JPH04240563A - 超臨界流体クロマトグラフィ装置と第2の分析装置を結合するためのインタフェース機構 - Google Patents

超臨界流体クロマトグラフィ装置と第2の分析装置を結合するためのインタフェース機構

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JPH04240563A
JPH04240563A JP3025287A JP2528791A JPH04240563A JP H04240563 A JPH04240563 A JP H04240563A JP 3025287 A JP3025287 A JP 3025287A JP 2528791 A JP2528791 A JP 2528791A JP H04240563 A JPH04240563 A JP H04240563A
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JP
Japan
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valve
sfc
flow path
pipe
constant pressure
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JP3025287A
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Makoto Takeuchi
誠 竹内
Toshinori Saito
斎藤利徳
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NIPPON DENSHI MOOLES KK
Jeol Ltd
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NIPPON DENSHI MOOLES KK
Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超臨界流体クロマトグ
ラフィー装置と例えば質量分析装置のような分析装置を
オンラインで連結する場合に両者の間に介在させるイン
ターフェース機構に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、超臨界流体クロマトグラフィ(S
upercritical Fluid Chroma
tography以下、SFCと呼ぶ)は、低粘性と大
きな拡散力と高密度による高い溶媒力によって、従来法
であるガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィ
ーにない特徴を持つ有効な分離分析手段として注目され
ている。
【0003】超臨界流体は、常温常圧では気体であるよ
うな流体(例えば、CO2 )をその流体の臨界点(C
O2 の場合、臨界温度31℃、臨界圧力72kg/c
m2 )より高い温度と圧力を保つことによって実現す
る。このために、分離成分の検出までは、少なくとも状
態維持のためにSFC背圧を一定値以上に保たなければ
ならない。 背圧を得る手段としては、検出器の出口流路に抵抗(カ
ラムやリストリクター)を直列に結合することがよく行
われる。しかし、この方法は、分析系に流す溶離流体(
Eluent)の流量に依存する。溶離流体の流量とは
独立に背圧を制御する方法として、定圧リリース弁を用
いる方法がある。超臨界流体クロマトグラフィに用いる
定圧リリース弁は、本願発明者の一人によってすでに特
開平2−190761号において提案されている。
【0004】ところで、SFCの検出器として、紫外・
可視分光検出器を用いる場合、分離成分は変質したり消
耗したりすることがないために、検出後に単離成分を回
収することができ、それをインタフェースを介して第2
の分析装置に導入して分析することができる。
【0005】その一例として、本発明者が先に提案した
特願平2−174859号を挙げることができる。この
提案装置では、超臨界流体クロマトグラフィ装置の出力
流路に定圧リリース弁、気液を分離するための分離器及
び導入量を調節するためのスプリッタを介して第2の分
析装置、例えば質量分析装置が接続される。さらに、定
圧リリース弁の圧力解放端に、超臨界流体クロマトグラ
フィ装置から出力される流体中の溶質の良溶媒及び質量
分析装置でイオン化を助けるためのマトリクスを供給す
るようにしている。
【0006】この様な構成において、定圧リリース弁の
出力流路からは、体積比で最大のCO2 ガスと、上記
溶媒及びそれに溶けた溶質としての試料成分と、マトリ
クスと、SFCの分離に用いたモディファイヤとが混在
して流出する。そして、CO2 ガスが分離器によって
除かれ、残りの液体成分がスプリッタを介して質量分析
装置へ導入されて質量分析される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様な提
案装置を稼働させたとき、定圧リリース弁の動作が不調
となり、SFCの圧力が大きく変動することがしばしば
発生した。本願発明者の検討で、定圧リリース弁のメン
ブランの変形が生じていることが直接の原因であること
が判明した。さらに検討を加えた結果、メンブランの変
形の原因は、第2の分析装置への導入量を調節するため
のスプリッタの調節に際し、スプリッタの排出口を必要
以上に締め込んでしまうことにあることが判明した。即
ち、スプリッタの排出口を必要以上に締め込むと、定圧
リリース弁の出口が塞がれた状態となり、リリース弁内
の圧力が過度に上昇し、弁内のメンブランを変形させて
しまう結果となっていた。
【0008】また、上述した提案装置では、SFCと分
析装置が常時接続されており、SFCのみを単独で作動
させる場合にも、分離器及びスプリッタを介して第2の
分析装置側へ送液されているため、分析装置側も動作状
態におかなければならなかった。
【0009】本発明は上述した諸点に鑑みてなされたも
のであり、定圧リリース弁のメンブランの損傷を防止す
ることの出来るインタフェース機構を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、本発明は、超臨界流体クロマトグラフィ装置と第2の
装置をオンラインで直接接続するインタフェース機構に
おいて、超臨界流体クロマトグラフィ装置の流路内の圧
力を一定に保つため該超臨界流体クロマトグラフィ装置
の出力流路に設けられた定圧リリース弁と、該定圧リリ
ース弁の低圧側出力流路と第2の分析装置とを結ぶ流路
に設けられるスプリッタと、該定圧リリース弁の低圧側
出力流路又は該低圧側出力流路とスプリッタとの間の流
路に接続される遮断弁を有する分岐排出流路とを備えた
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】分岐排出流路の遮断弁を開くことにより、SF
C単独で使用できる。又、SFCと第2の分析装置をオ
ンラインで稼働させるのに先立って遮断弁を開いて分岐
排出流路を開放し、SFCが正常安定状態になってから
遮断弁を閉じる。この際、SFC内の背圧が異常を示し
たら、即座に遮断弁を開けば、リリース弁の破損を未然
に防ぐことが可能である。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を詳
説する。図2はSFCと質量分析装置を結合するための
インタフェース機構について本発明を実施した一例を示
し、基本的に特願平2−174859号に開示されてい
るインタフェース機構と同一である。図1は本願の特徴
部分を説明するための断面図である。
【0013】まず、図2に示されている特願平2−17
4859号と共通のインタフェース機構について説明す
る。インタフェース機構は、主として定圧リリース弁1
、分離器2及びスプリッタ2から構成される。
【0014】定圧リリース弁1は、弁本体7a,7b,
7cから構成され、各弁本体は順次積み重ねられた状態
で数本のボルト23により一体化される。前記弁本体7
aの下面中央部から下方に先端が鏡面仕上げされた平面
状の弁座24が一体に突出して設けられており、この弁
座の略中心部には流入口12が形成されており、この流
入口はパイプ3を介してSFCのUV検出器の出力に接
続されている。前記第2の弁本体7bの中心部には弁座
24が挿入される穴25が形成されていると共に、その
側壁の弁座24の先端位置にこの穴25を介して前記流
入口12に連通する排出口13が設けてあり、排出口1
3はパイプ5を介して後記するスプリッタ2へ接続され
ている。又、穴25には前記流入口12と排出口13と
を遮断するための棒状の弁体14が摺動可能に挿入され
ている。この弁体の上端面、つまり前記弁座24と対向
する面には、リング状の突起が設けられ、その突起の上
面は平面状で弁座と同様に鏡面仕上げされ、この上面が
弁座24に密接するように構成されている。前記弁体1
4の長さは前記第2の弁体7bに形成した穴25の下面
と排出口13の間の長さと略同一の長さに設定されてい
る。
【0015】前記第3の弁本体7cの内部には、前記弁
体14を弁座24に押圧するためのピストン16が設け
られており、このピストン16と前記弁体14との接続
部分には円盤状で可撓性を持つ薄膜18(ダイヤフラム
)が介在され、又、この薄膜18はその縁部分が第2、
第3の弁本体7b,7cとの接続間に挟持、固定されて
いる。更に、この薄膜18は弁体14部と大気間のシー
ル部材の役目を果たしている。前記ピストン16の荷担
には枢軸27の回りで回転可能なL字状アーム26の一
方のアーム部に接触しており、L字状アーム26の他方
のアーム部にはスプリング17の一端が係合し、スプリ
ング17の他端は圧力調整ネジ19に当接している。弁
本体7bの排出口13と同じ高さで排出口13に対向す
る位置には、孔25に連通するマトリクス含有有機溶媒
導入孔20が設けてあり、その他端は、パイプ4を介し
て専用ポンプを備えるか加圧された溶媒リザーバに接続
されている。前記有機溶媒としては、常温において分析
試料を良く溶かす溶媒、例えばトルエン、ジクロロメタ
ンやベンゼンのような有機溶媒が使用され、マトリクス
としては、グリセリン、メタノールなどが用いられる。
【0016】なお、前記弁体7a,7bとの接続部分に
は、気密用の金属ガスケット22が設置してある。弁本
体7a,7bを一体に形成した場合には、このガスケッ
トは不要となる。更に、薄膜18やガスケット22の材
料としては、超臨界流体クロマトグラフィーで使用され
る超臨界流体に対して不活性な材質例えばステンレス(
SUS316(JIS))等が使用される。
【0017】又、パイプ3,4,5は、いずれも外径が
1/16インチのステンレスパイプ(材質は例えば、S
US316(JIS))で出来ており、パイプ3は内径
0.1mm、パイプ4,5は内径0.5乃至0.8mm
である。これらのパイプ3,4,5は液体クロマトグラ
フィーでは標準的に使用されているパイプであり、図に
示したように、フェラル6とおさえネジ8で弁本体7a
,7bに固定され、液体、気体の漏れが生じないように
なっている。
【0018】又、パイプ3の先端が接する弁座24は、
ポリイミド等のエンジニアリングプラスチックで出来て
おり、先に示した弁体14と接する部分はリリース弁1
の動作性能を支配する最も重要な部分であり、両端面が
正確に接し、一定の圧力以下では、液もガスも漏れない
程度に平面度と面粗さが極めて高レベル(鏡面仕上げ)
になっている。
【0019】更に、弁体14及びピストン16は円柱状
に形成されており、上下方向への動きに対して摩擦が極
力小さく、しかしながら、薄膜18面に対して直角度を
保ったまま傾くことのないように、穴25にぴったり嵌
まり、かつ、スムーズに動くように仕上げられている。
【0020】更に、リリース弁1本体部が取り付けられ
る部材は、アルミニューム等の熱伝導度の高い金属厚板
にて構成され、この厚板にはブロックヒータ(又はセラ
ミックヒータ)28とサーミスタ、熱電対などの温度セ
ンサ29が埋め込まれている。これらは、定圧リリース
弁1で超臨界流体の圧力が解放されて液状二酸化炭素が
断熱膨脹して周囲が冷却され、流体の粘度が高まるのを
防止するために、リリース弁1の温度を所定の温度に制
御するためのものである。
【0021】この様な定圧リリース弁1において、今、
スプリング17に圧力調整ネジ19を操作することによ
り超臨界流体クロマトグラフィ流系内を流れる移動相の
所望の圧力に応じた力F1 が加えられ、それによって
弁体14は弁座24に密接し、流入口12と排出口13
とは遮断されている。そして、超臨界流体クロマトグラ
フィ装置の稼働により、移動相の圧力による力F2 が
スプリング17とアーム26による力F1 と等しくな
ると、弁体14がスプリング17の押圧力に抗して下方
に移動するため、弁座24と弁体14間に所望の隙間が
形成される。その結果、流入口12からの移動相は、前
記弁座24と弁体14間の隙間を通って排出口13より
リリースされるため、移動相の圧力は所定の一定圧力に
保たれる。
【0022】一方、弁座24と弁体14間の隙間には、
導入孔20を介してグリセリンなどのマトリクスを含み
試料を良く溶かす溶媒が専用ポンプを備えるか加圧され
た溶媒リザーバから連続的に導入されている。そのため
、移動相が弁座24と弁体14間の隙間を通過する際、
圧力が低下して試料が析出されても、その析出した試料
は前記良溶媒に溶解されながらこの溶媒と共に排出口1
3から外部へ排出される。その結果、析出した試料が第
2の弁本体と弁体間に溜って詰まるようなことがなくな
り、安定した背圧が得られる。しかも、同時にFAB用
のイオン化マトリクスを分析試料に効率的に導入するこ
とができる。
【0023】次に、定圧リリース弁1の排出口13から
パイプ5を経て出てくる溶離流体から気化したCO2 
を除いて試料の濃度を上げる機能(エンリッチャ機能)
を持ち、かつ余分の液体を除いて一定の割合でFABイ
オン源にイオン化マトリクスを含む分析試料を供給する
スプリッタ2について説明する。スプリッタ2の主要部
は。定圧リリース弁1の排出口13から出ているパイプ
5と、それに間隙をおいて向かい合って同軸に配置され
た同形のパイプ30と、これらパイプ5,30の中に一
端が挿入され、他端がFABイオン源中に設置されたフ
リット面(実開昭61−116065号)に接するよう
に導かれるキャピラリ31とから成っている。キャピラ
リ31の先端は、図1中に断面図を示したようにパイプ
30の中を通って、パイプ5の中で終端しているが、そ
の先端は、FABイオン源へ向かって引き出されるキャ
ピラリ31の外周との間で気液混合体が漏れないように
封止されている。向かい合って同軸に配置された同径の
パイプ5と30は。T型の金具34の孔の中にフェラル
6とおさえネジ8で固定されており、それらの間隙に連
通する排出口35が設けられている。そして、この排出
口35の他端に排出パイプ36が接続されており、排出
パイプ36はT型金具34にフェラル6とおさえネジ8
で固定されている。パイプ5,30,36は16分の1
インチのステンレスチューブ(材質は例えばSUS31
6(JIS))から成り、いずれも内径0.5乃至0.
8mmのものが使用され、キャピラリ31は内径50〜
60μm、外径250〜300μm、長さ1mの溶融石
英管から構成される。T型金具35の直交する排出口3
5に接続されるパイプ36はテフロンチューブを用いて
も良く、その出口端は液面レベルが一定に保たれたボト
ル37の中の液中に導かれている。なお、パイプ36の
途中には制御弁38が設けられている。
【0024】この様な構成のスプリッタ2の作用を説明
する。定圧リリース弁1のパイプ3を経てSFCカラム
並びにUV検出器から導かれるCO2 、モディファイ
ヤ、試料と、定圧リリース弁1のパイプ4を経て導入さ
れるイオン化マトリクスを溶かした溶質及びモディファ
イヤの良溶媒とが、CO2 が気化した状態で、排出口
13からパイプ5へ導かれ、スプリッタ2へ入ってくる
。 導入パイプ5の断面は、上述したように0.5乃至0.
8mmの内径を有し、その中に挿入されるキャピラリ3
1は、内径50〜60μm、外径250〜300μmで
あるが、それぞれを0.5mm、60μm、250μm
として、パイプ5とキャピラリ31の2つの流路の断面
積をS0 、S1 とすると、S0 /S1 =52.
08となり、面積比は約52:1である。パイプ5から
導入された流体は一部キャピラリ31へ分割されるが、
この分割比はこの流路の断面積比が1つの因子となって
決まる。 又、それぞれの流路の動的流動抵抗も、上記分割比を決
める他の因子になる。上記したように、キャピラリ31
の他端はFABイオン源のフリット面を介して真空中に
置かれており、他方、パイプ5の径は太いが、その出口
端はボトル37の中の液中に在る。すなわち、パイプ5
及びキャピラリ31の管内径、管長、端面に設けたフリ
ットの有効孔径、厚さ、パイプ5の出口端の液中侵入深
度等がそれらの流動抵抗を決めており、それに基づいて
、上記分割比が決まる。
【0025】ところで、パイプ5内に挿入されているキ
ャピラリ31の先端は、上述したようにパイプ5の内壁
面に接している(キャピラリ31は真っ直ぐではなく、
湾曲するのが通常で、その端部は自然に壁面に接するこ
とになる。)。パイプ5内を流れる流体は混合状態(h
eterogeneous )の気液混合流体であり、
常に補給されるかぎり、気体に比べ顕著に粘性の高い液
体は壁面に多く分布し、気体は中央に分布する。一旦生
じた気液界面は、表面張力によって液は液、気体は気体
に相分離するようになる。そして、挿入されているキャ
ピラリ31の端部は液体に接することになり、一旦キャ
ピラリ31内に液体が侵入すると、液内部に溶けた気体
が放出する場合を除けば、キャピラリ31端面から気体
の侵入は起こらない。この様な原理によって、パイプ5
中に挿入されたキャピラリ31という極めて単純な機構
によって、気体分離が実現できる。ただし、キャピラリ
31内に液のみが入るようにするためには、常に過剰の
液が供給されていなければならない。余分の液と気体の
すべてが大きい断面積を持つ外管5の方へ流れ、排出パ
イプ36を経てボトル37へ排出される。
【0026】なお、以上のようなスプリッタ2において
、気化したCO2 を取り除いて濃度が上りイオン化マ
トリクスが加えられたSFCからの溶離流体のキャピラ
リ31への供給量は、排出パイプ36の圧力調整によっ
て調節されるが、そのためには、排出パイプ36の出口
のボトル37中の液面レベルからの深さを変更すること
により達成される。この様なボトル37を用いる代りに
、圧力調節弁又は定圧制御弁を排出パイプ36に設ける
ように構成しても良い。
【0027】ところで、パイプ5の内径とキャピラリ3
1の外径の関係は、パイプ5の内径がキャピラリ31の
外径の少なくとも2倍以上である必要があり、断面積の
関係では、パイプ5の内径の断面積はキャピラリ31の
外径の断面積の少なくとも5倍以上である必要がある。
【0028】以上のようにして、定圧リリース弁1にお
いて、SFCの移動相の圧力が一定に保たれると共に、
パイプ4を通してイオン化マトリクスを含む良溶媒が溶
離流体に加えられてパイプ5を経て出てくる。そして、
パイプ5に直結したスプリッタ2において、この溶離流
体から気化したCO2 を除いて試料の濃度を上げ、余
分の液体を取り除いて一定の割合でイオン化マトリクス
を含む分析試料をFABイオン源へ供給することができ
る。
【0029】以上が、本実施例の特願平2−17485
9号と共通する部分の説明であるが、本発明では、更に
図1に示されている構成が付け加わっている。図1は、
弁本体7bを弁座24と弁体14の間の間隙に沿って切
った断面を示す概略図である。この図から分かるように
、弁本体7bには第2の排出路40がその一端が間隙に
開口するように設けられている。排出路40の他端には
遮断弁41を途中に有するドレインパイプ42が接続さ
れている。
【0030】ここで、遮断弁41を閉じて使用すれば、
上述した特願平2−174859号と全く同一のSFC
とFABMSを接続した分析を行うことができる。又、
MSとは独立にSFCを使用する場合には、遮断弁41
を開く。遮断弁41を開いた時の排出路40及びドレイ
ンパイプ42を介した排出流路の流動抵抗をMSへ向か
う流路のそれに比べて十分小さくしておけば、SFCか
らの溶離流体は流動抵抗の小さい排出路40側へほとん
ど全量が流れて排出されるため、MSの方の動作を停止
させても汚染などの問題は発生しない。
【0031】又、SFC−MSとして使用する場合であ
っても、SFCが稼働開始直後で不安定な間、遮断弁4
1を開いてMSの方へは溶離流体が導入されないように
しておき、SFCが正常稼働状態になってから遮断弁4
1を閉じるようにすれば、SFCの稼働開始直後の不安
定がMSへ与える悪影響を最小限に抑えることができる
。この際、SFCが備えている背圧検出機構の背圧指示
値が変化するようであれば、(多くの場合低下する)ス
プリッタ2のドレイン口が狭く閉められ過ぎである証拠
であるので、直ちに遮断弁41を開くようにすれば、リ
リース弁内の圧力が過度に上昇し、弁内のメンブランを
変形させてしまう事態を容易に避けることができる。 尚、背圧指示値をモニターし、これが正常範囲から外れ
たときに遮断弁を自動的に開くように制御する安全機構
を設ければ、リリース弁の破損を完全に防止できる。
【0032】上記実施例装置においては、SFC−MS
に本発明を適用したが、これに限定されることなく、各
種分析装置とSFCとを接続するインタフェース機構に
本発明を適用することができる。例えば、示差屈折計、
FT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)、NMR(
核磁気共鳴装置)あるいはESR(電子スピン共鳴装置
)等の分析装置とオンラインで結合できる。FABイオ
ン源を使用する場合以外は、マトリクスを導入する必要
は必ずしも無いが、マトリクスに代えて、各種分析装置
に適した適宜な溶媒を定圧リリース弁において試料に混
入することは有用である。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、定
圧リリース弁の低圧側出力流路又は該低圧側出力流路と
スプリッタとの間の流路に接続される遮断弁を有する分
岐排出流路を設けたため、定圧リリース弁の損傷を防止
でき、又、SFCを第2の分析装置と独立して使用する
ことのできるインタフェース機構が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】SFCと質量分析装置を結合するためのインタ
フェース機構について本発明を実施した一例を示す図で
ある。
【図2】弁本体7bを弁座24と弁体14の間の間隙に
沿って切った断面を示す概略図である。
【符号の説明】
7b:弁本体      14:弁体      24
:弁座      40:排出路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超臨界流体クロマトグラフィ装置と第2の
    装置をオンラインで直接接続するインタフェース機構に
    おいて、超臨界流体クロマトグラフィ装置の流路内の圧
    力を一定に保つため該超臨界流体クロマトグラフィ装置
    の出力流路に設けられた定圧リリース弁と、該定圧リリ
    ース弁の低圧側出力流路と第2の分析装置とを結ぶ流路
    に設けられるスプリッタと、該定圧リリース弁の低圧側
    出力流路又は該低圧側出力流路とスプリッタとの間の流
    路に接続される遮断弁を有する分岐排出流路とを備えた
    ことを特徴とするインターフェース機構。
JP3025287A 1991-01-25 1991-01-25 超臨界流体クロマトグラフィ装置と第2の分析装置を結合するためのインタフェース機構 Withdrawn JPH04240563A (ja)

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