JPH042455Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、デイスクのオートローデイング装置
に関し、光学読取装置等に好適である。

(ロ) 従来の技術 近年、高密度記録及び再生用のデイスクとして
光デイスクが使用されつつあるが、光デイスクは
その表面を傷、塵埃等から保護するためにカート
リツジに収納し、これを記録再生装置に自動的に
装填可能とすることが望ましい。

ところで、このようなデイスクのオートローデ
イング装置にあつては、最初にデイスクをホルダ
にてターンテーブルより高く保持し、ホルダを装
置内に挿入した後、斯るホルダを降下せしめてデ
イスクをターンテーブルに装着しなければならな
い。従つて、ホルダを水平方向及び上下方向に駆
動せしめる２つのモータを必要とし、更に両モー
タの動作タイミングを精度よく行なわなければな
らず、部品点数の増加及び動作タイミング制御の
煩雑さを招いている。

そこで、特開昭59−110069号公報に見られるよ
うに、デイスクホルダを収納したホルダ枠を摺動
させる第１の機構部と、ホルダ枠の上方に設けら
れた枠体を上下動させる第２の機構部と、第１及
び第２の機構部を順次動作させる単一の駆動機構
部とを備えた構成とし、部品点数の削減を図つて
いる。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 上述した構成においても、上記単一の駆動機構
部は、第１及び第２の機構部をタイミングよく
夫々摺動及び上下動させなければならず、動作タ
イミング制御が煩雑である。

本考案の目的は、単一の駆動部にて精度よくデ
イスクカートリツジの水平、上下移動及びデイス
クのクランプ動作を簡単に行なうことにある。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案のオートローデイング装置は、デイスク
カートリツジを保持する第１ホルダーと、該第１
ホルダーを摺動自在に保持する第２ホルダーと、
先端が固定フレームに回動自在に支持され後端に
て上記第２ホルダーを揺動自在に保持するホルダ
ーアームと、上記第２ホルダーのほぼ中央から後
部にわたる上方に配され後端が上記フレームに回
動自在に支持されたクランプアームと、上記ホル
ダーアームの後端と上記クランプアームの先端と
を連結する連結ロツドと、直線的に移動可能であ
り、この移動に伴ない上記ホルダーアームを回動
せしめる第１スライドラツクと、直線的に移動可
能であり、この移動に伴ない上記第１ホルダーを
移動せしめる第２スライドラツクと、上記第１ス
ライドラツク及び第２スライドラツクを移動せし
める駆動部とを備え、上記第２スライドラツクの
移動により上記第１ホルダーが上記デイスクカー
トリツジと共に上記第２ホルダー内を摺動し、上
記第１スライドラツクの移動により上記ホルダー
アームが回動して第２ホルダーを降下せしめると
共に上記連結ロツドが降下して上記クランプアー
ムを上記デイスクカートリツジ方向へ回動せしめ
るように構成されたことを特徴とする。

(ホ) 作用 本考案は、第１スライドラツク及び第２スライ
ドラツクを直線的に駆動することによつて、デイ
スクカートリツジの水平及び上下の各方向の移動
を行ない、またクランパを有するクランプアーム
を下方へ引つ張ることによりクランプ動作を行な
うものである。

(ヘ) 実施例 第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す斜
視図及び側面断面図である。

１はその上下両面に形成された開口（図示せ
ず）からデイスクの中心孔を露出してデイスク
（図示せず）を保持するデイスクカートリツジ、
２は該デイスクカートリツジを保持する枠状の第
１ホルダー、３は該第１ホルダーの後端両側面に
設けられた第１スライドピン、４は第１ホルダー
２より長い枠状の第２ホルダー、５は該第２ホル
ダーの両側面に穿たれた長孔であり、該長孔に第
１スライドピン３が挿入された状態で、第２ホル
ダー４は第１ホルダー２を摺動自在に保持する。
６は第２ホルダー４の前方上部を覆うように配さ
れた断面コ字状のホルダーアームで、該ホルダー
アームは後端部両側面から垂下した支持脚７及び
該支持脚の先端のローラ８を有する。９はホルダ
ーアーム６の後端両側面に設けられた支軸で、第
２ホルダー４のほぼ中央両側面を揺動自在に保持
する。１０はフレーム、１１は該フレームにホル
ダーアーム６の先端両側面を回動自在に軸支する
軸である。

１２は下面にギヤラツク１３を有し、ホルダー
アーム６と平行に配された板状の第１スライドラ
ツク、１４は該第１スライドラツクの後端に設け
られた第２スライドピン、１５は第１スライドラ
ツク１２に設けられ、ローラ８と係合する長孔
で、該長孔はホルダーアーム６を水平に保持する
高さ位置の水平部１５ａ、該水平部より前方へ向
かつて降下する傾斜部１５ｂ及びこれに続く水平
部１５ｃからなる。１６は下面にギヤラツク１７
を有し、第１スライドラツク１２と平行に配され
た板状の第２スライドラツク、１８，１９は夫々
第１スライドピン３及び第２スライドピン１４と
係合する上下方向の長孔及び水平方向の長孔、２
０はギヤラツク１３，１７と噛合う駆動ギヤ２
１、伝達ギヤ２２及び駆動モータ２３からなる駆
動部である。而して、駆動モータ２３が回転する
と、第１スライドラツク１２及び第２スライドラ
ツク１６が直線的に移動する。なお、第１スライ
ドラツク１２及び第２スライドラツク１６はその
両側面を保持部材（図示せず）にて摺動自在に保
持されている。

更に、２４は第２ホルダー４の後端からほぼ中
央にわたる上方に配された断面コ字状の第１クラ
ンプアーム、２５は該第１クランプアームの先端
下面に設けられたクランパ、２６は第１クランプ
アーム２４の後方上面において上方に切り起こし
て形成された切り起こし片、２７は第１クランプ
アーム２４の後方下方に配された断面コ字状の第
２クランプアーム、２８は該第２クランプアーム
の先端において切り起こし片２６と対向して設け
られた舌片、２９は第２クランプアーム２７の先
端両側面に穿たれた孔、３０はフレーム１０間に
設けられた支持シヤフトであり、該支持シヤフト
は第１クランプアーム２４の後端両側面を回動自
在に保持すると共に第２クランプアーム２７の後
端両側面を回動自在に保持する。３１は切り起こ
し片２６と舌片２８との間に各片を引き合うよう
に張架されたバネ、３２は一端が支軸９に固定さ
れ、他端に設けられたピン３３が孔２９に挿入さ
れた連結ロツドである。

また、３４は第２ホルダー４の下方に配された
保持脚である。

以下、斯る構成のオートローデイング装置の動
作について説明する。

第１ホルダー２の前面開口からデイスクカート
リツジ１を挿入した状態で駆動ギヤ２１を時計方
向に回動すると、第１スライドラツク１２及び第
２スライドラツク１６は共に右方向に直線的に移
動する。第２スライドラツク１６の移動により、
長孔１８に係合する第１スライドピン３を有する
第１ホルダー２は、第２ホルダー４内を右方向へ
移動する。この移動は、ギヤラツク１７と駆動ギ
ヤ２１との噛合いが解放されるまで行なわれる。
更に、引き続いて行なわれる第１スライドラツク
１２の移動により、ローラ８が長孔１５の高い位
置の水平部１５ａから傾斜部１５ｂを経て低い位
置の水平部１５ｃへ移動する。斯るローラ８の移
動に伴ない、ホルダーアーム６は軸１１を中心に
時計方向に回転する。これによつて、第１ホルダ
ー２は、第１スライドピン３が長孔１８に係合さ
れた状態で第２ホルダー４と共に降下し、従つて
デイスクカートリツジ１は、その下面が保持脚３
４に当接するまで降下する。

また、上述のホルダーアーム６の回転によつ
て、連結ロツド３２が降下する。従つて、第２ク
ランプアーム２７が支持シャフト３０と共に反時
計方向に回動し、そして、バネ３１が切り起こし
片２６を引つ張る。従つて第１クランプアーム２
４が支持シヤフト３０を中心に反時計方向に回動
し、クランパ２５がデイスクカートリツジ１上に
降下してデイスクカートリツジ１内のデイスクを
上方から押圧する。

即ち、ホルダーアーム６の回動に伴なう連結ロ
ッド３２の降下により、第２クランプアーム２７
の先端を下方へ引つ張りクランパ２５を降下せし
めるので、十分な力の押圧力を得ることができ
る。また、本実施例において、クランパ２５の押
圧は、第２クランプアーム２７がバネ３１によつ
て第１クランプアーム２４を引つ張ることにより
行なわれ、従つて、クランパ２５は弾性的に押圧
されるので、バネ３１の弾性力を所望な力に選択
することによつて最適な押圧力を得ることができ
る。

なお、第１クランプアーム２４及び第２クラン
プアーム２７を一体的に形成してこれを連結ロツ
ド３２にて引つ張るようにすれば、簡単に構成に
なすことができる。

一方、デイスクカートリツジ１を取り出す場
合、駆動ギヤ２１を反時計方向に回動することに
よつて、上述の動作と全く逆の動作を行なう。

(ト) 考案の効果 本考案によれば、単一の駆動部にて直線駆動を
行なうことによつて、デイスクカートリツジの水
平移動及び上下移動を簡単に行なうことができる
と共に、最適な力でクランプを行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す斜
視図及び側面断面図である。 １……デイスクカートリツジ、２……第１ホル
ダー、４……第２ホルダー、６……ホルダーアー
ム、１２……第１スライドラツク、１６……第２
スライドラツク、２０……駆動部、２４……第１
クランプアーム、２７……第２クランプアーム、
３１……バネ、３２……連結ロツド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) デイスクカートリツジを保持する第１ホルダ
   ーと、該第１ホルダーを摺動自在に保持する第
   ２ホルダーと、先端が固定フレームに回動自在
   に支持され後端にて上記第２ホルダーを揺動自
   在に保持するホルダーアームと、上記第２ホル
   ダーのほぼ中央から後部にわたる上方に配され
   後端が上記フレームに回動自在に支持されたク
   ランプアームと、上記ホルダーアームの後端と
   上記クランプアームの先端とを連結する連結ロ
   ツドと、直線的に移動可能であり、この移動に
   伴ない上記ホルダーアームを回動せしめる第１
   スライドラツクと、直線的に移動可能であり、
   この移動に伴ない上記第１ホルダーを移動せし
   める第２スライドラツクと、上記第１スライド
   ラツク及び第２スライドラツクを移動せしめる
   駆動部とを備え、上記第２スライドラツクの移
   動により上記第１ホルダーが上記デイスクカー
   トリツジと共に上記第２ホルダー内を摺動し、
   上記第１スライドラツクの移動により上記ホル
   ダーアームが回動して第２ホルダーを降下せし
   めると共に上記連結ロツドが降下して上記クラ
   ンプアームを上記デイスクカートリツジ方向へ
   回動せしめるように構成されたことを特徴とす
   るオートローデイング装置。 (2) 上記クランプアームは、先端下面にクランパ
   を有する第１クランプアームと、該第１クラン
   プアームの下方に配され、先端が上記連結ロツ
   ドと連結された第２クランプアームと、上記第
   １クランプアーム及び第２クランプアームの後
   端を夫々回動的及び固定的に保持し、上記フレ
   ームに回動的に支持された支持シヤフトと、上
   記第１クランプアーム及び第２クランプアーム
   の間に張架されたばねとから構成されたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のオートローデイング装置。