JPH04249036A - ブラウン管のフェース表面の電磁シールド構造 - Google Patents

ブラウン管のフェース表面の電磁シールド構造

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JPH04249036A
JPH04249036A JP3687291A JP3687291A JPH04249036A JP H04249036 A JPH04249036 A JP H04249036A JP 3687291 A JP3687291 A JP 3687291A JP 3687291 A JP3687291 A JP 3687291A JP H04249036 A JPH04249036 A JP H04249036A
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JP
Japan
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face surface
attached
metal foil
ray tube
foil tape
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Pending
Application number
JP3687291A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Takase
高瀬 克久
Seiichi Omukai
大向 清一
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NANAO KK
Original Assignee
NANAO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラウン管のフェース
表面から輻射される電磁波を抑制する電磁シールド構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブラウン管のフェース表面には、
光の反射を抑えるための透明のシリカ(シリコンカーバ
イト)膜が被着されている。シリカ膜を被着すると、フ
ェース表面から発する光が乱反射するため、観察者への
反射光を抑制することができる。ただし、この場合、光
の乱反射作用によって若干の画質の低下がある。また、
この透明シリカ膜に導電性物質を含有した透明導電性膜
をフェース表面に被着してなるブラウン管もある。これ
は、ブラウン管に印加された高電圧によってフェース表
面が帯電し、空気中のじん埃が付着するのを防止するた
めで、前記透明導電性膜を接地することによって管面の
帯電防止を行っている。
【0003】ところで、昨今、ブラウン管のフェース表
面から輻射される電磁波が、人体に対して悪影響を与え
ることが懸念されている。特に、スウェーデンやデンマ
ーク等の北欧諸国では、AEF規格(alterrat
ing electric field) を定めて画
面から輻射される電磁波を制限しようとする運動が高ま
っている。
【0004】上記した従来のブラウン管で、フェース表
面から輻射される電磁波を抑制しようとする場合、フェ
ース表面に被着された透明導電性膜を電磁シールド材と
して用いることになるが、帯電防止用として被着されて
いる透明導電性膜では十分なシールド効果を得ることが
困難である。このため、透明導電性膜の膜厚を厚くして
フェース表面の導電性を上げることでシールド効果を高
め、電磁波の輻射を抑制することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透明導
電性膜の膜厚を厚くすると、光の乱反射作用も大きなも
のになり、画質の低下が著しいものになるという問題点
が生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、画質の低下を招くことなく、管面から
の電磁波の輻射を抑制することができるブラウン管のフ
ェース面の電磁シールド構造を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわち
、請求項1に記載の発明は、透明導電性膜が被着された
ブラウン管のフェース表面にこのフェース表面の周辺部
に沿って導電性帯体を少なくとも2枚以上取り付け、こ
の導電性帯体の一端もしくは両端をブラウン管の外周部
に取り付けられている防爆バンドに電気的に接続し、こ
の防爆バンドを接地したことを特徴とするブラウン管の
フェース表面の電磁シールド構造。また、請求項2に記
載の発明は、前記導電性帯体を前記フェース面と前記防
爆バンドとに粘着性をもって取り付けたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明の構成によれば、ブラウ
ン管のフェース表面の周辺部に沿って少なくとも2枚以
上の導電性帯体を取り付け、この導電性帯体を接地した
防爆バンドに電気的に接続しているので、フェース表面
上の任意の2点間の抵抗値を測定すると、その値は導電
性帯体を取りつけていないときに比べて低くなる。
【0009】すなわち、導電性帯体を取りつけていない
状態ではフェース表面全体の抵抗が測定されるが、導電
性帯体を取りつけた状態では各測定点と各導電性帯体間
の抵抗が測定される。このため、導電性帯体を取りつけ
た状態の方がフェース表面の抵抗値は小さいものとなっ
てフェース表面の導電性が向上し、電磁波のシールド効
果が上がる。
【0010】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
導電性帯体をフェース表面と防爆バンドとに粘着性をも
って取り付けるので、導電性帯体の取り付け作業が簡易
化する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はブラウン管の一部を破断した側面図である
。ブラウン管1は、真空容器であるガラスバルブ2のフ
ェース内面に蛍光膜3を被着し、フェース表面には導電
性シリカや金属等にてなる透明導電性膜4が被着されて
いる。透明導電性膜4は、加熱スプレー、蒸着、スパッ
タリング、浸漬等の手段で被着される。
【0012】図2は電磁シールド構造の一例を示すブラ
ウン管の斜視図である。ガラスバルブ2のフェース面付
近の外周部に、接地された金属製の防爆バンド5が取り
つけられている。この防爆バンド5は、ガラスバルブ2
が壊れた際に、外部に向かってその破片が飛び散らない
ようにするために設けられている。
【0013】透明導電性膜4が被着されたフェース表面
の周辺部、その各辺それぞれには、導電性帯体としての
金属箔テープ6が貼り付けられ、これら金属箔テープ6
の両端部は、防爆バンド5に貼り付けられている。
【0014】金属箔テープ6は、図3の斜視図およびこ
のA−A断面図である図4に示すように、粘着剤9が塗
布される帯状の金属箔7の裏面6aに網目状の凸部8を
形成し、表面6bをフラットにしたもので、通常は巻回
された状態にある。この金属箔テープ6を貼り付けるに
は、1.巻回されている金属箔テープ6を所要の長さに
切り取り、 2.フェース表面から防爆バンド5にかけて、金属箔テ
ープ6を架け渡し、その表面6bを擦るようにして、こ
れらに貼り付ける。このように、比較的簡単な作業で導
電性帯体の取り付けが完了する。
【0015】貼り付け後の金属箔テープ6とフェース表
面の断面を図5に示す。金属箔テープ6の表面6b(フ
ラットな面)を擦るようにして貼り付けた結果、裏面6
aに形成されている凸部8の粘着剤9が剥がれて、これ
が露出し、フェース表面に被着されている透明導電性膜
4と接触して導通状態となる。凸部8以外の部分では、
粘着剤9が透明導電性膜4と接着して貼り付け状態を維
持する。
【0016】なお、凸部8の形状は網目状のものだけで
なく、点状、直線状のものなど、各種の形状としてもよ
い。金属箔テープ6の貼り付け位置も、上記のようにフ
ェース表面の周辺部全域に限ることなく、図6,図7に
示すように対向する2辺に貼り付けてもよいし、図8に
示すように周辺部の四隅に貼り付けるようにしてもよい
。これらの図において防爆バンド5は図示を省略してい
る。
【0017】また、導電性帯体としては、金属箔テープ
6に限らず、図9に示すような、銅線の束を編み上げて
形成した銅バンド10を用いてもよいし、粘着剤が塗布
されていないただの帯状の金属箔を用いてもよい。これ
らの貼り付け方法としては、 (A)図10に示すように、まず、一端部を防爆バンド
5に半田付け等で固定し、胴体部分がフェース表面に押
し付けられるように張りを与えて、もう一端部を防爆バ
ンド5に固定する。 (B)銅バンド10,金属箔の片面に導電性接着剤を塗
布して貼り付ける。さらに、銅バンド10のように接触
面がフラットではなく、凹凸状となっているものは、上
記金属箔テープ6と同様な貼り付け方法が適用できる。
【0018】次に、金属箔テープ6を取りつけることに
よって、フェース表面の抵抗値が低くなることを図11
および図12を用いて説明する。図11は金属箔テープ
6を取りつけない状態でフェース表面の抵抗値を測定す
るときの正面図、図12はフェース表面の周辺部全域に
、金属箔テープ6を取りつけた状態でフェース表面の抵
抗値を測定するときの正面図である。
【0019】これらの図に示すように、フェース表面の
任意の2点に電極としての導電性テープ11を貼り付け
、これら導電性テープ11に直流電源12と電流計13
とを接続し、この電流計13の値からフェース表面の抵
抗値を求める。
【0020】図11に一点鎖線で示すように、金属箔テ
ープ6が取りつけられていない状態では、2つの導電性
テープ11によってフェース表面の全面の抵抗値が測定
される。これに対して、図12に示すように、フェース
表面の周辺部に金属箔テープ6を取りつけた状態では、
各金属箔テープ6と導電性テープ11間の抵抗が測定さ
れる。すなわち、導電性テープ11からフェース表面の
周辺部までの距離に相当する抵抗値が測定される。
【0021】したがって、金属箔テープ6が取りつけら
れた場合、金属箔テープ6が取りつけられていない場合
に比べ、測定されるフェース表面の距離が短くなり、見
掛け上のフェース表面の抵抗値は低くなる。このため、
フェース表面に被着している透明導電性膜4の膜厚を厚
くすることなく、フェース表面の導電性を向上させるこ
とができ、電磁シールド効果を向上させることができる
【0022】その金属箔テープ6を取りつけない場合と
、取りつけた場合におけるシールド効果の違いを実験に
よって求めているので、以下に記載する。この実験は、
ブラウン管のフェース表面から放出される電界の強さを
測定したものである。
【0023】まず、フェース表面に導電性シリカ膜を被
着したときの実験データを比較すると、金属箔テープ6
を取りつけない状態では、低周波(5Hz〜2kHz)
における電界の強さが46.9〔V/m〕であったもの
が、金属箔テープ6を取りつけることにより、37.9
〔V/m〕に低減した。また、高周波(2kHz〜40
0 kHz)における電界の強さが2.66〔V/m〕
であったものが、金属箔テープ6を取りつけることによ
り、2.15〔V/m〕に低減した。
【0024】次に、フェース表面にネサ(SnO2を主
成分とする)膜を被着したときの実験データを比較する
と、金属箔テープ6を取りつけない状態では、低周波(
5Hz〜2kHz)における電界の強さが、45.7〔
V/m〕であったものが、金属箔テープ6を取りつける
ことにより、19.3〔V/m〕に低減した。また、高
周波(2kHz〜400 kHz)における電界の強さ
が2.05〔V/m〕であったものが、金属箔テープ6
を取りつけることにより、1.75〔V/m〕に低減し
た。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載のブラウン管のフェース
表面の電磁シールド構造によれば、ブラウン管のフェー
ス表面に透明導電性膜が被着され、フェース表面の周辺
部に沿って導電性帯体を少なくとも2枚上取り付け、こ
の導電性帯体の一端もしくは両端を前記防爆バンドと電
気的に接続し、防爆バンドを接地しているので、フェー
ス表面上の任意の2点間の抵抗値を測定すると、その値
は導電性帯体を取り付けていないときに比べて小さいも
のとなって、フェース表面の導電性が向上し、電磁波の
シールド効果が上がる。したがって、シールド効果を向
上させるために、透明導電性膜の膜厚を厚くする必要が
なく、光の乱反射による画質の低下を抑えた状態で、フ
ェース表面から輻射される電磁波を抑制することができ
る。さらにブラウン管のフェース部と防爆バンドとが近
接していることから、電気的に接続するには導電性帯体
を長くしなくともよいと共に、多面で接続してもコスト
が高くならず、電磁波のシールド効果を高めることがで
きる。また、請求項2に記載のブラウン管のフェース表
面の電磁シールド構造によれば、前記導電性帯体は前記
フェース表面と前記防爆バンドとに粘着性をもって取り
付けるので、作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブラウン管の一部破断
側面図である。
【図2】電磁シールド構造を示すブラウン管の斜視図で
ある。
【図3】導電性帯体の一例である金属箔テープの斜視図
である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】金属箔テープの貼り付け状態を示した断面図で
ある。
【図6】金属箔テープの貼り付け位置の一例を示した斜
視図である。
【図7】金属箔テープの貼り付け位置のその他の例を示
した斜視図である。
【図8】金属箔テープの貼り付け位置のその他の例を示
した斜視図である。
【図9】導電性帯体のその他の例である銅バンドの斜視
図である。
【図10】銅バンドの貼り付け方法の一例を示した断面
図である。
【図11】フェース表面の抵抗測定を行うときのブラウ
ン管の正面図である。
【図12】金属箔テープを取り付けたときのフェース表
面の抵抗測定を行うときのブラウン管の正面図である。
【符号の説明】
1・・・ブラウン管 4・・・透明導電性膜 5・・・防爆バンド 6・・・金属箔テープ 9・・・粘着剤 10・・・銅バンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  透明導電性膜が被着されたブラウン管
    のフェース表面にこのフェース表面の周辺部に沿って導
    電性帯体を少なくとも2枚以上取り付け、この導電性帯
    体の一端もしくは両端をブラウン管の外周部に取り付け
    られている防爆バンドに電気的に接続し、この防爆バン
    ドを接地したことを特徴とするブラウン管のフェース表
    面の電磁シールド構造。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載のブラウン管のフェー
    ス表面の電磁シールド構造において、前記導電性帯体は
    、前記フェース面と前記防爆バンドとに粘着性をもって
    取り付けられたブラウン管のフェース表面の電磁シール
    ド構造。
JP3687291A 1991-02-05 1991-02-05 ブラウン管のフェース表面の電磁シールド構造 Pending JPH04249036A (ja)

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JP3687291A JPH04249036A (ja) 1991-02-05 1991-02-05 ブラウン管のフェース表面の電磁シールド構造

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JP (1) JPH04249036A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5304891A (en) * 1991-06-28 1994-04-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Cathode-ray tube display device
US5831390A (en) * 1996-07-25 1998-11-03 Kabushiki Kaisha Toshiba CRT with a transparent film and a compensating electrode
US6541904B1 (en) 1999-05-07 2003-04-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Display device provided with anti-aef strip

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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