JPH1043208A - 合成樹脂床義歯の製造装置および製造方法 - Google Patents

合成樹脂床義歯の製造装置および製造方法

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JPH1043208A
JPH1043208A JP20575696A JP20575696A JPH1043208A JP H1043208 A JPH1043208 A JP H1043208A JP 20575696 A JP20575696 A JP 20575696A JP 20575696 A JP20575696 A JP 20575696A JP H1043208 A JPH1043208 A JP H1043208A
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flask
resin
dewaxing
synthetic resin
tank
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JP20575696A
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Hiroyuki Katto
弘幸 甲藤
Sanji Matsuyama
三治 松山
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    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
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    • A61C13/20Methods or devices for soldering, casting, moulding or melting
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/08Artificial teeth; Making same
    • A61C13/087Artificial resin teeth
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱ロウ後に必要な洗浄および洗浄水乾燥工程
および射出充填前に必要な成形分離剤塗布工程を一連の
工程のシーケンス制御の中で人手に依存せず自動的に処
理できる。 【解決手段】 フラスコ1 出し入れ時および射出充填時
に開かれ、脱ロウ時に閉じられるフラスコタンク蓋21が
設けられている。フラスコタンク20にワックスパターン
加熱源33が設けられている。フラスコタンク蓋21に、フ
ラスコ1 の樹脂注入口7 に通じかつ洗浄用加熱水、乾燥
用空気および成形分離剤を順次フラスコ1内に供給する
ための流体通路23,24,25が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂床義歯
の製造装置および製造方法に関し、特に、フラスコ内の
ワックスパターンを加熱脱ロウする工程と、脱ロウ後に
形成された義歯相当のパターン空間に合成樹脂を射出充
填する工程と、射出充填された樹脂を重合硬化させる工
程とを同一の装置内で行う合成樹脂床義歯の製造装置お
よび製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂床義歯の製造に関して
は、フラスコ内のワックスパターンをポット内で脱ロウ
する工程(特公平7−4395参照)と、パターン空間
に合成樹脂を射出充填する工程(実開平5−21919
参照)と、更にそれを重合硬化させる工程(特公平7−
4395参照)とをそれぞれ別の製造装置を用いて行う
ことが、一般に広く行なわれていた。
【0003】これに対して、特公昭61−9055に
は、1セットの装置の中で上記3つの主工程すなわち脱
ロウ、合成樹脂射出充填、重合硬化を順次行う合成樹脂
床義歯の製造装置が示されている。この合成樹脂床義歯
の製造装置は、フラスコタンク内にフラスコを装着しか
つフラスコタンク蓋および脱ロウ蓋を閉じた状態で加熱
水で脱ロウする部分と、フラスコタンク蓋を閉じたまま
とし脱ロウ蓋を開けた状態でシリンダをセットして加圧
装置により樹脂を射出充填する部分と、充填された合成
樹脂をフラスコタンク内で重合する部分とより組合され
たものである。
【0004】この製造装置で使用されているフラスコ
は、二つの割り型よりなり、フラスコを押圧装置により
フラスコタンク側面に押し付けることにより、割り型同
士が離れることを防止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の合成樹脂床
義歯の製造装置では、次のような問題や課題があった。
【0006】1.フラスコを押圧装置によりフラスコタ
ンク側面に押し付けることにより、割り型同士が離れる
ことを防止しているため、樹脂が重合硬化する前に押圧
装置を解放すると歪の生ずる場合がある。従って、樹脂
射出充填後にフラスコを取り出して加熱重合させること
が難しく、押圧装置によりフラスコを固定した状態のま
ま、フラスコタンク内での加熱重合を余儀なくされ、精
度面に加えて製造装置の利用効率が悪くなる。
【0007】2.フラスコタンク蓋および脱ロウ蓋の2
種の蓋構造を必要とし、繁雑で合理的とはいえない。
【0008】3.脱ロウに伴うパターン空間の洗浄にお
いて、洗浄水滴の残留は充填樹脂の品質・精度を劣化さ
せることになるので、多数のフラスコを使用する作業の
中で忘れることなく全数確実に残留水分除去を行なうこ
とが必要である。
【0009】4.充填樹脂硬化後の取外しの作業が容易
なように、パターン空間に樹脂〜成形型の分離剤を確実
に注入する必要がある。
【0010】5.製造装置を出来るかぎり、コンパクト
にかつ作業ミスのおこりにくいようにする必要がある。
【0011】この発明の目的は、上記問題や課題をすべ
て解消する合成樹脂床義歯の製造装置および製造方法を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明による合成樹脂床義歯の製造装置は、上面が開口した
フラスコタンク(20)内に、上面に樹脂注入口(7) を有し
下面に脱ロウ口(8) を有するフラスコ(1) を入れ、フラ
スコ(1) 内のワックスパターン(2) を加熱して溶融させ
るとともに、フラスコタンク(20)の底壁に設けられかつ
フラスコの脱ロウ口(8) に通じる脱ロウ穴(26)から脱ロ
ウした後、射出充填装置により、脱ロウによりフラスコ
(1) 内に形成されたパターン空間(51)に合成樹脂(43)を
樹脂注入口(7) より射出充填し、充填された樹脂を重合
硬化させる合成樹脂床義歯の製造装置において、フラス
コ(1) 出し入れ時および射出充填時に開かれ、脱ロウ時
に閉じられるフラスコタンク蓋(21)が設けられ、フラス
コタンク(20)にワックスパターン加熱源(33)が設けら
れ、フラスコタンク蓋(21)に、フラスコ(1) の樹脂注入
口(7) に通じかつ洗浄用加熱水、乾燥用空気および成形
分離剤を順次フラスコ(1) 内に供給するための流体通路
(23)(24)(25)が設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0013】この発明の合成樹脂床義歯の製造装置によ
ると、フラスコ(1) をフラスコタンク(20)に入れた後、
フラスコタンク蓋(21)を閉じ、フラスコタンク(20)内を
ワックスパターン加熱源(33)で加熱すると、ワックスパ
ターン(2) が溶融して脱ロウが行われる。そして、フラ
スコタンク蓋(21)の流体通路(23)(24)(25)およびフラス
コ(1) の樹脂注入口(7) より洗浄用加熱水、乾燥用空気
および成形分離剤を順次フラスコ(1) 内に供給する。こ
れにより、脱ロウ後に必要な洗浄および洗浄水乾燥工程
および射出充填前に必要な成形分離剤塗布工程を、一連
の工程のシーケンス制御の中で人手に依存せず自動的に
処理でき、多数の義歯床取扱いの時にみられるような処
理忘れ等の不良原因をなくすことができる。
【0014】フラスコ(1) が二つの割り型(1a)(1b)より
なり、割り型(1a)(1b)同士がボルト(10)等の締結手段で
締結されており、射出充填後に取り出されたフラスコ
(1) を加熱する重合硬化用加熱板(50)が設けられている
ことが好ましい。このようにすると、樹脂の射出充填完
了後、締結のままフラスコタンクより取り出して、片面
重合法による加熱重合硬化を行っても、樹脂に歪みが生
じることがない。従って、高精度の樹脂床義歯が得られ
るのみでなく、加熱重合硬化中に、次のフラスコ群を装
着して、脱ロウおよび射出充填工程を行うことができ、
製造装置の利用効率を高めることができる。
【0015】射出充填装置は、設定圧力が変更可能な加
圧装置(45)と、溶解もしくは溶融加熱された合成樹脂(4
3)が装填された有底筒状のシリンダ(40)と、加圧装置(4
5)により上下動させられる加圧ロッド(46)の下端に設け
られてシリンダ(40)内の合成樹脂(43)を下方に押圧する
樹脂押圧板(44)とを備えており、シリンダ(40)の底壁に
あけられた樹脂射出口(41)とフラスコ(1) の樹脂注入口
(7) とが一致するように、シリンダ(40)の下面およびフ
ラスコ(1) の上面のいずれか一方に嵌合凸部(52)が、同
他方に嵌合凹部(9) がそれぞれ設けられていることが好
ましい。このようにすると、射出充填工程におけるシリ
ンダ(40)とフラスコ(1) の位置決めが簡単になる。
【0016】また、フラスコタンク蓋(21)を開閉する装
置が、フラスコタンク(20)の上面後縁部よりも後方に水
平回動中心軸(38)を有するレバー(34)と、レバー(34)の
水平回動中心軸(38)を中心軸とする基端プーリ(35)と、
レバー(34)の先端部に回転自在に取り付けられた先端プ
ーリ(36)と、両プーリ(35)(36)に掛け渡されたベルト(3
7)とよりなり、先端プーリ(36)にフラスコタンク蓋(21)
が固定され、フラスコタンク蓋(21)を開くさいに、レバ
ー(34)が反時計回りに所要角度回動して水平から垂直に
移行するのに伴って、先端プーリ(36)が時計回りに上記
と略同じ角度回動し、フラスコタンク蓋(21)が水平から
垂直に徐々に移行しながら開いていくようになされてい
ることが好ましい。このようにすると、フラスコタンク
蓋(21)の開閉の際必要とする空間(S) は、レバー(34)の
回動中心軸(38)を通る水平面および垂直面と、レバー(3
4)の回動中心軸(38)側に凹んだ凹曲面(39)とによって形
成されることになり、従来のものに比べて大幅に少なく
なり、フラスコタンク(20)上部への加圧装置(45)等の取
付けを容易にすることができる。
【0017】この発明による合成樹脂床義歯の製造方法
は、上面が開口したフラスコタンク(20)内に、上面に樹
脂注入口(7) を有し下面に脱ロウ口(8) を有するフラス
コ(1) を入れ、フラスコ(1) 内のワックスパターン(2)
を加熱して溶融させるとともに、フラスコタンク(20)の
底壁に設けられかつフラスコの脱ロウ口(8) に通じる脱
ロウ穴(26)から脱ロウする脱ロウ工程と、脱ロウ後にフ
ラスコ(1) 内に形成されたパターン空間(51)に合成樹脂
(43)を樹脂注入口(7) より射出充填する射出充填工程
と、充填された樹脂を重合硬化させる重合硬化工程とを
備えた合成樹脂床義歯の製造方法において、脱ロウ工程
において、ワックスパターン(2) の溶融がほぼ終了した
後、フラスコタンク蓋(21)内に設けた流体通路(23)(24)
(25)およびフラスコ(1) の樹脂注入口(7) よりフラスコ
(1) 内に洗浄用加熱水を注入するとともに、これを脱ロ
ウ穴(26)から排出してフラスコ(1) 内にパターン空間(5
1)を形成し、続いて、流体通路(23)(24)(25)および樹脂
注入口(7) よりパターン空間(51)内に乾燥用空気を供給
し、パターン空間(51)内の不要の水分を除去することを
特徴とするものである。
【0018】この発明の合成樹脂床義歯の製造装置によ
ると、脱ロウ後に、引き続いて洗浄および洗浄水乾燥を
人手に依存せず自動的に処理できるため、フラスコ内の
パターン空間形成後に洗浄水滴が残留することが確実に
防止され、充填樹脂の品質・精度を劣化させることがな
い。
【0019】脱ロウ工程の後に、フラスコタンク(20)の
底部の栓(28)を栓作動機構(30)により閉じ、流体通路(2
3)(24)(25)および樹脂注入口(7) よりパターン空間(51)
内に成形分離剤を注入した後、フラスコタンク(20)の底
部の栓(28)を栓作動機構(30)により開いて余剰の成形分
離剤を排出することが好ましい。このようにすると、脱
ロウに引き続いて、樹脂充填の前工程として必要な成形
分離剤塗布が人手に依存せず自動的に行われるため、パ
ターン空間(51)に樹脂〜成形型の分離剤が確実に注入さ
れ、充填樹脂硬化後の取外しの作業が容易となる。
【0020】樹脂充填工程において、脱ロウ穴(26)を栓
(28)で閉じた後、溶解もしくは溶融加熱された合成樹脂
(43)をシリンダ(40)内に充填し、シリンダ(40)の底壁の
樹脂射出口(41)とフラスコ(1) の樹脂注入口(7) とを一
致させ、射出圧力に設定された加圧装置(45)の加圧ロッ
ド(46)により樹脂押圧板(44)を介して合成樹脂(43)を加
圧して、樹脂(43)をパターン空間(51)内に射出充填し、
充填完了後、加圧装置(45)の圧力を保持圧力に変更する
ことが好ましい。このようにすると、加圧装置の圧力を
適切な保持圧力に変更させることにより、内部歪をなく
すことができる。保持圧としては、加圧装置の最大静止
圧の1/2〜1/10の間に設定することが好ましい。
【0021】また、脱ロウ工程前に、二つの割り型(1a)
(1b)をボルト(10)等の締結手段で締結することによりフ
ラスコ(1) を形成しておき、重合硬化工程において、フ
ラスコ(1) を締結状態のままフラスコタンク(20)より取
り出した後、特に仕上り精度の必要な歯槽堤に接する樹
脂床の粘膜面側より重合硬化が進行するように、重合加
熱板(50)上に粘膜面側外面(1c)が接するようにフラスコ
(1) を載せて片面重合法を行うことが好ましい。このよ
うにすると、フラスコ(1) を射出充填後に取り出したさ
いに樹脂に歪みが生じることがなく、高精度の樹脂床義
歯が得られるのみでなく、脱ロウ工程および射出充填工
程と並行して重合硬化工程を行うことができ、製造効率
が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。この明細書において、前後につ
いては、図5の右を前、同図の左を後いうものとし、時
計回りおよび反時計回りは図5を基準にしていうものと
する。
【0023】図1はこの発明の合成樹脂床義歯の製造装
置および製造方法に用いられるフラスコ(1) を示すもの
で、同図に示すように、フラスコ(1) は、二つの割り型
(1a)(1b)よりなる直方体状フラスコ本体(1a)(1b)と、フ
ラスコ本体(1a)(1b)内に装着された義歯床ワックスパタ
ーン(2) と、ワックスパターン(2) に載せられた人工歯
(3) と、ワックスパターン(2) を包むようにフラスコ本
体(1) 内に充填されている石膏などの埋没剤(6) とを備
えている。フラスコ(1) の上面には、樹脂注入口(7) が
設けられ、フラスコ(1) の下面には、脱ロウ口(8) が設
けられている。樹脂注入口(7) とワックスパターン(2)
との間にはワックススプール(4) が設けられ、ワックス
パターン(2) と脱ロウ口(8) との間にはワックスベント
(5) が設けられている。フラスコ(1) の上面には、後述
する樹脂射出充填工程において、位置ぎめ用となる嵌合
凹部(9) が設けられている。嵌合凹部(9) は、上面より
見て円形とされ、その底面の略中央部に樹脂注入口(7)
が位置している。フラスコ本体(1a)(1b)の二つの割り型
(1a)(1b)同士は、ボルト(10)等の締結手段により締結さ
れている。
【0024】図2は、この発明の合成樹脂床義歯の製造
装置および製造方法に用いられるフラスコタンク(20)お
よびフラスコタンク蓋(21)を示している。同図は、脱ロ
ウ工程時の状態を示している。
【0025】フラスコタンク(20)は複数のフラスコ(1)
を同時に入れて処理することが可能なもので、フラスコ
タンク(20)には、フラスコ(1) を加熱する電熱等の加熱
源(33)が設けられている。
【0026】フラスコタンク(20)の底壁には、フラスコ
(1) が入れられたときに各フラスコ(1) の脱ロウ口(8)
とそれぞれ連通する脱ロウ穴(26)と、各脱ロウ穴(26)に
通じており、溶融ワックス等の流体を底壁下面に設けら
れた排出口(31)から排出する流体排出通路(32)と、脱ロ
ウ口(8) と脱ロウ穴(26)とが一致するようにフラスコ
(1) の位置ぎめを行うガイド(27)とが設けられている。
ガイド(27)は、前後方向にのびる横断面台形とされてお
り、フラスコ(1) が載せられる面の左右両側に突出状に
設けられている。脱ロウ穴(26)は、栓作動機構(30)によ
り昇降させられる栓(38)により開閉される。脱ロウ工程
は、脱ロウ穴(26)が開、射出充填工程は、脱ロウ穴(26)
が閉の状態で行われる。
【0027】栓作動機構(30)は、バネ(29)により下向き
に付勢された栓(28)に下から当接する円板状偏心カム(5
3)を用いたもので、偏心カム(53)の偏心軸がモータ(54)
により回転させられることにより、栓(28)が昇降させら
れる。
【0028】フラスコタンク蓋(21)は、フラスコタンク
(20)の上部にパッキン(22)を介して流体密に被せられて
おり、フラスコタンク蓋(21)には、これが閉じられたと
きに各フラスコ(1) の樹脂注入口(7) にそれぞれ通じる
下向き垂直通路(25)と、各下向き垂直通路(25)を連通す
る水平通路(24)と、水平通路(24)に通じる上向き垂直通
路(23)が設けられている。下向き垂直通路(25)は、もれ
が防止されるようパッキン材を含む構成とされている。
これらの流体通路(23)(24)(25)を通して、洗浄用加熱
水、乾燥用空気および成形分離剤が順次フラスコ(1) 内
に供給される。
【0029】図3は、この発明の合成樹脂床義歯の製造
装置において使用される射出充填装置を示している。
【0030】射出充填装置は、各フラスコ(1) の上方に
それぞれ設けられおり、加圧装置(45)と、溶解もしくは
溶融加熱された合成樹脂(43)が装填された有底円筒状の
シリンダ(40)と、加圧装置(45)により上下動させられる
加圧ロッド(46)と、加圧ロッド(46)の下端に設けられて
シリンダ(40)内の合成樹脂(43)を下方に押圧する樹脂押
圧板(44)とを備えている。
【0031】加圧装置(45)は、油圧装置に代表されるも
ので、圧力設定および変更可能で樹脂の射出加圧および
その後の保護加圧を行うことができる。
【0032】シリンダ(40)の底壁は、若干小径とされそ
の下面に断面円形の嵌合凸部(52)が下方突出状に設けら
れている。この嵌合凸部(52)は、フラスコ(1) の上面の
嵌合凹部(9) にちょうど嵌まり合うように形成されてい
る。嵌合凸部(52)と嵌合凹部(9) とがちょうど嵌まり合
ったときに、シリンダ(40)の底壁に設けられた射出口(4
1)とフラスコ(1) の樹脂注入口(7) とが一致するように
なされている。樹脂押圧板(44)は、シリンダ(40)内径に
等しい外径を有する円板状で、加圧ロッド(46)により下
方に移動させられ、合成樹脂(43)のはみだしを防止しな
がら合成樹脂(43)を押圧する。これにより、合成樹脂(4
3)がパターン空間(51)内に充填されていく。なお、(42)
は樹脂底部膜板である。嵌合凸部(52)および嵌合凹部
(9) については、断面形状円形のものに限るものではな
く、断面方形でもよいし、種々変更可能である。
【0033】図4は、この発明の合成樹脂床義歯の製造
装置および製造方法において使用される重合硬化装置を
示している。
【0034】重合硬化装置は、加圧装置(45)の上部に設
置された加熱重合硬化用の加熱板(50)を備えている。こ
の加熱板(50)によると、樹脂の種類によって定まる適正
な温度および発熱持続時間を設定できる。樹脂射出工程
の完了したフラスコ(1) は、フラスコタンク(20)から取
り出され、加熱板(50)上に載置されることにより、片面
重合硬化工程が施される。
【0035】図5は、この発明の合成樹脂床義歯の製造
装置および製造方法において使用されるフラスコタンク
蓋開閉装置を示している。
【0036】フラスコタンク蓋(21)は、脱ロウ時には閉
じられ、フラスコの出し入れ時および射出充填時には開
けられて、垂直状態で保持される。
【0037】フラスコタンク蓋開閉装置は、フラスコタ
ンク(20)の上面後縁部よりも後方に位置させられた水平
回動中心軸(38)を中心として回動させられるレバー(34)
を備えている。レバー(34)は、フラスコタンク蓋(21)が
閉じた状態のときに水平状となりこの状態から90°反
時計回りに回動させられてフラスコタンク蓋(21)が開い
た状態となったときに垂直状となる長辺部(34a) と、長
辺部(34a) の基端に連なりかつこれに対して若干屈曲し
た短辺部(34b) とよりなる。水平回動中心軸(38)は、長
辺部(34a) と短辺部(34b) との境界部分にあり、短辺部
(34b) が反時計回りに回動するように駆動されることに
より、長辺部(34a) が反時計回りに回動させられる。
【0038】レバー(34)の長辺部(34a) の基端部に、基
端プーリ(35)が設けられ、レバー(34)の長辺部の先端部
に、先端プーリ(36)が設けられ、両プーリ(35)(36)に
は、ベルト(37)が掛け渡されている。フラスコタンク蓋
(21)の前後の中央部に上方突出部(21a) が設けられてお
り、この上方突出部(21a) が先端プーリ(36)に固定され
ている。基端プーリ(35)をモータ(図示略)により時計
方向に回転させると、先端プーリ(36)が時計方向に回転
し、これによりフラスコタンク蓋(21)が時計方向に回動
させられる。レバー(34)の回動角度とフラスコタンク蓋
(21)の回動角度(プーリ(35)(36)の回転角度)とは、互
いに等しくなるように同期させられている。
【0039】したがって、フラスコタンク蓋(21)を開く
さいには、レバー(34)が反時計回りに90°回動して水
平から垂直に移行するのに伴って、先端プーリ(36)が時
計回りに上記と略同じ角度回動し、フラスコタンク蓋(2
1)が水平から垂直に徐々に移行しながら開いていく。な
お、このときのレバー(34)の回動角度は、ちょうど90
°に限られるものではなく、これより小さい角度でもよ
い。この場合には、フラスコタンク蓋(21)は垂直よりも
傾斜した状態が開位置とされる。
【0040】図6は従来のフラスコタンク蓋開閉装置を
示している。従来のフラスコタンク蓋開閉装置は、フラ
スコタンク(20)の上面後縁部よりも後方に位置させられ
た水平回動中心軸(62)を中心として回動させられるレバ
ー(61)を備えている。レバー(61)は、フラスコタンク蓋
(21)が閉じた状態のときに水平状となりこの状態から9
0°反時計回りに回動させられてフラスコタンク蓋(21)
が開いた状態となったときに垂直状となる。レバー(61)
の先端部にフラスコタンク蓋(21)が固定されている。し
たがって、フラスコタンク蓋(21)は、水平回動中心軸(6
2)を中心とする1/4の円運動を行って開閉される。こ
のときのフラスコタンク蓋(21)の移動空間は、図6に示
した1/4の円部分となる。フラスコタンク蓋(21)の移
動空間には、他の装置を設置できないため、合成樹脂床
義歯の製造装置をコンパクトなものとするためには、こ
の移動空間部分の減少が要求されている。
【0041】これに対して、図5に示したこの発明のフ
ラスコタンク蓋開閉装置によると、フラスコタンク蓋(2
1)の開閉の際必要とする空間(S) は、レバー(34)の回動
中心軸(38)を通る水平面および垂直面と、レバー(34)の
回動中心軸(38)側に凹んだ凹曲面(39)とによって形成さ
れることになり、従来のものに比べて大幅に少なくな
り、フラスコタンク(20)上部への加圧装置(45)等の取付
けを容易にすることができる。
【0042】以下に、上記の合成樹脂床義歯の製造装置
を用いて合成樹脂床義歯を製造する方法について説明す
る。
【0043】1.ワックスパターン装填工程 まず、従来法でフラスコ本体(1a)(1b)内に、人工歯(3)
、義歯床ワックスパターン(2) 、ワックススプール(4)
およびワックスベント(5) を装着し割り型(1a)(1b)を
ボルト(10)で締結し、石膏等の埋没剤(6) で埋没する。
【0044】2.脱ロウ工程 フラスコタンク(20)内に、位置ぎめガイド(27)により装
着したフラスコ(1) を加熱源(33)等により加熱し、フラ
スコ(1) 内部のワックスパターン(2) のワックスを溶融
させ、その溶融がほぼ終了した後、フラスコタンク蓋(2
1)の流体通路(23)(24)(25)より、洗浄用加熱水を注入す
る。これにより、フラスコ(1) 内のワックスパターン
(2) のワックスは、フラスコ(1) の脱ロウ口(8) より、
開栓されたフラスコタンク(20)の脱ロウ穴(26)を経て、
加熱水流の流れと共に、流体排出通路(32)を通り、フラ
スコタンク(20)の排出口(31)より排出される。これによ
り、フラスコ(1) 内部が洗浄され、パターン空間(51)が
形成される。
【0045】この工程において、フラスコタンク(20)の
底壁に、フラスコ(1) の位置ぎめを行うガイド(27)が設
けられているので、フラスコタンク(20)内にフラスコ
(1) を保持するにさいして、フラスコ(1) の位置ぎめが
正確に行われ、この結果、脱ロウ口(8) と脱ロウ穴(26)
とが一致し、また、流体通路(23)(24)(25)の内の下向き
垂直通路(25)がフラスコ(1) の樹脂注入口(7) に一致す
る。これにより、流体通路(23)(24)(25)を通して洗浄用
加熱水等がフラスコ(1) 内に導入可能となる。
【0046】3.パターン空間(51)内の残留水分除去と
分離剤の注入 続いて、同じ流体通路(23)(24)(25)より乾燥用空気を導
入する。これにより、パターン空間(51)内の残留水分を
除去する。これにより、パターン空間(51)形成後に洗浄
水滴が残留することが確実に防止され、充填樹脂の品質
・精度を劣化させることがない。その後、フラスコタン
ク(20)底部の栓(28)を栓作動機構(30)により閉じ、同じ
流体通路(23)(24)(25)より樹脂成形時の型ばなれ向上の
ための分離剤を注入し、ワックスタンク(20)底部の栓(2
8)を栓作動機構(30)により開き余剰の分離剤を排出す
る。これにより、パターン空間(51)に樹脂〜成形型の分
離剤が確実に注入され、充填樹脂硬化後の取外しの作業
が容易となる。
【0047】以上の2および3の工程は、一連の工程の
シーケンス制御の中で人手に依存せず、自動的に処理で
きるため、多数のフラスコ義歯床取扱いの時にみられる
ような処理忘れ等の不良原因をつぶすことができる。ま
た、洗浄用加熱水、乾燥用空気および成形分離剤は、す
べて同じ通路を通って供給・排出されるため、製造装置
をコンパクトなものにすることができる。
【0048】4.フラスコタンク蓋の開放 樹脂充填前には、上述したように、蓋が開けられる。
【0049】5.樹脂充填工程 溶解もしくは溶融加熱された合成樹脂(43)が、シリンダ
(40)内に充填された状態で、射出圧力に設定された加圧
装置(45)の加圧ロッド(46)により樹脂押圧板(44)を介し
て加圧され、樹脂(43)がフラスコ(1) 内のパターン空間
(51)に射出充填される。樹脂充填完了後、加圧装置(45)
の圧力が保持圧力に変更される。
【0050】樹脂充填後も当初の射出圧力のままの加圧
力を印加するとパターン空間(51)内に過剰な圧力を印加
する結果となり内部歪をもたらす残留応力となり成形歪
をまねく結果となり好ましくない。
【0051】充填完了後は加圧装置(45)の圧力上昇検知
等の工学的手段により圧力設定を変更して内部歪を発生
させない保持圧に切換える。ワックスパターン(2) 構造
によるが保持圧としては加圧装置(45)の最大静止圧の1
/2〜1/10の間に設定することが好ましく、これに
より、成形完了後歪の少ない義歯床が得られる。
【0052】6.重合硬化工程 樹脂の射出充填完了後、フラスコ(1) を締結状態のまま
フラスコタンク(20)より取出し、特に仕上り精度の必要
な歯槽堤(歯茎)に接する樹脂床の粘膜面側より重合硬
化が進行するように重合加熱板(50)上に粘膜面側のフラ
スコ外面(1c)が接する片面重合法を行う。
【0053】これは、高精度の樹脂床義歯が得られるの
みでなく製造装置本体は、次のフラスコ群を装着して、
脱ロウ〜樹脂の射出、充填工程にいることができ、製造
装置の利用効率を高めることができる。勿論、場合によ
りフラスコタンクの加熱源によりフラスコタンク内装着
のまま重合硬化させることもできる。
【0054】なお、上述の装置の利用効率での数値的に
説明すると、脱ロウ、洗浄の工程の所用時間は20分前
後で、樹脂射出充填は、数分間、重合硬化工程が30分
程度(除く冷却時間)で、重合硬化をこの製造装置を用
いず、行うことにより、この製造装置の製造サイクルは
1/2となり利用効率は倍増することになる。
【0055】なお、本願は装置の構成および工程いずれ
も複数のブロック要件からなりたっているが、すべてを
同時に用いることのみでなく特許請求各項に示すよう
に、それぞれのブロック要件を単独に用いても、またい
くつかを組合せて用いてもよい。
【0056】なお、本願の標題は合成樹脂床義歯の製造
装置および製造方法となっているが、これに限らず、合
成樹脂製人工義歯の製造にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による合成樹脂床義歯の製造装置およ
び方法で使用されるフラスコを示す断面図である。
【図2】この発明による合成樹脂床義歯の製造装置およ
び方法における脱ロウ部分を示す断面図である。
【図3】この発明による合成樹脂床義歯の製造装置およ
び方法における樹脂充填部分を示す断面図である。
【図4】この発明による合成樹脂床義歯の製造装置およ
び方法における重合硬化部分を示す断面図である。
【図5】この発明による合成樹脂床義歯の製造装置にお
ける蓋開閉装置を示す側面図である。
【図6】従来の合成樹脂床義歯の製造装置における蓋開
閉装置を示す側面図である。
【符号の説明】
(1) フラスコ (1a)(1b)割り型 (2) ワックスパターン (7) 樹脂注入口 (8) 脱ロウ口 (9) 凹部 (10) ボルト (20) フラスコタンク (21) フラスコタンク蓋 (23) 流体通路 (24) 流体通路 (25) 流体通路 (26) 脱ロウ穴 (28) 栓 (30) 栓作動機構 (33) ワックスパターン加熱源 (34) レバー (35) 基端プーリ (36) 先端プーリ (37) ベルト (38) 水平回動中心軸 (40) シリンダ (41) 樹脂射出口 (43) 合成樹脂 (44) 樹脂押圧板 (45) 加圧装置 (46) 加圧ロッド (50) 重合硬化用加熱板 (51) パターン空間 (52) 嵌合凸部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開口したフラスコタンク(20)内
    に、上面に樹脂注入口(7) を有し下面に脱ロウ口(8) を
    有するフラスコ(1) を入れ、フラスコ(1) 内のワックス
    パターン(2) を加熱して溶融させるとともに、フラスコ
    タンク(20)の底壁に設けられかつフラスコの脱ロウ口
    (8) に通じる脱ロウ穴(26)から脱ロウした後、射出充填
    装置により、脱ロウによりフラスコ(1) 内に形成された
    パターン空間(51)に合成樹脂(43)を樹脂注入口(7) より
    射出充填し、充填された樹脂を重合硬化させる合成樹脂
    床義歯の製造装置において、 フラスコ(1) 出し入れ時および射出充填時に開かれ、脱
    ロウ時に閉じられるフラスコタンク蓋(21)が設けられ、
    フラスコタンク(20)にワックスパターン加熱源(33)が設
    けられ、フラスコタンク蓋(21)に、フラスコ(1) の樹脂
    注入口(7) に通じかつ洗浄用加熱水、乾燥用空気および
    成形分離剤を順次フラスコ(1) 内に供給するための流体
    通路(23)(24)(25)が設けられていることを特徴とする合
    成樹脂床義歯の製造装置。
  2. 【請求項2】 フラスコ(1) が二つの割り型(1a)(1b)よ
    りなり、割り型(1a)(1b)同士がボルト(10)等の締結手段
    で締結されており、射出充填後に取り出されたフラスコ
    (1) を加熱する重合硬化用加熱板(50)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1の合成樹脂床義歯の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 射出充填装置は、設定圧力が変更可能な
    加圧装置(45)と、溶解もしくは溶融加熱された合成樹脂
    (43)が装填された有底筒状のシリンダ(40)と、加圧装置
    (45)により上下動させられる加圧ロッド(46)の下端に設
    けられてシリンダ(40)内の合成樹脂(43)を下方に押圧す
    る樹脂押圧板(44)とを備えており、シリンダ(40)の底壁
    にあけられた樹脂射出口(41)とフラスコ(1) の樹脂注入
    口(7)とが一致するように、シリンダ(40)の下面および
    フラスコ(1) の上面のいずれか一方に嵌合凸部(52)が、
    同他方に嵌合凹部(9) がそれぞれ設けられていることを
    特徴とする請求項1または2の合成樹脂床義歯の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 フラスコタンク蓋(21)を開閉する装置
    が、フラスコタンク(20)の上面後縁部よりも後方に水平
    回動中心軸(38)を有するレバー(34)と、レバー(34)の水
    平回動中心軸(38)を中心軸とする基端プーリ(35)と、レ
    バー(34)の先端部に回転自在に取り付けられた先端プー
    リ(36)と、両プーリ(35)(36)に掛け渡されたベルト(37)
    とよりなり、先端プーリ(36)にフラスコタンク蓋(21)が
    固定され、フラスコタンク蓋(21)を開くさいに、レバー
    (34)が反時計回りに所要角度回動して水平から垂直に移
    行するのに伴って、先端プーリ(36)が時計回りに上記と
    略同じ角度回動し、フラスコタンク蓋(21)が水平から垂
    直に徐々に移行しながら開いていくようになされている
    ことを特徴とする請求項1または2の合成樹脂床義歯の
    製造装置。
  5. 【請求項5】 上面が開口したフラスコタンク(20)内
    に、上面に樹脂注入口(7) を有し下面に脱ロウ口(8) を
    有するフラスコ(1) を入れ、フラスコ(1) 内のワックス
    パターン(2) を加熱して溶融させるとともに、フラスコ
    タンク(20)の底壁に設けられかつフラスコの脱ロウ口
    (8) に通じる脱ロウ穴(26)から脱ロウする脱ロウ工程
    と、脱ロウ後にフラスコ(1) 内に形成されたパターン空
    間(51)に合成樹脂(43)を樹脂注入口(7) より射出充填す
    る射出充填工程と、充填された樹脂を重合硬化させる重
    合硬化工程とを備えた合成樹脂床義歯の製造方法におい
    て、脱ロウ工程において、ワックスパターン(2) の溶融
    がほぼ終了した後、フラスコタンク蓋(21)内に設けた流
    体通路(23)(24)(25)およびフラスコ(1) の樹脂注入口
    (7) よりフラスコ(1) 内に洗浄用加熱水を注入するとと
    もに、これを脱ロウ穴(26)から排出してフラスコ(1) 内
    にパターン空間(51)を形成し、続いて、流体通路(23)(2
    4)(25)および樹脂注入口(7) よりパターン空間(51)内に
    乾燥用空気を供給し、パターン空間(51)内の不要の水分
    を除去することを特徴とする合成樹脂床義歯の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 脱ロウ工程の後に、フラスコタンク(20)
    の底部の栓(28)を栓作動機構(30)により閉じ、流体通路
    (23)(24)(25)および樹脂注入口(7) よりパターン空間(5
    1)内に成形分離剤を注入した後、フラスコタンク(20)の
    底部の栓(28)を栓作動機構(30)により開いて余剰の成形
    分離剤を排出することを特徴とする請求項5の合成樹脂
    床義歯の製造方法。
  7. 【請求項7】 樹脂充填工程において、脱ロウ穴(26)を
    栓(28)で閉じた後、溶解もしくは溶融加熱された合成樹
    脂(43)をシリンダ(40)内に充填し、シリンダ(40)の底壁
    の樹脂射出口(41)とフラスコ(1) の樹脂注入口(7) とを
    一致させ、射出圧力に設定された加圧装置(45)の加圧ロ
    ッド(46)により樹脂押圧板(44)を介して合成樹脂(43)を
    加圧して、樹脂(43)をパターン空間(51)内に射出充填
    し、充填完了後、加圧装置(45)の圧力を保持圧力に変更
    することを特徴とする請求項5の合成樹脂床義歯の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 脱ロウ工程前に、二つの割り型(1a)(1b)
    をボルト(10)等の締結手段で締結することによりフラス
    コ(1) を形成しておき、重合硬化工程において、フラス
    コ(1) を締結状態のままフラスコタンク(20)より取り出
    した後、特に仕上り精度の必要な歯槽堤に接する樹脂床
    の粘膜面側より重合硬化が進行するように、重合加熱板
    (50)上に粘膜面側外面(1c)が接するようにフラスコ(1)
    を載せて片面重合法を行うことを特徴とする請求項5の
    合成樹脂床義歯の製造方法。
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