JPH0424968B2 - - Google Patents

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JPH0424968B2
JPH0424968B2 JP59109608A JP10960884A JPH0424968B2 JP H0424968 B2 JPH0424968 B2 JP H0424968B2 JP 59109608 A JP59109608 A JP 59109608A JP 10960884 A JP10960884 A JP 10960884A JP H0424968 B2 JPH0424968 B2 JP H0424968B2
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JP
Japan
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minutes
dough
yeast
flour
weight
Prior art date
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JP59109608A
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English (en)
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JPS60256333A (ja
Inventor
Satoshi Nomura
Shinji Ishigami
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はパン類やイーストドーナツ等のイース
ト発酵食品の製造法に関する。 〔従来の技術〕 従来のイースト発酵食品の製造法の代表的なも
のとしては、ストレート法および中種法が挙げら
れる。これらの方法では、原料配合として使用さ
れる油脂は、他の原料と共に混合されていた。す
なわち、ストレート法においては、はじめに原料
全部をミキサーに投入して混捏して生地が形成さ
れ、中種法においては、中種生地を発酵させた
後、本捏時に残りの小麦粉、水およびその他の原
料と一緒に油脂も添加され、生地が形成されてい
た。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、これらの従来法によつて得られる製品
は、体積が小さかつたり、食感・風味が劣つた
り、目持ちが悪かつたり等の品質的に満足される
ものではなかつた。そこで本発明者らはい従来法
で得られる製品よりも体積が大きく、食感・風味
も良好で、しかも日持ちのよいものを得るべく鋭
意研究を重ねた結果、本発明を完成したのであ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち、本発明はストレート法または中種法
により生地を作り、それを焼成または油してイ
ースト発酵食品を製造する方法において、イース
ト発酵食品を製造するに必要とされる量の水の全
部または一部で予め油脂を乳化させ、得られた乳
化液を小麦粉の少なくとも一部と共に残りの原料
と共に混合して常法により生地を作りそれを焼成
するイースト発酵食品である。 本発明の構成を更に具体的に説明する。まず本
発明はあらかじめ原料配合中の水の少くとも一部
で油脂を乳化させる。乳化の方法としては乳化剤
もしくは乳化作用を有するものの存在が好適であ
りこれらをジユーサー、ホモゲナイザー、高速ミ
キサー等で充分に撹拌して乳化させる。本発明で
用いられる油脂はバター、マーガリン、シヨート
ニング、サラダオイル等通常製菓パンに用いられ
るものであれば何でもよい。 そしてこれら油脂は本発明では水で全部または
一部が乳化されている必要があり、また小麦粉
100部に対して0.5重量部以上の油脂が乳化されて
いることが好ましい。本発明で用いられる乳化剤
としてはレシチン等の天然物、グリセリン脂肪酸
エステル、蔗糖脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ステアリル乳酸カルシウム等の一般に食品に
供されるものであればいずれも使用できる。また
イースト発酵食品原料中に例えば卵や大豆粉等の
ようにそれ自体乳化作用を有するものがある場合
には乳化剤を使用しなくともよい。この乳化の工
程で使用する水は原料配合中の全量でもよいしま
たはその一部でもよいが、少くとも20%の水を使
用することが好ましい。水の温度については特に
限定されないが、加える油脂の種類により多少温
度を調整することが好ましい。また乳化の際に原
料配合中の小麦粉、イーストを除く他の原料の一
部または全量を加えることもできる。小麦粉、イ
ーストを除く他の原料としては糖類、食塩、乳製
品、イーストフード等が挙げられる。本発明で用
いられる糖類としては葡萄糖、果糖、蔗糖、乳
糖、水飴、異性化糖等の単糖類または多糖類のい
ずれでもよく、乳製品としては牛乳、全脱脂乳、
脱脂粉乳、練乳等の例が挙げられる。 次にストレート法の場合はこの乳化液と小麦
粉、イースト等の残余の原料とを共に混捏して生
地を形成する。また、中種法による場合は中種生
地形成の際に乳化液を使用してもよいし、本捏時
に乳化液を使用してもよいし、または両方の時に
使用してもよい。 このようにして得られた生地は、その後必要に
より、ねかし(フロアタイム)、分割、丸め、ね
かし(ベンチタイム)、成型およびホイロの工程
を経て焼成または油される。また生地は、焼成
までの間短期間冷蔵することは妨げない。 〔発明の効果〕 このようにして本発明によつて得られる製品は
従来方法によつて得られる製品と比べて、体積が
大きく、風味が良好であり、食感がソフトで日持
ちがよい。これは本発明の乳化液と類似する天然
物の牛乳等を使用すると本発明のごとき効果を期
待できないばかりかむしろ品質が低下することか
らみても予期されなかつた効果である。 〔実施例〕 実施例 1 小麦粉 100重量部 イースト 2 〃 食 塩 2 〃 砂 糖 2 〃 シヨートニング 2 〃 イーストフード 0.1 〃 グリセリン脂肪酸エステル 0.3 〃 水 65 〃 上記の原料配合のものを以下のように処理して
ハードロールを得た。工程 操作 乳 化 水、シヨートニング、グリセリン脂肪酸
エステルをジユーサーで10分間撹拌し
て均一に乳化させた 混 捏 乳化液と残りの原料を混合、低速2分、
高速8分 捏上温度 26℃ 発 酵 120分(温度27℃、湿度78%) 分 割 分割重量40g ベンチタイム 20分 成 型 ガス抜きし丸めた ホイロ 45分(温度35℃、湿度85%) 焼 成 230℃、13分 実施例 2 小麦粉 100重量部 イースト 3 〃 食 塩 2 〃 砂 糖 5 〃 脱脂粉乳 2 〃 マーガリン 5 〃 イーストフード 0.1 〃 グリセリン脂肪酸エステル 0.3 〃 水 64 〃 上記の原料配合のものを以下のように処理して
食パンを得た。工程 操作 乳 化 水、マーガリン、砂糖、脱脂粉乳、グリ
セリン脂肪酸エステルをジユーサーで
10分間撹拌して均一に乳化させた 混 捏 乳化液と残りの原料を混合、低速2分、
高速9分 捏上温度 27℃ 発 酵 90分(温度27℃、湿度78%) 分 割 分割重量450g ベンチタイム 20分 成 型 ガス抜きして棒状に巻き、1700c.c.ワンロ
ーフに詰めた ホイロ 40分(温度38℃、湿度88%) 焼 成 220℃、25分 実施例 3 小麦粉 100 重量部 イースト 2.5 〃 食 塩 1.8 〃 砂 糖 12 〃 脱脂粉乳 2 〃 卵 10 〃 バター 15 〃 イーストフード 0.1 〃 水 52 〃 上記原料配合のものを以下のように処理してバ
ターロールを得た。工程 操作 乳 化 水、砂糖、脱脂粉乳、卵、バターをホモ
ゲナイザーで10分間撹拌して均一に乳
化させた 混 捏 乳化液と残りの原料を混合、低速2分、
高速10分 捏上温度 28℃ 発 酵 120分(温度27℃、湿度78%) 分 割 分割重量40g ベンチタイム 15分 成 型 ガス抜きして丸めた ホイロ 50分(温度38℃、湿度88%) 焼 成 210℃、9分 実施例 4 小麦粉 70 重量部 イースト 3.5 〃 イーストフード 0.1 〃 葡萄糖 3〃 水 40 〃 上記の原料配合のものを以下のように処理して
中種生地を得た。工程 操作 中種混捏 低速2分、中速2分 中種捏上温度 26℃ 中種発酵 150分(温度27℃、湿度78%) 次にこの中種生地に以下の原料を加えて下記工
程操作により処理して菓子パンを得た。 小麦粉 30重量部 食 塩 1.0 〃 砂 糖 22 〃 卵 8 〃 シヨートニング 8 〃 蔗糖脂肪酸エステル 0.3 〃 水 10 〃 工程 操作 乳 化 小麦粉以外の原料をジユーサーで10分間
撹拌して均一に乳化させた 本 捏 前記で得た中種生地に乳化液と小麦粉を
混合、低速2分、高速6分 生地捏上温度 29℃ フロアータイム 45分 分 割 分割重量40g ベンチタイム 15分 成 型 30gのあんを詰めた ホイロ 50分(温度38℃、湿度88%) 焼 成 220℃、9分 実施例 5 小麦粉 100重量部 イースト 6 〃 食 塩 1.5 〃 異性化糖 15 〃 卵 10 〃 脱脂粉乳 4 〃 マーガリン 15 〃 水 48 〃 上記原料配合のものを以下のように処理してイ
ーストドーナツを得た。工程 操作 乳 化 小麦粉、イーストを除く全原料をジユー
サーで10分間撹拌し均一な乳化液を得
た 混 捏 上記乳化液に小麦粉、イーストを混合、
低速2分、高速10分 捏上温度 27℃ 発 酵 30分(温度28℃、湿度80%) シーテイング 厚さ1cmに延ばす 成 型 直径9cmの円型に型抜き ホイロ 25分(温度35℃、湿度80%) 油 190℃、3分 実施例 6 小麦粉 100重量部 イースト 3 〃 食 塩 2 〃 砂 糖 5 〃 脱脂粉乳 2 〃 マーガリン 5 〃 イーストフード 0.1 〃 グリセリン脂肪酸エステル 0.3 〃 水 64 〃 上記の原料配合のものを以下のように処理して
食パンを得た。 工 程 操 作 乳 化 水40重量部、マーガリン0.5重量部、砂
糖5重量部、脱脂粉乳2重量部および
グリセリン脂肪酸エステル0.3重量部
をジユーサーで10分間撹拌して、均一
に乳化させた 混 捏 乳化液と残余の原料を混合、低速2分、
高速9分 捏上温度 27℃ 発 酵 90分(温度27℃、湿度78%) 分 割 分割重量450g ベンチタイム 20分 成 型 ガス抜きして棒状に巻き、1700c.c.のワン
ローフに詰めた ホイロ 40分(温度38℃、湿度88%) 焼 成 220℃、25分 比較例 1 実施例1と同配合のものを乳化工程を省略し、
全原料を一度に混合し低速で2分そして高速で8
分混捏してそのあとの工程操作はすべて実施例1
と同じとしてハードロールを得た。 比較例 2 実施例2と同配合のものを乳化工程を省略し、
全原料を低速で2分そして高速で9分混捏し、そ
してあとの工程操作はすべて実施例2と同じとし
て食パンを得た。 比較例 3 実施例3と同配合のものを乳化工程を省略し、
全原料を低速で2分そして高速で10分混捏し、そ
してあとの工程操作はすべて実施例3と同じとし
てバターロールを得た。 比較例 4 実施例4と同配合で、乳化の工程を省略し、本
捏工程については中種生地に残りの全原料を混合
し、低速で2分そして高速で6分捏しそしてあと
の工程操作はすべて実施例4と同じとして菓子パ
ンを得た。 品質判定試験 1 実施例1、2、3および4、ならびにこれに対
応する比較例1、2、3および4で得られたそれ
ぞれの製品についてその体積と試食試験の結果を
第1表にまとめた。試食試験はパネラー数40人で
行い、2点比較で行い、食間、風味が良好と答え
た人数を記入した。
【表】 品質判定試験 2 実施例2ならびにこれに対応する比較例2で得
られた食パンについて、日持ち試験を行なつた。
その判定については、焼成後経過日数毎のやわら
かさを測定した。 測定にあたつては、まず食パンをたて×横が
115×110mm、厚さ12mmにスライスしてサンプルを
調製した。このサンプルをコンプレツシメーター
を使用して、サンプル表面を3mm圧縮するのに要
する重量(g)を3回ずつ測定してその平均をと
つた。その結果を第2表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ストレート法または中種法により生地を作り
    それを焼成または油してイースト発酵食品を製
    造する方法において、油脂の少なくとも一部を所
    定量の水の少なくとも一部で乳化し、その乳化液
    と小麦粉の少なくとも一部とを残りの原料に混合
    することを特徴とする、イースト発酵食品の製造
    法。 2 乳化液と小麦粉の一部とを中種生地に加え、
    本捏工程を行なう特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 3 乳化される油脂が原料配合中に使用されるも
    のの全部または一部である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 4 乳化に際して原料配合中の小麦粉およびイー
    スト以外のものの全部または一部をも存在せしめ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 乳化される油脂が0.5重量部以上である特許
    請求の範囲第3項記載の方法。
JP10960884A 1984-05-31 1984-05-31 イ−スト発酵食品の製造法 Granted JPS60256333A (ja)

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JPS60256333A JPS60256333A (ja) 1985-12-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04207147A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Nisshin Oil Mills Ltd:The パンの製造法
JP6330305B2 (ja) * 2013-12-09 2018-05-30 不二製油株式会社 パン類の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5381643A (en) * 1976-12-27 1978-07-19 Kibun Kk Production of high protein bread dough

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