JP2633519B2 - デイスクプレーヤ - Google Patents

デイスクプレーヤ

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JP2633519B2
JP2633519B2 JP60069467A JP6946785A JP2633519B2 JP 2633519 B2 JP2633519 B2 JP 2633519B2 JP 60069467 A JP60069467 A JP 60069467A JP 6946785 A JP6946785 A JP 6946785A JP 2633519 B2 JP2633519 B2 JP 2633519B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はディスクプレーヤに関し、特に外径が異なる
複数種のディスクの演奏を可能としたディスクプレーヤ
に関する。
背景技術 近時、光学式ビデオディスクとコンパクトディスクの
両方が再生できるディスクプレーヤが開発されている。
これらのディスクを回転させるためにはスピンドルモー
タが使用されるが、光学式ビデオディスクとコンパクト
ディスクではそのセンターホール径、クランピングエリ
ア、信号開始直径などディスク規格で規定されるディメ
ンションが大きく相違しており、両ディスクを共通して
保持できるスピンドルモータの実現は困難であった。ま
た、ディスク上にミクロンオーダーで刻まれたピット
(へこみ)を正確にトレースするためには、ピックアッ
プの性能と共に、ディスクの回転制御を極めて正確にな
す必要がある。コンパクトディスクに対してディスク外
径、重量が大きい光学式ビデオディスクの再生回転数は
比較的高いので、これを回転せしめるスピンドルモータ
としては高負荷高速回転に適したものが要求される。
一方、重量が光学式ビデオディスクの約1/10と小型軽
量のコンパクトディスクは再生回転数も低く、これを回
転駆動する場合はコギング及びトルク変動等の影響を受
け易く、極めて高精度な回転制御を行う必要がある。
上記のような理由から、既に開発されているディスク
プレーヤにおいてはスピンドルモータを共用とせずに、
光学式ビデオディスク及びコンパクトディスクの夫々に
専用のスピンドルモータを設けている。なお、光学式デ
ィスクプレーヤ及びコンパクトディスクは上記した相違
点はあるにしても、どちらも透明樹脂面を介してレーザ
ビームの焦点をピット上に結んでその反射光によって情
報信号を読み取っていることから、単一のピックアップ
によって該両ディスクの情報信号を読み取る形式が採用
されている。
第19図(a)は既に開発されたディスクプレーヤの要
部概略を示すものである。図示されるように、光学式ビ
デオディスク201を回転駆動する第1スピンドルモータ2
02とコンパクトディスク(後述)を回転駆動する第2ス
ピンドルモータ203が、各々の回転中心軸が同一平面内
に位置するように配置されており、各々矢印Y方向及び
その反対方向(例えばディスクプレーヤの前後方向)に
おいて往復動自在となっている。図示されてはいない
が、第1スピンドルモータ202及び第2スピンドルモー
タ203を移動せしめるための移動手段が設けられてい
る。なお、第19図(a)に示される第1スピンドルモー
タ202の位置が各スピンドルモータのディスク回転駆動
位置であり、この位置にあるスピンドルモータのディス
ク担持面を含む平面に沿って、この場合、矢印Y方向に
対して垂直な矢印X方向及びその反対方向(ディスクプ
レーヤの左右方向)においてキャリッジ204が往復動す
るようななされている。キャリッジ204は対物レンズ205
を含む光学式ピックアップ手段を内装したものである。
第19図(b)はコンパクトディスク206を再生すると
きの状態を示したものであるが、第2スピンドルモータ
203が上記ディスク回転駆動位置に移動し、第1スピン
ドルモータ202は該位置から脱離せしめられている。
かかる構成のディスクプレーヤにおいては第1スピン
ドルモータ202及び第2スピンドルモータ203の往復動を
行なうためにプレーヤハウジング内に大きな空間を設け
なければならず、ディスクプレーヤ全体が大型となって
いた。また、2つのスピンドルモータを往復動させる上
記移動手段も大出力のものが必要となり、これもディス
クプレーヤの大型化を招来する原因となっていた。更
に、光学式ピックアップ手段との相対位置寸法を高精度
とする必要があることから、両スンドルモータを上記デ
ィスク回転駆動位置にて正確に位置決めせねばならず、
このための位置決め機構が各々のスピンドルモータにつ
いて個別に設けられており、構造が複雑となっていた。
上記した話とは別となるが、既に開発されたディスク
プレーヤは、プレーヤハウジングの外部に突出し得かつ
演奏さるべきディスクを担持するディスク担持部を含み
ディスクを演奏位置に搬送するディスク搬送機構をそな
備えている。プレーヤハウジング外においてディスク担
持部上に載置されたディスクを演奏位置、すなわち上記
ディスク回転駆動位置にあるスピンドルモータのディス
ク担持面上に位置決めする場合、該ディスク担持面に平
行な方向及びこれと垂直な方向の2方向に移動して搬送
することが行われる。第20図には既に開発されたディス
クプレーヤが有するディスク担持部の主要部分としての
キャリィ208が示されている。図示されるように、キャ
リィ208には直径約30cm及び20cmの光学式ビデオディス
ク201を夫々担持する第1ディスク担持面208a,208bと、
コンパクトディスク206を担持る第2ディスク担持面208
cとが各々同心的に設けれている。このように、第1及
び第2ディスク担持面を同心的に配置したことによっ
て、ディスク担持部がプレーヤハウジング外に突出した
ときに聴取者に美感を与えることができるのである。と
ころが、キャリィ208の地膚の色をそのまま生かす場合
は無論のこと、該キャリィの表面に塗装が施される場合
であっても上記第1及び第2ディスク担持面の色は各々
同色となっており、これによって、特に直径の一番小さ
なコンパクトディスク206のキャリィ208上における載置
位置が不明確になる懸念があった。
発明の概要 本発明は上記した点に鑑みてなされてものであって、
その目的とするところは小型化が図り易く、且つ、構造
が簡単で、しかも、ディスクを担持して演奏位置に搬送
するためのディスク担持部がプレーヤハウジングから突
出しているときの美感が得られると共に、該ディスク担
持部上における各ディスクの載置位置を明確とし得かつ
該ディスク担持部のデザイン上の自由度が大きく更にデ
ィスクの搬送が高精度になされて組立性も良いディスク
プレーヤを提供することである。
本発明によるディスクプレーヤは演奏手段と、演奏さ
るべきディスクを担持して演奏位置に搬送するディスク
搬送機構とを含み、該演奏手段は所定支持機構上に固定
されて例えば光学式ビデオディスクを回転駆動する第1
スピンドルモータと、ピックアップ手段を担持し且つ該
第1スピンドルモータのディスク担持面を含む平面に沿
って移動するキャリッジと、コンパクトディスクを回転
駆動する第2スピンドルモータとを有し、該第2スピン
ドルモータがディスク担持面が上記第1スピンドルモー
タのディスク担持面と略同一平面上に位置し且つ該第1
スピンドルモータとの回転中心間距離が担持すべきディ
スクの半径及び該第1スピンドルモータのディスク担持
面半径の和よりも大なる第1位置と該第1スピンドルモ
ータのディスク担持面を含む平面の所定範囲及び上記キ
ャリッジの移動軌跡から離脱する第2位置との間で移動
可能となっており、さらに該第2スピンドルモータを移
動せしめる移動手段を備え、上記ディスク搬送機構は、
プレーヤハウジングの外部に突出し得かつディスクを担
持して上記第1スピンドルモータのディスク担持面と平
行な方向及びこれと垂直な方向においてディスクを移動
せしめるためのディスク担持部と、該ディスク担持部を
駆動する駆動機構とを有し、該ディスク担持部は上記第
1スピンドルモータ上に載置さるべきディスクを担持す
る第1キャリィと、上記第2スピンドルモータ上に載置
さるへきディスクを担持する第2キャリィとを有し、該
第1キャリィ及び第2キャリィは上記第1スピンドルモ
ータのディスク担持面と平行な面内において相対的に可
動であり、該第1キャリィ及び第2キャリィの相対的な
移動が上記ディスク担持部のプレーヤハウジングに対す
る突出収納動作に応じてなされ、該各キャリィの相対的
移動をなすためにキャリィ移動機構が、上記第1及び第
2キャリィのいずれか一方に該両キャリィの相対移動方
向において移動自在に設けられ且つ移動方向に沿ってラ
ック部が形成され且つプレーヤハウジング内に設けられ
た所定当接部に当接可能なスライド部材と、上記一方に
対する他方に上記ラック部に対応して設けられた他のラ
ック部と、該一方に設けられて該各ラック部と噛合する
歯車と、上記第1及び第2キャリィにバイアス力を付与
せしめるバイアス力付与手段とを有し、上記歯車は同軸
を中心として回動し且つ上記各ラック部の一方ずつと各
々噛合する一対の歯車から成り、該一対の歯車間に所定
以上の回動力が加えられたときに該両歯車が相対的に回
動するようになされていることを特徴としている。
実 施 例 以下、本発明の実施例としてのディスクプレーヤを添
付図面を参照しつつ説明する。
図において、参照符号1は当該ディスクプレーヤの全
体を示している。
第1図に示されるように、ハウジング2の前面部、す
なわちフロントパネル3には、ディスク担持部5が該ハ
ウジングの外部に突出し得るように、左右方向に伸長す
る長方形の開口部3aが設けられている。但し、ここで言
う左右とは矢印Yにて示される前方に向けてのものであ
り、矢印X方向が左方である。また、矢印Zは上方を示
す。開口部3aの近傍には該開口部を閉塞するためのドア
6が設けられている。なお、フロントパネル3上には当
該ディスクプレーヤの操作をなすためにスイッチ群7が
設けられている。
ハウジング2内にはシャーシ8が設けられており、該
シャーシの下面所定位置には、第2図に示されるベース
部材10がネジ11等によって固定されている。これらベー
ス部材10及びネジ11等を、支持機構と総称する。ベース
部材10の一端部には第1スピンドルモータ13が固設され
ている。この第1スピンドルモータ13は、直径が約30cm
あるいは20cmの光学式ビデオディスク14を回転駆動する
ためのものであって、高負荷高速回転に適している。第
1スピンドルモータ13の後方には光学式ピックアップ手
段を担持したキャリッジ15が配置されており、且つ、第
1スピンドルモータ13のディスク担持面13aを含む平面
に沿って移動すべく、ベース部材10上に設けられたガイ
ドシャフト16によって案内されている。
ベース部材10上にはまた、直径約12cmのコンパクトデ
ィスク18を回転せしめるための第2スピンドルモータ19
が設けられている。第2スピンドルモータ19は第2図に
おいて実線で示される第1位置と、二点鎖線にて示され
る第2位置との間で移動自在となっている。この第1位
置とは、該第2スピンドルモータのディスク担持面19a
が第1スピンドルモータ13ディスク担持面13aと略同一
平面上にあり、且つ、該第1スピンドルモータ13との回
転中心間距離が担持すべきコンパクトディスク18の半径
D2/2(但し、D2はコンパクトディスク18の直径)及び第
1スピンドルモータ13のディスク担持面半径R1の和より
も大なる位置である。すなわち、該第1位置にある第2
スピンドルモータ19上に載置されたコンパクトディスク
18の外周が、第1スピンドルモータ13に接触しないよう
になされているのである。また、上記第2位置とは、第
1スピンドルモータ13のディスク担持面13aを含む平面
及びキャリッジ15の移動軌跡から離脱する位置である。
但し、図示される離脱位置とは異なるが、該第2位置と
しては、第1スピンドルモータ13のディスク担持面13a
を含む平面内であっても、第1スピンドルモータ13上に
載置された光学式ビデオディスク14の直径外であればよ
い。図から明らかなように、第2スピンドルモータ19の
移動は該第2スピンドルモータの回転中心軸の向きを変
える回転移動にてなされる。上記第2位置は、第1スピ
ンドルモータ13のディスク担持面13aを含む平面よりも
下方であり且つキャリッジ15の移動軌跡の側方となって
いる。この位置には他の機構が存在せず、該位置に上記
第2位置を設定したことによっていわゆるデッドスペー
スが有効に利用されることとなり、ディスクプレーヤ全
体としての小型化、特に矢印Z方向における小型化すな
わち薄型化が図り易くなっている。なお、第1スピンド
ルモータ13のディスク担持面13aを含む平面及びキャリ
ッジ15の移動軌跡の下方に該第2位置を設定することも
可能であり、この場合、矢印Xあるいは矢印Y方向にお
いてディスクプレーヤの小型化が図り易くなる。また、
図示された第2位置では第2スピンドルモータ19の回転
中心軸の向きが、第1スピンドルモータ13のディスク担
持面13aとキャリッジ15の移動方向に対して直角、すな
わち、矢印X方向と略一致しているが、該回転中心軸が
例えば矢印Y方向と一致するように該第2位置を設定す
ることも可能である。
第2スピンドルモータ19を移動せしめる移動手段につ
いて第3図(a)ないし(c)に基づいて説明する。
図示されるように、第2スピンドルモータ19は脚部材
19(b)を有しており、該脚部材の先端部において且つ
支持ピン20を介してベース部材10に回転移動可能に取り
付けられている。第2スピンドルモータ19の近傍には扇
状歯車21が設けられている。扇状歯車21は歯車本体21a
と、該歯車本体とは別体であり且つ該歯車本体と同軸21
bを中心として回動自在に設けられた中間部材21cと、該
歯車本体及び中間部材間に介装されてこれらを結合する
バネ部材たるコイルスプリング21dとから成る。扇状歯
車21の構成部材である中間部材21cの回転端部にはレバ
ー部材22がその一端部にて回動自在に取り付けられてお
り、該レバー部材の他端部は第2スピンドルモータ19の
自由端部にピン22aを介して枢着されている。扇状歯車2
1の歯車本体21aには歯車23が噛合している。この歯車23
は、ウォーム24と噛合するウォームホィール25と一体成
形されたものである。ウォーム24は、一対のプーリ27,2
8及びベルト29を介してモータ30の出力軸と連結されて
いる。これら歯車23,ウォーム24,ウォームホィール25,
プーリ27,28,ベルト29及びモータ30によって、扇状歯車
21に回転力を付与する回転付与手段が構成されている。
また、該回転力付与手段と、扇状歯車21と、レバー部材
22等とにより、第2スピンドルモータ19を回転移動せし
める移動手段が構成されている。
なお、該移動手段と、第1及び第2スピンドルモータ
13,19と、該両スピンドルモータを支えるベース部材10
を含む支持機構と、光学式ピックアップ手段を含むキャ
リッジ15と、これらに関連する周辺小部材とによって、
ディスク演奏をなす演奏手段が構成されている。
次いで、前述したディスク担持部5を含み演奏さるべ
きディスクを演奏位置に搬送するディスク搬送機構につ
いて説明する。
第1図及び第4図に示されるように、ディスク担持部
5は、第1スピンドルモータ13上に載置さるべき光学式
ビデオディスク14を担持する第1キャリィ32と、第2ス
ピンドルモータ19上載置さるべきコンパクトディスク18
を担持する第2キャリィ33とを有している。第1キャリ
ィ32の上面には直径約30cm及び20cmの光学式ビデオディ
スクが各々嵌挿される2つの円形状の浅い凹部32a,32b
が同心的に形成されている。また、第2キャリィ33の上
面にはコンパクトディスク18が嵌挿可能な円形状凹部33
aと、直径20cmの光学式ビデオディスク用に第1キャリ
ィ32に設けられた上記円形凹部に連続し得る部分33bと
が形成されている。第1キャリィ32の下部には、第1ス
ピンドルモータ13のディスク担持面13aと平行な面内、
この場合、前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)に
伸長する左右一対のガイドシャフト34が設けられてお
り、第2キャリィ33は該両ガイドシャフトに摺動自在に
取り付けられている。なお、第1図及び第4図は第2キ
ャリィ33が移動する前の状態を示し、この状態におい
て、第2キャリィ33に形成されたコンパクトディスク嵌
挿用の円形状凹部33aは、第1キャリィ32に設けられた
光学式ビデオディスク嵌挿用の円形状凹部32a,32bに対
して同心的に位置している。第2キャリィ33の左右両側
部には一対の突起33dが設けられており、第1キャリィ3
2の下面に突設された2つずつ計4つの係止部32d及び32
eにこの突起33dが係合することによって、第1キャリィ
32に対する第1キャリィ33の移動が所定範囲内に規制さ
れる。
第4図から明らかなように、第1キャリィ32の下面に
は第2キャリィ33を左右から挾むように、前後方向に伸
長する一対のスライド部材35が設けられており、該両ス
ライド部材は第1キャリィ32に対して前後方向において
所定範囲内で往復動可能となっている。両スライド部材
35には、一端にて第1キャリィ32に取り付けられたコイ
ルスプリング36の他端が連結されており、該両スライド
部材は該コイルスプリングによって後方(反矢印Y方
向)に向けてのバイアス力を付与されている。各スライ
ド部材35には、その移動方向に関する一側に移動方向に
沿ってラック部35aが形成されており、第1キャリィ32
の下面に設けられた歯車38が該ラック部に噛合してい
る。この歯車38は同軸状に設けられた大小2つの歯車3
9,40を有し、ラック部35aと噛合しているのは小歯車40
である。大歯車39は、第2キャリィ33の左右両側に上記
ラック部35aに対応して設けられた他のラック部33eと噛
合している。
一方、やはり第4図に示されるように、ハウジング2
内の所定位置にはスライド部材35の後端部が当接し得る
L字状の当接部2aが設けられている。すなわち、ディス
ク担持部5の後方移動の途中でスライド部材35の後端部
が当接部2aに当接し、この状態からディスク担持部5が
更に後方に移動することによって第2キャリィ33が第1
キャリィ32に対して後方に移動するようになされている
のである。
第7図ないし第9図はスライド部材35と第2キャリィ
33との間に介装された歯車38の構成部材を個別に示した
ものである。図示されるように、歯車38の構成部材であ
る大歯車39にはボス部39aが設けられており、歯車40は
該ボス部に回動自在に嵌合している。小歯車40の一方の
主面には一対のフック部40aが形成されており、該フッ
ク部に対応して大歯車に形成された一対の扇状開口部39
b内に該フック部が嵌挿せしめられることによって、小
歯車40が大歯車39に対して所定範囲内で回動可能となっ
ている。また、扇状開口部39bの内線には鍔部39cが設け
られており、フック部40aは該鍔部に係合しており、こ
れによって、大歯車39に対する小歯車40の脱落防止がな
されている。大歯車39と小歯車40との間には第9図に示
されるリングスプリング41が介装されている。リングス
プリング41の一端部は大歯車39の主面に突設された2つ
の突起39d,39eの間に係止され、また、該リングスプリ
ングの他端部は小歯車40のフック部40aに係止されてい
る。すなわち、大歯車39と小歯車40はリングスプリング
41が有する弾発力を介して連結されているのであり、こ
れによって、該両歯車間に所定以上の回動力が加えられ
たときに該両歯車が相対的に回動する。なお、上述した
構成から明らかなように、ディスク担持部5がハウジン
グ2の外部に突出するときには、コイルスプリング36の
バイアス力がスライド部材35及び歯車38を介して第2キ
ャリィ33に伝達され、該第2キャリィは第4図に示され
る位置に復帰せしめられる。
上記したスライド部材35と、歯車38と、第2キャリィ
33に形成されたラック部33eと、バイアス力付与手段た
るコイルスプリング36とによって、第1キャリィ32に対
する第2キャリィ33の移動をディスク担持部5のハウジ
ング2に対する突出収納動作に応じてなすキャリィ移動
機構が構成されている。
ここで、スライド部材35の後端部が当接すべくハウジ
ング2内に突設された当接部2aの位置を適宜定めること
などにより、第1キャリィ32に対する第2キャリィ33の
後方移動が、ディスク担持部5の後方への駆動が開始さ
れた後に開始されるように設定されている。ディスク担
持部5は、第1図に示される突出位置から第4図に示さ
れる位置までは手動にてハウジング2内に押し込まれ、
この後、後述する駆動機構によって該ハウジング内に完
全に収納せしめられるのであるが、第2キャリィ33の後
方移動開始時期を上記の如く定めることによって、手動
による押し込み時に無理な力が加えられることがあって
も第2キャリィ33等の部材に悪影響が及ぶことがなくな
るのである。
なお、当該実施例においては、ディスク担持部5がハ
ウジング2外に突出しているとき、すなわち該ディスク
担持部にディスクを担持せしめるときの第2キャリィ33
の位置が、該ディスク担持部の略中央部となっている
が、この状態のときの第2キャリィ33の位置を該ディス
ク担持部の突出方向端部近傍とすることも可能である。
このように構成することにより、コンパクトディスク18
を第2キャリィ33上に担持せしめる際に、ディスク担持
部5をハウジング2の外部に大きく引き出す必要がなく
なり、操作性が向上する。
第4図及び第5図に示されるように、ディスク担持部
5を左右両側にて挾むように一対の矩形板状の支持部材
44が設けられており、ディスク担持部5は該両支持部材
によって第1スピンドルモータ13のディスク担持面13a
と平行な方向、この場合、前後方向(矢印Y方向及びそ
の反対方向)において移動自在に支えられている。第5
図から明らかなように、支持部材44の外側面には前後方
向において隔離する一対のピン44aが突設されており、
該両ピンはシャーシ8に形成されたL字状案内孔8aに移
動自在に嵌挿せしめられている。すなわち、該L字状案
内孔に沿って支持部材44が移動するようになっているの
である。L字状案内孔8aは、第1スピンドルモータ13の
ディスク担持面13aと平行に伸長する平行部分8bと、該
平行部分の後端部に連続して上記ディスク担持面13aに
対して垂直に伸びる垂直部分8cとから成る。支持部材44
と共にL字状案内孔8aを挾むように、左右一対の矩形板
状移動部材45が設けられている。各移動部材45は前後方
向(矢印Y方向及びその反対方向)において移動自在に
シャーシ8に取り付けられたものである。各支持部材44
に突設されたピン44aは、シャーシ8のL字状案内孔8a
を通じて、各移動部材45に形成されたカム孔45aに摺動
自在に係合している。カム孔45aは第1スピンドルモー
タ13のディスク担持面13aと平行な方向、この場合、前
後方向に伸長する平行部分45bと、該平行部分の後端部
に連続し且つ後方(反矢印Y方向)に向けて上方(矢印
Z方向)に傾斜する傾斜部分45cとから成る。即ち、各
移動部材45が支持部材44に対して前後方向に移動したと
きに該支持部材及び該支持部材に支えられたディスク担
持部5が上下方向、すなわち第1スピンドルモータ13の
ディスク担持面13aと垂直な方向に移動するようにカム
孔45aが形成されているのである。
第5図から明らかなように、一対の移動部材45の下端
部にはラック部45eが形成されており、一方の移動部材
の該ラック部に歯車47が噛合している。この歯車47は、
該歯車と噛合する他の歯車48、歯車48と噛合する歯車部
49aが一体成形されたプーリ49ベルト50及び小プーリ51
を介してモータ52の出力軸と連結されている。なお、図
示されてはいないが、歯車47が一端部に嵌着されたシャ
フト53の他端部はもう一方の移動部材45の近傍に達して
おり、該他端部に、該移動部材に形成されたラック部と
噛合する歯車が嵌着されている。すなわち、歯車47が回
動することによって、左右一対の移動部材45が共に移動
するようになっているのである。
上記した歯車47,48と、プーリ49と、ベルト50と、小
プーリ51と、モータ52と、シャフト53等とによって、上
記一対の移動部材45を同期して駆動する駆動手段が構成
されている。また、該駆動手段と、該支持部材44と、両
移動部材45と、シャーシ8のL字状案内孔8aと、これら
に関連する周辺小部材とにより、ディスク担持部5を駆
動する駆動機構が構成されている。
図示されてはいないが、ディスク担持部5がハウジン
グ2内への収納方向(後方)に移動せしめられて支持部
材44に対する移動限界位置に達すると該ディスク担持部
を該支持部材に対してロックするロック手段が設けられ
ている。また、支持部材44が移動部材45と共にディスク
担持部収納方向に移動せしめられるように、該支持部材
のピン44aがL字状案内孔8aの平行部分8b及び垂直部分8
cの交差部に達するまでは該支持部材を移動部材45に対
してロックし、且つ、ピン44aが該交差部に達すると該
ロック状態を解除せしめ且つ支持部材44をシャーシ8に
対して収納方向のみロックするロック・解除手段が設け
られている。
これらロック手段及びロック・解除手段と、ディスク
担持部5と、スライド部材35等から成るキャリィ移動機
構(前述)と、シャーシ8と、移動部材45等を含むディ
スク担持部駆動用の駆動機構(前述)と、これらに関連
する周辺小部材とによって、演奏位置すなわち各スピン
ドルモータ上に演奏さるべきディスクを搬送するディス
ク搬送機構が構成されている。
第5図に示されるように、移動部材45の下端にはラッ
ク部45eの後方に他のもう1つのラック部45fが形成され
ている。このラック部45fには回転形式のポテンショメ
ータ55を動作せしめるための歯車56が噛合している。な
お、ポテンショメータ55及び歯車56はシャーシ8の下端
部に突設されたブラケット部8eに取り付けられている。
図示はしないが、当該ディスクプレーヤの動作制御をな
す制御回路にはテポンショメータ55の端子電圧と基準電
圧を比較するコンパレータが組み込まれている。同じく
第5図に示されるように、シャーシ8の前後両端部近傍
には、移動部材45の前端部及び後端部が各々係合するこ
とによって該移動部材、従ってディスク担持部5の移動
開始位置及び移動終了位置を検知する一対の検知スイッ
チ57及び58が取り付けられている。これらポテンショメ
ータ55、コンパレータ(上述)及び検知スイッチ57,58
等により、ディスク担持部5の位置検出をなす位置検出
手段が構成されている。
なお、移動部材45、従ってディスク担持部5の位置検
出は、ポテンショメータ55のみにても可能なのである
が、上記のように検知スイッチ57,58を併用することに
よってディスク担持部5の位置検出精度が向上すると共
に、上記した制御回路の構成も簡略化し得るのである。
また、ポテンショメータ55を動作させるための歯車56を
移動部材45のラック部45fに噛合させているが、該歯車
が歯車47または歯車48と噛合する構成とすることも出来
る。更に、当該ディスクプレーヤにおいては回転形式の
ポテンショメータが使用されているが、直線変位方式の
いわゆるスライドボリュームを用いることも可能であ
る。
次いで、演奏位置に搬送されたディスクをクランプす
るクランプ機構について説明する。
第4図及び第5図に示されるように、ハイジング2内
は互いに前後に隔離し且つ各々左右方向において伸長す
る略矩形板状の一対の保持部材61及び62が設けられてい
る。各保持部材61,62は各前端部においてピン44cを介し
て支持部材44に揺動自在に取り付けられている。また、
該各保持部材の揺動方向は第1スピンドルモータ13のデ
ィスク担持面13aに対して略垂直な方向となっている。
但し、各保持部材61,62の各後端部に形成された弧状切
欠部61a,62aが、支持部材45に突設された他のピン44dに
僅かな間隙を以て嵌合しており、これによって保持部材
61及び62の下方への揺動が所定範囲にて規制され、ピン
44cを支点とする揺動動作がなし得るように構成されて
いる。第6図に示されるように、各保持部材61及び62の
下面には、第1及び第2スピンドルモータ13,19の一方
ずつと各々協働してディスククランプ作用をなす円盤状
の第1押圧部材63及び第2押圧部材64が夫々回転自在に
取り付けられている。第5図に示されるように、各保持
部材61及び62の後端部にはコイルスプリング65,66が各
々連結されている。該各コイルスプリングは、第1及び
第2押圧部材63,64が各々、第1及び第2スピンドルモ
ータ13,19に近づく方向に両保持部材61,62を付勢する作
用をなす。
第5図に示されるように、後方に配置された保持部材
62の側端部にはローラ62bが設けられており、移動部材4
5の上端部に形成されたタイミングカム45hに該ローラ62
bが係合している。このタイミングカム部45hの形状と、
移動部材45に設けられたカム孔45aの形状と、該移動部
材の移動量等とを適宜定めることによって、第1及び第
2スピンドルモータ13,19に対する第1及び第2押圧部
材63,64の脱着のタイミングが設定されている。すなわ
ち、第1及び第2スピンドルモータ13、19に対する第1
及び第2押圧部材の脱着は各々個別になされるのであ
る。なお、上述までの説明から明らかなように、第1及
び第2押圧部材63,64を保持部材61,62と共に移動せしめ
るための特別な駆動源は設けられておらず、この移動動
作は前述したディスク搬送機構によって駆動力を付与さ
れてなされるようになっている。
上記した第1及ひ第2押圧部材63,64と、これらを保
持する保持部材61,62と、付勢手段としてのコイルスプ
リング65,66等とによって、演奏位置すなわち各スピン
ドルモータ上に搬送されたディスクをクランプするクラ
ンプ機構が構成されている。
次に、上記した構成のディスクプレーヤの動作を、第
10図ないし第16図をも参照しつつ演奏手順に沿って簡単
に説明する。
まず、光学式ビデオディスク14(第2図参照)を演奏
する場合について説明する。第1図に示されるようにデ
ィスク担持部5をハウジング2外に完全に突出させ、該
ディスク担持部上の所定位置に光学式ビデオディスクを
載置する。なお、ディスク担持部5のハウジング外への
突出動作は以下に述べる収納動作まったく逆の過程を辿
ってなされるので詳述はしない。
光学式ビデオディスクをディスク担持部5上に載置し
たら、第4図ないし第6図に示される位置までディスク
担持部5を手動にてハウジング2内に押し込む。ディス
ク担持部5がこの位置に達すると所定の検知スイッチが
動作し、これによって、第5図に示されるモータ52が回
転を始める。このとき、ディスク担持部5は支持部材44
に対してロック手段によりロック状態となり、一体的に
引き込まれ始める。故に、第12図に示されるように、デ
ィスク担持部5は後方(反矢印Y方向)に移動してハウ
ジング2内に完全に収納される。また、第10図及び第11
図に示されるように第2キャリィ33が第2スピンドルモ
ータ19に対応する位置に移動せしめられる。また、この
とき、図示せぬ判別手段によって演奏さるべきディスク
の直径が判別される。
搬送中のディスクが光学式ビデオディスク14であるこ
とが判別されると、第13図に示されるように、移動部材
45は更に後方に所定距離だけ駆動される。従って、ディ
スク担持部5は支持部材44と共に下降し、光学式ビデオ
ディスク14は第1スピンドルモータ13上に載置され、且
つ、第14図示される如くクランプされる。この状態でモ
ータ52は停止し、ディスク演奏が可能になる。
光学式ビデオディスク14のローディングが完了する
と、第1スピンドルモータ13が回転してキャリッジ15
(第2図参照)が動作し始めてディスク演奏が開始され
る。
演奏が終了してキャリッジ15がその移動限界位置に達
したことが図示せぬ検知スイッチにより検知されと、キ
ャリッジ15及び第1スピンドルモータ13は停止せられ、
同時にモータ52が反転動作を始める。従って、前にも述
べたように、ディスク担持部5は上記と全く逆の過程を
辿ってハウジング2の外部に突出し、ロックが解除さ
れ、ディスク担持部5は支持部材44に対して前後方向に
フリーとなり、第4図ないし第6図に示される状態とな
る。この後、ディスク担持部5を手動にて引き出して光
学式ビデオディスク14を回収する。
演奏されるディスクがコンパクトディスク18(第2図
参照)である場合について説明する。ディスク搬送機構
の動作は第14図に示される状態までは光学式ビデオディ
スク14の場合と全く同様である。前述した判別手段によ
って、演奏されるディスクがコンパクトディスク18であ
ることが判別されると、移動部材45は第13図示の状態よ
り更に後方に駆動され、第15図の状態に至る。かくし
て、コンパクトディスク18は第16図に示されるように、
第2スピンドルモータ19上にてクランプされる。なお、
第14図及び第16図に示される第2スピンドルモータ19の
移動は、上記判別手段からの信号に応じて行なわれる。
尚、当該ディスクプレーヤにおいては、コンパクトデ
ィスク18を担持する第2キャリィ33の第1キャリィ32に
対する移動が、直線的な往復動によってなされている
が、第17図(a),(b)及び第18図(a),(b)に
示されるように、第2キャリィ33を支持軸70を中心とし
て揺動する部材とし、これに歯車71とラック部材72を加
えて該第2キャリィを駆動する構成とすることも出来
る。
また、当該ディスクプレーヤにおいては光学式ビデオ
ディスク14がクランプされるときにはコンパクトディス
ク18用の第2押圧部材64はクランプ解除位置にあり、第
2押圧部材64がクランプ位置にあるときには光学式ビデ
オディスク14用の第1押圧部材63もクランプ位置にセッ
トされるようになされているが、この構成に限らず、移
動部材45に該第1押圧部材に対応するタイミングカム部
(第2押圧部材64に対してはタイミングカム部45hが儲
けられている)を設けることなどによって、コンパクト
ディスク18のクランプ時に第1押圧部材63をクランプ解
除位置に移動する構成とすることも可能である。
発明の効果 以上詳述した如く、本発明によるディスクプレーヤに
おいては、所定支持機構上に固定されて例えば光学式ビ
デオディスクを回転駆動する第1スピンドルモータと、
ピックアップ手段を担持し且つ、該第1スピンドルモー
タをディスク担持面を含む平面に沿って移動するキャリ
ッジと、コンパクトディスクを回転駆動する第2スピン
ドルモータとを有し、該第2スピンドルモータがディス
ク担持面が上記第1スピンドルモータのディスク担持面
と略同一平面上に位置し且つ該第1スピンドルモータと
の回転中心間距離が担持すべきディスクの半径及び該第
1スピンドルモータのディスク担持面半径の和よりも大
なる第1位置と該第1スピンドルモータのディスク担持
面を含む平面の所定範囲及び上記キャリッジの移動軌跡
から離脱する第2位置との間で移動可能となっており、
該第2スピンドルモータを移動せしめる移動手段を備え
ている。
従って、設けられたスピンドルモータのすべてを移動
せしめる形成のディスクプレーヤに比して、スピンドル
モータの移動のためにプレーヤハウジング内に設けられ
る空間が小さくて済み、ディスクプレーヤ全体としての
小型化が図り易くなっているのである。
また、上記第2スピンドルモータの移動を行なう移動
手段も小出力かつ小型のもので済み、更に、該第2スピ
ンドルモータを上記第1位置すなわちディスク回転駆動
位置にて位置決めするための位置決め機構も1つ設けれ
ばよいので、ディスクプレーヤ全体としての小型化が更
に図り易く、且つ、構造が簡単となっているのである。
更に、本発明によるディスクプレーヤにおいてはプレ
ーヤハウジングの外部に突出し得かつディスクを担持し
て上記第1スピンドルモータのディスク担持面と平行な
方向尾及びこれと垂直な方向においてディスクを移動せ
しめるためのディスク担持部と、該ディスクを移動せし
めるためのディスク担持部と、該ディスク担持部を駆動
する駆動機構とを含むディスク搬送機構を有し、該ディ
スク担持部は上記第1スピンドルモータ上に載置される
べきディスクを担持する第1キャリィと、上記第2ピン
ドルモータ上に載置さるべきディスクを担持る第2キャ
リィとを有し、該第1キャリィ及び第2キャリィは上記
第1スピンドルモータのディスク担持面と平行な面内に
おいて相対的に可動であり、該第1キャリィ及び第2キ
ャリィの相対的な移動が上記ディスク担持部のプレーヤ
ハウジングに対する突出収納動作に応じてなされる。す
なわち、上記ディスク担持部がプレーヤハウジングの外
部に突出しているときには上記第1キャリィ及び第2キ
ャリィが同心的に位置するように、また、該ディスク担
持部がプレーヤハウジング内に収納されたときに該両キ
ャリィが上記第1及び第2スピンドルモータに夫々対応
する位置に移動し得るようになされているのである。
このように、各スピンドルモータがピックアップ手段
の移動方向において互いに離隔して配置されているにも
拘らず、上記ディスク担持部がプレーヤハウジング外に
突出しているときには上記両キャリィを同心的に位置せ
しめ得るので、聴取者に美感を与えることが出来るので
ある。また、各ディスクを担持するキャリィが独立して
いるために、該各キャリィを色分けすることが極めて容
易となり、上記ディスク担持部上における各ディスクの
載置位置を明確化し得ると共に、該ディスク担持部のデ
ザイン上の自由度が増大するのである。
また、本発明によるディスクプレーヤにおいて該各キ
ャリィの相対的移動をなすためのキャリィ移動機構が、
上記第1及び第2キャリィのいずれか一方に該両キャリ
ィの相対移動方向において移動自在に設けられ且つ移動
方向に沿ってラック部が形成され且つプレーヤハウジン
グ内に設けられた所定当接部に当接可能なスライド部材
と、上記一方に対する他方に上記ラック部に対応して設
けられた他のラック部と、該一方に設けられて該各ラッ
ク部と噛合する歯車と、上記第1及び第2キャリィにバ
イアス力を付与せしめるバイアス力付与手段と有してい
る。
すなわち、上記両キャリィの相対移動が上記ディスク
搬送機構の駆動力の一部を使用してなされる構成となっ
ているのである。よって、該相対移動を行うための特別
な駆動源を設ける必要がなく、ディスクプレーヤ全体と
しての小型化が図り易いのである。また、このキャリィ
移動機構は、上記第1及び第2キャリィを含む上記ディ
スク担持部内にコンパクトに収められているため、より
小型化が図り易く、且つ、ディスクプレーヤを組み立て
る際の組立性も良好となっているのである。
本発明によるディスクプレーヤにおいては更に、上述
したキャリィ移動機構の構成部材である上記歯車が、同
軸を中心として回動し且つ上記各ラック部の一方ずつと
各々噛合する一対の歯車から成り、該一対の歯車間に所
定以上の回動力が加えられたときに該両歯車が相対的に
回動するようになされている。上記第1及び第2キャリ
ィを含むディスク担持部のプレーヤハウジング内への収
納動作に伴って上記スライド部材が上記所定当接部に当
接し、これによって、該ディスク担持部を移動させるた
めの動力の一部が上記所定当接部からスライド部材への
反力となって生じ、もって各キャリィの相対移動がなさ
れるのである。ここで、上記各ラック部間に介装される
歯車が全くの一体成形品であった場合、各ラック部及び
該歯車の寸法精度のバラつきあるいはこれらの間のバッ
クラッシュがキャリィの移動量に影響を及ぼして高精度
なキャリィ移動は望めない。本発明によるディスクプレ
ーヤにおいては上記の如く構成したことによって、この
バックラッシュ等を吸収することが出来、キャリィの相
対移動、従ってディスクの搬送が高精度にてなされるの
である。また、この構成により、キャリィの相対移動中
に例えば該相対移動を阻止するような異常負荷が加えら
れることがあっても、一対の歯車が相対的に回転し、該
歯車及び上記各ラック部に過負荷が加わるのを防止する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るディスクプレーヤの全体を示す斜
視図、第2図は各スピンドルモータとその周辺部材の斜
視図、第3図(a)ないし(c)は第2スピンドルモー
タとその周辺部材の各々平面図、正面図、左側面図、第
4図及び第5図は当該ディスクプレーヤの内部構造の各
々平面図及び側面図、第6図はクランプ機構を説明する
ための図、第7図(a)ないし第9図は上記内部構造の
一部詳細図、第10図ないし第16図は当該ディスクプレー
ヤの動作を説明するための図、第17図(a),(b)及
び第18図(a),(b)は当該ディスクフレーヤの一部
変形例を示す図、第19図(a)ないし第20図は既に開発
されたディスクプレーヤの要部を説明するための図であ
る。 主要部分の符号の説明 2……ハウジング、2a……当接部 3……フロントパネル 3a……開口部 5……ディスク担持部 6……ドア 8……シャーシ 8a……L字状案内孔 8b……平行部分、8c……垂直部分 8e……ブラケット部 10……ベース部材 13……第1スピンドルモータ 13a……ディスク担持面 14……光学式ビデオディスク 15……キャリッジ 16,34……ガイドシャフト 18……コンパクトディスク 19……第2スピンドルモータ 19a……ディスク担持面 20……支持ピン 21……扇状歯車、21a……歯車本体 21c……中間部材 21d,36,65,66……コイルスプリング 22……レバー部材 22a,44a,44c,44d……ピン 23,38,47,48,56,71……歯車 24……ウォーム 25……ウォームホィール 27,28,49……プーリ 29,50……ベルト 30,52……モータ 32……第1キャリィ 33……第2キャリィ 33e,35a,45e,45f……ラック部 35……スライド部材 39……大歯車、40……小歯車 41……リングスプリング 44……支持部材、45……移動部材 45a……カム孔 45h……タイミングカム部 51……小プーリ、53……シャフト 55……ポテンショメータ 57,58……検知スイッチ 61,62……保持部材 63……第1押圧部材 64……第2押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸 泰彦 所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア 株式会社所沢工場内 (72)発明者 古澤 茂治 所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア 株式会社所沢工場内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、前記ハウジング内に設けら
    れた演奏手段と、演奏さるべきディスクを担持して演奏
    位置に搬送するディスク搬送機構とを含み、前記演奏手
    段は支持機構と、前記支持機構上に固設された第1スピ
    ンドルモータと、ピックアップ手段を担持して前記第1
    スピンドルモータのディスク担持面を含む平面に沿って
    移動するキャリッジと、ディスク担持面が前記第1スピ
    ンドルモータのディスク担持面と略同一平面上に位置し
    且つ前記第1スピンドルモータとの回転中心間距離が担
    持すべきディスクの半径及び前記第1スピンドルモータ
    のディスク担持面半径の和よりも大なる第1位置と前記
    第1スピンドルモータのディスク担持面を含む平坦の所
    定範囲及び前記キャリッジの移動軌跡から離脱する第2
    位置との間で移動可能な第2スピンドルモータと、前記
    第2スピンドルモータを移動せしめる移動手段とを有
    し、前記ディスク搬送機構は前記ハウジングの外部に突
    出し得かつ前記ディスクを担持して前記第1スピンドル
    モータのディスク担持面と平行な方法及びこれと垂直な
    方向において前記ディスクを移動せしめるためのディス
    ク担持部と、前記ディスク担持部を駆動する駆動機構と
    を有し、前記ディスク担持部は第1スピンドルモータ上
    に載置さるべきディスクを担持する第1キャリィと、前
    記第2スピンドルモータ上に載置さるべきディスクを担
    持する第2キャリィとを有し、前記第1キャリィ及び第
    2キャリィは前記第1スピンドルモータのディスク担持
    面と平行な方向において相対的に可動であり、前記第1
    キャリィ及び第2キャリィの相対的な移動を前記ディス
    ク担持部の前記ハウジングに対する突出収納動作に応じ
    てなすキャリィ移動機構を備え、前記キャリィ移動機構
    は前記第1キャリィ及び第2キャリィのいずれか一方に
    該両キャリィの相対移動方向において移動自在に設けら
    れ且つ移動方向に沿ってラック部が形成され且つ前記ハ
    ウジング内に設けられた所定当接部に当接可能なスライ
    ド部材と、前記一方に対する他方に前記ラック部に対応
    して設けられた他のラック部と、前記一方に設けられて
    前記ラック部及び他のラック部と噛合する歯車と、前記
    第1キャリィ及び第2キャリィにバイアス力を付与せし
    めるバイアス力付与手段とを有し、前記歯車は同軸を中
    心として回動し且つ前記ラック部及び他のラックの一方
    ずつと各々噛合する一対の歯車から成り、前記一対の歯
    車間に所定以上の回動力が加えられたときに該両歯車が
    相対的に回動するようになされていることを特徴とする
    ディスクプレーヤ。
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