、下内層材5の内部に埋設状に設けた筒
状ナット固定具132’の開口上部を下内層材5の表面
に臨ませ、受座具133に挿通して左右の排水板6の重
合する立ち上り側部8に通す脚杆132を筒状ナット固
定具132’に止着する。なお、必要に応じて脚杆13
2を立ち上り側部8の中空内部に収納して設けたスぺー
サー固定具132”を貫通させ、立ち上り側部8を内側
から補強したり、排水板6の位置を正確に設定するよう
にしてもよい。図8において、説明していない符号は前
記した実施例の同一符号と同一の構成である。
【0016】図10から図12までは本発明の第3実施
例を示すもので、屋根1は内側屋根部2と室外側の外側
屋根部3とを有し、内側屋根部2の排水板106は前記
した第1実施例のテーパー状のものを使用し、面部分S
を扇状にしている点についても前記した第1実施例と同
様である。そして、内側屋根部2の下地部分104の上
面には、屋根1の傾斜方向に沿う様にして複数本の保持
材105を多少傾斜させてテーパー状に設置し、左右に
隣り合う保持材105間に内側の縦葺き排水板106を
敷設して構成したものである。前記した下地部分104
は鉄骨造、木造の母屋、ALCパネル、コンクリート躯
体等で、ビス、釘、アンカー等の固着手段により保持材
105を直接、若しくは間接に固定するものである。前
記した保持材105は、図10から図12までの本発明
の第3実施例、及び図13の本発明の第4実施例ではI
型鋼であって寸法の短い短尺材で、屋根1の傾斜方向に
沿う様にして適宜の間隔で設置されている。しかし、保
持材105は屋根1の傾斜方向に沿う長尺材でもよい。 前記した保持材105はI型鋼であるから左右の側面に
横方向に開口する溝状の嵌合部1051を有し、前記嵌
合部1051は後記する外側屋根部を支持する固定具を
受け止めるものである。
【0017】前記した内側の縦葺き排水板106は、左
右に隣り合う保持材105,105間に位置する様に葺
かれるもので、下地部分104の上面に位置する縦長な
排水面部分1061と、前記排水面部分1061の左右
の側縁から上方に延在する様に設けた立ち上がり部10
62とを有し、前記立ち上がり部1062は保持材10
5の一側面から上面に向かって沿う様に屈曲形成され、
立ち上がり部1062の上端部1063は保持材105
の上方にまで延在している。
【0018】前記した保持材105には受部材107を
固定し、前記受部材107に前記した外側屋根部3を形
成するのである。前記した受部材107は金属製の長尺
材又は短尺材で、保持材105が長尺であれば短尺材の
受部材107を適宜の間隔で、保持材105が短尺であ
れば短尺材の受部材107を保持材105毎に取り付け
るものである。しかし、保持材105が長尺であっても
短尺であっても、長尺材の受部材を使用してもよい。そ
して、図面の実施例では受部材107は分割された第1
の受部材1071と第2の受部材1072とからなり、
前記第1の受部材1071と第2の受部材1072とが
組み合わされて例えばボルト杆1073で一体的に結合
して受部材107を構成する。前記受部材107の下方
左右には、前記保持材105の嵌合部1051に係合す
る嵌入部1074を屈曲形成し、嵌入部1074の上側
に位置する上部1075は外方に矩形状に膨出する枠状
で、前記上部1075の上面部1076は平坦状である
【0019】前記した各受部材107の上面部1076
には、屋根1の傾斜方向、即ち前記保持材105の長さ
方向に沿って垂木等の支持部材108を設ける。図面の
実施例では支持部材108はハット型鋼で、上面部10
76にビス、金具などを使用して強固に固定するもので
ある。そして、前記支持部材108の上面に外側屋根板
109を葺き、前記支持部材108と外側屋根板109
とにより外側屋根部3を構成する。しかし、図12で示
すように平行に配設されている支持部材108…におい
て、隣り合う支持部材108,108間に断熱性、遮音
性の野地材1010を設けると、外側屋根部3は支持部
材108、外側屋根板109及び野地材1010により
構成されるのである。前記した外側屋根板109は横葺
きの金属の屋根板、日本瓦、タイル、スレート板などを
使用することができるが、金属の屋根板であれば支持部
材108に打ち抜き形成した爪材を使用したり、吊子を
使用して外側屋根板109を支持部材108の上面に固
着すればよい。しかし、外側屋根板109が日本瓦であ
れば、図10で示すように支持部材108の上面に適宜
の間隔で桟材1011…を支持部材108に直交するよ
うに設け、前記桟材1011の上面に日本瓦を敷設すれ
ばよい。
【0020】本発明の屋根1は前記した構成で、施工に
際しては下地部分104の上面に平行に配設した複数本
の保持材105…を、屋根1の傾斜方向に沿うようにし
て設置し、左右に隣り合う保持材105間に縦葺き排水
板106を敷設して、縦葺き排水板106の左右の立ち
上がり部1062を保持材105の嵌合部1051に嵌
挿する。そして、保持材105を介して左右に隣り合う
縦葺き排水板106の立ち上がり部1062の上端部1
063を、図12で示すようにシーム溶接して気密、液
密に封じる。このような施工により、下地部分104の
上面に内側屋根部2が構成されるので、保持材105の
左右の嵌合部1051に、受部材107の左右の嵌入部
1074を縦葺き排水板106の立ち上がり部1062
の外面から横方向に押圧するように係合して受部材10
7を固定し、受部材107の上面部1076に保持材1
05の長さ方向に一致するようにして支持部材108を
設ける。そして、必要であれば隣り合う支持部材108
の間に野地材1010を敷設したら、支持部材108の
上面に外側屋根板109を葺いて外側屋根部3を構成す
る。
【0021】これにより、下地部分104の上面に内側
屋根部2と外側屋根部3とによる屋根1を構成すること
ができ、特に屋根1は2重構造であって、内側屋根部2
にも十分な雨仕舞い機能を有するので、仮に暴風雨によ
り外側屋根部3から雨水が浸透したとしても内側屋根部
2により雨仕舞いが良好であるから、天井裏にまで雨水
が染み込むことがない。また、内側屋根部2の排水板1
06はテーパー状であって、屋根の面部分を扇形に葺く
ことができ、しかも外側屋根部3もその扇状に簡単に対
応することができるので、変化のある屋根を施工するこ
とができる。
【0022】図13は本発明の第4実施例を示すもので
、保持材105を介して隣り合う左右の縦葺き排水板1
06の立ち上がり部1062の上端部1063を、前記
した実施例のようにシーム溶接するのではなく、一方の
縦葺き排水板106の上端部1063を他方の縦葺き排
水板106の上端部1063の外側に折返し状に折った
場合を示すもので、その他の構成は前記した本発明の第
3実施例と同様であるから説明を省略する。
【0023】図14に示す本発明の第5実施例は、保持
材105の左右の側面に上下2段の嵌合部1051を形
成し、縦葺き排水板106の立ち上がり部1062も前
記した保持材105の上下2段の嵌合部1051に一致
する形状で屈曲成形し、また受部材107の下方には下
段の嵌合部1051に係合する嵌入部1074を屈曲形
成するとともに嵌入部1074の上方には上段の嵌合部
1051に挿入する係合部1077を設け、更に上部1
075を枠状ではなく分割された第1の受部材1071
と第2の受部材1072との縦板部分を重合した縦板状
とし、この上部1075にボルト杆1073を横方向に
挿通して止着することにより固定するようにした構成で
、その他の構成は本発明の前記第1実施例と同様である
【0024】図15の本発明の第6実施例は、前記第5
実施例と同様に上部1075を枠状ではなく分割された
第1の受部材1071と第2の受部材1072との縦板
部分を重合した縦板状とし、この上部1075にボルト
杆1073を挿通して固定するようにした構成で、その
他の構成は前記第5実施例と同様である。
【0025】図16に示す本発明の第7実施例は、保持
材105をハット型鋼を上下逆にして上向きコ字状にし
た構成で、保持材105の左右の側面に浅い嵌合部10
51が形成されている。そして、受部材107は分割さ
れて第1の受部材1071と第2の受部材1072とか
らなり、下方に保持材105の上縁から嵌合部1051
に沿うような嵌入部1074を有し、上部1075は縦
板状である。前記した第7実施例において、その他の構
成は前記第5実施例と同様の構成である。
【0026】図17に示す本発明の第8実施例は、保持
材105が前記した第7実施例と略同様のハット型鋼を
上下逆にして使用した構成であるが、側面の高さの途中
に横向きの翼片1052を延在させ、前記した翼片10
52の上方の左右側面に嵌合部1051を形成し、縦葺
き排水板106の立ち上がり部1062も前記保持材1
05の側面に沿うように屈曲成形し、上端部1063を
保持材105の上方にまで延在させた構成である。また
、受部材107の上面部1076には支持部材108を
設けないで、直接外側屋根板109を葺いて外側屋根部
3を構成している。したがって、この第8実施例によれ
ば、外側屋根部3が受部材107に支持されるので、受
部材107は長尺材でなければならない。
【0027】以上、本発明の第1実施例から第8実施例
を図に基づいて説明したが、各実施例の図において説明
していない符号は、前記第1実施例の同一符号と同一の
構成であるから説明を省略する。
【0028】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、屋根下
地部分の上面に縦葺き状の排水板を敷設して内側屋根部
を構成し、左右に隣り合う排水板の側縁上に下面開放の
垂木を位置させて固定具で保持し、前記した垂木に外側
屋根部を構成した建築物用屋根であって、前記排水板は
一端部の横幅が他端部の横幅より短いテーパー状で、左
右の側縁部に立ち上がり部を形成したことを特徴とする
ので、屋根の雨仕舞いが極めて良好であって、長期間の
経過により仮に外側屋根部から雨水が浸透したとしても
、内側屋根部において排水板によりそのまま外部にまで
排水することができ、天井裏にまで染み込むことがない
。そして、内側屋根部の排水板はテーパー状で横方向に
並列することにより曲率面を有する扇形状の屋根の面部
分を構成することができ、垂木なども扇形状に対応して
設置し、外側屋根部もその扇形状に簡単に対応させて施
工することができるので、極めて変化に富んで意匠感の
ある屋根を熟練を要することなく施工することができ、
雨仕舞いや断熱性においても著しい効果があり、実用的
価値の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適応することができる様々な形状の屋
根の概略斜視図である。
【図2】従来の板材で扇状面を構成する場合の概略平面
図である。
【図3】本発明の第1実施例の要部の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の一部の縦断正面図である
【図5】屋根の面部分を説明する概略平面図である。
【図6】内屋根部に使用する排水板の概略平面図である
【図7】排水板を成形する状態を示す概略正面図である
【図8】本発明の第2実施例の一部の縦断正面図である
【図9】本発明の第2実施例に使用するアンカーボルト
とスぺーサーの概略斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例の一部を欠截した概略斜
視図である。
【図11】本発明の第3実施例の一部の斜視図である。
【図12】本発明の第3実施例の縦断正面図である。
【図13】本発明の第4実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図14】本発明の第5実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図15】本発明の第6実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図16】本発明の第7実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【図17】本発明の第8実施例の一部の縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1  屋根 2  内側屋根部 3  外側屋根部 4  鉄骨母屋 5  下内層材 6  排水板 7  屋根下地部分 8  立ち上がり側部 9  排水部分 10  立ち上がり片 11  上面片 12  折返し片 13  固定具 14  垂木

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  屋根下地部分の上面に縦葺き状の排水
    板を敷設して内側屋根部を構成し、左右に隣り合う排水
    板の側縁上に下面開放の垂木を位置させて固定具で保持
    し、前記垂木に外側屋根部を構成した建築物用屋根であ
    って、前記排水板は一端部の横幅が他端部の横幅より短
    いテーパー状で、左右の側縁部に立ち上がり部を形成し
    たことを特徴とする建築物用屋根。
  2. 【請求項2】  屋根下地部分の上面に縦方向の保持部
    材を複数設置し、左右に隣り合う保持部材間に縦葺き状
    の排水板を敷設して内側屋根部を構成し、前記保持部材
    の下部の左右に形成した嵌合部に受部材の下方に形成し
    た嵌入部を係合するとともに、受部材に外側屋根部を構
    成した建築物用屋根であって、前記排水板は一端部の横
    幅が他端部の横幅より短いテーパー状で、左右の側縁部
    に立ち上がり部を形成したことを特徴とする建築物用屋
    根。
  3. 【請求項3】  排水板の左右側縁部の立ち上がり部は
    、左右に隣り合う排水板の立ち上がり部にそれぞれ重合
    可能な様に断面形状がほぼ等しい態様である請求項1又
    は2の建築物用屋根。
  4. 【請求項4】  排水板の左右側縁部の立ち上がり部は
    、それぞれロール成形、若しくはプレス成形により形成
    したことを特徴とする請求項1又は2又は3の建築物用
    屋根。
  5. 【請求項5】  左右に隣り合う排水板の側縁部の立ち
    上がり部が重合する部分をシーム溶接してなる請求項2
    の建築物用屋根。
  6. 【請求項6】  受部材は、左右に分割されている請求
    項2の建築物用屋根。
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