JPH0424061A - ミシンの送りピッチ検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ミシンの送りピッチ検出装置に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来、オーバーロックミシンや二重環縫いミシンにおい
ては、本縫いミシンのように送り調節器が設けられてお
らず、ミシン主軸上に設けられた偏心カムｍ桶により送
りピッチを調節するようになっていた。そのため、この
種のミシンでは送りピッチを検出するのが困誼であって
、送りピッチ検出装置が設けられていなかった。

［発明か解決しようとする課払］ ところが、加工布の終端から予め設定された寸法位置ま
で縫製を行った時点で運転を停止させ、その後は送りピ
ッチを変更して加工布の終端まで縫製を行うようにした
ミシンや、送りピ）Ｉチを変更して２枚の加工布の柄を
合わせながら縫製を行うようにした柄合せミシンにおい
ては、送りピッチ情報を入力設定する必要がある。この
ため従来のミシンでは、作業者が実際に縫製した縫い目
ピッチを測定して、これを送りピッチ情報として制御パ
ネルからキー操作等により入力しており、その操作が非
常に面倒で縫製作業の能率低下を招くという問題点があ
った。

この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に
着目してなされたしのて゛あって、その目的とするとこ
ろは、送り調節器によることなく偏心カムＩｌ桶により
送りピッチを調節するようにしたミシンにおいて、その
偏心カムｉ梢により設定された送りピッチを簡単に検出
することができ、作業者が実際に縫製した縫い目ピッチ
を測定して、これを送りピッチ情報として制御パネル等
がち入力するという面倒な操作を行う必要かなくて、縫
製作業の能率アップを図ることができるミシンの送りピ
ッチ検出装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、この発明のミシンの送り
ピッチ検出装置においては−ミシン主軸上に固定された
作動部材と、その作動部材と対向して前記ミシン主軸上
に相対回転可能に嵌合され、かつ外周に偏心カム面を形
成した第１偏心カムと、前記作動部材と第１偏心カムと
の間に介装され一常にはミシン主軸の回転運動を作動部
材から第１偏心カムに伝達可能なクラッチｌ！横と　そ
のクラッチｍ桶を断状態にすると共に、前記第１偏心カ
ムを所定位置に停止させるための操作棒と一前記第１偏
心カムの偏心カム面に相対回動可能に嵌合され、かつク
ランクロッドの基端を相対回動可能に嵌合する偏心カム
面を形成した第２偏心カムと、その第２偏心カムと対向
して前記ミシン主軸上に固定され、かつ第２偏心カムに
一体回転可能に係合する連動部材とよりなる偏心カムｍ
梢を備え、前記クランクロッドの先端を送り歯に前後運
動を付与するための機構に連係してなるミシンにおいて
、前記操作棒によりクラッチ１１楕を断状態にすると共
に　第１偏心カムを所定位置に停止させた状態で、前記
ミシン主軸を回転させたときの第２偏心カムの偏心量の
変更開始及び変更終了を検出する第１センサと、その第
１センサによる第２１心カムの慣心量の変更開始の検出
がら変更終了の検出までの間のミシン主軸の回転角度を
検出する第２センサと、その第２センサにより検出され
たミシン主軸の回転角度に基づいて送りピッチを演算す
る演算手段とを設けたものである。

１作　用コ 上記のように構成されたミシンの送りピッチ検出装置に
おいて、操作棒によりクラッチ機構を断状態にすると共
に、第１漏心カムを所定位置に停止させ、この状態でミ
シン主軸を回転させると、連動部材を介して第２偏心カ
ムが第１＠心カムの偏心カム面上で相対回転され、ミシ
ン主軸に対する第２偏心カムの偏心量が変更されて、送
り歯の送りピッチか変更される。

又、この送りピッチの変更時には、第１センサにより第
２ｉｍ心カムの偏心量の変更開始及び変更終了か検出さ
れ、その第１センサによる偏心量の変更開始検出から変
更終了検出までの間において一ミシン主軸が回転された
角度か第２センサにより検出される。そして、この第２
センサにより検出されたミシン主軸の回転角度に基づい
て、演算手段により送りピッチが演算出力される。従っ
て、作業者が実際に縫製した縫い目ピッチを測定して、
これを送りピッチ情報として制御パネル等から入力する
という面倒な操作を行う必要がなく、偏心カム機構によ
り調節設定された送りピッチを簡単かつ自動的に検出す
ることができる。

［実施例］ 以下、この発明を具体化したオーバーロックミシンの一
実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。

第１図及び第２図に示すように、ミシン主軸１はミシン
フレーム２内に設けられ、図示しないモータにより回転
駆動される。主送り歯３及び差動送り歯４はミシンフレ
ーム２に設けられ、この送り歯３．４が四送り運動され
ることにより加工布に送りが付与される。偏心カム機構
５はミシン主軸１上に設けられ、この偏心カム機構５に
より送り腕６、送り軸７、送りリンク８、及び送り台９
を介して送り歯３，４に水平送り運動が付与される。

そこで、前記偏心カム８！構５について詳述すると、作
動部材１１はミシン主軸１上に嵌合固定され、その外周
にはクラッチ歯１２が形成されている。第１偏心カム１
３は作動部材１１に対向してミシン主軸１上に相対回転
可能に嵌合支持され、その−側外周には偏心カム面１４
が設けられると共に、他側外周には係合凹部１５が設け
られ、他側面には摺動溝１６が形成されている。クラッ
チｍ楕をｍ成するクラッチ部材１７は作動部材１１と第
１偏心カム１３との間に位置するように、第１偏心カム
１３の摺動溝１６内に摺動可能に嵌合支持され、その一
端内面には作動部材１１のクラッチ歯１２に係脱可能な
クラッチ歯１８か設けられている。

バネ１９はネジ２ｏにより第１閣心カム１３に取り付け
られ、このバネ１９によりクラッチ部材１７が一方向に
移動付勢されている。そして、このバネ１９によるクラ
ッチ部材１７の移動付勢に基づいて、常にはクラッチ部
材１７のクラッチ歯１８が作動部材１１のクラッチ歯１
２に係合され、この状態でミシン主軸１の回転が作動部
材１１がらクラッチ部材１７を介して第１偏心カム１３
に伝達される。

第２偏心カム２１は前記第１偏心カム１３の偏心カム面
１４に相対回動可能に嵌合支持され、その−側外周には
偏心カム面２２が設けられると共に、他側面には活動？
ｍ１２３が設けられている。連動部材２４は第２偏心カ
ム２１に対向してミシン主軸１上に嵌合固定され、この
連動部材２４が第２偏心カム２１の摺動溝２３に係合す
ることにより、ミシン主軸１の回転が連動部材２４を介
して第２偏心カム２１に伝達される。クランクロッド２
５は基端において第２偏心カム２１の偏心カム面２２に
相対回動可能に嵌合され−その先端が前記送り腕６に連
結されている。

第１図〜第３図に示すように、操作棒２６は１ｉｉｆ記
第１偏心カム１３及びクラッチ部材１７に対応してミシ
ンフレーム２に移動可能に支持され、その基端部には押
釦２７が設けられている。バネ２８は操作棒２６とミシ
ンフレーム２との間に介装され、このバネ２８により常
には操作棒２６が第１偏心カム１３及びクラッチ部材１
７から離間した位置に付勢されている。そして、操作棒
２６が押釦２７によりバネ２８の付勢力に抗して押圧操
作されたときには、クラッチ部材１７か操作棒２６の先
端部との係合により、バネ１つの付勢力に抗してクラッ
チ歯１２．１８の離脱方向に移動されて、クラッチｍ構
が断状態になると共に、操作棒２６の先端部か第１偏心
カム１３の係合凹部１５に係合して、その第１ｆｍ心カ
ム１３が所定位置に停止される。

第１図に示すように、プーリ２９は前記ミシン主軸１の
端部に固定され、このプーリ２９の外周面にはマーク３
０が付されている。目盛板３１はプーリ２９に対応して
ミシンフレーム２上に設けられ、この目盛板３１には縫
い目ピッチを指示する目盛３２が付されている。そして
、前記のように操作棒２６の押圧操作によりクラッチ機
構を断状態にすると共に、第１偏心カム１３を所定位置
に停止させた状態で、ブー１２９によりマーク３０か所
定の目！３２と合致する位置までミシン主軸１を回転さ
せたとき、連動部材２４を介して第２（ｉ心カム２１が
停止状態の第１偏心カム１３の偏心カム１４面上で相対
回転され、ミシン主軸１に対する第２偏心カム２１の偏
心量が変更されて、送り歯３．４の送りピッチが変更さ
れる。

次に、送りピッチ検出装置について詳述すると、第１図
及び第３図に示すように、第１センサ３４は前記操作棒
２６の押釦２７に対向して配設され、操作棒２６の押圧
移動時及び復帰移動時に押釦２７との係脱によって開閉
される。そして、前記のように操作棒２６によりクラッ
チ機構を断状態にすると共に、第１偏心カム１３を所定
位置に停止させた状態で、前記ミシン主軸１を回転させ
たときの第２偏心カム２１の偏心量の変更開始及び変更
終了が、この第１センサ３４の開閉動作により検出され
て制御回路３５に出力される。

第２センサとしてのエンコーダ３６は前記プーリ２９に
対向して設けられ、前記第１センサ３４による第２偏心
カム２１の偏心量の変更開始検出から変更終了検出まで
の間のミシン主軸１の回転角度か一二のエンコーダ３６
により検出されて制御回路３５に出力される。そして、
この制御回路３５は演算手段を構成し、エンコーダ３６
により検出されたミシン主軸１の回転角度に基つき、偏
心カムｍ楕５にて設定された送り歯３，４の送りピッチ
を演算して出力するようになっている。

次に、前記のように構成されたミシンの送りピッチ検出
装置について動作を説明する。

さて、このミシンにおいて送り歯３．４の送りピッチを
変更する場合には、操作ｌＩ２６を押釦２７によりバネ
２８の付勢力に抗して押圧操作すると、クラッチ部材１
７がバネ１９の付勢力に抗してクラッチ歯１２．１８の
離脱方向に移動されて、クラッチ機構が断状態になると
共に、操作棒２６の先端部が第１ｉ心カム１３の係合凹
部１５に係合して、その第１閤心カム１３が所定位置に
停止される。この状態で、プーリ２９によりマーク３０
が所定の目盛３２と合致する位置までミシン主軸１を回
転させると、連動部材２４を介して第２偏心カム２１が
停止状態の第１偏心カム１３の偏心カム１４面上で相対
回転され、ミシン主軸１に対する第２偏心カム２１の偏
心量が変更されて、送り歯３，４の送りピッチが変更さ
れる。

その後、前記押釦２７の押圧操作を解放すると、操作Ｉ
！２６がバネ２８の付勢力により原位置に復帰移動され
、クラッチ部材１７がバネ１つの付勢力によりクラッチ
歯１２．１８の係合方向に移動されて、クラッチａｍが
結合状態になると共に、操作１１２６の先端部が第１偏
心カム１３の係合凹部１５から離脱して、その第１偏心
カム１３が回転可能な状態になる。

一方、この送りピッチの変更時には、前記操作棒２６の
抑圧移動及び復帰移動に伴い第１センサ３４が開閉され
て、その第１センサ３４から制御回路３５に第２閾心カ
ム２１の偏心量の変更開始及び変更終了の検出信号か出
力される。又、この第１センサ３４による偏心量の変更
開始検出から変更終了検出までの間においてミシン主軸
１が回転された角度が、エンコーダ３６により検出され
て制ｍ回路３５に出力される。そして、制御回路３５は
、このエンコーダ３６により検出されたミシン主軸１の
回転角度に基づいて送り歯３．４の送りピッチを演算出
力する。

このため、作業者が実際に縫製した縫い目ピッチを測定
して、これを送りピッチ情報として制御パネル等から入
力するという面倒な操作を行う必要がなく、偏心カム機
＃Ｉ５により調節設定された送りピッチを簡単かつ自動
的に検出することができる。従って、例えば加工布の終
端から予め設定された寸法位置まで縫製を行った時点で
運転を停止させ、その後は送りピッチを変更して加工布
の終端まで縫製を行うようにしたミシンや、送りピッチ
を変更して２枚の加工布の柄を合わせながら縫製を行う
ようにした柄合せミシンにおいてら、送りピッチ情報を
入力設定する必要がなく、縫製作業を能率的に行うこと
ができる。

なお、この発明は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば、偏心カムｍ楕５の構成を適宜に変更す
る等、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構
成を任意に変更して具体化することも可能である。

［発明の効果］ この発明は、以上説明したように構成されているため、
送り調節器によることなく偏心カム機構により送りピッ
チを調節するようにしたミシンにおいて、その偏心カム
機構により設定された送りピッチを簡単に検出すること
ができ、作業者が実際に縫製した縫い目ピッチを測定し
て、これを送りピッチ情報として制御パネル等から入力
するという面倒な操作を行う必要がなくて、縫製作業の
能率アップを図ることができるという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化したミシンの送りピッチ検出
装置の斜視図、第２図はその偏心カム機構の分解斜視図
、第３図は同機種の一部を拡大して示す部分側断面図で
ある。 １・・・ミシン主軸、３・・・主送り歯、４・・・差動
送り歯、５・・・偏心カム機構、１１・・・作動部材、
１３・・・第１偏心カム、１４・・・偏心カム面、１７
・・・クラッチ機構を構成するクラッチ部材、２１・・
・第２＠心カム、２２・・・偏心カム面、２４・・・連
動部材、２５・・・クランクロンド、２６・・・操作棒
、３４・・・第１センサ、３５・・・演算手段を構成す
る制御回路、３６・・・第２センサとしてのエンコーダ
。 特許出願人　　　　　ブラザー工業　株式会社代理人　
　　　　弁理士　　恩１）博宣（ほか　１名）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ミシン主軸（１）上に固定された作動部材（１１）
   と、 その作動部材（１１）と対向して前記ミシン主軸（１）
   上に相対回転可能に嵌合され、かつ外周に偏心カム面（
   １４）を形成した第１偏心カム（１３）と、 前記作動部材（１１）と第１偏心カム（１３）との間に
   介装され、常にはミシン主軸（１）の回転運動を作動部
   材（１１）から第１偏心カム（１３）に伝達可能なクラ
   ッチ機構（１７）と、そのクラッチ機構（１７）を断状
   態にすると共に、前記第１偏心カム（１３）を所定位置
   に停止させるための操作棒（２６）と、 前記第１偏心カム（１３）の偏心カム面（１４）に相対
   回動可能に嵌合され、かつクランクロッド（２５）の基
   端を相対回動可能に嵌合する偏心カム面（２２）を形成
   した第２偏心カム（２１）と、その第２偏心カム（２１
   ）と対向して前記ミシン主軸（１）上に固定され、かつ
   第２偏心カム（２１）に一体回転可能に係合する連動部
   材（２４）と よりなる偏心カム機構（５）を備え、前記クランクロッ
   ド（２５）の先端を送り歯（３、４）に水平運動を付与
   するための機構に連係してなるミシンにおいて、 前記操作棒（２６）によりクラッチ機構（１７）を断状
   態にすると共に、第１偏心カム（１３）を所定位置に停
   止させた状態で、前記ミシン主軸（１）を回転させたと
   きの第２偏心カム（２１）の偏心量の変更開始及び変更
   終了を検出する第１センサ（３４）と、 その第１センサ（３４）による第２偏心カム（２１）の
   偏心量の変更開始の検出から変更終了の検出までの間の
   ミシン主軸（１）の回転角度を検出する第２センサ（３
   ６）と、 その第２センサ（３６）により検出されたミシン主軸（
   １）の回転角度に基づいて送りピッチを演算する演算手
   段（３５）と を設けたことを特徴とするミシンの送りピッチ検出装置
   。