JP2000511826A - 加圧鋳造によるマグネシウムマトリックスを有する複合部品の製造方法 - Google Patents

加圧鋳造によるマグネシウムマトリックスを有する複合部品の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、マグネシウムマトリックスを有する複合部品を加圧鋳造によって製造するための、下記のステップからなる方法に関する。すなわち、下部には供給管(36)を備え、内部には繊維状プレフォーム(34)を収容した鋳型(32)を、容器(10)中に置く。マグネシウムのブロック(28)を入れたルツボ(26)を鋳型(32)の下方に置く。マグネシウムが融解しはじめるまで、真空下でマグネシウムを加熱し、鋳型を予熱する。次いで管(36)をマグネシウム中に導入して、マグネシウムの蒸発を引き起こさない程度の真空レベルで中性ガスを容器内で循環させる。マグネシウムが完全に融解すると、容器を急速に加圧することによってマグネシウムを鋳型中に移す。それから鋳型を冷却して、部品を鋳型から取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】 加圧鋳造によるマグネシウムマトリックスを有する 複合部品の製造方法 技術分野 本発明は、加圧鋳造によるマグネシウムマトリックスを有する複合材料部品の 製造方法に関する。 本文全体において、「マグネシウム」という用語はマグネシウムをベースとす る合金のすべても含むと解釈するものとする。 また、「マグネシウムマトリックスを有する複合材料」という表現は、マグネ シウムマトリックス中に埋め込まれた、炭素繊維やアルミナ繊維などの一般に長 繊維から形成された補強構造を含む、すべての材料を意味する。材料中に含まれ る繊維の体積比は、一般に約40%から約60%の間にある。 本発明による方法は、どのような鋳造品を作るためにも有利に使用することが でき、すぐれた機械的特性と質量の減少が同時に得られるはずである。この方法 には、とくに航空宇宙産業 において特権的な用途がある。 従来の技術 加圧鋳造技法(一般に約30バールから約100バールの間)は、数年前から 知られている金属マトリックスを有する複合材料部品製造の技法である。 この技法によれば、オートクレーブに匹敵する密封容器中に、部品のマトリッ クスを形成するための金属ブロックを入れたルツボと、事前に繊維状プレフォー ムを入れた鋳型とを置く。 第一ステップでは、容器および鋳型の内部を真空にして、金属ブロックを入れ たルツボを加熱し、鋳型を予熱する。 ルツボに入っている金属が完全に融解すると、金属は鋳型中に移される。この 移送は、一般に約30バールから約100バールの所定の圧力レベルで容器を加 圧して、自動的に実施される。 鋳型が融解金属で満たされるとすぐに、冷却装置を鋳型の隔璧に接触させて部 品の冷却を加速させる。温度が金属の固化温度以下に低下しないかぎり、金属の 自然の収縮を完全に行うために容器内の圧力を維持しておく。 この方法の実施についての知られている技術的原理は、Arnold J.C OOKとPaul S.WERNERによる論文“Pressure Infi ltration Casting of Metal Matrix Com posites”(“Materials Science & Engine ering”A144(1991年10月)189から206ページ)に記載さ れている。 知られているこれらの技法の一つでは、金属ブロックを入れたルツボを鋳型の 上に置く。この鋳型は上部に受け器を備え、受け器の底には製造する部品の型く ぼみが開口している。金属ブロックが融解すると、金属は、ルツボの底に形成さ れ最初は閉鎖されているオリフィスを通じて受け器中に流れる。次に融解した金 属は、容器の加圧効果によって鋳型の型くぼみ中に移される。次いで冷却ピスト ンを鋳型の底に接触させることによって部品の冷却を行う。 ルツボを鋳型の上に置くこの第一技法は、簡単な鋳型を使用することができ、 したがって安価に実現できるという利点がある。したがってこの技法は比較的経 済的である。しかしなからこの技法は、航空宇宙産業などのいくつかの産業では マグネシ ウムマトリックスを有する複合部品により利益が提示されるがこのような部品の 作成には適用が困難である。実際に、鋳型の上部に形成された受け器中に融解し た金属を事前に移送することは、特別の警戒なしに真空下で実施される。したが ってマグネシウムは、蒸発して設備全体に付着し、設備の一部を使用不可能にす る危険がある。その上、特に外被を加圧したときにマグネシウムの酸素との爆発 反応を防止するために、何の警戒措置も設けられていない。 前述のCOOKとWERNERの論文、および資料EP−A−0388235 によって知られている別の技法では、金属ブロックを入れたルツボを鋳型の下に 置く。鋳型の底には最初にルツボの上で開口する供給管を備えている。直接鋳型 に開口する真空の管によって真空状態にされる。金属が融解すると、鋳型の供給 管が融解した金属中に入り込むように、ルツボを持ち上げる。次いで、容器を加 圧することによって鋳型への融解金属の移送が行われる。部品の冷却は、鋳型の 上面に接触させた冷却ブロックによって確実に行われる。 ルツボを鋳型の下に置くこの技法は、鋳型が供給管を持たなければならないこ とから、前記の技法よりも高価である。その 代り、この技法では融解金属の移送という中間ステップを省略する。 さらに、この技法はまた、マグネシウムマトリックスを有する複合部品の製造 には適合しない。実際に、金属の融解は、前述の技術におけるように完全に真空 下で実施され、このためマグネシウムの真空での蒸発は実際的に避けることがで きない。さらに、酸素との爆発性接触を防止するための特別の警戒措置もとられ ていない。 その上、文献EP−A−0388235では、この技法に関する前述の論文の 一部におけるように、容器を真空にすることが、鋳型中に直接開口する真空通路 によって実施される。したがってこれは、鋳型の複雑性とコストをさらに高める 。さらに、液体状の金属は、鋳型に注ぎ込むときに真空回路によって吸引される 恐れがある。その上に、この真空経路の存在は、この方法の最終段階のときに鋳 型を冷却するために使用される熱交換面を減少させることになる。 加圧鋳造による補強金属部品製造の既存技法のこの分析は、これらの技法のい ずれもマグネシウムマトリックスを有する部品の製造には適合しないことを示し ている。さらに、マグネシ ウムマトリックスを有する部品の製造へのこれらの技法の明白な適合は、現技術 段階では全く示唆されていない。 発明の簡単な説明 本発明は正確には、一般に知られている加圧鋳造技法を実施してマグネシウム マトリックスを有する部品を製造する方法であって、その本来の特徴により、マ グネシウムと酸素との爆発反応の危険を抑え、その間中マグネシウムの真空下に おける蒸発を避けることのできる方法を対象とする。 本発明によれば、この結果は、ファイバ補強マグネシウム部品の製造方法であ って、 −下方に突き出た供給管を備えた鋳型中に繊維状プレフォームを導入するステッ プと、 −密封容器中で、固体マグネシウムを満たしたルツボの上に鋳型を導入するステ ップと、 −容器と、容器に入れた鋳型を真空状態において、マグネシウムを加熱するステ ップと、 −マグネシウムの温度がその融点近くの温度値に達するとすぐに、マグネシウム の蒸発を促進するには不十分な真空レベルで 容器中に中性ガスの循環を確立し、ルツボ中に入れた融解マグネシウム中に供給 管を入れるステップと、 −供給管を通じて融解マグネシウムを鋳型中に移送するように、中性ガスの雰囲 気中で容器を加圧するステップと、 −鋳型の冷却によってマグネシウムを固化するステップと、 −容器と鋳型とを開いて、得られた部品を取り出すステップとを含む方法によっ て得られる。 この方法では、マグネシウムが融解し始めるとすぐに圧力を供給することによ って、マグネシウムの真空蒸発を防ぐことができる。その上、マグネシウムと酸 素との爆発反応を促進する可能性のある容器内部における酸素逆流の危険が、容 器内部をわずかな負圧に保ち、容器内部に中性ガスを同時注入することによって 、完全に防止される。実際に中性ガスの循環はこうして、容器の加圧までいつで も保証される。 本発明の好ましい一実施形態では、約100mbの真空の下で中性ガスの循環 が確立される。 これに反して、マグネシウムの加熱には、容器と鋳型を約0.1mbの初期圧 力の下に置くことが伴う。 容器の加圧に先立つ中性ガスの循環は、マグネシウムが最高 温度たとえば約700℃に達するまで保証される。 この好ましい実施形態では、使用される中性ガスはアルゴンである。 その上、容器と鋳型を真空にすることは、容器中に直接開口する少なくとも一 つの通路によって行われる。 マグネシウムの温度がその融解温度より低いいき値に達するとすぐに、ルツボ を上方に移動させて、固体マグネシウムを供給管と接触させることが好ましい。 さらに、鋳型の上壁と容器内の上方に置かれた冷却ブロックとを接触させて鋳 型を冷却する。 図面の簡単な説明 ここで、非限定的な例として、添付の下記の図面を参照して、本発明による方 法の好ましい実施形態を説明する。 第1A図から第1D図は、本発明による方法の主要ステップを図示する概略断 面図である。 −第2図は、時間tの関数としての、金属の平均温度θ(℃)、容器中の圧力P (バール)、下ジャッキの位置、および上ジャッキの位置の変化曲線を、それぞ れI、II、III、IVで 示したグラフである。 本発明の好ましい実施形態の詳細な説明 本発明によれば、加圧鋳造によって繊維強化マグネシウムからなる複合部品を 製造するために使用される設備は、金属マトリックスを有する複合部品を製造す るために通常使用される設備と類似した点が多い。このため、この設備の詳細な 説明はしない。 第1A図から第1D図がこれを概略的に示すように、本発明による方法の実施 は、オートクレーブに似た密封容器10中で行われる。この容器10は垂直軸を 中心とする管状の容器である。これはその上部でふた12によって閉じられ、ふ たの開口によって容器の内部に範囲を画定された容積部14にアクセスすること ができる。ふた12を閉じると、容積部14を密封閉塞するように、ふたは容器 10の上縁と気密状に協働する。 容器10とそのふた14は、容積部14中の約100バールの最高圧力を支え るように考案されている。 第1A図から第1D図がこれを概略的に示すように、容器10は内部に第一加 熱手段16と第二加熱手段18とを装備し、 第一加熱手段16は容器の下部に置かれ、第二加熱手段18は容器の上部に置か れている。これらの加熱手段16、18は、電気抵抗などの適切などのような装 置によっても構成することができる。この操作は、制御装置(図示せず)によっ て容器10の外部から制御され調節される。 また、加熱手段16、18によって確保される加熱を調節できるようにするた め、容器10の内側に複数の熱電対(図示せず)が配置されている。容積部14 の外部に対する熱的遮断を保証するために、断熱材(図示せず)が容器10のす べての壁面を内部的に覆っている。 また容器10は複数のアクセス通路も備え、そのうちの一つだけを、第1A図 から第1D図で22によって概略的に示す。実際、複数の通路が一般に容器10 の底とふた12中に配列されている。後で説明によってさらに明白になるように 、これらの通路は、容器10によって範囲を画定された閉鎖された容積部14を 、真空回路(図示せず)またはアルゴンなどの加圧された中性ガスの源泉(図示 せず)に連絡させるという主な機能を有する。 容器10の底は、内部に基台(図示せず)を備え、この基台 の上に、初めに固体マグネシウムブロック28を入れたルツボ26を置くことが できる。このルツボ26を第一加熱手段16の内部に置く。 第二加熱手段18を装備した容器の上部で、容器10は少なくとも一つの支持 体30を備え、支持体30の上に鋳型32を置くことができる。 鋳型32は内部に一つまたは複数の型くぼみを含み、これらの形状と寸法は製 造すべき一つまたは複数の部品のそれと同一である。鋳型を容器10中に導入す る前に、各型くぼみをファイバ性プレフォーム34で満たす。ファイバ性プレフ ォームは一般に、炭素の長繊維、アルミナ長繊維、または製造すべき部品の補強 物を形成することを目的とする繊維で形成される。ファイバ性プレフォーム34 におけるファイバの容積率は、一般に型くぼみの全容積の約40%から60%の 間にある。 鋳型32を容器10中に置くと、容器によって範囲を画定された一つまたは複 数の型くぼみは、供給管36によって実現されるただ一つの通路によってのみ、 容器の内部容積部14と連絡する。さらに正確には、供給管36は鋳型32の底 中に通じ、好ましくは容器10の垂直軸に沿って下方に向かって延びてい る。供給管36の下端は、第1A図に示すように、最初はルツボ26の上縁レベ ルの近くで通じている。 最初は第1A図に示すように低位置にある下部ジャッキ38は、容器10の底 の下に置かれ、この結果、そのロッド38aは容器の垂直軸に沿って気密状態で その底を通過する。下部ジャッキ38の初期の低位置では、そのロッド38aの 上端は、ルツボ26がその基台から持ち上げられないような位置を占有する。 最初は高位置にある上部ジャッキ40もまた、容器10のふた12の上に取り 付けられている。このジャッキ40のロッド40aは、容器10の垂直軸に沿っ て気密状態でふた12を通過し、その下端に冷却ブロック42を支えている。ジ ャッキ40の初期の高位置では、この冷却ブロック42は鋳型32の上面から離 れている。 第1A図から第1D図に示す通路22に匹敵するアクセス通路を、容積部14 中に通じるためにジャッキ38、40を通過することができる。こうして、第1 A図から第1D図には、上部ジャッキ40を通過する通路23が図示されている 。 第1A図は設備の初期状態を示すもので、ここでは固体状態 のマグネシウムブロック28がルツボ26中に置かれ、ファイバ性プレフォーム 34を入れた鋳型32は容器10中に導入され、ふた12が配置されている。こ の初期状態では、下部ジャッキ38は低位置にあり、上部ジャッキ40は高位置 にある。 第2図の曲線IおよびIIの部分IaとIIaが示すように、こうして同時に 、ルツボ中に入ったマグネシウム28の加熱、および容器10の内部容積部14 の真空化が同時に漸進的に実施される。 さらに正確には、マグネシウム28の加熱は第一加熱手段16によって保証さ れ、第二加熱手段18を使用した鋳型32の事前加熱が伴う。鋳型32の事前加 熱は、金属が溶融した後で溶融金属を鋳型中に移送するときに、溶融金属が過度 に速く固化することを防止する目的がある。したがって鋳型の事前加熱温度は、 マグネシウム28の加熱温度に比較的近い(数十度の違いがある)。 さらに、容器10の下部容積部14の真空化は、容器10に装備する一つまた は複数のアクセス通路によって保証される。真空化を第1A図において、通路2 2の正面に矢印F1で概略的に示す。したがって、容器10における一つまたは 複数のア クセス通路は弁(図示せず)によって閉じられる。 第2図において曲線IIの部分IIaが示すように、容器10における真空レ ベルは、圧力が一次真空に該当する約0.1mbのレベルに達するとすぐに安定 化する。この真空レベルは、約600℃の温度で生ずるルツボ26内のマグネシ ウムブロック28の溶融開始前に到達される(曲線I)。この温度レベルは、最 初にルツボ中に置かれたマグネシウムの量に特に依存する時間の最後に到達され る。 容器10の内部容積部14の真空化は、鋳型32中に形成されている一つまた は複数の型くぼみが供給管36によって容積部14と連絡しているので、この型 くぼみの真空化が伴うことに注目されたい。 本発明によれば、第1A図を参照して説明した方法の第一ステップの後に、マ グネシウムと酸素との間の爆発反応の危険性を完全に抑えながら、また鋳型32 の下部の一次真空を維持しながら、マグネシウムが溶融するときにマグネシウム の一部が直接蒸発することを防ぐステップが続く。 実際に、マグネシウムの溶融が一次真空の下で生ずる場合には、マグネシウム の一部が設備中で、特に真空回路中で蒸発す ることになり、これは設備を後での使用のために操作不能にする恐れがある。そ の上に、マグネシウムの溶融のときに真空を解消することは、結果的に容器10 の内部への空気の逆流を起こす危険性を生じさせ、これは、マグネシウムと酸素 との反応の爆発的特性を考慮して容認できないものである。さらに、鋳型32の 充満が確実に正しく行われるためには、鋳型32の内部に一次真空を維持するこ とは不可欠である。 本発明によれば、マグネシウムの温度がその溶融点に近い値に達するとすぐに 、マグネシウムの蒸発を促進させるには不十分な真空レベルの下で、容器10の 内部にアルゴンなどの中性ガスの循環を確立することによって、上記の三つの目 的は達成される。 さらに正確には、ルツボ26中に含まれるマグネシウム28に溶融の初めを検 知し、一方では、溶融中の溶融マグネシウム中に供給管36の下端を入れ、他方 では、容積部14中に約100mbの真空レベルの下でアルゴンの循環を確立し て、容器10中にゆきわたる条件を直ちに変更する。 溶融中のマグネシウム中に供給管36を浸すことは、第1B図に示すように、 ルツボ26を持ち上げるように下部ジャッキ 38を作動させて行われる。これによって、容器10の内部容積部14と鋳型3 2内に形成された一つまたは複数の型くぼみとの間のいかなる連絡も排除するこ とができる。したがって、容器の内部容積部は一次真空下にある状態である。 その上、アルゴンの循環は、第1B図において矢印F2(上部ジャッキ40中 に形成された通路23の正面にある)で示すように、アクセス通路の一つによっ て容器10の内部容積部14中に、矢印F3(通路22の正面)で示すように少 なくとも一つの別のアクセス通路によって管理された真空レベルを維持しながら 、この容積部14中にアルゴンを噴射して確立される。こうして、容器10中の 中性ガスの排除を行い、これはこの容器に向かういかなる酸素逆流の危険も防ぐ 。しかし、容器内部の負圧は、溶融マグネシウムの蒸発には不十分である。約1 00mbまでの圧力の急上昇とこの値における真空の維持を、第2図において曲 線IIの部分IIbに示す。 第1B図に示すステップを開始させるマグネシウムの溶融の初めを、下部ジャ ッキ38を使用して検知できることは有利である。そのために、このジャッキ3 8をマグネシウムの温度が600℃に達する前にうまく操作する。この操作を第 2図にお いて曲線IIIによって示す。これは、供給管36の下端をルツボ26内に入れ られたマグネシウムブロック28に対して押し当てるようにする効果がある。マ グネシウムの溶融が始まると、すぐにルツボ26を徐々に上昇させる。的確に置 かれた検知器は、ルツボ26の上昇によってマグネシウムの溶融の始まりが明ら かになると、すぐにアルゴンの噴射と圧力の上昇とを同時に始動させる。第1B 図に示すルツボの高位置は、停止装置または検知器(図示せず)によって確定す ることができる。 第2図において曲線Iの部分Ibで示すように、マグネシウム28の加熱は、 ルツボ26におけるマグネシウムの完全な溶融まで続けられる。この完全な溶融 を保証し、早期固化の恐れなしに鋳型へのマグネシウムの移送を可能にするため に、マグネシウムの温度を、その溶融点より高い、例えば約100℃高い所定の 値にまで上げる。同時に、約100mbの真空レベルにおけるアルゴンの循環を 維持する。 この所定の温度、例えば約700℃を得るために必要な時間は、場合に応じて 約30分から約60分の間で変わる。 マグネシウムの温度がこの所定温度、例えば約700℃に達すると、溶融した マグネシウム28をルツボ26から供給管3 6によって鋳型32中に移送する。この移送は、常にアルゴンなどの中性ガスの 雰囲気中で、容器10の内部14を加圧しながら実施される。同時に、容器10 のすべての加熱手段16、18を停止する。 容積部14の加圧は、第1C図において矢印F4(アクセス通路23の正面に ある)で示すように、この容積部と真空回路とのいかなる連絡も遮断し、圧力下 でこの容積部をアルゴン回路に連絡させて行われる。こうして、一般に約30バ ールと約100バールとの間にある圧力レベルにまで、圧力を急速に、例えば約 1バール/秒で上昇させる。約100バールの値までの圧力上昇を、第2図にお ける曲線IIの部分IIcによって示す。この上昇は例えば約1分間行われる。 容器10の内部容積部14の加圧は、この容積部と常に一次真空下にある鋳型 32の内部との間に大きな圧力差を生じさせる。この圧力差の効果の下で、第1 C図に示すように液状マグネシウムを供給管36によって、急速に鋳型32中に 移送する。 容器10の内部容積部14における圧力上昇速度は、プレフォーム34を形成 するファイバの性質と配置に応じて変わることがあることに留意されたい。実際 に、この速度は、ファイバ 性プレフォームの効果的な充満を保証するために、しかしこのプレフォームを形 成するファイバが移動したり損傷をうけたりする恐れのある限界値を超えること なく、できるだけ高くしなければならない。 第2図において曲線IVで示すように、容器10中の圧力が所定の最大限界値 (図示の例では100バール)に達すると、部品の冷却を加速するために、すぐ に上部ジャッキ40を作動させる。したがって、冷却ブロック42は鋳型32の 上面と接触することになり(第1D図)、その結果として、マグネシウムは鋳型 の上部から固化し始める。 冷却効果は、冷却ブロック42中に収納された冷却回路(図示せず)によって 、ならびに、上部ジャッキ40を通過するアクセス通路23によって噴射される アルゴンなどの冷却中性ガスの循環によって得ることができる。そこでこの冷却 ガスは、冷却ブロック42と鋳型32の上面との間で、冷却ブロック42の下面 に放射状に形成された溝中を循環する。 鋳型32におけるマグネシウムの冷却を、第2図において曲線Iの部分Icで 示す。 第2図において曲線IIの部分IIdで示すように、約10 0バールの圧力が、鋳型32中のマグネシウムの完全固化まで維持される。次に 容器10中の圧力は漸進的に再び降下し、部品の冷却が続く。 部品の冷却が終了すると、ジャッキ38、40は最初の位置に戻り、鋳型32 を取り出すために容器器10のふた12を開く。次いで、製造された一つまたは 複数の部品の型抜きを実施する。 もちろん、ここに説明した方法を、本発明の範囲を逸脱することなく、いくつ かの変更を加えることができる。したがって上部ジャッキ40を取り除くことが できる。この場合には、部品の冷却はもっと大きな行程を有する下部ジャッキ3 8を使用して行うことができる。冷却を初めようとする場合、第1B図と第1C 図に示す位置の先までルツボ26を持ち上げるために、ジャッキ38を新たに作 動させる。したがってルツボ26は鋳型32の底に押し当たり、鋳型の上面がふ た12の下に直接取り付けられた冷却ブロック42と接触するまで、鋳型を持ち 上げる。 その上、第2図を参照して例示として挙げた圧力レベルと温度レベルを、本発 明の範囲を逸脱することなく著しく変更する ことができる。第1C図に示すステップのときの圧力上昇速度についても同様で ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ファイバ補強マグネシウム部品の製造方法であって、 −下方に突き出た供給管(36)を備えた鋳型(32)中に繊維状プレフォー ム(34)を導入するステップと、 −密封容器(10)中で、固体マグネシウム(28)を満たしたルツボ(26 )の上に鋳型(32)を導入するステップと、 −容器(10)と、容器に入れた鋳型(32)を真空にして、マグネシウムを 加熱するステップと、 −マグネシウム(28)の温度がその融点近くの温度値に達するとすぐに、マ グネシウムの蒸発を促進するには不十分な真空レベルで容器(10)中に中性ガ スの循環を確立し、ルツボ(26)中に入れた融解マグネシウム中に供給管(3 6)を入れるステップと、 −供給管(36)を通じて融解マグネシウムを鋳型(32)中に移送するよう に、中性ガスの雰囲気中で容器(10)を加圧するステップと、 −鋳型(32)の冷却によってマグネシウムを固化するステップと、 −容器(10)と鋳型(32)とを開いて、得られた部品を取り出すステップ とを含むことを特徴とする方法。 2.約100mbの真空の下で中性ガスの循環が確立される、請求の範囲第1項 に記載の方法。 3.マグネシウムの加熱に、容器(10)と鋳型(32)を約0.1mbの真空 の下に置くことが伴う、請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。 4.容器(10)の加圧が行われる最高温度までマグネシウム(28)を加熱す る、請求の範囲第1項から第3項のいずれか一項に記載の方法。 5.マグネシウム(28)を約700℃まで加熱する、請求の範囲第4項に記載 の方法。 6.マグネシウムの温度がその溶融温度より低いいき値に達するとすぐに、ルツ ボ(26)を上方に移動させて、固体マグネシウムを供給管(36)と接触させ る、前記の請求の範囲のいずれか一項に記載の方法。 7.鋳型の上壁と容器(10)の上方に置かれた冷却ブロック(42)とを接触 させて鋳型(32)を冷却する、前記の請求 の範囲のいずれか一項に記載の方法。 8.中性ガスとしてアルゴンを使用する、前記の請求の範囲のいずれか一項に記 載の方法。 9.容器(10)中に直接開口する少なくとも一つの通路(22)を通じて、容 器(10)と鋳型(32)を真空にする、前記の請求の範囲のいずれか一項に記 載の方法。
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