JPH06262452A - 自動ネジ締め装置 - Google Patents
自動ネジ締め装置Info
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- JPH06262452A JPH06262452A JP5046677A JP4667793A JPH06262452A JP H06262452 A JPH06262452 A JP H06262452A JP 5046677 A JP5046677 A JP 5046677A JP 4667793 A JP4667793 A JP 4667793A JP H06262452 A JPH06262452 A JP H06262452A
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- Japan
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- motor
- rotation speed
- torque
- screw tightening
- screw
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- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ネジ締め時、締付途中に必要なトルクT1よ
り最終締付トルクT2の方を小さくする必要がある場合
でも精度よくネジ締めが出来る自動ネジ締め装置を提供
する。 【構成】 外部からのネジ締め開始信号及び各種センサ
ーからの検出データを受けて、制御信号を出力するコン
トロール部1と、前記制御信号を受けてモータ4へ駆動
信号を出力する出力アンプ2と、前記モータ4への入力
電流を検出する電流センサー3と、前記駆動信号を受け
て接続されたビットを回転させるモータ4と、前記モー
タ4の回転速度を検出するエンコーダ5と、ネジ頭のワ
ークへの着脱を検出する着座センサー6と、前記モータ
4にカップリング等で直結されたネジ締め用のビット7
とで構成される。
り最終締付トルクT2の方を小さくする必要がある場合
でも精度よくネジ締めが出来る自動ネジ締め装置を提供
する。 【構成】 外部からのネジ締め開始信号及び各種センサ
ーからの検出データを受けて、制御信号を出力するコン
トロール部1と、前記制御信号を受けてモータ4へ駆動
信号を出力する出力アンプ2と、前記モータ4への入力
電流を検出する電流センサー3と、前記駆動信号を受け
て接続されたビットを回転させるモータ4と、前記モー
タ4の回転速度を検出するエンコーダ5と、ネジ頭のワ
ークへの着脱を検出する着座センサー6と、前記モータ
4にカップリング等で直結されたネジ締め用のビット7
とで構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転駆動軸を有するモ
ータと、該モータの駆動軸に連結されたネジ締め用のビ
ットとを備える自動ネジ締め装置に関する。
ータと、該モータの駆動軸に連結されたネジ締め用のビ
ットとを備える自動ネジ締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の省力化に伴い、多様な分野での生
産ラインの自動化が進んでいる。この様な自動化装置の
中で、最も一般的なものの一つに自動ネジ締め装置があ
る。
産ラインの自動化が進んでいる。この様な自動化装置の
中で、最も一般的なものの一つに自動ネジ締め装置があ
る。
【0003】自動ネジ締め装置では、従来、モータに減
速器を付加し、メカクラッチを介してネジ締めのビット
に動力を伝える方法が一般的に用いられている。この方
法ではネジを締め付けていき、予め設定されたトルク値
に達した時点で、メカクラッチが切れて動力の伝達を遮
断する。ここで、トルク値の設定は、クラッチの押え圧
を変更することにより行なわれる。
速器を付加し、メカクラッチを介してネジ締めのビット
に動力を伝える方法が一般的に用いられている。この方
法ではネジを締め付けていき、予め設定されたトルク値
に達した時点で、メカクラッチが切れて動力の伝達を遮
断する。ここで、トルク値の設定は、クラッチの押え圧
を変更することにより行なわれる。
【0004】他の方法として、モータの電流値を検出す
ることにより現在の出力トルク値を測定する方法があ
る。この方法では、モータの電流値が予め設定されたト
ルク値以上になれば自動的に電力の供給を遮断して、モ
ータを停止させる。
ることにより現在の出力トルク値を測定する方法があ
る。この方法では、モータの電流値が予め設定されたト
ルク値以上になれば自動的に電力の供給を遮断して、モ
ータを停止させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式は、いづれ
の方式も規定のトルク値に達した時点で、動力を遮断し
て、ネジ締め工程を終了するものである。
の方式も規定のトルク値に達した時点で、動力を遮断し
て、ネジ締め工程を終了するものである。
【0006】図4は、金属面にタッピングネジによるネ
ジ締めを行った場合の締め付けトルクの経時変化を示す
トルク曲線である。また、図5は、樹脂成形品にタッピ
ングネジによるネジ締めを行った場合の締め付けトルク
の経時変化を示すトルク曲線である。
ジ締めを行った場合の締め付けトルクの経時変化を示す
トルク曲線である。また、図5は、樹脂成形品にタッピ
ングネジによるネジ締めを行った場合の締め付けトルク
の経時変化を示すトルク曲線である。
【0007】金属面にタッピングネジによるネジ締めを
行った場合、図4に示すようにネジ締め開始ととも出力
トルク値は徐々に増加していき、タッピング中は出力ト
ルク値T1となる。タッピングが終了に近づくにつれ、
徐々に出力トルク値も減少していきタッピング終了から
ネジ頭の着座まではほぼ一定の値となる。その後、出力
トルク値は急速に増加しトルクアップ時には出力トルク
値T2となる。ここで出力トルク値T2は出力トルク値
T1よりも大きな値である。
行った場合、図4に示すようにネジ締め開始ととも出力
トルク値は徐々に増加していき、タッピング中は出力ト
ルク値T1となる。タッピングが終了に近づくにつれ、
徐々に出力トルク値も減少していきタッピング終了から
ネジ頭の着座まではほぼ一定の値となる。その後、出力
トルク値は急速に増加しトルクアップ時には出力トルク
値T2となる。ここで出力トルク値T2は出力トルク値
T1よりも大きな値である。
【0008】これに対し、図5に示すように樹脂成形品
にネジ締めを行った場合は、ネジ締めを行っている期間
中はネジ締め箇所は摩擦熱により発熱し、徐々に周囲の
樹脂が柔らかくなり、抵抗が小さくなる。そのため、最
終的に締付完了時に必要なトルク(T2)は締付開始時
に必要なトルク(T1)より小さくなってしまう。しか
しながらモータのトルクが変わらないため、ネジ締めが
完了してもモータの回転は止まらず、空回りを始めてし
まう。この様に従来の方式を用いて締付けを行う場合に
は、常に一定のトルクが加えられるため、設定したトル
クの値によっては、最後までネジが締まらずに途中でネ
ジ締めが停止してしまうか、逆にトルクが大きすぎて、
空回りするまで締め続けてしまうことがある。
にネジ締めを行った場合は、ネジ締めを行っている期間
中はネジ締め箇所は摩擦熱により発熱し、徐々に周囲の
樹脂が柔らかくなり、抵抗が小さくなる。そのため、最
終的に締付完了時に必要なトルク(T2)は締付開始時
に必要なトルク(T1)より小さくなってしまう。しか
しながらモータのトルクが変わらないため、ネジ締めが
完了してもモータの回転は止まらず、空回りを始めてし
まう。この様に従来の方式を用いて締付けを行う場合に
は、常に一定のトルクが加えられるため、設定したトル
クの値によっては、最後までネジが締まらずに途中でネ
ジ締めが停止してしまうか、逆にトルクが大きすぎて、
空回りするまで締め続けてしまうことがある。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、ネジ締め途中に必要なトルクT1よりも最終締付
トルクT2の方を小さくする必要がある場合でも、途中
から自動的にトルクを切り替えることにより精度よくネ
ジ締めが出来る自動ネジ締め装置を提供するものであ
る。
あり、ネジ締め途中に必要なトルクT1よりも最終締付
トルクT2の方を小さくする必要がある場合でも、途中
から自動的にトルクを切り替えることにより精度よくネ
ジ締めが出来る自動ネジ締め装置を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にてなる自動ネジ
締め装置は、回転駆動軸を有するモータと、該モータの
駆動軸に連結されたネジ締め用のビットと、モータの回
転速度を検出する回転速度検出手段と、ネジ頭のワーク
への接触を検出する接触検出手段と、前記複数の検出手
段からの検出データを受けて、前記モータを着座するま
では第1の回転速度を維持するとともに、着座後は前記
第1の回転数より小さい第2の回転数にて駆動するため
の制御信号を出力する制御手段と、前記制御信号を受け
てモータへ駆動信号を供給する駆動手段とを具備してな
る。
締め装置は、回転駆動軸を有するモータと、該モータの
駆動軸に連結されたネジ締め用のビットと、モータの回
転速度を検出する回転速度検出手段と、ネジ頭のワーク
への接触を検出する接触検出手段と、前記複数の検出手
段からの検出データを受けて、前記モータを着座するま
では第1の回転速度を維持するとともに、着座後は前記
第1の回転数より小さい第2の回転数にて駆動するため
の制御信号を出力する制御手段と、前記制御信号を受け
てモータへ駆動信号を供給する駆動手段とを具備してな
る。
【0011】また、上記の自動ネジ締め装置であって、
モータの回転トルクを検出するトルク検出手段を更に備
え、前記制御手段が、着座後にモータが所定のトルクよ
り少ないトルクで駆動されている場合に、前記モータの
回転数を前記第2の回転数となるように前記制御信号を
出力するともに、前記所定のトルクに達したときは、一
定時間その状態を維持するように制御信号を出力するよ
うにすることが特に望ましい。
モータの回転トルクを検出するトルク検出手段を更に備
え、前記制御手段が、着座後にモータが所定のトルクよ
り少ないトルクで駆動されている場合に、前記モータの
回転数を前記第2の回転数となるように前記制御信号を
出力するともに、前記所定のトルクに達したときは、一
定時間その状態を維持するように制御信号を出力するよ
うにすることが特に望ましい。
【0012】
【作用】上記構成にてなる自動ネジ締め装置によれば、
ネジ締め用のモータは、着座前は第1の回転数を維持し
て駆動されるが、着座後は、第2の回転数まで減速さ
れ、その回転数を維持して駆動される。
ネジ締め用のモータは、着座前は第1の回転数を維持し
て駆動されるが、着座後は、第2の回転数まで減速さ
れ、その回転数を維持して駆動される。
【0013】また、トルク検出手段を備えることによ
り、着座後にモータが所定のトルクより少ないトルクで
駆動されている場合に、前記モータの回転数を前記第2
の回転数となるように制御するとともに、前記所定のト
ルクに達したときは、一定時間その状態を維持するよう
に制御することが可能となる。
り、着座後にモータが所定のトルクより少ないトルクで
駆動されている場合に、前記モータの回転数を前記第2
の回転数となるように制御するとともに、前記所定のト
ルクに達したときは、一定時間その状態を維持するよう
に制御することが可能となる。
【0014】
【実施例】本発明に係る一実施例のブロック図を図1に
示す。
示す。
【0015】本装置は、ネジ締め指令及び各種センサー
からの検出データを受けて、制御信号を出力するコント
ロール部1と、前記制御信号を受けてモータ4へ駆動信
号を出力する出力アンプ2と、モータ4への入力電流を
検出する電流センサー3と、前記駆動信号を受けてビッ
トを回転させるモータ4と、前記モータ4の回転速度を
検出するエンコーダ5と、ネジ頭のワークへの着座を検
出する着座センサー6と、モータ4にカップリング等で
直結されたネジ締め用のビット7とで構成される。
からの検出データを受けて、制御信号を出力するコント
ロール部1と、前記制御信号を受けてモータ4へ駆動信
号を出力する出力アンプ2と、モータ4への入力電流を
検出する電流センサー3と、前記駆動信号を受けてビッ
トを回転させるモータ4と、前記モータ4の回転速度を
検出するエンコーダ5と、ネジ頭のワークへの着座を検
出する着座センサー6と、モータ4にカップリング等で
直結されたネジ締め用のビット7とで構成される。
【0016】コントロール部1は、別途詳述するが、外
部からのネジ締め開始信号及び各種センサーから検出デ
ータを入力し、それらのデータをもとに制御信号を出力
アンプ2へ出力する。
部からのネジ締め開始信号及び各種センサーから検出デ
ータを入力し、それらのデータをもとに制御信号を出力
アンプ2へ出力する。
【0017】出力アンプ2は、コントロール部1から入
力した制御信号に従ってモータ4を駆動するための駆動
電圧をモータ4へ出力する。
モータ4は、出力アンプ2からの駆動電圧によりカップ
リング等で直結されたネジ締め用のビット7を回転させ
る。
力した制御信号に従ってモータ4を駆動するための駆動
電圧をモータ4へ出力する。
モータ4は、出力アンプ2からの駆動電圧によりカップ
リング等で直結されたネジ締め用のビット7を回転させ
る。
【0018】電流センサー3は、出力アンプ2からモー
タ4へ供給される駆動信号の電流値を検出する。検出さ
れたデータは、コントロール部1へ供給される。
タ4へ供給される駆動信号の電流値を検出する。検出さ
れたデータは、コントロール部1へ供給される。
【0019】エンコーダ5は、モータ4の回転速度を検
出し、その検出された速度データはコントロール部1へ
供給される。着座センサー6は、締め付けているネジの
頭がワークに接触しているかどうかを検出し、そのデー
タをコントロール部1へ供給する。 以下、本実施例の
動作について、詳細に説明していく。
出し、その検出された速度データはコントロール部1へ
供給される。着座センサー6は、締め付けているネジの
頭がワークに接触しているかどうかを検出し、そのデー
タをコントロール部1へ供給する。 以下、本実施例の
動作について、詳細に説明していく。
【0020】まず、外部よりネジ締め指令信号がコント
ロール部1に入力されると、コントロール部1より制御
信号が出力アンプ2へ出力される。その制御信号を受け
て出力アンプ2はモータ4を起動し、ここには記載して
いないがネジ供給手段より供給されたネジを吸着した状
態でビット7が下降し始める。
ロール部1に入力されると、コントロール部1より制御
信号が出力アンプ2へ出力される。その制御信号を受け
て出力アンプ2はモータ4を起動し、ここには記載して
いないがネジ供給手段より供給されたネジを吸着した状
態でビット7が下降し始める。
【0021】ここで、コントロール部1は図3に示す回
転速度Vとなるようにモータの回転速度の制御を行うも
のであり、モータ4は予め設定された回転速度V1に達
するまで加速され続ける。モータ4の回転速度VがV1
に達すると、エンコーダ5からの速度信号を受けてコン
トロール部1は、その値を維持するように、出力アンプ
2へ制御信号を出力する。これにより、出力アンプ2か
らモータ4へ印加されている駆動電圧を制御する。
転速度Vとなるようにモータの回転速度の制御を行うも
のであり、モータ4は予め設定された回転速度V1に達
するまで加速され続ける。モータ4の回転速度VがV1
に達すると、エンコーダ5からの速度信号を受けてコン
トロール部1は、その値を維持するように、出力アンプ
2へ制御信号を出力する。これにより、出力アンプ2か
らモータ4へ印加されている駆動電圧を制御する。
【0022】モータ4は、ネジを締め始めると抵抗が増
大するため、ネジ締めを行っていない時に比べて大きな
トルクが必要になる。そのため、モータ4への駆動電圧
が変わらないとモータ4の回転速度が落ちてしまう。こ
こで、上記と同様にコントロール部1がエンコーダ5か
らの速度信号を受けて制御信号を出力アンプ2へ供給
し、モータ4へ印加されている駆動電圧を上昇させるこ
とにより回転速度が一定値V1で維持される。
大するため、ネジ締めを行っていない時に比べて大きな
トルクが必要になる。そのため、モータ4への駆動電圧
が変わらないとモータ4の回転速度が落ちてしまう。こ
こで、上記と同様にコントロール部1がエンコーダ5か
らの速度信号を受けて制御信号を出力アンプ2へ供給
し、モータ4へ印加されている駆動電圧を上昇させるこ
とにより回転速度が一定値V1で維持される。
【0023】回転速度V1でネジ締めが継続し、ネジ頭
がワークに接触すると、着座センサー6がネジ頭のワー
クへの接触を感知し、その感知データをコントロール部
1に供給する。そのデータを受けるとコントロール部1
では、図3に示すようにモータ4の回転速度をV1から
V2へと変化させる。ここで、V1>V2であるためV
1で回転を続けた場合に比べ、高速回転による慣性で締
めすぎることがない。また、従来から用いているメカク
ラッチ等を用いたトルク値による制御方法では、樹脂成
形品等の熱変形性の材質で製造されたワークに締付ける
場合、ネジ締めが始まると摩擦熱により取付面の温度が
上昇する。そのため、取付面が柔らかくなり、抵抗が減
少するが、トルク値が一定であるため、回転速度が上が
ってしまう。そして、更に、摩擦熱が発生し、取付面の
温度が上昇するため、更に抵抗が減り、回転速度が速く
なるというサイクルを繰り返し、最終的には、締め過ぎ
てしまいネジが空回りを始めてしまう。しかし、本実施
例では、柔らかくなって負荷トルクが小さくなっても回
転速度は一定であるから、発熱は最小限に押えられ、ト
ルクアップ時の電流I2を小さめに設定することによ
り、締め過ぎを防止出来る。本実施例のコントロール部
1の達成方法には、二通りあり、一つはハードウェアで
実現する方法であり、もう一つはソフトウェアで実現す
る方法である。
がワークに接触すると、着座センサー6がネジ頭のワー
クへの接触を感知し、その感知データをコントロール部
1に供給する。そのデータを受けるとコントロール部1
では、図3に示すようにモータ4の回転速度をV1から
V2へと変化させる。ここで、V1>V2であるためV
1で回転を続けた場合に比べ、高速回転による慣性で締
めすぎることがない。また、従来から用いているメカク
ラッチ等を用いたトルク値による制御方法では、樹脂成
形品等の熱変形性の材質で製造されたワークに締付ける
場合、ネジ締めが始まると摩擦熱により取付面の温度が
上昇する。そのため、取付面が柔らかくなり、抵抗が減
少するが、トルク値が一定であるため、回転速度が上が
ってしまう。そして、更に、摩擦熱が発生し、取付面の
温度が上昇するため、更に抵抗が減り、回転速度が速く
なるというサイクルを繰り返し、最終的には、締め過ぎ
てしまいネジが空回りを始めてしまう。しかし、本実施
例では、柔らかくなって負荷トルクが小さくなっても回
転速度は一定であるから、発熱は最小限に押えられ、ト
ルクアップ時の電流I2を小さめに設定することによ
り、締め過ぎを防止出来る。本実施例のコントロール部
1の達成方法には、二通りあり、一つはハードウェアで
実現する方法であり、もう一つはソフトウェアで実現す
る方法である。
【0024】ここでは、ソフトウェアで実現する方法
を、図2にフローチャートで示す。
を、図2にフローチャートで示す。
【0025】以下、コントロール部1の動作を、図2の
フローチャートに基づいて、詳細に説明していく。
フローチャートに基づいて、詳細に説明していく。
【0026】まず、ネジ締めを開始すると、ステップS
1で、着座センサー6がネジ頭のワークへの着座を検出
する。そして、ネジ頭がワークに着座している場合には
ステップS7に進み、ネジ頭がワークに着座していない
場合には、ステップS2に進む。
1で、着座センサー6がネジ頭のワークへの着座を検出
する。そして、ネジ頭がワークに着座している場合には
ステップS7に進み、ネジ頭がワークに着座していない
場合には、ステップS2に進む。
【0027】ステップS2では、エンコーダ5がモータ
4の回転速度Vを検出し、その検出データをコントロー
ル部1へ供給する。コントロール部1は、その検出デー
タVと予め設定されている回転速度V1との比較を行
う。ここで、回転速度Vが、V1より大きい場合には、
ステップS3に進み、V1と同一な場合にはステップS
1に戻り、V1より小さい場合にはステップS4に進
む。
4の回転速度Vを検出し、その検出データをコントロー
ル部1へ供給する。コントロール部1は、その検出デー
タVと予め設定されている回転速度V1との比較を行
う。ここで、回転速度Vが、V1より大きい場合には、
ステップS3に進み、V1と同一な場合にはステップS
1に戻り、V1より小さい場合にはステップS4に進
む。
【0028】ステップS3では、コントロール部1が出
力した制御信号に従い、出力アンプ2がモータ4への印
可電圧を下げ、モータ4の回転速度Vの減速を行い、ス
テップS1に戻る。
力した制御信号に従い、出力アンプ2がモータ4への印
可電圧を下げ、モータ4の回転速度Vの減速を行い、ス
テップS1に戻る。
【0029】ステップS4では、コントロール部1が出
力した制御信号に従い、出力アンプ2がモータ4への印
可電圧を上げることにより、モータ4の回転速度Vの加
速を行い、ステップS5に進む。
力した制御信号に従い、出力アンプ2がモータ4への印
可電圧を上げることにより、モータ4の回転速度Vの加
速を行い、ステップS5に進む。
【0030】ステップS5では、モータ4への電流を検
出する電流センサー3がモータ4への電流を検出する。
検出された電流検出データIはコントロール部1に供給
され、コントロール部1では、その電流検出データIと
予め設定されている電流値I1とを比較する。IがI1
と同じかI1より大きい場合はステップS6に進む。I
がI1と同じかI1より大きいということはネジが傾い
て挿入されている等によりネジが正規に締められない状
態を表しており、従って、ステップS6ではネジ締めを
中止する。ステップS5にてIがI1より小さいと判定
された場合には、ステップS1に戻る。
出する電流センサー3がモータ4への電流を検出する。
検出された電流検出データIはコントロール部1に供給
され、コントロール部1では、その電流検出データIと
予め設定されている電流値I1とを比較する。IがI1
と同じかI1より大きい場合はステップS6に進む。I
がI1と同じかI1より大きいということはネジが傾い
て挿入されている等によりネジが正規に締められない状
態を表しており、従って、ステップS6ではネジ締めを
中止する。ステップS5にてIがI1より小さいと判定
された場合には、ステップS1に戻る。
【0031】ステップS7では、電流センサー3がモー
タ4への流入する電流値の検出を行う。その検出データ
Iは、コントロール部1に送られ、コントロール部1で
は電流検出データIと予め設定された設定値I2との比
較を行い、IがI2と同じかI2より大きい場合にはス
テップS11に進み、IがI2より小さい場合にはステ
ップS8に進む。
タ4への流入する電流値の検出を行う。その検出データ
Iは、コントロール部1に送られ、コントロール部1で
は電流検出データIと予め設定された設定値I2との比
較を行い、IがI2と同じかI2より大きい場合にはス
テップS11に進み、IがI2より小さい場合にはステ
ップS8に進む。
【0032】ステップS8では、エンコーダ5がモータ
4の回転速度Vを検出し、その検出データVをコントロ
ール部1へ供給する。コントロール部1では、その検出
データVと予め設定された速度V2とを比較を行う。検
出データVが設定値V2より大きい場合には、ステップ
S9に進み、同じ場合にはステップS1に進む。また、
検出データVが設定値V2より小さい場合にはステップ
S10に進む。
4の回転速度Vを検出し、その検出データVをコントロ
ール部1へ供給する。コントロール部1では、その検出
データVと予め設定された速度V2とを比較を行う。検
出データVが設定値V2より大きい場合には、ステップ
S9に進み、同じ場合にはステップS1に進む。また、
検出データVが設定値V2より小さい場合にはステップ
S10に進む。
【0033】ステップS9では、コントロール部1より
出力アンプ2へ印加電圧を下げる様に制御信号を出力
し、その制御信号を受けて出力アンプ2ではモータ4へ
の印加電圧を下げてモータ4の回転速度を下げる。
出力アンプ2へ印加電圧を下げる様に制御信号を出力
し、その制御信号を受けて出力アンプ2ではモータ4へ
の印加電圧を下げてモータ4の回転速度を下げる。
【0034】一方、ステップS10では、コントロール
部1より出力アンプ2へ印加電圧を上げる様に制御信号
を出力し、その制御信号を受けて出力アンプ2ではモー
タ4への印加電圧を上げてモータ4の回転速度を上げ
る。
部1より出力アンプ2へ印加電圧を上げる様に制御信号
を出力し、その制御信号を受けて出力アンプ2ではモー
タ4への印加電圧を上げてモータ4の回転速度を上げ
る。
【0035】ステップS11では、コントロール部1
が、現状を維持する制御信号を一定時間出力する。その
制御信号を受けて出力アンプ2は現状の駆動出力を維持
し、モータ4は、予め設定されている時間だけ現状の回
転を維持する。その後モータ4の回転は完了し、ネジ締
めが終了する。
が、現状を維持する制御信号を一定時間出力する。その
制御信号を受けて出力アンプ2は現状の駆動出力を維持
し、モータ4は、予め設定されている時間だけ現状の回
転を維持する。その後モータ4の回転は完了し、ネジ締
めが終了する。
【0036】ここで、モータ4の回転速度Vは、図3に
示すようにV1>V2であり、着座センサー6がネジ頭
のワークへの着座を検出後は、モータ4は、V1よりも
低い回転数V2になる様にコントロール部1により制御
され、ゆっくり回転して着実に締付けるようにする。こ
うすることにより、高速回転による慣性で締めすぎにな
るような事はない。
示すようにV1>V2であり、着座センサー6がネジ頭
のワークへの着座を検出後は、モータ4は、V1よりも
低い回転数V2になる様にコントロール部1により制御
され、ゆっくり回転して着実に締付けるようにする。こ
うすることにより、高速回転による慣性で締めすぎにな
るような事はない。
【0037】以下、図2のフローチャートと実際のネジ
締め過程に当てはめて再度説明する。
締め過程に当てはめて再度説明する。
【0038】まずネジ締めを開始すると、その時点では
当然着座していないので、ステップS1はNOで抜け、
ステップS2に進む。ネジ締めの初期の段階では速度も
V1に達していないので、ステップS4に進み、モータ
の回転速度は加速される。速度VがV1に達するまでは
ステップS1、S2、S4を繰り返す。
当然着座していないので、ステップS1はNOで抜け、
ステップS2に進む。ネジ締めの初期の段階では速度も
V1に達していないので、ステップS4に進み、モータ
の回転速度は加速される。速度VがV1に達するまでは
ステップS1、S2、S4を繰り返す。
【0039】速度VがV1に達すると、ステップS1に
て着座が検知されるまで、必要があれば速度の減速、加
速を行いながら、この速度V1を維持する(ステップS
1、S2、S3、S4)。
て着座が検知されるまで、必要があれば速度の減速、加
速を行いながら、この速度V1を維持する(ステップS
1、S2、S3、S4)。
【0040】以上により、ネジ頭のワークへの着座まで
は、一定の回転速度V1が維持される。
は、一定の回転速度V1が維持される。
【0041】次いで、ネジ頭がワークへ着座すると、ス
テップS1で着座を検知し、ステップS7に進む。着座
した当初は、通常電流値Iはトルクアップ時の電流I2
よりも小さいので、ステップS7をNOで抜けステップ
S8に進む。着座当初は回転速度VはV2よりも大きい
ので、ステップS9に進み回転速度は減速される。速度
VがV2に達するまではS7、S8、S9を繰り返す。
テップS1で着座を検知し、ステップS7に進む。着座
した当初は、通常電流値Iはトルクアップ時の電流I2
よりも小さいので、ステップS7をNOで抜けステップ
S8に進む。着座当初は回転速度VはV2よりも大きい
ので、ステップS9に進み回転速度は減速される。速度
VがV2に達するまではS7、S8、S9を繰り返す。
【0042】速度VがV2に達すると、ステップS7に
て電流値IがI2よりも大きいかまたは等しいことが検
知されるまで、必要があれば速度の減速、加速を行いな
がら、この速度V2を維持する(ステップS7、S8、
S9、S10)。
て電流値IがI2よりも大きいかまたは等しいことが検
知されるまで、必要があれば速度の減速、加速を行いな
がら、この速度V2を維持する(ステップS7、S8、
S9、S10)。
【0043】以上により、ネジ頭のワークへの着座後、
電流値IがI2よりも大きいかまたは等しくなるまで、
即ち一定のトルク値以上になるまでは、一定の回転速度
V2が維持される電流値IがI2よりも大きいかまたは
等しくなると、ステップS7にてこれを検知し、ステッ
プS11にて一定時間この状態を維持してネジ締めを終
了する。
電流値IがI2よりも大きいかまたは等しくなるまで、
即ち一定のトルク値以上になるまでは、一定の回転速度
V2が維持される電流値IがI2よりも大きいかまたは
等しくなると、ステップS7にてこれを検知し、ステッ
プS11にて一定時間この状態を維持してネジ締めを終
了する。
【0044】以上説明したように、本実施例にてなるネ
ジ締め装置によれば、特に樹脂成形品にネジ締めを行う
場合でも、柔らかくなって負荷トルクが小さくなっても
回転数は一定であるから、発熱は最小限に押えられる。
また、I2を小さめに設定することにより、締め過ぎに
よるネジ締め不良の発生を防止出来る。
ジ締め装置によれば、特に樹脂成形品にネジ締めを行う
場合でも、柔らかくなって負荷トルクが小さくなっても
回転数は一定であるから、発熱は最小限に押えられる。
また、I2を小さめに設定することにより、締め過ぎに
よるネジ締め不良の発生を防止出来る。
【0045】
【発明の効果】本発明にてなる自動ネジ締め装置によれ
ば、ネジ締め時において、回転速度を一定に制御すると
ともに、途中から回転速度を自動的に変更することが可
能なため、以下の効果を有する。
ば、ネジ締め時において、回転速度を一定に制御すると
ともに、途中から回転速度を自動的に変更することが可
能なため、以下の効果を有する。
【0046】(1)樹脂成形品へのネジ締めの精度が向
上する。
上する。
【0047】(2)板金へのタッピングネジによるネジ
締めを行う場合も、ネジ締め不良の起こる割合を著しく
減らすことができる。
締めを行う場合も、ネジ締め不良の起こる割合を著しく
減らすことができる。
【0048】(3)最終締付時には、必要なトルクだけ
を加えることになるので、ネジの頭をつぶしてしまうこ
とがない。
を加えることになるので、ネジの頭をつぶしてしまうこ
とがない。
【0049】(4)一度ラフに締めてあるネジを再度き
っちり締める「増し締め」時にも、回転を遅くして出力
トルクを小さくできるので、ネジの頭をつぶしてしまう
ことがない。
っちり締める「増し締め」時にも、回転を遅くして出力
トルクを小さくできるので、ネジの頭をつぶしてしまう
ことがない。
【0050】(5)ネジ締めの途中ではトルクを増加さ
せて早く回転させることができるので、ネジ締め時間を
短縮することができる。
せて早く回転させることができるので、ネジ締め時間を
短縮することができる。
【0051】(6)逆に途中で負荷が軽くなって早くま
わりすぎてワークをダメにしてしまうというようなこと
がない。
わりすぎてワークをダメにしてしまうというようなこと
がない。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に供するコントロール部のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図3】本発明の一実施例に供するモータの回転速度パ
ターンを示す。
ターンを示す。
【図4】金属面へのタッピングネジを用いたネジ締め時
のトルク曲線を示す。
のトルク曲線を示す。
【図5】樹脂成形品へのタッピングネジを用いたネジ締
め時のトルク曲線を示す。
め時のトルク曲線を示す。
1 コントロール部 2 出力アンプ 3 電流センサー 4 モータ 5 エンコーダ 6 着座センサー 7 ビット
Claims (2)
- 【請求項1】 回転駆動軸を有するモータと、該モータ
の駆動軸に連結されたネジ締め用のビットと、モータの
回転速度を検出する回転速度検出手段と、ネジ頭のワー
クへの接触を検出する接触検出手段と、前記複数の検出
手段からの検出データを受けて、前記モータを着座する
までは第1の回転速度を維持するとともに、着座後は前
記第1の回転数より小さい第2の回転数にて駆動するた
めの制御信号を出力する制御手段と、前記制御信号を受
けてモータへ駆動信号を供給する駆動手段とを具備して
なることを特徴とする自動ネジ締め装置。 - 【請求項2】 請求項1の自動ネジ締め装置であって、
モータの回転トルクを検出するトルク検出手段を更に備
え、前記制御手段が、着座後にモータが所定のトルクよ
り少ないトルクで駆動されている場合に、前記モータの
回転数を前記第2の回転数となるように前記制御信号を
出力するともに、前記所定のトルクに達したときは、一
定時間その状態を維持するように制御信号を出力するこ
とを特徴とする自動ネジ締め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5046677A JPH06262452A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 自動ネジ締め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5046677A JPH06262452A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 自動ネジ締め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06262452A true JPH06262452A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12754013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5046677A Pending JPH06262452A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 自動ネジ締め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06262452A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101028527B1 (ko) * | 2008-07-03 | 2011-04-11 | 국일메카트로닉스 주식회사 | 탭 불량 검사장치 |
KR101453714B1 (ko) * | 2013-04-25 | 2014-10-22 | 주식회사 림사이언스 | 전기 제어될 수 있는 회전 가압 장치 및 그 제어 방법 |
CN106002229A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-10-12 | 蒋安为 | 一种自动装卸螺丝装置 |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP5046677A patent/JPH06262452A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101028527B1 (ko) * | 2008-07-03 | 2011-04-11 | 국일메카트로닉스 주식회사 | 탭 불량 검사장치 |
KR101453714B1 (ko) * | 2013-04-25 | 2014-10-22 | 주식회사 림사이언스 | 전기 제어될 수 있는 회전 가압 장치 및 그 제어 방법 |
WO2014175705A1 (ko) * | 2013-04-25 | 2014-10-30 | 주식회사 림사이언스 | 전기 제어될 수 있는 회전 가압 장치 및 그 제어 방법 |
US10599122B2 (en) | 2013-04-25 | 2020-03-24 | Rimscience Co., Ltd. | Electrically controllable rotary pressure device and method for controlling the same |
CN106002229A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-10-12 | 蒋安为 | 一种自动装卸螺丝装置 |
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