JP2000048539A - 光ディスク再生装置の再生ユニットシャーシ昇降機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】再生ユニットシャーシ４を昇降させる部材を小
型にして全体のスペース効率を良くする。 【解決手段】再生ユニットシャーシ４にディスクモータ
を保持し、再生ユニットシャーシを昇降させることによ
りトレイ上のディスクをディスクモータの回転軸に固着
されたターンテーブル４ａによりクランプおよびアンク
ランプする光ディスク再生装置において、再生ユニット
シャーシ４の一辺をダンパー５およびばね６を介して固
定シャーシ１に支持させ、再生ユニットシャーシ４の前
記一辺と対向する他辺をダンパー５およびばね６を介し
て回動部材３に支持させ、回動部材３を回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は光ディスク再生装
置に係わり、特に、再生ユニットシャーシを上昇させて
トレイ上のディスクをクランプする光ディスク再生装置
の再生ユニットシャーシ昇降機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】再生ユニットシャーシを上昇させてトレ
イ上のディスクをクランプする光ディスク再生装置の従
来の例を図４により説明する。図に示す固定シャーシ１
は筐体に固定状態に支持されており、フレーム３０をそ
の後方に立設された軸３０ａ、３０ａを介して回動自在
に支持する。

【０００３】フレーム３０の前方に立設された軸３０
ｂ、３０ｂは固定シャーシ１の垂直ガイド溝とスライダ
２８のカム溝２８ａ、２８ａを挿通している。スライダ
２８は図示していない駆動機構により図示のＡ方向に駆
動される。スライダ２８の移動に伴いフレーム３０は軸
３０ａ、３０ａ回りのＢ方向に回動する。

【０００４】再生ユニットシャーシ４はディスクモータ
およびその回転軸に固着されたターンテーブル４ａを支
持し、また、光ピックアップ４ｂとその駆動機構を支持
している。再生ユニットシャーシ４の４隅はダンパー
５、５が嵌着されさらに圧縮コイルばね６、６が嵌装さ
れこれらを挿通して段付きねじ７、７がフレーム３０に
ねじ込まれ浮動状態に支持されている。

【０００５】フレーム３０が上方に回動するときは、タ
ーンテーブル４ａが図示していないトレイ上のディスク
を持ち上げターンブル４ａの上方に配置された図示して
いないクランパーと協動してディスクをクランプする。
ディスクがクランプされた状態でディスクの再生が行わ
れる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の光ディ
スク再生装置では、再生ユニットシャーシをフレームで
支持してフレーム全体を回動させるため、駆動される部
材が大きく構造が大型となりスペース効率が悪かった。
また、部品も大型であるために製造コストが高くなると
いう問題があった。

【０００７】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、再生ユニットシ
ャーシを昇降させる部材を小型にして全体のスペース効
率を良くし、また、製造コストが安くなる光ディスク再
生装置の再生ユニットシャーシ昇降機構を提供すること
にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク再
生装置の再生ユニットシャーシ昇降機構は、再生ユニッ
トシャーシにディスクモータを保持し、再生ユニットシ
ャーシを昇降させることによりトレイ上のディスクをデ
ィスクモータの回転軸に固着されたターンテーブルによ
りクランプおよびアンクランプする光ディスク再生装置
において、前記再生ユニットシャーシの一辺を弾性体を
介して固定シャーシに支持させ、再生ユニットシャーシ
の前記一辺と対向する他辺を弾性体を介して回動部材に
支持させ、前記回動部材を回動させることにより再生ユ
ニットシャーシを昇降させるものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】この発明の実施例である光ディス
ク再生装置を図面に基づいて説明する。図１は実施例の
光ディスク再生装置の再生ユニットシャーシ４およびそ
の昇降機構と図２に示すスライドテーブル２１の駆動機
構を示す分解斜視図であり、図２はロータリトレイ２２
およびその駆動機構とスライドテーブル２１を示す分解
斜視図である。

【００１０】図１に示す固定シャーシ１は筐体に固定状
態に支持されており、再生ユニットシャーシ４およびそ
の昇降機構を支持している。固定シャーシ１に一体形成
されたガイド部１ａは筐体に固定状態に支持されたスラ
イドテーブルガイド２と共に図２に示すスライドテーブ
ル２１を筐体外に出入自在に支持している。

【００１１】再生ユニットシャーシ４はディスクモータ
およびその回転軸に固着されたターンテーブル４ａを支
持し、また、光ピックアップ４ｂとその駆動機構を支持
している。再生ユニットシャーシ４の後方の２隅はダン
パー５、５が嵌着されさらに圧縮コイルばね６、６が嵌
装されこれらを挿通して段付きねじ７、７が固定シャー
シ１にねじ込まれ浮動状態に支持されている。再生ユニ
ットシャーシ４の前方の２隅はダンパー５、５が嵌着さ
れさらに圧縮コイルばね６、６が嵌装されこれらを挿通
して段付きねじ７、７が昇降部材３にねじ込まれ浮動状
態に支持されている。

【００１２】昇降部材３は、後方に立設された軸３ａ、
３ａが固定シャーシ１に回動自在に支持され、前方に設
けられた軸３ｂが再生ユニットシャーシ昇降カム８のカ
ム溝８ａと係合しており、再生ユニットシャーシ昇降カ
ム８の回動に伴い軸３ａ、３ａ回りに回動する。

【００１３】再生ユニットシャーシ昇降カム８はギヤ付
きプーリ１２と共に固定シャーシ１に設けられた軸１ｂ
に回転自在に支持されている。固定シャーシ１に設けら
れた円弧状のガイド溝１ｃは再生ユニットシャーシ昇降
カム８の裏面に設けられた凸部（図示していない）と係
合し、再生ユニットシャーシ昇降カム８の回動を案内す
る。ギヤ付きプーリ１２には固定シャーシ１に支持され
たモータ１１の回転がベルト１３を介して伝えられる。

【００１４】２段ギヤ１４、１５および１６は再生ユニ
ットシャーシ昇降カム８に回転自在に支持されており、
ギヤ付きプーリ１２と共に減速ギヤ列を構成している。
最終段の２段ギヤ１６の軸１６ａは図２に示すスライド
テーブル２１のガイド溝付きボス２１ｂに設けられたＵ
字形のガイド溝と係合している。また、２段ギヤ１６の
小歯車はスライドテーブル２１のラック付きボス２１ａ
に設けられたＵ字形のラックと噛合っている。

【００１５】モータ１１により２段ギヤ１６が回転され
るが、その小歯車がＵ字形のラックの直線部と噛合って
いるときは軸１６ａもＵ字形のガイド溝の直線部と係合
しており、スライドテーブル２１はモータ１１により筐
体から出入する方向に駆動される。２段ギヤ１６の小歯
車がＵ字形のラックの円弧部と噛合っているときは軸１
６ａもＵ字形のガイド溝の円弧部と係合しており、スラ
イドテーブル２１は移動せず、再生ユニットシャーシ昇
降カム８は回動し昇降部材３を介して再生ユニットシャ
ーシ４を昇降させる。すなわち、再生ユニットシャーシ
４は後端辺を回動中心として回動される。

【００１６】再生ユニットシャーシ４が上方に回動する
ときは、ターンテーブル４ａが図２に示すロータリトレ
イ２２上のディスクを持ち上げターンブル４ａの上方に
配置されたクランパー１０と協動してディスクをクラン
プする。なお、クランパー１０は筐体に支持されたクラ
ンパー保持部材９に浮動状態に支持されている。

【００１７】ディスクがクランプされた状態が再生状態
である。このとき再生ユニットシャーシ昇降カム８は図
１において上から見て反時計方向に回動しており、この
状態でスライドテーブル２１はモータ１１により筐体か
ら出入される。２段ギヤ１６の小歯車がＵ字形のラック
の後端外側と噛合っている状態ではターンテーブル４ａ
が下降しスライドテーブル２１が筐体から突出した状態
である。

【００１８】この状態からモータ１１をターンテーブル
４ａ上昇方向に回転させると、先ずスライドテーブル２
１が筐体内に入り込んだ後ターンテーブル４ａが上昇す
る。さらに、モータ１１を同方向に回転させると、スラ
イドテーブル２１が筐体外に突出する。

【００１９】ターンテーブル４ａの上昇位置は固定シャ
ーシ１に支持されたマイクロスイッチ１８により検出さ
れる。スライドテーブル２１の突出位置および筐体内位
置は固定シャーシ１に支持された２位置検出のマイクロ
スイッチ１７により検出される。

【００２０】スライドテーブル２１に回転自在に支持さ
れたロータリトレイ２２は図２に示すように３か所にデ
ィスクを載置する凹部２２ｄ、２２ｄ…が形成されてい
る。なお、図２（ａ）はスライドテーブル２１およびロ
ータリトレイ２２を使用状態の姿勢で示す斜視図であ
り、図２（ｂ）はロータリトレイ２２を裏返した状態で
示す斜視図である。スライドテーブル２１に支持された
モータ２４はベルト２５を介してスライドテーブル２１
に回転自在に支持されたギヤ付きプーリ２６を回転させ
る。

【００２１】ギヤ付きプーリ２６のウォームはスライド
テーブル２１の軸２１ｃに回転自在に支持された２段ギ
ヤ２７のウォームと噛合っており、２段ギヤ２７の小歯
車はロータリトレイ２２のギヤ２２ｃと噛合っている。

【００２２】モータ２４はロータリトレイ２２を回転さ
せて凹部２２ｄ、２２ｄ…上のディスクをターンテーブ
ル４ａ上に移動させる。ロータリトレイ２２の再生され
るデクのアドレスはロータリトレイ２２の穴２２ａによ
り検出され、停止位置はリブ２２ｂに設けたスリットに
より検出される。

【００２３】穴２２ａはディスクを載置する夫々の凹部
２２ｄ、２２ｄ…に対応して１個、２個および３個開け
られており、これらの穴を透過する光をプリント基板２
３に設けられた受光素子２３ｂが検出することによりタ
ーンテーブル４ａに近付く凹部２２ｄのアドレスを認識
する。

【００２４】凹部２２ｄのアドレスが認識された後リブ
２２ｂに設けたスリットをプリント基板２３に設けられ
たフォトインタラプタ２３ａが検出することによりロー
タリトレイ２２の停止位置が検出され、モータ２４の回
転を停止させることにより選択されたディスクがターン
テーブル４ａ上に停止する。なお、プリント基板２３は
スライドテーブル２１に取付けられており、穴２２ａに
向けて光を放射する発光素子（図示していない）は筐体
に取付けられている。

【００２５】実施例の再生ユニットシャーシ４を昇降さ
せる昇降部材３は従来例で示したフレーム３０に比べて
小型であり、移動部分が小さいため全体のスペース効率
が良くなる。また、部品が小型であるため製造コストが
安くなる。

【００２６】図３にこの発明の他の実施例である光ディ
スク再生装置の部分を示す。なお、図には再生ユニット
シャーシ４の上に配置されるディスクトレイやクランパ
ーを図示していないがディスクトレイやクランパーは図
２で説明したものと同じであってもよい。

【００２７】この例では回動部材３の前方に立設された
軸３ｂは固定シャーシ１の垂直ガイド溝とスライダ２８
のカム溝２８ａを挿通している。スライダ２８は図示し
ていない駆動機構により図示のＡ方向に駆動される。ス
ライダ２８の移動に伴い回動部材３は軸３ａ、３ａ回り
に回動する。図３において、図１に用いた同じ符号を付
した部材は図１で説明したものと同じである。スライダ
２８を駆動する機構は図２に示すスライドトレイを駆動
する機構とは別個に設けてももよい。

【００２８】

【発明の効果】この発明の光ディスク再生装置の再生ユ
ニットシャーシ昇降機構によれば、再生ユニットシャー
シを昇降させる部材が小型となるため全体のスペース効
率が良くなる。また、部品が小型であるため製造コスト
が安くなる。また、可動部が小さいため駆動力が小さく
てすみ、モータや伝動機構として小型のものを用いるこ
とができ、さらに製造コストが安くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例である光ディスク再生装置の
部分を示す分解斜視図である。

【図２】同光ディスク再生装置の他の部分を示す分解斜
視図である。

【図３】この発明の他の実施例である光ディスク再生装
置の部分を示す分解斜視図である。

【図４】従来の光ディスク再生装置の部分を示す分解斜
視図である。

【符号の説明】

１ 固定シャーシ、１ａ ガイド部、１ｂ 軸、１ｃ
ガイド溝 ２ スライドテーブルガイド ３ 昇降部材、３ａ 回動軸、３ｂ 軸 ４ 再生ユニットシャーシ、４ａ ターンテーブル、４
ｂ 光ピックアップ ５ ダンパー ６ 圧縮コイルばね ７ 座付きねじ ８ 再生ユニットシャーシ昇降カム、８ａ カム溝 ９ クランパー保持部材 １０ クランパー １１ モータ １２ ギヤ付きプーリ １３ ベルト １４、１５、１６ ２段ギヤ、１６ａ 軸 １７、１８ マイクロスイッチ ２１ スライドテーブル、２１ａ ラック付きボス、２
１ｂ ガイド溝付きボス、２１ｃ 軸 ２２ ロータリトレイ、２２ａ 穴、２２ｂ リブ、２
２ｃ ギヤ、２２ｄ凹部 ２３ プリント基板、２３ａ フォトインタラプタ、２
３ｂ 受光素子 ２４ モータ ２５ ベルト ２６ ギヤ付きプーリ ２７ ２段ギヤ ２８ スライド部材、２８ａ カム溝 ３０ フレーム、３０ａ 回動軸、３０ｂ 軸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 再生ユニットシャーシにディスクモータ
   を保持し、再生ユニットシャーシを昇降させることによ
   りトレイ上のディスクをディスクモータの回転軸に固着
   されたターンテーブルによりクランプおよびアンクラン
   プする光ディスク再生装置において、前記再生ユニット
   シャーシの一辺を弾性体を介して固定シャーシに支持さ
   せ、再生ユニットシャーシの前記一辺と対向する他辺を
   弾性体を介して回動部材に支持させ、前記回動部材を回
   動させることにより再生ユニットシャーシを昇降させる
   ことを特徴する光ディスク再生装置の再生ユニットシャ
   ーシ昇降機構。