JPH04241953A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH04241953A
JPH04241953A JP3002250A JP225091A JPH04241953A JP H04241953 A JPH04241953 A JP H04241953A JP 3002250 A JP3002250 A JP 3002250A JP 225091 A JP225091 A JP 225091A JP H04241953 A JPH04241953 A JP H04241953A
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ink
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Yoshiaki Takayanagi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッド、及びカラ
ーインクジェット記録装置等、複数の記録ヘッドを有す
る記録装置に係り、特に複数記録ヘッドの印字スタート
タイミングの補正を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モノクロのインクジェット記録装
置の印字スタート位置(以降レジスト位置と称す)の調
整は、ヘッドキャリッジを制御するポジションセンサの
取付け位置調整により行っていた。また、カラーインク
ジェット記録装置における各色ヘッド間の印字タイミン
グ調整は、工場調整時に不揮発メモリあるいはバックア
ップされたRAM、またはスイッチ等によって印字タイ
ミングを決定するカウント値を入力するなどして対処し
ていた(例えば、特開昭56−148569号公報参照
)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
一の従来例は、複数ヘッドを有するカラー記録装置では
対応不可能である。また第二の例でも、ヘッドの交換の
度にヘッドのノズルの位置精度誤差をサービスマンが補
正する必要があり、保守性に難があった。特に、交換可
能なリユーザブルヘッドを使用する普及型の記録装置に
おいては、ヘッド交換の度にユーザ自身が調整しなけれ
ば高品位の画像を再生することができないが、ユーザに
よる調整は困難であった。
【0004】そこで、本発明は上述の問題点を解決する
ためになされたもので、記録ヘッドの交換時に、複数記
録ヘッド間の記録素子(ノズル等)の位置ずれ調整を自
動化することのできる記録ヘッド及び記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の記録ヘッドは、
所定位置に配置された記録素子と、この記録素子の配置
位置の基準位置に対する誤差情報を保持する手段とを有
することを特徴とする。
【0006】また、本発明の記録装置は、所定の間隔で
配置された上記複数の記録ヘッドを用いて記録を行う記
録装置であって、上記基準位置に対する誤差情報に基づ
いて上記複数の記録ヘッド各々の印字スタートタイミン
グを補正する補正手段を有することを特徴とする。
【0007】(作用)本発明によれば、個々の記録ヘッ
ド内にヘッド個有のレジスト位置補正を示す誤差情報を
もたせ、該情報に基づき自動的にレジストタイミングを
補正するので、サービスマンによる作業も不要となり、
特に交換可能なヘッドでは効果的である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の記録装置をインクジェット記
録装置に適用した場合の実施例について、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の実施例のインクジェット記
録装置に使用されるインクタンク記録用チップ一体型カ
ートリッジ809の斜視図であり、図2はこのカートリ
ッジ809を搭載したインクジェット記録装置の斜視図
を示している。
【0010】この装置においては、インクタンク700
が記録ヘッド600に一体的に構成されてカートリッジ
タイプとなっており、カートリッジ809内のインク吸
収体707に含浸、保持されたインクが、記録ヘッド6
00内へ供給される構造を有している。
【0011】ここで、記録ヘッド600は吐出部602
および供給タンク部604等から成る。吐出部602は
記録媒体との対向面に形成した吐出口602Aと、その
内方に延在する液路、例えば、吐出エネルギーとして熱
エネルギーを利用した例を挙げれば、各液路に配設した
電気熱変換体等の吐出エネルギー発生体としての記録ヒ
ーターと、各液路に連通した共通液室とを有している。
【0012】又、供給タンク部604はインクタンク7
00側からインクの供給を受け、吐出部602内の共通
液室にインクを導くサブタンクとして機能する。インク
タンク700内に配設され、インクを含浸させたインク
吸収体702は、多孔質体または繊維等を用いて形成で
きる。なお、704はインクタンク700の蓋部材であ
る。
【0013】図2において809Y、809M、809
C、809Bk(総称するときは「カートリッジ809
」といい、各カートリッジにおいて対応する部分は同一
の数字に「Y」、「M」、「C」、「Bk」を付した参
照符号を用いる)は図1に示したカートリッジである。 このカートリッジ809は、キャリッジ515上に固定
されており、これらは、シャフト521に沿って長手方
向に往復動可能となっている。また、キャリッジ515
に対する位置決めは、例えば記録ヘッド600に設けた
穴605と、キャリッジ515側に設けたダボ等により
行うことができる。さらに、電気的接続は吐出部602
に対する配線基板(図示せず)に設けた接続パッドに、
キャリッジ515上のコネクタを結合させるか、第3図
に示すようなカードエッジコネクタ用の接点を形成する
方法が考えられる。
【0014】吐出口602Aより吐出されたインクは、
記録ヘッド600と微小間隔をおいてプラテンローラ5
19に記録面を規制された記録媒体518に到達し、記
録媒体518上に画像を形成する。
【0015】記録ヘッド600には、ケーブル516お
よびこれに結合する端子を介して適宜、図示しないデー
タ供給源より画像データに応じた吐出信号が供給される
。カートリッジ809は、用いるインク色等に応じて、
1ないし複数個(図では4個)を装着することができる
【0016】また、図2において、517はキャリッジ
515をシャフト521に沿って走査させるためのキャ
リッジモータ、522はモータ517の駆動力をキャリ
ッジ515に伝達するワイヤである。また、520はプ
ラテンローラ519に結合して記録媒体518を搬送さ
せるためのフィードモータである。
【0017】カートリッジ809の吐出口602Aは、
例えば128個のノズルより出来ており、63.5μm
ピッチで図1の鉛直方向に配列されている。
【0018】図3は本発明の実施例のインクジット記録
ヘッドの要部外観を模式的に示す。同図において、50
1はプリント基板、502はアルミ放熱板、503は発
熱素子とダイオードマトリクスからなるヒータボード、
504は濃度ムラ情報をあらかじめ記録するEEPRO
M(電圧不揮発性メモリ)、および505は本体とのジ
ョイント部となる接点電極である。なお、ライン状の吐
出口群は図示されていない。
【0019】図4は図3のプリント基板501上の要部
回路構成を示す。ここで、一点鎖線の枠内がヒータボー
ド503内の回路構成であり、このヒータボード503
は発熱素子507と電流の回り込み防止用のダイオード
506の直列接続回路のN×Mのマトリクス構造で構成
されている。即ち、これらの発熱素子507は、図5に
示すように、時分割で駆動され、その駆動エネルギーの
供給制御はセグメント(seg)側をパルス幅(T)制
御することにより、実現される。
【0020】図6は本実施例の記録ヘッドと記録紙の関
係を示す図である。4つのヘッドは図に示してあるスタ
ートポジションより右方向に走査を開始する。印字開始
位置(紙左端よりAの位置)に最初にブラック(Bk)
ヘッドが達するとブラックの記録を開始し、続いてシア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)と同様に記
録を開始する。このようにして、8mm幅の1走査目の
記録が終了すると、記録紙が8mmだけ紙送りされ、同
じ要領で2走査目の記録が繰り返される。
【0021】図7は図6の記録を行う上での、各タイミ
ング信号の関係を示している。最初にモータが起動され
、時間to後に所定速度に達すると1行分の記録期間を
示すBVE(block  enable  sign
al)信号が発生する。この信号を基準に、各ヘッドの
記録許可信号がBk,C,M,Yの順にそれぞれt1,
t2,t3,t4後に発生する。すなわち、本実施例で
は各ヘッド間間隔は30mmであるため、ブラックの記
録許可信号発生後、シアンの記録許可信号が発生するま
での時間(t2−t1)は計算上は、モータ速度をvo
〔m/sec〕とすると
【0022】
【外1】 となる。しかし、後に述べる様に、ヘッドのノズル位置
が製造上設計中心に対し左右にばらつくため、上記(1
)式の結果は各ヘッド個有のデータによって補正してい
る。
【0023】図8はヘッドのノズル列の位置精度誤差を
示しており、実際の設計中心(a)より現実には製造、
組立上の誤差により、左右にばらつくことになる。従っ
て、本実施例ではノズルがスタートポジション(SP)
側にずれている場合(b)には正の補正量を、スタート
ポジションとは反対側にずれている場合(c)には負の
補正量を図3に示す不揮発性メモリ504内にデータを
書込む。ノズルがスタートポジション側にずれている場
合(b)には、当初の設計値どおりのヘッドが記録スタ
ート位置に達した時点(図7のt1)では、未だノズル
が正規位置まで達しておらず、ずれ分に相当する時間遅
れ後に正規位置に到達することになる。従って、例えば
ブラックヘッドの場合には、図7の実際にBVE信号か
ら記録許可信号発生までに要する時間t1′は、設計中
心のヘッドの場合のこの時間をt1とするとt1′=t
1+Δt…(2) となる。ここでΔtはノズルの位置精度誤差相当分の所
要時間である。
【0024】一方、ノズル列がスタートポジション反対
側にずれている場合(c)には上記(2)式はt1′=
t1−Δt…(3) となり、補正量は負の符号を取ることになる。
【0025】図9は本実施例のレジスト量補正の詳細タ
イミング図を示す。本実施例では、400DPI(do
ts  per  inch)のヘッドを用いており、
1dotは63.5μmである。そこで、レジスト量設
定カウンタは走査距離63.5μm単位でカウントアッ
プされるカウンタ1と、この1/10、つまり6.35
μm単位でカウントアップされるカウンタ2で構成され
ており、6.35μm単位でレジスト量を補正可能なよ
うに設計されている。図9のVE(video  en
able)信号は128ノズルを駆動するのに要する時
間であり、この間にヘッドキャリッジ515は1画素分
、すなわち63.5μm移動する。CKは25μs周期
でVEに同期して発生し、1クロック周期の間にキャリ
ッジは6.35μm移動する。従って、例えばブラック
ヘッドの63.5μmカウンタセット値がnで、6.3
5μmカウンタセット値がmの場合にはBk信号は図9
の様に発生する。
【0026】図10はヘッドのレジスト量補正データの
作成フローを示す。同図(A)は、誤差xが負の場合の
フローを示し、ステップS10でxを63.5で割った
商aと余りbを求める。ステップS11で余りbが0な
らば、これをQの値とし(ステップS12)、ステップ
S13で、aの2の補数をPの値とする。余りbが0で
ないならば、Qの値を正の値とするため、ステップS1
4〜S16の処理を行った後、ステップS13でPの値
を求める。一方、同図(B)は誤差xが正の場合のフロ
ーを示し、ステップS17でxを63.5で割った商a
と余りbを求める。ステップS18でaをPの値とし、
ステップS19でbを6.35で割った商をQの値とす
る。
【0027】本実施例では63.5μm単位の補正量は
正負の符号を取り得、一方6.35μm単位の補正は正
の数のみとし、本体側の演算処理を簡単にしている。す
なわち、図8に示す精度誤差xと補正データP(63.
5μm単位)及びQ(6.35μm単位)の関係は、x
>0のときx〜63.5P+6.35Q…(4)x<0
のとき|x|〜63.5P−6.35Q…(5)となる
。但し、上記(5)式の場合、実際にROMに書込むデ
ータPは2の補数である。
【0028】ここで、上記精度誤差xはヘッド製造時に
拡大鏡等によるノズル(吐出口)列の目視検査を行って
測定している。こうして測定した精度誤差xから、上述
のフローに従って補正データP,Qを求める。
【0029】図11に本実施例で用いた不揮発性メモリ
404の内部情報を示す。メモリ404は128バイト
で構成されており、各バイトの下位6bitは各ノズル
間の吐出量差、あるいはよれに起因して発生する濃度む
らを補正するデータである。その他のデータについては
、図12にその内容を示す。SENSはヘッドのヒータ
ボード503に形成された温度センサの特性区分を示し
、T1,T2はヘッド駆動パルスP1,P3のパルス幅
を示す。IDはヘッド固有の製造番号を示し、COLR
はインクの色を示す。本実施例による63.5μm単位
,6.35μm単位のレジスト補正量データもP,Qと
して各4bitで格納されている。
【0030】図13には、本実施例で使用した不揮発性
メモリ404のリードモード(A)とライトモード(B
)の各信号のタイミングを示す。
【0031】次に、本実施例の制御構成について図14
に示すブロック図を参照して説明する。この構成は、ヘ
ッド間距離の補正を行うもので、メモリ制御回路2に送
られてきた画像データ1は、色毎に、または所定の信号
毎に分離されて、メモリ3〜6に格納される。メモリ3
〜6に格納された画像データは、記録データとしてヘッ
ドドライバー7を介して各色のヘッド809に供給され
る。ここで、メモリ制御回路2は、CPU12によって
設定される値(詳細は後述する)によって、記録許可信
号の出力タイミングを制御することができる。
【0032】このようにしてレジスト調整された記録許
可信号と記録ヘッドに供給される記録データの関係につ
いて、図15に示すタイミングチャートを参照して説明
する。B,C,M,Bk夫々の記録許可信号(図15で
は代表してその1つを示す)に基づいて、メモリ制御回
路2内のアドレスカウンタ(不図示)がカウントを開始
して、このアドレスが各メモリ3〜6に供給される。こ
のアドレスに従って各メモリ3〜6からデータ(図5(
c))が読み出され、ヘッドドライバー7に供給される
。また、上記記録許可信号(a)とともに、上記読み出
されたデータ(c)に同期したクロック(図15(b)
)がヘッドドライバー7に供給される。このクロックに
基づいてヘッドドライバー7は供給されたデータを取込
んで各ヘッド809C〜Bkを駆動する。
【0033】以上のように、記録許可信号を制御するこ
とで、記録ヘッドの駆動タイミングを制御することが可
能となる。
【0034】次に、ヘッド内に書き込まれたレジスト補
正データP,Qの本体側の処理方法について説明する。
【0035】本実施例のレジスト信号発生回路を図16
に示す。この回路は図14のメモリ制御回路2内に含ま
れる。カウンタ21は図9に示すVEをカウントし、カ
ウンタ22はVE中のクロックCKをカウントする。レ
ジスタ群31〜38は各色ヘッドの記録許可信号のスタ
ート時点を決定しており、例えばレジスタ31はブラッ
クヘッド用にVE信号のカウント数を指示し、レジスタ
32はクロックCK信号のカウント数を指示する。レジ
スタ31及び32で指定した値とカウンタ21及び22
の出力(それぞれmビット,nビット出力)が一致する
と、比較器51の出力がHighとなる。従って、SR
フリップフロップSR61のS入力がHighとなり、
Q出力はクロックCKの立下りでHighへと変化する
。他のヘッドに対しても同様にして記録許可信号が立上
る。
【0036】次に、記録許可信号をOFFするタイミン
グについては、ブラックヘッドの場合につてはレジスタ
39及び40により決定される。すなわちレジスタ39
にはVEのカウント値、レジスタ40にはCKのカウン
タ値を指示する。こうして、前図と同様にカウンタ21
及び22のカウンタ出力がレジスタ39,40のセット
値と一致すると記録許可信号はOFFする。他のヘッド
に用いても同様である。
【0037】図17に、レジスト補正量データP,Qを
図16のレジスタ群にセットするフローを示す。これは
CPU12により実施される。
【0038】最初に、ステップS20でPの正負を1バ
イトデータの最上位ビットb7で判定する。0すなわち
正の場合にはステップS21で標準値データl0に対し
、そのままPの値を加算し、63.5μm単位のカウン
タ値Llongを求める。一方、ステップS20でb7
が1の場合には負の数を表現しているので、ステップS
22で(OFFH−P+1)の値を標準値l0より減算
する。
【0039】次に、6.35μm単位のカウンタ値Ls
hortについては補正量Qは常にQ≧0なので、標準
値l1に対しQを加算することによりステップS23で
Lshortを求める。このようにして、各色に対して
LlongとLshortを求め、対応するレジスタ群
に書き込めばよい。なお、印字終了値も同様にして求め
られる。
【0040】上記実施例では、レジスト補正データを不
揮発メモリに格納したが、図18に示すような数本のパ
ターンをレーザカットなどによって2値情報を生成し、
レジスト補正データに割り当てることも可能である。
【0041】また、本発明は複数の記録ヘッドで異なる
色を記録するものに限定されるものではなく、全て同一
色の記録ヘッドであってもよい。この場合、各記録ヘッ
ドを補完的に用いることで、高細精,高濃度,高速記録
が可能となる。
【0042】さらに、本発明はインクジェット記録方式
に限定されるものではなく、熱転写方式,感熱方式等の
記録方式にも適用できるものである。
【0043】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、
記録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置
に於いて、優れた効果をもたらすものである。
【0044】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的
にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡
を形成出来るので有効である。この気泡の成長、収縮に
より吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては
、米国特許第4463359号明細書、同第43452
62号明細書に記載されているようなものが適している
。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特
許第4313124号明細書に記載されている条件を採
用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0045】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0046】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さを満た
す構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでも良いが、本発明は、上述した効果を一
層有効に発揮することができる。
【0047】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0048】又、本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャピング手段、クリーニング手
段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の
加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、
記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安
定した記録を行うために有効である。
【0049】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー又は、混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
【0050】以上説明した本発明実施例においては、液
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジェ
ット装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。 加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固
形状態から液体状態への態変化のエネルギーとして使用
せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防止を目
的として放置状態で固化するインクを用いるかして、い
ずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化してインク液状として吐出するものや
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インク使用も本発明には適用可能である。このような場
合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部又は貫通孔に液状又は固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としても良い。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば個
々のヘッドにヘッド固有のレジスト量補正データを持た
せることにより、自動的なレジスト補正が可能となり、
各ヘッド間での印字ずれ防止が実現できる。更に、ヘッ
ド交換時にもサービスマンによる調整作業を不要とする
ことが可能で、人件費削減の効果も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられるインクジット記
録ヘッドの外観図である。
【図2】本実施例の記録装置の内部機構図である。
【図3】インクジェット記録ヘッドのプリント板実装図
である。
【図4】ヘッドの回路図である。
【図5】ヘッドの駆動タイミングチャートである。
【図6】記録ヘッドと記録用紙の関係を示す図である。
【図7】記録タイミングチャートである。
【図8】ヘッドのノズル列の位置精度誤差を示す図であ
る。
【図9】レジスト補正の詳細タイミングチャートである
【図10】ヘッドのレジスト量補正データ作成フローチ
ャートである。
【図11】ヘッド内ROMデータの格納方法を示す図で
ある。
【図12】ROM内データの説明図である。
【図13】ROM内データ読み出しタイミングチャート
である。
【図14】本実施例の制御構成を示すブロック図である
【図15】記録データの読み出しタイミングチャートで
ある。
【図16】レジスト信号発生回路を示すブロック図であ
る。
【図17】レジスト補正量データのセットを説明するフ
ローチャートである。
【図18】レジスト補正データの他の例を示す図である
【符号の説明】
2  メモリ制御回路 3〜6  メモリ 7  ヘッドドライバー 21,22  カウンタ 31〜46  レジスタ 51〜58  比較器 61〜64  フリップフロップ 504  不揮発性メモリ 809  記録ヘッド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定位置に配置された記録素子と、こ
    の記録素子の配置位置の基準位置に対する誤差情報を保
    持する手段と、を有することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】  前記記録素子は、インクを吐出する吐
    出口を有することを特徴とする請求項1記載の記録ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】  前記記録素子は、吐出口に対して設け
    られ、インクに熱による状態変化を生起させ、該状態変
    化に基づいてインクを前記吐出口から吐出させて飛翔的
    液滴を形成する熱エネルギー発生手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】  前記基準位置に対する誤差情報は、前
    記基準位置に対し符号付き情報であることを特徴とする
    請求項1記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】  記録素子の配置位置の基準位置に対す
    る誤差情報を各々保持し、所定の間隔で配置された複数
    の記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であって、前
    記基準位置に対する誤差情報に基づいて前記複数の記録
    ヘッド各々の印字スタートタイミングを補正する補正手
    段を有することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】  前記記録素子は、インクを吐出する吐
    出口を有することを特徴とする請求項5記載の記録装置
  7. 【請求項7】  前記記録素子は、吐出口に対して設け
    られ、インクに熱による状態変化を生起させ、該状態変
    化に基づいてインクを前記吐出口から吐出させて飛翔的
    液滴を形成する熱エネルギー発生手段を有することを特
    徴とする請求項6記載の記録装置。
  8. 【請求項8】  前記基準位置に対する誤差情報は、前
    記基準位置に対し符号付き情報であることを特徴とする
    請求項5記載の記録装置。
  9. 【請求項9】  前記補正手段は、前記符号付きの誤差
    情報を基準印字スタートタイミング設定値に加算した値
    に基づいて、前記印字スタートタイミングを補正するこ
    とを特徴とする請求項8記載の記録装置。
  10. 【請求項10】  前記複数の記録ヘッドは各々異なる
    色のインクを吐出することを特徴とする請求項6記載の
    記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02279344A (ja) * 1989-03-20 1990-11-15 Hewlett Packard Co <Hp> インクジェット印刷ヘッド

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