JPH04252224A - 新規ポリアミド−脂肪族ブロック共重合体およびその製造方法 - Google Patents

新規ポリアミド−脂肪族ブロック共重合体およびその製造方法

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JPH04252224A
JPH04252224A JP2505591A JP2505591A JPH04252224A JP H04252224 A JPH04252224 A JP H04252224A JP 2505591 A JP2505591 A JP 2505591A JP 2505591 A JP2505591 A JP 2505591A JP H04252224 A JPH04252224 A JP H04252224A
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JP
Japan
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polyamide
formula
general formula
aliphatic
block copolymer
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JP2505591A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kiyohara
清原 紀
Toshio Tagami
田上 敏雄
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Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な改質されたポリ
アミド−脂肪族ブロック共重合体およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の素材を複合化して、構成素
材の特性を相互に補い、新規な有用な機能を生み出す複
合化材の研究が盛んに行われている。例えば、有機重合
体の補強や強化繊維として有用なガラス繊維、炭素繊維
、アラミド繊維等との複合化等は、弾性率、熱変形温度
、電気的特性等の改良が報告されている。このうち、ポ
リアミド−脂肪族ブロック共重合体は、その耐熱性、耐
衝撃性、耐溶剤性、強靱性等が優れている耐熱性エラス
トマーとして、また、諸樹脂の改質材として注目されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、提案さ
れているポリアミド−脂肪族ブロック共重合体は、優れ
た機械特性や耐熱性を有しながら、溶媒溶解性が低いた
めに加工性が悪い、他樹脂との相溶性が十分でない等の
問題点を有するため、その適用が制限されている。更に
は吸湿性や誘電率が高いという問題点を有し、特に電子
材料の分野への適用が困難である。本発明は、これらの
問題点を改善することを目的として成されたものである
。すなわち、本発明の目的は、低吸湿性で低誘電率であ
り、かつ溶媒溶解性が高く加工性に富み、他樹脂との相
溶性が高い新規なポリアミド−脂肪族ブロック共重合体
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のポリアミド−脂
肪族ブロック共重合体は、下記一般式(I)で示される
ブロック単位と、下記一般式(II) で示されるブロ
ック単位とがアミド結合によりそれぞれ2〜20個の範
囲で結合してなり、固有粘度が0.1〜3.0dl/g
であることを特徴とする。
【0005】 (式中、Ar1 及びAr2 は、それぞれ、炭素数4
以下の直鎖または分枝鎖状低級アルキル基で置換されて
もよいベンゼン環を含む二価の芳香族基を表わし、R1
 は分子量100〜5000の直鎖または分枝鎖状脂肪
族炭化水素基を表わし、R2 は、水素原子または炭素
数1〜22の直鎖または分枝鎖状低級アルキル基を表わ
す。ただし、該ポリアミド−脂肪族ブロック共重合体に
含有される全R2 の30%以上が炭素数1〜22の直
鎖または分枝鎖状低級アルキル基であり、mは2〜20
の整数を意味する。)
【0006】なお、本明細書において、固有粘度とは、
樹脂濃度0.5dl/gのジメチルアセトアミド溶液の
30℃における測定値を意味する。
【0007】本発明の上記のポリアミド−脂肪族ブロッ
ク共重合体を製造するためには、「講座  重合反応論
  9巻  重縮合、化学同人社」に記載されている種
々の方法が利用できるが、反応の容易さ及びコストの面
から、次の方法が好ましい。まず、下記一般式(III
) で示される芳香族ジアミンと、 H2 N−Ar1 −NH2            
   (III)(式中、Ar1 は炭素数4以下の直
鎖または分枝鎖状低級アルキル基で置換されてもよいベ
ンゼン環を含む二価の芳香族基を表わす。)下記一般式
(VI)で示される芳香族ジカルボン酸とを縮重合させ
、 HOOC−Ar2 −COOH          (
IV)(式中、Ar2 は炭素数4以下の直鎖または分
枝鎖状低級アルキル基で置換されてもよいベンゼン環を
含む二価の芳香族基を表わす。)得られた下記一般式(
V)で示される芳香族ポリアミドと、
【0008】 (式中、Ar1 及びAr2 は、上記したと同意義を
有し、mは2〜20の整数を意味する。)下記一般式(
VI)で示される両末端にカルボキシル基を有する脂肪
族炭化水素とを縮重合して、 HOOC−R1 −COOH            
  (VI)(式中、R1 は分子量100〜5000
の直鎖または分枝鎖状脂肪族炭化水素基を表わす。)下
記一般式(I′)で示されるブロック単位と、下記一般
式(II) で示されるブロック単位とがアミド結合に
よりそれぞれ2〜20個の範囲で結合してなるポリアミ
ド−脂肪族ブロック共重合体を製造し、
【0009】 (式中、Ar1 及びAr2 は、それぞれ、炭素数4
以下の直鎖または分枝鎖状低級アルキル基で置換されて
もよいベンゼン環を含む二価の芳香族基を表わし、R1
 は分子量100〜5000の直鎖または分枝鎖状脂肪
族炭化水素基を表わし、mは2〜20の整数を意味する
。)
【0010】次いで、該ポリアミド−脂肪族ブロッ
ク共重合体のアミド基を、炭素数1〜22の直鎖または
分枝鎖状低級アルキル基を有するアルキル化剤でアルキ
ル化して、アミド結合に存在する水素原子の30%以上
をアルキル基で置換する。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、上記一般式(III) で示される芳香族ジアミン
と、上記一般式(IV)で示される芳香族ジカルボン酸
とを縮重合させて、上記一般式(V)で示されるポリア
ミドを製造し、次いで、上記一般式(VI)で示される
両末端にカルボキシル基をもつ脂肪族炭化水素化合物を
添加して縮重合させる。
【0012】上記一般式(III) で示されるジアミ
ン成分としては、例えば、次の化合物があげられる。m
−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、メタ
トリレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルエー
テル、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニルエーテル
、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−
ジアミノジフェニルチオエーテル、3,3′−ジメチル
−4,4′−ジアミノジフェニルチオエーテル、3,3
′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフェニルチオエ
ーテル、3,3′−ジアミノジフェニルチオエーテル、
4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,3′−ジメチ
ル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,3′−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタン、2,2′−ビス(3−アミノフェニ
ル)プロパン、2,2′−ビス(4−アミノフェニル)
プロパン、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、ベ
ンチジン、3,3′−ジメチルベンチジン、3,3′−
ジメトキシベンチジン、3,3′−ジアミノビフェニル
、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン等
があげられる。これらは単独で、或いは混合して使用す
ることができる。
【0013】また、上記一般式(IV)で示される芳香
族ジカルボン酸としては、例えば、次の化合物があげら
れる。フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、4,4
′−ビフェニルジカルボン酸、3,3′−メチレン二安
息香酸、4,4′−メチレン二安息香酸、4,4′−オ
キシ二安息香酸、4,4′−チオ二安息香酸、3,3′
−カルボニル二安息香酸、4,4′−カルボニル二安息
香酸、4,4′−スルホニル二安息香酸、1,4−ナフ
タレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸
、2,6−ナフタレンジカルボン酸等があげられる。
【0014】本発明において使用する上記一般式(VI
)で示される両末端にカルボキシル基を持つ脂肪族化合
物としては、例えば、1,8−オクタン二酸、1,10
−デカン二酸、1,18−オクタデカン二酸、1,20
−エイコサン二酸、両末端にカルボキシル基を持つ水素
添加型ポリブタジエン(例えば、CI−1000、日本
曹達社製)等があげられるが、これらのものに限定され
るものではない。
【0015】上記ジアミンと芳香族ジカルボン酸との縮
重合反応、及び形成されるポリアミドと両末端にカルボ
キシル基をもつ脂肪族炭化水素化合物との縮重合反応は
、溶液中で縮重合を行う直接縮重合法、カルボキシル基
を酸クロリド化して縮重合を行う酸クロリド法、縮合剤
を添加して行う方法など、公知の種々の方法が採用でき
、限定されるものではないが、本発明においては、亜リ
ン酸エステルとピリジン誘導体とを縮合剤として用いる
縮重合反応が好ましい。これらの縮合剤を使用する場合
には、比較的低温で縮重合反応を行うことができるばか
りでなく、副反応が起こりにくいという利点がある。 これらの縮合剤として、亜リン酸エステルとしては、亜
リン酸トリフェニル、亜リン酸ジフェニル、亜リン酸ト
リ−o−トリル、亜リン酸ジ−o−トリル、亜リン酸ト
リ−m−トリル、亜リン酸ジ−m−トリル、亜リン酸ト
リ−p−トリル、亜リン酸ジ−p−トリル、亜リン酸ジ
−o−クロロフェニル、亜リン酸トリ−p−クロロフェ
ニル、亜リン酸ジ−p−クロロフェニル等があげられる
。また、これらの亜リン酸エステルと併用されるピリジ
ン誘導体としては、ピリジン、2−ピコリン、3−ピコ
リン、4−ピコリン、2,4−ルチジン、2,5−ルチ
ジン、3,5−ルチジン等をあげることができる。
【0016】上記の縮合剤の存在下に縮重合反応を行う
場合には、ピリジン誘導体を含む混合溶媒が使用される
。ここで使用する溶剤は、両反応成分や亜リン酸エステ
ルと実質的に反応しない有機溶剤であるという点で制限
を受けるが、そのほかに、両反応成分に対する良溶媒で
あることが望ましい。この様な溶剤として代表的なもの
は、N−メチル−2−ピロリドンやジメチルアセトアミ
ド等のアミド系溶媒があげられる。
【0017】上記の縮重合反応に際して、重合度の大き
い重合体を得るためには、塩化リチウム、塩化カルシウ
ム等の無機塩類を添加することができる。上記の縮合剤
を使用した縮重合反応によって、上記一般式(I′)で
示されるブロック単位と、上記一般式(II) で示さ
れるブロック単位とよりなるポリアミド−脂肪族ブロッ
ク共重合体を合成する方法を、さらに詳しく説明すると
、芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸とを、上記亜リ
ン酸エステルとピリジン誘導体の存在下に、N−メチル
−2−ピロリドン等のアミド系の有機溶媒中で、窒素等
の不活性雰囲気下で加熱攪拌する。縮合反応を終了させ
た後、この溶液に、両末端にカルボキシル基を持つ脂肪
族炭化水素化合物を添加して、ブロック化反応を行い、
ポリアミド−脂肪族ブロック共重合体を合成する。これ
らの縮重合で使用する亜リン酸エステルとピリジン誘導
体の量は、通常、カルボキシル基に対して等モル量以上
使用する。縮重合反応に際して、ピリジン誘導体は、反
応溶媒としての役割をも有するので、大過剰使用される
。 また、反応温度は、通常60〜140℃の範囲が好まし
い。反応時間は、反応温度により大きく影響されるが、
いかなる場合にも、最高の重合度を意味する最高粘度が
得られるまで、反応系を攪拌するのがよく、多くの場合
数分ないし20時間の範囲が採用される。
【0018】上記の様にして製造されたポリアミド−脂
肪族ブロック共重合体は、次いでアルキル化剤でアルキ
ル化し、アミド基の一部または全部に炭素数1〜22の
直鎖または分枝鎖状低級アルキル基を有するアルキル基
を導入する。アルキル化剤としては、炭素数1〜22の
直鎖または分枝鎖状低級アルキル基を有するアルキルハ
ライド化合物、例えば、臭化メタン、臭化エタン、1−
臭化−n−ブタン、2−臭化ブタン、1−臭化−n−ヘ
プタン、3−臭化ヘプタン、1−臭化−4−メチルペン
タン、1−臭化−n−ヘキサン、2−臭化ヘキサン、3
−臭化ヘキサン、1−臭化−2−エチルヘキサン、1−
臭化−n−オクタン、1−臭化−n−ノナン、1−臭化
デカン、1−臭化ウンデカン、1−臭化ドデカン、1−
臭化テトラデカン、1−臭化ペンタデカン、1−臭化ヘ
キサデカン、1−臭化−2−メチルヘキサデカン、1−
臭化オクタデカン、1−臭化エイコサン、1−臭化ドコ
サン等のアルキル臭化物、それらの相当する塩化物及び
よう素化物があげられる。
【0019】アルキル化反応は、公知の方法で実施する
ことができる。例えば、ジメチルスルホキシド中、水素
化ナトリウムの存在下で容易に実施することができる。 アルキル基の導入は、アミド基の少なくとも30モル%
以上であることが必要である。アルキル基の導入割合が
低くなると、アルキル基の導入効果が十分反映されなく
なる。
【0020】上記のようにして得られる本発明のポリア
ミド−脂肪族ブロック共重合体は、固有粘度が0.1〜
3.0dl/gの範囲にある。固有粘度がこの範囲を外
れると、成膜性が悪くなったり、溶媒溶解性が悪くなる
等の問題が発生する。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1 窒素雰囲気下でm−フェニレンジアミン16.2g(1
50ミリモル)、イソフタル酸21.6g(130ミリ
モル)、ピリジン300ml、亜リン酸トリフェニル7
7.5g(250ミリモル)、塩化リチウム10.6g
(250ミリモル)の混合溶液を100℃で4時間攪拌
して、ポリアミドを合成した。このポリアミドの固有粘
度は0.52dl/gであった。更にこの溶液に、1,
8−オクタン二酸3.6g(20ミリモル)を添加して
、100℃で5時間反応させ、ブロック化反応を行った
。放冷後、この溶液をメタノール3000ml中に注入
し、室温で1時間攪拌し、析出した固形物を濾別後、乾
燥し、ポリアミド−脂肪族ブロック共重合体を得た。 窒素雰囲気下、ジメチルスルホキシド400gと水素化
ナトリウム1.2gを75〜80℃で5時間反応させた
後、上記のポリアミド2gを加えて更に4時間反応させ
た。この溶液を室温に冷却して、臭化エチル5.2g(
48ミリモル)を加えて12時間攪拌しながらアルキル
化反応させた。この溶液を多量のメタノールに滴下して
、ポリマーを析出させ、濾別後、多量のメタノール、ヘ
キサン、エーテルで洗浄を3回繰り返した後、100℃
で一晩真空乾燥を行い、アミド結合の水素の一部がエチ
ル基によって置換されたアラミド−脂肪族ブロック共重
合体よりなる樹脂を得た。この樹脂の固有粘度は0.9
2dl/gであった。更に、この樹脂の赤外線吸収スペ
クトルをアナレクト社製FX6160で測定し、−NH
C(=O)−のC=Oに対応する1663cm−1、末
端メチル基に対応する2800cm−1、−CH2 −
に対応する2896cm−1に吸収が認められ、目的の
化合物であることが確認された。また、この樹脂の元素
分析測定(カルロエルバー1108型)の結果、H:6
.4%、C:72.7%、O:12.4%、N:8.5
%で、これによりエチル基の付加率は約80%であるこ
とが分かった。
【0022】実施例2 実施例1における臭化エチル5.2g(48ミリモル)
を、1−臭化−n−ヘキサン9.1g(48ミリモル)
に代えた以外は、全く同様な方法でアミド結合の水素の
一部がヘキシル基によって置換されたアラミド−脂肪族
ブロック共重合体よりなる樹脂を得た。この樹脂の固有
粘度は0.80dl/gであった。更に、この樹脂の赤
外線吸収スペクトルをアナレクト社製FX6160で測
定し、−NHC(=O)−のC=Oに対応する1661
cm−1、末端メチル基に対応する2800cm−1、
−CH2 −に対応する2898cm−1に吸収が認め
られ、目的の化合物であることが確認された。また、こ
の樹脂の元素分析の結果、H:7.9%、C:75.1
%、O:10.1%、N:6.9%で、これによりn−
ヘキシル基の付加率は約72%であることが分かった。
【0023】実施例3 実施例1において、臭化エチル5.2g(48ミリモル
)を、1−臭化−n−ドデカン12.4g(48ミリモ
ル)に代えた以外は、全く同様な方法でアミド結合の水
素の一部がn−ドデシル基によって置換されたアラミド
−脂肪族ブロック共重合体よりなる樹脂を得た。この樹
脂の固有粘度は0.70dl/gであった。更に、この
樹脂の赤外線吸収スペクトルでは、−NHC(=O)−
のC=Oに対応する1665cm−1、−CH2 −に
対応する2896cm−1に吸収が認められ、目的の化
合物であることが確認された。また、この樹脂の元素分
析の結果、H:8.6%、C:76.2%、O:9.0
%、N:6.2%で、これによりn−ドデシル基の付加
率は約61%であることが分かった。
【0024】実施例4 実施例1における臭化エチル5.2g(48ミリモル)
を、1−臭化−n−ヘキサデカン15.3g(48ミリ
モル)に代えた以外は、全く同様な方法でアミド結合の
水素の一部がn−ヘキサデシル基によって置換されたア
ラミド−脂肪族ブロック共重合体よりなる樹脂を得た。 この樹脂の固有粘度は0.42dl/gであった。更に
、この樹脂の赤外線吸収では、−NHC(=O)−のC
=Oに対応する1665cm−1、末端メチル基に対応
する2805cm−1、−CH2 −に対応する298
4cm−1に吸収が認められ、目的の化合物であること
が確認された。また、この樹脂の元素分析の結果、H:
9.5%、C:77.8%、O:7.6%、N:5.2
%で、これによりn−ヘキサデシル基の付加率は約58
%であることが分かった。
【0025】実施例5 実施例1におけるm−フェニレンジアミン16.2g(
150ミリモル)を3,4′−オキシジアニリン30g
(150ミリモル)に、イソフタル酸21.6g(13
0ミリモル)を22.6g(136ミリモル)に、1,
8−オクチルジカルボン酸3.6g(20ミリモル)を
両末端がカルボン酸基を持つ水添型ポリブタジエン50
.4g(約14ミリモル)(CI−1000、平均分子
量:3600、日本曹達社製)に、さらに水素化ナトリ
ウムを1.2gを0.5gに代えた以外は、全く同様な
方法でアミド結合の水素の一部がエチル基によって置換
されたアラミド−脂肪族ブロック共重合体よりなる樹脂
を得た。なお、上記の場合、中間体として生成するポリ
アミドの固有粘度は0.48dl/gであった。 上記のようにして合成された樹脂の固有粘度は0.50
dl/gであった。更に、この樹脂の赤外線吸収では、
−NHC(=O)−のC=Oに対応する1661cm−
1、末端メチル基に対応する2804cm−1、−C−
C−Hに対応する1302cm−1、さらに−O−に対
応する1183cm−1に吸収が認められ、目的の化合
物であることが確認された。また、この樹脂の元素分析
の結果、H:11.2%、C:81.3%、O:4.9
%、N:2.5%で、これによりエチル基の付加率は約
72%であることが分かった。
【0026】実施例6 実施例5における臭化エチル2.1g(20ミリモル)
を、1−臭化−n−ヘキサン3.8g(20ミリモル)
に代えた以外は、全く同様な方法でアミド結合の水素の
一部がn−ヘキシル基によって置換されたアラミド−脂
肪族ブロック共重合体よりなる樹脂を得た。この樹脂の
固有粘度は0.48dl/gであった。更に、この樹脂
の赤外線吸収スペクトルを測定し、−NHC(=O)−
のC=Oに対応する1660cm−1、−O−に対応す
る1185cm−1、さらに、−C−C−Hに対応する
1299cm−1に吸収が認められ、目的の化合物であ
ることが確認された。また、この樹脂の元素分析の結果
、H:11.3%、C:81.5%、O:4.7%、N
:2.5%で、これによりn−ヘキシル基の付加率は約
43%であることが分かった。
【0027】実施例7 実施例1における1,8−オクタン二酸3.6g(20
ミリモル)を、1,20−エイコサン二酸63.2g(
20ミリモル)に、臭化エチル5.2g(48ミリモル
)を臭化エチル2.1g(20ミリモル)に代えた以外
は、全く同様な方法でアミド結合の水素の一部がエチル
基によって置換されたアラミド−脂肪族ブロック共重合
体よりなる樹脂を得た。この樹脂の固有粘度は0.63
dl/gであった。更に、この樹脂の赤外線吸収スペク
トルを測定し、−NHC(=O)−のC=Oに対応する
1665cm−1、末端メチル基に対応する2805c
m−1、−CH2 −に対応する2896cm−1に吸
収が認められ、目的の化合物であることが確認された。 また、この樹脂の元素分析の結果、H:2.7%、C:
90.8%、O:3.9%、N:2.6%で、これによ
りエチル基の付加率は約76%であることが分かった。
【0028】実施例8 実施例7における臭化エチル2.1g(20ミリモル)
を、1−臭化−n−ヘキサン3.8g(20ミリモル)
に代えた以外は、全く同様な方法でアミド結合の水素の
一部がn−ヘキシル基によって置換されたアラミド−脂
肪族ブロック共重合体よりなる樹脂を得た。この樹脂の
固有粘度は0.44dl/gであった。更に、この樹脂
の赤外線吸収スペクトルを測定し、−NHC(=O)−
のC=Oに対応する1659cm−1、−CH2 −に
対応する2897cm−1に吸収が認められ、目的の化
合物であることが確認された。また、この樹脂の元素分
析の結果、H:3.3%、C:90.6%、O:3.7
%、N:2.5%で、これによりn−ヘキシル基の付加
率は約63%であることが分かった。
【0029】実施例9 実施例7における臭化エチル2.1g(20ミリモル)
を、1−臭化−n−オクタン3.9g(19ミリモル)
に代えた以外は、全く同様な方法でアミド結合の水素の
一部がn−オクチル基によって置換されたアラミド−脂
肪族ブロック共重合体よりなる樹脂を得た。この樹脂の
固有粘度は0.40dl/gであった。更に、この樹脂
の赤外線吸収スペクトルを測定し、−NHC(=O)−
のC=Oに対応する1659cm−1、末端メチル基に
対応する2806cm−1、さらに、−C−C−Hに対
応する1301cm−1に吸収が認められ、目的の化合
物であることが確認された。また、この樹脂の元素分析
の結果、H:3.6%、C:90.4%、O:3.6%
、N:2.4%で、これによりn−オクチル基の付加率
は約63%であることが分かった。
【0030】実施例10 実施例1におけるm−フェニレンジアミン16.2g(
150ミリモル)を3,3′−ジアミノベンゾフェノン
31.8g(150ミリモル)に、イソフタル酸21.
6g(130ミリモル)をフタル酸22.6g(136
ミリモル)に、1,8−オクタン二酸3.6g(20ミ
リモル)を両末端にカルボキシル基を有する水添型ポリ
ブタジエン50.4g(14ミリモル)に、さらに、水
素化ナトリウム1.2gを0.5gに、臭化エチル5.
2g(48ミリモル)を、1−臭化−n−ヘキサデカン
6.1g(19ミリモル)に代えた以外は、全く同様な
方法でアミド結合の水素の一部がn−ヘキサデシル基に
よって置換されたアラミド−脂肪族ブロック共重合体よ
りなる樹脂を得た。なお、上記の場合、中間体として生
成するポリアミドの固有粘度は0.53dl/gであっ
た。上記のようにして合成された樹脂の固有粘度は0.
43dl/gであった。更に、この樹脂の赤外線吸収ス
ペクトルを測定し、−NHC(=O)−のC=Oに対応
する1659cm−1、末端メチル基に対応する279
9cm−1、−CH2 −に対応する2986cm−1
、−C−C−Hに対応する1304cm−1に吸収が認
められ、目的の化合物であることが確認された。また、
この樹脂の元素分析の結果、H:11.7%、C:82
.3%、O:4.0%、N:2.1%で、これによりn
−ヘキサデシル基の付加率は約65%であることが分か
った。
【0031】
【発明の効果】本発明のアミド結合の窒素原子にアルキ
ル基を有するポリアミド−脂肪族ブロック共重合体は、
耐熱性、強靱性等の特性を損なわずに、溶媒溶解性や、
他樹脂との相溶性を向上させるアルキル基を含有するの
で、加工性が優れるばかりでなく、吸湿性や誘電率も低
くなり、他樹脂と相溶させ易く、広範囲に応用が期待で
きる有用性の高い耐熱性エラストマーである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I)で示されるブロック
    単位と、下記一般式(II) で示されるブロック単位
    とがアミド結合によりそれぞれ2〜20個の範囲で結合
    してなり、固有粘度が0.1〜3.0dl/gであるこ
    とを特徴とするポリアミド−脂肪族ブロック共重合体。 (式中、Ar1 及びAr2 は、それぞれ、炭素数4
    以下の直鎖または分枝鎖状低級アルキル基で置換れても
    よいベンゼン環を含む二価の芳香族基を表わし、R1 
    は分子量100〜5000の直鎖または分枝鎖状脂肪族
    炭化水素基を表わし、R2 は、水素原子または炭素数
    1〜22の直鎖または分枝鎖状低級アルキル基を表わす
    。ただし、該ポリアミド−脂肪族ブロック共重合体に含
    有される全R2 の30%以上が炭素数1〜22の直鎖
    または分枝鎖状低級アルキル基であり、mは2〜20の
    整数を意味する。)
  2. 【請求項2】  下記一般式(III) で示される芳
    香族ジアミンと、 H2 N−Ar1 −NH2            
       (III)(式中、Ar1 は炭素数4以下の直
    鎖または分枝鎖状低級アルキル基で置換されてもよいベ
    ンゼン環を含む二価の芳香族基を表わす。)下記一般式
    (VI)で示される芳香族ジカルボン酸とを縮重合させ
    、 HOOC−Ar2 −COOH          (
    IV)(式中、Ar2 は炭素数4以下の直鎖または分
    枝鎖状低級アルキル基で置換されてもよいベンゼン環を
    含む二価の芳香族基を表わす。)得られた下記一般式(
    V)で示される芳香族ポリアミドと、 (式中、Ar1 及びAr2 は、上記したと同意義を
    有し、mは2〜20の整数を意味する。)下記一般式(
    VI)で示される両末端にカルボキシル基を有する脂肪
    族炭化水素とを縮重合して、 HOOC−R1 −COOH            
      (VI)(式中、R1 は分子量100〜5000
    の直鎖または分枝鎖状脂肪族炭化水素基を表わす。)下
    記一般式(I′)で示されるブロック単位と、下記一般
    式(II) で示されるブロック単位とがアミド結合に
    よりそれぞれ2〜20個の範囲で結合してなるポリアミ
    ド−脂肪族ブロック共重合体を製造し、 (式中、Ar1 、Ar2 、R1 およびmは、それ
    ぞれ上記と同意義を有する。)次いで、該ポリアミド−
    脂肪族ブロック共重合体のアミド基を、炭素数1〜22
    の直鎖または分枝鎖状低級アルキル基を有するアルキル
    化剤でアルキル化することを特徴とする請求項1に記載
    のポリアミド−脂肪族ブロック共重合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012046591A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Teijin Ltd 構造制御されたポリアミドおよびその製造方法
CN110483765A (zh) * 2019-09-12 2019-11-22 中仑塑业(福建)有限公司 一种聚酰胺树脂及其制备方法和用途

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