JPH09217113A - 焼入装置 - Google Patents
焼入装置Info
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- JPH09217113A JPH09217113A JP2802696A JP2802696A JPH09217113A JP H09217113 A JPH09217113 A JP H09217113A JP 2802696 A JP2802696 A JP 2802696A JP 2802696 A JP2802696 A JP 2802696A JP H09217113 A JPH09217113 A JP H09217113A
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- quenching
- heating furnace
- tank
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Abstract
(57)【要約】
【課題】加熱炉内で加熱したワークを焼入槽内に浸漬す
るまでの時間を従来よりも一段と大幅短縮する。 【解決手段】加熱炉1の底部4にワークWを炉内から搬
出するための搬出用扉15を開閉可能に設け、焼入槽4
1を加熱炉1の下方に入槽部42を搬出用扉15と近接
させて配設し、搬出用扉15開放後に加熱炉1内のワー
クWを下降させて焼入槽41の入槽部42に浸漬可能な
下降手段(51)と、該入槽部42に浸漬されたワーク
Wを焼入槽41の出槽部43まで横移動させる横移動手
段60と、該出槽部43に位置したワークWを上昇させ
て焼入槽41外へ搬送する上昇手段(51)とを設け
た。
るまでの時間を従来よりも一段と大幅短縮する。 【解決手段】加熱炉1の底部4にワークWを炉内から搬
出するための搬出用扉15を開閉可能に設け、焼入槽4
1を加熱炉1の下方に入槽部42を搬出用扉15と近接
させて配設し、搬出用扉15開放後に加熱炉1内のワー
クWを下降させて焼入槽41の入槽部42に浸漬可能な
下降手段(51)と、該入槽部42に浸漬されたワーク
Wを焼入槽41の出槽部43まで横移動させる横移動手
段60と、該出槽部43に位置したワークWを上昇させ
て焼入槽41外へ搬送する上昇手段(51)とを設け
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱炉内で加熱し
たワークを焼入槽内で浸漬して焼入れを行う焼入装置に
関する。
たワークを焼入槽内で浸漬して焼入れを行う焼入装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図3に焼入装置の従来構成を示す。図に
おいて、1は加熱炉,11は扉,31は搬出入手段であ
る。また、41は焼入槽,51は昇降手段である。
おいて、1は加熱炉,11は扉,31は搬出入手段であ
る。また、41は焼入槽,51は昇降手段である。
【0003】加熱炉1は、電気ヒーター等によって鉄等
の金属材料製のワークWを高温に加熱可能に設けられて
いる。加熱炉1の前面部3にはワークWを通し可能な搬
出入口2が開口形成されている。通常、ワークWは、円
滑に搬出入できるように受け台6に載せられた状態で処
理される。加熱炉1内には、搬出入口2を通過したワー
クWを奥深くまで円滑に搬入しかつ搬出できるように、
複数のガイドローラ5がワーク搬入(搬出)路に沿って
離隔配設されている。
の金属材料製のワークWを高温に加熱可能に設けられて
いる。加熱炉1の前面部3にはワークWを通し可能な搬
出入口2が開口形成されている。通常、ワークWは、円
滑に搬出入できるように受け台6に載せられた状態で処
理される。加熱炉1内には、搬出入口2を通過したワー
クWを奥深くまで円滑に搬入しかつ搬出できるように、
複数のガイドローラ5がワーク搬入(搬出)路に沿って
離隔配設されている。
【0004】扉11は、加熱炉1の搬出入口2を開閉可
能に形成されている。すなわち、扉11を、扉開閉手段
10を開駆動して図3中2点鎖線で示す位置から図中実
線で示す位置まで持ち上げることにより搬出入口2が開
放され、扉開閉手段10を閉駆動して図中2点鎖線で示
す位置まで降下させることにより搬出入口2が閉鎖す
る。
能に形成されている。すなわち、扉11を、扉開閉手段
10を開駆動して図3中2点鎖線で示す位置から図中実
線で示す位置まで持ち上げることにより搬出入口2が開
放され、扉開閉手段10を閉駆動して図中2点鎖線で示
す位置まで降下させることにより搬出入口2が閉鎖す
る。
【0005】加熱炉1の前方には、ワークWを急冷する
ための冷却液(水,油等)を収容した焼入槽41が設け
られている。この焼入槽41内には、ワークWを昇降可
能な昇降手段51が設けられている。
ための冷却液(水,油等)を収容した焼入槽41が設け
られている。この焼入槽41内には、ワークWを昇降可
能な昇降手段51が設けられている。
【0006】昇降手段51は、ワークWを支持可能な昇
降台52と,この昇降台52を焼入槽41内で上下動可
能な駆動手段(チェーン駆動方式等)とを含み、昇降台
52を図3中実線で示す上限位置(加熱炉1内のガイド
ローラ5と高さが同一となる位置)に保持可能かつ上限
位置から下降させてワークW全体を冷却液中に浸漬可能
に形成されている。なお、昇降台52の上面部には複数
のガイドローラ55がワーク搬入(搬出)路に沿って離
隔配設されている。
降台52と,この昇降台52を焼入槽41内で上下動可
能な駆動手段(チェーン駆動方式等)とを含み、昇降台
52を図3中実線で示す上限位置(加熱炉1内のガイド
ローラ5と高さが同一となる位置)に保持可能かつ上限
位置から下降させてワークW全体を冷却液中に浸漬可能
に形成されている。なお、昇降台52の上面部には複数
のガイドローラ55がワーク搬入(搬出)路に沿って離
隔配設されている。
【0007】搬出入手段31は、シリンダ装置32Pを
含み、上限位置に保持された昇降台52上のワークWを
各ガイドローラ(55,5)を介して加熱炉1内に搬入
可能かつ炉内から昇降台52上に搬出(引出し)可能に
形成されている。
含み、上限位置に保持された昇降台52上のワークWを
各ガイドローラ(55,5)を介して加熱炉1内に搬入
可能かつ炉内から昇降台52上に搬出(引出し)可能に
形成されている。
【0008】加熱炉1内で高温に加熱されたワークWを
焼入れするには、まず扉開閉手段10を開駆動して加熱
炉1の扉11を開放し、次いで搬出入手段31を用いて
加熱炉1内からワークWをワーク搬出入方向に沿って引
出して昇降台52上に載せる。次に、その状態で昇降手
段51を駆動して昇降台52を焼入槽41内に向けて垂
直に降下させる。
焼入れするには、まず扉開閉手段10を開駆動して加熱
炉1の扉11を開放し、次いで搬出入手段31を用いて
加熱炉1内からワークWをワーク搬出入方向に沿って引
出して昇降台52上に載せる。次に、その状態で昇降手
段51を駆動して昇降台52を焼入槽41内に向けて垂
直に降下させる。
【0009】つまり、扉11の開放,ワークWの引出し
及び昇降台52の降下という三段階の動作をこの順で行
なうことによりワークWを冷却液中に浸漬し急冷する。
及び昇降台52の降下という三段階の動作をこの順で行
なうことによりワークWを冷却液中に浸漬し急冷する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、焼入装置に
おいて、焼入の品質を高めるには、加熱したワークWを
できるだけ短時間で急冷しなければならない。
おいて、焼入の品質を高めるには、加熱したワークWを
できるだけ短時間で急冷しなければならない。
【0011】しかし、上記焼入装置では、高温に加熱さ
れたワークWを焼入槽41内の冷却液中に浸漬するまで
には、扉開放,ワーク引出し及び昇降台降下という三段
階の動作が必要となるから、加熱したワークWを冷却す
るまでにかなりの時間を要しているのが実情である。
れたワークWを焼入槽41内の冷却液中に浸漬するまで
には、扉開放,ワーク引出し及び昇降台降下という三段
階の動作が必要となるから、加熱したワークWを冷却す
るまでにかなりの時間を要しているのが実情である。
【0012】そこで、本出願人は、図4に示す如く、焼
入槽41の真上に配設された加熱炉1の底部に開閉扉7
を設け、加熱炉1内にワークWを吊り下げて加熱炉1と
焼入槽41との間に到来した搬送台8に対して係脱自在
に連結されかつ当該搬送台8に吊り下げられたワークW
を加熱炉1内と焼入槽41内に送り込む昇降用チェーン
9を垂設した構成とし、加熱したワークWを従来よりも
素早く焼入槽41内に落し込める焼入装置を提案した
(特開平2−225617号)。かかる焼入装置によれ
ば、図3に示す焼入装置よりも素早く焼入槽41内に浸
漬して急冷できる。
入槽41の真上に配設された加熱炉1の底部に開閉扉7
を設け、加熱炉1内にワークWを吊り下げて加熱炉1と
焼入槽41との間に到来した搬送台8に対して係脱自在
に連結されかつ当該搬送台8に吊り下げられたワークW
を加熱炉1内と焼入槽41内に送り込む昇降用チェーン
9を垂設した構成とし、加熱したワークWを従来よりも
素早く焼入槽41内に落し込める焼入装置を提案した
(特開平2−225617号)。かかる焼入装置によれ
ば、図3に示す焼入装置よりも素早く焼入槽41内に浸
漬して急冷できる。
【0013】しかし、現今では、より一層の焼入れ品質
の向上を図るために、加熱したワークWを従来よりも一
段と素早く焼入槽41内に落し込める焼入装置の開発が
要請されている。
の向上を図るために、加熱したワークWを従来よりも一
段と素早く焼入槽41内に落し込める焼入装置の開発が
要請されている。
【0014】本発明の目的は、上記事情に鑑み、加熱し
たワークを焼入槽内に浸漬して急冷するまでの時間を一
段と大幅に短縮することができる焼入装置を提供するこ
とを目的とする。
たワークを焼入槽内に浸漬して急冷するまでの時間を一
段と大幅に短縮することができる焼入装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱炉内で加
熱したワークを焼入槽内に浸漬して焼入れを行う焼入装
置において、前記加熱炉の底部にワークを炉内から搬出
するための搬出用扉を開閉可能に設け、前記焼入槽を前
記加熱炉の下方に入槽部を搬出用扉と近接させて配設
し、搬出用扉開放後に前記加熱炉内のワークを降下させ
て前記焼入槽の入槽部に浸漬可能な下降手段と、該入槽
部に浸漬されたワークを前記焼入槽の出槽部まで横移動
させる横移動手段と、該出槽部に位置したワークを上昇
させて前記焼入槽外へ搬送する上昇手段とを設けたこと
を特徴とする。
熱したワークを焼入槽内に浸漬して焼入れを行う焼入装
置において、前記加熱炉の底部にワークを炉内から搬出
するための搬出用扉を開閉可能に設け、前記焼入槽を前
記加熱炉の下方に入槽部を搬出用扉と近接させて配設
し、搬出用扉開放後に前記加熱炉内のワークを降下させ
て前記焼入槽の入槽部に浸漬可能な下降手段と、該入槽
部に浸漬されたワークを前記焼入槽の出槽部まで横移動
させる横移動手段と、該出槽部に位置したワークを上昇
させて前記焼入槽外へ搬送する上昇手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0016】かかる発明では、加熱炉内で加熱されたワ
ークを焼入槽内に浸漬して急冷する場合には、加熱炉の
底部の搬出用扉を開放した後、直ちに下降手段によって
加熱炉内のワークを下降させて焼入槽の入槽部に浸漬さ
せる。
ークを焼入槽内に浸漬して急冷する場合には、加熱炉の
底部の搬出用扉を開放した後、直ちに下降手段によって
加熱炉内のワークを下降させて焼入槽の入槽部に浸漬さ
せる。
【0017】この際、焼入槽の入槽部は搬出用扉と近接
されていて、移動距離が短いとともに、移動方向が重力
作用方向であるので大きな反動(衝撃)を生じさせるこ
となく急速降下できる。したがって、加熱炉内のワーク
を焼入槽内に浸漬するまでの時間を従来例と比較して一
段と大幅に短縮することができる。
されていて、移動距離が短いとともに、移動方向が重力
作用方向であるので大きな反動(衝撃)を生じさせるこ
となく急速降下できる。したがって、加熱炉内のワーク
を焼入槽内に浸漬するまでの時間を従来例と比較して一
段と大幅に短縮することができる。
【0018】こうしてワークが焼入槽の入槽部に浸漬さ
れたところで、横移動手段によって槽内の冷却液中を出
槽部まで横移動させる。このように、ワークを横移動さ
せることにより、ワークから冷却液中への熱移動が迅速
に行われることになる。したがって、この点からも加熱
炉内のワークを焼入槽内に浸漬するまでの時間を従来例
と比較して一段と大幅に短縮することができる。
れたところで、横移動手段によって槽内の冷却液中を出
槽部まで横移動させる。このように、ワークを横移動さ
せることにより、ワークから冷却液中への熱移動が迅速
に行われることになる。したがって、この点からも加熱
炉内のワークを焼入槽内に浸漬するまでの時間を従来例
と比較して一段と大幅に短縮することができる。
【0019】ワークが焼入槽の出槽部に到達後、ワーク
は上昇手段によって上昇されて焼入槽外部へ搬送され
る。
は上昇手段によって上昇されて焼入槽外部へ搬送され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本焼入装置は、図1および図2に示
す如く、基本的構成は従来例(図3)と同様であるが、
加熱炉1の底部4に搬出用扉15を設けるとともに、下
降手段(51),上昇手段(51)および横移動手段6
0を設け、加熱炉1内で加熱したワークWを搬出用扉1
5を通して降下させて焼入槽1内に浸漬し、槽1内を横
移動させた後上昇させて焼入槽41外へ搬送可能に構成
されている。
参照して説明する。本焼入装置は、図1および図2に示
す如く、基本的構成は従来例(図3)と同様であるが、
加熱炉1の底部4に搬出用扉15を設けるとともに、下
降手段(51),上昇手段(51)および横移動手段6
0を設け、加熱炉1内で加熱したワークWを搬出用扉1
5を通して降下させて焼入槽1内に浸漬し、槽1内を横
移動させた後上昇させて焼入槽41外へ搬送可能に構成
されている。
【0021】なお、従来例(図3)と共通する構成要素
については同一の符号を付し、その説明を簡略化又は省
略する。
については同一の符号を付し、その説明を簡略化又は省
略する。
【0022】搬出用扉15は、加熱炉1の底部4に設け
られたワークWを通過可能な搬出口4aを開閉可能に設
けられている。具体的には、搬出用扉15は、図2に示
す如く、左扉形成部15Lと右扉形成部15Rとに二分
割されており、両扉形成部(15L,15R)は当接・
離隔可能に設けられている。
られたワークWを通過可能な搬出口4aを開閉可能に設
けられている。具体的には、搬出用扉15は、図2に示
す如く、左扉形成部15Lと右扉形成部15Rとに二分
割されており、両扉形成部(15L,15R)は当接・
離隔可能に設けられている。
【0023】下降手段は、搬出用扉15開放後に加熱炉
1内のワークWを下降させて焼入槽41の入槽部42に
浸漬可能に形成されている。
1内のワークWを下降させて焼入槽41の入槽部42に
浸漬可能に形成されている。
【0024】また、横移動手段60は、焼入槽41の入
槽部42に浸漬されたワークWを焼入槽41の出槽部4
3まで横移動可能に形成されている。
槽部42に浸漬されたワークWを焼入槽41の出槽部4
3まで横移動可能に形成されている。
【0025】また、上昇手段は、出槽部43に位置した
ワークWを上昇させて焼入槽41の外部へ搬送可能に形
成されている。
ワークWを上昇させて焼入槽41の外部へ搬送可能に形
成されている。
【0026】この実施形態では、下降手段と上昇手段と
を昇降手段51で形成するとともに、この昇降手段51
を横移動手段60の枠体61に一体的に組込んで、より
一層の構成の簡素化を図っている。
を昇降手段51で形成するとともに、この昇降手段51
を横移動手段60の枠体61に一体的に組込んで、より
一層の構成の簡素化を図っている。
【0027】枠体61は、図2に示す如く、その上部の
左右両側にフレーム29上を転動可能な車輪62が回転
自在に装着されており、当該車輪62を介してフレーム
29上を横方向(図2中紙面と直交方向)に移動可能に
設けられている。この枠体61は、駆動手段63によっ
て横移動される構成とされている。
左右両側にフレーム29上を転動可能な車輪62が回転
自在に装着されており、当該車輪62を介してフレーム
29上を横方向(図2中紙面と直交方向)に移動可能に
設けられている。この枠体61は、駆動手段63によっ
て横移動される構成とされている。
【0028】駆動手段63は、フレーム29の上面の後
部および前部に配設されたスプロケット(64,65)
と,このスプロケット(64,65)に掛け渡されたチ
ェーン66と,フレーム29に装着されかついずれか一
方のスプロケット(例えば、スプロケット65)を回転
駆動可能な駆動モータ68と,チェーン66と枠体61
とを連結する連結部材67とから構成されている。
部および前部に配設されたスプロケット(64,65)
と,このスプロケット(64,65)に掛け渡されたチ
ェーン66と,フレーム29に装着されかついずれか一
方のスプロケット(例えば、スプロケット65)を回転
駆動可能な駆動モータ68と,チェーン66と枠体61
とを連結する連結部材67とから構成されている。
【0029】昇降手段51は、枠体61に上下動可能に
設けられた昇降台52と,昇降台52を上下動させる駆
動手段(上部,下部スプロケット45a,45b,チェ
ーン46等)とを含み、昇降台52を焼入槽41内で下
降,上昇可能に構成されている。昇降台52上には連結
部材47を介して受け台48が設けられている。この受
け台48にはワークWを横方向に移動案内可能なガイド
ローラ5が装着されている。昇降台52が図1に示す如
く上限位置に保持されている場合には、受け台48は連
結部材47を両扉形成部(15L,15R)に挟ませた
状態で加熱炉1内に挿入されている。
設けられた昇降台52と,昇降台52を上下動させる駆
動手段(上部,下部スプロケット45a,45b,チェ
ーン46等)とを含み、昇降台52を焼入槽41内で下
降,上昇可能に構成されている。昇降台52上には連結
部材47を介して受け台48が設けられている。この受
け台48にはワークWを横方向に移動案内可能なガイド
ローラ5が装着されている。昇降台52が図1に示す如
く上限位置に保持されている場合には、受け台48は連
結部材47を両扉形成部(15L,15R)に挟ませた
状態で加熱炉1内に挿入されている。
【0030】なお、加熱炉1の底部4を除いた部分(例
えば、前面部3)には、ワークWを炉1内に搬入するた
めの搬入用扉11が開閉可能に設けられている。また、
加熱炉1の前面側には、図示しないクレーン等を用いて
供給されたワークWを支持するワーク支持手段21が設
けられている。
えば、前面部3)には、ワークWを炉1内に搬入するた
めの搬入用扉11が開閉可能に設けられている。また、
加熱炉1の前面側には、図示しないクレーン等を用いて
供給されたワークWを支持するワーク支持手段21が設
けられている。
【0031】ワーク支持手段21は、図2に示す如く、
ワークWの搬入路に向かってその左右両側から進退する
ように一対のガイドローラ体(22L,22R)がフレ
ーム29に支軸25を中心として回動可能に取付けられ
ており、両ガイドローラ体(22L,22R)は図示し
ない駆動手段によってワークWを支持可能かつワークW
を上下方向に通し可能に構成されている。なお、ガイド
ローラ体(22L,22R)には、ガイドローラ23が
回転自在に設けられている。
ワークWの搬入路に向かってその左右両側から進退する
ように一対のガイドローラ体(22L,22R)がフレ
ーム29に支軸25を中心として回動可能に取付けられ
ており、両ガイドローラ体(22L,22R)は図示し
ない駆動手段によってワークWを支持可能かつワークW
を上下方向に通し可能に構成されている。なお、ガイド
ローラ体(22L,22R)には、ガイドローラ23が
回転自在に設けられている。
【0032】すなわち、両ガイドローラ体(22L,2
2R)は、それぞれ内方へ回動されてワーク搬入路に進
出した状態でワークWを支持可能に設けられているとと
もに、それぞれ外方へ回動されてワーク搬入路から後退
した状態で当該両ガイドローラ体(22L,22R)間
をワークWを上下方向に通し可能に設けられている。
2R)は、それぞれ内方へ回動されてワーク搬入路に進
出した状態でワークWを支持可能に設けられているとと
もに、それぞれ外方へ回動されてワーク搬入路から後退
した状態で当該両ガイドローラ体(22L,22R)間
をワークWを上下方向に通し可能に設けられている。
【0033】搬入手段31は、ガイドローラ体(22
L,22R)に支持されたワークWをワーク搬入路上を
加熱炉1内へ搬入する手段である。具体的には、搬入手
段31は、シリンダ装置32と,このシリンダ装置32
のピストンロッド32rの先端部に装着された押圧部材
33とを含み、ワークWを載せた受け台6を押圧部材3
3で押圧して加熱炉1内へ移動可能に構成されている。
L,22R)に支持されたワークWをワーク搬入路上を
加熱炉1内へ搬入する手段である。具体的には、搬入手
段31は、シリンダ装置32と,このシリンダ装置32
のピストンロッド32rの先端部に装着された押圧部材
33とを含み、ワークWを載せた受け台6を押圧部材3
3で押圧して加熱炉1内へ移動可能に構成されている。
【0034】次に、この実施形態の作用について説明す
る。加熱炉1内で加熱されたワークWを焼入槽41内に
浸漬して急冷する場合には、加熱炉1の底部4の搬出用
扉15(15L,15R)を開放した後、直ちに下降手
段としての昇降手段51によって加熱炉1内のワークW
を下降させて焼入槽41の入槽部42に浸漬させる。こ
れにより、ワークWは焼入槽41内の冷却液によって冷
却が開始されることになる。
る。加熱炉1内で加熱されたワークWを焼入槽41内に
浸漬して急冷する場合には、加熱炉1の底部4の搬出用
扉15(15L,15R)を開放した後、直ちに下降手
段としての昇降手段51によって加熱炉1内のワークW
を下降させて焼入槽41の入槽部42に浸漬させる。こ
れにより、ワークWは焼入槽41内の冷却液によって冷
却が開始されることになる。
【0035】この際、焼入槽41の入槽部42は加熱炉
1の搬出用扉15と近接されていて移動距離が短いとと
もに、移動方向が重力作用方向であるので大きな反動
(衝撃)を生じさせることなく急速降下させることがで
きる。
1の搬出用扉15と近接されていて移動距離が短いとと
もに、移動方向が重力作用方向であるので大きな反動
(衝撃)を生じさせることなく急速降下させることがで
きる。
【0036】したがって、加熱炉1内のワークWを焼入
槽41内に浸漬するまでの時間を従来例と比較して一段
と大幅に短縮することができる。また、加熱炉1内の高
温空気は、外部の空気に比べてその比重が軽いので、加
熱炉1の底部4の搬出口4aを開放しても、外部へほと
んど流出しない。
槽41内に浸漬するまでの時間を従来例と比較して一段
と大幅に短縮することができる。また、加熱炉1内の高
温空気は、外部の空気に比べてその比重が軽いので、加
熱炉1の底部4の搬出口4aを開放しても、外部へほと
んど流出しない。
【0037】こうしてワークWが焼入槽41の入槽部4
2に浸漬されたところで、駆動モータ68を駆動して枠
体61をワークWとともに槽1内の冷却液中を出槽部4
3まで横移動させる。このように、ワークWを横移動さ
せることにより、ワークWから冷却液中への熱移動が迅
速に行われることになり、この点からもワークWを急速
冷却できる。
2に浸漬されたところで、駆動モータ68を駆動して枠
体61をワークWとともに槽1内の冷却液中を出槽部4
3まで横移動させる。このように、ワークWを横移動さ
せることにより、ワークWから冷却液中への熱移動が迅
速に行われることになり、この点からもワークWを急速
冷却できる。
【0038】ワークWが出槽部43に到達後、ワーク支
持手段21の両ガイドローラ体(22L,22R)がワ
ーク搬入路から後退された状態で、ワークWは上昇手段
としての昇降手段51によって上昇される。そして、ワ
ークWが上限に達したところで、両ガイドローラ体(2
2L,22R)がワーク搬入路に進出され、昇降台52
が下降される。これにより、ワークWはガイドローラ体
(22L,22R)に載せ変えられる。
持手段21の両ガイドローラ体(22L,22R)がワ
ーク搬入路から後退された状態で、ワークWは上昇手段
としての昇降手段51によって上昇される。そして、ワ
ークWが上限に達したところで、両ガイドローラ体(2
2L,22R)がワーク搬入路に進出され、昇降台52
が下降される。これにより、ワークWはガイドローラ体
(22L,22R)に載せ変えられる。
【0039】こうして、ワークWが両ガイドローラ体
(22L,22R)に支持されたところで、当該ワーク
Wは図示しないクレーン等を用いて排出される。一方、
焼入槽41内に浸漬された昇降台52は、入槽部42ま
で横移動された後、上昇されて受け台48が加熱炉1内
に挿入される。
(22L,22R)に支持されたところで、当該ワーク
Wは図示しないクレーン等を用いて排出される。一方、
焼入槽41内に浸漬された昇降台52は、入槽部42ま
で横移動された後、上昇されて受け台48が加熱炉1内
に挿入される。
【0040】しかして、この実施形態によれば、加熱炉
1の底部4に搬出用扉15を設けるとともに、下降手段
(51),横移動手段60および上昇手段(51)を設
け、加熱炉1内で加熱したワークWを搬出用扉15を通
して下降させて焼入槽41内に浸漬し、槽内を横移動さ
せた後上昇手段(51)で上昇させて焼入槽41外へ搬
送可能に構成したので、加熱炉1内で加熱したワークW
を焼入槽41内に浸漬するまでの時間を従来例に比べて
一段と大幅に短縮することができる。したがって、焼入
品質を向上することができる。
1の底部4に搬出用扉15を設けるとともに、下降手段
(51),横移動手段60および上昇手段(51)を設
け、加熱炉1内で加熱したワークWを搬出用扉15を通
して下降させて焼入槽41内に浸漬し、槽内を横移動さ
せた後上昇手段(51)で上昇させて焼入槽41外へ搬
送可能に構成したので、加熱炉1内で加熱したワークW
を焼入槽41内に浸漬するまでの時間を従来例に比べて
一段と大幅に短縮することができる。したがって、焼入
品質を向上することができる。
【0041】なお、上記実施形態では、加熱炉1内では
ワークWを昇降台52(受け台48)で支持する構成と
したが、加熱炉1内にワーク支持手段21と同様構成の
ワーク支持手段を設け、ワークWを支持可能かつワーク
Wと離隔して昇降台52(受け台48)に受け渡し可能
に構成してもよい。
ワークWを昇降台52(受け台48)で支持する構成と
したが、加熱炉1内にワーク支持手段21と同様構成の
ワーク支持手段を設け、ワークWを支持可能かつワーク
Wと離隔して昇降台52(受け台48)に受け渡し可能
に構成してもよい。
【0042】かかる構成とすることにより、ワークWを
焼入槽1内に浸漬して冷却中に次のワーク(W)を加熱
炉1内に搬入して加熱処理することができ、より一層の
生産効率の向上を図り得る。
焼入槽1内に浸漬して冷却中に次のワーク(W)を加熱
炉1内に搬入して加熱処理することができ、より一層の
生産効率の向上を図り得る。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、加熱炉の底部に搬出用
扉を設けるとともに、下降手段,横移動手段および上昇
手段を設け、加熱炉内で加熱したワークを開放された搬
出用扉を通して下降させて焼入槽内に浸漬し、槽内を横
移動させた後上昇手段で上昇させて焼入槽外へ搬送可能
に構成したので、加熱炉内で加熱したワークを焼入槽内
に浸漬するまでの時間を一段と大幅に短縮することがで
きる。したがって、焼入品質を向上することができる。
扉を設けるとともに、下降手段,横移動手段および上昇
手段を設け、加熱炉内で加熱したワークを開放された搬
出用扉を通して下降させて焼入槽内に浸漬し、槽内を横
移動させた後上昇手段で上昇させて焼入槽外へ搬送可能
に構成したので、加熱炉内で加熱したワークを焼入槽内
に浸漬するまでの時間を一段と大幅に短縮することがで
きる。したがって、焼入品質を向上することができる。
【図1】本発明の実施形態を説明するための正面図であ
る。
る。
【図2】同じく、全体構成を説明するための側面図であ
る。
る。
【図3】焼入装置の従来構成を説明するための図であ
る。
る。
【図4】焼入装置の別の従来構成を説明するための図で
ある。
ある。
1 加熱炉 4 加熱炉の底部 11 搬入用扉 15 搬出用扉 31 搬入手段 41 焼入槽 42 入槽部 43 出槽部 51 昇降手段(上昇手段,下降手段) 60 横移動手段
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱炉(1)内で加熱したワークを焼入槽
(41)内に浸漬して焼入れを行う焼入装置において、 前記加熱炉(1) の底部(4) にワークを炉(1) 内から搬出
するための搬出用扉(15)を開閉可能に設け、前記焼入槽
(41)を前記加熱炉(1) の下方に入槽部(42)を搬出用扉(1
5)と近接させて配設し、搬出用扉(15)開放後に前記加熱
炉(1)内のワークを降下させて前記焼入槽(1) の入槽部
(42)に浸漬可能な下降手段(51)と、該入槽部(42)に浸漬
されたワークを前記焼入槽(1) の出槽部(43)まで横移動
させる横移動手段(61)と、該出槽部(43)に位置したワー
クを上昇させて前記焼入槽(41)外へ搬送する上昇手段(5
1)とを設けたことを特徴とする焼入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2802696A JPH09217113A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 焼入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2802696A JPH09217113A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 焼入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217113A true JPH09217113A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12237243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2802696A Pending JPH09217113A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | 焼入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09217113A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106944555A (zh) * | 2017-05-18 | 2017-07-14 | 赵洪栋 | 一种短流程热冲压成形生产线设备及其生产工艺 |
CN108774669A (zh) * | 2018-09-07 | 2018-11-09 | 江苏正和实业集团有限公司 | 一种用于淬火炉的送料组件 |
CN109434102A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-03-08 | 张家港市鑫州焊割机械有限公司 | 冶金粉末耐磨板的烧结、取板及淬火装置 |
KR20210104291A (ko) * | 2020-02-17 | 2021-08-25 | 황우영 | 가열 및 냉각 동시진행형 열처리 장치 |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP2802696A patent/JPH09217113A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106944555A (zh) * | 2017-05-18 | 2017-07-14 | 赵洪栋 | 一种短流程热冲压成形生产线设备及其生产工艺 |
CN108774669A (zh) * | 2018-09-07 | 2018-11-09 | 江苏正和实业集团有限公司 | 一种用于淬火炉的送料组件 |
CN108774669B (zh) * | 2018-09-07 | 2023-04-14 | 江苏正和实业集团有限公司 | 一种用于淬火炉的送料组件 |
CN109434102A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-03-08 | 张家港市鑫州焊割机械有限公司 | 冶金粉末耐磨板的烧结、取板及淬火装置 |
KR20210104291A (ko) * | 2020-02-17 | 2021-08-25 | 황우영 | 가열 및 냉각 동시진행형 열처리 장치 |
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