JPH04240315A - オーブントースター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主に一般家庭において
使用する蒸し調理の可能なオーブントースターに関する
。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のオーブントースターはた
とえば図８に示すような構成になっていた。

【０００３】すなわち、調理庫１を形成する内筐体２の
側壁に上部ヒータ３と下部ヒータ４を懸架し、かつ上部
ヒータ３と下部ヒータ４の間に焼網５を配設し、焼網５
上に載置可能な受皿６を装備し、調理物７を焼網５上に
直接あるいは受皿６に載置し加熱調理を行うようにして
いた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、上部ヒーター３、下部ヒータ４からの強い輻射熱
や高温に加熱された空気により、調理物７の表面温度が
あがり水分の蒸散が盛んに行われるため、オーブントー
スターでの調理は水分減少を伴った乾燥加熱が中心であ
った。

【０００５】受皿６に水を入れて蒸し調理を行おうとし
ても、発生した蒸気は調理庫１内に広く分散してしまい
蒸し調理を行うのに必要な蒸気量が足りず、かつ調理物
７が上部ヒータ３からの強い輻射熱や調理庫１内の空気
で乾燥してしまい蒸し調理ができなかった。受皿６を大
きくし蒸し水の量を増やすと蒸し水の温度があがるまで
に時間を要し、その間上部ヒータ３からの輻射熱や調理
庫１内の空気による調理物７の乾燥が進み焦げてしまう
。その上調理庫１内に分散した水蒸気が、調理庫１に付
着してさびの原因になる。調理庫１への蒸気の分散を防
ぐために、受皿６にアルミ箔をかぶせて密閉にする方法
もあるが、毎回アルミ箔をかぶせるのが手間で、アルミ
箔に穴があいていたり、すき間があるとそこから乾燥し
ていくので失敗も多い。

【０００６】また、受皿６に蒸し水と調理物７を入れる
と調理物７が蒸し水につかってしまい、蒸すのでなくゆ
でてしまうことになる。アルミ箔を一度縮めてしわをつ
けて受皿６の底に敷くやり方もあるが、毎回アルミ箔を
敷くのに手間がかかるばかりでなく、このやり方では蒸
し水の量が非常に限られて、蒸し調理を行うには蒸し水
の量が少なすぎて十分な蒸し調理が不可能であった。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、蒸し
調理可能なオーブントースターを提供し、オーブントー
スターの調理の幅を広げることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１の課題解決手段は、オーブントースタ
ーの調理庫を形成する内筐体に少なくとも上下に数本の
ヒータを配設し、調理庫内に出し入れ可能な蒸し板と蓋
付き容器よりなる蒸し容器を設けたものである。

【０００９】第２の手段は、蒸し調理の際、蒸し容器に
対して上部のヒータ電力をトースト時に比較して下げる
切換え可能なスイッチを設けたものである。

【００１０】第３の手段は、蒸し調理の際、蒸し容器に
対して下部のヒータ電力をトースト時に比較して上げる
切換え可能なスイッチを設けたものである。

【００１１】また第４の手段は、調理庫内に蒸し容器の
沸騰を検知する沸騰検知手段を設け、蒸し調理時、蒸し
容器の沸騰を検知て作動を開始し、所定時間ヒータを通
電した後、自動的にヒータ通電を停止するタイマー手段
を設けたものである。

【００１２】第５の手段は、調理庫内に蒸し容器の沸騰
を検知する沸騰検知手段を設け、蒸し調理時、蒸し容器
の沸騰を検知し、ヒータ電力をトースト時に比較して下
げるようにしたものである。

【００１３】さらに第６の手段は、蒸し容器の外周上部
表面に耐熱性の良熱反射性表面処理体を、外周下部表面
に耐熱性の良熱吸収性表面処理体を設けてなるものであ
る。

【００１４】第７の手段は、蒸し板の表面にフッ素樹脂
もしくはシリコン樹脂を主成分とする難付着性表面処理
体を設けてなるものである。

【００１５】

【作用】本発明は上記した第１の課題解決手段により、
着脱可能な蒸し容器を設けたことにより、乾燥加熱に加
えて蒸し容器を用いた蒸し調理ができるものである。

【００１６】第２の手段により、蒸し容器に対して上部
のヒータ電力をトースト時に比較して下げることで、上
部ヒータからの輻射熱を抑え蒸し性能を向上させるもの
である。

【００１７】第３の手段により、蒸し容器に対して下部
のヒータ電力をトースト時に比較して上げることで、発
生蒸気量を多くし蒸し性能を向上させ、かつ蒸し容器内
の蒸気発生までに要する時間を短縮させるものである。

【００１８】また第４の手段により、蒸し容器内の沸騰
を検知しタイマーを作動することで、あらかじめ蒸し調
理時間を設定した後自動的に調理が行えるものである。

【００１９】第５の手段により、蒸し容器内の沸騰を検
知した後ヒータ電力を下げることにより、沸騰までの時
間を延長させることなく消費電力を低減し、ヒータから
の輻射熱の影響を抑えることで、蒸し性能を向上させる
ものである。

【００２０】さらに第６の手段により、蒸し容器外周の
上部と下部の熱吸収を変えることで、上部ヒータからの
輻射熱を抑えて蒸し容器の蒸気発生を促すことができる
。

【００２１】さらにまた第７の手段により、フッ素樹脂
もしくはシリコン樹脂を主成分とする難付着性表面処理
体を設けることで蒸し板に調理物がこびりつくことなく
、調理物を簡単に取り出すことができる。

【００２２】

【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。

【００２３】まず、第１の実施例を図１，図２を用いて
説明する。なお、従来例と同一のものは同一符号を使用
し、説明を省略する。

【００２４】図１は蒸し容器の斜視図、図２はその蒸し
容器を用いたときのオーブントースターの縦断面図であ
る。図に示すように、蒸し容器８は蓋付き容器８ａと蓋
付き容器８ａ内に載置されて蒸気が通過する孔のあいた
蒸し板８ｂで形成されている。蒸し水９を入れ、蒸し板
８ｂ上に調理物７を載置した蒸し容器８を、調理庫１内
の焼網５の上に載せて、上部ヒータ３、下部ヒータ４の
通電を行う。蒸し容器８は上部ヒータ３、下部ヒータ４
から加熱され、蒸し水９が沸騰して蒸気を発生する。蒸
気は蒸し板８ｂを通過し蒸し容器８内に充満し調理物７
を加熱することにより、蒸し調理を行う。

【００２５】次に、第２の実施例を図３を用いて説明す
る。図３はオーブントースタオーの回路構成図で、１０
は上部ヒータ３の回路上にある輻射熱低減手段、１１は
下部ヒータ４の回路上にある沸騰促進手段で、１２はダ
イオードである。蒸し調理時において、輻射熱低減手段
１０を切換えて、上部ヒータ３の回路上にダイオード１
２を設けることにより、トースト時に比較して上部ヒー
タ３の電力量を下げて上部ヒータ３からの輻射熱を低減
することができ、調理物７の表面の乾燥を抑えることが
できる。

【００２６】また、蒸し調理時において沸騰促進手段１
１を切換えて、下部ヒータ４の回路上のダイオード１２
を除くことにより、トースト時に比較して下部ヒータ４
の電力量を上げて、蒸し容器８内の蒸し水９の沸騰を促
進し、沸騰するまでに要する時間を短縮し、かつ蒸し水
９の沸騰を強くし蒸気発生量を増やし蒸し調理の進行を
促すことができる。

【００２７】なお、輻射熱低減手段１０、沸騰検知手段
１１は蒸し調理に各々で効果を有し、かつ同時に実施す
ることによってさらに効果的に働くようになる。

【００２８】さらに第３の実施例について説明する。図
４はオーブントースターの回路構成図、図５はオーブン
トースターの縦断面図である。

【００２９】すなわち、オーブントースターの調理庫１
内に蒸し容器８の沸騰を検知する沸騰検知手段１３を備
えてある。１４は上部ヒータ３、下部ヒータ４の回路上
に配設されたリレーで、沸騰検知手段１３とタイマー手
段１５、電力可変手段１６からの信号により制御手段１
７によってリレー１４の駆動を行うものである。

【００３０】タイマー手段１５は、蒸し容器８の沸騰を
沸騰検知手段１３によりうけて、タイマーを動作させて
カウントをはじめる。所定時間の動作後、自動的に制御
手段１７にて上部ヒータ３、下部ヒータ４の通電を停止
する。このことにより、あらかじめ蒸し時間を設定して
おけば、自動で蒸し調理を行うことができる。

【００３１】また電力可変手段１６は蒸し容器８の沸騰
を沸騰検知手段１３によりうけて、自動的に制御手段１
７にて上部ヒータ３、下部ヒータ４の電力を低減する。 たとえばリレー１４の駆動時間を変えて、上部ヒータ３
の通電をトースト時の１／２に、下部ヒータ４の通電を
トースト時の２／３にすることにより、沸騰までに要す
る時間を延長させることなく蒸し調理に要する十分な蒸
気量を発生させ、かつ消費電力を低減するとともに、上
部ヒータ３からの輻射熱を抑えるので、調理物７の表面
の乾燥を防ぎ、蒸し性能を向上させることができる。

【００３２】タイマー手段１５、電力可変手段１６は蒸
し調理に各々で効果を有し、かつまた同時に実施するこ
とで一層の効果を得ることができる。

【００３３】さらに第４の実施例は図６に示すように蒸
容器８の外周上部表面部は耐熱性の熱を反射しやすい良
熱反射性表面処理体１８が、外周下部表面部は耐熱性の
熱を吸収しやすい良熱吸収性表面処理体１９が施されて
いる。たとえば熱を反射しやすい良熱反射性表面処理体
１８として、アルミニウム、ステンレスなど金属粉末を
含有する耐熱塗装、また熱を吸収しやすい良熱吸収性表
面処理体１９としては赤外線吸収特性に優れた遷移金属
酸化物を含有する耐熱塗装を行う。

【００３４】上記構成において、蒸し調理の際、調理庫
１に懸架された上部ヒータ３、下部ヒータ４からの輻射
熱や対流により生ずる熱が蒸し容器８の上部において熱
を反射しやすい良熱反射性表面処理体１８により熱反射
して熱の吸収を阻害するのである。また蒸し容器８の下
部において、熱を吸収しやすい良熱吸収性表面処理体１
９により熱はすみやかに蒸し容器８内に吸収される。

【００３５】これにより、蒸し容器８内の蒸し水９の沸
騰を早め、調理時間を短縮するとともに、蒸し調理に関
与する蒸気量を増やし、かつ蒸し容器８上部からの輻射
熱による調理物７の乾燥を抑えるので、蒸し調理性能の
向上が可能となるのである。

【００３６】さらにまた、第５の実施例を図７に示すと
、蒸し容器８の蒸し板８ｂの表面に、調理物７がこびり
つきにくいたとえばフッ素樹脂またはシリコン樹脂コー
ティングといったような難付着性表面処理体２０が施さ
れている。

【００３７】蒸し調理には蒸しまんじゅう、シュウマイ
など、蒸気により柔らかくなりこびりつきやすいものが
多く、蒸し板８ｂの表面に調理物７のこびりつきにくい
難付着性表面処理体２０を施すことにより、ふんわりと
蒸し上がった調理物７を取り出す際に、蒸し板８ｂにこ
びりつかせて調理物７をつぶしたり、ちぎり取ったりす
ることなく、きれいに簡単に取り出すことが可能となる
。

【００３８】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
のオーブンートースターによれば、オーブントースター
において水分減少をともなった乾燥加熱に加えて、蒸し
容器を用いることで、調理庫をさびつかせることなく本
格的な蒸し調理を可能とし、オーブントースターを使っ
た調理の幅を広げることができるものである。

【００３９】また、上下ヒータの電力を変えたり、蒸し
容器外周面に良熱反射性及び良熱吸収性の表面処理体を
施すことにより、輻射熱の低減や蒸気量の調節を行い、
蒸し性能を向上させるとともに省電力化あるいは時間短
縮を可能する。

【００４０】さらに、沸騰検知手段、タイマー手段を制
御部に付加することにより、あらかじめ蒸し時間を設定
すると自動的に調理が終了して非常に手軽に蒸し調理が
行えるものである。

【００４１】また、蒸し板の表面にフッ素樹脂もしくは
シリコン樹脂を主成分とする難付着性表面処理体を施す
ことにより蒸し板と調理物のこびりつきがなくなり簡単
に取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例のオーブントースターの
蒸し容器の斜視図

【図２】同オーブントースターの縦断面図

【図３】同第
２の実施例のオーブントースターの回路構成図

【図４】同第３の実施例のオーブントースターの回路構
成図

【図５】同第３の実施例のオーブントースターの縦断面
図

【図６】（ａ）同第４の実施例のオーブントースターの
蒸し容器の斜視図 （ｂ）図６（ａ）のＡ部の拡大断面図 （ｃ）図６（ａ）のＢ部の拡大断面図

【図７】（ａ）同第５の実施例のオーブントースターの
蒸し容器の斜視図 （ｂ）図７（ａ）のＣ部の拡大断面図

【図８】従来のオーブントースターの縦断面図

【符号の説明】

１　　　　　　調理庫 ２　　　　　　内筐体 ３　　　　　　上部ヒータ（ヒータ） ４　　　　　　下部ヒータ（ヒータ） ８　　　　　　蒸し容器 ８ａ　　　　蓋付き容器 ８ｂ　　　　蒸し板 １３　　　　沸騰検知手段 １５　　　　タイマー手段 １６　　　　電力可変手段 １８　　　　良熱反射性表面処理体 １９　　　　良熱吸収性表面処理体 ２０　　　　難付着性表面処理体

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　調理庫を形成する内筐体に少なくとも
   上下に数本のヒーターを配設し、前記庫内に出し入れ可
   能な蒸し板と蓋付き容器よりなる蒸し容器を設けたオー
   ブントースター。
2. 【請求項２】　　蒸し容器を用いて蒸し調理を行う際、
   蒸し容器に対して上部のヒータ電力をトースト時に比較
   して下げる切換え可能なスイッチを設けた請求項１記載
   のオーブントースター。
3. 【請求項３】　　蒸し容器を用いて蒸し調理を行う際、
   蒸し容器に対して下部のヒータ電力をトースト時に比較
   して上げる切換え可能なスイッチを設けた請求項１記載
   のオーブントースター。
4. 【請求項４】　　調理庫内に蒸し容器の沸騰を検知する
   沸騰検知手段を設け、蒸し調理時、前期蒸し容器の沸騰
   を検知して作動を開始し、所定時間のヒータ通電の後、
   自動的に前記ヒータ通電を停止するタイマー手段を設け
   た請求項１記載のオーブントースター。
5. 【請求項５】　　調理庫内に蒸し容器の沸騰を検知する
   沸騰検知手段を設け、蒸し調理時、前記蒸し容器の沸騰
   を検知し、ヒータ電力をトースト時に比較して下げる電
   力可変手段を設けた請求項１記載のオーブントースター
   。
6. 【請求項６】　　蒸し容器の外周上部表面に耐熱性の良
   熱反射性表面処理体を、外周下部表面に耐熱性の良熱吸
   収性表面処理体を設けてなる請求項１記載のオーブント
   ースター。
7. 【請求項７】　　蒸し板の表面にフッ素樹脂もしくはシ
   リコン樹脂を主成分とする難付着性表面処理体を設けて
   なる請求項１記載のオーブントースター。