JP3316836B2 - ディスクプレーヤー - Google Patents

ディスクプレーヤー

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JP3316836B2
JP3316836B2 JP17322695A JP17322695A JP3316836B2 JP 3316836 B2 JP3316836 B2 JP 3316836B2 JP 17322695 A JP17322695 A JP 17322695A JP 17322695 A JP17322695 A JP 17322695A JP 3316836 B2 JP3316836 B2 JP 3316836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD、MDなどと略称
される光ディスク、光磁気ディスクの再生や記録または
消去を行うためのディスクプレーヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクプレーヤーの一例として
実公平6−50859号公報に記載のものがある。これ
は、前後方向に出退可能なディスク支持用トレーと、該
トレー上に載置されたディスクに記録されている情報を
読み取るための昇降可能なドライブ機構と、ドライブ機
構を昇降させるための昇降駆動機構とを有し、前記ドラ
イブ機構はトレー上のディスクに係脱可能なターンテー
ブルを有し、該ターンテーブルに対向してディスクホル
ダーが配設され、該ディスクホルダーとターンテーブル
とでその両者間に作用する磁気吸着力によりトレー上の
ディスクを挟持するようになっており、前記昇降駆動機
構は、前記ドライブ機構の両側に前後移動可能に配設さ
れた一対のスライド板を有し、該各スライド板の前後両
端部にその移動方向に沿って上位溝部と下位溝部とを備
えた係合溝が形成され、前記ドライブ機構の両側面前後
端部に突設した4本の係合ピンが前記各係合溝に係合さ
れており、また、前記スライド板に設けたラックとトレ
ーに設けたラックとを駆動ピニオンに択一して噛合させ
るための駆動切換板が設けられている。
【0003】上記構成において、トレーの後退状態で
は、前記両スライド板が前進して係合溝の上位溝部を係
合ピンに係合させることにより、ドライブ機構が上昇し
て、ターンテーブルとディスクホルダーとでその両者間
に作用する磁気吸着力によりディスクが挟持され、この
状態からスライド板側ラックに噛合する駆動ピニオンを
正転させることにより、スライド板が後退して係合溝の
下位溝部を係合ピンに係合させ、これによって、ドライ
ブ機構が下降して、ターンテーブルがトレー上のディス
クから離間されると共に、ディスクホルダーがトレー上
のディスクから離間され、その離間の直前に、前記駆動
切換板を往動させることにより、トレーを若干前進させ
てトレー側ラックを駆動ピニオンに噛合させ、該駆動ピ
ニオンの正転によりトレーを前進させることができる。
【0004】また、トレーの前進状態から駆動ピニオン
を逆転させることにより、該トレーが後退し、その後退
の終了直前に、駆動切換板を復動させることにより、ス
ライド板を若干前進させてスライド板側ラックを駆動ピ
ニオンに噛合させ、該駆動ピニオンの逆転によりスライ
ド板が前進し、ドライブ機構が上昇して、ターンテーブ
ルとディスクホルダーとでその両者間に作用する磁気吸
着力によりディスクが挟持されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
ドライブ機構を昇降させるための左右一対のスライド板
や駆動切換板などが該ドライブ機構の左右両側方及び前
方に散在しており、構造が複雑で部品点数が多く、製作
費が高くつき、小型化を図る上において障害となってい
る。また、トレーを前進させる際に、ディスクホルダー
からターンテーブルを強制的に離間させる手段が設けら
れていない。
【0006】本発明は、上記従来の欠点に鑑み、構造が
簡単で部品点数が少なく、製作費が安くつき、小型化を
図ることができ、しかも、トレーを前進させる際に、デ
ィスクホルダーからターンテーブルを強制的に離間させ
ることができるディスクプレーヤーを提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ケーシングにディスク支持
用トレーが前後方向に出退可能に配設されると共に、該
ケーシング内に前記トレー上に載置されたディスクに記
録されている情報を読み取るためのドライブ機構が配設
され、該ドライブ機構は、支持枠と、該支持枠に配置さ
れてトレー上のディスクに係脱可能なターンテーブルと
を有し、該ターンテーブルに対向してディスクホルダー
が配設され、該ディスクホルダーとターンテーブルとで
その両者間に作用する磁気吸着力によりトレー上のディ
スクを挟持するように構成され、前記ドライブ機構の姿
勢を変動するためのカム機構が該ドライブ機構の前部と
ケーシングとの間に設けられたディスクプレーヤーであ
って、前記カム機構は、トレーの移動方向とは直交する
方向に沿って往復移動可能なカムロッドを有し、該カム
ロッドにその移動方向に沿って上位溝部と下位溝部とを
備えたカム溝が形成され、ケーシングに枢支軸を介して
回動可能に枢支されたリフトアームの先端部に形成した
カムフロアーが前記カム溝に係合され、前記支持枠の前
部と後部とが弾性体を介してケーシングとリフトアーム
の後端部とに連結され、前記リフトアームに突設されて
先端部を前記支持枠の上方まで延ばした係合片が設けら
れ、前記カムロッドを往復移動させることによりカム
溝、リフトアーム及び前部側弾性体を介して前記支持枠
が後部側弾性体を中心に上下揺動され、前記ターンテー
ブルがトレー上のディスクに係合する水平姿勢とそのタ
ーンテーブルがトレー上のディスクから離間する傾斜姿
勢とに姿勢変更可能に構成されており、前記リフトアー
ムの下向き回動に連動して下降する係合片の先端部によ
り水平姿勢から傾斜姿勢に移行しない支持枠を強制的に
押し下げるようにしたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明において、トレーの後退状
態では、カム機構によりドライブ機構が水平姿勢を保持
されて、ターンテーブルとディスクホルダーとでその両
者間に作用する磁気吸着力によりディスクが挟持され、
この状態から前記カム機構を駆動することにより、ドラ
イブ機構がその後部を中心に下降して傾斜姿勢となり、
ターンテーブルがトレー上のディスクから離間されると
共に、ディスクホルダーがトレー上のディスクから離間
され、トレーを前進させることができる。
【0009】また、前進状態のトレーを後退させると、
その後退動作の終了後に、カム機構によりドライブ機構
がその後部を中心に上昇して水平状態となり、ターンテ
ーブルとディスクホルダーとでその両者間に作用する磁
気吸着力によりディスクが挟持され、該ディスクに記録
されている情報を読み取ることができる状態となる。
【0010】この場合、ドライブ機構の姿勢を変更する
ためのカム機構が該ドライブ機構の前部とケーシングと
の間に集中的に設けられると共に、従来の駆動切換板に
相当するものが不要であるから、構造が簡単で部品点数
が少なく、製作費が安くつき、小型化を図ることができ
る。
【0011】また、トレーを前進させる際に、前記ディ
スクホルダーにターンテーブルが吸着し続けていたとし
ても、係合片によりターンテーブルをディスクホルダー
から強制的に離間させることができ、前進するトレーが
ドライブ機構に接触する虞れがない。また、前記係合片
構造が簡単で故障し難い。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図8は、本発明の一実施例であるディスクプレー
ヤーを示すものであって、CDと称されるコンパクトデ
ィスク(以下、ディスクと略称する)Dを支持するトレ
ー1がケーシング2に前後方向に出退可能に配設され、
該ケーシング2内には、図1及び図2に示すように、ト
レー1上のディスクDに記録されている情報を読み取る
ためのドライブ機構3と、該ドライブ機構3の姿勢を変
更するためのカム機構4とが設けられている
【0013】前記トレー1は、図3に示すように、ディ
スクDを位置決めするための円形凹部状ディスク載置部
6を形成したトレー本体1aと、該トレー本体の両側縁
に沿って一体形成されたガイドレール部1bとを有し、
該ガイドレール部1bがケーシング2に支持されて前後
方向にのみ出退可能に構成されている。なお、7はトレ
ー1aの中央部に貫設した貫通孔であって、この貫通孔
7を通ってドライブ機構3がディスクDに係合するよう
になっている。
【0014】前記ドライブ機構3は、図4及び図5にも
示すように、支持枠10と、該支持枠10の前部に配設
したスピンドルモータ11の駆動軸に固着したターンテ
ーブル12と、支持枠10の中央貫通孔10a内に配設
された光ピックアップ13と、該光ピックアップ13に
設けたナット部13aに螺合するねじ軸14を正逆回転
させることにより、光ピックアップ13をディスクDの
径方向に沿って移動させるスライドモータ15とを有し
ており、図5に示すように、支持枠10を水平状態にす
ることにより、ターンテーブル12によりトレー1上の
ディスクDを若干持ち上げると共に、該ディスクDを介
してケーシング2に横断方向に沿って架設した架設枠1
6(図8参照)に上下動可能に支持されたディスクホル
ダー17を持ち上げて、そのディスクホルダー17とタ
ーンテーブル12とでディスクDを挟持した後、光ピッ
クアップ13を移動させることにより、ディスクDに記
録されている情報を読み取ることができるようになって
いる。
【0015】前記ターンテーブル12とディスクホルダ
ー17とのうち、少なくともその一方(この実施例では
ディスクホルダー17)が磁石からなり、該ディスクホ
ルダー17とターンテーブル12とでその両者間に作用
する磁気吸着力によりトレー1上のディスクDを挟持す
るようになっている。
【0016】前記カム機構4は、図1及び図2に示すよ
うに、カムロッド18とリフトアーム20とを有し、前
記カムロッド18は、該カムロッド18にその長手に沿
って貫設された複数の長孔18aがケーシング2に突設
したガイドピン19に係合することにより、トレー1の
移動方向とは直交する方向に沿って往復移動可能に構成
されると共に、そのカムロッド18のドライブ機構3に
対向する側面にその移動方向に沿って上位溝部21aと
下位溝部21bとを備えたカム溝21が形成され、前記
リフトアーム20は、平面視略コ字状に形成され、その
両側面に突設した枢支軸22,22を介してケーシング
2に揺動可能に枢支され、該リフトアーム20から前方
に突出するカムフロアー23が前記カム溝21に係合さ
れている。
【0017】また、図2に示すように、ゴムなどからな
る4つの筒状弾性体24の上端環状溝24aを前記支持
枠10の四隅に形成した係合凹部10bに係合させると
共に、その各弾性体24の下端環状溝24bをケーシン
グ2の後部に形成した係合凹部2a及び前記リフトアー
ム20の両端部に形成した係合凹部20aに係合させる
ことにより、ドライブ機構3が各弾性体24を介してケ
ーシング2とリフトアーム20とに連結されている。
【0018】更に、図1及び図2に示すように、ドライ
ブ機構3を水平姿勢から傾斜姿勢にしたときに、ディス
クホルダー17にターンテーブル12が吸着し続けるの
を防止するための略L字状の係合片(吸着防止手段)5
0がリフトアーム20の上面に突設され、該係合片50
の先端部が支持枠10の上方まで延びている。
【0019】図1に示すように、カムロッド18を往動
aさせた状態では、カムフロアー23がカム溝21の下
位溝部21bに係合して、ドライブ機構3が水平姿勢に
保持され(図5参照)、この状態から、カムロッド18
を復動bさせた場合には、カムフロアー23がカム溝2
1の上位溝部21aに係合して、リフトアーム20が枢
支軸22,22を中心に下向きに回動し、ドライブ機構
3が後部側の弾性体24を中心に下動して傾斜姿勢とさ
れ、ターンテーブル12がディスクDから離間される
(図6及び図7参照)。
【0020】上記構成によれば、ドライブ機構3の姿勢
を変更するためのカム機構4が該ドライブ機構3の前部
とケーシング2との間に集中的に設けられると共に、従
来の駆動切換板に相当するものが不要であるから、構造
が簡単で部品点数が少なく、製作費が安くつき、小型化
を図ることができる。また、ドライブ機構3をケーシン
グ2及びリフトアーム20に連結する部材として弾性体
24を用いており、その連結構造が簡単で材料費が安く
つくと共に、その弾性体24により振動を吸収してドラ
イブ機構3を静止状態に保持し、ディスクDに記録され
ている情報を確実に読み取ることができる。更に、カム
ロッド18を往復移動させるだけで、リフトアーム20
を介してドライブ機構3を確実に上下揺動させることが
でき、構造が簡単で故障し難い。
【0021】図1に示すように、前記カムロッド18の
一端部にその長手方向に沿ってラック26が形成される
と共に、前記トレー1の裏面にその移動方向に沿ってラ
ック27が形成されており(図3参照)、該両ラック2
6、27に択一して噛合する小径駆動ピニオン28と大
径駆動ピニオン29とが同心状に一体形成されている。
【0022】前記両駆動ピニオン28,29は、駆動モ
ータ31によりプーリ32,33及びベルト34と小ギ
アー35及び大ギアー36とからなる連動連結機構を介
して正逆回転されるようになっている。なお、両駆動ピ
ニオン28,29の径は同一でもよいが、この実施例に
ように、径を異ならせることにより、トレー1を迅速に
出退させることができると共に、ドライブ機構3を緩や
かに上下揺動させて、ターンテーブル12とディスクD
との係脱操作を円滑に行わせることができる。
【0023】図1に示すように、カムロッド18の他端
部に突設した切換ピン38aと、該切換ピン38aに対
向してトレー1の裏面にその前進方向に向かって若干外
向きに傾斜して突設した切換板38b(図3参照)とか
らなる駆動切換機構38が設けられている。
【0024】上記構成において、図1に示すように、ト
レー1を後退させた状態から両駆動ピニオン28,29
の正転cにより、カムロッド18を復動bさせてカムロ
ッド側ラック26を小径駆動ピニオン28から離間させ
る直前に、切換ピン38aが切換板38bを押圧し(図
6参照)、これによって、トレー1を若干前進させてト
レー側ラック27を大径駆動ピニオン29に噛合させる
ことができ、また、トレー1を前進させた状態(図11
参照)から両駆動ピニオン28,29の逆転dにより、
トレー1を後退させてトレー側ラック27を大径駆動ピ
ニオン29から離間させる直前に、切換板38bが切換
ピン38aを押圧し(図6参照)、これによって、カム
ロッド18を若干往動aさせてカムロッド側ラック26
を小径駆動ピニオン28に噛合させることができる。
【0025】図3に示すように、トレー1の裏面に前記
カムロッド18の往動aにより前記切換ピン38aが嵌
入する略コ字状の係合枠40がトレー1の移動方向とは
直交する方向に沿って連設されており、その係合枠40
に前記切換ピン38aが嵌入することにより(図1参
照)、トレー1上のディスクDをターンテーブル12に
対し正確に位置決めすることができると共に、そのトレ
ー1が前方に不測に引き出されないようにロックするこ
とができる。
【0026】図1中、42はケーシング2に設けたトレ
ー前進停止用リミットスイッチであって、トレー1の後
端に設けた突起部43が当接することにより作動し、そ
の作動信号により駆動モータ31の駆動が停止されるよ
うになっている。
【0027】作動手順を説明すると、まず、図9に示す
ように、トレー1の後退状態では、カム溝21の下位溝
部21bがカムフロアー23に係合してドライブ機構3
が水平姿勢に保持され、ターンテーブル12がディスク
Dに係合されており(図4及び図5参照)、この状態か
らトレー操作釦(図示せず)を押すことにより両駆動ピ
ニオン28,29が正転cされ、小径駆動ピニオン28
とカムロッド側ラック26との噛合により、カムロッド
18が復動bされ、カム溝21の上位溝部21aがカム
フロアー23に係合してリフトアーム20が枢支軸2
2,22を中心に下向きに回動し、これに連動してドラ
イブ機構3が後部側弾性体24を中心に下降して傾斜姿
勢となり、ターンテーブル12をディスクホルダー17
及びディスクDから離間させる(図7参照)。
【0028】ここで、前記弾性体24の弾性引張力がタ
ーンテーブル12とディスクホルダー17との間に作用
する磁気吸着力よりも上回るように設定され、これによ
って、リフトアーム20を下向きに回動させてドライブ
機構3の姿勢が水平姿勢から傾斜姿勢に変更されるとき
に、ターンテーブル12をディスクホルダー17から離
間させることができるようになっている。
【0029】しかし、前記弾性体24の劣化などにより
その弾性引張力がターンテーブル12とディスクホルダ
ー17との間に作用する磁気吸着力よりも下回るように
なった場合には、その弾性体24が引き延ばされるだけ
で、ターンテーブル12がディスクホルダー17に吸着
されて、ドライブ機構3が水平姿勢を保持することにな
るが、本発明によれば、リフトアーム20を下向きに回
動させたときに、該リフトアーム20に突設した係合片
50の先端部が支持枠10に当接して、ターンテーブル
12をディスクホルダー17から強制的に離間させるた
め、ドライブ機構3の姿勢を水平姿勢から傾斜姿勢に確
実に変更させることができ、前進するトレー1がターン
テーブル12に接触する虞れがない。
【0030】次に、図10に示すように、前記カムロッ
ド側ラック26が復動bして小径駆動ピニオン28から
離間する直前に、切換ピン38aが切換板38bを押圧
し(図6参照)、トレー1を若干前進させてトレー側ラ
ック27を大径駆動ピニオン29に噛合させる。続い
て、両駆動ピニオン28,29の正転cにより、図11
に示すように、トレー1が前進する。
【0031】その後、トレー1の前進動作終了直前に、
該トレー1に設けた突起部43がリミットスイッチ42
に当接し、そのリミットスイッチ42の作動信号により
駆動モータ31の駆動が停止され、トレー1の前進が止
まり、そのトレー1からディスクDを取り外すことがで
きる。
【0032】次に、トレー操作釦を押すと、前記とは逆
の手順で、まず、両駆動ピニオン28,29が逆転dさ
れ、大径駆動ピニオン29とトレー側ラック27との噛
合により、トレー1が後退し、その後退動作の終了直前
に、切換板38bが切換ピン38aを押圧し、カムロッ
ド18を若干往動aさせてカムロッド側ラック26を小
径駆動ピニオン28に噛合させる。続いて、両駆動ピニ
オン28,29の逆転dにより、カムロッド18が往動
aし、カム溝21の下位溝部21bがカムフロアー23
に係合して、ドライブ機構3が水平姿勢に戻される(図
5参照)。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ドライブ
機構の姿勢を変更するためのカム機構が該ドライブ機構
の前部とケーシングとの間に集中的に設けられると共
に、従来の駆動切換板に相当するものが不要であるか
ら、構造が簡単で部品点数が少なく、製作費が安くつ
き、小型化を図ることができる。
【0034】また、トレーを前進させる際に、ディスク
ホルダーにターンテーブルが吸着し続けていたとして
も、係合片によりターンテーブルをディスクホルダーか
ら強制的に離間させることができ、前進するトレーがド
ライブ機構に接触する虞れがない。また、係合片の構造
が簡単で故障し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスクプレーヤーの
一部切り欠き平面図である。
【図2】同要部の分解斜視図である。
【図3】同トレーの平面図である。
【図4】同ドライブ機構水平姿勢状態の横断面図であ
る。
【図5】同状態の縦断面図である。
【図6】同ドライブ機構傾斜姿勢状態の要部の平面図で
ある。
【図7】同状態の縦断面図である。
【図8】同ディスクプレーヤーの概略斜視図である。
【図9】同トレー前進動作の前段を示す概略平面図であ
る。
【図10】同動作の中段を示す概略平面図である。
【図11】同動作の後段を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 トレー 2 ケーシング 3 ドライブ機構 4 カム機構 12 ターンテーブル 17 ディスクホルダー 50 係合片(吸着防止手段) D ディスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングにディスク支持用トレーが前
    後方向に出退可能に配設されると共に、該ケーシング内
    に前記トレー上に載置されたディスクに記録されている
    情報を読み取るためのドライブ機構が配設され、該ドラ
    イブ機構は、支持枠と、該支持枠に配置されてトレー上
    のディスクに係脱可能なターンテーブルとを有し、該タ
    ーンテーブルに対向してディスクホルダーが配設され、
    該ディスクホルダーとターンテーブルとでその両者間に
    作用する磁気吸着力によりトレー上のディスクを挟持す
    るように構成され、前記ドライブ機構の姿勢を変動する
    ためのカム機構が該ドライブ機構の前部とケーシングと
    の間に設けられたディスクプレーヤーであって、前記カ
    ム機構は、トレーの移動方向とは直交する方向に沿って
    往復移動可能なカムロッドを有し、該カムロッドにその
    移動方向に沿って上位溝部と下位溝部とを備えたカム溝
    が形成され、ケーシングに枢支軸を介して回動可能に枢
    支されたリフトアームの先端部に形成したカムフロアー
    が前記カム溝に係合され、前記支持枠の前部と後部とが
    弾性体を介してケーシングとリフトアームの後端部とに
    連結され、前記リフトアームに突設されて先端部を前記
    支持枠の上方まで延ばした係合片が設けられ、前記カム
    ロッドを往復移動させることによりカム溝、リフトアー
    ム及び前部側弾性体を介して前記支持枠が後部側弾性体
    を中心に上下揺動され、前記ターンテーブルがトレー上
    のディスクに係合する水平姿勢とそのターンテーブルが
    トレー上のディスクから離間する傾斜姿勢とに姿勢変更
    可能に構成されており、前記リフトアームの下向き回動
    に連動して下降する係合片の先端部により水平姿勢から
    傾斜姿勢に移行しない支持枠を強制的に押し下げるよう
    にしたことを特徴とするディスクプレーヤー。
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