JPH04244188A - 刺繍縫いデータ作成方法 - Google Patents

刺繍縫いデータ作成方法

Info

Publication number
JPH04244188A
JPH04244188A JP971291A JP971291A JPH04244188A JP H04244188 A JPH04244188 A JP H04244188A JP 971291 A JP971291 A JP 971291A JP 971291 A JP971291 A JP 971291A JP H04244188 A JPH04244188 A JP H04244188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
area
closed
data
special
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP971291A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Asano
浅野 史明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP971291A priority Critical patent/JPH04244188A/ja
Publication of JPH04244188A publication Critical patent/JPH04244188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍縫いデータに基づ
いて刺繍縫いを行なう刺繍ミシンのための刺繍縫いデー
タ作成方法に関するものであり、特に、同一領域を複数
回縫う場合の刺繍縫いデータの作成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来、輪郭データから刺繍縫いデータを作
成するには、パソコンとデジタイザで構成するいわゆる
パンチングマシンと呼ばれる装置を用い、拡大図に描い
た模様をデジタイザに張り付けて、作業者がその模様を
分割する複数のブロックを想定し、各ブロックの頂点を
マーカでプロットし、その位置データをメモリに記憶さ
せた後に糸密度データを設定していた。前記位置データ
(ブロックデータ)と糸密度データとに基づきブロック
の相対向する2辺を交互に結ぶ針位置が演算されるので
ある。
【0003】また、本出願人はパンチングマシンに代わ
るものとして特願平1−279381号で出願中である
刺繍ミシンのデータ処理装置を提案した。この処理装置
は、刺繍すべき閉領域の外形線を外形線読み取り手段に
て読み取り、その外形線データに基づいて閉領域が複数
のブロックに分割され、ブロック毎の縫い順が縫い順決
定手段により自動演算されるものである。一方、閉領域
毎には糸密度データが予め設定されている。前記演算さ
れた縫い順に従ってブロック毎に、糸密度データとブロ
ックデータとに基づいて実際の針位置データが演算され
るのである。
【0004】前者のパンチングマシンでブロック形式の
データ作成を行う場合は、そのブロックの頂点と糸密度
、及びサテン縫いかタタミ縫いか、タタミであればその
ピッチやズレの割合等も、個々のブロックについてオペ
レータが状況に応じて指定しなければならない。一方、
後者の前記データ処理装置でも、外形線で規定される領
域毎に糸密度、縫い方法を指定している。
【0005】ここで、刺繍は、ブロックの相対向する2
本の輪郭線素を交互につないで縫い目を形成することに
より行われ、刺繍進行方向とは模様が縫い目で埋められ
ていく方向であり、例えば頂点の座標に番号が付されて
指定される。
【0006】刺繍の施される模様が図10(a)に示す
台形88である場合には、4本の輪郭線素90毎に始点
、終点の座標および直線を指示するデータが作成される
とともに、4個の頂点の座標に番号が付され、刺繍進行
方向が指定される。1番が始点であり、4番が終点であ
って矢印で示す方向に刺繍が進行することになる。
【0007】また、図11(a)に示すように刺繍が施
される模様が三角形92の場合には、3個の頂点のうち
の1つについて番号が2個付される。この番号が2個付
されるのは、刺繍時に対辺と交互につながれて縫い目が
形成される点である。さらに扇形の場合には、台形88
と同様にデータが形成される。なお、台形とは、4本の
輪郭線素によって画定されるものの他、三角形の1辺が
円弧を成し、3本の輪郭線素によって画定されるものも
含む。刺繍の施される模様がアルファベット、文字、記
号、図形などの場合には、三角形、四角形や扇形により
複数に分割し、各ブロック毎に模様データを作成する場
合がある。この場合、模様は、複数の模様データの他、
模様データの数を表すデータを有するものとされる。三
角形、四角形、扇形が単独で1つの模様を形成する場合
には、刺繍データの数は1である。また、この様に模様
データが作成されるブロックを基本ブロックと称する。
【0008】さて、図10(a)および図11(a)に
示された基本ブロックをサテン縫いするための針落ち位
置データ(ステッチデータ)をブロックデータと所定の
糸密度データとに基づいて演算し、演算された針位置を
示すと、それぞれ図10(b),図11(b)に示すよ
うになる。ここでは、辺(輪郭線素)13と辺(輪郭線
素)24上にそれぞれ一定の間隔で交互に針位置が決定
されている。辺(輪郭線素)の長さがゼロである場合(
点である場合)は、その点に集中的に針位置が決定され
る。
【0009】また、図10(a)および図11(a)に
示された基本ブロックをタタミ縫いするためのステッチ
データをブロックデータと所定の糸密度データとタタミ
の針落ちピッチデータとズレ割合データとに基づいて演
算し、演算された針位置を示すと、それぞれ図10(c
)、図11(c)に示すようになる。ここで図中の黒丸
は針落ち点を示している。タタミ縫いを行うための針位
置(ステッチデータ)はブロックデータと所定の糸密度
データとによりブロックの相対向する2辺上の針位置が
まず演算され、その2辺を交互に結ぶ縫い目を分割する
針位置が前記タタミの針落ちピッチデータとズレ割合デ
ータとに基づいて演算される。図10(c)においてタ
タミの針落ちピッチはm、ズレ割合はn/mで表される
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に、重ねて縫われ
ると生地は固くなる傾向にあり、生地が固くなると一度
生地に刺さった針が上に抜ける時、針が開けた穴がすぐ
には塞がり難くなる。そして、後から前記縫製部分の上
を縫う針落ち間隔,サテン縫いではステッチ長,タタミ
縫いではタタミのピッチが細かいと、上糸の引出し量に
比べて下糸の引出し量がある程度以上には減らないので
下糸の引出し量が相対的に大きくなり、下糸が表に出易
くなる。特に、タタミで縫われた場合はサテン縫いに比
べて一定の短い間隔で糸が生地に縫い付けられるわけで
あるから、生地が固くなる度合は顕著であるので、その
上から縫えば、更に下糸が表に出易くなる。
【0011】更に、前記上に縫う針落ち間隔が細かいと
、それ自体単位面積あたりの針落ち数が大きくなり、生
地が固くなることにつながる。これらの作用によって、
領域を重ねて縫う場合は、下糸が表に出易くなり、縫い
上がりの見栄えが悪くなるのである。
【0012】そこでこの不都合を回避しようとすれば、
従来方法では、オペレータが状況に応じて先に縫われる
閉領域を、後に縫われる閉領域と重なる部分を除いた状
態に作り直さなければならない。このようにして作り直
した閉領域は中空形状を呈しているので、この中空閉領
域を刺繍するためには作業者が再び複数のブロックに想
定分割しなければならないので効率が悪い。また、重な
り部分を除いた領域を作ったとしても、盛り上がりなど
は以前と異なったものになってしまうし、重なり部分を
除くこと自体、刺繍する際の生地の縮みを考慮せねばな
らず、縮みによる隙間を作らないためには、かなりのノ
ウハウと試行錯誤が必要となる。
【0013】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は重ねて縫われる先の
閉領域の、後に縫われる閉領域によって重ねられる部分
の縫製条件を変更する事によって、重ね縫いをする場合
でも下糸が加工布の表に出ることを防ぎ、見栄えの良い
刺繍縫いが可能な刺繍データを作成する方法を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の刺繍縫いデータ作成方法は、複数の閉領域
の輪郭をそれぞれ示す輪郭データを閉領域の縫い順に関
連させて記憶手段に記憶させるステップと、その記憶手
段の輪郭データに基づき、縫製順位が前の閉領域であっ
て且つ後の閉領域に重ねられる閉領域の、その閉領域内
の前記後の閉領域と重なる部分を特殊縫い領域として判
別するステップと、その特殊縫い領域を刺繍する際の特
殊縫製条件を、その他の領域を刺繍する際の通常縫製条
件と異ならせて設定するステップと、前記特殊縫い領域
を含む閉領域の、特殊縫い領域を除く部分を通常縫製条
件により刺繍し、特殊縫い領域については前記特殊縫製
条件により縫製するための刺繍縫いデータを作成するス
テップとを備えている。
【0015】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、複数の
閉領域の輪郭をそれぞれ示す輪郭データを閉領域の縫い
順に関連させて記憶手段に記憶させ、その記憶手段の輪
郭データに基づき、縫製順位が前の閉領域であって且つ
後の閉領域に重ねられる閉領域の、その閉領域内の前記
後の閉領域と重なる部分を特殊縫い領域として判別し、
その特殊縫い領域を刺繍する際の特殊縫製条件を、その
他の領域を刺繍する際の通常縫製条件と異ならせて設定
し、前記特殊縫い領域を含む閉領域の、特殊縫い領域を
除く部分を通常縫製条件により刺繍し、特殊縫い領域に
ついては前記特殊縫製条件により縫製するための刺繍縫
いデータを作成している。
【0016】この様に重ねられる閉領域の重ねられる部
分の縫製条件を変更する事で、生地が固くなるのを抑制
して下糸が出難い、見栄えの良い刺繍縫いデータを効率
よく作成できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0018】図2において10はミシンテーブルであり
、このミシンテーブル10上にはミシン機枠14が設け
られている。ミシン機枠14は、ベッド12から立ち上
がった脚柱部16と、その脚柱部16の上端から片持ち
状にかつベッド12にほぼ平行に延びる上方アーム18
とから成る。このミシン機枠14には、針棒22が針棒
台(図示省略)を介して上下方向に移動可能に取り付け
られ、その下端部に縫針24が固定されている。針棒2
2は針棒抱きや針棒クランク等を介してミシンモータ2
6(図3参照)より回転される主軸に連結されており、
ミシンモータ26の駆動によって針棒22および縫針2
4が上下往復運動させられる。
【0019】ベッド12の上面には開口が形成されてい
る。この開口は針板30によって塞がれており、針板3
0には針孔38が形成されている。
【0020】また、ミシンテーブル10、ベッド12上
には、刺繍枠42がミシンの左右方向であるX軸方向と
、前後方向であるY軸方向とに移動可能に取り付けられ
ている。刺繍枠42は円環状の外枠44と、外枠44の
内側に嵌められる内枠46とを有し、それら枠44、4
6により加工布(生地)を保持する。外枠44にはX軸
方向においてミシン機枠16から離れる向きに延び出す
スライド部48が形成され、ミシンテーブル10上にY
軸方向に設けられた一対のガイドパイプ50に摺動可能
に嵌合されている。これらガイドパイプ50の両端部は
支持台52、54によって支持されている。一方の支持
台52は、送りネジ56、X軸送りモータ58によって
X軸方向に移動され、他方の支持台54はミシンテーブ
ル10の上面から離間させられている。これらスライド
部48、支持台52、54には一対の無端のワイヤ60
が係合させられており、ワイヤ60が回転伝達軸62、
送りモータ64によって移動させられることによりスラ
イド部48がY軸方向に移動させられる。刺繍枠42は
、支持台52のX軸方向の移動とスライド部48のY軸
方向の移動とによって水平面内の任意の位置に移動させ
られるのであり、この移動と縫針24の上下動とによっ
て加工布に刺繍が施される。
【0021】本ミシンは、制御装置70によって制御さ
れる。制御装置70は、図3に示すように、CPU72
、ROM74、RAM76およびバス78などを含むコ
ンピュータを主体とするものである。バス78には入力
インタフェース80が接続され、入力インタフェース8
0にはキーボード82、外部記憶装置84が接続されて
いる。キーボード82には、加工布に施す刺繍の模様、
模様の形成間隔や縫い目密度などを入力するものであり
、アルファベット、数字、記号、カナなど刺繍模様を指
示するキーを始めとし、データの入力に必要な種々のキ
ーが設けられている。また、外部記憶装置84には刺繍
を施す模様に関するデータが記憶されている。
【0022】また外部記憶装置84には、図7に示すよ
うに、刺繍を施す模様(図柄P0)を構成する複数の閉
領域P1〜P3の各々の外形線を示す輪郭データが記憶
されている。ここで閉領域の輪郭データは、外形線(一
本の閉じた輪郭線)を規定するために外形線上に複数設
定された点列の位置データとして設定されている。この
外形線上の点を構成点と称する。尚、この輪郭データと
しては、前記外形線上の点列を表すものの他に、始点,
終点(一本の閉じた輪郭線のため始点と終点の位置は同
じになる),制御点により自由曲線を表現するベジェ曲
線を示すものであってもよい。更に各々の閉領域に対し
て刺繍縫い開始点と終了点とが記憶されている。
【0023】ところで、前記バス78にはまた出力イン
タフェース100が接続され、出力インタフェース10
0にはモータ駆動回路104、106、108および表
示駆動回路110を介してミシンモータ26、X軸送り
モータ58、Y軸送りモータ64および表示装置112
が接続されている。表示装置112は刺繍が施される模
様を模様データに基づいて画面に表示するものである。 また、RAM76には図4に示すように、外形線メモリ
、糸密度メモリ、位置関係メモリ、縫い順メモリ、タタ
ミ縫いの針落ちピッチメモリ、縫い方メモリ(サテンか
タタミかを記憶する)およびカウンタ等がワーキングエ
リアと共に設けられている。さらに、ROM74には図
7の針落ちデータ作成用のプログラムと図8の重なり判
定ルーチンと図9の針落ち位置演算ルーチンとが記憶さ
れている。
【0024】次に本実施例の刺繍縫いデータ作成装置の
作動を説明する。
【0025】ここでは図5(a)に示す図柄P0につい
て刺繍縫いするための刺繍データを作成する場合を例に
取って説明する。図柄P0は同図(b)に示すように3
個の閉領域P1〜P3を有しており、それぞれの閉領域
の外形線情報(輪郭データ)は外部記憶装置84に記憶
されているものとする。ここで、図5(a)に示されて
いるように、閉領域P1に閉領域P2が重なるものであ
る。また、図柄P0はおおよそは図6(a)、(c)、
(d)に示すように閉領域P1はタタミ縫い、その他は
サテン縫いとする。
【0026】オペレータはキーボード82から本プログ
ラムを起動させる命令を入力する。するとCPUは、外
部記憶装置84から図柄P0の外形線情報をRAM76
の外形線メモリに取り込む(図7、ステップS901、
以後単にS901と略す。他も同様)。次に閉領域P1
をタタミ縫いに指定し、タタミピッチ、ズレ割合も指定
する。その他の閉領域P2、P3に付いてはサテン縫い
とする。糸密度は標準とし、特に指定しない。縫い順は
閉領域P1、P2、P3の順になるようにしておく(S
902)。これらのデータはRAM76に設定された各
記憶領域と関連づけて記憶される。そして変数Nに外形
線数、この場合は閉領域は3個であるから3を代入する
(S903)。更にカウンタ変数Cに1を代入しておく
(S904)。そしてS905に進み、後述する第C閉
領域の重なり判定ルーチンに入ってC番目の領域に重な
りがあるかどうか判定する。次にCをインクリメントし
(S906)、S907で全ての領域で終了したかどう
か判断し、そうでなければS905に戻り、全て終了し
たので有ればS908に進む。S905からS907の
処理で、閉領域の上に縫われる別の閉領域が有ればその
閉領域の重なりフラグがセットされ、重なる領域の外形
情報がその閉領域の重なりメモリに記憶される。
【0027】ここで前記第C閉領域の重なり判定ルーチ
ンS905について図8のフローチャートを用いて説明
する。ここでは簡単のため上の領域が少しでも下の領域
から出ていたらその領域は重なっていない事にする。も
ちろん、ある面積だけ、例えば50%以上重なっていれ
ば重なっている事にしたり、その領域が複数のブロック
から出来ていた場合、ブロック毎に重なりを判定する事
も可能である。
【0028】さて、このルーチンに入ると、C番目の領
域の構成点数を変数Dに代入する(S1001)。ここ
で構成点とは、閉領域の外形を規定する点で、外形線が
直線であればその構成点そのものであり、曲線であれば
曲線上の十分細かい間隔の点であるとする。
【0029】次に変数E、Fを1に初期化する(S10
02、S1003)。そしてC番目の閉領域(閉領域と
する)の輪郭データから前記構成点のE番目の点がF番
目閉領域の中にあるかどうかを判定する(S1004)
。この判定は、点Eが閉領域Fのどの構成辺(前記構成
点間を結んで画定されたもの)につても同じ側にあるか
どうか等を調べる事により判定できる。
【0030】ここで閉領域内であると判定されればYE
Sとなり、CPU72はS1005の処理に進んでC領
域の構成点を示す変数Eをインクリメントし、S100
6に進んで全ての点につき、閉領域Fの内外判定を行っ
たかどうかを判定する。NOであればS1004に戻り
、次の構成点が閉領域Fの中にあるかどうかを判定する
【0031】全ての構成点が閉領域F内であり続ければ
S1006の判定がYESとなりCPU72はS100
7の処理に進むが、1点でも閉領域Fの外にあればS1
004の判別がNOとなっててS1009に進む。
【0032】S1007では閉領域Fの重なりフラグを
セットする。これは閉領域Cが閉領域F内に含まれる事
を示す。更に、S1008の処理に進んで閉領域Fの重
なりメモリに閉領域Cの外形情報を記憶させる。この後
CPU72はS1009に進み、閉領域を表す変数Fを
インクリメントし、S1010に進んで全ての閉領域に
ついて調べたかどうかを判定し、NOであればS100
4に戻って次の閉領域について調べ、YESであればこ
のルーチンを終了する。
【0033】前記図柄P0の場合、閉領域P1が該当し
、重なりメモリには領域P2の外形情報がセットされる
【0034】前記S907の判別がYESとなると、即
ち全ての閉領域の重なり状況が判別されると、CPU7
2はカウンタ変数Cを1にクリアし(S908)、C番
目の閉領域はタタミ縫いかどうか(S902で入力済情
報)判定し(S909)。タタミ縫いであればYESと
なって次のS910の処理に進み、そうでなければNO
となってS912の処理に進んで変数Cをインクリメン
トする。ここでC番目の閉領域がタタミ縫いかどうかを
判別するのは、閉領域をサテン縫いする場合は加工布は
殆ど固くなる事はないので下糸が加工布の表に出てくる
ことはあまりないが、タタミであれば加工布が固くなる
ので下糸が加工布の表に出ないように何らかの補正が必
要になるからである。これは、針落ちピッチが細かいと
加工布は固くなり、加工布が固くなると縫い針が加工布
から抜けた時に針穴がすぐに収縮せず、下糸が加工布の
表に出易くなるためである。
【0035】前記S909の判定がYESとなると、C
PU72は、前記S905の処理により判別されたよう
に、C番目の閉領域の上に縫われる他の閉領域(重なり
閉領域と称す)があるかどうかを判定(S910)し、
あればYESとなってS911の処理に進み、無ければ
NOとなってS912の処理に進む。そしてS911で
は、CPU72は、C閉領域の内部の、前記重なり閉領
域と一致する部分を特殊縫い領域(タタミ禁止領域)と
して設定し、そのタタミ禁止領域の外形情報(輪郭デー
タ)を前記重なりメモリに記憶された前記重なり閉領域
の外形情報(輪郭データ)に基づいて設定記憶する。
【0036】S912においてCPU72は変数Cをイ
ンクリメントし、S913で全ての閉領域について処理
を行ったかどうかを判定し、その判定結果がNOの場合
は前記S909の処理に戻る。S913の判定結果がY
ESの場合、即ち全ての閉領域について処理が行われる
とCPU72は後述の針落ち位置データ演算ルーチンS
914に進む。
【0037】前記S909からS913までの処理によ
り、閉領域P1がタタミ縫いに設定されており、その領
域上に後で縫われる別の閉領域P2があるので、S91
1において閉領域P2の外形線と同一形状のタタミ禁止
領域が、閉領域P1内に閉領域P2と対応する位置に設
定される。
【0038】次に、針落ち位置データ演算ルーチンS9
14について図9を参照して説明する。
【0039】さて、このルーチンに入ると、CPU72
は、先ず閉領域を表す変数Fを1にセットする(S11
01)。そしてF番目の閉領域を刺繍縫いするための針
落ち位置を、F閉領域の外形情報(輪郭データ)と糸密
度データとタタミ縫いの針落ちピッチデータとに基づい
て演算する(S1102)。即ち、先ず閉領域(P1〜
P3)毎に輪郭データを読みだし、その輪郭データに基
づいて閉領域を分割するブロックのブロックデータを自
動演算する。この輪郭データからブロックデータへの自
動演算は、本出願人が先に出願した特願平1−2793
81号に記載されており、また本発明の要旨部分ではな
いので、その詳細については省略する。尚、前記特殊縫
い領域が設定された閉領域の場合は特殊縫い領域が設定
される前の状態のものについてブロック化の処理が行わ
れる。
【0040】このブロック化の処理が終了するとCPU
72は、サテン縫いが設定された閉領域P2,P3につ
いてはブロックデータと糸密度データとに基づいて針落
ち位置データを演算する(一針展開処理と称する)。一
方、タタミ縫いが設定された閉領域P1についてはブロ
ックデータと糸密度データとタタミ縫いの針落ちピッチ
データとに基づいて針落ち位置データを演算する。一針
展開処理により演算された針落ち位置を図6(a),(
c),(d)に示す。
【0041】次に、CPU72はS1103でF番目の
閉領域がタタミ縫いかどうかを判定し、タタミ縫いであ
ればYESとなってS1104の処理に進み、そうでな
ければNOとなってS1111の処理に進む。S110
4ではF番目の閉領域Fに関して図8のルーチンで判定
した重なりフラグが1かどうかを判定し、1であればY
ESとなってS1105の処理に進み、そうでなければ
NOとなってS1111の処理に進む。ここで1番目の
閉領域Pはタタミ縫いで重なりフラグが1であるのでC
PU72はS1105の処理に進み、一針展開されたF
番目の閉領域の総針数を変数Mに代入する。
【0042】そしてS1106に進み、針落ち点の各々
の形成順序を表す変数Pを1にセットする。次にS11
07に進み、P番目の針落ち点(点Pと称する)が前記
タタミ縫い禁止領域内(特殊縫い領域)にあるかどうか
を判定する。P番目の針落ち点(点P)がタタミ縫い禁
止領域内にあるかどうかを判定するには、図8の説明で
述べたような内外判定手法を用いれば良い。ここで禁止
領域であれば、前記判定結果がYESとなり、閉領域F
の刺繍縫い後にそこを再び縫う事を示しているから、そ
の時に針が加工布を通り易くするために、S1108に
進み点Pの位置に針が落ちないように点Pの針落ち一デ
ータを削除する。一方、前記S1107の判定ルーチン
においてP番目の針落ち点(点P)がタタミ禁止領域に
ないときは、点Pの位置は再び縫われることがないので
、CPU72は最初の情報どうり縫うためにS1108
をスキップする。
【0043】この後、S1109に進んで針落ち点の形
成順を表す変数Pをインクリメントし、S1110で閉
領域F内の全ての針落ち点についてタタミ縫い禁止領域
かどうかの判定が終了したかどうかを判別し、まだ未処
理の点があればS1107の処理に戻り、全て終了した
ならばS1111の処理に進む。CPU72はS111
において閉領域を表す変数Fをインクリメントし、全て
の閉領域について針落ち演算処理を行ったかどうかを判
定し(S1112)、未処理の閉領域があればNOとな
ってS1102の処理に戻り、未処理の閉領域がなけれ
ばYESとなってこの針落ち位置データ演算ルーチンS
914を終了する。
【0044】ここで前記S1112の判定は閉領域P2
,P3が未処理の閉領域として残っているのでNOとな
る。このためCPU72は閉領域P2についてS110
2〜S1111の処理を繰り返す。即ち、S1102で
閉領域P2の一針展開処理が行なわれ、閉領域P2がサ
テン縫いであるためS1103でNOとなりS1111
で変数Fをインクリメントする。S1112の判定ルー
チンにおいては、まだ閉領域P3が残っているのでNO
となる。閉領域P3についてはサテン縫いであるため前
述と同様にして一針展開処理のみが行われる。また閉領
域P1については図6(b)に示すように、閉領域P2
に重なる部分(特殊縫い領域)内には針落下点が形成さ
れず、上糸と下糸とが特殊縫い領域を通過しているので
(通過縫い状態)、その部分の加工布の硬化が防止され
ている。このため閉領域P2が刺繍縫いされても下糸が
加工布の表に出ることが防止される。
【0045】この後CPU72は図7のメインルーチン
に戻り、演算された針落ち位置データをフロッピーディ
スクなどの記憶媒体に記憶させて終了する。
【0046】このようにして刺繍縫いデータが作成され
た後、オペレータがキーボード82より図柄P0をミシ
ンで刺繍縫いするよう指令を出せば、制御装置70によ
って作成さ刺繍縫いデータが記憶媒体から読み出されて
、X軸,Y軸送りモータ58,64が駆動制御され、刺
繍枠42が針24の上下往復動サイクルの所定のタイミ
ングで移動されて図柄P0が刺繍縫いされる。
【0047】そして、本実施例によれば、閉領域毎に重
なり状況を調べ、重なっていれば前に縫われる閉領域の
、後に縫われる閉領域に重なる部分を特殊縫い領域に設
定し、その部分をタタミ縫い(通常縫製条件)から通過
縫い状態(特殊縫製条件)に変更する事で、加工布が固
くなるのを防ぎ、その部分を再び縫う際に下糸が加工布
の表側に出難くすることができる。これにより、重ねて
縫われる部分があっても上からみた場合の縫い目を何等
変える事なく、見栄え良く縫える刺繍縫いデータが効率
よく出来るという効果がある。
【0048】なお、上記実施例においては、閉領域P1
上に重なり部分があるとき、単に閉領域P1がタタミ縫
いかどうかでその部分の縫製条件を変える補正をするか
どうかを決めていたが、タタミ縫いの針落ちピッチや、
上に縫われる閉領域の糸密度なども補正条件に加え、所
定の針落ちピッチ以下、所定の糸密度以上の時に補正す
るようにしてもよい。また、単にタタミ縫いを通過縫い
状態に変えるだけでなく、特殊縫い領域をタタミ縫いす
ると共にその針落ちピッチを粗く変更してもよい。
【0049】また、上記実施例では、タタミ縫いすべき
閉領域に重なる他の閉領域が有るか無いかだけしか判定
していないが、重なりがあるとすれば何回あるかも調べ
、その回数を特殊縫い領域の特殊縫製条件の設定に反映
させても良い。
【0050】また、上記実施例では、針落ち位置データ
を出力していたが、ブロック形式のデータで出力しても
良い。
【0051】また、上記実施例では、先に縫われる閉領
域がタタミ縫いである場合を例に取って説明したが、そ
の閉領域がサテン縫いであり後から再び縫われる場合、
タタミ縫いの場合よりは程度が少ないが、下糸が加工布
の表に出易くなる傾向があるので、先に縫われる閉領域
がサテン縫いである場合も本発明の主旨が適用可能であ
る。
【0052】また、上記実施例では縫われる加工布のか
たさや糸の太さや材質を考慮していないが、先に縫われ
る部分の針落ち密度と共に、加工布の固さ、糸の太さや
材質も考慮にいれて後で縫われる部分の糸密度を変化さ
せるようにしても良い。
【0053】また、上記実施例では、特殊刺繍領域の特
殊縫製条件の設定を自動で行ったが、これを自動でする
のではなく、重なりがあるかどうかをディスプレイ上に
分かりやすく表示してオペレータに特殊縫製条件を設定
するかどうか判断させたり、特殊縫製条件を複数準備し
ておき、任意のものを選択させるようにしてもよい。そ
の他、特許請求の範囲を逸脱する事なく、当業者の知識
に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明を実
施することが出来る。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、複数の閉領域の輪郭をそれぞれ示す輪
郭データを閉領域の縫い順に関連させて記憶手段に記憶
させ、その記憶手段の輪郭データに基づき、縫製順位が
前の閉領域であって且つ後の閉領域に重ねられる閉領域
の、その閉領域内の前記後の閉領域と重なる部分を特殊
縫い領域として判別し、その特殊縫い領域を刺繍する際
の特殊縫製条件を、その他の領域を刺繍する際の通常縫
製条件と異ならせて設定し、前記特殊縫い領域を含む閉
領域の、特殊縫い領域を除く部分を通常縫製条件により
刺繍し、特殊縫い領域については前記特殊縫製条件によ
り縫製するための刺繍縫いデータを作成しているので、
特殊縫い領域の加工布が固くなるのを防止し得、そこを
再び縫う際に下糸が加工布の表側に出難くすることがで
きる。これにより、重ねて縫われる部分があっても、下
糸が加工布の表側に出ることがなく、しかも後から縫わ
れる閉領域の態様が変わらない見栄えの良い刺繍縫いが
可能な刺繍縫いデータを作成することができる利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の刺繍縫いデータ作成方法のステップを
示した概念図。
【図2】実施例のデータ作成機の構成図。
【図3】その電気的構成を示すブロック図。
【図4】記憶手段の内容を示す説明図。
【図5】(a)は本実施例の刺繍すべき図柄P0を示す
説明図。 (b)は図柄P0を構成する閉領域P1〜P3を示す説
明図。
【図6】(a)は本実施例の閉領域P1を輪郭データと
通常縫製条件とに基づいて針落ち位置を演算する従来の
手法により求められた針落ち位置を示す説明図。 (b)は本実施例の閉領域P1を輪郭データと通常縫製
条件と特殊縫製条件とに基づいて針落ち位置を演算する
本発明の手法により求められた針落ち位置を示す説明図
。 (c)は本実施例の閉領域P2を輪郭データと通常縫製
条件とに基づいて針落ち位置を演算する従来の手法によ
り求められた針落ち位置を示す説明図。 (d)は本実施例の閉領域P3を輪郭データと通常縫製
条件とに基づいて針落ち位置を演算する従来の手法によ
り求められた針落ち位置を示す説明図。
【図7】本実施例における処理の全体の流れを示すフロ
ーチャート。
【図8】本実施例における重なり判定ルーチンを示すフ
ローチャート。
【図9】本実施例における針落ち位置演算ルーチンを示
すフローチャート。
【図10】(a)は四角形のブロックを示す説明図。 (b)は四角形ブロックのブロックデータと糸密度デー
タとに基づいて演算されたサテン縫い時の実際の針落ち
位置を示す説明図。 (c)は四角形ブロックのブロックデータと糸密度デー
タとタタミピッチデータとに基づいて演算されたタタミ
縫い時の実際の針落ち位置を示す説明図。
【図11】(a)は三角形のブロックを示す説明図。 (b)は三角形ブロックのブロックデータと糸密度デー
タとに基づいて演算されたサテン縫い時の実際の針落ち
位置を示す説明図。 (c)は三角形ブロックのブロックデータと糸密度デー
タとタタミピッチデータとに基づいて演算されたタタミ
縫い時の実際の針落ち位置を示す説明図。
【符号の説明】
70    制御装置 72    CPU(中央処理装置) 74    ROM(リードオンリーメモリ)76  
  RAM(ランダムアクセスメモリ)78    バ
ス 80    入力インターフェイス 82    キーボード 84    外部記憶装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の閉領域の輪郭をそれぞれ示す輪
    郭データを閉領域の縫い順に関連させて記憶手段に記憶
    させ、その記憶手段の輪郭データに基づき、縫製順位が
    前の閉領域であって且つ後の閉領域に重ねられる閉領域
    の、その閉領域内の前記後の閉領域と重なる部分を特殊
    縫い領域として判別し、その特殊縫い領域を刺繍する際
    の特殊縫製条件を、その他の領域を刺繍する際の通常縫
    製条件と異ならせて設定し、前記特殊縫い領域を含む閉
    領域の、特殊縫い領域を除く部分を通常縫製条件により
    刺繍し、特殊縫い領域については前記特殊縫製条件によ
    り縫製するための刺繍縫いデータを作成することを特徴
    とする刺繍データ作成方法。
JP971291A 1991-01-30 1991-01-30 刺繍縫いデータ作成方法 Pending JPH04244188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP971291A JPH04244188A (ja) 1991-01-30 1991-01-30 刺繍縫いデータ作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP971291A JPH04244188A (ja) 1991-01-30 1991-01-30 刺繍縫いデータ作成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04244188A true JPH04244188A (ja) 1992-09-01

Family

ID=11727869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP971291A Pending JPH04244188A (ja) 1991-01-30 1991-01-30 刺繍縫いデータ作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04244188A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07136360A (ja) * 1993-11-15 1995-05-30 Brother Ind Ltd 刺繍データ作成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07136360A (ja) * 1993-11-15 1995-05-30 Brother Ind Ltd 刺繍データ作成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012100788A (ja) 刺繍データ作成装置、刺繍データ作成プログラム、および刺繍データ作成プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な媒体
JP3434075B2 (ja) 刺繍データ処理装置
JPH08141244A (ja) 刺繍データ作成装置
JPH07238464A (ja) 刺繍データ作成方法
JP3811191B2 (ja) 刺繍データの作成方法及びその装置並びにその刺繍データに基づいて形成された刺繍模様
JPH05103884A (ja) 刺繍針落ちデータ作成装置
JP3760541B2 (ja) 刺繍データ処理装置
JPH04244188A (ja) 刺繍縫いデータ作成方法
JPH04244186A (ja) 刺繍縫いデータ作成方法
JP2867715B2 (ja) 刺繍縫いデータ作成方法
JP2797611B2 (ja) 刺繍データ処理装置
JP2797432B2 (ja) 刺繍ミシンの下縫データ作成装置
US7069871B2 (en) Embroidery of patterns
JPH04244190A (ja) ミシンの重ね縫い方法およびそのためのデータ処理装置
JP3541078B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JP2754729B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ作成方法
JP2653257B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JP2576709B2 (ja) 刺繍方法
JPH09137357A (ja) 刺繍データ作成方法
JP3617152B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JP2836122B2 (ja) 刺繍ミシンのデータ処理装置
JPH03289989A (ja) 刺繍データ処理装置
JP4081866B2 (ja) 刺繍データ作成装置及び記憶媒体
JPH0747068B2 (ja) 自動ミシンのための縫製デ−タ作成装置
JPH074456B2 (ja) 刺繍データ作成装置