JPH04249309A - 乾式コンデンサの製造方法 - Google Patents

乾式コンデンサの製造方法

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Publication number
JPH04249309A
JPH04249309A JP10062291A JP10062291A JPH04249309A JP H04249309 A JPH04249309 A JP H04249309A JP 10062291 A JP10062291 A JP 10062291A JP 10062291 A JP10062291 A JP 10062291A JP H04249309 A JPH04249309 A JP H04249309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
treatment
film
capacitor element
partial discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP10062291A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kanba
勝 神庭
Yoshihisa Tanaka
義久 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Publication of JPH04249309A publication Critical patent/JPH04249309A/ja
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属蒸着を施したポリプ
ロピレン平滑フイルムを用いて構成する乾式コンデンサ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにこの種乾式コンデンサとし
て、絶縁ガス(たとえばSF6ガス)を充填したもの、
或はエポキシ樹脂などでモールドしたものが知られてい
る。従来ではこのようなコンデンサに使用する誘電体と
しては、表面を粗面化したポリプロピレンフイルムに、
たとえばAl、Znのような金属を蒸着したもの(メタ
ライズドフイルム)を用いていた。
【0003】すなわちこのような蒸着フイルムを巻回し
て素子を作成し、その素子の端部にメタリコンを施して
から、リード線を引き出す。そしてその所定数量を実装
してから、素子の周囲をモールドし、もしくは絶縁ガス
を層間にまで達するように充填して製作していた。
【0004】しかしこのようにして製作された乾式コン
デンサは、その部分放電開始電圧が約45〜50V/μ
mであって、これ以上の電位傾度には使用できないとさ
れている。このように部分放電開始電圧が低いのは、モ
ールドによる場合、そのモールド部分が熱サイクルによ
って破壊し易いことに原因があり、また絶縁ガスを充填
するものは、もともと耐コロナ放電電圧が低いことに起
因しているものと考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属蒸着を
施したポリプロピレンフイルムを使用する乾式コンデン
サにおいて、部分放電開始電圧の向上を図ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属蒸着を施
したポリプロピレン平滑フイルムからなるコンデンサ素
子を、80℃以上に加熱することによって熱ブロッキン
グ処理を施し、そのあとコンデンサ素子の端部にメタリ
コンを施し、およびリード線の引き出しを行うことを特
徴とする。
【作用】
【0007】金属蒸着を施したポリプロピレン平滑フイ
ルムからなるコンデンサ素子を、80℃以上に加熱する
ことによって熱ブロッキング処理を施すと、フイルム同
志が互いに密着し、容易に剥離しにくくなる。この密着
現象は電極の端部付近で発生するため、部分放電特性が
向上するようになる。
【0008】本発明ではポリプロピレンフイルム(以下
単にPPフイルムという。)として平滑フイルムを使用
する。ここでいう平滑フイルムとは、ヘーズ度が5%以
下で、かつ平均粗さが0.5μm以下のものをいう。こ
のPPフイルムに金属電極(たとえばAl,Znなど)
を蒸着したものを使用し、これを巻回してコンデンサ素
子を製作する。
【0009】
【実施例】実施例1 PPフイルム(厚さ10μm,ヘーズ度1%,平均粗さ
0.2μm)にAlを蒸着し、これを巻回してコンデン
サ素子を製作したあと、真空乾燥してから、絶縁ガス(
SF6ガス。以下同じ)中で80℃で加熱してブロッキ
ング処理を行った。その後コンデンサ素子の端部にZn
によるメタリコンを施し、リード線を引き出してから、
絶縁ガスを充填した。
【0010】実施例2 実施例1と同じコンデンサ素子について、同じ条件でブ
ロッキング処理、メタリコン処理を施し、リード線を引
き出してから、外装をエポキシ樹脂でモールドした。
【0011】比較例1 PPフイルム(厚さ10μm,ヘーズ度30%,平均粗
さ1.5μm)にAlを蒸着し、これを巻回してコンデ
ンサ素子を製作し、そのコンデンサ素子の端部にZnに
よるメタリコンを施し、リード線を引き出してから真空
乾燥し、そのあと絶縁ガスを充填した。
【0012】比較例2 比較例1と同じコンデンサ素子について、同じ条件でメ
タリコン処理を施し、リード線を引き出してから、エポ
キシ樹脂を充填し、硬化した。
【0013】上記の各方法で製作したコンデンサについ
てその部分放電開始電圧を測定したところ、実施例1お
よび実施例2のものは、それぞれ95(V/μm),9
0(V/μm)であった。これに対し比較例1および比
較例2のものは、それぞれ47(V/μm),45(V
/μm)であった。これからしても実施例1,2のもの
が比較例1,2のものよりも向上していることが判明す
る。
【0014】またこれらのコンデンサについての課電試
験を行った結果を図1に示す。この試験は、室温におい
て70V/μmの電圧を連続課電して行った。これから
しても比較例1,2のものは、300時間および250
時間の課電によって、すべてが破損してしまっているの
に対し、実施例1,2のものは1000時間の課電によ
っても、破壊したものは皆無であった。これから実施例
1,2のものの課電に対する安定性が優れていることが
判明する。
【0015】これは従来方法のように、メタリコン処理
およびリード線引き出しのあとに熱処理を施すと、メタ
リコン処理およびリード線引き出し処理によってフイル
ムが固定されてしまって、熱ブロッキング現象が発生し
ないものと考えられる。
【0016】これに対し本発明方法のように、メタリコ
ン処理およびリード線引き出し処理を施す前に、熱処理
によってブロッキング処理を施すことにより、フイルム
が固定されることなく互いに密着し、部分放電特性が向
上したものと考えられる。
【0017】通常PPフイルムの200〜300枚を重
ね合せ、気中で加熱すると密着現象が発生するが、粗面
化フイルムでは120℃以下では密着現象は認められな
いが、平滑フイルムの場合は、50℃以上で密着現象が
認められた。したがって平滑フイルムが密着性には優れ
ていることが理解できる。
【0018】この密着性効果を確認するために、実施例
1,2のものにつき、その両端面のメタリコン部分を切
断し、各熱ブロッキング処理温度ごとの剥離強度(金属
蒸着されていない部分の剥離強度)を求めたところ、図
2のような結果が得られた。なお部分放電開始電圧につ
いても併せて示してある。
【0019】これから理解されるように、80℃以上に
よる熱ブロックキング処理を施すことによって、剥離強
度は向上するようになり、これにともなって部分放電特
性も改善されるようになる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、メ
タリコン処理、リード線引き出しの処理の前に、熱ブロ
ッキング処理を施すようにしたので、PPフイルムの密
着性が向上し、従来方法によるものよりも部分放電特性
が改善されるようになるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の効果を示すもので、課電時間に対
する残存率の特性を示す図である。
【図2】同じく本発明方法の効果を示すもので、熱ブロ
ッキング処理温度に対する剥離強度および部分放電開始
電圧を示す特性図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属処理を施したポリプロピレンから
    なる平滑フイルムを巻回してコンデンサ素子を得、前記
    コンデンサ素子を80℃以上の温度で加熱して熱ブロッ
    キング処理を施し、そのあと前記コンデンサ素子の端面
    にメタリコン処理を施し、およびリードの引き出しを行
    うことを特徴とする乾式コンデンサの製造方法。
JP10062291A 1991-02-04 1991-02-04 乾式コンデンサの製造方法 Pending JPH04249309A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61245514A (ja) * 1985-04-23 1986-10-31 松下電器産業株式会社 金属化フイルムコンデンサ
JPH02152214A (ja) * 1988-12-02 1990-06-12 Nissin Electric Co Ltd 乾式コンデンサの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61245514A (ja) * 1985-04-23 1986-10-31 松下電器産業株式会社 金属化フイルムコンデンサ
JPH02152214A (ja) * 1988-12-02 1990-06-12 Nissin Electric Co Ltd 乾式コンデンサの製造方法

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