JP2693896B2 - 陰極線管装置およびその電界シールド部材の製造方法 - Google Patents

陰極線管装置およびその電界シールド部材の製造方法

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JP2693896B2 JP15054592A JP15054592A JP2693896B2 JP 2693896 B2 JP2693896 B2 JP 2693896B2 JP 15054592 A JP15054592 A JP 15054592A JP 15054592 A JP15054592 A JP 15054592A JP 2693896 B2 JP2693896 B2 JP 2693896B2
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、偏向ヨークから放射
される交番電界の低減を図るようにした陰極線管装置お
よびその電界シールド部材の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の陰極線管の側面図である。
図において、20はガラスバルブで、ファンネル部1と
パネル部2とで構成される。ファンネル部1はネック部
1aと、コーン部1bと、高圧アノードボタン1dを有
するファンネル本体部1cとにより構成され、パネル部
2にフリットガラスを用いて封止されている。1eはネ
ック部1aとコーン部1bとのつなぎ目で、ネックシー
ルラインと呼ばれる部分であって、ガラス肉厚がやや薄
く、強度が他の部位に比べ弱い部分である。ネック部1
aには電子銃3が封止され、また、パネル部2の側面に
は防爆特性を保証するための防爆バンド4が巻きつけら
れ、防爆バンド4の四隅にはガラスバルブ20を図示し
ていない筐体に懸架するための掛止部4aが一体的に設
けられている。また、ファンネル本体部1cに設けられ
た高圧アノードボタン1dの周囲には、絶縁のためのシ
リコン樹脂膜5が形成される。また、ファンネル本体部
1cの外表面には、陰極線管に静電容量を付加するため
の導電膜6が形成される。この導電膜6は、通常、黒鉛
を塗布することによって形成されている。なお、21は
陰極線管の管軸である。
【0003】以上のように構成された陰極線管には、図
6に示す偏向ヨーク7がコーン部1bとネック部1aの
間の位置に取り付けられる。この偏向ヨーク7は、水平
偏向コイル7a、垂直偏向コイル7b、偏向ヨーク本体
部7cによって構成されている。
【0004】陰極線管装置は、ネック部1aに封止され
た電子銃3から出射された電子ビームが偏向ヨーク7の
水平偏向コイル7a、垂直偏向コイル7bによって水
平、垂直方向に所定量偏向され、パネル部2の内面に形
成された蛍光膜上を走査して画像を映出する。このとき
の偏向幅は、アノードボタン1dに印加する電圧の平方
根に反比例する。
【0005】以上のように構成された従来の陰極線管装
置では、偏向ヨーク7で電子ビームを偏向する際に、偏
向ヨーク7を中心に放射状に発生する交番電界をシール
ドする措置が取られていないため、人体に有害とされる
交番電界が陰極線管のファンネル部1およびパネル部2
を透過して、陰極線管の前方に放射されるという問題点
があった。
【0006】このような問題点を解消するため、交番電
界低減手段を備えた陰極線管装置が用いられている。図
7は交番電界低減手段を備えた第1の従来例の側面図で
ある。図において、8は電界シールド用導電膜で、導電
膜6と電気的に接触するようにコーン部1bからネック
部1aにかけて黒鉛を塗布して、偏向ヨーク7の開口部
前面を覆うような形に形成されている。9は電界シール
ド用導電膜8と偏向ヨーク7のコイル部とを電気的に絶
縁するために装着された絶縁シートで、図8に示すよう
な漏斗状に形成され、ファンネルのコーン部1bと、こ
れにつづくネック部1aを覆うように装着され、この絶
縁シート9の上に偏向ヨーク7が取り付けられる。
【0007】このように構成された陰極線管装置は、導
電膜8をアースすることによって、導電膜8が零Vの等
電位面となり、導電膜8は導電膜6と導通しているた
め、偏向ヨーク7の前面領域に電界シールド効果を持つ
面が形成され、偏向ヨーク7からファンネル部1および
フェースパネル2を透過してフェースパネル2の前面に
放射される交番電界を、約40%程度低減することがで
きる。また、偏向ヨーク7の水平偏向コイル7aと導電
膜8との間には絶縁シート9が介在しているので、通常
は偏向ヨーク7との間で放電等の問題は生じない。
【0008】図9は、交番電界低減手段を備えた第2の
従来例の側面図である。図において、11は電界シール
ド部材で、図10に示すように、第1の従来例の絶縁シ
ート9の内面に黒鉛膜11aを形成したものである。こ
の電界シールド部材11は、図9に示すように陰極線管
に装着し、その上に偏向ヨーク7を装着する態様でもっ
て使用され、第1の従来例と同様の効果が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の陰極線管装置は
以上のように構成されており、第1の従来例では、電界
シールド用導電膜8を形成するのに従来の陰極線管の製
造工程を変更する必要があり、言わば陰極線管の種類を
増やさなければいけないという問題点があった。また、
第2の従来例では、絶縁シート9が取り扱い中に汚れ、
絶縁性が損なわれるという問題があった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、陰極線管の種類を増やすこと
なく、かつ、絶縁性の損なわれることのないシールド部
材を有する陰極線管装置を得ること、およびそのシール
ド部材の製造方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る陰極線管
装置は、陰極線管のコーン部に装着する絶縁シートの内
面に接着材でもって塗着されている導電材よりなる導電
膜を有するシールド部材を備えたものである。
【0012】また、この発明に係る電界シールド部材
は、電界シールド部材の内面に形成されている導電膜の
少なくとも一部が、陰極線管のファンネル部の外面に形
成されている導電膜と電気的に導通した状態となるよう
にしたものである。
【0013】また、この発明に係る電界シールド部材の
製造方法は、治具に絶縁シートを取り付け、絶縁シート
の外面に接着材を含む導電材を塗布するか、または接着
材を塗布したのち導電材を塗布して乾燥させ、この絶縁
シートを治具から取り外して内外面を反転させるように
した。
【0014】
【作用】この発明に係る陰極線管装置の電界シールド部
材は内面に形成されている導電膜が接着材でもって絶縁
シートに塗着されているので容易に脱落することがな
く、絶縁性が損なわれることが少ない。
【0015】また、この発明に係る電界シールド部材に
よれば、ファンネル部の外面に形成されている導電膜を
介して電界シールド部材の導電膜が接地されるので、別
途接地する作業が不要となる。
【0016】また、この発明に係る製造方法によれば、
絶縁シートの内面に形成する導電膜の形状の精度が向上
するとともに、製造工程が簡易となる。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例の断面図、図2は
図1中の一点鎖線の円内の部分の拡大図である。図にお
いて、14は絶縁シート9の内面に塗布形成された導電
膜で、コーン部1bの外面に形成されている導電膜6に
重なって、電気的に接続されており、この電界シールド
部材11の上に、偏向コイル7が装着される。
【0018】また、導電膜14は、絶縁シート9の前端
部分の所定範囲には形成されることがなく、導電膜14
の前端から水平偏向コイル7aまでの沿面距離が長くな
るように構成されており、これによって絶縁シート9に
よる耐電圧特性の維持が図られている。
【0019】この導電膜14は、導電材に接着材を混合
した液状のものを絶縁シート9の内面に所望のパターン
で塗布し、乾燥することによって製作される。
【0020】実施例2.図3は導電膜14の他の実施例
を示す断面図で、導電膜14は、接着材層15と導電材
層16の二層で構成されており、導電材に接着材を混合
したものに比して、導電膜14の導電性が向上する。
【0021】実施例3.図4はこの発明に係る電界シー
ルド部材の製造方法の一実施例の工程図で、図4(ロ)
に示した漏斗状の治具17に図4(イ)に示した絶縁シ
ート9を図4(ハ)に示すように挿入し、次に図4
(ニ)、(ホ)に示すように、キャップ18、19を装
着して導電膜14を形成しない部分を覆ったのち、図4
(ヘ)に示すように、スプレーガン20で導電材と接着
材の混合液を吹付塗装して図4(ト)に示すように導電
膜14を塗着し、乾燥させる。次にキャップ18、19
を取り除いて治具17から脱着し、図4(チ)に示す状
態の電界シールド部材11を形成する。その後、内外面
を反転させて図4(リ)に示す電界シールド部材11を
製作する。
【0022】上記工程中に用いるキャップ18には、図
4(ニ)に示すような切欠部18aが設けられており、
このため導電膜14には図4(ト)に示すような延在部
14aが形成されることになり、、陰極線管に装着した
とき、この延在部14aの部分が保護膜6と接触するよ
うに構成されている。
【0023】実施例4.実施例3では、図2に示した単
層構造の導電膜14を形成する場合の製造工程を説明し
たが、図3に示した二層構造の導電膜14を形成する場
合には、まず接着材を塗布して半乾燥させたのち導電材
を多く含んだ溶液または接着材との混合液を塗装して乾
燥させる工程を加える。
【0024】
【発明の効果】この発明による陰極線管装置は、絶縁シ
ートの内面に接着材でもって導電材が塗着されている導
電膜を有する電界シールド部材を備えており、電界シー
ルド部材の導電材は絶縁シートに強固に接着しており、
使用時に導電材が脱落して絶縁シートの他の部分に付着
することが少なく、絶縁シートの絶縁性を損う恐れが少
なくなる。
【0025】また、この発明による電界シールド部材に
よれば、内面に形成した導電膜14が陰極線管のコーン
部の外面に形成されている導電膜6に重なって電気的に
接続されるので、導電膜14を別途接地する必要がない
電界シールド効果が得られる。
【0026】また、この発明に係る製造方法によれば、
絶縁シートの内面に形成する保護膜の位置および形状を
正確かつ容易に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】図1中の一点鎖線の円内の部分の拡大断面図で
ある。
【図3】この発明の実施例2の拡大断面図である。
【図4】この発明の実施例3の製造工程図である。
【図5】電界シールド手段を備えていない従来の陰極線
管の側面図である。
【図6】偏向ヨークの斜視図である。
【図7】電界シールド手段を備えた第1の従来例の陰極
線管装置の側面図である。
【図8】第1の従来例で用いる絶縁シートの斜視図であ
る。
【図9】電界シールド手段を備えた第2の従来例の陰極
線管の側面図である。
【図10】第2の従来例で用いる電界シールド部材の斜
視図である。
【符号の説明】
1a ネック部 1b コーン部 6 導電膜 7a 水平偏向ヨーク 9 絶縁シート 11 電界シールド部材 14 導電膜 15 接着材層 16 導電材層 17 治具 18 キャップ 19 キャップ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネック部と、コーン部と、ファンネル本
    体部とからなるファンネル部およびパネル部を有するガ
    ラスバルブ、このガラスバルブのネック部からコーン部
    にかけての偏向ヨークが嵌装される部分の壁面に沿う形
    状に形成された絶縁シートと、この絶縁シートの内面に
    接着材でもって塗着された導電膜とを有する電界シール
    ド部材を備えた陰極線管装置。
  2. 【請求項2】 陰極線管のファンネル部の外表面に塗着
    されている導電膜と電界シールド部材の内面に形成され
    ている導電膜の少なくとも一部分が重なって電気的に導
    通した状態となるよう配置したことを特徴とする請求項
    1の陰極線管装置。
  3. 【請求項3】 治具に絶縁シートを装着し、この絶縁シ
    ートの表面に接着材を含む導電材を塗布するか、または
    接着材を塗布したのち導電材を塗布して乾燥させ、この
    絶縁シートの内外面を反転させて導電膜が内面側となる
    ようにした陰極線管装置の電界シールド部材の製造方
    法。
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