JPH04245157A - 線状電子源の駆動方法 - Google Patents
線状電子源の駆動方法Info
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- JPH04245157A JPH04245157A JP3029504A JP2950491A JPH04245157A JP H04245157 A JPH04245157 A JP H04245157A JP 3029504 A JP3029504 A JP 3029504A JP 2950491 A JP2950491 A JP 2950491A JP H04245157 A JPH04245157 A JP H04245157A
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- linear
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Links
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- 230000005611 electricity Effects 0.000 claims description 2
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- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
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Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Solid Thermionic Cathode (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線状陰極を用いた線状
電子源の駆動方法に関するものであり、特に文字、グラ
フィック表示等を行うための平板型陰極線管表示装置に
用いる線状電子源の駆動方法に関するものである。
電子源の駆動方法に関するものであり、特に文字、グラ
フィック表示等を行うための平板型陰極線管表示装置に
用いる線状電子源の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、線状陰極と複数の電極等とを組み合
わせて線状電子源を構成し、この線状電子源の線状陰極
から電子を選択的に取り出し、その電子を螢光体等に射
突させて文字、グラフィック表示等を行う表示装置が数
多く提案されているが、その線状電子源の一般的な構成
として図7に示すものがある。即ち、図中701 は線
状陰極であって、通常外径数十〜数百マイクロメートル
のタングステン等の金属細線上に(Br、Sr、Ca)
O等の電子放射性酸化物が均一に塗布されたものである
。702 は背面電極で、線状陰極701 から放出さ
れる電子を分割制御するためのものである。703 は
対向電極で、線状陰極701 から電子を取り出すため
のものであり、線状陰極701 に対応して一連の複数
個の貫通孔704 が設けられている。705 は貫通
孔704 を通過した電子ビームを加速、偏向するため
の電極である。即ち、線状陰極701 とこれらの電極
等とで線状電子源706 が構成されている。
わせて線状電子源を構成し、この線状電子源の線状陰極
から電子を選択的に取り出し、その電子を螢光体等に射
突させて文字、グラフィック表示等を行う表示装置が数
多く提案されているが、その線状電子源の一般的な構成
として図7に示すものがある。即ち、図中701 は線
状陰極であって、通常外径数十〜数百マイクロメートル
のタングステン等の金属細線上に(Br、Sr、Ca)
O等の電子放射性酸化物が均一に塗布されたものである
。702 は背面電極で、線状陰極701 から放出さ
れる電子を分割制御するためのものである。703 は
対向電極で、線状陰極701 から電子を取り出すため
のものであり、線状陰極701 に対応して一連の複数
個の貫通孔704 が設けられている。705 は貫通
孔704 を通過した電子ビームを加速、偏向するため
の電極である。即ち、線状陰極701 とこれらの電極
等とで線状電子源706 が構成されている。
【0003】次に、図8を用いてこの線状電子源706
の駆動方法(線状陰極701 からの電子の放出、以
下同じ)を説明する。図8はこの線状電子源706 を
駆動させるための結線図であり、図7と共通する箇所は
同符号を用いている。(但し、背面電極702 と電極
705 は省略してある。)
の駆動方法(線状陰極701 からの電子の放出、以
下同じ)を説明する。図8はこの線状電子源706 を
駆動させるための結線図であり、図7と共通する箇所は
同符号を用いている。(但し、背面電極702 と電極
705 は省略してある。)
【0004】図中、801 は線状陰極701 を加熱
するための加熱電源、802 は陰極スイッチング、バ
イアス電圧発生等の手段を備える線状陰極駆動回路、8
03 はダイオード、804 は対向電極703に接続
された電源である。ここで線状陰極701 の一端は線
状陰極駆動回路802 を介して加熱電源801 の正
極に接続され、他端はダイオード803 を介して加熱
電源801 の負極に接続されている。さらに対向電極
703 は線状陰極701 からの電子放出時以外に必
要な電源804 の負極に接続されている。上記構成に
おいて、この線状電子源706 を駆動させるには、ま
ず、線状陰極701 を加熱電源801 によって約6
00 〜1200℃に通電加熱し、線状陰極701 か
ら電子が放出し得る状態、即ち、線状陰極701 を電
子放出温度に保持する。但し、この時、線状陰極701
と対向するように平行に配置された対向電極703
には線状陰極701 に対して負の電圧が電源804
から印加されているので、線状陰極701 から電子は
放出しない。
するための加熱電源、802 は陰極スイッチング、バ
イアス電圧発生等の手段を備える線状陰極駆動回路、8
03 はダイオード、804 は対向電極703に接続
された電源である。ここで線状陰極701 の一端は線
状陰極駆動回路802 を介して加熱電源801 の正
極に接続され、他端はダイオード803 を介して加熱
電源801 の負極に接続されている。さらに対向電極
703 は線状陰極701 からの電子放出時以外に必
要な電源804 の負極に接続されている。上記構成に
おいて、この線状電子源706 を駆動させるには、ま
ず、線状陰極701 を加熱電源801 によって約6
00 〜1200℃に通電加熱し、線状陰極701 か
ら電子が放出し得る状態、即ち、線状陰極701 を電
子放出温度に保持する。但し、この時、線状陰極701
と対向するように平行に配置された対向電極703
には線状陰極701 に対して負の電圧が電源804
から印加されているので、線状陰極701 から電子は
放出しない。
【0005】続いて、線状陰極駆動回路802 で発生
させた負のパルス電圧を線状陰極701 の一端から印
加し、対向電極703 の電圧を線状陰極701 の電
圧よりも相対的に正に維持する。すると線状陰極701
から電子が放出され、この放出された電子は対向電極
703 に設けられた貫通孔704 を通過した後、図
示しない任意の蛍光体等に射突して画像表示を行う。
させた負のパルス電圧を線状陰極701 の一端から印
加し、対向電極703 の電圧を線状陰極701 の電
圧よりも相対的に正に維持する。すると線状陰極701
から電子が放出され、この放出された電子は対向電極
703 に設けられた貫通孔704 を通過した後、図
示しない任意の蛍光体等に射突して画像表示を行う。
【0006】また、この線状電子源706 を駆動させ
る他の方法として、図9に示すような構成のものも提案
されている。(但し、図8と共通する箇所は同符号を用
いている。)即ち、この方法は図8に示した駆動方法と
同様に線状陰極701 を通電加熱した後、前述した線
状陰極駆動回路802 で発生させたパルス電圧を線状
陰極701 に印加する代わりに、線状陰極701 の
両端に接続された電源901 から線状陰極701 の
両端に同電圧を印加して電子を放出させるものである。
る他の方法として、図9に示すような構成のものも提案
されている。(但し、図8と共通する箇所は同符号を用
いている。)即ち、この方法は図8に示した駆動方法と
同様に線状陰極701 を通電加熱した後、前述した線
状陰極駆動回路802 で発生させたパルス電圧を線状
陰極701 に印加する代わりに、線状陰極701 の
両端に接続された電源901 から線状陰極701 の
両端に同電圧を印加して電子を放出させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
2通りの線状電子源706 の駆動方法においては以下
に示すような問題点があった。
2通りの線状電子源706 の駆動方法においては以下
に示すような問題点があった。
【0008】先ず、図8に示した駆動方法においては、
線状陰極駆動回路802 で発生させた負のパルス電圧
を線状陰極701 の一端から印加させた場合、即ち、
電子が線状陰極駆動回路802 からダイオード803
に向かって印加された時に、線状陰極701 にはこ
れと反対方向、即ち、ダイオード803 側から線状陰
極駆動回路802 に向かって電流(電子放出電流)が
流れてしまい、これに伴って線状陰極701 長手方向
に電位勾配が生じてしう。従って、線状陰極701 か
ら均一な電子の放出を得ることができず、結果として画
像面内での輝度のバラツキ、焦点スポットの変動等の問
題が生じていた。
線状陰極駆動回路802 で発生させた負のパルス電圧
を線状陰極701 の一端から印加させた場合、即ち、
電子が線状陰極駆動回路802 からダイオード803
に向かって印加された時に、線状陰極701 にはこ
れと反対方向、即ち、ダイオード803 側から線状陰
極駆動回路802 に向かって電流(電子放出電流)が
流れてしまい、これに伴って線状陰極701 長手方向
に電位勾配が生じてしう。従って、線状陰極701 か
ら均一な電子の放出を得ることができず、結果として画
像面内での輝度のバラツキ、焦点スポットの変動等の問
題が生じていた。
【0009】また、上記の電流(電子放出電流)により
線状陰極701 に生じる電位勾配を消滅させるために
提案されたのが図9に示した駆動方法であり、線状陰極
701 の両端に同電圧を印加せしめることで線状陰極
701の両端の電位を等しくし、これにより前記電位勾
配を消滅させるものであるが、結局線状陰極701 か
らの電子放出時においては、線状陰極701 の両端か
ら中央に向かって印加される電子の流れに対して、これ
とは反対に中央から両端に向かって電流(電子放出電流
)が流れてしまうので、線状陰極701 の中央の電位
が両端の電位よりも高くなり、同じく線状陰極701
に電位勾配を生じる結果となっていた。そのため、画像
的には片側、あるいは画面中央部の輝度に変化を生じ、
また、連続的ではあるがビーム集束径に変化をきたして
しまい、視覚上画面が凹んで見える等の問題が生じてい
た。
線状陰極701 に生じる電位勾配を消滅させるために
提案されたのが図9に示した駆動方法であり、線状陰極
701 の両端に同電圧を印加せしめることで線状陰極
701の両端の電位を等しくし、これにより前記電位勾
配を消滅させるものであるが、結局線状陰極701 か
らの電子放出時においては、線状陰極701 の両端か
ら中央に向かって印加される電子の流れに対して、これ
とは反対に中央から両端に向かって電流(電子放出電流
)が流れてしまうので、線状陰極701 の中央の電位
が両端の電位よりも高くなり、同じく線状陰極701
に電位勾配を生じる結果となっていた。そのため、画像
的には片側、あるいは画面中央部の輝度に変化を生じ、
また、連続的ではあるがビーム集束径に変化をきたして
しまい、視覚上画面が凹んで見える等の問題が生じてい
た。
【0010】
【発明の目的】本発明は前記問題点に鑑みなされたもの
でその目的とするところは、係る不具合を生じることな
く、線状陰極長手方向の電位勾配による画質低下をなく
すことができる線状電子源の駆動方法を提供することに
ある。
でその目的とするところは、係る不具合を生じることな
く、線状陰極長手方向の電位勾配による画質低下をなく
すことができる線状電子源の駆動方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、電子を放出する線状陰極と、該線状
陰極と対向するように平行に配置された対向電極とで線
状電子源を構成し、前記線状陰極を通電加熱して該線状
陰極から電子を放出し得る状態とした後に前記該線状陰
極から電子を放出させる前記線状電子源の駆動方法にお
いて、電子放出時に前記線状陰極両端に電圧を印加して
電位差を設け、該電位差を設けた際前記線状陰極に生じ
る電位勾配を反転させることを特徴とする。
の本発明の構成は、電子を放出する線状陰極と、該線状
陰極と対向するように平行に配置された対向電極とで線
状電子源を構成し、前記線状陰極を通電加熱して該線状
陰極から電子を放出し得る状態とした後に前記該線状陰
極から電子を放出させる前記線状電子源の駆動方法にお
いて、電子放出時に前記線状陰極両端に電圧を印加して
電位差を設け、該電位差を設けた際前記線状陰極に生じ
る電位勾配を反転させることを特徴とする。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図を参照して詳細に説明す
る。
る。
【0013】図1は本発明で用いられる線状電子源10
1 の一構成図であり、図中、102 は線状陰極で、
例えば外径数十〜数百マイクロメートルのタングステン
等の金属細線上に(Br、Sr、Ca)O等の電子放射
性酸化物が均一に塗布されたものである。103 は線
状陰極102 と対向するように平行に配置された対向
電極で、線状陰極102 に対応した箇所に電子を通過
させるための貫通孔104 を備えている。105 は
線状陰極102 から放出される電子を分割制御するた
めの背面電極で、背面電極駆動回路106 と電気的に
接続されていると共に、対向電極103 とは線状陰極
102 を挟んで反対側で、且つ線状陰極102 に対
向して平行に配置されている。尚、本発明で用いられる
線状電子源の構成はこれに限らることはない。例えば、
対向電極103 に更に対向する位置取り出し加速電極
となる図示しない電極を配置したものでもよく、また背
面電極105 を設けないものでもよい。
1 の一構成図であり、図中、102 は線状陰極で、
例えば外径数十〜数百マイクロメートルのタングステン
等の金属細線上に(Br、Sr、Ca)O等の電子放射
性酸化物が均一に塗布されたものである。103 は線
状陰極102 と対向するように平行に配置された対向
電極で、線状陰極102 に対応した箇所に電子を通過
させるための貫通孔104 を備えている。105 は
線状陰極102 から放出される電子を分割制御するた
めの背面電極で、背面電極駆動回路106 と電気的に
接続されていると共に、対向電極103 とは線状陰極
102 を挟んで反対側で、且つ線状陰極102 に対
向して平行に配置されている。尚、本発明で用いられる
線状電子源の構成はこれに限らることはない。例えば、
対向電極103 に更に対向する位置取り出し加速電極
となる図示しない電極を配置したものでもよく、また背
面電極105 を設けないものでもよい。
【0014】本発明の基本的な構成は、線状陰極102
から電子を放出させない時(ビームOFF時、以下同
じ)には、線状陰極102 に加熱電流を流して線状陰
極102 を通電加熱し、線状陰極102 から電子を
放出させる時(ビームON時、以下同じ)には加熱電流
をカットすると共に、線状陰極102 の両端に電圧を
印加して電位差を設け、この際線状陰極102 長手方
向に生じる電位勾配を反転させ、それを時間的に平均化
することにより実質的に線状陰極102 の長手方向に
均一な電位を得るものである。
から電子を放出させない時(ビームOFF時、以下同
じ)には、線状陰極102 に加熱電流を流して線状陰
極102 を通電加熱し、線状陰極102 から電子を
放出させる時(ビームON時、以下同じ)には加熱電流
をカットすると共に、線状陰極102 の両端に電圧を
印加して電位差を設け、この際線状陰極102 長手方
向に生じる電位勾配を反転させ、それを時間的に平均化
することにより実質的に線状陰極102 の長手方向に
均一な電位を得るものである。
【0015】以下、図2〜図4を用いて本発明による駆
動方法(線状陰極からの電子の放出をいう、以下同じ)
の原理を図1に示した線状電子源101 を用いて説明
する。先ず、図2は前述した線状電子源101 を駆動
させるための結線図で、201 は線状陰極102 を
加熱するための加熱電源、202,203 は共に線状
陰極102 に駆動電圧を印加させる手段を備える線状
陰極駆動回路、204 は対向電極103 に接続され
た電源である。
動方法(線状陰極からの電子の放出をいう、以下同じ)
の原理を図1に示した線状電子源101 を用いて説明
する。先ず、図2は前述した線状電子源101 を駆動
させるための結線図で、201 は線状陰極102 を
加熱するための加熱電源、202,203 は共に線状
陰極102 に駆動電圧を印加させる手段を備える線状
陰極駆動回路、204 は対向電極103 に接続され
た電源である。
【0016】図3(イ)、(ロ)はビームOFF時、お
よびビームON時に線状陰極駆動回路202,203
から線状陰極102 にそれぞれ印加される駆動パルス
電圧の波形図(縦軸に電圧、横軸に時間をとる)で、(
イ)が線状陰極駆動回路202 から線状陰極102
に印加されるものを示し、(ロ)が線状陰極駆動回路2
03 から線状陰極102 に印加されるものを示して
いる。また同図(ハ)は対向電極103 に印加するパ
ルス電圧の波形図(縦軸に電圧、横軸に時間をとる)を
示している。
よびビームON時に線状陰極駆動回路202,203
から線状陰極102 にそれぞれ印加される駆動パルス
電圧の波形図(縦軸に電圧、横軸に時間をとる)で、(
イ)が線状陰極駆動回路202 から線状陰極102
に印加されるものを示し、(ロ)が線状陰極駆動回路2
03 から線状陰極102 に印加されるものを示して
いる。また同図(ハ)は対向電極103 に印加するパ
ルス電圧の波形図(縦軸に電圧、横軸に時間をとる)を
示している。
【0017】先ず、ビームOFF時には、図3(イ)、
(ロ)に示す大きさ(V3a−V3b)なる加熱電圧が
図2に示す加熱電源201 から線状陰極駆動回路20
2,230 を介して線状陰極102 に印加されると
共に、図3(ハ)に示す大きさ(V1c)なる電圧を対
向電極103 に印加して対向電極103 の電圧を線
状陰極102 に対して負にするか、あるいは背面電極
105 にカットオフ電圧を印加することにより、線状
陰極102 を電子放出温度に維持する。
(ロ)に示す大きさ(V3a−V3b)なる加熱電圧が
図2に示す加熱電源201 から線状陰極駆動回路20
2,230 を介して線状陰極102 に印加されると
共に、図3(ハ)に示す大きさ(V1c)なる電圧を対
向電極103 に印加して対向電極103 の電圧を線
状陰極102 に対して負にするか、あるいは背面電極
105 にカットオフ電圧を印加することにより、線状
陰極102 を電子放出温度に維持する。
【0018】また、ビームON時には、線状陰極駆動回
路202,203 により加熱電圧はカットされ、線状
陰極102 の電子取り出し電位を変調するための所定
の大きさ(V2c−Vb )(但し、Vb =V2a+
V1a/2=V2b+V1b/2)なる変調電圧が線状
陰極102 と対向電極103 との間に印加されたま
ま、図3(イ)、(ロ)に示す矩形状の駆動パルス電圧
が線状陰極102 に印加される。具体的には、図3(
イ)、(ロ)に示すように、ビームON時のある任意の
期間t1 においては線状陰極駆動回路202 から大
きさ(V1a)、線状陰極駆動回路203 からは大き
さ(V2b)(但し、V2b>V1a)の駆動パルス電
圧がそれぞれ線状陰極102 に印加され、続く期間t
2 には線状陰極駆動回路202 から大きさ(V2a
)、線状陰極駆動回路203 からは大きさ(V1b)
(但し、V2a>V1b)の駆動パルス電圧がそれぞれ
線状陰極102 に印加される。即ち、任意の期間t1
には(V2b−V1a)なる電位差が線状陰極102
に生じ、図2に示す線状陰極102 の紙面に向かっ
て右側の電位が高くなる。また、続く期間t2 には(
V2a−V1b)の電位差が線状陰極102 に生じ、
逆に図2に示す線状陰極102 の紙面に向かって左側
の電位が高くなる。この様に、ビームON時には線状陰
極102 両端の電位の高低、即ち、線状陰極102
に生じる電位勾配を反転させる。尚、図3(イ)、(ロ
)は、3回反転させているものを示している。
路202,203 により加熱電圧はカットされ、線状
陰極102 の電子取り出し電位を変調するための所定
の大きさ(V2c−Vb )(但し、Vb =V2a+
V1a/2=V2b+V1b/2)なる変調電圧が線状
陰極102 と対向電極103 との間に印加されたま
ま、図3(イ)、(ロ)に示す矩形状の駆動パルス電圧
が線状陰極102 に印加される。具体的には、図3(
イ)、(ロ)に示すように、ビームON時のある任意の
期間t1 においては線状陰極駆動回路202 から大
きさ(V1a)、線状陰極駆動回路203 からは大き
さ(V2b)(但し、V2b>V1a)の駆動パルス電
圧がそれぞれ線状陰極102 に印加され、続く期間t
2 には線状陰極駆動回路202 から大きさ(V2a
)、線状陰極駆動回路203 からは大きさ(V1b)
(但し、V2a>V1b)の駆動パルス電圧がそれぞれ
線状陰極102 に印加される。即ち、任意の期間t1
には(V2b−V1a)なる電位差が線状陰極102
に生じ、図2に示す線状陰極102 の紙面に向かっ
て右側の電位が高くなる。また、続く期間t2 には(
V2a−V1b)の電位差が線状陰極102 に生じ、
逆に図2に示す線状陰極102 の紙面に向かって左側
の電位が高くなる。この様に、ビームON時には線状陰
極102 両端の電位の高低、即ち、線状陰極102
に生じる電位勾配を反転させる。尚、図3(イ)、(ロ
)は、3回反転させているものを示している。
【0019】一方、この任意の期間t1 とt2 とを
ほぼ等しく設定した時は、印加する電圧の大きさもそれ
ぞれ(V2a)=(V2b)、(V1a)=(V1b)
を満たすように設定し、また、期間t1 とt2 とを
任意に等しく設定しない時は、反転前に線状陰極102
に印加している電圧の値をその時間で積分した値が、
反転後に線状陰極102 に印加している電圧の値をそ
の時間で積分した値に等しくなるように、印加する電圧
、およびその期間をそれぞれ設定しておく。即ち、図3
(イ)、(ロ)を用いて説明すると、電圧(V2b−V
1a)をその期間t1 で積分した値が、電圧(V2a
−V1b)をその期間t2 で積分した値に等しくなる
ようにすることである。また、印加する電圧V2a、V
2b、V1a、V1bのそれぞれの大きさは1V以内、
好ましくは0.3 〜 0.5Vになるようにする。
ほぼ等しく設定した時は、印加する電圧の大きさもそれ
ぞれ(V2a)=(V2b)、(V1a)=(V1b)
を満たすように設定し、また、期間t1 とt2 とを
任意に等しく設定しない時は、反転前に線状陰極102
に印加している電圧の値をその時間で積分した値が、
反転後に線状陰極102 に印加している電圧の値をそ
の時間で積分した値に等しくなるように、印加する電圧
、およびその期間をそれぞれ設定しておく。即ち、図3
(イ)、(ロ)を用いて説明すると、電圧(V2b−V
1a)をその期間t1 で積分した値が、電圧(V2a
−V1b)をその期間t2 で積分した値に等しくなる
ようにすることである。また、印加する電圧V2a、V
2b、V1a、V1bのそれぞれの大きさは1V以内、
好ましくは0.3 〜 0.5Vになるようにする。
【0020】次に、図4にこの任意の期間t1 とt2
に於ける線状陰極102 延設長手方向の電位勾配を
示す(縦軸に電位、横軸に線状陰極102 の長さ、但
しその長さを1.0 とする、を示す)と、任意の期間
t1 においては同図(イ)に示すような左下がりの実
線になり、期間t2 については同図(ロ)に示すよう
な右下がりの実線になる。従って、期間t1 ,t2
において線状陰極102 に生じる電位勾配を反転させ
、それを時間的に平均化することにより実質的に線状陰
極102 長手方向には同図(ハ)に示すように均一の
電位が得られる。
に於ける線状陰極102 延設長手方向の電位勾配を
示す(縦軸に電位、横軸に線状陰極102 の長さ、但
しその長さを1.0 とする、を示す)と、任意の期間
t1 においては同図(イ)に示すような左下がりの実
線になり、期間t2 については同図(ロ)に示すよう
な右下がりの実線になる。従って、期間t1 ,t2
において線状陰極102 に生じる電位勾配を反転させ
、それを時間的に平均化することにより実質的に線状陰
極102 長手方向には同図(ハ)に示すように均一の
電位が得られる。
【0021】また、同図(イ)、(ロ)の破線はビーム
ON時に電子放出電流が線状陰極102 に流れた時の
ものを示しており、実際のビームON時には電子放出電
流による電位勾配が生じるためその実線のものとは多少
のずれを生じる。しかしながら、これを時間的に平均化
している本発明の主旨からいえば実質的に線状陰極10
2 の長手方向に同電位を得られることには相違ない。
ON時に電子放出電流が線状陰極102 に流れた時の
ものを示しており、実際のビームON時には電子放出電
流による電位勾配が生じるためその実線のものとは多少
のずれを生じる。しかしながら、これを時間的に平均化
している本発明の主旨からいえば実質的に線状陰極10
2 の長手方向に同電位を得られることには相違ない。
【0022】尚、本実施例においては線状陰極102
の両端に印加する駆動パルス電圧に矩形状で同じ極性の
ものを用いたが、使用する駆動パルス電圧はこれらに限
定されるものではなく、線状陰極102 の両端に電位
勾配が生ずるものであれば三角波、正弦波等任意の波形
のものであってもよく、また極性を異にしてもよい。
の両端に印加する駆動パルス電圧に矩形状で同じ極性の
ものを用いたが、使用する駆動パルス電圧はこれらに限
定されるものではなく、線状陰極102 の両端に電位
勾配が生ずるものであれば三角波、正弦波等任意の波形
のものであってもよく、また極性を異にしてもよい。
【0023】次に、本発明の駆動方法を達成するための
具体化手段を説明する。図5は具体化手段の一例を示す
もので、図中、501 は線状陰極102 を加熱する
ための直流加熱電源、502,503 は共にパルス電
圧発生器で、互いに反転したパルス電圧を線状陰極10
2 に印加するためのものである。504 は線状陰極
変調回路で、線状陰極102 に所定のバイアスレベル
を与えるための、所謂輝度信号からのアナログデータを
デジタル化して変調出力するためのものである。また、
図2と共通する箇所は同符号を用いている。
具体化手段を説明する。図5は具体化手段の一例を示す
もので、図中、501 は線状陰極102 を加熱する
ための直流加熱電源、502,503 は共にパルス電
圧発生器で、互いに反転したパルス電圧を線状陰極10
2 に印加するためのものである。504 は線状陰極
変調回路で、線状陰極102 に所定のバイアスレベル
を与えるための、所謂輝度信号からのアナログデータを
デジタル化して変調出力するためのものである。また、
図2と共通する箇所は同符号を用いている。
【0024】線状陰極102 の一端はスイッチングト
ランジスタTr1を介して直流加熱電源501 の正極
に接続され、他端は負極に接続されている。また、その
両端はスイッチングトランジスタTr2 、Tr3 を
介してそれぞれパルス電圧発生器502,503 に接
続されている。そしてこのスイッチングトランジスタT
r1 はスイッチングパルス入力端子505 から入力
されるスイッチングパルスS5によりスイッチングされ
、またスイッチングトランジスタTr2 、Tr3 も
それぞれスイッチングパルス入力端子506 から入力
されるスイッチングパルスS6によりスイッチングされ
る。尚、図6はそのスイッチングパルスS5、S6の波
形図を示している。
ランジスタTr1を介して直流加熱電源501 の正極
に接続され、他端は負極に接続されている。また、その
両端はスイッチングトランジスタTr2 、Tr3 を
介してそれぞれパルス電圧発生器502,503 に接
続されている。そしてこのスイッチングトランジスタT
r1 はスイッチングパルス入力端子505 から入力
されるスイッチングパルスS5によりスイッチングされ
、またスイッチングトランジスタTr2 、Tr3 も
それぞれスイッチングパルス入力端子506 から入力
されるスイッチングパルスS6によりスイッチングされ
る。尚、図6はそのスイッチングパルスS5、S6の波
形図を示している。
【0025】上記構成において、ビームOFF時には、
図6に示すようにスイッチングパルスS5をON、スイ
ッチングパルスS6をOFFにし、直流加熱電源501
から線状陰極102 に加熱電圧を印加させる。さら
に、ビームON時には逆にスイッチングパルスS6をO
N、スイッングパルスS5をOFFにして線状陰極変調
回路504 から変調電圧を印加すると共に、パルス電
圧発生器502,503 から駆動パルス電圧を線状陰
極102 の両端に印加させる。尚、本発明の具体化手
段はこの一例に限定されるものではなく、前述した駆動
原理を正確に行うことのできる手段であればどのような
ものでもよい。
図6に示すようにスイッチングパルスS5をON、スイ
ッチングパルスS6をOFFにし、直流加熱電源501
から線状陰極102 に加熱電圧を印加させる。さら
に、ビームON時には逆にスイッチングパルスS6をO
N、スイッングパルスS5をOFFにして線状陰極変調
回路504 から変調電圧を印加すると共に、パルス電
圧発生器502,503 から駆動パルス電圧を線状陰
極102 の両端に印加させる。尚、本発明の具体化手
段はこの一例に限定されるものではなく、前述した駆動
原理を正確に行うことのできる手段であればどのような
ものでもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の線状電子源の駆動方法によれば
、電子放出時に線状陰極に生じさせた電位勾配を反転さ
せこれを時間的に平均化することにより、線状陰極長手
方向に実質的に同電位を得ているので、線状陰極長手方
向に電位勾配を生じることがなくなり、輝度斑、および
線状陰極長手方向のビームスポット径の変動等による画
質低下をなくすことができる。
、電子放出時に線状陰極に生じさせた電位勾配を反転さ
せこれを時間的に平均化することにより、線状陰極長手
方向に実質的に同電位を得ているので、線状陰極長手方
向に電位勾配を生じることがなくなり、輝度斑、および
線状陰極長手方向のビームスポット径の変動等による画
質低下をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される線状電子源の一構成図。
【図2】図1の要部結線図。
【図3】本発明の一実施例における駆動パルス電圧の波
形図。
形図。
【図4】本発明の一実施例における線状陰極延設長手方
向の電位勾配を示す特性図。
向の電位勾配を示す特性図。
【図5】本発明の一実施例の具体化手段を示す結線図。
【図6】本発明の一実施例におけるスイッチングパルス
S5、S6の波形図。
S5、S6の波形図。
【図7】従来の線状電子源の構成を示す構成図。
【図8】図7の線状電子源を駆動させるための結線図。
【図9】図7の線状電子源を駆動させるための他の方法
を示す結線図。
を示す結線図。
101 線状電子源
102 線状陰極
103 対向電極
104 貫通孔
105 背面電極
106 背面電極駆動回路201
加熱電源 202,203 線状陰極駆動回路204
電源 501 直流加熱電源
加熱電源 202,203 線状陰極駆動回路204
電源 501 直流加熱電源
Claims (2)
- 【請求項1】 電子を放出する線状陰極と、該線状陰
極と対向するように平行に配置された対向電極とで線状
電子源を構成し、前記線状陰極を通電加熱して該線状陰
極から電子を放出し得る状態とした後に前記線状陰極か
ら電子を放出させる前記線状電子源の駆動方法において
、電子放出時に前記線状陰極両端に電圧を印加して電位
差を設け、該電位差を設けた際前記線状陰極に生じる電
位勾配を反転させることを特徴とする線状電子源の駆動
方法。 - 【請求項2】 前記線状陰極に生じる電位勾配を反転
させる際、前記反転前における期間と、前記反転後にお
ける期間とをほぼ等しくしたことを特徴とする請求項1
記載の線状電子源の駆動方法。 【請求項3 】 前記電位勾配を反転させる前に前記
線状陰極両端に印加している電圧を前記反転前の時間で
積分した値が、前記電位勾配の反転後に前記線状陰極両
端に印加している電圧を前記反転後の時間で積分した値
に等しいことを特徴とする請求項1記載の線状電子源の
駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3029504A JPH04245157A (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 線状電子源の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3029504A JPH04245157A (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 線状電子源の駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04245157A true JPH04245157A (ja) | 1992-09-01 |
Family
ID=12277922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3029504A Pending JPH04245157A (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | 線状電子源の駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04245157A (ja) |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP3029504A patent/JPH04245157A/ja active Pending
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