JPH04243266A - 画像形成部材のためのオーバーコート - Google Patents

画像形成部材のためのオーバーコート

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JPH04243266A
JPH04243266A JP3184706A JP18470691A JPH04243266A JP H04243266 A JPH04243266 A JP H04243266A JP 3184706 A JP3184706 A JP 3184706A JP 18470691 A JP18470691 A JP 18470691A JP H04243266 A JPH04243266 A JP H04243266A
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JP
Japan
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layer
blade
overcoat
photoreceptor
cleaning
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Pending
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JP3184706A
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English (en)
Inventor
Nero R Lindblad
ネロ アール  リンドブラッド
Richard L Schank
リチャード エル シャンク
Richard W Bigelow
リチャード ダブリュー ビゲロー
Herbert C Relyea
ハーバート シー レリーア
Robert E Trott
ロバート イー トロット
R Melnyk Andrew
アール メルニク アンドリュー
Merlin E Scharfe
マーリン イー シャーフ
Walter F Leising
ウォルター エフ ライジング
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Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/147Cover layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0525Coating methods

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に電子写真に関し、
特にオーバーコート層を持つ電子写真画像形成部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法において、伝導層の上に光伝
導性絶縁層を含む電子写真プレートがまず最初にその表
面を均一に静電帯電することにより像ができる。次にプ
レートは光のような活性電磁放射のパターンに露光され
る。放射は光伝導絶縁層の照射領域内の電荷を選択的に
消失し、一方、非照射領域の静電潜像を残す。次にこの
静電潜像を現像し、光伝導絶縁層の表面において、微細
に分割した検電マーキング粒子(トナー)を付着させる
ことにより可視の画像を形成する。次にこの結果できる
可視の画像を電子写真プレートから紙のような支持体に
転写する。この画像プロセスは再利用可能な光伝導性絶
縁層で多数回繰返えされる。
【0003】画像プロセスにおいては、次の画像サイク
ルを繰返す前に光伝導絶縁層の表面から残存トナーをク
リーニングする必要である。一つの共通的なクリーニン
グ法としてブレードクリーニングがある。感光体のエラ
ストマーブレードクリーニングは概念的に単純であり経
済的であるが、中および大容量の操作においてはあきら
かなランダムな不良(failure)のために信頼性
に対する不安が増大する。そのようなランダムな不良の
ために、大容量の機械においては、何らかのバックアッ
プ素子を持つあるいは持たないブレードクリーナーを備
え難いことになる。
【0004】大容量操作において用いられる代替的クリ
ーニング技術としては磁気、絶縁および静電ブラシの使
用がある。しかしながらそのようなクリーニング技術も
特定のあるいは定期的な不良を免れ得ない。これらの不
良には、感光体フィルム形成およびコメット形成がある
が、それに限られない。特定の不良は、部分的には、材
質のパッケージ、例えばトナーとトナーに含まれる何ら
かの添加剤に関連し得る。これらの型のブレードおよび
クリーニングの不良は極めて高い予測性があり得る。
【0005】クリーニングブレードの一つのランダム不
良モードとしては、ブレードの材料中にある固有の変化
あるいはひび(flaws)に基づいており、長時間の
複写による応力および歪がブレードの端に局部的な疲労
をもたらすことになり得る。その上にランダム不良モー
ドとしては局部あるいは画像に関連したブレード/感光
体摩擦の増大および減少があり、ドクターブレードエッ
ジに受容し難い大きなタック−アンダーを引き起す。ブ
レード/感光体シールにおける十分大きなタックあるい
は破損により、残存トナーおよび他の破片がブレードの
下を通過することを可能にする。これは、クリーニング
効率を低下させる、例えば背景を増大させるだけでなく
、重大な場合には破局的なシステムの不良をもたらす。
【0006】ブレード/感光体の接触特性を増大させる
ために、多くの方法が実施されあるいは提案されている
。一つの方法としては、感光体に対してブレードを撹拌
し、接触シールに沿う材料の集中(build−up)
 を妨げることがある。もう一つの方法としては、妨害
ブラシ(disturber brush)のような余
分な部材を加え、ブレード素子に応力をもたらす破片を
解放あるいは収集することがある。これらの方法は、機
械的な複雑性およびクリーニングアセンブリーの費用を
増大させるので好ましいものではない。
【0007】ブレード/感光体接触特性を増大させる他
の方法として、滑剤をトナー、感光体および/あるいは
ブレードに加えることがある。しかしながら、この方法
は材料の複雑性を増大させ、相容性の問題を引き起こす
。さらに、ブレード/感光体接触特性を増大させるため
の提案として、感光体表面を粗くし、ブレード/感光体
接触領域を減じ、かくてブレード摩擦を減じることがあ
る。この方法もまた、粗表面の作り方に応じて相容性問
題を引き起こし得る。例えば、輸送層のバルクへの微粒
子添加剤の添加は電気的および/あるいは機械的特性を
減少させる。表面のアスペリティー(asperiti
es) は通常の機械コピーにおいて摩滅し、クリーニ
ング利点を限定する。表面粗化は、トナーが内蔵される
ようになるサイトをもたらすというような直線的な逆効
果も持ち得る。感光体表面粗化はまたブレードがトナー
および他の表面破片の上を通過してしまうことによりク
リーニングを抑制することになり得る。
【0008】オグチらへの米国特許第4,647,52
1 号は感光部材の最上層にアモルファスな疎水性シリ
カ粉末を添加することについて開示している。そのシリ
カは球状の形状をしており、粒径分布は10〜1000
オングストロームの間である。カンらへの米国特許第4
,784,928 号は、二つの電荷輸送層を持つ電子
写真素子について開示している。一番外側の電荷輸送層
あるいはオーバーコーティングはワックス状の伸延性の
固体、ステアリン酸塩、ポリオレフィンワックス、およ
びフルオロカーボンポリマーを含み得る。
【0009】最も共通な“予測性”のあるあるいは非ラ
ンダムなブレードクリーニング欠陥の一つは感光体コメ
ット形成である。この型の不良は一般的に起こりかつプ
ログラム開発の過程で解決される。感光体コメット形成
はトナー粒子を含む材料を伴ない、感光体上に衝撃を与
え、その材料がクリーニング素子では除去できないよう
な力で付着する。転写されなかったトナー残留物、現像
剤および/あるいはトナー添加剤を含む付加的な破片は
アスペリティに押し込められる。繰り返される通過や長
時間のコピーにより、アスペリティ上に引き伸ばされた
外殻付着物が堆積し、最終的にそれがコピー上のスポッ
ト、即ちコメットとして印刷されることになる。上に列
挙したものを含む、この型のブレードクリーニング問題
を扱うために、種々の対策が実行されあるいは提案され
てきた。コメット問題を解決する更なる方法としては、
末端(tail) において衝撃を与える、あるいは堆
積する材料を除去すること、有害な材料を円滑にしかつ
/あるいは掃除する添加剤を入れること、およびトナー
衝撃および/あるいはコメット形成に耐える感光体表面
の開発がある。
【0010】ブレードシステムにおけるコメットの起源
に関する有力な意見としては、クリーニングエッジにお
ける局在的なタックによりトナー粒子あるいはコメット
先端が感光体中に圧縮されるというものである。かくて
、コメット形成およびさらにランダムな型のブレードク
リーニング不良が関連することになる。いくつかの電子
写真画像システムにおいては、感光体上に像を形成する
ためにラスタ出力スキャナーが採用されてきた。ラスタ
出力スキャナーにより、画像信号の画像内容に一致した
画像が形成あるいは書かれる。典型的なラスタ出力スキ
ャナーシステムとしては、画像が感光体上に書かれるゼ
ログラフィーに基づくシステムがある。そのようなデバ
イスにおいては、直前に帯電された、動いている感光体
が、入出信号に従って変調された、レーザのような高強
度の電磁放射ビームによって線から線へと露光される。 変調ビームは適当な光学素子により集光され、回転多面
体のような走査素子により感光体上に指定点を与えられ
る。結果として、入力画像信号を表現する静電潜像が感
光体上に形成され、その後適当なトナーの適用により現
像される。次に現像された画像がコピーシート上に転写
させられ、永久コピーとして固定される。
【0011】しかしながら、ラスタ出力スキャナーの使
用にはいくつかの問題が付随する。約6500〜約85
00オングストロームの波長のコヒーレント光が、画像
形成部材の上部と何らかの底面の間で内部反射をすると
感光体によって吸収された光の内に干渉パターンを引き
起こす。底部の内部表面は通常、伝導性金属基底面であ
るが、また電荷発生層、電荷輸送層、あるいは感光体の
他の層における界面になっている。吸収における変動は
光放電における変動となり、特に部分放電の条件下では
ゼログラフィープリンターにおける不快なパターンとし
て印刷されてしまう。その結果生ずるパターンは合板木
材における木目線に似ており、従ってベニヤ板(ply
wood)と呼ばれる。
【0012】干渉パターンは、例えば内部反射層の表面
を粗化するなどの拡散反射によって除去できることが知
られている。例えば、粗面化した金属基板を用いること
ができる。しかしながら、蒸発金属層の粗化は困難であ
る。クボヘの米国特許第4,904,557 号は、感
光体内に微細分割した不活性粒子を分散することにより
十分に光を散乱させることができ、ベニヤ板を除去でき
ると開示している。上述の、および米国特許第4,90
4,557 号に示されたように、このような添加剤は
画像形成部材の電気的および/あるいは機械的特性を減
少させる。この特許はまた干渉フリンジパターンがスプ
レー条件の制御あるいは粉砕による表面粗化により避け
られることを示唆している。この表面粗性は2.5mm
の参照長にわたる10点の平均粗性RZで表わされ、こ
れは画像形成に使われた光源の波長の1/2に等しいか
あるいはより大きい。
【0013】電子写真画像形成部材のためのオーバーコ
ート層が数多くの異なる理由に対して提案されている。 クマクラらへの米国特許第4,912,000号は電子
写真感光体のための保護層について開示している。保護
層は少なくとも一つの特別なエポキシシラン化合物、少
なくとも一つの特別なアルキルアルコキシシラン化合物
、および少なくとも一つの特別なアミノシラン化合物か
ら実質的に成る組成物の無触媒加水分解による生成を含
む。この保護層は紙およびクリーニング部材との摩擦に
よる摩耗から感光体を保護する。
【0014】ハセガワらへの米国特許第4,469,7
71 号は、保護コーティングを持つ電子写真感光部材
について開示している。保護コーティングは有機高分子
含有ルイス酸から成る。ホー(Hor)らへの米国特許
第4,587,198 号およびストルカらへの米国特
許第4,588,666 号は多層光伝導性画像形成部
材について開示している。この画像形成部材はアリール
アミン化合物を含む露出正孔輸送層を有する。ストルカ
への’666号特許はテトラフェニルビフェニルジアミ
ンのアルコキシ誘導体を含む正孔輸送分子について開示
している。
【0015】マツモトらへの米国特許第4,615,9
63 号は、ペースト様混合物、分散、あるいは溶液と
して塗布し、高真空下で乾燥しながら凍結状態まで急冷
した感光層を持つ電子写真画像形成部材について開示し
ている。 この乾燥法は光伝導性組成物中に粗大な粒子が形成され
るのを避けるものとして提供された。アライへの米国特
許第4,537,849 号は、粗化したセレン−ヒ素
合金表面を持つ感光性素子について開示している。外側
の光伝導性表面は直接的な機械研削(研磨)により粗化
した。側方に3.0μmより小さか等しく、高さ方向に
0.1〜2.0ミクロンである粗性が転写紙あるいはト
ナーの付着を減ずると開示されている。
【0016】フィッシャーへの米国特許第3,992,
001 および4,076,564 号は、ゼログラフ
ィー画像形成部材の粗化画像形成表面について開示して
いる。感光体表面の粗化は、最初、基板の化学エッチン
グにより間接的になされる。次に、基板の粗性が光伝導
層表面に再現されるように、表面状態に一致するように
基板を光伝導材料で均一にコートする。粗性の水準は、
側方に3〜5μm で高さ方向に1〜2μm あるいは
側方に10〜20μm で高さ方向に1〜2μm であ
る。
【0017】(1988年に登場した)コダック  カ
ラーエッジ(商標)感光体は高度にかつ特別に構造化し
た表面を有している。この構造化は、感光体の内部層上
に“ドットスクリーン”を置き、続いて電荷輸送層でオ
ーバーコートすることにより得られる。最終的な表面は
、“内部”のアスペリティーの大きさに極めて良く一致
している。感光体を柔毛ブラシクリーナーでクリーニン
グすると、粗化表面にクリーニングを補助するための工
作が必要とは思われない。
【0018】クボへの米国特許第4,904,557 
号は、2.5mmの参照長にわたる10点の表面粗性を
持つ感光層を含む電子写真感光部材について開示してい
る。画像形成時に現われる干渉パターンを防ぎ、反転現
像時に現われる黒い斑点を防ぐために特別の表面粗性が
提供される。タカスらへの米国特許第4,693,95
1 号は、20μmあるいはそれ以下の最大表面粗性、
およびトナー粒子径の2倍より小さいかあるいは等しい
平均表面粗性を持つ画像提供部材について開示している
。タカスらは粗性の大きさについての限界をもうけたが
、ピーク間の特定の波長については開示していない。
【0019】アツミへの米国特許第4,804,607
 号は、感光層の表面をコートするフィルム形無機材料
であるオーバーコート層について開示している。最大の
深さの差異が0.05〜1.5μmとなる凸面および凹
面を持つ粗い表面が提供されるようにオーバーコート層
が形成される。 凸面および凹面はオーバーコート層の感光層上への真空
蒸着、支持体、感光層およびオーバーコート層の加熱に
より、しわ状の凸面および凹面を形成することにより、
凸面および凹面が形成される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
性デバイスにおける露出層の摩耗を減じ耐久性を向上さ
せることである。また、本発明の目的は、画像形成デバ
イスにおける接触部材間の摩擦接触を減ずることである
【0021】また、本発明の目的は、コメットの形成を
防ぐオーバーコート層を提供することである。さらに本
発明の目的は、感光層上の粒子が衝撃を受けることを防
ぐことである。また、本発明の目的は、画像部材の表面
上でのクリーニングブレードエッジタックを減ずること
である。
【0022】本発明の目的は、ブレードクリーニングに
必要な力を減じ、ブレードエッジタックを減じ、そして
ブレード/基板摩擦を減ずる粗性を持つオーバーコーテ
ィング層の作製方法を提供することである。本発明の目
的は、電子写真画像プロセスにおけるベニヤ板パターン
を除去することである。
【0023】本発明のもう一つの目的は、露出層の改良
された摩耗耐性を持つ電子写真画像形成部材を提供する
ことであり、該露出層はラスタ出力スキャナーと連結し
て使われたとき、層の光学的および電気的完全性(in
tegrities)を改良する。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらおよび他
の目的は、特別の表面粗性を持つ電子写真画像形成部材
に対してオーバーコーティング層、およびそのオーバー
コーティング層を形成する方法を提供することにより達
成される。一つの特別の実施態様においては、オーバー
コーティング層は、フィルム形成バインダー中に分散し
た電荷輸送化合物を含み得る。適当な溶媒で塗布したと
き、循環あるいは蒸発パターンが乾燥の間に発達するよ
うにオーバーコーティング層材料を選択する。小粒子お
よびトナーの固着を減じ、かつ/あるいはベニヤ板パタ
ーンを減ずあるいは除去し、クリーニングを促進するよ
うに粗化した表面を最適化しておく間にパターンが凍結
されるように乾燥条件を制御する。オーバーコート層の
表面粗性はベニヤ板を減じかつ/あるいは除去するのに
十分なように、クリーニングに必要な力を減じ、ブレー
ドエッジタックを減じ、ブレード/感光体摩擦を減じ、
かつ/あるいは内部反射光および/あるいはその拡散反
射内における位相シフトを達成するのに必要な界面を提
供する。このオーバーコートは電気的あるいは機械的特
性に何ら明白な逆効果をもたらさず、機械侵食に対して
抵抗性がある。
【0025】本発明のオーバーコート層は一つあるいは
それ以上の水準の表面粗性を有し、ブレードのような接
触部材の間の摩擦接触を減少し、摩耗抵抗を改良し耐久
性を増大させ、かつ/あるいはベニヤ板欠陥を除去する
ことができる。表面粗性は感光デバイスの光学的および
電気的完全性に逆効果を及ぼすことなく、ブレードクリ
ーニングに必要な力を減少し、ブレードエッジタックを
減少し、ブレード/基板摩擦を減少し、かつ/あるいは
ベニヤ板欠陥を除去することができる。さらに、本発明
の表面粗性は粒子が衝撃されることを防ぎ、またコメッ
トの形成を妨げる。
【0026】本発明のオーバーコート層に好ましい表面
粗性は、循環あるいは蒸発パターンを生長させる材料、
溶媒および乾燥条件を選択することによって達成される
。パターンは表面上に凍結され所望の表面粗性を形成す
る。材料は好ましくはフィルム形成ポリマーバインダー
/電荷輸送分子組成物であり、適当な溶媒からキャスト
されかつ適切に乾燥させると良く指定された循環パター
ンを生成させ感光体表面に凍結される。オーバーコート
層の平均の厚さが数μm以下の場合には非連続的オーバ
ーコートを形成するために、ブタノールよりも分子量の
小さい、例えばエタノールおよびメタノールのような急
速に蒸発するアルコールからのコーティングポリマーに
より所望の粗性が形成され得る。この結果できるフィル
ムは直径1〜2μmで高さが約0.2〜約0.5μmの
半球状ドットすなわち島を含む。このドットは非湿潤表
面上への水滴に類似しており、1mm四方あたり約10
,000〜40,000ドットの濃度を持っている。そ
のような島は画像の解像度に対して相対的に小さくある
べきであり、好ましくはトナー粒子よりも小さく、高さ
は1μmの数十分の1である。
【0027】液体インク現像のためのオーバーコートは
一般に上述の非連続オーバーコートより典型的に5〜1
0倍厚い必要がある。これらのオーバーコートは今回の
応用のためにここに述べたような電子供与部分と結合で
き、例えばナイロン型ポリマーのようなポリマーと反応
する。感光体表面上に作製された適当な大きさの表面ア
スペリティーは、ブレードタックの減少、ブレード/感
光体摩擦の減少、コメット形成の防止、および/あるい
はベニヤ板欠陥の減少あるいは除去を可能にする。
【0028】本発明のオーバーコート層は粗い構造化表
面を持つポリマーオーバーコート層であり得る。オーバ
ーコート層はまた、好ましくは機械的摩耗に対して抵抗
力を持つ。好ましいポリマー材料としてはシリコーンハ
ードコートおよびナイロンポリマーがある。これらの材
料は、望むならば、電荷輸送化合物あるいは電子供与体
化合物の添加により、伝導性あるいは電荷輸送性に作製
し得る。
【0029】本発明のオーバーコート層は、フィルム形
成バインダー中に分散した活性化化合物すなわち電荷輸
送分子を含み得る。電荷輸送分子は好ましくはフィルム
形成バインダーは反応し、電荷輸送分子をバインダー中
にロックする一つあるいは複数の基を含む。例えば、電
荷輸送分子は、水素結合を通じてフィルム形成ポリマー
と反応するヒドロキシ基を含み得る。かくて、電子写真
画像形成部材の電荷輸送層の中に使われる典型的な電荷
輸送分子に起るような、機械動作中にオーバーコートか
ら電荷輸送分子が引張り出されることはない。
【0030】オーバーコート層は好ましくは、以下の化
学式の少なくとも一つの芳香族アミン化合物(トリアリ
ールアミン)を含む混合物から作られる:
【0031】
【化1】
【0032】ここに、R1 およびR2 は各々、置換
あるいは非置換のフェニル基、ナフチル基、およびポリ
フェニル基から成る群から選ばれる芳香族基であり、R
3 は置換あるいは非置換のアリール基、1〜18個の
炭素原子を持つアルキル基および3〜18個の炭素原子
を持つ環状脂肪族基から成る群から選ばれる。置換基は
NO2 基、CN基等のような電子吸引基を持ってはな
らない。
【0033】好ましい芳香族アミン化合物は次の一般化
学式:
【0034】
【化2】
【0035】を持ち、ここにR1 およびR2 は先に
定義されたものであり、R4 は置換あるいは非置換の
ビフェニル基、ジフェニルエーテル基、1〜18個の炭
素原子を持つアルキル基、および3〜12個の炭素原子
を持つ環状脂肪族基から成る群から選ばれる。上述の構
造式で表現される電荷輸送芳香族アミンの例として、ト
リフェニルメタン、ビス(4−ジエチルアミン−2−メ
チルフェニル)フェニルメタン、4,4′−ビス(ジエ
チルアミノ)−2,2′−ジメチルトリフェニルメタン
;N,N′−ビス(アルキルフェニル)−(1,1′−
ビフェニル)−4,4′−ジアミン(ここにアルキルは
例えばメチル、エチル、プロピル、n−ブチル等である
);N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチ
ルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)−4,4′−
ジアミン等があり、不活性樹脂バインダー中に分散され
ている。
【0036】トリアリールアミンは電荷輸送化合物とし
て周知である。トリアリールアミンに関するさらに詳し
い議論は、以下に電子写真画像形成部材の電荷輸送層に
関してなされる。しかしながら、本発明の理解を容易に
するために、本発明のオーバーコート層に使われる特別
の電荷輸送分子について言及することにする。本発明の
電荷輸送分子はトリアリールアミンの類似体である。ト
リアリールアミンの一つの特別な類似体の化学式は以下
の化学式を有する:
【0037】
【化3】
【0038】ここにXはヒドロキシル基あるいは水素を
表わす。上述の化合物の好ましい類似体としてはジヒド
ロキシ類似体およびテトラヒドロキシ類似体がある。適
当な“不活性”フェニル形成バインダーをオーバーコー
ト層に採用することができる。このバインダーは好まし
くは、オーバーコート層を電荷輸送層に塗布した場合電
荷輸送層の特性に影響を与えない溶媒に可溶である。こ
のように、電荷輸送層は典型的には塩化メチレンととも
に塗布されるので、オーバーコート材料は電荷輸送層を
攻撃しないアルコールのような溶媒中に可溶であること
が好ましい。典型的な不活性フィルム形成バインダーと
してはポリアミド、アクリル樹脂、ポリウレタン等があ
る。もちろん、望むならば、そして必要な循環パターン
が得られるならば(循環パターンの生長を通じて表面粗
性を獲得するとき)塩化メチレンに可溶なバインダーを
用いることもできる。塩化メチレンに可溶な典型的な不
活性フィルム形成バインダーとしては、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリエステル、ポリ
アリーレート、ポリアクリレート、ポリエーテル、ポリ
スチレン等がある。分子量は約20,000から約1,
500,000まで変化し得る。これらのバインダーを
溶解する他の溶媒としては、テトラヒドロフラン、トル
エン、トリクロロエチレン、1,1,2−トリクロロエ
タン、1,1,1−トリクロロエタン等がある。
【0039】一つの好ましいフィルム形成バインダーは
デュポンのエルバミド(Elvamide) 8061
ポリアミドである。デュポンエルバミド8061は主に
ナイロン−6,6材料と考えられ、カルボキシル、アミ
ドおよびアミン基を含む。これは、通常のナイロンより
も柔かくさらにフレキシブルであるが、強靭であり衝撃
に耐え摩耗に抗する。ナイロンは一般に親水的であると
して知られており、一般に光伝導体への適用には適当で
はない。しかしながら、ナイロン骨格に沿う水素結合サ
イトは本発明の電荷輸送化合物のヒドロキシ置換基によ
って占められており、オーバーコートを疎水的にする。 このことは、電荷輸送化合物が、エクソン  コーポレ
ーション(Exxon Corp.)から入手できる高
度に精製にした分枝鎖アルカン溶媒であるイソパール(
ISOPAR)のような溶媒によって、オーバーコート
から浸出され得ないということから証明される。
【0040】他の好ましいポリマー材料はシリコーン、
および特に、シリコーンハードコートである。本発明に
用いられるシリコーン材料としては、米国特許第4,7
70,963 号に開示されているシリコーンシリカハ
イブリッドポリマー;米国特許第4,565,760 
号に開示されている、アルコール媒質中のコロイド状シ
リカおよび水酸化シルセスキノンの分散;米国特許第4
,439,509 号に開示されている架橋シロキサノ
ール−コロイド状シリカハイブリッド材料;およびゼネ
ラル  エレクトリックコーポレーションからはシリコ
ーンハードコーティングとして、SDSコーティング株
式会社からはシルビー摩耗抵抗コーティングとして、以
前にはベスターコーティングス(Vestar Coa
tings)としてダウコーニングから市販され、そし
てオーウェン  イリノイ(Owens Illino
is) −NEG  TVプロダクト株式会社からガラ
ス樹脂として市販されているシリコーンハードコート材
料がある。上述の特許の関連した開示はここに参照文と
して含まれる。シリコーンハードコート材料はしばしば
架橋可能なシロキサン−コロイド状シリカハイブリッド
材料と呼ばれ、アルコール/水媒質中でのコロイド状シ
リカおよびシラノールの部分的凝集物の分散として特徴
付けられる。
【0041】オーバーコート層はさらに付着促進剤のよ
うな添加剤を含み得る。例えば、デュポンから入手でき
るポリメチルメタクリレートのような付着促進剤を加え
ることができる。他の添加剤としては、エルバサイト(
Elvacite) 2044、エルバサイト2046
およびエルバサイト2028があり、すべてデュポンか
ら入手できる。これらの添加剤が採用された場合、それ
らはオーバーコート層に約0.1〜約15.0%の間の
量で存在する。代替的に、基板表面(すなわち電荷輸送
層)上に付着促進剤を界面付着を促進させる別の層とし
て塗布することができる。付着を促進させるために別の
プライマー層を提供することができ、上述のエルバサイ
トから形成できる、あるいはドロ−オ−クリル(Dur
−O−cryl) 720およびドロ−オ−クリル82
0としてナショナル  スターチ  コーポレーション
から入手できるようなアクリルエマルジョンポリマーか
ら形成される。別の層として塗布された場合に、付着促
進層は約300〜約500オングストロームの間の厚さ
を持たねばならない。
【0042】混合及びその後そのオーバーコート混合物
を塗布するために適当な通常の技術を利用することがで
きる。典型的な塗布技術としてはスプレー、浸漬コーテ
ィング、ロールコーティング、ワイヤー巻きロッドコー
ティング(wire wound rod coati
ng) 等がある。本発明の一つの実施態様においては
、約18.3〜約21.1℃(約65〜約70°F)、
相対湿度約30〜40%のクリーンルーム装置の開放雰
囲気中において、オーバーコート層を乾燥することによ
り粗表面トポロジーを得ることができる。これらの条件
は溶媒蒸発の増大速度および適当な乱流乾燥条件をもた
らす。
【0043】“乱流乾燥条件”という言葉は、乾燥中に
オーバーコート層に循環パターンが形成される条件をい
う。特別のオーバーコート層溶媒/溶質混合物に対し適
当な乾燥条件を選択することにより、コートした溶液の
最上層と低面層の間に流体力学的不安定性あるいは対流
運動を引起こすのに十分な温度差を作ると考えられてい
る。そのような流体運動の間に溶液中に生じた様相は、
溶質が蒸発溶媒から連続的に“沈澱”するに従い、乾燥
オーバーコート表面に移植あるいは凍結される。さらに
、蒸発冷却は本発明のオーバーコート層における対流運
動に対する起動力であると考えられている。
【0044】本発明の循環パターンから形成されるオー
バーコート層の表面トポロジーはベナード(Benar
d) 対流を表現するものとして合理化できる。ベナー
ド対流は特に空気に開放されている流体に関係している
。流体には制限が加えられていないのて、温度差は層を
通じてのみならず、その表面を通しても生ずる。非制限
表面のため、表面張力勾配が表面構造を引き起すことを
可能にする。動力学に影響する付加的な特性としては、
内部粘性抵抗、および流体内の熱拡散と密度変化がある
【0045】実際の目的に関しては、オーバーコート層
に生ずる三つの方式(regime) の溶媒/溶質活
性がある。一つの方式では、流体力学的不安定性のしき
い値以下で溶媒蒸発が起きる。この条件に従うと、特定
の添加剤が存在せずかつ/あるいは上述したように層の
厚みが孤立の島を生成しないとき、滑らかな表面を持つ
層が生ずる結果となる。もう一つの方式は溶媒蒸発が流
体力学的不安定性のしきい値のすぐ上あるいは立ち上が
りのところで起きる。この条件はランダムあるいは乱流
乾燥パターンに反映され、本発明のオーバーコート層に
所望の粗面をもたらす結果となる。最後の方式はベナー
ド対流の間の溶媒蒸発であり本発明に従う層を生成する
。完全に展開したベナード対流は、明確な自己組織化さ
れた対流パターンで特徴づけられる。図1はベナード対
流セルの断面図であり、外側の矢印は温度勾配を示し、
内側の矢印は流体フローの方向を示す。これらのパター
ンはロール型対流とセル型対流に分類される。ロール型
対流は図2(a)に示され、矢印は流体運動の方向を示
している。セル型対流は図2(b)に示され、コーティ
ング表面に、4〜7個の側面を持つ正多面体として形成
される。正多面体は最も安定な形状である。
【0046】サイエンティフィク  アメリカン243
巻92頁(1980年)の“対流”において、ベラード
(Velarde)とノーマン(Normancl) 
は、ベナード対流の間に表面の形を変える表面張力勾配
によって引き起こされる対流の様相を持つ表面組織化に
ついて述べている。 増大した表面張力の領域はしわ状になる傾向を持ち、全
露出領域を減少させる。流体が上昇するベナードセルの
中央で表面が圧縮される。流体が下降するセルの端では
表面は持ち上がる。小さなスケールでは、相当に複雑な
対流過程がペイントあるいはラッカーの乾燥フィルム中
に観測される。起動力は表面張力でありかつ浮力ではな
い。フローに最終的に対応する機構はフィルムの自由な
表面からの溶媒の蒸発である。何らかの摂動が領域の蒸
発速度を上昇させる場合には、その領域は冷却されその
表面張力が上昇する。さらに、フィルム中の顔料あるい
は他の大きな分子の本来的な表面張力は通常溶媒の張力
よりも大きく、溶媒中の欠陥が温度とは無関係に表面張
力を上昇させる。流体が表面を横切って上昇した表面張
力の領域に引張られ、フィルムの底に沈みサイクルを再
開する。しかしながら、溶媒の濃度が減少するに従い粘
性が上昇し、最終的にマランゴニ数は臨界値より下に低
下する。それから対流が停止する。
【0047】ベラードとノーマンはさらに、ペイントフ
ィルム中の対流セルはしばしば六方形、あるいは少なく
とも正六角形の理想に近づく多角形をとることを開示し
ている。フローは顔料の“フラッジング”を引き起こし
、乾燥フィルム中に着色しおける不規則として観測され
る。いくつかの場合には、対流セルの3次元パターンが
乾燥フィルム中に凍結して残る。ベラードおよびノーマ
ンはこの現象と常に望ましくないわけではない、すなわ
ち、“ハンマー”仕上がりを持つペイントにはこの方法
による構造化を必要とする。
【0048】さらに、オーバーコート層の表面粗性が、
ブタノールより小さい分子量で、約10.0〜約40.
0μmの初期あるいはウェット厚さを持つ急速に蒸発す
るアルコールからのコーティングポリマーによって得ら
れる。乾燥することにより、半球状ドットを含む非連続
オーバーコートが形成される。非連続オーバーコート層
を得るために用いることのできるポリマーとしては、例
えばシリコーン、および特にここに述べたシリコーンハ
ードコートがある。シリコーンハードコートは、例えば
、アルコールからスプレーコートされ空気乾燥される。 次にオーバーコートした基板あるいは画像形成部材を空
気循環オーブン中に置き、さらに、基板の性質に依存し
て50℃〜約100℃において、30分〜1時間乾燥さ
れる。
【0049】図3を参照にして述べると、好ましい粗性
は横粗性Rと縦粗性Hを用いて記述することができる。 横粗性は表面上の隣接ピーク間の距離を示す。縦粗性は
谷に対するピークの高を示す。本発明における“粗い”
スケールの横粗性、R、は約10.0μm 〜約200
.0μm の範囲にわたり、さらに好ましくは約50.
0μm 〜約150.0μm である。縦粗性Hは約1
.0μm より下の範囲にあり、さらに好ましくは約0
.1μm 〜約0.3μm の範囲にある。より“微細
”なスケールの粗性がベニヤ板の除去のために提供され
ることあるいは本発明の粗い粗性のスケールに伴なうこ
とが観測された。このより“微細”なスケールの粗性と
しては、横粗性Rが約1〜10μm で縦粗性Hが約0
.2〜0.3μm である。ベニヤ板を減少あるいは除
去する表面は横粗性Rが約1.0〜約200.0μm 
の範囲にあり、さらに好ましくは大体5.0μm 以下
か等しい値から約100.0μm の範囲にあり、縦粗
性Hは約0.1〜約1.5μm の範囲にあり、さらに
好ましくは約0.2〜約0.5μm である。
【0050】本発明のオーバーコートの粗性は、アスペ
リティーの間に傾斜勾配を提供する。この傾斜勾配はク
リーニングブレードがさらに完全なオーバーコート層表
面への適合を可能にすることにより、本発明の利点を得
ることを補助する。さらに“粗い”表面粗性パターンは
ブレードから加えられた応力をさらに衝撃的なものにす
る。このブレードの衝撃的作用は迅速に再配置を行って
いるブレードによって引き起こされ、トナー材料がアス
ペリティーの前で押し込まれるときにコメットが蓄積し
、あるいは生長することを可能にする。本発明のオーバ
ーコート層はこれらの問題を避けている。
【0051】本発明の乾燥連続オーバーコート層は約0
.5μm 〜約10.0μm の範囲の厚さを持ち、好
ましくは約3.0μm 〜約5.0μm である。より
薄い連続層、例えば約1.0μm 以下から約2.0μ
m 、はより厚い層程粗くならない。しかしながら、オ
ーバーコートは代わりに、上述したように非連続的であ
り得る。上述のオーバーコート層は、多くの電子写真お
よびイオノグラフィク画像形成部材のいずれにも供給で
きる。そのような画像形成部材は少なくとも一つの感光
層を含む。電子写真画像部材の一つの型は図4に示した
ような多層型画像形成部材である。この画像形成部材は
支持基板1、電気伝導性底面2、正孔ブロッキング層3
、接着層4、電荷発生層5、電荷輸送層6を有する。本
発明のオーバーコート層はオーバーコート層7として示
されている。任意のアンチカール層(図示されていない
)を層状画像形成部材のカーリングを防ぐためにイメー
ジ層の反対側の基板に隣接して提供できる。クリーニン
グブレード8およびラスタ出力スキャナー(ROS)9
もまた図式的に示されている。図4に示された電子写真
画像形成部材の層について以下に記述する。
【0052】支持基板1は不透明あるいは実質的に透明
で良く、要求される機械的特性を持つ多くの適当な材料
を含み得る。基板はさらに電気伝導表面で提供され得る
。従って、基板は無機あるいは有機組成物のような電気
的に非伝導的あるいは伝導的な材料の層を含み得る。 電気的に非伝導的な材料として、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリウレタン等を含む種々の
樹脂を本発明の目的に採用できる。電気的に絶縁的ある
いは伝導的な基板はフレキシブルでなければならず、例
えば、シート、スクロール、エンドレスフレキシブルベ
ルト等のような数多くの異なる形状をとり得る。好まし
くは、基板はエンドレスフレキシブルベルトの形をとっ
ており、イー.アイ.デュポン  ド  ネマース  
カンパニー(E. I. du Pont Nemou
rs & Co.)から入手できるマイラー(Mylo
r)、アイシーアイ  アメリカズ  インコーポレイ
テッド(ICI Americas Inc.)から入
手できるメリネックス(Melinex)、あるいはア
メリカン  ヘキスト  コーポレーション(Amer
icanHoechst Corporation)か
ら市販されているホスタファン(Hostaphan)
のような公知の市販されている二軸延伸ポリエステルを
含む。
【0053】基板層の厚さは多くの要因に依存しており
、機械的性能および経済的考慮を含む。この層の厚さは
、約65μm 〜約150μm の範囲をとり、好まし
くは、最適のフレキシビリティーと小さな直径のローラ
ー、例えば19mm直径のローラー、のまわりで回転し
た場合、最小の誘起表面曲げ応力になるために、約75
μm 〜約125μm の間にある。フルキシブルベル
トのための基板は、最終の光伝導デバイスに逆効果が生
じない条件で、実質的な厚さ、例えば、200μm 以
上、あるいは最小の厚さ、例えば50μm 以下になり
得る。基板層の表面は、付着コーティングのより強い接
着を促進するために、コーティングに先立ち洗浄するこ
とが好ましい。洗浄は基板層の表面をプラズマ放電、イ
オン衝撃等にさらすことにより実行できる。
【0054】電気伝導底面2は電気伝導金属層であり、
例えば基板1の上に、真空付着法のような適当なコーテ
ィング法により形成することができる。典型的な金属と
しては、アルミニウム、ジルコニウム、ニオブ、タンタ
ル、バナジウム、ハフニウム、チタン、ニッケル、ステ
ンレススチール、クロム、タングステン、モリブデン等
、およびそれらの混合物がある。伝導層の厚さは、電子
写真伝導部材に望まれる光学的透過性とフレキシビリテ
ィーに依存して実質的に広い範囲にわたって変化し得る
。従って、フレキシブルな感光性画像デバイスのために
、伝導層の厚さは約20〜約750オングストロームの
間、さらに好ましくは、電気伝導性、フレキシビリティ
ーおよび光透過の最良の組み合わせのために約50〜約
200オングストロームとなる。
【0055】金属層を形成するのに採用した技術にかか
わらず、空気に露出することにより、酸化金属の薄い層
が大部分の金属の外側表面上に形成される。かくて、金
属層の上に位置する他の層が“隣接”層として特徴付け
られる場合、これらの上部隣接層は、実際、薄い酸化金
属層に接触していることを意味する。一般に、後部消去
露光(rear erase exposure)のた
めに、少なくとも約15%の伝導層光透過率が望まれる
。伝導層は金属に制限される必要はない。伝導層の他の
例としては、約4000〜約9000オングストローム
の波長を持つ光に対する透明層としての伝導性酸化イン
ジウムスズあるいは不透明伝導層としてプラスチックバ
インダー中に分散した伝導性カーボンブラックのような
材料の組み合わせがある。
【0056】電気伝導底面層の付着の後、そこにブロッ
キング層3を塗布する。正に帯電した感光体に対する電
子ブロッキング層は、正孔が感光体の画像表面から伝導
層に移動することを可能にする。負に帯電した感光体に
関しては、伝導層から反対の光伝導層への正孔注入を妨
げる障壁を形成し得る適当な正孔ブロッキング層を利用
し得る。正孔ブロッキング層としては、ポリビニルブチ
ラール、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリシロキサン
、ポリアミド、ポリウレタン等のようなポリマーを含み
、あるいはトリメトキシシリルプロピレンジアミン、加
水分解トリメトキシシリルプロピルエチレンジアミン、
N−β−(アミノエチル)−γ−アミノ−プロピルトリ
メトキシシラン、イソプロピル4−アミノ−ベンゼンス
ルホニル、ジ(ドデシルベンゼンスルホニル)チタネー
ト、イソプロピルジ(4−アミノベンゾイル)イソステ
アロイルチタネート、イソプロピルトリ(N−エチルア
ミノ−エチルアミノ)チタネート、イソプロピルトリア
ントラニルチタネート、イソプロピルトリ(N,N−ジ
メチル−エチルアミノ)チタネート、チタン−4−アミ
ノベンゼンスルホネートオキシアセテート、チタン4−
アミノベンゾエートイソステアレートオキシアセテート
、〔H2N(CH2)4 〕CH3Si(OCH3)2
  、(γ−アミノブチル)メチルジエトキシシラン、
〔H2N(CH2)3 〕CH3Si(OCH3)2 
 、(γ−アミノプロピル)メチルジエトシキシランの
ような窒素含有シロキサンあるいは窒素含有チタン化合
物があり、米国特許第4,338,387 号、第4,
286,033 号および第4,291,110 号に
開示されている。好ましい正孔ブロッキング層は、加水
分解シランあるいは加水分解シランの混合物と金属底面
層の酸化表面との間の反応生成物を含む。付着後に空気
にさらすと大部分の金属基底層の外側表面上に酸化表面
が必然的に形成される。 この組み合わせは低いRHにおいて電気的安定性を増大
させる。加水分解シランは次の一般式を持つ:
【005
7】
【化4】
【0058】あるいは
【0059】
【化5】
【0060】ここにR1 は1〜20個の炭素原子を含
むアルキリデン基であり、R2 、R3 およびR7 
はH、1〜3個の炭素原子を含む低級アルキル基および
フェニル基の群から独立に選ばれ、Xは酸あるいは酸性
塩のアニオンであり、nは1〜4、yは1〜4である。 画像形成部材は好ましくは、金属伝導層の金属酸化物質
上に、pH約4〜10の間で加水分解アミノシランの水
溶液のコーティングを付着し、反応生成物層を乾燥して
シロキサンフィルムを形成し、接着層を塗布し、その後
光発生層および正孔輸送層のような電気的に作動する層
を接着層にり塗布することにより製造する。
【0061】ブロッキング層は連続で約0.5μm 以
下の厚さである。それより大きな厚さでは望ましくない
高残留電圧をまねくからである。約0.005μm 〜
約0.3μm の間の正孔ブロッキング層が好ましい。 何故なら、露光段階の後の電荷中和が行われ、最適の電
気的性能が達成されるからである。約0.03μm 〜
約0.06μm の厚さが最適の電気的挙動のために好
ましい。ブロッキング層は、スプレー、浸漬コーティン
グ、延伸バーコーティング、グラビアコーティング、シ
ルクスクリーニング、エアーナイフコーティング、逆ロ
ールコーティング、真空析出、化学処理等の適当な通常
技術によって塗布できる。薄い層を得る便宜のために、
ブロッキング層は好ましくは希釈溶液の形で塗布され、
コーティングの析出の後、溶媒は真空、加熱等の通常の
技術で除去する。一般に、ブロッキング層材料と溶媒の
重量比が、約0.05:100〜約0.5:100の間
がスプレーコーティングにふさわしい。
【0062】大部分の場合、ブロッキング層と隣接電荷
発生あるいは光発生層の間の中間層が接着を促進される
ために望まれる。例えば、接着層4が採用される。その
ような層が利用される場合、それらは好ましくは約0.
001μm〜約0.2μm の間の乾燥厚みを持つ。典
型的な接着層としては、ポリエステル、デュポン49,
000樹脂(イー.アイ.デュポン  ド  ネマース
  カンパニーから市販)、バイテルPE−100(グ
ッドイヤー  ラバーアンド  タイヤ  カンパニー
から市販)、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリウレタン、ポリメチルメタクリレート等のフ
ィルム形成ポリマーを含む。
【0063】適当な電荷発生(光発生)層5を接着層に
塗布できる。光発生層のための材料の例としては、アモ
ルファスセレン、三方晶系セレン、および、セレン−テ
ルル、セレン−テルル−ヒ素、セレンヒ化物から成る群
から選んだセレン合金のような無機光伝導粒子;米国特
許第3,357,989 号に述べられた無金属フタロ
シアニンのX−型のようなフタロシアニン顔料;バナジ
ルフタロシアニンおよび銅フタロシアニンのような金属
フタロシアニン;ジブロモアンタントロン;スクアリリ
ウム;デュポンからモナストラルレッド、モナストラル
バイオレットおよびモナストラルレッドYの商標名で市
販されているようなキナクリドン;バットオレンジ1お
よびバットオレンジ3の商標名で市販されているジブロ
モアンタントロン顔料;ベンズイミダゾールペリレン;
米国特許第3,442,781 号に開示されているよ
うな置換2,4−ジアミノ−トリアジン;アライドケミ
カルコーポレーションからインドファーストダブルスカ
ーレット、インドファーストバイオレットレーキB、イ
ンドファーストブリリアントスカーレットおよびインド
ファーストオレンジの商標名で市販されているような多
核芳香族キノン等がフィルム形成ポリマーバインダーに
分散されているものを含む。光伝導層が光発生層の性質
を増大あるいは減少するところでは多重光発生層組成物
を利用できる。この型の形状の例が米国特許第4,41
5,639 号に述べられている。もし望むならば、現
行技術において公知の他の適当な光発生材料を利用でき
る。バナジルフタロシアニン、無金属フタロシアニン、
ベンズイミダゾールペリレン、アモルファスセレン、三
方晶系セレン;セレン−テルル、セレン−テルル−ヒ素
、セレンヒ化物のようなセレン合金等のような光伝導性
材料およびそれらの混合物を含む電荷発生層が、書き込
み光に対する感度により、特に好ましい。バナジルフタ
ロシアニン、無金属フタロシアニンおよびテルル合金も
また、これらの材料が赤外光に感度があるという付加的
な利点を提供するために好ましい。
【0064】光発生層中のマトリックスとして適当なポ
リマーフィルム形成バインダー材料を選ぶことができる
。典型的なポリマーフィルム形成材料としては、例えば
、米国特許第3,121,006 号に述べられたもの
を含む。 バインダーポリマーはポリマーブレンドゾーンを形成す
るために接着層に良く接着し、かつ接着層の上表面を溶
解し接着層の材料と混和できる溶媒に溶解しなければな
らない。典型的な溶媒としては、テトラヒドロフラン、
シクロヘキサノン、塩化メチレン、1,1,1−トリク
ロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロ
ロエチレン、トルエン等、およびそれらの混合物がある
。溶媒の混合物は蒸発範囲を制御するために利用できる
。例えば、テトラヒドロフランのトルエンに対する重量
比が約90:10〜約10:90の間で満足すべき結果
が得られる。一般に、光発生顔料、バインダーポリマー
および溶媒の組み合わせは、電荷発生層コーティング組
成物の中で、光発生顔料の均一な分散を作らなければな
らない。典型的な組み合わせとしては、ポリビニルカル
バゾール、三方晶系セレンおよびテトラヒドロフラン;
フェノキシ樹脂、三方晶系セレンおよびトルエン;およ
びポリカーボネート樹脂、バナジルフタロシアニンおよ
び塩化メチレンがある。電荷発生層バインダーポリマー
のための溶媒は、電荷発生層に利用されたポリマーバイ
ンダーを溶解し、電荷発生層中に存在する光発生顔料粒
子を分散することができなければならない。
【0065】光発生組成物あるいは顔料は樹脂性バイン
ダー組成物の中に種々の量で存在し得る。一般に、光発
生顔料の約5%〜約90体積%が約10%〜約90体積
%の樹脂性バインダー中に分散している。好ましくは、
約20%〜30体積%の光発生顔料が、約70%〜約8
0体積%の樹脂性バインダー組成物中に分散している。 一つの実施態様においては、約8体積%の光発生顔料が
約92体積%の樹脂性バインダー組成物中に分散してい
る。
【0066】光発生層は一般に約0.1μm 〜約5.
0μm の厚さの範囲にあり、好ましくは約0.3μm
 〜約3.0μm である。光発生層の厚さはバインダ
ー含有量に関連している。高いバインダー含有組成物は
一般に光発生のために厚い層を必要とする。本発明の目
的が到達されるならば、これらの範囲外の厚さも選択で
きる。混合しその後光発生層コーティング混合物を以前
に乾燥した接着層に塗布するために、適当な通常技術を
利用することができる。典型的な塗布技術としては、ス
プレー、浸漬コーティング、ロールコーティング、ワイ
ヤー巻きロッドコーティング等がある。付着コーティン
グの乾燥は、コーティングの塗布に利用された溶媒を実
質的にすべて除去するために、オーブン乾燥、赤外放射
乾燥、空気乾燥等のような適当な通常技術で遂行できる
【0067】電荷輸送層6は、表面電荷を選択に放電さ
せるために光発生正孔あるいは電子の電荷発生層からの
注入を支持し、これらの正孔あるいは電子の有機層を通
した輸送を可能にする適当な透明有機ポリマーあるいは
非ポリマー材料を含む。電荷輸送層は、正孔あるいは電
子を輸送するのに役立つだけでなく、光伝導層を摩耗あ
るいは化学的攻撃から保護し、それによって感光画像形
成部材の動作寿命を延長させる。電荷輸送層は、ゼログ
ラフィーに有効な波長の光、例えば4000〜9000
オングストローム、に露光されたとき、あったとしても
無視し得る放電であるべきである。下層の電荷発生層に
よって入射光線の大部分が利用できる露光が行われると
き、光伝導体の用いるべき波長領域において電荷輸送層
は通常透明である。透明基板を用いた場合、像露光と消
去はすべての光が通過する基板を通じて行われる。この
場合に、電荷輸送材料は使用している波長領域で光を透
過する必要はない。電荷発生層と結びついた電荷輸送層
は、電荷輸送層の上に置かれた静電電荷は照射がない場
合には伝導しないという程度に絶縁体である。
【0068】電荷輸送層は、通常電気的に不活性なフィ
ルム形成ポリマー材料中に分散した活性化化合物あるい
は電荷輸送分子を含み、これらの材料を電気的に活性に
する。これらの電荷輸送分子を、光発生した正孔の注入
を支持できず、これらの正孔の輸送を可能にできないポ
リマー材料に加えることができる。多層型光伝導体に採
用される、特に好ましい輸送層は約25〜約75重量%
の少なくとも一つの電荷輸送芳香族アミン、および芳香
族アミンが可溶な約75〜約25重量%のポリマーフィ
ルム形成樹脂を含む。
【0069】電荷輸送層は好ましくは、少なくとも一つ
の次の化学式の芳香族アミン化合物を含む混合物から形
成される:
【0070】
【化6】
【0071】ここにR1 およびR2 は各々、置換あ
るいは非置換フェニル基、ナフチル基、およびポリフェ
ニル基から成る群から選ばれる芳香族基であり、R3 
は置換あるいは非置換アリール基、1〜18個の炭素原
子を持つアルキル基および3〜18個の炭素原子を持つ
環状脂肪族基から成る群から選ばれる。置換基はNO2
 基、CN基等のような電子吸引基を持つべきではない
。この構造式で表わされる典型的芳香族アミン化合物と
しては:I.   次のようなトリフェニルアミン:

0072】
【化7】
【0073】II.   次のようなビスおよびポリト
リアリールアミン:
【0074】
【化8】
【0075】III.  次のようなビスアリールアミ
ンエーテル:
【0076】
【化9】
【0077】及び、IV.    次のようなビスアル
キル−アリールアミン
【0078】
【化10】
【0079】である。好ましい芳香族アミン化合物は次
の一般式を持っている:
【0080】
【化11】
【0081】ここでR1 およびR2 は上に定義され
ており、R4 は置換あるいは非置換のビフェニル基、
ジフェニルエーテル基、1〜18個の炭素原子を持つア
ルキル基、3〜12個の炭素原子を持つ環状脂肪族基か
ら成る群から選ばれる。置換基はNO2 基、CN基等
のような電子吸引基を持ってはならない。上の構造式で
表わされる電荷輸送芳香族アミンの例としては、トリフ
ェニルメタン、ビス(4−ジエチルアミン−2−メチル
−フェニル)フェニルメタン、4,4′−ビス(ジエチ
ルアミノ)−2,2′−ジメチルトリフェニルメタン;
N,N′−ビス(アルキルフェニル)−(1,1′−ビ
フェニル)−4,4′−ジアミン(ここにアルキルは、
例えば、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル等);
N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3′−メチル
フェニル)−(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジ
アミン等があり、不活性バインダー中に分散している。
【0082】塩化メチレンあるいは他の適当な溶媒に可
溶な適当な活性樹脂バインダーを採用することができる
。塩化メチレンに可溶な典型的な不活性樹脂バインダー
としては、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルカルバゾ
ール、ポリエステル、ポリアリーレート、ポリアクリレ
ート、ポリエーテル、ポリスルホン等がある。分子量は
約20,000から約1,500,000 まで変わり
得る。これらのバインダーを溶解する他の溶媒としては
テトラヒドロフラン、トルエン、トリクロロエチレン、
1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロ
ロエタン等がある。
【0083】好ましい電気的に不活性な樹脂材料は、分
子量約20,000〜約120,000、さらに好まし
くは約50,000〜約100,000を持つポリカー
ボネート樹脂である。電気的に不活性な樹脂材料として
最も好ましい材料は、ゼネラル  エレクトリック  
カンパニーからレキサン145として入手できる、分子
量約35,000〜約40,000のポリ(4,4′−
ジプロピリデン−ジフェニレンカーボネート);ゼネラ
ル  エレクトリック  カンパニーからレキサン14
1として入手できる、分子量約40,000〜約45,
000のポリ(4,4′−イソプロピリデン−ジフェニ
レンカーボネート);ファーベンファブソケン  バイ
エル  エー.ジー.からマクロロンとして入手できる
、分子量50,000〜約100,000を持つポリカ
ーボネート樹脂;モーベイ  ケミカル  カンパニー
からメルロンとして入手できる、分子量約20,000
〜約50,000を持つポリカーボネート樹脂;ポリエ
ーテルカーボネート;および4,4′−シクロヘキシリ
デンジフェニルポリカーボネートである。塩化メチレン
溶媒は、すべての成分を十分溶解しかつ低い沸点である
ことにより、電荷輸送層コーティング混合物の好ましい
成分である。
【0084】特に好ましい多層型光伝導体は、光伝導材
料のバインダー層を含む電荷発生層および分子量約20
,000〜約120,000を持つポリカーボネート樹
脂材料の隣接正孔輸送層を含み、そこに以下の化学式を
持つ1つないしそれ以上の化合物が約25〜約75重量
%分散している:
【0085】
【化12】
【0086】ここでXは1〜約4個の炭素原子を持つア
ルキル基および塩素から成る群から選択される。光伝導
層は正孔の光発生と正孔の注入の能力を示し、正孔輸送
層は、光伝導層が光発生正孔を発生し注入するスペクト
ル領域で実質的に吸収しないが、光伝導層からの光発生
正孔の注入を支持し正孔輸送層を通しての正孔の輸送を
することができる。
【0087】電荷輸送層の厚さは約10μm 〜約50
μm の範囲にあり、好ましくは約20μm 〜約35
μm である。最適の厚さは約23μm 〜約31μm
 の範囲にある。所望の表面粗性が電荷輸送層に導入さ
れるならば、これはオーバーコート層と考えることがで
き、分離層7は不必要である。本発明のオーバーコート
層7は所望の表面粗性を得るために上に論じた方法で上
述の画像形成部材の電荷輸送層中に塗布される。画像形
成部材は、付着を促進するためにオーバーコート溶液の
塗布の前に、最初にコロナ処理される。コロナ処理は、
画像形成プロセスにおいて感光体を帯電するために用い
られたように電荷の表面への付与を伴う。
【0088】本発明のクリーニングブレードとしては、
エラストマーブレード、プラスチックブレード等がある
。典型的な感光体では、クリーニングブレードと駆動感
光体の間の摩擦がブレードエッジにカールアンダーやタ
ックを引き起こす。ある程度のブレードエッジタックは
正常であり、おそらくクリーニングには必要である。 しかしながら過剰のブレードタックはクリーニング不良
をまねく。
【0089】本発明のオーバーコート層の上でクリーニ
ングが行われるとき、ブレードタックおよび摩耗は減少
し、均一に保たれる。上述の画像形成部材をラスタ出力
スキャナー(図示されていない)を利用する画像形成デ
バイスに採用できる。ラスタ出力スキャナーは当分野で
周知のものである。ラスタ出力スキャナーの例は、スト
ッフェルへの米国特許第4,583,126 号、イッ
ペらへの第4,639,073 号、イップらへの第4
,686,542 号、コンネルらへの第4,796,
964 号、およびスネリングへの第4,804,98
0 号に提供されており、参照文として本明細書中に引
用する。
【0090】本発明はさらに以下の、非制限的な実例に
示されており、これらの実例は説明だけのものであり、
本発明はここに採用された材料、条件、プロセスパラメ
ータ等に制限されるものではないと理解すべきである。
【0091】
【実施例】〔比較例1〕光伝導性画像形成部材は、25
.4μm (3ミル)の厚さを持つチタンをコートした
ポリエステル(アイシーアイ  アメリカズ  インコ
ーポレィテッドから入手できるメリネックス442)基
板のウェブを提供し、そこに、グラビアアプリケーター
を用いて、50gの3−アミノ−プロピルトリエトキシ
シラン、15gの酢酸、684.8gの200プレーフ
変性アルコールおよび200gのヘプタンを含有する溶
液を塗布することにより製造される。次にこの層を強制
空気オーブン中、135℃で10分間乾燥する。その結
果生ずるブロッキング層は0.05μm の乾燥厚みを
持っている。
【0092】次に接着界面層が、グラビアアプリケータ
ーを用い、ブロッキング層の上にウェットコーティング
を塗布することにより製造され、このウェットコーティ
ングはテトラヒドロフラン/シクロヘキサノンの70:
30の体積比の混合物中におけるポリエステル接着剤(
イー.アイ.デュポン  ド  ネマース会社から入手
できるデュポン49,000)を溶液の全重量に基づい
て0.5重量%を含んでいる。次に接着界面層を強制空
気オーブン中、135℃で10分間乾燥する。その結果
生ずる接着界面層は0.05μm の乾燥厚みを持って
いる。
【0093】その後、接着界面層は7.5体積%の三方
晶系セレン、25体積%のN,N′−ジフェニル−N,
N′−ビス(3−メチルフェニル)−1,1′−ビフェ
ニル−4,4′−ジアミン、および67.5体積%のポ
リビニルカルバゾールを含む光発生層でコートされる。 この光発生層は、テトラヒドロフランとトルエンの1:
1体積比の混合物1400ml中に80gのポリビニル
カルドゾールを入れることにより製造される。この溶液
に80gの三方晶系セレンおよび1/20.32cm(
1/8インチ)直径のステンレススチールショット10
,000gを加える。次にこの混合物をボールミルの上
に72〜96時間置く。引き続き、その結果生ずるスラ
リーの500gを、36gのポリビニルカルバゾールお
よび20gのN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(
3−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4
′−ジアミンを1:1体積比のテトラヒドロフラン/ト
ルエン750ミリリットルに入れた溶液に加える。次に
このスラリーをシェーカーの上に10分間置く。その結
果生ずるスラリーをその後押出しダイスで接着界面に塗
布し、約12.7μm (0.5ミル)のウェットの厚
さを持つ層を形成する。この光発生層を強制空気オーブ
ン中、135℃で5分間乾燥し、2.3μm の乾燥厚
みを持つ光発生層を形成する。
【0094】次にこの部材は電荷輸送層でコートされる
。電荷輸送コーティング溶液は、カーボーイコンテナー
中に、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メ
チルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジ
アミン、およびファーベンファブリッケン  バイエル
  エージー(Farben fabricken B
ayer AG)から入手できる約50,000〜約1
,000,000の平均分子量を持つポリカーボネート
、バインダー樹脂マクロロン5705を1:1の重量比
で入れることにより製造される。その結果生ずる固体混
合物を塩化メチレン中に溶解し、そこから15重量%溶
液を提供する。次にこの溶液を押出しコーティングによ
り光発生層上に塗布しウットな電荷輸送層を形成する。 その結果生ずる光伝導性部材を次に強制オーブン中、1
35℃において5分間乾燥し、24μm の乾燥厚みの
電荷輸送層を作る。〔実施例2〕本発明のオーバーコー
ト溶液を製造する。最初に、90.0%メチルアルコー
ル/10%N−プロピルアルコール中でのデュポンから
市販されている10重量%のエルバミド(Elvami
de) 8061を90.0グラム調製する。次に、次
の化学式:
【0095】
【化13】
【0096】を持つテトラヒドロキシアリールアミンの
9.0グラムを溶液に加える。そのオーバーコート溶液
に、デュポンから入手できるポリメチルメタクリレート
、エルバサイト(Elvacite) 2008の0.
5重量%および80/20N−プロパノール/水の22
.5グラムを加える。エルバサイト2008は界面結合
を促進するために加える。
【0097】10重量%エルバミド90.0グラム/テ
トラヒドロキシアリールアミン9.0グラムは約50/
50重量%の電荷輸送化合物/バインダーポリカーボネ
ート荷重を与える。上述の溶液は一つの40.64cm
×106.68cm(16インチ×42インチ)長方形
画像形成領域の定型ベルトを約4〜約5μm の厚さに
コートするのに十分な量である。ベルトが機械試験用に
作成される場合には、生成ロールからの長さを最初、オ
ーバーコートの付着を促進するために大きな表面領域の
サンプルを処理するための標準的な工業技術を用いて、
コロナ処理をする。
【0098】オーバーコート溶液を、比較例1で述べた
標準画像形成部材の多くのセクションに直接塗布する。 クリーンルーム装置の開放大気中、約18.3℃〜21
.1℃(65°F〜70°F)、相対湿度約32〜40
%においてオーバーコートを乾燥することにより粗表面
トポロジーを得る。これらの条件は溶媒蒸発の増大した
速度と近似的な乱流乾燥条件をもたらす。乾燥の間オー
バーコートをキャップすることにより溶媒蒸発を遅らせ
、ベンチ固定測定においてブレード摩擦あるいはブレー
ドエッジタックを減少しないことが見出されているより
滑らかな表面を作り出す。空気乾燥とオーバーコート表
面粗性の設定に続いて、125℃で約1時間の最終乾燥
が、オーバーコート層の下流輸送層への最適付着を得る
ために必要である。〔実施例5〕ゼログラフィークリー
ニング性、ブレード/基板摩擦評価およびブレードタッ
ク均一性のベンチ固定試験をするために、実施例2のオ
ーバーコート溶液を種々の粗性において、直接にガラス
ディスクに塗布する。
【0099】摩擦測定とブレードエッジ観察をコートし
たガラスディスク固定装置の上で行う。ガラスディスク
固定装置は本質的に三つの主なる部分から成っている:
1)酸化スズをコートしたガラスディスク、トナーホッ
パーと現像剤ロールアセンブリー、および帯電とバイア
ス制御のための電源。トナーはガラスディスク上に直接
、静電的に付着される。2)ディスクを駆動させる伝動
機構。3)ブレードホルダー/ブレード制御アセンブリ
ー。ガラスディスクに対するブレードの角度は操作の間
、設定およびモニターできる。ブレード力はカウンター
ウェイト機構で調整でき、摩擦力は直接測定し連続的に
モニターされる。ブレード/ディスク接触はビデオカメ
ラを用いてディスクの裏面から顕微的にモニターされる
。消費トナーは真空排気によりクリーニングゾーンから
連続的に除去する。
【0100】すべてのディスク固定測定において、微粒
子添加剤を持つ磁性トナーを用いる。添加剤成分は、デ
ィスク固定においてブレード/基板摩擦を減少しないこ
とが見出された。2個の型の磁性トナー(添加剤のある
ものとないもの)が、約25グラム/センチメートルの
典型的なブレード荷重において、約1.0のコートしな
い(ブランク)ディスクに対する特性摩擦係数を示す。
【0101】3個のオーバーコートしたガラスディスク
を試験する。2個のガラスディスクは相対的に滑らかな
オーバーコートクリーンウェルを持つが、その他ははだ
かのガラスおよび比較例の感光体と類似の挙動をする。 ブレードタックあるいはブレード/基板摩擦に減少はな
い。これらのオーバーコートしたディスクの一個の部分
は大スケール(振幅)の波むらを持つ。この領域はクリ
ーニングをせず、トナーがアスペリティーのクレストで
蓄積する。
【0102】適当な粗性でオーバーコートした本発明の
第三のディスクはクリーニングのさらに低い力、減少し
たブレードタック、およびさらに低いブレード/基板摩
擦を示す。表1は、コートしないガラスディスクに比べ
、オーバーコートした部材が良好なクリーニングおよび
減少した摩擦係数を提供することを示している。約7.
50グラム/cmのブレード力は良好なクリーニングの
ために必要な最小値である。これはブレードがトナーを
クリーニングするのに必要な通常の力より因子約3で優
れている。
【0103】                          
   表  1  コートしたおよびコートしないガラ
スディスクオーバーコート上の摩擦測定       
   オーバーコート               
         ガラス      ブレード力  
摩擦係数  クリーニング  ブレード力  摩擦係数
  クリーニング  /摩擦力           
                 /摩擦力────
─────────────────────────
────── 7.5/4.5      0.60 
       良好       7.5/10.0 
    1.33        不良10.0/5.
5      0.55        良好    
  10.0/10.0     1.00     
   不良14.5/8.0      0.55  
      良好      14.5/12.0  
   0.83        良好15.0/9.5
      0.63        良好     
 15.0/15.0     1.00      
  良好18.75/11.2    0.60   
     良好  20.0/15.0     0.
75        良好  25.0/      
 0.60−0.80     良好     15.
0−20.0   ─────────────────────────
──────────力はg/cm 〔比較例4〕比較例1の光伝導性画像形成部材をシーム
を持つ通常のベルト感光体中に作製する。コメット検定
クリーニング応力ターゲットをコメット欠陥を捜し強調
するために配置する。
【0104】磁性型トナーは常に印刷可能なコメットを
作り出し、ブレードクリーナーでの約30,000のベ
ルトコピーにおいてゴースト画像を残す。ゴーストある
いは“焼き込まれた”(burned−in)画像は非
画像領域の感光体上に押し込まれたトナーあるいは磁性
粒子によって引き起こされる。画像および非画像領域の
間の構造の違いが感光体にゴースト様の外観を与える。
【0105】トナー添加剤が、コメット形成および他の
型の感光体フィルム形成を除去するために必然的に要求
される。これらの添加剤はまたブレードの滑剤として役
立つ。従って、本発明の重要な利点はトナー添加剤が要
求されず、かつ滑剤のないブレードクリーニングが提供
されることである。 〔実施例5〕実施例2の一個のオーバーコートしたベル
トは、秒あたり約25.4センチメートル(10インチ
)の感光体速度を持つ通常のゼログラフィー印刷機で、
磁性トナーを用い、100,000コピーに対する印刷
試験を成功的に行う。ベルトは試験を通じて何らのクリ
ーニング問題を示さない。印刷品質は優れている。コメ
ット形成もなくゴーストも認められない。ベルト上の全
部で100,000コピーの後、表面トポロジーに何ら
明白な変化がない。
【0106】これらの結果は、比較用に製造したベルト
で、約50,000コピーの短期試験において証明され
た。 〔実施例6〕比較例1の電荷輸送コーティング溶液を用
いて実験を行い、オーバーコート層を作る。このコーテ
ィング溶液は、クリーニングを促進するため表面粗性を
最適化するに必要な乱流乾燥パターンを作らないことが
認められる。 〔実施例7〕ゼログラフィートナーを用いつや消しおよ
び滑らかなガラスの上で摩擦試験を行う。このトナーを
用いたガラスとブレードの間の摩擦係数を測定する。つ
や消しガラス表面は滑らかなガラスの場合よりも低い摩
擦係数を与えることが見出される。つや消しガラス表面
は、約25g/cmの通常のクリーニング力において、
約0.6の摩擦係数を持っている。対するに、滑らかな
ガラスは、約25g/cmのクリーニング力において約
1.0の摩擦係数を持っている。さらに、つや消し表面
上のブレードタックは滑らかな表面上の場合より著しく
少ない。 粗表面は摩擦とブレードタックの減少に対して顕著な効
果を持つことが明らかである。 〔比較例8〕比較例1でのように光伝導性画像形成部材
を製造する。このコートしないサンプルのナトリウム光
源下での検査では、ベニヤ板パターンの発生を示す。 〔実施例9〕90/10イソプロピルアルコール/水中
に0.1重量%のエルビサイト(Elvicite) 
2008(デュポン)を含有する下塗り溶液を製造する
。この下塗り溶液を、3番メイヤー(Mayer)ロッ
ドを用いて実施例8の感光体の76.2cm×38.1
cm(30インチ×15インチ)セクション上に塗布し
、空気乾燥する。実験室コーティング条件は21.1℃
(70°F)、45%相対湿度である。下塗り層は、次
に塗布されるオーバーコート層の感光体表面への付着を
増大させるために用いられる。
【0107】次に、90/10メタノール/プロパノー
ル中に10%のエルバミド(Elvamide) 80
61(デュポン)を入れたもの50.0g、10.0g
のn−プロパノール、および次の化学式:
【0108】
【化14】
【0109】を持つm−ジヒドロキシアリールアミンの
5.0gを含有するオーバーコート溶液を製造する。こ
のオーバーコート溶液を、34番メイヤー(Mayer
)ロッドを用いて下塗り層上に塗布し、30分間空気乾
燥し、次に125℃の空気の中に1時間置いて乾燥する
。結果としてのオーバーコート層の厚さは約4.0μm
 である。表面粗性は縦方向に約0.1μm 〜約0.
3μm の範囲にあり、横方向には約25.0μm 〜
約200.0μm である。
【0110】ナトリウム光源下での実施例2のコートし
たサンプルの検査ではベニヤ板パターンの完全な除去が
見られる。 〔比較例10〕光発生層が、長波長の光においてベニヤ
板に対するより大き感受率を示す実験的な材料で置き換
える以外は、比較例1のようにして光伝導性画像形成部
材を製造する。
【0111】ナトリウム光源下でのこのコートしたサン
プルの検査ではベニヤ板パターンの発生を示す。 〔実施例11〕比較例10の光伝導性画像形成部材を、
実施例9で述べた下塗りおよびオーバーコート溶液でコ
ートし、4.0μm のオーバーコート層を得る。この
表面粗性は縦方向に約0.1μm 〜約0.3μm の
範囲にあり、横方向には約25.0μm 〜約200.
0μm である。
【0112】ナトリウム光源下でのこのコートしたサン
プルの検査ではベニヤ板パターンの完全な除去を示す。 〔実施例12〕比較例10および実施例11のサンプル
をシームした感光体ベルトの中に作製する。赤外(78
0ナノメートル)レーザダイオードラスタ出力スキャナ
ーでプリントを作り、作動条件下でのベニヤ板に関して
試験をする。比較例10のコートしないサンプルで作っ
たプリントにはベニヤ板が存在し、一方、実施例11の
コートしたサンプルで作ったプリントはベニヤ板を除去
するので、他の連続領域の欠陥と区別できない。 〔実施例13〕実施例9のサンプルから感光体ベルトを
製造する。この感光体ベルトを100,000サイクル
に対しプリント試験をする。100,000サイクル後
の検査ではオーバーコートによる粗表面が浸食されない
ことが見出される。
【0113】本発明を特定の好ましい実施態様を参照し
て述べたが、本発明はここに与えた特定の実施例に限定
されることなく、本発明の精神と範囲から離れることな
く、当業者により他の実施態様および改良を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
以下に添加する図面を参照することにより、本発明のさ
らに完全な理解が得られるものと思われる。
【図1】図1は流体フローの方向と温度勾配を示すベナ
ード対流セルの断面図である。
【図2】図2(a)および2(b)は、本発明のオーバ
ーコート層の乾燥の間に生長する循環パターンの図解的
な説明である。
【図3】図3は側方および縦方向の粗性を示す図表であ
る。
【図4】図4はクリーニングブレードおよびラスタ出力
スキャナーを持つ、本発明の多層型感光体の断面図であ
る。
【図5】図5はベニヤ板プリント欠陥を示すコートしな
い感光体からのサンプルプリントである。
【図6】図6はベニヤ板プリント欠陥を示さない、本発
明のコートした感光体からのサンプルプリントである。
【符号の説明】
1  支持基板 2  電気伝導性底面 3  正孔ブロッキング層 4  接着層 5  電荷発生層 6  電荷輸送層 7  オーバーコート層 8  クリーニングブレード 9  ラスタ出力スキャナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少くとも一つの感光層、および溶液か
    ら形成され、乾燥の間に層の中に形成された循環パター
    ンによって作られるアスペリティーで定義される表面粗
    性を持つオーバーコート層を含む画像形成部材。
JP3184706A 1990-07-31 1991-07-24 画像形成部材のためのオーバーコート Pending JPH04243266A (ja)

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US56087690A 1990-07-31 1990-07-31
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