JPH04249266A - 画像形成法及びそれに用いる磁性現像スリーブ - Google Patents

画像形成法及びそれに用いる磁性現像スリーブ

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JPH04249266A
JPH04249266A JP1453591A JP1453591A JPH04249266A JP H04249266 A JPH04249266 A JP H04249266A JP 1453591 A JP1453591 A JP 1453591A JP 1453591 A JP1453591 A JP 1453591A JP H04249266 A JPH04249266 A JP H04249266A
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JP
Japan
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toner
developing sleeve
downstream
peak
magnetic flux
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Application number
JP1453591A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Umetani
佳伸 梅谷
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04249266A publication Critical patent/JPH04249266A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法による画像
形成法及びそれに用いる磁性現像スリーブに関するもの
で、より詳細には、感光性トナーと磁性キャリヤとの混
合物から、カブリの少ない鮮明な画像を形成させるため
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性トナーを用いる画像形成法は古く
から知られているが、最近電圧印加同時露光同時転写方
式で画像形成を行うことも既に提案されており例えば、
特開昭60−98463号及び60−138566号公
報には、導電性基板上に感光性トナー層を形成させると
共に、該トナー層と透明電極とを対面させ、トナー付着
基板側がトナーと逆極性及び対向電極側がトナーと同極
性となるようにバイアス電圧を印加し、画像露光し、光
照射をうけたトナー像を対向電極側に転写して画像形成
を行うことが記載されている。
【0003】しかしながら、上記電圧印加同時露光同時
転写方式では、露光部(明部)の感光性トナー中に元々
のトナーが有する磁性と逆極性の電荷が注入され、この
逆極性に帯電したトナーが対向電極側に静電気的に吸引
され、画像形成が行われる。このため、上記方式で形成
される画像はネガ像であり、原理的に上記方式で対向電
極側にポジ像を形成することはできなかった。
【0004】本出願人の提案にかかる特開平1−137
270号公報には、少なくとも一方が曲率面を有し且つ
少なくとも一方が透明である2個の電極面を対向させて
配置し、一方の電極面に感光性トナー層を形成させ、ト
ナー層支持電極面がトナー電荷と同極性及び対向電極面
がトナー電荷と逆極性となるようにバイアス電圧を印加
し、両電極面が感光性トナー層を介して接触する部位で
トナー層に光照射して、未露光トナーを対向電極面側に
移行させて像形成を行うことを特徴とする画像形成方法
が記載されており、上記トナー層支持電極面として導電
性支持電極面として内部に磁石を備えた導電性スリーブ
を使用し、感光性トナーを磁性キャリヤとの混合物の磁
気ブラシの形で画像形成に用いることも記載されている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記提案によると、電
圧印加同時露光同時転写方式でポジ像を形成させ得ると
いう利点、及び上記磁気ブラシが帯電感光性トナーの塗
布と透明電極面からの露光除電トナーの掻き落としを同
時に行うという利点が得られるが、露光除電トナーの透
明電極面からの掻き落しが未だ完全に行われないため形
成される画像にカブリがどうしても発生するという問題
がある。
【0006】この点について説明すると、感光性トナー
と磁性キャリヤとの混合物を、内部に磁石を備えた現像
スリーブ上に供給して、上記混合物の磁気ブラシを形成
させる工程と、この磁気ブラシを導電性基板と接触させ
て該基板上に感光性トナー層を形成し、感光性トナー層
を画像露光して除電トナーと帯電トナーとの組合せを形
成させ、次いで除電トナーを磁気ブラシとの接触により
導電性基板から除去する工程とで画像形成を行う方式で
は、導電性基板からの除電トナーの掻き落しにキーポイ
ントがある。即ち、一旦、導電性基板に付着した感光性
トナーは、このトナーを単に除電したり、或いは現像ス
リーブと電極面との間にバイアス電圧を印加しただけで
は、完全に除去することは困難であると共に、磁気ブラ
シと摺擦させたとしても、これを完全に除去することが
できず、画像の鮮明さを損う程のカブリを発生するので
ある。
【0007】従って、本発明の目的は、従来の画像形成
方式における上記欠点を解消し、カブリ濃度の著しく低
減された画像形成法及びそれに用いる磁性現像スリーブ
を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、形成される画像の濃
度に悪影響を及ぼすことなしに、基板上の露光除電トナ
ーを有効に掻きとり、これによりカブリ濃度を顕著に低
減させることが可能な磁気ブラシ画像形成法を提供する
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、感光性
トナーと磁性キャリヤとの混合物を、内部に磁石を備え
た現像スリーブ上に供給して、前記混合物の磁気ブラシ
を現像スリーブ上に形成させる工程とこの磁気ブラシを
導電性基板と接触させて該基板上に感光性トナー層を形
成させ、感光性トナー層を画像露光して除電トナーと帯
電トナーとの組合せを形成させ、次いで除電トナーを磁
気ブラシとの接触により導電性基板から除去する工程と
から成る画像形成法において、前記現像スリーブと導電
性基板とのニップ位置近傍を中心として上流側と下流側
とに分離された二山分布の接線方向磁束密度分布を有し
、且つ上流側ピークに比して下流側ピークが小さい値を
有するように現像スリーブの主極の磁束密度分布を設定
することを特徴とする画像形成方法が提供される。
【0010】本発明によればまた、回転可能な導電性ス
リーブと、導電性スリーブ内に収容された現像用主極を
含む磁石とから成り、トナーと磁性キャリヤとの混合物
から成る現像剤の磁気ブラシをスリーブ表面に形成させ
て、ドラム表面との摺擦によりドラム表面にトナー像形
成を行う磁性現像スリーブにおいて、現像スリーブの主
極が、現像スリーブとドラムのニップ位置近傍を中心と
して上流側と下流側とに分離された二山分布の接線方向
磁束密度分布を有し、上流側ピークに比して下流側ピー
クが小さい磁束密度の値を有し、且つ下流側ピークの頂
点が下流側ピーク巾の中心よりも下流側に偏よった位置
となるような磁束密度分布を有することを特徴とする現
像スリーブが提供される。
【0011】
【作用】本明細書における磁束密度分布は、通常の磁束
密度或いはその分布が法線方向の測定値であるのに対し
て、接線方向の測定値をいう。即ち、磁束密度はホール
素子を横切って通過する磁力線を検出することにより測
定されるが、法線方向磁束密度分布は法線に対して直角
方向に測定面を位置させて測定されるのに対して、接線
方向磁束密度分布は法線上に重なるように測定面を位置
させて測定される点で相違している。
【0012】本発明は、現像スリーブ内の主極の磁束密
度分布を、下記条件 (i)現像スリーブと導電性基板とのニップ位置近傍を
中心として上流側と下流側とに分離された二山分布の接
線方向磁束密度分布を有すること、 (ii)この二山分布の上流側ピークに比して下流側ピ
ークが小さい値を有すること、 (iii)好適には、下流側ピークの頂点が下流側ピー
ク巾の中心よりも下流側に偏よって位置するようにする
ことを満足されるようにすると、電極面上の露光除電ト
ナーの磁気ブラシによる掻きとりが有効に行われるとい
う新規知見に基づくものである。
【0013】本発明の原理を説明するための図1におい
て、トナー像を形成すべき電極面1と現像スリーブ2と
が微小間隔dを介して対向して配置される。電極面(導
電性基板)1と現像スリーブ2とはニップ位置3におい
て同方向に、即ち図1において、電極面1は時計方向に
、現像スリーブ2は反時計方向に駆動回転されるように
なっている。現像スリーブ2は、非磁性材料から成って
おり、その内部には現像主極4を含む磁石ロール5が設
けられている。現像スリーブ2の表面には、感光性トナ
ー6と磁性キャリヤ7との混合物が供給されて、感光性
トナー6が一定極性の電荷に帯電された磁気ブラシ8が
形成される。ニップ位置3の上流側部分で、この磁気ブ
ラシ8が電極面1と接触して、電極面1上に感光性トナ
ー層6aが形成される。感光性トナー層6aの形成を容
易にするために、電極面1には、感光性トナーの電荷と
逆極性になるように電源9によりバイアス電圧を印加し
ておくことができる。ニップ位置3内で感光性トナー層
6aを画像露光して、除電トナーと帯電トナーとの組合
せを形成させる。この画像露光は、例えば電極面1を透
明電極面とし、この透明電極面を通る光路9aを介して
行うことができ、明部Lでは感光性トナーの光導電性に
より帯電電荷の除電が行われ、暗部Dでは感光性電荷が
保持される。次いで、ニップ位置3の下流側部分で除電
トナーを磁気ブラシ8で掻きとり、電極面1上に帯電ト
ナーのみを残留させ、画像形成を行う。尚、画像露光位
置では、ドラムとスリーブとの最近接位置よりも若干下
流側に設定して露光後におけるカブリ(現像)を少なく
なると共に露光に除電トナーの掻き取りが同時に或いは
若干の時間的ズレ内で行われるようにするのがよい。
【0014】本発明では、現像主極4により、スリーブ
2上に形成される接線方向の磁束密度分布を、図2のグ
ラフに示すような磁束密度分布とする。このグラフで横
軸は、現像スリーブ2の周を直線に展開して示した位置
(距離)を表わし、右が上流側、左が下流側を示す。縦
軸は磁束密度(ガウス)を示す。このグラフから、本発
明の現像条件ではx=0の位置(ニップ位置内の露光位
置)を中心として、上流側と下流側とに完全に分離され
た二山分布の磁束密度分布を示すこと、上流側ピーク(
Pu)の高さ(HPu)に比して下流側ピーク(Pd)
の高さ(HPd)が低いこと、及び更に好適には、下流
側ピーク(Pd)の頂点は下流側ピーク巾の中心よりも
下流側に偏よった位置となっていることが明らかとなる
。尚、この偏りの程度は、下流側ピーク巾をWPd、下
流側ピークの立上り位置からピーク頂点迄の周方向距離
をPPdとしたとき、2PPd/WPdの比で表わされ
る。
【0015】図3乃至図6は、実際に現像スリーブ上の
磁束密度分布を変化させた典型的な数例を示す。
【0016】図3は、上流側ピークも下流側ピークも殆
んど同じ形で、しかもHPd/HPuの値がほぼ1であ
る場合を示し、この磁束密度分布の現像条件では後述す
る比較例1に示す通り、カブリ濃度が0.02と高く、
像の鮮明さに劣る結果しか得られない。
【0017】図4は、本発明とは逆に下流側ピークを上
流側ピークに比して高くした(HPd/HPu>1)場
合を示し、このような磁束密度分布の現像条件では後述
する比較例2に示す通り、やはりカブリ濃度が0.07
と高く、像の鮮明さに劣る。
【0018】図5は、下流側ピークがほぼ左右対称で、
2PPd/WPdの値がほぼ1に等しい場合を示し、こ
の磁束密度分布の現像条件では、HPd/HPu<1と
本発明の条件を満足する場合にも、後述する比較例3に
示す通り、カブリ濃度が高めとなる傾向がある。
【0019】図6は、本発明で規定したHPd/HPu
<1及び2PPd/WPd>1の両方を満足する場合を
示し、この磁束密度分布の現像条件では、後述する実施
例1に示す通り、カブリ濃度が0.00と著しく減少し
、鮮明な画像を形成し得ることが了解される。
【0020】本発明において、現像スリーブ上に、前記
条件(i)及び(ii)、好適には更に(iii)をも
満足させることにより、露光除電トナーの掻きとりが有
効に行われることは、真に驚くべき事実であった。即ち
、露光除電トナーの掻きとりを有効に行うためには、ニ
ップ位置中心よりも下流側で接線方向の剥離力を大きく
しなければならないこと、従って接線方向の磁束密度分
布を高くしなければならないことが予測されるが、本発
明によれば、上記予測とは全く逆に、ニップ位置中心よ
りも下流側での接線方向磁束密度分布をむしろ低く、し
かもこの下流側ピークの頂点をむしろ下流側に偏よらせ
ることが除電トナーの掻き取りに有効であることが見出
されたのであってこれは全く予想外の知見であった。
【0021】上記事実は、多数の実験と考案の結果見出
されたもので、その理由は正確には不明であるが、下流
側での磁束密度分布を弱めることが、むしろ磁性キャリ
ヤ表面への除電トナーの吸引に有効に作用しているもの
と認められる。
【発明の好適態様】
【0022】図7は、本発明の画像形成方法の実施に使
用される複写機の概略構成図である。この複写機は、機
体10のほぼ中央部に、透明電極1を有する透明電極ド
ラム20が、回転可能に設けられている。機体10の上
面には、原稿50が載置されている原稿載置台12が設
けられている。該原稿載置台12は、例えば透明ガラス
により構成されており、該原稿載置台12上に載置され
た原稿50は、該原稿載置台12の下方に設けられた光
学系30により露光される。該光学系30は、例えば、
光源31、第1の可動ミラー32、第2の可動ミラー3
3、インミラーレンズ34、固定ミラー35、さらには
、透明電極ドラム20の内部におけるほぼ中央部に固定
された露光用ミラー36により構成されている。そして
、光源31から原稿載置台12上の原稿50に照射され
た光が、該原稿50により反射されて、第1可動ミラー
32、第2可動ミラー33、インミラーレンズ34、お
よび固定ミラー35により、透明電極ドラム20内に設
けられた露光用ミラー36に投射される。透明電極ドラ
ム20の上方から原稿50の露光光線が投射される露光
用ミラー36は、その露光光線をほぼ直角に反射させる
【0023】透明電極ドラム20の側部には、現像装置
40が設けられている。現像載置40内には、該現像装
置40内に供給される感光性トナーとキャリヤとを混合
するための攪拌ローラー41と、該攪拌ローラー41に
より混合された感光性トナーと磁性キャリヤとの混合物
を搬送する現像スリーブ2とを有している。該現像スリ
ーブ2は、透明電極ドラム20に対向しており、透明電
極ドラム20とは反対方向への回転可能に配設されてい
る。透明電極ドラム20の内部に設けられた露光用ミラ
ー36は、該透明電極ドラム20における現像スリーブ
2との対向位置に向けて、原稿50の露光光線を反射す
る。
【0024】現像スリーブ2は、表面が導電性であり、
その内部には、例えば4つの磁石が配設されている。主
極磁石4は、現像スリーブ2の周面を挟んで透明電極ド
ラム20に対向した状態に配置されており、他の磁石は
、該主極磁石4から現像スリーブ2の回転方向にそれぞ
れ90度の角度をあけて順次配置されている。各磁石は
、現像スリーブ2の周面に磁性キャリヤの磁気ブラシを
形成する。そして、現像スリーブ2の回転により、該磁
気ブラシに感光性トナーが付着して搬送される。
【0025】透明電極ドラム20と現像スリーブ2との
間にはバイアス電圧が印加されている。本実施例では、
図1に示すように、透明電極ドラム20は接地されてお
り、現像スリーブ2はバイアス電源9に接続されて負極
性のバイアス電圧が印加されている。
【0026】透明電極ドラム20の下方には、転写装置
13が、透明電極ドラム20の周面に対向して設けられ
ている。現像装置40の下方には転写紙60を搬送する
搬送ローラー14が設けられており、該転写紙60が転
写装置13と透明電極ドラム20との間へと搬送される
。転写装置13は、後述するように、透明電極ドラム2
0の周面に形成されたトナー像を転写紙60上に転写す
る。トナー像が転写された転写紙60は、定着装置15
へ搬送されて、トナー像が転写紙60上に定着される。 透明電極ドラム20における現像装置40配設側とは反
対側の側方には、クリーニング装置16が設けられてお
り、該クリーニング装置16は、転写装置13によりト
ナーが転写紙60に転写された後に透明電極ドラム20
上に残留するトナーを除去する。
【0027】本発明では、現像主極磁石4によりスリー
ブ2上に形成される磁束密度分布が図6に示されるよう
に設定する。主極磁石4の構成は、上記磁束密度分布を
示すものであれば何れをも使用可能で特に限定されない
が、例えば、図1に示す通り、主極磁石4を上流側に位
置する強い磁石4S と下流側に位置する弱い磁石4W
 とをサイド・バイ・サイドに複合させた複合磁石とす
ることができる。
【0028】現像スリーブ2の周面上には、該現像スリ
ーブ2内に配設された各磁石により磁性キャリヤ7の磁
気ブラシが形成されている。感光性トナー6は、磁性キ
ャリヤ7との攪拌混合により、例えば負極性に帯電され
ており、磁性キャリヤ7のクーロン力により引き付けら
れて、現像スリーブ2の周面上を磁気ブラシにより搬送
される。そして、透明電極ドラム20と現像スリーブ2
との対向位置にて、磁気ブラシは透明電極ドラム20の
透明電極1上に摺接する。現像スリーブ2には感光性ト
ナーと同極性の電圧が印加されており、透明電極ドラム
20は、接地されるかまたは感光性トナー6の帯電極性
とは逆極性(正極性)とされており、現像スリーブ2の
周面上を磁気ブラシにより搬送される負極性の感光性ト
ナー6は、透明電極ドラム20の透明電極1上に薄い層
状に付着する。そして、このように透明電極ドラム20
の透明電極1上に付着した感光性トナー6の層6aに、
露光用ミラー36から、原稿50の露光光線が照射され
る。
【0029】原稿50の露光光線が照射された透明電極
ドラム20上の感光性トナーは、光が照射された明部が
導電性となり、帯電電荷を減衰するかあるいは透明電極
ドラム20から正極性の電荷が注入される。これに対し
て、感光性トナーにおける光が照射されない暗部は導電
性にならず、負極性の帯電電荷を維持する。
【0030】このような状態で、透明電極ドラム20上
の感光性トナー6の層6aが、該透明電極ドラム20の
回転に伴って移動すると、感光性トナー層6aにおける
明部の導電性となった感光性トナーが、現像スリーブ2
上の磁気ブラシにより透明電極ドラム20の周面から掻
き落とされる。これに対して、透明電極ドラム20上の
感光性トナー層6aにおける暗部の負極性を保持してい
る感光性トナーは、透明電極ドラム20の透明電極1上
に正極性の電荷とのクーロン力にて付着しているために
、現像スリーブ2の周面上の磁気ブラシが摺接しても、
該磁気ブラシにて掻き落とされず、透明電極ドラム20
に付着し続ける。
【0031】このとき、現像スリーブ2と透明電極ドラ
ム20との対向領域内で磁気ブラシを形成する磁石4の
磁界強度が、現像スリーブ2の回転方向上流側部分では
強く、下流側部分では弱くなっているために、現像スリ
ーブ2周面上に形成される磁気ブラシの穂立ちは、図1
に示すように、現像スリーブ2の下流側部分にて透明電
極ドラム20の透明電極1に到達し、該透明電極ドラム
20に沿った状態で、透明電極ドラム20の回転方向下
流側方向へと延びた状態になる。従って、この穂立ち部
は、透明電極ドラム20の周面に確実に摺接し、該穂立
ち部により、透明電極ドラム20上の感光性トナー層6
aにおける導電性となった感光性トナーが確実に掻き落
とされて、透明電極ドラム20から分離される。その結
果、透明電極ドラム20上には、原稿50の露光光線に
おける暗部に対応した画像が感光性トナーにより形成さ
れる。
【0032】透明電極ドラム20上に形成された感光性
トナーの画像は、転写紙搬送ローラー14にて搬送され
る転写紙60に定着装置13により転写される。そして
、該転写紙60上のトナーの画像は、定着装置15によ
り、転写紙60に定着される。透明電極ドラム20は、
転写紙60にトナーが転写されると、クリーニング装置
16にてその周面に残留するトナーが除去される。
【0033】本発明において、前述したHPd/HPu
の値は1.0乃至0.4、特に0.8乃至0.5の範囲
にあることが望ましく、またHPdの値は900乃至3
50ガウス、特に720乃至450ガウスの範囲にある
ことが、画像濃度を低下させずに、カブリ濃度を減少さ
せるために望ましい。一方、下流側ピークの偏よりの程
度、2PPd/WPdの値は、1.9乃至1.1、特に
1.8乃至1.2の範囲にあることがカブリ濃度を一層
低下させるために好ましい。
【0034】電極を構成する導電性基体としては、例え
ば、アルミニウム、ブリキ、銅等の金属、或いは二軸延
伸ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルム基体
にアルミ箔を貼合せ或いは金属Alを蒸着させた複合体
、或いは導電性ガラス(NESAガラス)等の任意の導
電性基体が使用される。現像スリーブとしては、アルミ
ニウムのような非磁性の導電材料が好適に使用され、一
方画像形成用の電極面としては導電性ガラスが好適に使
用される。
【0035】本発明の画像形成方法に使用される感光性
トナーは、電気絶縁性樹脂の定着媒質中に感光性(光導
電性)物質を分散させた組成物の粒子により構成される
。感光性物質としては、例えば、酸化亜鉛、CdS等の
無機光導電体、あるいは、ペリレン系顔料、キナクリド
ン系顔料、ピラントロン系顔料、フタロシアニン系顔料
、ジスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料等の光導電性有機
顔料が使用される。光導電性物質は、定着媒質100重
量部当り、3〜600重量部、特に5〜500重量部の
量で用いることが好ましい。光導電性物質の量が上記範
囲よりも少ない場合には、画像の濃度やトナー感度が低
下する傾向にあり、また、上記範囲よりも多い場合には
、電荷保持特性が低下する傾向にある。
【0036】定着媒質としては、それ自体公知の電気絶
縁性定着用樹脂、例えばポリスチレン、スチレン−アク
リル共重合体、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリ
アリレート(ビスフェノールAとイソまたはテレフタレ
ート酸とのポリエステル)、ポリビニルブチラール、ポ
リスルホン等が用いられ、また、ポリビニルカルバゾー
ル等の光導電性樹脂も、単独であるいは電気絶縁性樹脂
と組合せて使用される。光導電性物質が司視域波長に感
度を有しない場合には、それ自体公知の染料増感剤や化
学的増感剤が配合される。
【0037】また、定着媒質として電荷輸送媒質を用い
、この電荷輸送媒質中に前述した光導電性物質を電荷発
生顔料として分散させて、光導電性トナーを製造しても
よい。電荷輸送媒質としては、前述した電気絶縁性樹脂
と電荷輸送物質とが組み合わされて使用される。電荷輸
送物質としては、正孔輸送物質、電荷輸送物質のいすれ
であってもよい。正孔輸送物質としては、例えば、ポリ
ビニルカルバゾール、フェナントレン、N−エチルカル
バゾール、2,5−ジフェニル−1,3,4−オキサジ
アゾール、2,5−ビス−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール、ビス−ジエチル
アミノフェニル−1,3,6−オキサジアゾール、4,
4′−ビス(ジエチルアミノ)−2,2′−ジメチルト
リフェニルメタン、2,4,5−トリアミノフェニルイ
ミダゾール、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−トリアゾール、1−フェニル−3−
(4−ジエチルアミノスチリル)−5−(4−ジエチル
アミノフェニル)−2−ピラゾリン、p−ジエチルアミ
ノベンツアルデヒド−(ジフェニルヒドラゾン)等があ
る。また、電荷輸送物質としては、2−ニトロ−9−フ
ルオレン、2,7−ジニトロ−9−フルオレン、2,4
,7−トリニトロ−9−フルオレン、2,4,5,7−
テトラニトロ−9−フルオレン、2−ニトロベンゾチオ
フェン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニ
トロアントラセン、ジニトロアクリジン、ジニトロアン
トラキノン等がある。電荷輸送物質は、一般的には、樹
脂100重量部当り、10〜200重量部、特に30〜
120重量部の範囲が好ましい。
【0038】本発明に用いる光導電性トナーには、上述
した必須成分に加えて、それ自体公知の助剤を公知の処
方に従って配合することができる。このような助剤とし
ては、ワックス類等のオフセット防止剤や圧力定着性付
与剤を挙げることができる。
【0039】トナーへの成形は、混練、粉砕、篩分けに
よる乾式法や、分散液の形で噴霧造粒する湿式法或いは
光導電体のモノマー分散体を重合させる乳化乃至懸濁重
合法により行うことができ、トナー粒子の粒度は、一般
に5乃至30ミクロンの範囲とすることが望ましい。
【0040】磁性キャリヤとしては、フェライトキャリ
ヤ鉄粉キャリヤを使用でき、磁性キャリヤとしては粒形
が30乃至120μmのものが好適であり、キャリヤと
トナーとの混合比率は重合比で97:3乃至85:15
の範囲内にあるのがよい。磁気ブラシの穂長は、他の条
件によっても若干相違するが、一般に0.3乃至1mm
の範囲が適当である。
【0041】トナー支持電極と対向電極との間に印加す
るバイアス電圧は、電極曲率面の曲率半径によっても若
干相違するが、一般に100乃至2000ボルト、特に
300乃至1500ボルトの範囲にあるのがよい。
【0042】画像露光は、透明原稿を介しての透明露光
や不透明原稿からの反射露光により行うが、何れの場合
でもスリット露光により行なう。この場合、露光のスリ
ット巾は感光性トナーとの接触部位の巾よりも狭い巾で
あることが望ましく、一般に0.5乃至3mmの巾が適
当である。
【0043】
【実施例】実施例 〔実施例1〕図6に示す接線方向磁束密度分布を有する
スリーブを図7に示す複写機に搭載し、感光性トナーを
用いて画像出しを行った。画像出しの際の現像条件は、
次のとおりである。 ドラム径                     
     78mmスリーブ径           
             38mmドラム周速   
                   0.8cm/
s周速比(スリーブ/ドラム)          5
バイアス電圧                   
 1.2kVドラム−スリーブ間距離        
  0.7mm穂切り長さ             
         0.5mmそして、得られた画像の
かぶり濃度を、サクラデンシトメーター(PAD−65
)を用いて測定した。その結果を表1に示す。なお、磁
束密度分布の測定は、デンシジキ、INC社製ガウスメ
ーター(GM−2430D)を用い、スリーブ表面とプ
ローブの距離を1mmにして行った。また、現像主極に
よりスリーブ上に形成された接線方向磁束密度分布のH
Pd,HPu,HPd/HPu,2PPd/WPdも、
あわせて表1に示す。
【0044】〔比較例1〕図3に示す接線方向磁束密度
分布を有するスリーブを用い、実施例1と同様にして画
像出しを行い、得られた画像のかぶり濃度を測定した。 その結果を表1に示す。
【0045】〔比較例2〕図4に示す接線方向磁束密度
分布を有するスリーブを用い、実施例1と同様にして画
像出しを行い、得られた画像のかぶり濃度を測定した。 その結果を表1に示す。
【0046】〔比較例3〕図5に示す接線方向磁束密度
分布を有するスリーブを用い、実施例1と同様にして画
像出しを行い、得られた画像のかぶり濃度を測定した。 その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】 表1から明らかなように、HPd/HPu<1及び2P
Pd/WPd>1の両方を満足する実施例1は、かぶり
濃度がきわめて低く、鮮明な画像が得られた。
【0048】一方、HPd/HPu≒1である比較例1
及びHPd/HPu>1である比較例2は、かぶり濃度
が高く、鮮明さに欠ける画像が得られた。また、HPd
/HPu<1を満たしているももの、2PPd/WPd
≒1である比較例3も、かぶり濃度が高く、鮮明さに欠
ける画像であった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、感光性トナーと磁性キ
ャリヤとの混合物の磁気を用いて、電子写真法による画
像形成を行う際、現像スリーブ上での磁束密度分布を、
下流側の接線方向磁束密度分布のピークが上流側のそれ
よりも低い二山分布のものとすることにより、除電トナ
ー粒子の掻きとりを有効に行うことができ、これにより
カブリ濃度を顕著に低減させることも可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための説明図(現像域
拡大断面模式図)である。
【図2】現像主極によりスリーブ上に形成される接線方
向の磁束密度分布を示す線図である。
【図3】比較例1の現像条件での磁束密度分布を示す線
図である。
【図4】比較例2の現像条件での磁束密度分布を示す線
図である。
【図5】比較例3の現像条件での磁束密度分布を示す線
図である。
【図6】本発明の実施例1の現像条件での磁束密度分布
を示す線図である。
【図7】本発明の画像形成方法の実施に使用する複写機
の概略構成図である。
【符号の説明】
1  電極面 2  現像スリーブ 3  ニップ位置 4  主極 5  磁石ロール 6  感光性トナー 7  磁性キャリヤ 8  磁気ブラシ 9  電源 L  明部 D  暗部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  感光性トナーと磁性キャリヤとの混合
    物を、内部に磁石を備えた現像スリーブ上に供給して、
    前記混合物の磁気ブラシを現像スリーブ上に形成させる
    工程とこの磁気ブラシを導電性基板と接触させて該基板
    上に感光性トナー層を形成させ、感光性トナー層を画像
    露光して除電トナーと帯電トナーとの組合せを形成させ
    、次いで除電トナーを磁気ブラシとの接触により導電性
    基板から除去する工程とから成る画像形成法において、
    前記現像スリーブと導電性基板とのニップ位置近傍を中
    心として上流側と下流側とに分離された二山分布の接線
    方向磁束密度分布を有し、且つ上流側ピークに比して下
    流側ピークが小さい値を有するように現像スリーブの主
    極の磁束密度分布を設定することを特徴とする画像形成
    方法。
  2. 【請求項2】  下流側ピークの頂点が下流側ピーク巾
    の中心よりも下流側に偏よるように現像スリーブ主極の
    磁束密度分布を設定することを特徴とする請求項1記載
    の画像形成方法。
  3. 【請求項3】  回転可能な導電性スリーブと、導電性
    スリーブ内に収容された現像用主極を含む磁石とから成
    り、トナーと磁性キャリヤとの混合物から成る現像剤の
    磁気ブラシをスリーブ表面に形成させて、ドラム表面と
    の摺擦によりドラム表面にトナー像形成を行う磁性現像
    スリーブにおいて、現像スリーブの主極が、現像スリー
    ブとドラムとのニップ位置近傍を中心として上流側と下
    流側とに分離された二山分布の接線方向磁束密度分布を
    有し、上流側ピークに比して下流側ピークが小さい磁束
    密度の値を有し、且つ下流側ピークの頂点が下流側ピー
    ク巾の中心よりも下流側に偏よった位置となるような磁
    束密度分布をすることを特徴とする現像スリーブ。
  4. 【請求項4】  前記主極が上流側に位置する強い磁石
    と下流側に位置する弱い磁石との複合体から成る請求項
    3記載の現像スリーブ。
JP1453591A 1991-02-05 1991-02-05 画像形成法及びそれに用いる磁性現像スリーブ Pending JPH04249266A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8126379B2 (en) * 2008-06-17 2012-02-28 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Developing device and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8126379B2 (en) * 2008-06-17 2012-02-28 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Developing device and image forming apparatus

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