JPH04241988A - ジアゾ系感熱記録材料 - Google Patents

ジアゾ系感熱記録材料

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JPH04241988A
JPH04241988A JP3012541A JP1254191A JPH04241988A JP H04241988 A JPH04241988 A JP H04241988A JP 3012541 A JP3012541 A JP 3012541A JP 1254191 A JP1254191 A JP 1254191A JP H04241988 A JPH04241988 A JP H04241988A
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JP
Japan
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diazo
particles
average particle
recording material
number average
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JP3012541A
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English (en)
Inventor
Shigeru Higeta
茂 日下田
Masanori Toshimoto
正則 利元
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料、特に光
定着可能な感熱記録材料に関するものである。すなわち
、本発明は、ある温度の熱ヘッドによって印字すると発
色し、さらに光を照射すると非印字部の発色能力が消失
し、再び熱を加えても再発色することのない感熱記録材
料に関するものである。この他に光で潜像を形成し、熱
で顕像化するジアゾ型熱現像複写材料としても用いるこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、図書、文書などの複写
用紙として用いられているほか、電子計算機、ファクシ
ミリ、医療計測機などの出力記録用紙、さらに、感熱記
録型磁気券紙や感熱記録型ラベル紙としても利用される
。また、感熱記録材料は、その自動記録の容易さを利用
し、有価証券や商品券、入場券、証明書、伝票などの作
成用紙としての用途も考えられているが、しかしながら
、このような用途に対しては、感熱記録材料は、高い記
録信頼性を得るために、定着可能なものでなければなら
ない。従来、定着可能な感熱記録材料としては、ジアゾ
化合物とカップラーとの発色反応を利用したジアゾ系の
ものが知られている。しかしながら、従来のものは、保
存中にプレカップリングが徐々に進み、好ましくない着
色が発生することがあった。このため特開昭57−42
042号、特開昭57−45094号、特開昭57−1
25091 号等に開示されているようにジアゾ化合物
、カップリング成分及びアルカリ発生剤の内いずれか1
種を不連続粒子の形で存在させることにより、成分間の
接触を防ぎ、プレカップリングを防止することが行われ
ているが、記録材料の生保存性がまだ充分でない。他の
対策として成分間の接触を最小にするために、ジアゾ化
合物とカップラー成分とを別層として分離することが知
られている。この方法は生保存性は良好に改善されるも
のの熱発色性の低下が大きく、バルス幅の短い高速記録
には応答できず実用的でない。さらに特開昭57−44
141号、特開昭59−190886 号等に開示され
ているようにジアゾ化合物、カップリング成分及びアル
カリ発生剤のいずれかをカプセル化することにより他の
成分と隔離することが知られている。これらの方法も生
保存性及び熱発色性を充分満足するものでなく、またカ
プセルの壁を重合反応で形成する場合その反応に関与し
ない芯物質を選択しなければならず、芯物質が限定され
てしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のジアゾ系感熱記録材料と異なり、高速記録のために熱
ヘッドに対する熱応答性にすぐれると共に、長期保存性
の点でもすぐれた感熱記録材料を提供する。さらに芯物
質が壁の形成方法により限定されず、自由に選択するこ
とにより、ジアゾ系感熱記録材料として品質適性にすぐ
れた感熱記録材料を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の感熱記録材料は、支持体上の記録層に含まれ
る、ジアゾ化合物、カップリング成分及び発色助剤のう
ち、1種又は2種を母粒子として、同一或は別々のマイ
クロカプセルに含有し、該マイクロカプセルの壁は、数
平均粒子径が 0.5〜50μm である該母粒子と、
数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の1/5以下であ
る被覆層形成用の子粒子とを気流中で高速撹拌処理する
ことにより、母粒子の表面に子粒子の被覆層を形成して
なることを特徴とするジアゾ系感熱記録材料である。本
発明のマイクロカプセルは、母粒子の表面に子粒子を成
膜または固定化したものだが、その方法は、母粒子と子
粒子とを撹拌翼付きの容器内において気流中で撹拌翼に
よって高速撹拌する。この高速撹拌処理によって粒子同
志或いは粒子と翼または容器壁面とが衝突して、粒子表
面に局所的な衝撃エネルギーが発生し、このエネルギー
によって母粒子表面或いは子粒子が溶融或いは子粒子が
延伸されて被覆層が母粒子表面に形成される。本発明の
方法において、母粒子と子粒子とを気流中で高速撹拌す
るが、撹拌翼の周速度は15m/秒以上である。撹拌翼
の周速度が15m/秒より低いと、被覆層を形成するの
に充分なエネルギーを得ることができない。母粒子と子
粒子との使用割合は、母粒子100重量部当たり子粒子
を1〜40重量部、好ましくは、5〜30重量部の割合
で使用するのがよい。子粒子の使用量が1重量部未満で
は被覆層形成が不充分であり、一方40重量部を超える
と、子粒子同志の融合粒子が生成しやすくなる。本発明
における数平均粒子径が0.5〜50μmの母粒子は、
ジアゾ化合物、カップリング成分及び発色助剤のうち1
種または2種を自動乳鉢、ロール転動ミル、高速回転式
粉砕機、ボールミル、媒体撹拌ミル及びジェットミル等
の粉砕機で粉砕して、或いはスプレードライ等により噴
霧造粒して、或いはそれらを組み合わせて得られる。ま
た必要ならば、分級機を併用する。本発明で使用する被
覆層形成用の子粒子は、母粒子の数平均粒子径の1/5
以下、好ましくは1/10の数平均粒子径を有する。子
粒子の数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の1/5を
越えると母粒子表面に均一かつ充分な厚みを持った被覆
層を形成することができない。子粒子の種類は、上記条
件を満足するものであれば有機物質及び無機物質のいず
れも使用可能であり、有機物質の代表例としては、合成
樹脂を挙げることができる。
【0005】合成樹脂としては、ビニル系ポリマー、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂等を挙げることができるが、特に、ビニル
系ポリマーが好ましく、その製造に使用するビニル系モ
ノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ハロ
ゲン化スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル
単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニル
エステル類、アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリル
メタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレートなどのエチレン系
不飽和カルボン酸アルキルエステルなどを例示すること
ができる。このビニル系ポリマーは、単独重合体であっ
ても、あるいは上記ビニル系モノマーから選ばれた2種
類以上のモノマーからなる共重合体であってもよい。ま
た、上記ビニル系モノマーと、ブタジエン、イソプレン
などの共役ジオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、
アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレート、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、ジアリルフタレート、アリルアクリレ
ート、アリルメタクリレートなどの共重合可能なモノマ
ーとの共重合体も使用することができる。これら合成樹
脂のガラス転移点は、好ましくは200℃以下である。 また上記の数平均粒子径の合成樹脂を製造するためには
、例えば上記のビニル系モノマーの乳化重合、懸濁重合
、或いはポリマーバルクの粉砕によって容易に得ること
ができる。
【0006】本発明で使用されるジアゾ化合物は、一般
式ArN2Xで示されるジアゾニウム塩である(式中、
Arは置換或は無置換の芳香族部分を表し、ArN2は
ジアゾニウム塩を表し、Xは酸アニオンを表す)。ジア
ゾ化合物の具体例としては、例えば、4−ジアゾ−N,
N−ジメチルアニリン、4−ジアゾフェニルモルホリン
、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ
−2,5−ジメトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ
−2,5−ジエトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ
−2,5−ジプロポキシフェニルモルホリン、4−ジア
ゾ−2,5−ジブトキシフェニルモルホリン、4−ジア
ゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−エチルア
ニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N,N−ジ
ブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N
−ベンジル−N−オキシエチルアニリン、4−ジアゾ−
2,5−ジブトキシフェニルピペラジン、4−ジアゾ−
2,5−ジエトキシフェニルピロリジン、4−ジアゾ−
2,5−ジプロポキシフェニルピペリジン、4−ジアゾ
−2,5−ジエトキシフェニル−N,N−ジメチルアニ
リン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−2,5−ジ
ブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4´−メトキシ
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4
−ジアゾ−(4´−メトキシベンゾイルアミノ)−2,
5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4´−メ
チルベンゾイルアミノ)−2,5−ジプロポキシベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−(3´−クロルベンゾイルアミノ
)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(
3´−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジブトキ
シベンゼン、4−ジアゾ−1−(3´−メチルベンゾイ
ルアミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−フェニルメルカプト−2,5−ジプロポキシベン
ゼン、4−ジアゾ−1−(4´−トルイルメルカプト)
−2,5−ジエトキシトベンゼン、4−ジアゾ−1−(
4´−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−ジブト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4´−クロルフェニ
ルメルカプト)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジ
アゾ−1−(3´−トルイルメルカプト)−2,5−ジ
エトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3´−メトキシ
フェニルメルカプト)−2,5−ジプロポキシベンゼン
、4−ジアゾ−1−(2´−トルイルメルカプト)−2
,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェノキ
シ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(
4´−メトキシフェノニキシ)−2,5−ジエトキシベ
ンゼンなどの塩化物の塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化
錫の複塩、及び前記ジアゾ化合物の硫酸、ヘキサフルオ
ロリン酸、四フッ化硼素酸などの無機酸の塩などが挙げ
られる。
【0007】カップリング成分としては、一般の2成分
型ジアゾ複写材料用のものが全て使用でき、例えば、レ
ゾルシン、フロログルシン、2,5−ジメチル−4−モ
ルホリノメチルフェノール、3−ヒドロキシシアノアセ
トアニリド、パラスルホアセトアニリド、1−ベンゾイ
ルアミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスル
ホンアミド、2,2−ジヒドロキシナフタレン、2,7
−ジヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸ソー
ダ、2,3−ジヒドロキシ−6−スルホン酸ソーダ、2
,5−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ソーダ
、1−ヒドロキシナフタレン−4−スルホン酸ソーダ、
1−アミノ−3−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジス
ルホンアミド、ナフトールAS、ナフトールAS−D、
2−ヒドロキシナフタレン−3−ピグアナイド、2−ヒ
ドロキシナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、2−ヒ
ドロキシナフトエ酸エタノールアミド、2−ヒドロキシ
ナフトエ酸−N−ジメチルアミノプロピルアミド塩酸塩
、2,4,2´,4´−テトラヒドロキシジフェニル、
2,4,2´,4´−テトラヒドロキシジフェニルスル
ホキシド等が挙げられる。
【0008】本発明の発色助剤として、水溶性又は水不
溶性の塩基性物質や加熱によりアルカリを発生する物質
が用いられる。発色助剤の具体例としては、例えば、水
酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
酢酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウム
、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、クエン酸アン
モニウム、ステアリルアミン、尿素、チオ尿素、アリル
尿素、アリルチオ尿素、メチルチオ尿素、エチレンチオ
尿素、トリクロロ酢酸ナトリウム、グアニジントリクロ
ロ酢酸塩、モルホニウムトリクロロ酢酸塩、炭酸グアニ
ジン、1,2,3−トリフェニルグアニジン、1,2−
ジトリルグアニジン、1,2−ジシクロヘキシルグアニ
ジン、イミダゾール、ベンズイミダゾール、2−ヘプタ
デシルイミダゾール、2−ベンジルイミダゾール、4−
フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミ
ダゾール、2−ウンデシルイミダゾリン、1,2−ジフ
ェニル−4,4−ジメチル−2−イミダゾリン、N,N
´−ジベンジルピペラジン、4,4´−ジチオモルホリ
ン、2−アミノベンゾチアゾールなどがある。これらの
発色助剤は、2種以上併用して用いることもできる。
【0009】本発明の感熱記録材料では、発色成分の他
に、通常のジアゾ感熱記録材料に適用されている各種添
加物、保存性向上剤としてナフタレン−モノスルホン酸
ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸ナトリウム、ナ
フタレン−トリスルホン酸ナトリウム、スルホサリチル
酸、硫酸カドミウム、硫酸マグネシウム、塩化カドミウ
ム、塩化亜鉛などが使用できる。また酸化防止剤として
チオ尿素、尿素など、溶解剤としてカフェイン、テオフ
ィリンなど、酸安定剤としてクエン酸、酒石酸、硫酸、
シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロリン酸などを用いるこ
とができ、その他にサポニンを小量添加することができ
る。また、バインダーとして前述の水溶性樹脂の他にカ
ゼイン、ペクチン、ポリビニルピロリドン或はスチレン
−ブタジエン系、塩化ビニル系、アクリル系、酢酸ビニ
ル系の水性分散型の樹脂を用いることができる。また、
熱ヘッドに対するステイッキングの防止や走行性を改良
する目的で填料を加えることができる。例えば、スチレ
ン樹脂微粒子、尿素−ホルマリン縮合物樹脂微粒子、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、チタン、タルク、カオリン、シリカ、アルミナ等の
有機、無機系の個体微粒子、また同様の目的で、金属石
鹸類も使用することができる。さらに本発明の感熱記録
材料では、熱発色性を向上させる目的で、融点50〜1
50℃の物質で、ジアゾ化合物、カップリング成分ある
いは発色助剤との相溶性のよい熱融解性物質を加えるこ
とができる。例えば、脂肪酸アミド、N置換脂肪酸アミ
ド、ケトン化合物、N置換カルバメート化合物、尿素化
合物、エステル等が挙げられる。本発明の感熱記録材料
は、ジアゾ化合物、カップリング成分、発色助剤及びそ
の他の添加物をマイクロカプセルの芯物質として添加す
るか、あるいは固体分散するか、あるいは水溶液として
溶解した後混合して作った塗布液を、紙、フィルム等の
支持体上に通常の塗布方法により塗布乾燥して、付着量
2.5〜15g/m2の感光層を設ければよい。また別
の方法としてカップリング成分、発色助剤及びその他の
添加物をマイクロカプセルの芯物質として添加するか、
あるいは固体分散するか、あるいは水溶液として溶解し
た後混合して作った塗布液を、支持体上に塗布乾燥して
付着量2〜10g/m2のプレコート層を設け、更にそ
の上にジアゾ化合物及びその他の添加物をマイクロカプ
セルの芯物質として添加するか、あるいは固体分散する
か、あるいは水溶液として溶解した後混合して作った塗
布液を、塗布乾燥して付着量2.5〜15g/m2の感
光層を設けた積層型にしてもよい。積層型の感熱記録材
料は積層の順序が逆でもかまわない。いずれにしてもジ
アゾ化合物とカップリング成分と発色助剤との重量比率
は1:(0.1〜10):(0.1〜20)が適当であ
る。本発明の感熱記録材料は、各種の感熱記録の分野、
特に、高速記録の要求されるファクシミリや電子計算機
などの出力記録用紙として有利に応用することができ、
しかも本発明の場合、記録紙の表面に記録された文字や
画像は、加熱により画像形成後、露光により、未反応の
ジアゾ化合物を分解させることにより定着させることが
できる。また、本発明の感熱記録材料は、その定着性を
利用し、有価証券や商品券、入場券、証明書、伝票など
に対する必要事項の記録や、それらの作成に応用するこ
とができる。この他にジアゾ型熱現像複写材料としても
用いることができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0011】実施例1 ナフトールAS                  
  20g5%ポリビニルアルコール        
  20g水                   
           160gをボールミルで24時
間分散し、数平均粒子径3.5μmの分散溶液を得た。 この分散液をスプレードライ法で噴霧乾燥することによ
り数平均粒子径11.5μmのカップリング成分の粒子
を170g得、これを母粒子とした。一方、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムを乳化剤とし、過硫酸ナト
リウムを重合開始剤として乳化重合を行い、数平均粒子
径が0.12μm、ガラス転移温度が75℃のポリメチ
ルメタアクリレートの微粒子を得た。この粒子を塩化カ
ルシウムで凝固した後、水洗、乾燥し、得られた粒子粉
体を子粒子とした。母粒子と子粒子の重量比を7:3と
し、この混合物をヘンシェルミキサーによって5分間混
合処理した。この混合物を150gとり、内容積4lの
ハイブリダイザーNHS−1型(奈良機械製作所(株)
製)を使用して、室温にて羽根の周速度80m/sで1
0分間処理したところ、母粒子の表面にポリメチルメタ
アクリレートの被覆層が形成されており、カップリング
成分のマイクロカプセル体を得た。次に1,2,3−ト
リフェニルグアニジンとポリビニルアルコール5g及び
水75gをボールミルで24時間分散し、平均粒径3μ
mの1,2,3−トリフェニルグアニジンの分散液を得
た。また、ステアリン酸アミド20gとポリビニルアル
コール5g及び水75gをボールミルで24時間分散し
、平均粒径3μmのステアリン酸アミドの分散液を得た
。 次に カップリング成分のマイクロカプセル体    4.3
gトリフェニルグアニジン分散液          
   15gステアリン酸アミド分散液       
          15gシリカ微粒子(粒径1〜5
μm)            3gステアリン酸亜鉛
分散液(20%)         15g5%ポリビ
ニルアルコール                 9
5gよりなる混合物をジアゾ複写用原紙にワイヤバーを
用いて塗布乾燥して乾燥付着量5.4g/m2プレコー
ト層を形成した。その上に更に、 4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモルホリン塩
化物・1/2 塩化亜鉛        1.5gチオ
尿素                       
       1gイソプロピルアルコール     
          3ccクエン酸        
                      1gサ
ポニン                      
      1.1g水              
                   100ccよ
りなる感光液をガラスドクターを用いて塗布乾燥し、乾
燥付着量1g/m2の感光層を設けて本発明の感熱記録
材料を作製した(サンプルA)。一方比較のため、プレ
コート層中のカプセル分散液の代わりにナフトールAS
20%分散液(ポリビニルアルコール5%含む)を使用
し、乾燥付着量を5g/m2とした以外は同様に操作し
て感熱記録材料を作製した(サンプルB)。次に上記の
サンプルを松下電子部品(株)製薄膜ヘッドを有する感
熱印字実験装置にてヘッド電力0.45W/ドット、1
ライン記録時間20msec/l、走査線密度8×3.
85ドット/mmの条件でパルス幅を2.5msで印字
させた後、リコピーハイスタート4型((株)リコー製
)で完全露光して定着した。得られた記録画像をマクベ
ス反射濃度計で測定した。また生保存性をみるため、サ
ンプルを40℃、相対湿度90%RHの暗所に24時間
放置後、完全露光し、地肌濃度を測定した。結果を表1
に示した。
【表1】   この表からわかるように本発明の感熱記録材料は、
画像濃度及び生保存性が優れている。
【0012】実施例2 ベンズイミダゾール                
   20g5%ポリビニルアルコール       
      20g水               
                  160gをボー
ルミルで24時間分散し、数平均粒子径4.5μmの分
散溶液を得た。この分散液をスプレードライ法で噴霧乾
燥することにより数平均粒子径13.5μmの発色助剤
の粒子を175g得、これを母粒子とした。一方、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウムを乳化剤とし、過硫
酸ナトリウムを重合開始剤として乳化重合を行い、数平
均粒子径が0.12μm、ガラス転移温度が75℃のポ
リメチルメタアクリレートの微粒子を得た。この粒子を
塩化カルシウムで凝固した後、水洗、乾燥し、得られた
粒子粉体を子粒子とした。母粒子と子粒子の重量比を7
:3とし、この混合物をヘンシェルミキサーによって5
分間混合処理した。この混合物を150gとり、内容積
4lのハイブリダイザーNHS−1型(奈良機械製作所
(株)製)を使用して、室温にて羽根の周速度80m/
sで10分間処理したところ、母粒子の表面にポリメチ
ルメタアクリレートの被覆層が形成されており、発色助
剤のマイクロカプセル体を得た。
【0013】実施例3 ポリスチレン5gをジクロロメタン50mlに溶解し、
その溶液にメタホウ酸カリウム2gとグリセリン8gの
溶液を加え、2分間乳化する。その乳化物を更に5%ポ
リビニルアルコール水溶液85gに加え、複合エマルジ
ョンをつくる。更に強撹拌下、徐々に40℃迄加熱する
。40℃で3時間撹拌し、メタホウ酸カリウムを芯物質
とした、平均粒径5μmのカプセル液を得た。次に、カ
ップラーとして、ナフトールAS20gとポリビニルア
ルコール5g及び水75gをボールミルで24時間分散
し、平均粒径3μmのナフトールASの分散液を得た。 次に 発色助剤のマイクロカプセル体        3.0
gナフトールAS分散液              
   20gステアリン酸アミド分散液       
      15gシリカ微粒子(粒径1〜5μ)  
        3gステアリン酸亜鉛分散液(20%
)     15g5%ポリビニルアルコール    
         95gよりなる混合物をジアゾ複写
用原紙にワイヤバーを用いて塗布乾燥して乾燥付着量3
.4g/m2プレコート層を形成した。その上に更に、
4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニル モルホリン塩化物・1/2 塩化亜鉛        
1.5gチオ尿素                 
             1gイソプロピルアルコー
ル               3ccクエン酸  
                         
   1gサポニン                
            1.1g水        
                         
100ccよりなる感光液をガラスドクターを用いて塗
布乾燥し、乾燥付着量1g/m2の感光層を設けて本発
明の感熱記録材料を作製した(サンプルC)。一方比較
のため、プレコート層中のカプセル分散液を除いて、乾
燥付着量を3g/m2とした以外は同様に操作して感熱
記録材料を作製した(サンプルD)。実施例1と同様に
試験した。 結果を表2に示した。
【表2】   この表からわかるように本発明の感熱記録材料は、
画像濃度及び生保存性が優れている。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感熱記録
材料は、生保存性が優れているばかりでなく、濃度の高
い画像を形成することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に、ジアゾ化合物、カップリ
    ング成分及び発色助剤を含有する記録層を設けた感熱記
    録材料において、該ジアゾ化合物、該カップリング成分
    及び該発色助剤のうち、1種又は2種を母粒子として、
    同一或は別々のマイクロカプセルに含有し、該マイクロ
    カプセルの壁は、数平均粒子径が0.5〜50μmであ
    る該母粒子と、数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の
    1/5以下である被覆層形成用の子粒子とを気流中で高
    速撹拌処理することにより、母粒子の表面に子粒子の被
    覆層を形成してなることを特徴とするジアゾ系感熱記録
    材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002052831A (ja) * 2000-06-01 2002-02-19 Sanyo Chem Ind Ltd 感熱記録用顕色剤および感熱記録材料
EP1605301A1 (en) * 2003-03-06 2005-12-14 Seiko Epson Corporation Micro capsule and application thereof

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