JPH04243047A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は回転ヘッドを設けたシリ
ンダに巻き付いて走行する磁気テープの走行直線性を変
化させ得る磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、磁気記録再生装置、特にＶＴＲに
おいては高密度記録化に伴い、回転ヘッドを設けたシリ
ンダに巻き付いて走行する磁気テープの走行直線性の向
上が必要とされてきた。

【０００３】以下、図面を参照しながら従来の磁気記録
再生装置の一例について説明する。図４は、従来のヘリ
カルスキャン方式のＶＴＲの回転ヘッドを設けたシリン
ダ部を示すものである。図４において、磁気テープ１は
、ガイドポスト２ａ，２ｂを介して磁気テープ１の端縁
が下部固定シリンダ３の外周面に設けられたテープガイ
ド用の固定案内部材４に沿うように、上部回転シリンダ
５と下部固定シリンダ３の外周面に斜め方向に巻き付け
られ所定の速度で走行する。磁気ヘッド６は上部回転シ
リンダ５に取り付けられており、磁気テープ１を斜めに
横断するように走行し、信号の記録，再生を行う。 （上部回転シリンダ５と下部固定シリンダ３を総称して
以下シリンダと呼ぶ）

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、磁気ヘッド６が磁気テープ１に対して所
定の軌跡を走査するには、シリンダに巻き付いて走行す
る磁気テープ１の走行直線性が良くなければならず、そ
のためには、下部固定シリンダ３の外周面に設けられた
テープガイド用の固定案内部材４が、非常に精度良く製
作されていなければならない。それは非常に困難である
。また固定案内部材４の製造上の精度偏差等による各Ｖ
ＴＲデッキ間のテープ走行直線性の違いにより他デッキ
で記録した磁気テープの記録時の磁気ヘッドの軌跡に対
して、再生時に正しくその軌跡を走査することができな
くなり、各ＶＴＲデッキ間のテープ互換性が悪くなると
いう問題を有していた。

【０００５】本発明は上記問題を解決するもので、シリ
ンダに巻き付いて走行する磁気テープの走行直線性を変
化させることができる磁気記録再生装置を提供すること
を目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の磁気記録再生装置は、回転ヘッドを設けたシ
リンダと、シリンダに巻き付いて所定のテープ幅方向の
高さを走行する磁気テープと、シリンダと一体に構成さ
れ磁気テープの端縁を規制する固定案内部材と、磁気テ
ープの端縁を規制する移動可能な移動案内部材を備え、
固定案内部材を所定のテープ幅方向の高さを走行する磁
気テープの端縁より微小距離、離した構成としたもので
ある。

【０００７】

【作用】本発明は上記した構成によって、移動案内部材
を移動させ移動案内部材の磁気テープに対するテープ端
縁の規制位置を変えることにより、シリンダに巻き付い
て走行する磁気テープの走行直線性を変化さすことがで
き、また固定案内部材を、所定のテープ幅方向の高さを
走行する磁気テープの端縁より微小距離、離すことによ
って、磁気テープの走行直線性を変化させる範囲を広げ
ることができる。

【０００８】

【実施例】以下図面を参照しながら本発明の一実施例に
ついて説明する。図１は本発明の一実施例における磁気
記録再生装置の回転ヘッドを設けたシリンダ部の斜視図
、図２は同側面図の模式図、図３は同テープ走行直線性
に関する説明図である。なお、従来例に示したものと同
じ構成部材には同一符号を用いる。図１および図２にお
いて、磁気テープ１は、ガイドポスト２ａ，２ｂを介し
て磁気テープの端縁が下部固定シリンダ３の外周面に設
けられたテープガイド用の固定案内部材４ａおよび４ｂ
に部分的に沿うように、上部回転シリンダ５と下部固定
シリンダ３の外周面に斜め方向に巻き付けられ所定の速
度で走行する。磁気ヘッド６は上部回転シリンダ５に取
り付けられており、磁気テープ１を斜めに横断するよう
に走行し、信号の記録，再生を行う。７は移動案内部材
、８は下部固定シリンダ３に設けられたねじ穴を有する
ボス、９は、移動案内部材７に設けられた穴を通し、ば
ね１０を介してボス８に設けられたねじ穴にねじ込まれ
ているねじである。ばね１０は移動案内部材７を磁気テ
ープ１の方向に押し上げている。１１は所定のテープ幅
方向の高さを走行する磁気テープの仮想線で、ｄ１およ
びｄ２は所定のテープ幅方向の高さを走行する磁気テー
プの仮想線１１の端縁と固定案内部材４ａおよび４ｂと
の間に設けられた微小すきまである。

【０００９】以上のような構成要素の磁気記録再生装置
の回転ヘッドを設けたシリンダ部の動作を次に説明する
。ドライバによってねじ９を回すと、移動案内部材７は
上下し磁気テープ１の端縁に対する規制位置が変化し磁
気テープ１の走行直線性を変化させることができる。 また、所定のテープ幅方向の高さを走行する磁気テープ
の仮想線１１の端縁と固定案内部材４ａおよび４ｂとの
間に微小すきまｄ１およびｄ２を設けることにより、図
３（Ａ）および図３（Ｂ）に示すように、所定のテープ
幅方向の高さを走行する磁気テープの仮想線１１に対し
て１ａおよび１ｂのように、幅広く磁気テープの走行直
線性を変化させることが可能となる。

【００１０】このように本実施例によれば、磁気テープ
の端縁を規制する移動可能な移動案内部材を備え、固定
案内部材が所定のテープ幅方向の高さを走行する磁気テ
ープの端縁より微小距離だけ離れるように配してあるの
で、シリンダに巻き付いて走行する磁気テープの走行直
線性を変化させることができる。また固定案内部材を、
所定のテープ幅方向の高さを走行する磁気テープの端縁
より微小距離、離すことによって、磁気テープの走行直
線性を変化させる範囲を広げることができる。

【００１１】なお、本実施例において、シリンダは上部
回転シリンダと下部固定シリンダによって構成され磁気
ヘッドは上部回転シリンダに取り付けられるとしたが上
部，下部とも固定のシリンダであり、磁気ヘッドのみが
何らかの手段によりシリンダの外周を回転するものであ
ってもよい。

【００１２】また、固定案内部材は２ヵ所（４ａおよび
４ｂ）、移動案内部材は１ヵ所（７）としたが、それぞ
れの数は、幾つずつの組合せであってもよい。

【００１３】また、固定案内部材および移動案内部材は
、共に磁気テープの片側に設けられるものとしたが、各
々が磁気テープの両側にあっても、あるいは、どちらか
一方が片側にありどちらか一方が両側にあるというよう
ないかなる組合せであってもよい。

【００１４】また、移動案内部材は、ばねによって付勢
されねじによってその位置を移動調節されるとしたが、
移動案内部材は、他のいかなる移動手段によって移動し
てもよい。

【００１５】また、移動案内部材は、磁気テープ幅方向
に移動するものとしたが、磁気テープの走行方向に移動
するものであっても、あるいはシリンダの径方向に移動
するものであってもまたあるいは、どのような方向に移
動するものであっても実効的に磁気テープの端縁を規制
するものであればよい。

【００１６】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明は回転ヘッドを設けたシリンダと、シリンダに巻き付
いて所定のテープ幅方向の高さを走行する磁気テープと
、シリンダと一体に構成され磁気テープの端縁を規制す
る固定案内部材と、磁気テープの端縁を規制する移動可
能な移動案内部材を備え、固定案内部材が所定のテープ
幅方向の高さを走行する磁気テープの端縁より微小距離
だけ離れるように配してあるので、シリンダに巻き付い
て走行する磁気テープの走行直線性を変化させることが
でき、また固定案内部材を、所定のテープ幅方向の高さ
を走行する磁気テープの端縁より微小距離、離すことに
よって磁気テープの走行直線性を変化させる範囲の広い
磁気記録再生装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の磁気記録再生装置の回転ヘ
ッドを設けたシリンダ部を示す斜視図

【図２】同側面の模式図

【図３】同テープ走行直線性に関する説明図

【図４】従
来の磁気記録再生装置の回転ヘッドを設けたシリンダ部
を示す斜視図

【符号の説明】

１　　磁気テープ ３　　下部固定シリンダ ４ａ，４ｂ　　固定案内部材 ５　　上部回転シリンダ ６　　磁気ヘッド ７　　移動案内部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】回転ヘッドを設けたシリンダと、前記シリ
   ンダに巻き付いて所定のテープ幅方向の高さを走行する
   磁気テープと、前記シリンダと一体に構成され前記磁気
   テープの端縁を規制する固定案内部材と、前記磁気テー
   プの端縁を規制する移動可能な移動案内部材とを備えた
   磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】固定案内部材を前記所定のテープ幅方向の
   高さを走行する磁気テープの端縁より微小距離、離れた
   位置にした請求項１記載の磁気記録再生装置。