JPH04246349A - 義歯床の製造方法 - Google Patents
義歯床の製造方法Info
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- JPH04246349A JPH04246349A JP3098383A JP9838391A JPH04246349A JP H04246349 A JPH04246349 A JP H04246349A JP 3098383 A JP3098383 A JP 3098383A JP 9838391 A JP9838391 A JP 9838391A JP H04246349 A JPH04246349 A JP H04246349A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【産業上の利用分野】この発明は、レジン製義歯床の製
造方法に関し、さらに詳細には、作業性よく実施できか
つ寸法精度の高い成形品を得ることができる義歯床の新
規製造方法に関するものである。
造方法に関し、さらに詳細には、作業性よく実施できか
つ寸法精度の高い成形品を得ることができる義歯床の新
規製造方法に関するものである。
【従来の技術】従来の義歯床の製造方法にあっては、模
型埋没工程、脱ろう工程、乾燥・離型剤塗布工程、レジ
ン注入工程、重合工程、義歯床取り出し工程より成る方
法において、脱ろう工程は第1ポットで実施し、続く乾
燥・離型剤塗布工程は第1ポットとは別の真空ポットで
実施し、さらに重合工程では再び第1ポットにおいて水
蒸気で加熱を行なっていた。
型埋没工程、脱ろう工程、乾燥・離型剤塗布工程、レジ
ン注入工程、重合工程、義歯床取り出し工程より成る方
法において、脱ろう工程は第1ポットで実施し、続く乾
燥・離型剤塗布工程は第1ポットとは別の真空ポットで
実施し、さらに重合工程では再び第1ポットにおいて水
蒸気で加熱を行なっていた。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、工程によって用いるポットが異なるた
め、操作がはなはだ繁雑になり、また水蒸気による重合
では寸法精度の高い成形品は得られなかった。この発明
の目的は、上記のような実情に鑑み、脱ろう工程および
乾燥・離型剤塗布工程を1つのポットを用いて作業性よ
く実施し、寸法精度の高い成形品を得る義歯床の高能率
製造方法を提供するにある。
ような方法では、工程によって用いるポットが異なるた
め、操作がはなはだ繁雑になり、また水蒸気による重合
では寸法精度の高い成形品は得られなかった。この発明
の目的は、上記のような実情に鑑み、脱ろう工程および
乾燥・離型剤塗布工程を1つのポットを用いて作業性よ
く実施し、寸法精度の高い成形品を得る義歯床の高能率
製造方法を提供するにある。
【課題を解決するための手段】この発明は、脱ろうおよ
び重合に特定の熱源を用いることにより上記目的を達成
できるという知見に基づいて完成されたものである。す
なわち、この発明による義歯床の製造方法は、a)ろう
製の義歯床模型をフラスコ内のプラスチック製底部に固
定用石膏で固定し、義歯床模型の側部にフラスコのベン
ト口に至るベント用ろう線を設けると共に義歯床模型の
頂部にろうスプルー用ろう線を立ち上がり状に設け、フ
ラスコ内に埋没用石膏を流入して義歯床模型を石膏中に
埋没させる模型埋没工程と、 b) フラスコをポット内に配置してフラスコ蓋のス
プルー口に導管を接続し、導管からの熱湯によって義歯
床模型のろうを融解して融解物をベント口から排出させ
る脱ろう工程と、 c) 脱ろうによって形成された石膏型を減圧乾燥し
た後、型内面に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、d
) フラスコ蓋にレジン注入機をセットして石膏型内
にレジンを圧入するレジン注入工程と、e) フラス
コの下部を熱湯に浸漬してレジンの下部を加熱し、さら
にレジンをマイクロウエーヴで加熱重合させる重合工程
と、 f) フラスコから石膏塊を取り出し、石膏塊を砕い
てレジンの重合によって成形された義歯床を取り出す義
歯床取り出し工程とより成るものである。
び重合に特定の熱源を用いることにより上記目的を達成
できるという知見に基づいて完成されたものである。す
なわち、この発明による義歯床の製造方法は、a)ろう
製の義歯床模型をフラスコ内のプラスチック製底部に固
定用石膏で固定し、義歯床模型の側部にフラスコのベン
ト口に至るベント用ろう線を設けると共に義歯床模型の
頂部にろうスプルー用ろう線を立ち上がり状に設け、フ
ラスコ内に埋没用石膏を流入して義歯床模型を石膏中に
埋没させる模型埋没工程と、 b) フラスコをポット内に配置してフラスコ蓋のス
プルー口に導管を接続し、導管からの熱湯によって義歯
床模型のろうを融解して融解物をベント口から排出させ
る脱ろう工程と、 c) 脱ろうによって形成された石膏型を減圧乾燥し
た後、型内面に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、d
) フラスコ蓋にレジン注入機をセットして石膏型内
にレジンを圧入するレジン注入工程と、e) フラス
コの下部を熱湯に浸漬してレジンの下部を加熱し、さら
にレジンをマイクロウエーヴで加熱重合させる重合工程
と、 f) フラスコから石膏塊を取り出し、石膏塊を砕い
てレジンの重合によって成形された義歯床を取り出す義
歯床取り出し工程とより成るものである。
【作用】この発明の義歯床製造方法によれば、脱ろう工
程および乾燥・離型剤塗布工程は1つのポットで実施さ
れるので、操作の作業性がすこぶるよい。また、重合工
程では、まずフラスコの下部を熱湯に浸漬する。この浸
漬によってレジンの下部が若干重合されると共に、フラ
スコ内に水が浸入し、この結果レジンの下部に含水部が
形成され、上部に非含水部が形成される。ついでレジン
をマイクロウエーヴで加熱する。その結果、レジンの含
水部が優先的に重合硬化され、ついでレジンの非含水部
が重合硬化される。こうして、硬化に時間差が設けられ
るため、寸法精度の高い義歯床成形品が得られる。
程および乾燥・離型剤塗布工程は1つのポットで実施さ
れるので、操作の作業性がすこぶるよい。また、重合工
程では、まずフラスコの下部を熱湯に浸漬する。この浸
漬によってレジンの下部が若干重合されると共に、フラ
スコ内に水が浸入し、この結果レジンの下部に含水部が
形成され、上部に非含水部が形成される。ついでレジン
をマイクロウエーヴで加熱する。その結果、レジンの含
水部が優先的に重合硬化され、ついでレジンの非含水部
が重合硬化される。こうして、硬化に時間差が設けられ
るため、寸法精度の高い義歯床成形品が得られる。
【実施例】つぎに、この発明を具体的に説明するために
、この発明による義歯床製造方法の各工程について、図
面を参照してさらに詳しく説明する。 a)模型埋没工程では、まず、図1に示すフラスコ(1
)の内面およびFRPのようなプラスチック製の底板(
2)の内面に離型剤としてワセリンを塗布する。ついで
、セラミック製ないしプラスチック製の義歯(33)を
載せたろう製の義歯床模型(3)をフラスコ(1)内に
配して製底板(2)に固定用石膏(4)で固定する。固
定位置は義歯床模型(3)の上端とフラスコ(1)のベ
ント口(5)の高さがほぼ等しくなるように設定する。 つぎに、義歯床模型(3)の側部にフラスコ(1)のベ
ント口(5)に至るベント用ろう線(6)を設けると共
に義歯床模型の頂部にろうスプルー用ろう線(7)を立
ち上がり状に設ける。そして、図2に示すように、フラ
スコ(1)内に埋没用石膏(8)を流入して義歯床模型
(3)を石膏中に埋没させる。埋没用石膏(8)には好
ましくはガラスチップ(10)が混入されている。ガラ
スチップ(10)の混入によって、マイクロウエーヴに
よるレジンの加熱重合工程で、レジンの重合に時間差を
生じさせることができる。その後、フラスコ(1)に蓋
(9)をし、蓋のスプルー口(11)にスプルー用ろう
線(7)を通し、蓋(9)をボルト(12)でフラスコ
(1)の上端面に固定する。 b)脱ろう工程では、図3および図4に示すように、2
つのフラスコ(1)をポット(13)内に配置してフラ
スコ蓋(9)のスプルー口(11)に分岐管(14)の
各射出ノズル(15)をそれぞれ差し込み、分岐管(1
4)の基端部を導管(16)に接続具(19)によって
接続する。そして、瞬間湯沸機から導管(16)を経て
来る温度95〜100℃程度の熱湯を射出ノズル(15
)によって約15分間射出し、義歯床模型(3)のろう
を融解して融解物をベント口(5)から排出させる。 ポット(13)の排水弁(17)は閉じてあるので、ポ
ット(13)内には熱湯が溜まり、排水口(18)より
オーバーフローする。融解したろうは熱湯と共にポット
(13)から排出される。ついで、ポット(13)の排
水弁(17)を開いて熱湯を排出する。水位の低下後、
ベント口(5)からろうの排出がないことを確認し、さ
らに25分間熱湯射出を続け、脱ろうを完了する。こう
して、脱ろうによって石膏型(22)を形成する。 c)離型剤塗布工程では、図5に示すように、排水弁(
17)および排水口(18)を閉じかつ接続具(19)
をゴム栓(20)で閉じ、ポット(13)に接続した真
空ポンプ(21)を2分間作動させ、ポット(13)内
を減圧する。その結果、石膏型(22)の内部水分が蒸
発し、石膏型(22)は蒸発熱を奪われることによって
冷却される。ついで、石膏型(22)の内部にスプルー
口(11)から離型剤を注入し、ベント口(5)から排
出させる。その後ポット(13)内を真空状態にするこ
とによって余分な離型剤を除去する。こうして、型内面
に離型剤を塗布する。ついで、石膏型(22)の温度が
ほぼ室温になるまでこれを放置する。 d)レジン注入工程では、図6に示すように、レジン注
入用シリンダー(23)をフラスコ蓋(9)にそのスプ
ルー口(11)に通じるようにセットする。ビニール袋
内でレジン液とレジン粉を混合して得られたドウ状のレ
ジン(24)を袋ごとシリンダー(23)内に置く。つ
いで、レジン(24)を加圧プレート(27)を介して
油圧プレス機(25)によって加圧し、スプルー口(1
1)から石膏型(22)の内部に圧入する。フラスコ(
1)のベント口(5)から余分のレジンが押出されたな
らば、図7に示すように、フラスコ(1)の側面にベン
トストッパ(26)を装着し、ベント口(5)を閉じる
。この状態で、レジン(24)を油圧プレス機(25)
でさらに加圧する。圧力は約100kg/cm2である
。つぎに、レジン加圧の圧力が約100kg/cm2に
安定したならば、油圧プレス機(25)をシリンダー(
23)から外して代わりに図7に示すスプリング加圧装
置(32)を取り付ける。この装置(32)は、シリン
ダー(23)内に納めるスプリング(28)と、スプリ
ング(28)の上端に配するスプリング加圧プレート(
29)と、同プレート(29)をシリンダー(23)上
端に保持する袋ナット(30)とより成る。 e)重合工程では、まず、ポット(13)内に80℃前
後の熱湯を溜め、この中にフラスコ(1)の約下半部を
2〜3分間浸漬して石膏型(22)内のレジン(24)
の下部を加熱する。この浸漬によってレジン(24)の
下部が若干加熱重合されると共に、フラスコ(1)内に
底板(2)嵌合部から水が浸入し、この結果レジン(2
4)の下部に含水部(24a)が形成され、上部に非含
水部(24a)が形成される。ついで、図8に示すよう
に、スプリング加圧装置(32)を備えたままのフラス
コ(1)を電子レンジ(31)内に逆さに配置し、プラ
スチック製底板(2)を介してマイクロウエーヴをレジ
ン(24)に約8分間照射する。その結果、レジン(2
4)の含水部(24a)が優先的に重合硬化され、つい
でレジン(24)の非含水部(24b)が重合硬化され
る。硬化に伴いレジン(24)が収縮するが、レジン(
24)はスプリング加圧装置(32)で硬化中も加圧さ
れているので、硬化に伴うレジン(24)の収縮分はス
プルー口(11)から補給される。こうして、寸法精度
の高い成形品が得られる。重合の後、約30分間放冷を
行ない、さらに約30分間水冷を行なう。f)義歯床取
り出し工程では、フラスコ(1)から蓋(9)を取り外
し、フラスコ(1)を逆さにして油圧プレス機(25)
で底板(2)を約20kg/cm2で加圧し、フラスコ
(1)から石膏塊を取り出す。ついで、石膏塊を砕いて
その内部の成形品を取り出す。こうして、レジン製の義
歯床を得る。
、この発明による義歯床製造方法の各工程について、図
面を参照してさらに詳しく説明する。 a)模型埋没工程では、まず、図1に示すフラスコ(1
)の内面およびFRPのようなプラスチック製の底板(
2)の内面に離型剤としてワセリンを塗布する。ついで
、セラミック製ないしプラスチック製の義歯(33)を
載せたろう製の義歯床模型(3)をフラスコ(1)内に
配して製底板(2)に固定用石膏(4)で固定する。固
定位置は義歯床模型(3)の上端とフラスコ(1)のベ
ント口(5)の高さがほぼ等しくなるように設定する。 つぎに、義歯床模型(3)の側部にフラスコ(1)のベ
ント口(5)に至るベント用ろう線(6)を設けると共
に義歯床模型の頂部にろうスプルー用ろう線(7)を立
ち上がり状に設ける。そして、図2に示すように、フラ
スコ(1)内に埋没用石膏(8)を流入して義歯床模型
(3)を石膏中に埋没させる。埋没用石膏(8)には好
ましくはガラスチップ(10)が混入されている。ガラ
スチップ(10)の混入によって、マイクロウエーヴに
よるレジンの加熱重合工程で、レジンの重合に時間差を
生じさせることができる。その後、フラスコ(1)に蓋
(9)をし、蓋のスプルー口(11)にスプルー用ろう
線(7)を通し、蓋(9)をボルト(12)でフラスコ
(1)の上端面に固定する。 b)脱ろう工程では、図3および図4に示すように、2
つのフラスコ(1)をポット(13)内に配置してフラ
スコ蓋(9)のスプルー口(11)に分岐管(14)の
各射出ノズル(15)をそれぞれ差し込み、分岐管(1
4)の基端部を導管(16)に接続具(19)によって
接続する。そして、瞬間湯沸機から導管(16)を経て
来る温度95〜100℃程度の熱湯を射出ノズル(15
)によって約15分間射出し、義歯床模型(3)のろう
を融解して融解物をベント口(5)から排出させる。 ポット(13)の排水弁(17)は閉じてあるので、ポ
ット(13)内には熱湯が溜まり、排水口(18)より
オーバーフローする。融解したろうは熱湯と共にポット
(13)から排出される。ついで、ポット(13)の排
水弁(17)を開いて熱湯を排出する。水位の低下後、
ベント口(5)からろうの排出がないことを確認し、さ
らに25分間熱湯射出を続け、脱ろうを完了する。こう
して、脱ろうによって石膏型(22)を形成する。 c)離型剤塗布工程では、図5に示すように、排水弁(
17)および排水口(18)を閉じかつ接続具(19)
をゴム栓(20)で閉じ、ポット(13)に接続した真
空ポンプ(21)を2分間作動させ、ポット(13)内
を減圧する。その結果、石膏型(22)の内部水分が蒸
発し、石膏型(22)は蒸発熱を奪われることによって
冷却される。ついで、石膏型(22)の内部にスプルー
口(11)から離型剤を注入し、ベント口(5)から排
出させる。その後ポット(13)内を真空状態にするこ
とによって余分な離型剤を除去する。こうして、型内面
に離型剤を塗布する。ついで、石膏型(22)の温度が
ほぼ室温になるまでこれを放置する。 d)レジン注入工程では、図6に示すように、レジン注
入用シリンダー(23)をフラスコ蓋(9)にそのスプ
ルー口(11)に通じるようにセットする。ビニール袋
内でレジン液とレジン粉を混合して得られたドウ状のレ
ジン(24)を袋ごとシリンダー(23)内に置く。つ
いで、レジン(24)を加圧プレート(27)を介して
油圧プレス機(25)によって加圧し、スプルー口(1
1)から石膏型(22)の内部に圧入する。フラスコ(
1)のベント口(5)から余分のレジンが押出されたな
らば、図7に示すように、フラスコ(1)の側面にベン
トストッパ(26)を装着し、ベント口(5)を閉じる
。この状態で、レジン(24)を油圧プレス機(25)
でさらに加圧する。圧力は約100kg/cm2である
。つぎに、レジン加圧の圧力が約100kg/cm2に
安定したならば、油圧プレス機(25)をシリンダー(
23)から外して代わりに図7に示すスプリング加圧装
置(32)を取り付ける。この装置(32)は、シリン
ダー(23)内に納めるスプリング(28)と、スプリ
ング(28)の上端に配するスプリング加圧プレート(
29)と、同プレート(29)をシリンダー(23)上
端に保持する袋ナット(30)とより成る。 e)重合工程では、まず、ポット(13)内に80℃前
後の熱湯を溜め、この中にフラスコ(1)の約下半部を
2〜3分間浸漬して石膏型(22)内のレジン(24)
の下部を加熱する。この浸漬によってレジン(24)の
下部が若干加熱重合されると共に、フラスコ(1)内に
底板(2)嵌合部から水が浸入し、この結果レジン(2
4)の下部に含水部(24a)が形成され、上部に非含
水部(24a)が形成される。ついで、図8に示すよう
に、スプリング加圧装置(32)を備えたままのフラス
コ(1)を電子レンジ(31)内に逆さに配置し、プラ
スチック製底板(2)を介してマイクロウエーヴをレジ
ン(24)に約8分間照射する。その結果、レジン(2
4)の含水部(24a)が優先的に重合硬化され、つい
でレジン(24)の非含水部(24b)が重合硬化され
る。硬化に伴いレジン(24)が収縮するが、レジン(
24)はスプリング加圧装置(32)で硬化中も加圧さ
れているので、硬化に伴うレジン(24)の収縮分はス
プルー口(11)から補給される。こうして、寸法精度
の高い成形品が得られる。重合の後、約30分間放冷を
行ない、さらに約30分間水冷を行なう。f)義歯床取
り出し工程では、フラスコ(1)から蓋(9)を取り外
し、フラスコ(1)を逆さにして油圧プレス機(25)
で底板(2)を約20kg/cm2で加圧し、フラスコ
(1)から石膏塊を取り出す。ついで、石膏塊を砕いて
その内部の成形品を取り出す。こうして、レジン製の義
歯床を得る。
【発明の効果】この発明の義歯床製造方法によれば、脱
ろう工程および乾燥・離型剤塗布工程を1つのポットで
実施できるので、操作の作業性を大巾に向上することが
できる。 また、重合工程では、まずフラスコの下部
を熱湯に浸漬するので、この浸漬によってレジンの下部
を若干加熱重合させると共に、フラスコ内に水を浸入さ
せることができる。この結果、レジンの下部に含水部を
形成し、上部に非含水部を形成することができる。つい
でレジンをマイクロウエーヴで加熱するので、レジンの
含水部を優先的に重合硬化せしめ、ついでレジンの非含
水部を重合硬化させることができる。こうして、硬化に
時間差を設けることによって、寸法精度の高い義歯床成
形品を得ることができる。
ろう工程および乾燥・離型剤塗布工程を1つのポットで
実施できるので、操作の作業性を大巾に向上することが
できる。 また、重合工程では、まずフラスコの下部
を熱湯に浸漬するので、この浸漬によってレジンの下部
を若干加熱重合させると共に、フラスコ内に水を浸入さ
せることができる。この結果、レジンの下部に含水部を
形成し、上部に非含水部を形成することができる。つい
でレジンをマイクロウエーヴで加熱するので、レジンの
含水部を優先的に重合硬化せしめ、ついでレジンの非含
水部を重合硬化させることができる。こうして、硬化に
時間差を設けることによって、寸法精度の高い義歯床成
形品を得ることができる。
【図1】この発明の模型埋没工程内の前工程を示す垂直
断面図である。
断面図である。
【図2】この発明の模型埋没工程内の後工程を示す垂直
断面図である。
断面図である。
【図3】この発明の脱ろう工程を示す一部切欠垂直断面
図である。
図である。
【図4】この発明の脱ろう工程を示す水平断面図である
。
。
【図5】この発明の離型剤塗布工程を示す水平断面図で
ある。
ある。
【図6】この発明のレジン注入工程内の前工程を示す垂
直断面図である。
直断面図である。
【図7】この発明のレジン注入工程内の後工程を示す垂
直断面図である。
直断面図である。
【図8】この発明の重合工程を示す垂直断面図である。
1……フラスコ
2……プラスチック製底板
3……義歯床模型
4……固定用石膏
5……ベント口
6……ベント用ろう線
7……ろうスプルー用ろう線
8……埋没用石膏
Claims (1)
- 【請求項1】a) ろう製の義歯床模型をフラスコ内
のプラスチック製底部に固定用石膏で固定し、義歯床模
型の側部にフラスコのベント口に至るベント用ろう線を
設けると共に義歯床模型の頂部にろうスプルー用ろう線
を立ち上がり状に設け、フラスコ内に埋没用石膏を流入
して義歯床模型を石膏中に埋没させる模型埋没工程と、
b) フラスコをポット内に配置してフラスコ蓋のス
プルー口に導管を接続し、導管からの熱湯によって義歯
床模型のろうを融解して融解物をベント口から排出させ
る脱ろう工程と、 c) 脱ろうによって形成された石膏型を減圧乾燥し
た後、型内面に離型剤を塗布する離型剤塗布工程と、d
) フラスコ蓋にレジン注入機をセットして石膏型内
にレジンを圧入するレジン注入工程と、e) フラス
コの下部を熱湯に浸漬してレジンの下部を加熱し、さら
にレジンをマイクロウエーヴで加熱重合させる重合工程
と、 f) フラスコから石膏塊を取り出し、石膏塊を砕い
てレジンの重合によって成形された義歯床を取り出す義
歯床取り出し工程とより成る、義歯床の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9838391A JPH074395B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 義歯床の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9838391A JPH074395B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 義歯床の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04246349A true JPH04246349A (ja) | 1992-09-02 |
JPH074395B2 JPH074395B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=14218349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9838391A Expired - Lifetime JPH074395B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 義歯床の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074395B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004105407A (ja) * | 2002-09-18 | 2004-04-08 | Mitsuo Mochizuki | レジン床義歯の製作方法及びレジン床義歯製作用の重合機 |
JP2011512898A (ja) * | 2008-02-22 | 2011-04-28 | グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 義歯の化学機械研磨 |
WO2018215234A1 (en) * | 2017-05-24 | 2018-11-29 | Koninklijke Philips N.V. | Liquid-heated mold and method of using same |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP9838391A patent/JPH074395B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004105407A (ja) * | 2002-09-18 | 2004-04-08 | Mitsuo Mochizuki | レジン床義歯の製作方法及びレジン床義歯製作用の重合機 |
JP2011512898A (ja) * | 2008-02-22 | 2011-04-28 | グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 義歯の化学機械研磨 |
WO2018215234A1 (en) * | 2017-05-24 | 2018-11-29 | Koninklijke Philips N.V. | Liquid-heated mold and method of using same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH074395B2 (ja) | 1995-01-25 |
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