JPH03216849A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダ（以下、ＶＴＲと呼ぶ
）等の回転ヘノド機構を有する磁気記録再生装置に関す
るものである。

（従来の技術〕 第７図に示すように、従来、ＶＴＲ等の磁気記録再生装
置は、磁気テープ１の下縁部を案内するりード２が設け
られた固定ドラム３と、固定ドラム３と同芯に回転自在
に配置されるとともに、外周面の下端部近傍に例えば１
８０゜間隔でアジマス角度の異なる２個の磁気ヘッド４
（図には１個のみ示す）が取り付けられた回転ドラム５
とからなる回転ヘッド機構６が図示しない固定ベース部
に所定の傾斜角度で設けられている。

記録又は再生時には、１対の添接部材７・８により磁気
テープ１が図示しないテープカセットから引き出されて
回転ヘッド機構６の外周の所定角度範囲に添接され、矢
印Ｆ方向に走行させられる。

そして、所定の回転速度で矢印Ｃ方向に回転する回転ド
ラム５上の２個の磁気ヘッド４により所謂ヘリキャルス
キャニングが行われ、磁気テープ１上に第６図に示すよ
うなトラックＡ−Ａ・・・、Ｂ・Ｂ・・・に沿って交互
に情報の記録又は再生が行われる。但し、同図中Ａ−Ａ
・・・は第１の磁気ヘンド４により記録・再生が行われ
るトラック、Ｂ−Ｂ・・・は第２の磁気ヘッド４により
記録・再生が行われるトラックである。

なお、上記添接部材７・８は、回転ヘッド機構６に対応
した傾斜を有し、磁気テー１１を回転ヘッド機構６に添
接させる傾斜ボール１０−１１と、磁気テープ１の幅方
向位置を規制してその下端縁をリード２に沿わせるため
のフランジ１２ａ・１２ｂ、１３ａｌ３ｂを有するテー
プガイドｌ２・１３とを備えている。

ところで、例えば、ＶＴＲにおいては、通常再生モード
以外に早送り再生、巻戻し再生等の特殊再生モードがあ
る。例えば、磁気テープ１を矢印Ｒ方向に通常走行速度
より大きな速度で走行させながら巻戻し再生を行う場合
、磁気テーブ１上の磁気ヘンド４の軌跡は第８図にＹで
示す如くになる。なお、χは通常再生時の磁気ヘッド４
の軌跡である。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、この場合、磁気ヘッド４の軌跡Ｙが元々１本
置きにアジマス角度の異なる２個の磁気ヘッド４で記録
された複数のトラックＡ−Ａ・・・Ｂ−Ｂ・・・に跨が
ることになるので、第９図（ａ）に示すように再生信号
は１本置きのトラック、例えばトラックＡ−Ａ・・・の
みで得られ、かつ、再生信号レベルが連続的に変化する
ことになり、その結果、再生用のテレビジョンの画面上
に横縞が発生し、画質の低下を招く。なお、このような
不具合は早送り再生等他の特殊再生モードにおいても同
様に発生する。

一方、特殊再生時における磁気ヘッド４が磁気テープ１
と接触している期間に磁気ヘッド４を回転ドラム５上で
連続的に移動させることにより、特殊再生時の磁気テー
ブ１上での磁気ヘッド４のトレース軌跡を第８図中Ｘの
如く、通常再生時と同様に１本のトラックに沿わせるよ
うにしたＤＴＰ　（Ｄｙｎａｍｉｃ　Ｔｒａｃｋｉｎｇ
　Ｆｏｌｌｏｗｉｎｇ）方式も存在する。この方式にお
いては、第９図（ｂ）に示すように通常再生時と同様の
非断続的な再生信号が得られ、画質は向上するものの、
磁気へッド４の可動部が複雑・高価になり、かつ、磁気
ヘッド４を回転ドラム５上で移動させると、疲労により
寿命が短くなるという問題を有していた。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明に係る磁気記録再生装置は、上記の課題を解決す
るために、磁気ヘッドを有し、磁気テープが添接される
回転ドラムを固定ベース部上に設けた磁気記録再生装置
において、上記固定ベース部に対する回転ドラムの傾斜
角度を変更する傾斜角度変更手段を備えていることを特
徴とするものである。

〔作　用〕

上記の構成によれば、固定ベース部に対する回転ドラム
の傾斜角度を変更可能としたので、特殊再生時に磁気テ
ープの走行速度又は走行方向の変化に対応させて回転ド
ラムの傾斜角度を変更することにより、特殊再生時の磁
気テープ上での磁気ヘッドの軌跡を通常再生時と同様に
１本のトラックに沿わせることができ、これにより、特
殊再生時の画質の向上を図ることができる。

又、回転ドラム上で磁気ヘッドを移動させることなく、
回転ドラムの傾斜角度を変更するようにしたが、これに
より、磁気ヘッドの寿命を上記のＤＴＦ方弐の場合より
大幅に長くすることができるとともに、上記傾斜角度変
更手段もＤＴＦ方弐における磁気ヘッドの可動部に比し
て簡素な構成とすることができる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図乃至第６図に基づいて説明す
れば、以下の通りである。

第２図に示すようにＶＴＲ等の磁気記録再生装置は、回
転ヘッド機構２１と、図示しないテープカセットから磁
気テープ２２を引き出して回転ヘッド機構２１に添接さ
せるローディング機構２３と、回転ヘッド機構２１の傾
斜角度を変更する傾斜角度変更手段２４とを備えている
。

回転ヘッド機構２１は、上方から見てほぼ菱形をなし、
かつ、第１図（ａ）に示すように一方の側端部から他方
の側端部に向けて連続的に厚みの変化する板状のドラム
ベース２５と、このドラムベース２５上に固定されるこ
とにより、固定ベース部としてのメカベース２６に対し
所定の傾斜角度を与えられた固定ドラム２７と、固定ド
ラム２７上に固定ドラム２７と同芯に配置され、図示し
ないモータにより回転される回転ドラム２８とを備えて
いる。

固定ドラム２７の外周には、固定ドラム２７の円周方向
に対して所定の傾斜角度を付与された段部からなり、磁
気テープ２２の下端縁を案内するり一ド３０が形成され
ている。又、回転ドラム２８の外周の下端部近傍には、
１８０゜の間隔で互いにアジマス角度の異なる２個の磁
気ヘッド３１（１個のみ図示）が取り付けられている。

上記ローディング機構２３は、上記テープカセットの装
填位置と第２図に示す回転ヘッド機構２１への磁気テー
プ２２の添接位置との間で移動可能に設けられた１対の
添接部材３２・３３を備えている。添接部材３２は回転
ヘッド機構２１に対応した傾斜を有し、回転ヘッド機構
２１に対する入口側で磁気テープ２２を添接させる入口
側傾斜ボール３４と、入口側傾斜ボール３４の外側に配
置された入口側テープガイド３５とを備え、同様に添接
部材３３は出口側傾斜ボール３６と出口側テープガイド
３７とを備えている。

入口側テープガイド３５及び出口側テープガイド３７は
それぞれ上下各端部に磁気テープ２２の幅方向位置を規
制するためのフランジ３５ａ・３５ｂ及び３７ａ・３７
ｂを有し、かつ、磁気テーブ２２の下端縁をリード３０
に添わせられるようにそれぞれ上下方向に移動可能とさ
れている。

ドラムベース２５はこのドラムベース２５における互い
に対向するコーナ部を貫通する１対の位置決めビン４０
（第２図に１個のみ図示）により揺動自在に支持されて
いる。第３図に示すように各位置決めビン４０は下端が
メカベース２６に固定され、ドラムベース２５のコーナ
部に設けた孔４１を貫通している。各位置決めビン４０
の頭部は小径に形成されて外周にねじ４０ａが設けられ
、ねじ４０ａにはナット４２が螺合している。ナット４
２とドラムベース２５の上面との間にはコイルばね４３
が縮設され、コイルばね４３によりドラムベース２５が
下方に付勢されている。

又、第１図（ａ）、第２図及び第４図に示すようにドラ
ムベース２５における位置決めピン４０の貫通しない１
対のコーナ部には、それぞれ下方から左側及び右側可動
ねし４４・４５の上端が当接している。各可動ねじ４４
・４５はメカベース２６に設けたねじ孔４６・４７に回
転自在に螺合し、メカベース２６の下方にてそれぞれウ
オーム４８・５０と係合している。ウオーム４８・５０
はそれぞれ軸５１・５２を介して駆動部５３に接続され
ている。駆動部５３は左側可動ねじ４４及び右側可動ね
し４５をそれぞれ独立に駆動できるように構成されてい
る。

そして、通常は第１図（ａ）に示すようにメカベース２
６からの左側及び右側可動ねじ４４・４５の突出量！１
　・ｉ２が互いに等しく設定され、回転ドラム２８の中
心軸Ｌの垂直軸Ｐに対する傾斜角度は所定角度αとなっ
ている。なお、左側及び右側可動ねじ４４・４５及び駆
動部５３は上記した傾斜角度変更手段２４を構成する。

上記の構成において、磁気テープ２２を収容した図示し
ないテープカセ・ントを装填し、記録又は再生の指示を
行うと、添接部材３２・３３により磁気テーブ２２がテ
ープカセ・ノトから引き出され、第２図に示すように回
転へ・冫ト機構２１の外周面の所定角度範囲に添接され
る。

そして、記録時であれば、回転ドラム２８が矢印Ｃ方向
に回転されるとともに、磁気テープ２２が矢印Ｆ方向に
走行され、回転ドラム２８外周の一対の磁気ヘッド３１
により磁気テーブ２２に交互に映像情報が記録される。

磁気テープ２２での記録パターンは従来と同様であり、
第６図の如《第１の磁気ヘッド３１によりトラ・ンクＡ
−Ａ・・・に沿う記録が行われる一方、第２の磁気へ・
ノド３１によりトラックＢ−Ｂ・・・に沿う記録が行わ
れる。

又、通常再生時には記録時と同様に回転ドラム２８及び
磁気テーブ２２が駆動され、一対の磁気ヘッド３１によ
り交互に映像情報の再生が行われる。なお、記録時及び
通常再生時には前述の如く、両可動ねじ４４・４５のメ
カベース２６からの突出量！１　・！２　（第１図（ａ
））が等しく回転ドラム２８の傾斜角度はαである。

次に、磁気テー１２２に映像情報を記録した後、これを
巻戻し再生する場合、第１図（ｂ）に示すように駆動部
５３により軸５１及びウォーム４８を介して左側可動ね
じ４４のみが下方へ移動させられ、メカベース２６から
の左側可動ねじ４４の突出量がｌ，゛に減少させられて
回転ヘッド機構２１が一対の位置決めピン４０を支点と
してＤ方向に揺動される。これにより、垂直軸Ｐに対し
て回転ドラム２８の中心軸Ｌの成す角度はα１　（α１
〉α）となる。

そして、回転ドラム２８がＣ方向に回転されるとともに
磁気テーブ２２がＲ方向に通常再生時より大きい速度で
走行させられ、磁気ヘッド３１により磁気テープ２２上
の映像情報が再生される。

ところで、第５図（ａ）において、磁気テープ２２の停
止時、つまり、一時停止時の磁気ヘッド３ｌの磁気テー
プ２２上でのトレース軌跡がベクトルＧ、通常再生時の
磁気テープ２２の移動速度がベクトルＨ、通常再生時の
磁気テープ２２上での磁気ヘッド３１のトレース軌跡か
ヘクトルＩで表されるものとすると、Ｇ一Ｉ＋Ｈとなる
。なお、ベクトルＩは磁気テープ２２を停止させた時の
トラックＡ−Ａ・・・又はＢ−Ｂ・・・の向きを示す。

一方、巻戻し再生時の磁気テーブ２２の移動速度かヘク
トルＪで表され、かつ、巻き戻し再生時の磁気ヘッド３
１の移動方向が仮に通常再生時と同様Ｇであるものとす
ると、巻戻し再生時の磁気テープ２２での磁気ヘッド３
ｌのトレース軌跡はベクトルＫで表される（’．’Ｇ＝
Ｋ＋Ｊ）。この場合は、ヘクトルＫの向きがトラックＡ
−Ａ・・・又はＢ−Ｂ・・・の向きを示すベクトル■の
向きと一致しないので、従来の技術の欄で述べたように
、再生画像の画質が低下する。

それに対し、本実施例では、巻戻し再生時に回転ヘッド
機構２１の傾斜角度α１を通常再生時のαより大きくし
ているので、巻戻し再生時の磁気ヘッド３１の移動軌跡
はベクトルＭの如くになる。このヘクトルＭはＭ＝Ｉ＋
Ｊとなるように上記の傾斜角度α１が設定されているの
で、巻戻し再？時の磁気テープ２２上での磁気ヘッド３
１のトレース軌跡は通常再生時と同様ヘクトルｌで表さ
れ、従って、巻戻し再往時にも磁気ヘッド３１がるｎ気
テープ２２上でいずれか１本のトラックＡ又はＢに沿っ
て移動することになり、再生画像の画質が向上する。

なお、巻戻し再生状態から通常再生状態に復帰させる場
合は、上述とは逆に左側可動ねじ４４を上方に移動させ
、第１図（ａ）のように両可動ねじ４４・４５の突出量
！１　・ｉ２を一致させる。

次に、早送り再生を行う場合は、第１図（Ｃ）に示すよ
うに駆動部５３により軸５２及びウオーム５０を介して
右側可動ねじ４５のみが下方に移動させられ突出量が１
２’Ｃ１．■’　＜ｉ２）とされることにより、回転ヘ
ッド機構２１が位置決めピン４０を支点として矢印Ｅ方
向に揺動させられて回転トラム２８の傾斜角度がα２　
（α２くα）に減少させられる。そして、この状態で回
転ドラム２８が矢印Ｃ方向に回転されるとともに磁気テ
ーブ２２が矢印Ｆ方向に通常再生時より大きい走行速度
で走行され、磁気ヘッド３ｌにより磁気テープ２２上の
映像情報が再生される。

ここで、第５図（ト））において、早送り再生時の磁気
テープ２２の移動速度かヘクトルＮで表され、かつ、早
送り再生時における磁気ヘッド３１の移動方向が仮に通
常再生時と同様にベクトルＧで表される方向であるもの
とすると、早送り再生時の磁気テープ２２での磁気ヘッ
ド３１のトレース軌跡はベクトルＯの如くになる（　’
．’　Ｇ　＝　Ｏ　＋　Ｎ　”）。

この場合、ベクトル０の向きがベクトルＩの向きと一致
しないので、再生画像の画質が低下する。

一方、本実施例では、早送り再生時に回転ドラム２８の
傾斜角度をα２に減少させているので、早送り再生時の
磁気ヘッド３Ｉの移動方向はベクトルＱの如くになる。

このベクトルＱはＩ　＋Ｎ一Ｑとなるように上記の傾斜
角度α２が設定されているので、早送り再生時の磁気テ
ーブ２２上の磁気ヘッド３１のトレース軌跡もベクトル
Ｉで表されることになる。従って、早送り再生時にも磁
気ヘッド３１がいずれか１本のトラックＡ又はＢに沿っ
て移動することになるので、早送り再生時の再生画像の
画質の向上を図ることができる。

上記の実施例では、巻戻し再生時には左側可動ねし４４
を下方へ移動させる一方、早送り再生時には右側可動ね
じ４５を下方へ移動させるようにしたので、固定ドラム
２７のリード３０はいずれの場合も磁気テーブ２２に対
し下方へ移動することになる。従って、回転ヘッド機構
２１の傾斜角度の変化に伴ってリード３ｏにより磁気テ
ープ２２が押し上げられる等の不具合は生じない。なお
、特殊再生時の磁気テープ２２の幅方向位置の規制は入
口側及び出口側テープガイド３５・３７の各フランジ３
５ａ・３５ｂ、３７ａ・３７ｂにより行われる。

なお、上記の実施例では磁気ヘッド３１は２個使用した
が、磁気ヘッド３１の個数は適宜に変更することができ
るものである。又、傾斜角度変更手段２４として１対の
可動ねじ４４・４５を使用したが、それ以外の適宜の方
法で回転ヘッド機構２１の傾斜角度を変更するようにし
ても良い。

〔発明の効果〕

本発明に係る磁気記録再生装置は、以上のように、固定
ベース部上に回転ドラムを設けた磁気記録再生装置にお
いて、固定ベース部に対する回転ドラムの傾斜角度を変
更する傾斜角度変更手段を備えている構成である。

これにより、固定ベース部に対する回転ドラムの傾斜角
度を変更可能としたので、特殊再生時に磁気テープの走
行速度又は走行方向の変化に対応させて回転ドラムの傾
斜角度を変更することにより、特殊再生時の磁気テープ
上での磁気ヘッドの軌跡を通常再生時と同様に１本のト
ランクに沿わせることができ、特殊再生時の画質の向上
を図ることができる。

又、磁気ヘッド自体は移動させることなく、回転ドラム
の傾斜角度を変更するようにしたが、これにより、磁気
ヘッドの寿命を上記のＤＴＦ方式の場合より大幅に長く
することができるとともに、上記傾斜角度変更手段もＤ
ＴＦ方式における磁気ヘッドの可動部に比して簡素な構
成とすることができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明の一実施例を示すものである
。 第１図（ａ）は通常再生時における磁気記録再生装置の
概略正面図である。 同図（ｂ）及び（Ｃ）はそれぞれ巻戻し再生時及び早送
り再生時における磁気記録再生装置の概略正面図である
。 第２図は磁気記録再生装置の斜視図である。 第３図は位置決めピン周辺部の概略縦断面図である。 第４図は可動ねし周辺部の概略紹断面図である。 第５図（ａ）は巻戻し再生時における磁気テープ及び磁
気ヘッドの相対的な移動関係を示す説明図である。 同図ら）は早送り再生時における磁気テープ及び磁気ヘ
ンドの相対的な移動関係を示す説明図である。 第６図は磁気テープ上のトラックの配置を示す説明図で
ある。 第７図乃至第９図は従来例を示すものである。 第７図は磁気記録再生装置の概略斜視図である。 第８図は通常再生時及び巻戻し再生時の磁気テープ上の
磁気ヘッドの軌跡を示す説明図である。 第９図（ａ）及びω）はそれぞれ一般の巻戻し再生時及
びＤＴＦ方弐での巻戻し再生時における再生信号を示す
説明図である。 ２２は磁気テープ、２４は傾斜角度変更手段、２８は回
転ドラム、３１は磁気へ・冫ドである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、磁気ヘッドを有し、磁気テープが添接される回転ド
   ラムを固定ベース部上に設けた磁気記録再生装置におい
   て、 上記固定ベース部に対する回転ドラムの傾斜角度を変更
   する傾斜角度変更手段を備えていることを特徴とする磁
   気記録再生装置。