JPH0424485A - 熱処理炉用の被処理物搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、各種の熱処理炉Ｉこ付設されて被処理物を炉
内に装入し、がっ、炉内から抽出するための搬送装置に
関するものである。

［従来の技術Ｊ 第５図に従来一般の焼成炉の一例を示す。この焼成炉ｌ
は、炉体２内に設けた加熱室３の内部に炉床ビーム４．
４に支持することによって被処理物５を収納し、加熱室
３内に取り付けたヒータ６・・・により加熱処理するよ
うに構成されたものである。符号７は炉体ｌの一方の側
面に設けられている装入口を開閉するための扉、８はそ
の扉７の内側に連結されている加熱室３の扉であって、
これら扉７．８は被処理物５の装入、抽出の際には上方
に引き上げられるようになっている。

上記の焼成炉ｌには、被処理物５を炉内に装入し、かつ
、そこから取り出すための搬送装置が付設されるが、そ
の搬送装置としては第６図に示すものや、第７図に示す
ものが従来−船釣である。

第６図に示す搬送装置ｌＯは、装入口に面して焼成炉ｌ
に離接する方向に走行自在とされた台車１１上に、２本
のフォーク１２．１２を昇降自在に設けたフォークリフ
ト型のものである。この搬送装置１０では、７オーり１
２，１２に被処理物５を載置して台車１１を前進させる
ことにより、それらフォーク１２．１２の先端部を装入
口から加熱室３内に挿入して炉床ビーム４．４間に差し
込み、次いでフォーク１２．１２を降下させて被処理物
５をフォーク１２．１２上から炉床ビーム４．４上に移
載することで装入を行う。また、フォーク１２．１２を
炉床ビーム４．４間に差し込んだ後、７オーり１２．１
２を上昇させて被処理物５を炉床ビーム４．４上からフ
ォーク１２．１２上に移載し、台車１１を後退させるこ
とで抽出を行また、第７図に示す搬送装置１５は、焼成
炉ｌと離接する方向に走行自在とされた台車１６の上面
に、多数のローラ１７・・・が列設されたローラテーブ
ル１８を炉床ビーム４．４と同一レベルとなるように設
けたものである。なお、この搬送装置が適用される焼成
炉ｌでは、炉床ビーム４，４にもローラ１９・・・が取
り付けられている。この搬送装［１５では、被処理物５
をローラテーブル１８上に載置して台車１６を前進させ
ることにより、ローラテーブル１８の先端と炉床ビーム
４．４とを連続させた後、たとえばチェーン式の駆動機
構（図示時）により被処理物５を前方に押し出すと、ロ
ーラ１７・・・、１９・・・が転動して被処理物５はロ
ーラテーブル１８上から炉床ビーム４．４上に移載され
る。また、抽出時ｌこは、上記の駆動機構によって被処
理物５を引き出すことにより、被処理物５を炉床ビーム
４．４上からローラテーブル１８上に移載する。

「発明が解決しようとする課題」 ところで、第６図に示したフォークリフト型の搬送ａｌ
ｌｏにあっては、フォーク１２．１２の先端が自由端と
なっているので、被処理物５が大重量である場合には、
装入や抽出の際にフォーク１２．１２が被処理物５の荷
重により先端側が下がるように大きく撓んでしまったり
、台車１１が転倒してしまう恐れがあり、このため、被
処理物５が大重量である場合には適用し難いものである
なお、フォーク１２．１２の断面、特に高さ寸法を充分
に大きくすればフォーク！２．１２の撓みを低減させる
ことはできるが、その場合は、炉床ビーム４．４と加熱
室３底面との間の間隔もフォーク１２．１２が差し込め
る程度に充分に大きくしなければならない、という不都
合が生じる。また、台車１１の転倒を確実に防止するた
めには、台車１１の寸法や重量を極めて大きくしなけれ
ばならず、現実的ではない。

また、第７図に示したローラテーブル型の搬送装置１５
においては、被処理物５がローラ１７・・・１９・・・
によりスポント的に支持されるため、被処理物５が大重
量であり、かつ、カーボンやグラファイト等の脆性材料
である場合には、それらローラ１７・・・、１９・・・
との接触部が傷付いたり陥没してしまう恐れがある。こ
のため、そのような被処理物５を取り扱う場合には、被
処理物５を板状のトレイを介してローラテーブル１８上
に載置することによって被処理物５とローラ１７・・・
、１９・・・との直接的な接触を防止する必要があるが
、その場合、トレイは被処理物５とともに炉内に装入さ
れてそのまま炉内に残されてしまうので、トレイの材料
としては処理時の高温に耐え得るカーボンやグラファイ
ト、あるいは極めて高価な耐熱金属を用いなければなら
ず、このため、上記と同様の理由によりトレイが早期に
換価を受けて使用不能となってしまったり、あるいは運
転費が著しくかさんでしまうという問題が生じる。

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、特に大重
量の被処理物を取り扱う場合に用いて好適な搬送装置を
提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段Ｊ 上記目的を達成するため、本発明は、被処理物を炉内に
装入して炉床ビーム上に配置し、がっ、そこから抽出す
るために用いられる熱処理炉用の被処理物搬送装置であ
って、熱処理炉の一方の側面に設けられている装入口に
面してその熱処理炉に離接する方向に走行自在な台車と
、基端部がその台車の上部に昇降自在に支持されている
とともに先端部が台車の前方に突出していて前記装入口
から炉内に挿入可能な搬送ビームと、前記台車に搭載さ
れていて前記搬送ビームの基端部を昇降させるための第
１の昇降装置と、前記熱処理炉の他方の側面側に設けら
れて炉内に挿入された搬送ビームの先端部を下方から支
持する受台と、前記受台を昇降させるための第２の昇降
装置とを具備してなることを特徴としている。

そして、前記搬送ビームには、被処理物を支持するため
の支持部材をこの搬送ビームの長手方向に移動自在に設
け、がっ、その支持部材を搬送ビムの長手方向に移動さ
せるための駆動機構を備えることが好ましい。

「作用」 本発明の搬送装置では、被処理物の装入、抽出に際して
、炉内に挿入した搬送ビームの先端部を受台によって下
方から支持することにより、搬送ビームが被地理物の荷
重によって大きく撓んでしまうことを防止しつつ、被処
理物を搬送ビームの長手方向に移動させる。そして、第
１１第２の昇降装置により搬送ビームの基端部および先
端部をそれぞれ昇降させることにより、搬送ビームと炉
内の炉床ビームとの間にわたって被処理物を受は渡す。

「実施例」 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図を参照し
て説明する。なお、本実施例の搬送装置３０が付設され
る焼成炉（熱処理炉）２１は、基本的に第５図に示した
従来一般の焼成炉ｌと同様のものであるので同一部分Ｊ
こは同一符号を付しているが、この焼成炉２１において
は、加熱室３の他方の側にも開口部が設けられ、その開
口部は、炉体２に取り付けられた開閉機構２２および案
内機構２３．２３によって加熱室３に離接する方向に移
動する扉２４により開閉されるようになっている。

本実施例の搬送装Ｒ３ｏは、焼成炉２１の装入口に面し
て焼成炉２１に離接する方向に走行自在な台車３１上に
、２本の搬送ビーム３２．３２がそれらの基端部全台車
３１に搭載されたシリンダ（第１の昇降装置）３３・・
・により昇降自在に支持され、被処理物５の装入、抽出
時にはそれらの搬送ビーム３２．３２の先端部が炉内に
設けられた受台３４により昇降自在に支持されるように
なっている。

すなわち、上記搬送ビーム３２．３２は台車３１から焼
成炉ｚｌ側に向かって延びてそれらの先端側が台車３１
の前方に大きく突出しており、第１図（ロ）に示すよう
に台車３１が前進したときには、搬送ビーム３２．３２
は装入口から加熱室３内に挿入されて加熱室３内を貫通
し、゛それら搬送ビーム３２．３２の先端部が加熱室３
の他方の側に設けられている開口部の外側に突出するよ
うになっている。そして、加熱室３の外側に突出した搬
送ビーム３２．３２の先端部は、開口部の外側に位置し
て設けられている上記受台３４により下方から支持され
るようになっている。

その受台３４は、炉体２底面を貫通している支柱３５に
より支持され、その支柱３５は、床面に形成されたピッ
ト内に設けられているシリンダ（第２の昇降装置）３６
に連結されている。これにより、搬送ビーム３２．３２
の先端を受台３４により支持した状態で、搬送ビーム３
２．３２の基端部を支持している上記のシリンダ３３・
・・と、受台３４を昇降させるための上記シリンダ３６
とを同期して作動させることにより、搬送ビーム３２゜
３２全体がほぼ水平を保持して昇降するようになってい
る。

また、上記搬送ビーム３２は、第２図に示すように、上
面側が開放された溝４０を有する凹型断面のものとされ
、その溝４０内には多数の口〜う４１・・・が所定間隔
で取り付けられている。そして、各搬送ビーム３２．３
２には、被処理物５を支持するための帯板状の支持部材
４２．４２がそれらローラ４１・・・に支持されること
によって設けられそれら支持部材４２．４２は、第２図
に示すように搬送ビーム３２．３２の側面に設けられて
いるチェーン式の駆動機構４３．４３を同期させて駆動
することによって、搬送ビーム３２．３２の長手方向に
移動するようになっている。

上記構成の搬送装置３０により被処理物５を焼成炉２１
内に装入するには、まず、第１図（イ）に示すように、
搬送ビーム３２．３２上面のレベルが炉床ビーム４，４
の上面のレベルより若干高くなるようにシリンダ３３・
・・を作動させて搬送ビーム３２．３２の高さをＩＷ節
する。また、支持部材４２．４２を台車３１上に位置さ
せ、それらの支持部材４２．４２上に被処理物５を載置
する。

一方、第１図（ロ）に示すように、焼成炉２１の扉７．
８を引き上げて装入口を開くとともに、加熱室３の他方
の側の扉２４も開き、シリンダ３６を作動させて受台３
４を上昇させる。この際、受台３４の上面のレベルが搬
送ビーム３２．３２の下面のレベルとほぼ同一あるいは
それより若干低くなるようにする。

そして、台車３１を前進させることによって搬送ビーム
３２．３２を炉内に挿入していき、加熱室３外に突出し
たそれらの先端部を受台３４上に位置させてそれｌこ支
持させる。この際、必要であればシリンダ３６を作動さ
せて受台３４の高さを微調整し、搬送ビーム３２．３２
が炉床ビーム４゜４とほぼ平行となるようにする。

続いて、駆動機構４３．４３を同期させて作動させて支
持部材４２．４２を前進させる。これにより、支持部材
４２．４２とともにその上に載置されている被処理物５
が炉内に装入されていき、被処理物５が装入位置に達し
たら駆動機構４３゜４３を停止させる。

その後、双方のシリンダ３３・・・、３６を同期して作
動させて搬送ビーム３２．３２を降下させる。

これにより、搬送ビーム３２．３２が炉床ビーム４．４
より低い位置となった時点で被処理物５が支持部材４２
．４２上から炉床ビーム４．４上へと移載される。

そして、台車３１を後退させて搬送ビーム３２゜３２を
炉内より引き出せば装入作業が完了するので、シリンダ
３６を作動させて受台３４をさらに降下させた後、扉７
．８．２４を閉じて処理を開始すれば良い。

処理完了後における被処理物５の抽出は、上記と逆の手
順により行う。つまり、扉７，８．２４を開いた後、受
台３４を装入完了時のレベルとなるまで上昇させ、また
、装入完了時の状態のままの搬送ビーム３２．３２を炉
内に挿入して、それらの先端を受台３４に支持させる。

そして、双方のシリンダ３３・・・、３６を同期させて
作動させて搬送ビーム３２．３２を上昇させることで被
処理物５を炉床ビーム４．４上から支持部材４２．４２
上に移載し、駆動機構４３．４３により支持部材４２．
４２とともに被処理物５を引き出して台車３１上に位置
させた後、台車３１を後退させるのである。

以上で説明した搬送装置１ｊ３０にあっては、搬送ビー
ム３２．３２の両端部を支持した状態で被処理物５を移
動させて装入、抽出を行うので、先端が自由端となって
いる従来のフォークリフト型の搬送装置ｌＯにおけるフ
ォーク１２．１２のように搬送ビーム３２，３２１が大
きく撓んでしまうことがなく、また、撓みを防止するた
めに搬送ビーム３２３２の断面特に高さ寸法を過度１こ
大きくするような必要もなく、さらには台車３１が転倒
してしまうような恐れもなく、したがって、大重量の被
処理物を取り扱う搬送装置として用いて特に好適である
。

また、搬送ビーム３２．３２に対してローラ４１・・・
により移動自在とされた支持部材４２．４２上に被処理
物５を載置し、それら支持部材４２゜４２を駆動機＄４
３．４３により搬送ビーム３２゜３２の長手方向に移動
させることで被処理物５の装入、抽出を行うので、被処
理物５の移動を容易にかつ滑らかに行うことができると
ともに、従来のローラテーブル型の搬送装置ｔ１５によ
る場合のように被処理物５がローラ４１・・・に直接的
に接すにとがないので、被処理物５が傷付いたり陥没し
てしまうようなことがない。

しかも、支持部材４２．４２は従来のローラテーブル型
の搬送装置１５において用いられるトレイのように炉内
に残されて加熱されることはなし、ノテ、支持部材４２
．４２にはカーボンやグラファイトあるいは高価な耐熱
金属等の特殊材料を用いる必要はなく、通常の金属材料
等を用いることで十分である。

なお、上記実施例の搬送装置３０においては、搬送ビー
ム３２．３２の溝４０．４０内にローラ４】・・・を取
り付けた構成としたが、第３図に示すように、ローラ４
５・・・を支持部材４２．４２の下面に取り付けておき
、それらローラ４５・・・を溝４０゜４０の底面上を転
動させるようにしても良い。

また、上記実施例では、受台３４を炉体２内において昇
降するように設けたが、第４図に示すように、炉体２の
他方の側面にも上方に引上げ可能な扉５１を設けた構成
の熱処理炉５０を採用し、受台３４およびそれを昇降さ
せるためのンリンダ３６を炉外に設けて、装入、抽出の
際には双方の扉７，８．５１．２４を開いて搬送ビーム
３２．３２を炉体２を貫通させ、それら搬送ビーム３２
゜３２の先端を炉外において受台３４により支持するよ
うに構成することもでさる。

「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、本発明は、被処理物の装
入、抽出に際して、炉内に挿入した搬送ビームの先端部
を受台によって下方から支持するように構成したので、
搬送ビームが被処理物の荷重により撓んでしまったり、
台車が転倒してしまうようなことが確実に防止されると
いう効果を奏し、したがって、特に大重量の被処理物を
取り扱う熱処理炉に適用して好適である。

また、被処理物を支持して搬送ビームの長手方向に移動
する支持部材と、その支持部材の駆動機構とを備えれば
、被処理物の移動を容易にかつ滑らかに行うことができ
るとともに、被処理物が傷付いたり陥没してしまうこと
を防止できる、といぅ利点があり、特に脆性材料の被処
理物を取り扱う場合に好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係る搬送装置の一実施例
を示すもので、第１区（イ）は待機状態の搬送装置の側
面図、同図（ロ）は使用状態の搬送装置１（７）（１１
１１面図、第２図は搬送装置の正面図である。 第３図は搬送装置の他の構成例を示す正面図、第４図は
さらに他の構成例を示す側断面図である。 第５図は従来の焼成炉の一例を示すもので、このうち（
イ）は側断面図、（ロ）は正断面図である。 第６図は従来の搬送装置の一例を示す側断面図、第７図
は従来の搬送装置の他の例を示す側断面図である。 ２・・・・・・炉体、３・・・・・・加熱室、４・・・
・・・炉床ビ５・・・・・・被処理物、２１・・・・・
・焼成炉（熱処理炉）、３０・・・・・・搬送装置、３
１・・・・・・台車、３２・・・・・・搬送ビーム、３
３・・・・・・シリンダ（第１の昇降装置）、３４・・
・・・・受台、３６・・・・・・シリンダ（第２の昇降
装置）、 ■　・・・・ ローラ、 ２・・・・・・支持部材、 ・・・・・駆動ｌＩ！構、 ５・・・・・・ローラ、 ０・・・・・・焼 成炉（熱処理炉）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被処理物を炉内に装入して炉床ビーム上に配置し
   、かつ、そこから抽出するために用いられる熱処理炉用
   の被処理物搬送装置であって、熱処理炉の一方の側面に
   設けられている装入口に面してその熱処理炉に離接する
   方向に走行自在な台車と、基端部がその台車の上部に昇
   降自在に支持されているとともに先端部が台車の前方に
   突出していて前記装入口から炉内に挿入可能な搬送ビー
   ムと、前記台車に搭載されていて前記搬送ビームの基端
   部を昇降させるための第１の昇降装置と、前記熱処理炉
   の他方の側面側に設けられて炉内に挿入された搬送ビー
   ムの先端部を下方から支持する受台と、前記受台を昇降
   させるための第２の昇降装置とを具備してなることを特
   徴とする熱処理炉用の被処理物搬送装置。
2. （２）前記搬送ビームには、被処理物を支持するための
   支持部材がこの搬送ビームの長手方向に移動自在に設け
   られ、かつ、その支持部材を搬送ビームの長手方向に移
   動させるための駆動機構が備えられてなることを特徴と
   する請求項１に記載の熱処理炉用の被処理物搬送装置。