JPH042473A - 自動ねじ締め方法及び装置 - Google Patents

自動ねじ締め方法及び装置

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JPH042473A
JPH042473A JP2099658A JP9965890A JPH042473A JP H042473 A JPH042473 A JP H042473A JP 2099658 A JP2099658 A JP 2099658A JP 9965890 A JP9965890 A JP 9965890A JP H042473 A JPH042473 A JP H042473A
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tightening
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rotation
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森元 勇生
Kenichi Murofushi
室伏 謙一
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Nippon Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は複数ねし種のねじを予め設定された締め付けト
ルクで自動的に締め付ける自動ねじ締め及び装置に関す
る。
[従来の技術] 時計、カメラ等の精密機器、コンピュータ、ディスクメ
モリ装置等の電子機器等の各種産業における組立て作業
において、ねじ締め作業は最も基本的なものである。こ
のねじ締め作業は、モータ動力によりねじ締めを行う自
動ねじ締め装置を用いて行われる。
一般にねじ締め作業においては、締め付けトルクを予め
設定した値にすることが求められている。
このため従来の自動ドライバ装置においても締め付けト
ルクを調節できるようにしたものがある。
しかし、従来の自動ドライバ装置ではねじの種類や被締
め付け体か異なる場合でも単に締め付けトルクの値を調
整できるだけであった。すなわち、ねじの太さやピッチ
等の形状や、鉄やプラスチック等の材質や、セルフタッ
ピング用ねじなどの機能が異なる場合や、被締め付け体
の材質が金属やプラスチック等と異なる場合でも、設定
した締め付けトルクに応じて同じ締め付け制御をしてい
た。
[発明が解決しようとする課題] このため、例えば径の小さいねじを締め付ける場合には
、締め付け時の回転により、ねじに加わる締め付けトル
クが設定値を大きく越えてしまい、ねじの頭に大きなス
トレスが加わるという問題があった。加わったストレス
によりねじ締め付け時に千切れる場合には対処も可能で
あるが、ねじ締め時には千切れるまで至らなかったねじ
が数日以上経ってから突然ねじの頭がとれてしまうとい
う事故が発生して問題となっていた。
本発明の目的は、ねじの種類の応じて最適なねじ締め制
御を行うことができる自動ねじ締め方法及び装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、複数ねじ種のねじを予め設定された締め付
けトルクで自動的に締め付ける自動ねじ締め方法におい
て、ねじ着座前は、前記複数ねじ種から選択されたねじ
種と前記設定された締め付けトルクに基づいて定められ
る最適回転数により前記設定された締め付けトルク以下
の回転トルクで前記ねじを回転させ、ねじ着座後は、前
記選択されたねじ種に応じて定められる前記回転トルク
の時間変化特性に基づいて、前記回転トルクを前記設定
された締め付けトルクまで上昇させながら前記ねじを締
め付けることを特徴とする自動ねじ締め方法によって達
成される。
また、上記目的は、複数ねじ種のねじを予め設定された
締め付けトルクで自動的に締め付ける自動ねじ締め装置
において、前記ねじを回転させる回転手段と、前記複数
ねじ種から選択されたねじ種と前記設定された締め付け
トルクに基づいて前記回転手段の最適回転数を設定する
最適回転数設定手段と、前記回転手段を前記最適回転数
で定速回転させる定速制御信号を出力する定速制御手段
と、前記選択されたねじ程に応じて定められる前記回転
手段の回転トルクの時間変化特性に基づいて、ねじ着座
時における前記定速制御信号の立上りを変化させる立上
り制御手段と、前記回転手段の回転トルクが前記設定さ
れた締め付けトルクを越えないように前記定速制御信号
を制限するトルク制限手段とを備えたことを特徴とする
自動ねじ締め装置によって達成される。
[作用コ 本発明によれば、ねじ着座前は、複数ねし種から選択さ
れたねじ種と設定された締め付けトルクに基づいて定め
られる最適回転数により設定された締め付けトルク以下
の回転トルクでねじを回転させ、ねじ着座後は、選択さ
れたねじ種に応じて定められる回転トルクの時間変化特
性に基づいて、回転トルクを設定された締め付けトルク
まで上昇させながらねじを締め付けるようにしたので、
ねじの種類の応じて最適なねじ締め制御を行うことがで
きる。
[実施例] 本発明の第1の実施例による自動ねじ締め装置を第1図
乃至第3図を用いて説明する。
本実施例による自動ねじ締め装置は、ねじ締めを行うド
ライバユニット10と、ドライバユニ・yト10を制御
する制御ユニット20に分かれている。これらドライバ
ユニット10と制御ユニット20はコネクタCNTによ
り接続されている。
ドライバユニット10にはねじ締めを行う回転手段であ
るモータ12が設けられている。このモータ12の回転
軸には、先端でねじを回転するビット14が取付けられ
、この回転軸の後端には、モータ12の回転数を検出す
るため回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダ1
6が取付けられている。なお、エンコーダ16の代わり
にタコジェネレータを用いてもよい。
制御ユニット20には、例えばマイクロコンピュータに
より構成された制御部22か設けられ、自動ねじ締め装
置の全体を制御している。
制御ユニット20には、自動ねじ締め装置への各種指示
を入力する入力部24と、その指示内容を表示する表示
部26とか設けられ、制御部22に接続されている。こ
れら入力部24及び表示部26は、第2図に示す制御ユ
ニット20の前面パネル28上に設けられている。
第2図に示すように、前面パネル28上部左には、ねじ
種選択スイッチ24aが設けられ、Ml。
0からM2.0’の4種類のねじ種を選択するようにな
っている。ねじ種選択スイッチ24a上部には現在選択
されたねじ種を表示するねし種表示部26aが設けられ
ている。
前面パネル28上部右には、締め付けトルクを設定する
トルク設定スイッチ24bが設けられている。このトル
ク設定スイッチ24bは、l kgcnの位の値を設定
するスイッチと、0.1 kgcnの位の値を設定する
スイッチと、0.01kgcnの位の値を設定するスイ
ッチという3つのスイッチにより構成されている。トル
ク設定スィッチ24b上部には設定された締め付けトル
クの値を表示するトルク表示部26bが設けられている
前面パネル28の中央部には、モータ12の回転方向を
切換える正/逆転切換スイッチ24cと、リモートとマ
ニュアルを切換えるリモート/マニュアル切換スイッチ
24dが設けられている。
前面パネル28下部左には、電源スィッチ30が設けら
れ、下部布にはドライバユニット10を接続するための
コネクタ32が設けられている。
制御ユニット20による基本的制御は、ねじ着座前は、
モータ12が選択されたねじ種と設定締め付けトルクに
基づいた最適回転数になるような定速制御を行い、ねじ
着座後は、選択されたねじ種に応じて回転トルクを時間
変化させつつ上昇させ、設定された締め付けトルクを越
えないように制限してモータ12を電流制御するもので
ある。
入力部24のトルク設定スイッチ24bにより設定され
た締め付けトルクは制御部22に記憶される。制御部2
2に記憶された締め付けトルクのデジタル信号は、D/
A変換部34によりアナログ信号に変換されてモータ電
流制限部36とI&適回転数設定部46に出力される。
入力部24のねじ種選択スイッチ24aにより選択され
たねじ程は制御部22に記憶され、制御部22に接続さ
れた選択部48は選択されたねじ種のねし種信号を最適
回転数設定部46と立上り制御部50に対して出力する
ドライバユニット10のエンコーダ16からのパルス信
号は入力回路42を介して制御部22と定速制御部44
に出力される。定速制御部44はモータ12の回転数が
所定の最適定速回転になるようにモータ12を制御する
ために定速制御信号を出力する。すなわち、モータ12
の回転数が低いとモータ電流を大きくして回転数が上昇
するようにし、モータ12の回転数が高いとモータ電流
を小さくして回転数が低くなるような定速制御信号を出
力する。
効率よくねじ締めを行うためには、モータ12を高速回
転させて短時間でねじ締めを行うことが望ましい。しか
し、モータ12の回転が早くなり過ぎると着座時に慣性
により設定された締め付けトルクを越えてしまい、ねじ
の頭切れなどの事故が起きやすくなる。したがって、設
定された締め付けトルクを越えることなく、最も効率的
にねじ締めを行うことができる最適回転数でモータ12
を回転させることが必要である。このようにモータ12
の最適回転数は設定された締め付けトルクに応じて異な
ると共に、同じ締め付けトルクでも締め付けるねじの径
により異なる。
i連回転数設定部46は、D/A変換部34からの設定
ねじ締めトルクに応じたアナログ信号と、選択部48か
らのねじ種信号に基づいて設定したi&適回転数を定速
制御部44に出力する。本実施例では、複数ねじ種M1
.0 、Ml、4 、Ml、8 、M2.0と設定され
た締め付けトルクに基づいて、第3図に示すように最適
回転数を設定する。ねじ径が大きいねじ種はど締め付け
トルクに対する最適回転数を小さくする。
定速制御部44からの定速制御信号は、最適回転数から
のずれに応じてモータ電流すなわち回転トルクを変化さ
せるように変化する。ねじが着座するとモータ12の回
転数か急酒に減少して最適回転数から大きくずれて定速
制御信号がステップ状に立上る。この定速制御信号をそ
のままモータ駆動部38に入力してモータ12を駆動す
ると、ねじ着座時のモータ12の電流変化が急激すぎて
設定された締め付けトルク以上のトルクがねじに加わる
おそれがある。このため定速制御部44からの定速制御
信号の立上りをある程度鈍らせて回転トルクの時間変化
をコントロールする必要がある。しかも、回転トルクの
最適な時間変化特性は、ねじ種により異なる。径の大き
いねじ種はどねじ自身の慣性が大きいのでモータ12の
回転トルクの立上りを強く鈍らせる必要がある。
立上り制御部44は、選択部48からのねじ種信号に基
づいて、ねじ種M1.0〜M2.0から選択されたねじ
種に応じた時間変化特性により定速制御部44からの定
速制御信号の立上りを鈍らせて、モータ12の回転トル
クの立上りを鈍らせるようにする。径の大きいねし種は
ど定速制御信号を強く鈍らせるようにする。
モータ駆動部38は、立上り制御部44により変化させ
られた定速制御信号に応じたモータ電流か流れるような
モータ駆動信号をモータ12に出力する。
ねじが着座すると、前述のようにモータ12の回転数が
減少して定速制御信号が大きくなり回転トルクが上昇す
る。トルク制限手段としてのモータ電流制限部36は、
ねじ着座後に上昇するモータ12の回転トルクが、設定
した締め付けトルクを越えないように、モータ駆動部3
8によるモータ電流を制限する。
モータ12におけるモータ電流を検出するためにモータ
電流検出抵抗40が接続されている。本実施例ではモー
タ電流検出抵抗40は制御ユニット20内に設けられて
いる。モータ電流制限部36は、このモータ電流検出抵
抗40によるモータ電流信号と、D/A変換部34から
の設定締め付けトルクの設定トルク信号を入力し、モー
タ電流による回転トルクが設定締め付けトルクを越えな
いように、定速制m信号を制限する。
ねじ締め終了検出部54は、モータ電流制限部36から
の出力信号によりモータ12が停動トルクに達して停止
し、ねじ締めが終了したことを検出する。ねじ締め終了
信号は制御部22に出力される。
起動制御部52は制御部22からのねじ締め終了信号に
応じてねじ締めの終了及び起動を制御する。すなわち、
ねじ締め終了信号が入力されると締め付けられる板など
の被締め付け体のばね性等が安定する時間、例えば0.
3秒だけモータ電流を切ることなく停動状態を維持し、
その後モータ電流を切るためのモータ停止信号をモータ
駆動部38に出力する。モータ停止後、例えば1秒後に
は、モータ起動信号をモータ駆動部38に出力して、次
のねじ締めのためにモータ12の回転を再開する。
第4図に立上り制御部50とモータ駆動部38とモータ
電流制限部36の詳細を示す。
立上り制御部50は入力した定速制御信号を遅延させる
CR遅延回路として構成されている。共通のコンデンサ
50aに対して、ねじ種に応じた4つの抵抗50b、5
0c、50d、50eが並列接続されて設けられている
。各抵抗50b、50c、50d、50eにはアナログ
スイッチ50f、50g、50h、50iが直列接続さ
れている。これらアナログスイッチ50f、50g、5
0h、50iのいずれかが、ねじ種信号に応じてオンし
て、抵抗50b、50c、50d、50eを切換える。
なお、定速制御信号の立ち下り時は遅延させないように
するために、抵抗50b〜50e及びアナログスイッチ
50f〜50iに並列に、直列接続されたタイオード5
0jと抵抗50kが設けられている。
モータ駆動部38はパワーアンプ33aにより構成され
ている。このパワーアンプ38aの入力端には立上り制
御部50とモータ電流制限部36が#C続されている。
モータ電流制限部36はオペアンプ36aで構成され、
オペアンプ36aの入力端の一方にはモータ電流検出抵
抗40によるモータ電流信号が入力され、他方にはD/
A変換部32からの設定トルク信号が入力される。設定
トルク信号か入力される入力端には入力抵抗36bが接
続され、オペアンプ36aの出力端には出力抵抗36c
が接続されている。この出力抵抗36cとパワーアンプ
38aの入力端との間にはダイオード36dが設けられ
、モータ駆動部38からモータ電流制限部36の方向に
のみ電流が流れるように構成されている。
次に、本実施例の自動ねじ締め装置を用いたねじ締め動
作について説明する。
まず、電源スィッチ30をオンするとモータ12が軽い
トルクで回転する定速回転状態となる。
次に、ねじ締めが行われるねし種をねじ種選択スイッチ
24aにより選択する。選択結果はねじ種表示部26a
に表示される。同様に、ねじを締め付ける締め付けトル
クをトルク設定スイッチ24bを操作して設定する。設
定された締め付けトルク値はトルク表示部26bに表示
される。
最適回転数設定部46は、選択されたねじ種と設定され
た締め付けトルクの値に基づいた最適回転数を演算して
定速制御部44に対して最適回転数を設定する。また、
立上り制御部50では、選択されたねじ種に基づいてア
ナログスイッチ50f、50g、50h、50iのいず
れかがオンし、ねじ種に適した抵抗50b、50c、5
0d、50eに切換えられる。
次に、ドライバユニット10のピット14先端に真空に
よりねじをチャッキングする。なお、真空チャッキング
は周知技術であるので詳細な説明を省略する。モータ1
2がアイドリング状態で回転しているので、チャッキン
グしたねじの頭の溝がビット14に自動的に噛み合う。
次に、ビット14先端にチャッキングされたねじをねじ
穴に合わせてねじ締めを開始する。
ねじ締めを開始すると、定速回転部44は、モータ12
の回°転数が最適回転数設定部46により設定された最
適回転数になるような定速制御信号を出力する。ねじが
着座するまでは、ねじ大の雌ねじの山とねじの雄ねじの
山が噛み合ってねじ込まれていくだけであるから負荷ト
ルクか小さく、最適回転数でねじが回転される。
ねじが着座すると急激に回転が減少するので、定速制御
部44からの定速制御信号がモータ12をfk適回転数
で回転させるように急激に立上がる。
立上り制御部50は、切換えられた抵抗50b、50c
、50d、50eとコンデンサ50aによるCR時定数
により定速制御信号の急激な立上りを鈍らせて徐々にモ
ータ電流か増えるようにモータ駆動部38を制御する。
定速制御信号が増大してモータ駆動部38によりモータ
電流が増大して、モータ電流制限部36へのモータ電流
信号が設定された締め付けトルクを示す設定トルク信号
を越えようとすると、オペアンプ36aがパワーアンプ
38aの入力端から電流を引込んで、定速制御信号が増
大しないように制限する。このため、ねじ着座後の定速
制御部44によるモータ電流の増大が制限されて、設定
された締め付けトルクでねじ締めが行われる。
ねじ締め終了検出部54によりねじ締めが終了したこと
が検出され、エンコーダ16のパルス信号からモータ1
2の回転が停止したことが検出されると、起動制御部5
2は0.3秒間だけモータ電流を切ることなく停動状態
を維持し、その後モータ12の電流を切る。これにより
ねじ締めを終了する。
続いて、起動制御部52はモータを1秒間停止させた後
にモータ12の回転を再開し、次のねじ締めのためにア
イドリング状態に戻る。
このように本実施例によれば、ねじ締め開始時はモータ
をねじ種及び設定トルク値に応じた最適回転数で回転さ
せて、着座後は設定した締めつけトルクになるようにね
じを締め付けるので、ねじの種類に応じた適切なねじ締
め作業を迅速に行うことができる。
本発明の第2の実施例による自動ねじ締め装置を第5図
を用いて説明する。第1の実施例と同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
実際の工場における組立て調整作業では、左ねじを締め
付けたり、既に締め付けられているねじを緩めて外した
り、−度締め付けたねじをある角度だけ緩めた後にねじ
に固定された部材の位置を調整した後に再びねじを締め
付けたり、最初にねじを弱く締めて部材の位置決めを行
った後に強く締め付けたり、等々の種々の作業が行われ
ている。
本実施例の自動ねじ締め装置は上述した実際の組立て調
整作業における多様なねじ締め作業を行うことができる
ようにすると共に、組立てロボット等の他の自動装置か
らも制御できるようにした点に特徴がある。
本実施例の自動ねじ締め装置では、制御ユニット20の
モータ駆動部38の後段に新たに正逆転切換部56を設
けている。正逆転切換部56は制御部22からの指令信
号によりモータ12の回転方向を正転又は逆転になるよ
うに切換える。
また、制御部20に、モータ12にブレーキをかけるブ
レーキ部57を設けている。ドライバユニット10のモ
ータ12の両端をショートすることによりモータ12を
発電機として動作させて制動する。
さらに、制御ユニット20にインターフェース部58を
設け、外部の自動装置60との間で信号の授受を行うよ
うにしている。自動装置60からの指令信号をインター
フェース部58を介して入力した指令信号を制御部22
が判断して指令信号に応じてドライバユニット10を制
御する。
インターフェース部58を介して入力される指令信号に
より制御するかどうかは、リモート/マニュアル切換ス
イッチ24dにより切換えられる。
次に、本実施例の自動ねじ締め装置により可能な各種制
御の具体例について説明する。なお、各種制御における
ねじ締め制御の詳細は第1の実施例と同様であるなめ省
略する。
■左ねじの締め付け制御 前面パネル28中央部の正/逆転切換スイッチ24cを
切換えると、制御部22からの逆転指令信号により正逆
転切換部56がモータ12の回転方向を切換える。逆方
向にモータ12を回転させて左ねじを締め付ける。なお
、回転方向が逆である点を除いては第1の実施例のねじ
締め制御と同様であるので説明を省略する。
右ねじと左ねじが混在した締め付け制御を連続的に行う
場合には、自動装置60の指令信号をインターフェース
部58を介して制御部22に入力し、制御部22は必要
に応じて正逆転切換部56に切換指令信号を出力して制
御する。
■ねじの緩め制御 右ねじを緩める場合には、制御部22からの逆転指令信
号により正逆転切換部56がモータ12の回転方向を切
換える。緩めるために必要なトルク値をトルク設定スイ
ッチ24bにより設定する。
制御部22からD/A変換部34に設定トルク値が出力
されてアナログ信号に変換され、モータ電流制限部36
に出力される。
制御部22から起動制御部52に起動指令信号を出力し
てモータ12を起動する。最初、ねじは回転しないので
定速制御部44により最適回転数でモータ12を回転し
ようとしてモータ電流が急激に上昇する。モータ電流の
上昇によりモータ12のトルクがねじ戻しトルクより大
きくなるとねじが緩んで回転し始める。ねじが緩み始め
ると定速制御部44の働きによりモータ電流が低下し、
最適回転数に達して所定時間経過すると、起動制御部5
2はモータ電流を切ってねじの緩め制御を終了する。
なお、左ねじを緩める場合の制御は、右ねじを緩める場
合と回転方向が逆である点を除いては動揺であるので説
明を省略する。
■ねじの締め付け又は緩め角度制御 入力部24から予め制御角度を制御部22に設定記憶し
ておく。ねじの締め付け又は緩め制御において、エンコ
ーダ14からのパルス信号は入力回路42を介して制御
部22に入力される。制御部22はパルス信号をカウン
トし、モータ起動時からの回転角が制御角度に達すると
、制御部22は起動制御部52に停止指令信号を発する
。起動軌道制御部52は停止指令信号を受けてブレーキ
部57によりモータ12の両端をショートさせてブレー
キをかける。
この角度制御により、−度締め付けたねじを少し緩めて
部材を位置調整することが可能となる。
自動装置60からの角度制限指令・信号が入力されると
、予め設定記憶された角度だけ締め付け又は緩めの制御
を行う。
■ねじ締め付けトルクの選択制御 入力部24から複数の設定トルク値を入力し、制御部2
2に予め記憶させておく、ねじ締め付け制御時に、制御
部22が予め設定記憶しておいた複数の設定トルク値か
ら最適な設定トルク値を選択し、D/A変換部34に出
力する。D/A変換部34はアナログ信号に変換してモ
ータ電流制限部36に出力する。
自動装置60から制御する場合は、自動装置60からの
選択指令信号をインターフェース部58を介して制御部
22に入力させて設定トルク値を選択する。
■ねじ程の選択制御 自動装置60からのねし種の選択指令信号をインターフ
ェース部58を介して制御部22に入力させる。制御部
22からの選択指令信号により選択部48は最適な最適
回転数設定部46及び立上り制御部50を選択する。
■ねじ締め付け動作不良の検出 本実施例のねじ締め付け制御においては、ねじの締め付
け終了を検出してモータを流を一旦切るようにしている
。制御部22で起動時から締め付け終了までの時間を監
視して動作不良を検出する。
すなわち、(a)モータ12起動時から一定時間経過し
ても締め付けを終了しない場合、(b)モータ12起動
時から一定時間経過していないのに締め付け終了した場
合、には締め付け不良としてエラー信号を発し、インタ
ーフェース部58を介して自動装置60に出力すると同
時に表示部26に表示する。自動装置60はエラー信号
により一連のねじ締め制御を停止するなどの必要な処置
をとる。
このように本実施例によれば、実際の組立て調整作業に
おける多種多様なねじ締め作業を行うことができると共
に、外部の自動装置からの制御により多種多様なねじ締
め作業を組合わせた複雑な一連の作業を行うことができ
る。
[発明の効果コ 以上の通り、本発明によれば、ねじの種類の応じて最適
なねじ締め制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による自動ねじ締め装置
のブロック図、 第2図は同自動ねじ締め装置の制御ユニットの前面パネ
ルを示す図、 第3図は同自動ねじ締め装置における設定トルクと最適
回転数の関係を示すグラフ、 第4図は同自動ねじ締め装置の要部の詳細を示す回路図
、 第5図は本発明の第2の実施例による自動ねじ締め装置
のブロック図である。 図において、 10・・・ドライバユニット 12・・・モータ 14・・・ビット 16・・・エンコーダ 20・・・制御ユニット 22・・・制御部 24・・・入力部 24a1・・ねじ種選択スイッチ 24b・・・トルク設定スイッチ 24c・・・正/逆転切換スイッチ 24d・・・リモート/マニュアル切換スイッチ26・
・・表示部 26a・・・ねじ種表示部 26b・・・トルク表示部 28・・・前面パネル 30・・・電源スィッチ 32・・・コネクタ 34・・・D/A変換部 36・・・モータ電流制限部 36a・・・オペアンプ 36b・・・入力抵抗 36c・・・出力抵抗 36d・・・ダイオード 38・・・モータ駆動部 33a・・・パワーアンプ 40・・・モータ電流検出抵抗 42・・・入力回路 44・・・定速制御部 46・・・最適回転数設定部 48・・・選択部 50・・・立上り制御部 50a・・・コンデンサ 50b、50c、50d、50 e−抵抗50f、50
g、50h、50i ・・・アナログスイッチ 50j・・・ダイオード 50k・・・抵抗 2・・・起動制御部 4・・・ねじ締め終了検出部 6・・・正逆転切換部 7・・・ブレーキ部 8・・・インターフェース部 0・・・自動装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、複数ねじ種のねじを予め設定された締め付けトルク
    で自動的に締め付ける自動ねじ締め方法において、 ねじ着座前は、前記複数ねじ種から選択されたねじ種と
    前記設定された締め付けトルクに基づいて定められる最
    適回転数により前記設定された締め付けトルク以下の回
    転トルクで前記ねじを回転させ、 ねじ着座後は、前記選択されたねじ種に応じて定められ
    る前記回転トルクの時間変化特性に基づいて、前記回転
    トルクを前記設定された締め付けトルクまで上昇させな
    がら前記ねじを締め付けることを特徴とする自動ねじ締
    め方法。 2、複数ねじ種のねじを予め設定された締め付けトルク
    で自動的に締め付ける自動ねじ締め装置において、 前記ねじを回転させる回転手段と、 前記複数ねじ種から選択されたねじ種と前記設定された
    締め付けトルクに基づいて前記回転手段の最適回転数を
    設定する最適回転数設定手段と、前記回転手段を前記最
    適回転数で定速回転させる定速制御信号を出力する定速
    制御手段と、前記選択されたねじ種に応じて定められる
    前記回転手段の回転トルクの時間変化特性に基づいて、
    ねじ着座時における前記定速制御信号の立上りを変化さ
    せる立上り制御手段と、 前記回転手段の回転トルクが前記設定された締め付けト
    ルクを越えないように前記定速制御信号を制限するトル
    ク制限手段と を備えたことを特徴とする自動ねじ締め装置。 3、請求項2記載の自動ねじ締め装置において、 前記回転手段の回転方向を切換える回転方向切換手段を
    備えたことを特徴とする自動ねじ締め装置。
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