JP2000190049A - 鋳型の造型方法 - Google Patents

鋳型の造型方法

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JP2000190049A
JP2000190049A JP10366629A JP36662998A JP2000190049A JP 2000190049 A JP2000190049 A JP 2000190049A JP 10366629 A JP10366629 A JP 10366629A JP 36662998 A JP36662998 A JP 36662998A JP 2000190049 A JP2000190049 A JP 2000190049A
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mold
sand
mating
molding
binder
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JP10366629A
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Tadashi Makiguchi
直史 牧口
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Sintokogio Ltd
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Sintokogio Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い時間を要する鋳物砂の予備乾燥をなくし
て生産効率を高めると共に鋳型造型の各工程間の時間コ
ントロールを不要にした鋳型の造型方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】無公害バインダーを使用した鋳物砂による
鋳型造型に当たり、予め150〜250℃に加熱した金
型のキャビティ内に鋳物砂を圧縮空気と共に一気に吹込
み充填して砂型を造型し、2.5〜5.0分間の短い時
間前記加熱金型の型閉じを保持することにより前記砂型
の表層部を乾燥させ、その後金型を型開きして砂型を取
出すようにした鋳型の造型方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シラノール基を
0.05〜5モル%含有するポリビニールアルコール及
び1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する水溶性
高分子化合物の混合物をバインダーとして砂に対し0.
2〜5重量%混合して得られた鋳物砂を用いて鋳型を造
型する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年公害の少ない鋳物砂用バインダーと
して、従来のフェノール樹脂あるいはフラン樹脂等の熱
硬化性樹脂に代わり、シラノール基を0.05〜5モル
%含有するポリビニールアルコール及び1分子中に2個
以上のカルボキシル基を有する水溶性高分子化合物の混
合物を砂に対して0.2〜5重量%添加して鋳物砂を得
る技術が特開平10−230339号公報等により公知
にされている。このようにして得られた鋳物砂による鋳
型の造型は、鋳物砂を85〜90℃の温度の下に40〜
60分間乾燥処理し、この乾燥処理物を10Kgf/C
程度の圧力でもって圧縮成形するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような鋳型の造
型においては、得られた鋳物砂の乾燥に長い時間を要す
ると共に鋳物砂の乾燥度合が適正な状態の内に鋳型の造
型をする必要があり、鋳物砂の乾燥から圧縮造型に移る
際の時間コントロールが必要になる等の問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、長い時間
を要する鋳物砂の予備乾燥をなくして生産効率を高める
と共に鋳型造型の各工程間の時間コントロールを不要に
した鋳型の造型方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における鋳型の造型方法は、シラノール基を
0.05〜5モル%含有するポリビニールアルコール及
び1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する水溶性
高分子化合物の混合物をバインダーとして砂に対し0.
2〜5重量%混合して得られた鋳物砂Sを用いて鋳型を
造型する方法であって、予め150〜250℃に加熱し
た合せ金型のキャビティ内に前記鋳物砂Sを圧縮空気と
共に一気に吹込み充填して砂型を造型する工程と、前記
吹込み充填して造型された砂型の合せ金型への付着表層
部が、前記加熱された合せ金型の加熱作用により乾燥さ
れて該合せ金型への付着力を消失されるまでの2.5〜
5.0分間、合せ金型を型閉じした状態で保持する工程
と、該合せ金型を型開きして表層部が乾燥されている砂
型を合せ金型から取出す工程と、からなることを特徴と
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】(鋳型造型装置)テストに使用し
た鋳型造型装置の概要を図1により説明する。昇降テー
ブル1の上部には左右に2分割された合せ金型2、3が
型合せした状態で載置されており、該合せ金型2、3内
には、上端中央部から内部に通じる造型キャビティ4が
画成されている。また合せ金型2、3の図示されない構
成として造型キャビティ4から外側に通じる多数のベン
トホールが設けられており、該ベントホールにはベント
プラグが嵌合されている。さらに合せ金型2、3には、
金型温度を150〜250℃の範囲でコントロール加熱
するヒータが埋設されている。
【0006】前記昇降テーブル1の上方には砂槽5が図
示されないフレームに支持されており、該砂槽5の天井
部には鋳物砂Sを補給するための補給口6がボルト7締
めにより着脱される開閉蓋8により密封された状態にさ
れている。さらに砂槽5の上側部には図示されない圧縮
空気発生源に連通するエヤー導入管9が設けられてお
り、該砂槽5の下端には前記造型キャビティ4に対応す
る鋳物砂吹込筒10が連通され、該鋳物砂吹込筒10内
の中間位置には中央部から放射状に複数本の切り込みを
いれたゴム板弁11が取付けられている。
【0007】(鋳物砂の調製)けい砂(フラタリーサン
ド)100部に対し、0.5モル%のシラノール基を含
有するポリビニールアルコール(株式会社クラレ「R−
2105」)の10%水溶液2部と、1分子中に2個以
上のカルボキシル基を有する水溶性高分子化合物として
イソブチレン無水マレイン酸共重合物(株式会社クラレ
「イソバン−104」)の10%水溶液2部を添加混合
して鋳物砂Sを得た。
【0008】(鋳型の造型手順)上記のようにして得た
鋳物砂Sを図1の鋳型造型装置により中子鋳型を造型す
る手順を説明する。図1において合せ金型2、3は、図
示されないヒータにより180℃にコントロール加熱さ
れている。この状態でボルト7がはずされて開閉蓋8が
開かれ鋳物砂Sが砂槽5内に投入されて鋳物砂Sがゴム
板弁11上に低密に堆積される。次に補給口6を開閉蓋
8により密封した後、昇降テーブル1が上昇して合せ金
型2、3の造型キャビティ4上端を鋳物砂吹込筒10の
下端に圧着連通させて図1の状態にされる。
【0009】次にエヤー導入管9を介して圧縮空気が
0.2〜2秒間、砂槽5内に供給され、砂槽5内の鋳物
砂Sを圧縮空気と共に一気に鋳物砂吹込筒10を介して
造型キャビティ4内に吹込み充填し、中子鋳型を造型す
る。この際吹込まれた圧縮空気は図示されないベントホ
ールから外部に排出されて鋳物砂Sのみが造型キャビテ
ィ4内に効果的に充填され、中子鋳型が造型される。
【0010】次に昇降テーブル1が下降されると共に1
80℃に加熱されている合せ金型2、3は、造型キャビ
ティ4内面に接して付着されている中子鋳型の表層部が
合せ金型2、3の加熱作用を受けて水分蒸発により乾燥
され、合せ金型2、3への付着力を消失されるまでの
2.5〜5.0分間、合せ金型2、3を型閉じした状態
に保持する。なお中子鋳型の表層部の乾燥は、中子鋳型
を合せ金型2、3から離型し易くすると共に安定した表
面にするためのものである。次に合せ金型2、3を型開
きして充填、造型、乾燥されている中子鋳型を合せ金型
2、3から取出して中子鋳型の造型を終える。
【0011】このようにして取出された中子鋳型は、手
作業による運搬等の取扱いをしても砂粒が手に付着しな
い表面安定性にすぐれた強固な中子鋳型に造型されてい
た。また得られた中子鋳型を生砂を用いて造型した主型
に中子として納め、アルミニューム溶湯(740℃)を
注湯し、アルミ鋳物を鋳造した結果、砂噛みが全くない
健全な鋳物が得られた。
【0012】なお上記の実施例では、合せ金型2、3は
中子鋳型を造型する造型キャビティ4にされているが主
型鋳型を造型する造型キャビティを有する合せ金型であ
っても同様に実施できるものである。また上記実施例で
は、合せ金型2、3の加熱温度を180℃程度にしてあ
るが加熱温度は150〜250℃の範囲であれば良く加
熱温度が150℃より低い場合には鋳型表層部の乾燥
(型閉じ保持)時間が長くなり、250℃より高い場合
には鋳物砂用バインダーが熱分解して合せ金型2、3か
らの離型時に型崩れを起こし易くなる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上記の説明から明らかなよう
に、無公害バインダーを使用した鋳物砂による鋳型造型
に当たり、予め150〜250℃に加熱した金型のキャ
ビティ内に鋳物砂を圧縮空気と共に一気に吹込み充填し
て砂型を造型し、2.5〜5.0分間の短い時間前記加
熱金型の型閉じを保持することにより前記砂型の表層部
を乾燥させ、その後金型を型開きして砂型を取出すよう
にしたから、長い時間を要する鋳物砂の予備乾燥をなく
して鋳型の造型が可能になり、鋳型造型に要する時間を
大幅に短縮できる効果がある。また鋳型の造型に際して
各工程間の時間コントロールをする必要がなくなる等の
優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する鋳型造型装置の概要を示す縦
断正面図である。
【符号の説明】
2 3合せ金型 4 造型キャビティ 5 砂槽 9 エヤー導入管 10 鋳物砂吹込筒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シラノール基を0.05〜5モル%含有す
    るポリビニールアルコール及び1分子中に2個以上のカ
    ルボキシル基を有する水溶性高分子化合物の混合物をバ
    インダーとして砂に対し0.2〜5重量%混合して得ら
    れた鋳物砂Sを用いて鋳型を造型する方法であって、予
    め150〜250℃に加熱した合せ金型のキャビティ内
    に前記鋳物砂Sを圧縮空気と共に一気に吹込み充填して
    砂型を造型する工程と、前記吹込み充填して造型された
    砂型の合せ金型への付着表層部が、前記加熱された合せ
    金型の加熱作用により乾燥されて該合せ金型への付着力
    を消失されるまでの2.5〜5.0分間、合せ金型を型
    閉じした状態で保持する工程と、該合せ金型を型開きし
    て表層部が乾燥されている砂型を合せ金型から取出す工
    程と、からなることを特徴とする鋳型の造型方法。
  2. 【請求項2】前記砂型が中子鋳型であることを特徴とす
    る請求項1記載の鋳型の造型方法。
  3. 【請求項3】前記砂型が主型鋳型であることを特徴とす
    る請求項1記載の鋳型の造型方法。
  4. 【請求項4】前記合せ金型の加熱温度が180〜200
    ℃にされていることを特徴とする請求項1記載の鋳型の
    造型方法。
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