JPH0218742A - 回転ヘッド記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、回転ヘッドを用いて情報の記録あるいは再生
を行なう回転ヘッド記録再生装置に関する。

（従来の技術） ヘリカルスキャン方式のＶＴＲ装置においては、テープ
の走行方向に対して傾いた記録トラックが形成され、そ
の傾きは第１１図に示すようにリード角及びテープスピ
ードによって決まる。したがって、記録時と異なるテー
プスピードでの再生、いわゆる変速再生を行うと第１２
図に示すように再生ヘッドが記録トラックを横切るよう
に走査が行われ、得られる映像はノイズバーを含む画質
の悪いものになる。このような問題を防ぐためになんら
かの方法で再生ヘッドが常に記録トラック上を走査する
ようになすことをトラッキングという。

トラッキングの１つの方法として従来再生ヘッドを走査
方向と直角方向く可動とする磁気ヘッド駆動アクチュエ
ータを設け、変速再生時のトラックずれを補正すること
が行われている。第１３図はその一例であシ、バイモル
フ１０２の一端を回転ドラム１０１に固定し４、他端に
再生ヘッド１０３を取υ付け、バイモルフ１０２に適当
な電圧を加えることによって再生ヘッド１０３を変位さ
せるものである。

ところが近年開発が進められている高精細■１などの装
置においては、単位時間に処理される情報の量が従来と
比較して飛躍的に多いため、マルチヘッドの採用にとも
なう大変位トラッキング動作、狭トラツク化にともなう
高い位置決め精度などが要求され、現在知られている磁
気ヘッド駆動アクチュエータではトラッキングの実現が
困難な状況となシつつある。

一方上述の方法とは原理的に異なる方法として、リード
角を変化させることによって変速再生時のトラッキング
を行う方法が提案されズいる。すなわち、回転ドラム１
０１直径をＤ１回転ドラム回転数を０１記録時のテープ
スピードをＶｒ、　　リード角をθｒ１再生時のテープ
スピードをＶへ　　リード角をθへとすれば、 内θｆ）（ｃｏｓθｐ＋　Ｖｐ　／　πｎ　Ｄ　）＝虐
θｒ（ｃａｓθｒ−）−Ｖｒ／＊ｎＤ　）・・・・・・
・・・（１） となシ（１）式を満たすように再生時のリード角を下記
の方法により変化させ制御することによυ変速再生時に
も再生ヘッドが記録トラック上を走査するようになすこ
とが可能である。磁気ヘッド駆動アクチュエータを用い
る方法ではダイナミックな性能に対する要求が厳しいの
に対して、この方法ではテープスピードに応じて所定の
リード角を保つだけでよく、前述の高精細ＶＴＲのトラ
ッキングを実現出来る可能性がある。

しかし上述のようにリード角を変化させるためには、テ
ープに捩じれなどの無理な変形が加わらないよう、ロー
ラガイド、あるいは傾斜ボストなどのテープ案内部材を
しかるべく変位させることが必要となる。ところが、一
般にその変位は案内部材の姿勢と位置を同時に変化させ
る複雑々ものとなり、このことがリード角変化によるト
ラッキングの実現を妨げる太き々問題点となっていた。

（発明が解決しようとするｌ！！題） 上述したように磁気ヘッドを駆動アクチーエータによシ
ヘッドの走査方向と直交方向に駆動する方法では大変位
トラッキング動作、狭トラツク化に伴なう高い位置決め
精度に対流できず、またリード角を変化させる方法では
、テープに捩じれたどの無理な変形が加わら々いようチ
ー・ブ案内部材の姿勢と位置を同時に変化させることが
複雑となって実現が困難であった。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものでその目的と
するところは、複雑な動作を行なうことなく、少ない自
由度でリード角変化を実現でき変速再生時のトラッキン
グの容易な回転ヘッド記録再生装置を提供することにあ
る。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明においては、ヘッドを搭載し、ベースに対して所
定角度傾斜して取付けられたドラムの外周にテープ状記
録媒体を巻装し、ヘッドがテープ状記録媒体上を走査し
て信号の記録再生を行なう回転ヘッド記録再生装置にお
いて、ドラムをその中心軸とほぼ垂直な軸回シにその傾
斜角を変化させる傾斜手段と、軸にほぼ垂直かつドラム
にほぼ接する仮想基準面に接するごとく配置され、ドラ
ムへのテープ状記録媒体入口及び出口近傍に各々設けら
れたテープ案内部材と、ドラムの傾斜角度に応じてテー
プ状記録媒体入口及び出口の位置の少なくとも一方をテ
ープ状記録媒体の走行方向とほぼ直交方向に移動させる
移動手段とを具備することを特徴としている。また、テ
ープ状記録媒体はドラムにほぼ３６００巻き付いて走行
することを特徴としている。また、移動手段は、テープ
状記録媒体の入口及び出口近傍に各々設けられたテープ
案内部材のうち少なくとも一方を仮想基準面とｔｌぼ平
行に移動させることを特徴としている。

また、移動手段は、テープ状記録媒体の入口及び出口近
傍に各々設けられたテープ案内部材のうち少なくとも一
方をテープ状記録媒体が摺動移動可能に形成したことを
特徴としている。

また、テープ状記録媒体入口近傍に移動可能なテープ案
内部材と配設位置が固定されたテープ案内部材とを備え
、移動可能なテープ案内部材と固定されたテープ案内部
材との間ではテープ状記録媒体の走行方向が仮想基準面
にほぼ平行であシ、移動可能なテープ案内部材の移動方
向がテープ状記録媒体の走行方向とほぼ一致しているこ
とを特徴としている。

（作用） このように構成されたものにおいては、ドラムの傾斜角
を変化させる傾斜手段によシ、変速再生時にはドラムの
傾斜角を変化させその傾斜角に応じて、テープ状記録媒
体のドラム入口若しくは出口の少なくとも一方の位置を
連動して移動させることによシ、テープに捩じれなどの
無理な力を加えることなくリード角の変化を行なうこと
ができ、高精度なトラッキングを実現することができる
。

（実施例） 以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は、テープに対して無理な応力を発生させずにリ
ード角を変化させる本発明の原理を示すものである。

回転ドラム１はベース（図示省略）に対して所定傾斜角
だけ傾いて取付けられ、磁気テープ１゜はこの回転ドラ
ム１に斜めに巻装されて走行する。

本願発明においては、回転ドラム１は回転ドラム１の回
転軸と垂直な軸（チルト軸２）回りＫその傾斜角を変化
させることが可能である。この具体的な傾斜手段につい
ては後述する。また、サプライリール（図示省略）側に
設けられるローラガイド４とティクアップリール（図示
省略）側に設けられるローラガイド３は、第２図に示す
ように回転ドラム１の回転軸と垂直な軸（チルト軸２）
に垂直な回転ドラム１の仮想接平面（以下基準面１５と
呼ぶ）に接するように配置されている。

なお、夫々のローラガイド３，４の中心軸３ａ。

４ａは平行な関係にあシ、高さが異々っている。

上記のようにローラガイド４とローラガイド３は、基準
面１５に接するように配置されているため、ローラガイ
ド３と磁気テープ１０の回転ドラム１の出口５の間では
回転ドラム１の傾斜角度に関係なく磁気テープ１０は常
に基準面１５上をローラガイド３の中心軸３ａ方向と直
交方向に走行する。磁気テープ１０は回転ドラム１に３
６００巻き付き走行するように構成されているため、磁
気テープ１０の回転ドラム１の入口６はやはシ基準面１
５上にある。この人口６の位置は、第３図に示すように
チルト角変化（回転ドラム１の傾斜角度の変化）に伴な
ってローラガイド３，４の軸方向に変化する。具体的に
は第３図に示すように回転ドラム１の下端からの高さが
Ｈ，、鴇、Ｈ３のように変化する。ただし、磁気テープ
１ｏの走行方向はチルト角が変化しても変わらない。

このように入口６の位置がローラガイド４の軸方向に移
動する九めにローラガイド４をその中心軸４ａ方向に可
動自在としなければならない。この可動機構として例え
ば第４図に示すようなものがある。ローラガイド４及び
ローラガイド４からサプライリール（図示省略）までの
テープパスを形成する全てのテープ案内部材（図示省略
）を２ステージ２１上に配置し、このＺステージ２１に
取付けられたラック２２を駆動モータ２３とピニオンギ
ヤ２４によシ駆動し、ローラガイド４及び全てのテープ
案内部材を２ステージ２１ごと上下方向に一体的に可動
とする。

上記のよう表構成とし、回転ドラム１の傾斜角度（チル
ト角変化）Ｋ応じてローラガイド４等を移動制御するこ
とにより磁気テープ１０に捩じれなどの無理な応力をま
ったく加えることなく、リード角を変更する２自由度の
走行系が得られる。

なお、回転ドラム１を回転ドラム１の回転軸と垂直な回
シにその傾斜角を変化させる傾斜手段については、第５
図、第６図に示すよう機構で実現できる。

第５図においては、回転ドラム１の下部に設けられた回
転軸３１（チルト軸）によシ、回転ドラム１の傾斜角が
変化可能なようにベースプレート３２に支持されている
。そして、回転ドラム１の下端側の固定ドラム１８に当
接するように直動アクチエエータ３３が配置され、この
直動アクチュエータ３３を駆動することにより回転ドラ
ム１を回転ドラム１の回転軸と垂直な軸（回転軸３１）
回夛にその傾斜角が変化できるように構成されている。

なお、固定ドラム１ａの他方側には固定ドラム１ａを直
動アクチュエータ３３に曳行に接触させるための予圧用
の圧縮バネ３４が設けられている。

第６図においては、回転ドラムエと固定ドラム１ａのほ
ぼ中央に回転ドラム１の回転軸と垂直方向に軸心を有す
るチルト軸２が設けられ、このチルト軸２回りに回転ド
ラム１の傾斜角が変化可能である。

また第５図と同様に固定ドラム１ａに当接するように直
動アクチュエータ３３がベースプレート３２上に配置さ
れ直動アクチエエータ３３を駆動することによシ回転ド
ラム１を回転ドラム１の回転軸と垂直な軸（チルト軸２
）回りにその傾斜角が変化できるように構成されている
。

なお、固定ドラム１ａの下部には中立点を保つための予
圧バネ３５ａ　、３５ｂが設けられている。

次に本発明の第２の実施例について説明する。

先の実施例は、ローラガイド４がその中心軸４ａ方向に
移動可能であシ、サプライリールの高さが可変でなけれ
ばならないのでカセットタイプの記録媒体を用いるもの
には適用が困難である。

そこで第２の実施例においては、カセットタイプの記録
媒体を用いたものにも容易に適用できる記録再生装置に
ついて第７図乃至第１０図を参照して説明する。

なお、第１図乃至第６図と同一部分若しくは相当する部
分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。

第１の実施例のローラガイド４の代わシに第２の実施例
においては、傾斜ボスト７、ローラガイド８、ローラガ
イド９が用いられている。

ローラガイド３と傾斜ボスト７は基準面１５（回転ドラ
ム１の回転軸と垂直な軸（チルト軸２）と垂直な回転ド
ラム１の仮想接平面）に接するように配置（第７図参照
）されており、さらにローラガイド８とローラガイド９
との間の磁気テープ１０の走行方向（図中矢印１４）が
、基準面１５とほぼ平行になるように、傾斜ボスト７、
ローラガイド８及びローラガイド９の位置関係が定めら
れている。

また、傾斜ボスト７とローラガイド８とは互いの位置関
係を変えることなく矢印１４方向（基準面１５と平行な
方向）に後述する移動手段によって移動可能となってい
る。そして、先の第５図、第６図に示したような回転ド
ラム１の傾斜手段によって、回転ドラム１の傾斜角を可
変制御し、それによって変化する磁気テープ１０の回転
ドラム１の入口６の位置に合うように駆動制御される。

この時、ローラガイド９とサプライリール（図示省略）
の間のテープ走行系は可能である必要はない。

次に、傾斜ボスト７とローラガイド８を矢印１４方向に
移動させる移動手段について第９図を用いて説明する。

第９図においては、傾斜ボスト７とローラガイド８は、
両者共にＸステージ４１上に配置固定されている。Ｘス
テー−）２１には、ラック４２が形成されておシ、この
ラック４２に係合するピニオン４４を駆動モータ４３に
よって回転することによシＸステージ４１を移動させ、
傾斜ボスト７とローラガイド８を矢印１４方向へ移動さ
せている。Ｘステージ４１Ｆ１ベースプレート４５に対
して回転ドラム１の中立点の傾斜角に相当する傾斜角だ
け傾いて移動可能に取付けられている。

第１０図は、カセットクイズの装置に適用する第２の実
施例の概略斜視図であり、カセットテープの使用が可能
なようにローラガイド１１．１２及び傾斜ボスト１３を
組み合せて用いることによシ磁気テープ１０の両端の高
さ、つまりサプライリールとティクアップリールの出口
と入口の高さを同じとしている。

なお、第２の実施例において傾斜ボスト７及びローラガ
イド８から構成されている可動のテープ案内部材は、こ
の組合せに限定されるものではなく、傾斜ボスト７のみ
を可動のテープ案内部材としたシ、傾斜ボスト７とロー
ラガイド８の順番を逆転し九シすることも可能である。

なお、上記実施例においては、ローラガイド４をその中
心軸４ａ方向に移動させる移動機構を設けたが、このよ
うな移動機構は設けなくともよい。

回転ドラム１の傾斜角が変化すると磁気テープ１００回
転ドラム１の入口及び出口の位置が変化するが、ローラ
ガイド４にテープ１０の位置規制としてのエツジ部（７
ラック部）を設けなければ磁気テープ１０はローラガイ
ド４上を摺動移動して所定位置まで移動する。この時に
は、ローラガイド４とテープ１０の摩擦力をテープ１０
が自主的に移動できる程度に小さく設定しておけばよい
。

さらに、上記実施例においては、磁気テープ１０の入口
側のテープ案内部材を移動させる例を述べたがテープ１
０の出口側のテープ案内部材を移動させてもよく、また
、ローラガイド３をテープ１０が摺動移動可能としても
よい。

さらには、磁気的な記録再生装置にも限定されず、例え
ば光学式の記録再生装置にも適用できる。

〔発明の効果〕

以上詳述してきたように本発明によれば、ドラムの傾斜
角を変化させる傾斜手段及びテープ状記録媒体のドラム
への入口又は出口の位置若しくはテープ案内部材の一部
を移動させる移動手段の少ない自由度でリード角変化を
行うことができ変速再生時のトラッキングを精度曳く行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は、本発明の第１の実施例を示す回転ヘ
ッド記録再生装置の要部を示す側面図と上面図、第３図
は、本発明に係るチルト角変化に伴なうテープパスの変
化を示す側面図、第４図は、本発明の移動手段の一例を
示す概略図、第５図と第６図は、本発明の傾斜手段の一
例を示す側面図、第７図と第８図は、本発明の第２の実
施例を示す回転ヘッド記録再生装置の要部を示す上面図
と側面図、第９図は、本発明の移動手段の一例を示す概
略図、第１０図は、本発明の第２の実施例を示す回転ヘ
ッド記録再生装置の概略斜視図、第１１図は、テープ上
に形成される記録トラックの傾斜角について説明する概
念図、第１２図は、変速再生時にトラックずれが起こる
ことを説明する概念図、第１３図は磁気ヘッド駆動アク
チュエータによるトラッキング機構を説明する斜視図で
ある。 １・・・回転ドラム（ドラム）、２・・・チルト軸（軸
）、３・・・ローラガイド、４・・・ローラガイド、５
・・・出口、６・・・入口、７・・・傾斜ボスト、８・
・・ローラガイド、９・・・ローラガイド、ｌＯ・・・
磁気テープ、１５・・・基準面（仮想基準面）。 代理人　弁理士　　則　近　憲　佑 同　　松山光之 哨 図 第 図 査 第 区 第 図 ふ 第 図 μ六 第 図 第 図 纂 図 ／２

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）ヘッドを搭載し、ベースに対して所定角度傾斜し
   て取付けられたドラムの外周にテープ状記録媒体を巻装
   し、前記ヘッドが前記テープ状記録媒体上を走査して信
   号の記録再生を行なう回転ヘッド記録再生装置において
   、 前記ドラムをその中心軸とほぼ垂直な軸回りにその傾斜
   角を変化させる傾斜手段と、 前記軸にほぼ垂直かつ前記ドラムにほぼ接する仮想基準
   面に接するごとく配置され、前記ドラムへの前記テープ
   状記録媒体入口及び出口近傍に各各設けられたテープ案
   内部材と、前記ドラムの傾斜、角度に応じて前記テープ
   状記録媒体入口及び出口の位置の少なくとも一方が前記
   テープ状記録媒体の走行方向とほぼ直交方向に移動する
   移動手段とを具備することを特徴とする回転ヘッド記録
   再生装置。
2. （２）前記テープ状記録媒体は前記ドラムにほぼ３６０
   °巻き付いて走行することを特徴とする請求項１記載の
   回転ヘッド記録再生装置。
3. （３）前記移動手段は、前記テープ状記録媒体の入口及
   び出口近傍に各々設けられた前記テープ案内部材のうち
   少なくとも一方を前記仮想基準面とほぼ平行に移動させ
   ることを特徴とする請求項１記載の回転ヘッド記録再生
   装置。
4. （４）前記移動手段は、前記テープ状記録媒体の入口及
   び出口近傍に各々設けられた前記テープ案内部材のうち
   少なくとも一方を前記テープ状記録媒体が摺動移動可能
   に形成したことを特徴とする請求項１記載の回転ヘッド
   記録再生装置。
5. （５）前記テープ状記録媒体入口近傍に移動可能なテー
   プ案内部材と配設位置が固定されたテープ案内部材とを
   備え、前記移動可能なテープ案内部材と前記固定された
   テープ案内部材との間では前記テープ状記録媒体の走行
   方向が前記仮想基準面にほぼ平行であり、前記移動可能
   なテープ案内部材の移動方向が前記テープ状記録媒体の
   走行方向とほぼ一致していることを特徴とする請求項１
   記載の回転ヘッド記録再生装置。